JPH10820A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10820A
JPH10820A JP8155361A JP15536196A JPH10820A JP H10820 A JPH10820 A JP H10820A JP 8155361 A JP8155361 A JP 8155361A JP 15536196 A JP15536196 A JP 15536196A JP H10820 A JPH10820 A JP H10820A
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data
paper
forming unit
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JP8155361A
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English (en)
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Shoji Imaizumi
祥二 今泉
Keiji Nakatani
啓二 中谷
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真画像形成部及びインクジェット画像
形成部を備える画像形成装置であって、白黒原稿及びカ
ラー原稿の混在する原稿群のコピーを迅速に実行し、か
つ、排出される用紙の順序が、原稿群の順序を変えるこ
とのない画像形成装置を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置は、画像データに
基づいて、用紙上に画像を形成する第1画像形成手段
と、画像データに基づいて、用紙上に画像を形成する第
1画像形成手段とは異なる第2画像形成手段と、用紙を
収納した給紙カセットと、給紙カセットから第1画像形
成手段に用紙を供給する第1用紙供給手段と、第1画像
形成手段から排出された用紙を一旦収納する中間トレイ
と、中間トレイに一旦収納した用紙を第2画像形成手段
へ供給する第2用紙供給手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式を採用する画像
形成部(以下、電子写真画像形成部という)と、インク
ジェット方式を採用する画像形成部(以下、インクジェ
ット画像形成部という)とを組み合わせてなる画像形成
装置が提案されている。当該画像形成装置は、白黒コピ
ーを電子写真画像形成部において実行して高い生産性を
確保すると供に、安価なインクジェット画像形成部を備
えることで、カラーコピーも実行可能にしている。な
お、従来の画像形成装置では、用紙の機外への搬送経路
は1つであり、電子写真画像形成部を通過した用紙は、
インクジェット画像形成部を介して排紙トレイに排出さ
れる構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、用紙の搬送方
向上流側に位置する電子写真画像形成部における白黒画
像の形成処理は、用紙の搬送方向下流側に位置するイン
クジェット画像形成部におけるカラー画像の形成処理よ
りも短時間で終了する。このため、当該画像形成装置で
は、複数枚の原稿に対して連続して画像形成を行う際、
前の用紙がインクジェット画像形成部で処理されている
間は、電子写真画像形成部において画像形成処理の終了
した次の用紙をインクジェット画像形成部の直前で待機
させたり、次の用紙の電子写真画像形成部への供給自体
を待機させることが必要になる。この場合、電子写真画
像形成部においては、白黒画像の定着処理が散発的に行
われ、定着プロセスのための温度調節制御により無駄な
電力が使用される。また、インクジェット画像形成部に
おいてカラーコピーを行うため、用紙を電子写真画像形
成部を通過させる際、当該用紙が曲がったり、残留トナ
ーが付着して汚れる場合があった。
【0004】本発明の目的は、電子写真画像形成部及び
インクジェット画像形成部を備える画像形成装置であっ
て、白黒原稿及びカラー原稿の混在する原稿群のコピー
を迅速に実行し、かつ、排出される用紙の順序が、原稿
群の順序を変えることのない画像形成装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、画像データに基づいて、用紙上に画像を形成する第
1画像形成手段と、画像データに基づいて、用紙上に画
像を形成する第1画像形成手段とは異なる第2画像形成
手段と、用紙を収納した給紙カセットと、給紙カセット
から第1画像形成手段に用紙を供給する第1用紙供給手
段と、第1画像形成手段から排出された用紙を一旦収納
する中間トレイと、中間トレイに一旦収納した用紙を第
2画像形成手段へ供給する第2用紙供給手段と、を備え
る。上記構成の画像形成装置において、第1画像形成手
段は電子写真方式による画像形成手段であり、第2画像
形成手段は、第1画像形成手段よりも画像形成が完了す
るまでに時間を要するインクジェット方式による画像形
成手段であることが好ましい。また、さらに、中間トレ
イに一旦収納される用紙枚数が所定枚数に達したか否か
を検出する検出手段を備え、中間トレイ内に収納された
用紙枚数が所定枚数に達したことを検出した場合、第1
用紙供給手段による第1画像形成手段への用紙供給動作
を停止することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)複写機の構成 (1−1)複写機本体の構成 図1は、本発明の実施形態である複写機の断面図であ
る。本複写機は、自動原稿搬送装置110を備える画像
読み取り部100と、電子写真画像形成部200と、イ
ンクジェット画像形成部300とで構成されている。画
像読み取り部100における画像読み取りは、以下のよ
うに行われる。画像読み取り部100の上部に設けられ
ている自動原稿搬送装置110にセットされた原稿は、
順に原稿台ガラス107上の所定位置に自動的にセット
され、露光ランプ101により照射される。原稿面から
の反射光は、3枚のミラー群103a〜103cによ
り、レンズ104に導かれ、CCDセンサ105に結像
する。露光ランプ101とミラー103aは、スキャナ
モータ102により副走査方向(矢印の方向)に複写倍
率に応じた速度Vで移動し、原稿全体を走査する。ミラ
ー103b及び103cは、露光ランプ101及びミラ
ー103aの移動に伴い、V/2の速度で同じ方向に移
動する。CCDセンサ105は、入射した原稿の反射光
をアナログの電気信号に変換して出力する。CCDセン
サ105より出力される電気信号は、画像処理回路10
6において、シェーディング補正、ライン間補正の施さ
れたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、
K(ブラック)の8ビットの階調データに変換された後
に、インターフェース部108及び電子写真画像形成部
200、または、インクジェット画像形成部300に出
力される。
【0007】電子写真画像形成部200における画像形
成処理は、以下のように行われる。電子写真画像形成部
200において、画像データ補正部201は、入力され
る8ビットの階調データに対して、所定のMTF補正や
ガンマ補正等を施した後に、当該データを露光ヘッド2
02に出力し、レーザビームを発光させる。露光ヘッド
202より発光されたレーザビームは、ミラー203を
介して感光体ドラム209を露光する。感光体ドラム2
09は、1複写毎に露光を受ける前に帯電チャージャ2
04により所定の電圧に一様に帯電されている。この状
態で露光を受けると、感光体ドラム209上に原稿の静
電潜像が形成される。そして、ブラックのトナー現像器
205により感光体ドラム209上の静電潜像を現像す
る。一方、原稿サイズに応じて、給紙カセット220a
〜220cより適切な用紙が選択され、搬送ローラ22
2a〜222c、及び、給紙ローラ221を介して転写
部に供給されると、現像されたトナー像が、転写チャー
ジャ206により、搬送されてくる用紙上に転写され
る。用紙に転写されたトナー像は、定着ローラ対224
により加熱され、用紙に定着される。搬送路切り替え爪
225は、定着処理後の用紙を、排紙トレイ229に排
出する搬送路と、下段に設けられているインクジェット
画像形成部300に搬送する搬送路とを切り替える。な
お、ファーブラシ207は、転写後に感光体ドラム20
9に残留するトナーを回収する。メインイレーサ208
は、感光体ドラム209の表面の残留電位を除去する。
【0008】インクジェット画像形成部300における
画像形成処理は、以下のように行われる。電子写真画像
形成部200を通過した用紙(何れかの給紙カセットよ
り供給された用紙)は、搬送路切り替え爪225によ
り、インクジェット画像形成部300の中間トレイ30
1に積み重なるように格納される。センサ305は、中
間トレイ301への用紙の搬入を検出する。再給紙ロー
ラ302は、中間トレイ301に収納された一番下の用
紙から順に、インクジェットユニット部308(以下、
IJU部308と記す)に搬送する。センサ306は、
中間トレイ301から用紙が排出されたことを検出す
る。なお、中間トレイ301の構成、及び、インクジェ
ット画像形成部300における画像形成処理動作は、後
に説明する。
【0009】IJU部308には、搬送される用紙の上
の面を印刷する4つのインクジェットユニット(以下、
IJUと記す)304a〜304dと、用紙の下の面を
印刷する4つのIJU304e〜304hがそれぞれ等
間隔(最大使用サイズ420mmの1/4である105
mm間隔)に設けられている。但し、IJU304a〜
304hは、複写機本体に着脱可能な構成になってお
り、使用者の使用環境に応じて使用個数や、装着箇所を
選択することができる。例えば、少なくともIJU30
4a及び304eを装着することで、一度の搬送で用紙
の両面にカラー印刷を行うことができる。また、IJU
304a〜304dを装着した場合、1つのユニットの
印刷する面積は、1/4になり、IJU304aのみで
印刷を行う場合の4倍の速度で印刷を行うことができ
る。IJU部308において印刷の施された用紙は、縦
搬送路を通過して排紙トレイ229に排出される。IJ
U部308における印刷処理の終了は、センサ307の
横を用紙が通過することで検出される。IJU304a
〜304hの構成については、後に説明する。
【0010】(1−2)操作パネル400の構成 図2は、複写機の備える操作パネル400の正面図であ
る。操作パネル400は、複写枚数を入力する際に用い
るテンキー401と、コピーを開始する際に用いるスタ
ートキー402と、モード設定画面や複写枚数を表示す
る液晶パネル403と、インクジェット画像形成部30
0のみを用いて高画質な画像形成を行う高画質モードを
設定するキー406と、電子写真画像形成部200のみ
を用いて高速に画像形成を行う高速モードを設定するキ
ー407とで構成される。高画質モード、または、高速
モードが設定されていない場合には、電子写真画像形成
部200及びインクジェット画像形成部300の両方を
適宜利用する複合モードが設定される。各モード設定時
における複写動作については、後に説明する。
【0011】(1−3)処理ブロックの説明 図3は、画像処理回路106を中心とした各処理ブロッ
クを示す。CCDセンサ105より出力されるアナログ
の電気信号は、A/D変換部601において、ディジタ
ル信号に変換された後に、所定のシェーディング補正が
施される。第1画像処理部602では、RGBの3原色
で表す画像データを、明度と色度で表すYCrCbデー
タに変換する。これは、YCrCbデータは、各データ
の値が計算誤差により変化した場合であっても、RGB
データの場合と異なり色ズレが目立たず、符号化を行う
のに適しているためである。次のGBTC圧縮部603
は、第1画像処理部602より出力されたディジタルデ
ータにブロックトランケーション(以下、GBTCとい
う)方式による符号化処理を施してデータ量を減少さ
せ、符号化されたデータを圧縮メモリ604に格納す
る。このGBTC方式による画像データの符号化処理に
ついては、後に説明する。CPU607は、圧縮メモリ
604内の符号化されたデータに基づいて、電子写真画
像形成部200で処理する白黒画像の領域と、インクジ
ェット画像形成部300で処理するカラー画像の領域と
を判別する。この判別結果に基づいて属性マップを作成
し、作成した属性マップをハードディスク612に格納
する。ここで、カラー画像の領域については、電子写真
画像形成部200において画像形成を行わないようにす
るために、圧縮メモリ604内のデータを白画素を示す
データに置き換えると共に、当該カラー画像のデータを
SCSIコントローラ611を介して、ハードディスク
612に退避する。GBTC伸張部605は、所定のタ
イミングで圧縮メモリ604に格納されているデータを
伸張し、第2画像処理部606は、伸張したデータにM
TF補正処理や階調補正処理などを行った後に、電子写
真画像形成部200に出力する。また、CPU607
は、ハードディスク612に退避したカラー画像のデー
タを必要に応じて画像形成可能なデータに展開して、作
業用RAM608に転送する。DMA(ダイレクトメモ
リアクセス)コントローラ610は、作業用RAM60
8内の画像データを適宜IJUコントローラ610に転
送する。IJUコントローラ610は、IJU部308
に装着される各ユニットの脱着及び動作状態に応じて、
適切な画像データをIJU304a〜304hに転送
し、カラー画像形成の指示を行う。また、画像読み取り
部100で読み取られた画像データ、即ち、CCD10
5より出力される信号は、画像処理回路106及びイン
ターフェース部108を介して、ファクシミリ装置(図
中、FAXと表す)650やパーソナルコンピュータ
(図中、PCと表す)660等の外部装置に出力するこ
とができる。また、外部装置から画像データを受け取
り、受け取った画像データに基づく画像を、インクジェ
ット画像形成部300において用紙上に印刷することも
できる。なお、IJU部308にIJUが全くセットさ
れていない場合には、インターフェース部108からの
データ入力はRAM613に記憶される。
【0012】(1−4)インクジェットユニットの構成 IJU304a〜IJU304hは、同じ外形及び構成
を有する。図4は、IJU304aの外形を示す。IJ
U304aは、スライドレール312a及び312bの
上に載置され、スライドレール312a及び312bに
沿って移動させることにより、複写機本体に対して脱着
可能に構成されている。IJU304aには、取っ手3
13及び314が設けられ、脱着の便が図られている。
IJU304aは、位置固定穴310a及び310bに
本体側の固定ピンが挿入されることで固定され、接続コ
ネクタ311と本体側のコネクタが接続されることで本
体との信号の授受が可能となる。IJU304aの底部
には、インク射出用の開口部315があり、下方の用紙
への記録が行える。図5は、IJU304aの内部の構
成を示す。インク射出部320は、一端がシャフト31
9が貫通して支持されると供に、他端がベルト316に
接続される。記録ヘッド駆動モータ318の軸に取り付
けられた歯車317の回転に伴い、ベルト316が移動
してインク射出部320を、図中に両矢印で示す何れか
の方向に搬送する。インクカートリッジ321には、色
別にインクが取り付けられ、各色のインク射出部320
に適宜供給されるようになっている。インク射出部32
0のスリット322から射出されたインクは、底面の開
口部315を通過して、用紙に付着する。インク射出部
320が図中、シャフト319の一端から他端へ移動し
た後に、印刷される幅に応じて用紙をステップ搬送す
る。これを繰り返すことで用紙に画像が形成される。な
お、裏面印刷用のIJU304e〜304hは、図4及
び図5に示す構成のインクジェットユニット(IJU)
を上下反転した状態で複写機本体に装着される。IJU
304aには、インク有無検出センサ323、モータ3
18の制御用回路(図示せず)、及び、接続コネクタ3
11を介して複写機本体との信号の授受を行う回路(図
示せず)が備えられている。
【0013】(1−5)中間トレイの構成 図6は、中間トレイ301の構成を示す。モータ341
の回転軸には、用紙押さえレバー342が接続されてい
る。用紙押さえレバー342は、本図においてモータ3
41の時計回りの回転に伴い、中間トレイ301内の用
紙を押さえつける。用紙押さえレバー342の用紙に当
接する部分には、スムーズに用紙を搬送するために、ロ
ーラ342aが設けられている。中間トレイ301の底
面は、再給紙開口部343が低くなるように傾斜してお
り、この傾斜により用紙は、再給紙ローラ302の位置
まで移動する。中間トレイ301には、電子写真画像形
成部200において白黒現像の行われた用紙が図中左側
上方より搬入される。用紙を収納する際、モータ341
は、本図において反時計回りに回転し、用紙押さえレバ
ー342による用紙の押さえを解除する。一方、IJU
部308が印刷可能になったとき、モータ341は、本
図において時計回りに回転し、用紙押さえレバー342
によって用紙を押さえつける。再給紙ローラ302の回
転に伴い、中間トレイ301に収納されている用紙の最
も下の用紙から順に再給紙開口部343を通じてIJU
部308に搬送される。中間トレイ301は、スライド
レール344a及び344bによって複写機本体に取り
付けられており、前後に移動することにより、複写機本
体に対して脱着可能な構成になっている。従って、予め
中間トレイ301に用紙をセットしておけば、何れかの
給紙カセットより供給された用紙を電子写真画像形成部
200を通過させる必要がなくなり、電子写真画像形成
部200における悪影響(ブラックのトナー飛散、定着
ローラ224を通過する際に生じるしわ、用紙の曲が
り、オイルの付着など)を受けることなく、かつ用紙搬
送経路を短縮することで高画質なカラー印刷を迅速に行
うことができる。複写機本体に備えられ、発光素子及び
受光素子よりなる中間トレイ脱着センサ346は、発光
素子の発した光が中間トレイ301の側面に備える反射
板345により反射されて検知されるか否かで中間トレ
イ301の脱着状態を検出する。紙押さえレバー342
の用紙に当接するローラ342aの複写機に面する側に
は、所定の発光素子349が設けられており、最大収容
枚数検出センサ350は、この発光素子349の発光位
置を検出することで、中間トレイ301内に収容されて
いる用紙の枚数が最大収容枚数になったか否かを検出す
る。また、ローラ342aの中央には、発光素子347
が設けられており、中間トレイ301の底面に設けられ
ているセンサ348は、この発光素子により発せられた
光を検出するか否かで、中間トレイ301中の用紙の有
無を検出する。
【0014】(2)画像データの取り扱い 図7は、原稿画像中にあるカラー領域のデータの格納順
序を示すイメージ図である。以下、本図を用いて、カラ
ー画像であると判別された領域のデータをハードディス
ク612に退避する際のデータ格納順序について説明す
る。図中の斜線で示す領域は、カラー画像の領域を表
す。GBTC符号化処理は固定長符号化方式であり、圧
縮画像メモリ604内のデータは、本図と同様に配置し
ている。CPU607は、圧縮メモリ604内のデータ
に基づいて、白黒画像の領域とカラー画像の領域とを判
別し、この判別結果に基づいて属性マップを作成し、こ
れをハードディスク612に格納する。この属性マップ
に基づいて原稿先端の主走査方向からカラー画像に属す
るデータを図中に示す番号順にラスタ走査してハードデ
ィスク612に格納する。即ち、1から2迄のラインデ
ータを格納した後、順に1つ下のラインのデータを同じ
く左端から右端へと走査してハードディスク612に格
納する。3から4、5から6、次のラインの左端から右
端へとラインデータを格納した後、左側にあるカラー領
域の7から8、そして9から10へとラインのデータを
ハードディスク612に格納する。以下、同様に1ライ
ン毎のデータの読み取りを続ける。25から26、27
から28、…、29から30へとデータの読み取りを行
って処理を終了する。ここで、図に示す横細線は、1つ
のIJUによる印字幅を示す。インク射出ヘッドは、1
6画素間隔で画像データを取り扱う。GBTC符号化処
理では、4×4画素を1ブロックとする。このため、副
走査方向については、4ブロック単位でデータが取り扱
われる。なお、後に説明するように、GBTC符号化
は、1ブロック当たり16×3バイトのデータを6×3
バイトのデータに圧縮する。図8は、ハードディスク6
12内のデータの格納状態を示すイメージ図である。ハ
ードディスク612内の先頭には、各ページにおける属
性マップの所在位置、及び、原稿サイズにより決まる属
性マップのサイズを示すページアドレステーブル505
が格納されている。ページアドレステーブル505の後
には、ページ1の属性マップ506とカラー画像のデー
タ507、ページ2の属性マップ508とカラー画像の
データ509、ページ3の属性マップ510とカラー画
像のデータ511が順に格納されている。CPU607
は、このページアドレステーブル505を参照して、所
望のページの属性マップを読み出す。属性マップのサイ
ズは、A3の原稿であれば、約64Kバイトである。各
ページのカラー画像データは、属性マップに引き続き格
納されている。原稿画面におけるカラー画像の比率から
そのデータサイズは異なる。仮に、A3全面がカラー画
像であったとするとカラー画像データのサイズは、約3
5Mバイトとなる。ハードディスク内のページアドレス
テーブル505と、当該テーブル505によって特定さ
れるページの属性マップから、原稿画像のカラー画像の
位置を把握することができ、IJU304a〜304h
へ所望するデータを供給することができる。図7に示す
原稿のカラー画像のデータをハードディスク612から
読み出す場合、等間隔に設けられる4つのIJU304
a〜304dには、それぞれ図7に示す領域501〜5
04のデータを割り当てる。最初の1ラインを印刷する
際、IJU304aには、データは供給されない。IJ
U304bには、5〜6のラインのデータが、IJU3
04cには、19〜20のラインのデータが、IJU3
04dには、27〜28のラインのデータが供給され
る。
【0015】(3)GBTC符号化処理 次に、GBTC符号化処理について説明する。GBTC
符号化処理では、原稿の画像データを所定の画素マトリ
クスのブロック毎に抽出し、各ブロック毎に、ブロック
内のデータより定められるパラメータP1以下のデータ
の平均値Q1とパラメータP2(但し、P1<P2の関
係を満たす。)以上の値のデータの平均値Q4の和を2
等分して求められる平均値情報LAと上記平均値Q4と
平均値Q1の差である階調幅指数LDとに基づいて、ブ
ロック内の各画素のデータを、当該ブロック内の階調分
布の範囲内において前記データよりも少ない階調レベル
に量子化して得られる符号データに圧縮符号化する。本
実施形態の複写機は、後に説明するように、GBTC符
号化して得られる平均値情報LAと階調幅指数LDとを
用いて、上記所定の画素マトリクスが白黒画像、また
は、カラー画像の何れに属するのかを判断し、この判断
結果に基づいて、原稿の種類を判別する。なお、原稿の
種類の判別を行う方法としては、これに限定されず、Y
CrCbデータに基づいて、判別する方法等を採用して
も良い。図9は、GBTC方式の符号化処理の流れを示
す図である。GBTC方式では、図9(a)に示すよう
に、原稿画像の画像データを4×4画素ブロック単位で
抽出する。抽出した4×4画素ブロック内の画像データ
は、以下に図10を用いて説明する方式で符号化処理を
行い、各画素につき1バイト(=8ビット)のデータ×
16画素分の画像データ(16バイト、即ち128ビッ
ト)を、図9(b)に示すように、1バイトの階調幅指
数LDと、同じく1バイトの平均値情報LA、各画素の
データを4段階に分類して割り当てられる2ビット符号
データ×16画素分との合計6バイト(=48ビット)
のデータに符号化する。これにより、データ量を3/8
に圧縮する。図9(c)は、符号化されたデータの量
が、符号化前の画像データ6画素分に相当することを表
す図である。符号化されたデータの復号化は、階調幅指
数LD及び平均値情報LAに基づいて各2ビットの符号
データに対応する1バイトの画像データを設定すること
で実行される。なお、本実施形態においては、原稿の画
像データを4×4画素ブロック単位で抽出するが、これ
に限定されず、3×3画素ブロックや、6×6画素ブロ
ック単位で抽出するものであってもよい。また、本実施
形態においては、ブロック内の各画素の256階調デー
タを4階調の符号データに符号化するが、これに限定さ
れず、2階調や8階調の符号データに符号化するもので
あってもよい。図10は、GBTC方式の符号化処理及
び復号化処理を示す図である。4×4画素ブロック単位
で抽出した画像データから、符号化に必要な所定の特徴
量を求める。特徴量は、以下の演算により求められる。
図10(a)は、最大値Lmax,最小値Lminと、
パラメータP1及びP2と、階調幅指数LDとの関係を
示す。先ず、4×4画素ブロック内の各8ビットの画像
データの最大値Lmaxと、最小値Lminを検出す
る。次に、最小値Lminの値に最大値Lmax及び最
小値Lminの差の1/4を加算したパラメータP1
と、最小値Lminの値に上記差の3/4を加算したパ
ラメータP2とを求める。なお、パラメータP1及びP
2は、次の「数1」及び「数2」の演算により求められ
る。
【数1】 P1=(Lmax+3Lmin)/4 …… (1)
【数2】 P2=(3Lmax+Lmin)/4 …… (2) 次に、各画素の画像データの内、パラメータP1以下の
画素の画像データの平均値Q1を求める。また、各画素
の画像データの内、パラメータP2以上の画素の画像デ
ータの平均値Q4を求める。求めた平均値Q1及びQ4
に基づいて、平均値情報LA=(Q1+Q4)/2と、
階調幅指数LD=Q4−Q1を求める。次に、「数3」
及び「数4」の演算を行い、各画素の1バイト(8ビッ
ト)、即ち256階調の画像データを2ビット、即ち4
階調の符号データに符号化する際に用いる基準値L1,
L2を定める。
【数3】 L1=LA−LD/4 …… (3)
【数4】 L2=LA+LD/4 …… (4) 図10(b)は、4×4画素ブロック内において、第i
列目(但し、i=1,2,3,4である。以下同じ)、
及び第j行目(但し、j=1,2,3,4である。以下
同じ)にある画素Xijのデータ値に応じて割り当てる
符号データφijの値を示す図である。より詳細には、
画素Xijの値に応じて、次の表1に示す値の2ビット
の符号データφijを割り当てる。
【表1】 GBTC方式で符号化されたデータは、16画素分の符
号データ(16×2ビット)と、各1バイト(8ビッ
ト)の階調幅指数LD及び平均値情報LAから構成され
る。図10(c)は、復号化処理により得られるデータ
を示す。符号化されたデータを復号化する際には、上記
階調幅指数LDと平均値情報LAを用いる。具体的に
は、階調幅指数LD及び平均値情報LAの値と、第i列
の第j行目にある画素Xijに割り当てられた符号デー
タφijの値に応じて、Xijのデータを次の表2に示
す値の256階調データに置き換える。
【表2】 GBTC方式では、復号化された4×4画素ブロック内
にある画素Xij(但し、i及びjは、それぞれ1、
2、3、4の何れかの値である。)の画像データは、4
種類の値の256階調データに置き換えられる。このた
め、復号化されたデータは、原画像のデータと比較する
と明らかに誤差を含む。しかし、当該誤差は、人間の視
覚特性上、目立ちにくいレベルであり、自然画像では、
画質劣化は殆ど認められない。GBTC方式では、パラ
メータQ1及びQ4が符号化されたデータに含まれる階
調幅指数LD及び平均値LAとから完全に復元される。
このため、黒色部分がパラメータP1以下であり、白色
部分がパラメータP2以上であるような文字画像(白黒
2値画像)においては、符号化されたデータより、これ
を完全に再現することができる。
【0016】(4)画像形成処理 (4−1)メインルーチン 図11は、CPU607の実行する画像形成処理のメイ
ンフローチャートを示す。以下、このフローチャートに
従って、画像形成処理の動作について詳述する。まず、
処理にかかる各変数の初期化や、各エレメントの初期化
を行う(ステップS1)。次に使用者によるキー入力を
受け付け、各種モードの設定を行う(ステップS2)。
このモード設定処理において、使用者によりスタートキ
ー402が押下された場合には、以下の処理に進む。ま
ず、使用者により設定されたモードに従って、画像読み
取りのためのシェーディング処理や画像形成のための各
エレメントの準備などの前処理を行う(ステップS
3)。その後、自動原稿搬送装置110により原稿台1
07上に載置された原稿の画像データを読み取る。読み
取った画像データは、GBTC符号化された後に、圧縮
画像メモリ604に格納する(ステップS4)。圧縮画
像メモリ604に格納したデータに基づいて、原稿判別
処理を実行し、原稿の種類に応じた画像形成処理を実行
する(ステップS5)。この画像形成処理については後
に説明する。この画像形成処理の後、作像後の感光体2
09の清掃や、インク射出部320の清掃など、直接複
写動作に関係しないが、装置のコンディションを維持す
るのに必要な処理を行う(ステップS6)。最後に、上
記制御とは直接関係しない通信制御などのその他の処理
を実行する(ステップS7)。以降、上記ステップS2
〜S7の処理を繰り返し行う。
【0017】(4−2)モード設定処理 図12は、モード設定処理(図11、ステップS2)の
フローチャートである。使用者により高画質モードキー
406が押下された場合(ステップS10でYES)、
印刷モードとして高画質モードを設定する(ステップS
11)。高画質モードとは、原稿の種類によらず、イン
クジェット画像形成部300のみを用いて印刷を行い、
高画質なコピー出力を得るものである。一方、高速モー
ドキー407が押下された場合(ステップS12でYE
S)、印刷モードとして高速モードを設定する(ステッ
プS13)。高速モードとは、原稿の種類によらず、電
子写真画像形成部200において白黒現像を行った後
に、直ちに排紙トレイ229に用紙を排出することによ
り、高速にコピー出力を得るものである。使用者により
キー406及び407の何れのキーも押下されない場合
には(ステップS12でNO)、原稿の種類に応じて、
電子写真画像形成部200及びインクジェット画像形成
部300の何れか一方、又は、両方を使用する複合モー
ドを印刷モードとする(ステップS14)。この後、使
用者によりスタートキー402が押下されるのを待って
(ステップS15でYES)、メインルーチンへリター
ンする。
【0018】(4−3)画像形成処理 図13及び図14は、画像形成処理(図11、ステップ
S5)のフローチャートである。まず、始めにインター
フェース部108を介して外部装置より出力要求されて
いるか否かを判断する(ステップS17)。ここで、外
部装置より出力要求がされている場合には(ステップS
17でYES)、インクジェット画像形成部300での
み印刷が許可されるため、複写機本体に中間トレイ30
1が装着されているか否かを判断する(ステップS1
8)。ここで、複写機本体に中間トレイ301が装着さ
れている場合には(ステップS18でYES)、後述す
るステップS27に進むが、中間トレイ301が装着さ
れていない場合には(ステップS18でNO)、操作パ
ネル400の備える液晶パネル403にIJUの装着を
促す警告表示を行うと共に、インターフェース部108
を介して入力される出力要求に関するデータをRAM6
13に格納した後に、リターンする(ステップS19及
びステップS20)。ステップS17において、外部装
置より出力要求がなされていない場合であって(ステッ
プS17でNO)、複写機本体に中間トレイ301が未
装着であると判断された場合(ステップS21でN
O)、電子写真画像形成部200において処理の終了し
た用紙を中間トレイ301に搬送することは不可能であ
るため、設定されている印字モードによらず、モードA
の印字処理として、給紙カセット220a〜220cの
何れか1つから適切な用紙を供給し(ステップS3
0)、電子写真画像形成部200において、所定の白黒
現像を行った後に(ステップS31)、インクジェット
画像形成部300を介さずに直ちに排紙する(ステップ
S32)。一方、複写機本体に中間トレイ301が装着
されている場合(ステップS21でYES)、使用者に
より操作パネル400上で設定されている印字モードの
種類を判断する(ステップS22)。その後、原稿判別
処理を実行し(ステップS23)、この判別結果に基づ
いて、適切な画像形成処理を実行する(ステップS24
以降の処理)。この原稿判別処理により判別される原稿
の種類には、白黒原稿、カラー原稿、白黒領域及びカラ
ー領域の混在する混在原稿の3種類がある。ステップS
23における原稿判別処理により、カラー領域と白黒領
域の混在している混在原稿であると判別された場合、連
続して画像形成が行われる原稿群に対しては、この原稿
以降に白黒原稿がコピーされる場合であっても必ずイン
クジェット画像形成部300を通過させるようにするた
め、モード変更フラグFを1にセットする(ステップS
25)。中間トレイ301が空の場合(ステップS26
でYES)、モードCの印字処理として、給紙カセット
220a〜220cの何れか1つから適切な用紙を供給
し(ステップS40でNO、ステップS42)、電子写
真画像形成部200において白黒領域に対する現像を行
った後に、一旦、当該用紙を中間トレイ301に収納し
(ステップS43)、タイミングを制御した後に、中間
トレイ301に収納した用紙をIJU部308に搬送し
(ステップS35)、シアン、マゼンタ、イエローのカ
ラー領域の印刷を実行した後に(ステップS36)、排
紙トレイ229に排紙する(ステップS37)。なお、
インクジェット画像形成部300の印字処理速度は、電
子写真画像形成部200における画像形成処理速度より
も遅い。このため、中間トレイ301には、電子写真画
像形成部200での画像形成処理後の用紙が順に積載さ
れる。ここで、中間トレイ301の最大収容枚数検出セ
ンサ350により、積載される用紙の枚数が最大収容枚
数になったことが検出された場合(ステップS40でY
ES)、給紙カセット220a〜220cからの給紙動
作及び電子写真画像形成部200における画像形成動作
を停止し、中間トレイ301に収納されている用紙がイ
ンクジェット画像形成部300で印刷されるものを待機
する(ステップS41)。また、中間トレイ301の中
に用紙が予めセットされている場合には(ステップS2
6でNO)、モードB1の印字処理として、何れの給紙
カセット220a〜220cからも給紙することなく、
中間トレイ301より直接用紙をIJU部308に搬送
し(ステップS35)、シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの4色のカラー印刷を実行した後(ステップS
36)、排紙トレイ229に排紙する(ステップS3
7)。また、原稿判別処理(ステップS23)により、
全面がカラー画像からなる原稿であると判別された場合
には、混在原稿の場合と同様にモード変更フラグFを1
にセットする(ステップS27)。ここで、中間トレイ
301が空の場合(ステップS28でYES)、モード
B2の印字処理として、給紙カセット220a〜220
cの何れか1つから給紙を行い(ステップS38)、供
給された用紙に対して、電子写真画像形成部200では
画像形成を行わずに通過させて中間トレイ301に収納
し(ステップS39)、当該収納した用紙をインクジェ
ット画像形成部300に搬送し(ステップS35)、各
IJU304a〜304hによる画像形成処理を施した
後(ステップS36)、排紙トレイ229に排紙する
(ステップS37)。また、中間トレイ301に用紙が
ある場合には(ステップS28でNO)、前述のモード
B1の印字処理を実行する。また、原稿判別処理(ステ
ップS23)により、白黒原稿であると判別された場合
には、まず、モード変更フラグFを調べ、連続して画像
形成が行われる原稿群において、この白黒原稿の画像形
成動作よりも前に、インクジェット画像形成部300に
おける印刷が行われているか否かを判断する。モード変
更フラグFが0の場合には(ステップS29でNO)、
インクジェット画像形成部300において印刷が行われ
ていないと判断して、前述のモードAの印字処理を実行
する。一方、モード変更フラグFが1の場合には(ステ
ップS29でYES)、当該白黒原稿のコピーを行う前
に、一部の領域、または、全面がカラー画像からなる原
稿に対して、インクジェット画像形成部300で印刷が
なされていると判断し、前述のモードCの印字処理を実
行する。但し、電子写真画像形成部200における画像
形成動作の後、中間トレイ301に一旦収納された白黒
画像の現像完了後の用紙は、中間トレイ301からIJ
U部308に搬送されてもIJU304a〜304hで
は印字動作は行われない。即ち、IJU部308を通過
させるだけである。これにより、排紙トレイ229に排
出される用紙の順序は、自動原稿搬送装置110にセッ
トされた原稿の順序と同じになる。上記ステップS22
において、高画質モードが設定されている場合には、複
合モードの設定時にカラー原稿をコピーするときと同じ
処理を実行する。上記ステップS22において、高速モ
ードが設定されている場合には、複合モードの設定時に
白黒原稿をコピーするときと同じ処理を実行する。上記
ステップS32、または、ステップS37における排紙
によって、自動原稿搬送装置110にセットされた原稿
群の全ての原稿についてのコピーが終了した場合には
(ステップS33でYES)、モード変更フラグFのリ
セットを行い、値を0にする(ステップS34)。ま
た、全原稿のコピーが終了していない場合には(ステッ
プS33でNO)、図13のステップS20に戻る。な
お、本複写機では、IJUがインクジェット画像形成部
300に装着されていない時は、外部装置からの画像デ
ータをRAM613に記憶するようにしているが、RA
M613を省略し、外部装置からの画像データの入力を
受け付けない構成(外部装置のプリンタとしての使用を
禁止)にしてもよい。
【0019】(4−4)原稿判別処理 原稿判別処理について、以下に説明する。白黒画像は、
色度成分a*及びb*のデータ値がほぼ0の無彩色から
なる。例えば、GBTC符号化処理により得られる4×
4画素ブロックの色度成分a*及びb*の平均値情報L
Aが±5以内である場合には、当該ブロックが無彩色画
像である判断できる。しかし、上記判断基準のみでは、
ある画素の色度成分a*が−120で、他の画素の色度
成分a*が125である場合でも、平均値情報LAが±
5以内となれば、この4×4画素ブロックが白黒画像に
属すると誤って判断してしまう。そこで、さらに階調幅
指数LDが±5以内にある場合にのみ、4×4画素ブロ
ックが白黒画像に属すると判断する。ここで、この原稿
判別処理を図15のフローチャートを用いて詳しく説明
すると、まず、白黒原稿フラグMONOと、カラー原稿
フラグCOLを0にセットする(ステップS90)。色
度成分a*及びb*の各平均値情報LA及び階調幅指数
LDが共に±5以内である場合(ステップS91〜S9
4でYES)、4×4画素ブロックが白黒画像に属する
と判断して(ステップS95)、フラグMONOを1に
セットする(ステップS96)。フラグCOLが0であ
る場合、即ち、当該ブロックよりも前に、カラー画像で
あると判断されたブロックが存在しない場合(ステップ
S97でYES)、原稿が白黒原稿であると判断する
(ステップS98)。一方、色度成分a*及びb*の各
平均値情報LA及び階調幅指数LDが1つでも±5以上
である場合には(ステップS91〜94の何れか1つで
もNO)、4×4画素ブロックがカラー画像に属すると
判断する(ステップS99)。ここで、フラグMONO
が0である場合、即ち当該ブロックよりも前には、白黒
画像であると判断されたブロックが存在しない場合(ス
テップS101でYES)、原稿はカラー原稿であると
判断する(ステップS103)。上記ステップS97に
おいて、COL=1の場合、または、ステップS101
において、MONO=1の場合、当該原稿内には、白黒
画像に属するブロックとカラー画像に属するブロックの
両方が混在すると判断する(ステップS102)。原稿
内の全てのブロックについて上記ステップS91〜10
3の処理を繰り返し実行した後(ステップS104でY
ES)、リターンする。
【0020】(4−5)インクジェット画像形成処理 インクジェット画像形成処理について、以下に説明す
る。図16は、インクジェット画像形成処理(図14、
ステップS36)のフローチャートである。まず、現在
印字しようとしている用紙に対する原稿画像の属性マッ
プをハードディスク612より読み出す(ステップS7
0)。印字対象となる原稿画像の属性マップの位置はペ
ージアドレステーブル505に格納されており、このテ
ーブル505を索引することにより、ハードディスク6
12内の該当ページについての属性マップの格納位置を
求めることができる。なお、両面同時印字を行うときや
用紙の同一面上に2ページ分の画像を印刷する場合に
は、1枚の用紙に対して複数の原稿画像情報を必要とす
るため、複数ページ分の属性マップの読み出しを行う。
装着されているIJUの個数と属性マップのカラーデー
タ領域の位置関係から各IJUの印字ライン内にカラー
データがあると判断される場合には(ステップS71で
YES)、属性マップから印字すべきカラーデータのハ
ードディスク612内におけるアドレス、及び、データ
幅を計算する(ステップS72)。計算されたアドレス
からデータ幅の分だけデータをハードディスク612か
ら読み出し、一旦作業用RAM608に書き込む(ステ
ップS73)。作業用RAM608に書き込まれたデー
タをGBTC伸張した後に(ステップS74)、YCr
CbデータをRGBデータに変換する(ステップS7
5)。その後、RGBデータをシアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの各階調データに変換する(ステップS
76)。その後、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クの各色のデータを誤差拡散処理(ディザ処理でもよ
い)により2値データに変換する(ステップS77)。
その後、2値化された各色のデータをIJUに供給しや
すいようにデータの並び替えを行う(ステップS7
8)。すなわち、各画素各色1ビットのデータを、色単
位でインク射出部320の並び方向(副走査方向)に8
画素単位で切り出してバイトデータとして取り扱う。各
色のインク射出部320は、副走査方向に16画素分の
ヘッドを有し、印刷時には、ライン上に並ぶ画素数×2
バイト分のデータを必要とする。シアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラックのデータを作業用RAMに書き込み、
IJUコントローラ610からのデータ要求に備える
(ステップS79)。なお、本複写機では、上記ステッ
プS74〜S78の処理は、ソフトウェアにより処理を
行っているが、例えば、IJUコントローラ610の一
部としてハードウェア化することも可能である。このよ
うな固定的な処理をハードウェア化することで、高速化
が可能であり、CPU607の処理時間の負担も軽減さ
れるため、CPU607をその他の制御に開放すること
ができる。ステップS79において作業用RAM608
に書き込まれた1ライン分のデータは、DMAコントロ
ーラ609と、IJUコントローラ610を介して、所
定のIJUのインク射出部(図5を参照)に供給される
(ステップS80)。CPU607は、データの供給に
伴って、各IJUを駆動し、インク射出部を用紙の搬送
方向に移動させる(ステップS81)。1ライン分の印
刷が終了するのを待って(ステップS82でYES)、
用紙を1ラインの幅(16画素分)だけステップ搬送す
る(ステップS83)。上記処理を全データについて実
行し、実行後(ステップS84でYES)、リターンす
る。
【0021】
【発明の効果】上記の構成により、第1画像形成手段で
1枚の用紙上に画像を形成するのに要する時間が第2画
像形成手段において要する時間よりも短い場合であって
も、第1画像形成手段は、第2画像形成手段における画
像形成処理の状況によらずに画像形成処理を実行するこ
とができる。これにより、第2画像形成手段の処理状況
を考慮した制御が不要となる。好ましい構成の画像形成
装置では、中間トレイ内が用紙で一杯になった場合に
は、第1用紙供給手段による第1画像形成手段への用紙
の供給を禁止することにより、中間トレイに用紙が詰ま
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例の複写機の断面図であ
る。
【図2】 複写機の備える操作パネルの正面図である。
【図3】 画像処理回路を中心とした各処理ブロックを
示す図である。
【図4】 インクジェットユニット(IJU)の外形を
示す図である。
【図5】 IJUの構成を示す図である。
【図6】 中間トレイの構成を示す図である。
【図7】 原稿画像中にあるカラー領域のデータの格納
順序を示すイメージ図である。
【図8】 ハードディスク内のデータの格納状態を示す
イメージ図である。
【図9】 GBTC方式の符号化処理の流れを示す図で
ある。
【図10】 GBTC方式の符号化処理及び復号化処理
を示す図である。
【図11】 CPUの実行する画像形成処理のフローチ
ャートである。
【図12】 モード設定処理のフローチャートである。
【図13】 画像形成処理のフローチャートである。
【図14】 各印字処理のフローチャートである。
【図15】 原稿判別処理のフローチャートである。
【図16】 インクジェット画像形成処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
100…画像読み取り部 110…自動原稿搬送装置 200…電子写真画像形成部 225…搬送路切り替え部 300…インクジェット画像形成部 301…中間トレイ 603…GBTC圧縮部 604…圧縮メモリ 605…GBTC伸張部 607…CPU 612…ハードディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいて、用紙上に画像を
    形成する第1画像形成手段と、 画像データに基づいて、用紙上に画像を形成する第1画
    像形成手段とは異なる第2画像形成手段と、 用紙を収納した給紙カセットと、 給紙カセットから第1画像形成手段に用紙を供給する第
    1用紙供給手段と、 第1画像形成手段から排出された用紙を一旦収納する中
    間トレイと、 中間トレイに一旦収納した用紙を第2画像形成手段へ供
    給する第2用紙供給手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1画像形成手段は電子写真方式による
    画像形成手段であり、第2画像形成手段は、第1画像形
    成手段よりも画像形成が完了するまでに時間を要するイ
    ンクジェット方式による画像形成手段であることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 中間トレイに一旦収納される用紙枚数が
    所定枚数に達したか否かを検出する検出手段を備え、中
    間トレイ内に収納された用紙枚数が所定枚数に達したこ
    とを検出した場合、第1用紙供給手段による第1画像形
    成手段への用紙供給動作を停止することを特徴とする請
    求項2に記載の画像形成装置。
JP8155361A 1996-06-17 1996-06-17 画像形成装置 Pending JPH10820A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017201322B4 (de) 2016-02-02 2021-10-21 Denso Corporation Dosiervorrichtung für wässrige Harnstofflösung

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017201322B4 (de) 2016-02-02 2021-10-21 Denso Corporation Dosiervorrichtung für wässrige Harnstofflösung

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