JPH1081873A - 撥水撥油剤組成物 - Google Patents
撥水撥油剤組成物Info
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- JPH1081873A JPH1081873A JP25540596A JP25540596A JPH1081873A JP H1081873 A JPH1081873 A JP H1081873A JP 25540596 A JP25540596 A JP 25540596A JP 25540596 A JP25540596 A JP 25540596A JP H1081873 A JPH1081873 A JP H1081873A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低温でキュアリングしても、優れた撥水撥油性
を発揮する水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物の提供。 【解決手段】(A) 水分散型フッ素系撥水撥油剤、及び
(B) 一般式(1) : Rf1(CH2) n OH (1) (式中、 Rf1は炭素数4〜6のパーフルオロアルキル基
又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6の整数である)で表される含フッ素アル
コールを含有する撥水撥油剤組成物。
を発揮する水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物の提供。 【解決手段】(A) 水分散型フッ素系撥水撥油剤、及び
(B) 一般式(1) : Rf1(CH2) n OH (1) (式中、 Rf1は炭素数4〜6のパーフルオロアルキル基
又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6の整数である)で表される含フッ素アル
コールを含有する撥水撥油剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分散型のフッ素
系撥水撥油剤組成物に関し、特に詳しくは含フッ素アル
コールを含み、低温キュアー性に優れる該組成物に関す
る。
系撥水撥油剤組成物に関し、特に詳しくは含フッ素アル
コールを含み、低温キュアー性に優れる該組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パ−フルオロアルキル基を含有し
た共重合体からなる水分散型の撥水撥油剤が知られてい
る。これらの撥水撥油剤が繊維処理剤として用いられる
際には、その塗布後に、一般に加熱加工(キュアリン
グ)される。このキュアリング温度が、通常、150 ℃以
上であれば、撥水撥油性に優れた繊維が得られる。しか
し、キュアリング温度が低い(例えば100 ℃以下)と、
同等の性能を有する繊維を得ることができない。このた
め、ウール、シルク、新合成繊維のような高温での熱処
理が困難な素材に対しては、十分な効果が得られないと
いう欠点があった。
た共重合体からなる水分散型の撥水撥油剤が知られてい
る。これらの撥水撥油剤が繊維処理剤として用いられる
際には、その塗布後に、一般に加熱加工(キュアリン
グ)される。このキュアリング温度が、通常、150 ℃以
上であれば、撥水撥油性に優れた繊維が得られる。しか
し、キュアリング温度が低い(例えば100 ℃以下)と、
同等の性能を有する繊維を得ることができない。このた
め、ウール、シルク、新合成繊維のような高温での熱処
理が困難な素材に対しては、十分な効果が得られないと
いう欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、低温でキュアリングしても、優れた撥水撥油性を発
揮する水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物を提供するこ
とにある。
は、低温でキュアリングしても、優れた撥水撥油性を発
揮する水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
の問題点の認識に基いて、種々の検討を重ねた結果、特
定の造膜助剤を含むフッ素系撥水撥油剤組成物が、繊維
の表面で容易に造膜され、低温キュアリングしても高い
撥水撥油性を発揮することを見出した。すなわち、本発
明は、(A) 水分散型フッ素系撥水撥油剤、及び(B) 一般
式(1) : Rf1(CH2) n OH (1) (式中、Rf1 は炭素数4〜6のパーフルオロアルキル基
又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6の整数である)で表される含フッ素アル
コールを含有する撥水撥油剤組成物を提供するものであ
る。
の問題点の認識に基いて、種々の検討を重ねた結果、特
定の造膜助剤を含むフッ素系撥水撥油剤組成物が、繊維
の表面で容易に造膜され、低温キュアリングしても高い
撥水撥油性を発揮することを見出した。すなわち、本発
明は、(A) 水分散型フッ素系撥水撥油剤、及び(B) 一般
式(1) : Rf1(CH2) n OH (1) (式中、Rf1 は炭素数4〜6のパーフルオロアルキル基
又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6の整数である)で表される含フッ素アル
コールを含有する撥水撥油剤組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。(A) 水分散型フッ素系撥水撥油剤 本発明の組成物に使用する水分散型のフッ素系撥水撥油
剤とは、含フッ素有機樹脂が水性媒体中に分散されてい
るエマルジョンを意味する。該水分散型フッ素系撥水撥
油剤には、フッ素系繊維処理剤等として従来公知のもの
(例えば含フッ素アクリル樹脂又は含フッ素メタクリル
樹脂)を特に制限なく使用でき、好ましくは含フッ素
(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アクリル酸エス
テルとの共重合体である。以下に、含フッ素(メタ)ア
クリル酸エステルと(メタ)アクリル酸エステルとの共
重合体を説明する。含フッ素(メタ)アクリル酸エステル 含フッ素(メタ)アクリル酸エステルは、フルオロアル
キル基を有するアクリル酸エステル及びフルオロアルキ
ル基を有するメタクリル酸エステルからなる群から選ば
れる少なくとも1種である。該エステルは、共重合体に
撥水撥油性を付与するための単量体単位である。含フッ
素(メタ)アクリル酸エステルは、例えば一般式(2) : Rf2-XOCOCR1=CH2 (2) 〔式中、Rf2 はフルオロアルキル基であり、 R1 は水素
原子又はメチル基であり、Xはアルキレン基、一般式
(3) : −SO2NR3−R4− (3) (式中、 R3 は水素原子又はアルキル基であり、 R4 は
アルキレン基である)で表される基、及び一般式(4) : −CH2CH(OR5)CH2 − (4) (式中、 R5 は水素原子又はアシル基である)からなる
群から選ばれる二価の有機基である〕で示されるものが
挙げられる。
剤とは、含フッ素有機樹脂が水性媒体中に分散されてい
るエマルジョンを意味する。該水分散型フッ素系撥水撥
油剤には、フッ素系繊維処理剤等として従来公知のもの
(例えば含フッ素アクリル樹脂又は含フッ素メタクリル
樹脂)を特に制限なく使用でき、好ましくは含フッ素
(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アクリル酸エス
テルとの共重合体である。以下に、含フッ素(メタ)ア
クリル酸エステルと(メタ)アクリル酸エステルとの共
重合体を説明する。含フッ素(メタ)アクリル酸エステル 含フッ素(メタ)アクリル酸エステルは、フルオロアル
キル基を有するアクリル酸エステル及びフルオロアルキ
ル基を有するメタクリル酸エステルからなる群から選ば
れる少なくとも1種である。該エステルは、共重合体に
撥水撥油性を付与するための単量体単位である。含フッ
素(メタ)アクリル酸エステルは、例えば一般式(2) : Rf2-XOCOCR1=CH2 (2) 〔式中、Rf2 はフルオロアルキル基であり、 R1 は水素
原子又はメチル基であり、Xはアルキレン基、一般式
(3) : −SO2NR3−R4− (3) (式中、 R3 は水素原子又はアルキル基であり、 R4 は
アルキレン基である)で表される基、及び一般式(4) : −CH2CH(OR5)CH2 − (4) (式中、 R5 は水素原子又はアシル基である)からなる
群から選ばれる二価の有機基である〕で示されるものが
挙げられる。
【0006】前記Rf2 で示されるフルオロアルキル基と
しては、例えば一般式(5) : CP F2P+1 − (5) (式中、pは3〜20の整数、好ましくは6〜12の整数で
ある)で表される直鎖状若しくは分岐状のパーフルオロ
アルキル基、又はこれらの基のフッ素原子の一部が水素
原子若しくは塩素原子で置換されたフルオロアルキル基
が挙げられ、これらの中ではパーフルオロアルキル基が
好ましい。該フルオロアルキル基の具体例としては、CF
3(CF2)4 − 、CF3(CF2)5 − 、CF3(CF2)6 − 、CF
3(CF2)7 − 、CF3(CF2)8 − 、CF3(CF2)9 − 、(C
F3)2CFCF2 − 、(CF3)2CF(CF2)2− 、(CF3)2CF(CF2)3
− 、(CF3)2CF(CF2)5− 、(CF3)2CF(CF2)6− 、(C
F3)2CF(CF2)8− 、(CF3)2CF(CF2)10 − 、H(CF2)10−
及び CF2Cl(CF2)10 −が挙げられる。
しては、例えば一般式(5) : CP F2P+1 − (5) (式中、pは3〜20の整数、好ましくは6〜12の整数で
ある)で表される直鎖状若しくは分岐状のパーフルオロ
アルキル基、又はこれらの基のフッ素原子の一部が水素
原子若しくは塩素原子で置換されたフルオロアルキル基
が挙げられ、これらの中ではパーフルオロアルキル基が
好ましい。該フルオロアルキル基の具体例としては、CF
3(CF2)4 − 、CF3(CF2)5 − 、CF3(CF2)6 − 、CF
3(CF2)7 − 、CF3(CF2)8 − 、CF3(CF2)9 − 、(C
F3)2CFCF2 − 、(CF3)2CF(CF2)2− 、(CF3)2CF(CF2)3
− 、(CF3)2CF(CF2)5− 、(CF3)2CF(CF2)6− 、(C
F3)2CF(CF2)8− 、(CF3)2CF(CF2)10 − 、H(CF2)10−
及び CF2Cl(CF2)10 −が挙げられる。
【0007】前記式(2) 中のXで示される二価の有機基
のうちのアルキレン基としては、例えば炭素数が、通
常、1〜10、好ましく1〜4の直鎖状又は分岐状のもの
が挙げられ、具体的にはメチレン基、エチレン基、トリ
メチレン基、プロピレン基、エチルエチレン基、テトラ
メチレン基、ヘキサメチレン基、2−メチルプロピレン
基等が挙げられる。
のうちのアルキレン基としては、例えば炭素数が、通
常、1〜10、好ましく1〜4の直鎖状又は分岐状のもの
が挙げられ、具体的にはメチレン基、エチレン基、トリ
メチレン基、プロピレン基、エチルエチレン基、テトラ
メチレン基、ヘキサメチレン基、2−メチルプロピレン
基等が挙げられる。
【0008】前記一般式(3) 中のR3で示されるアルキル
基は、炭素数が、通常、1〜10、好ましくは1〜4の直
鎖状又は分岐状のアルキル基であり、具体的にはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基等が挙げられる。前記一般式(3) 中の
R4 は、前記Xとして例示したアルキレン基と同様に、
炭素数が、通常、1〜10、好ましくは1〜4のものであ
る。
基は、炭素数が、通常、1〜10、好ましくは1〜4の直
鎖状又は分岐状のアルキル基であり、具体的にはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基等が挙げられる。前記一般式(3) 中の
R4 は、前記Xとして例示したアルキレン基と同様に、
炭素数が、通常、1〜10、好ましくは1〜4のものであ
る。
【0009】前記一般式(4) 中の R5 は、炭素数が、通
常、1〜10のアシル基であり、具体的にはホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基
等が挙げられる。
常、1〜10のアシル基であり、具体的にはホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基
等が挙げられる。
【0010】一般式(2) で示される含フッ素(メタ)ア
クリル酸エステルの具体例としては、CF3(CF2)7(CH2)2O
COCH=CH2、CF3(CF2)6CH2OCOC(CH3)=CH2 、(CF3)2CF(C
H2)8(CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7(CH2)2OCOC(CH3)=C
H2、CF3(CF2)9 (CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7SO2N(CH3)
(CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7SO2N(C2H5)(CH2)2OCOC(CH
3)=CH2、(CF3)2CF(CF)8CH2CH(OCOCH3)CH2OCOC(CH3)=C
H2、H(CF2)10CH2OCOCH=CH2及び CF2Cl(CF2)10CH2OCOC(C
H3)=CH2 が挙げられる。含ッ素(メタ)アクリル酸エス
テルは、1種単独でもあるいは2種以上を組み合わせて
使用することもできる。
クリル酸エステルの具体例としては、CF3(CF2)7(CH2)2O
COCH=CH2、CF3(CF2)6CH2OCOC(CH3)=CH2 、(CF3)2CF(C
H2)8(CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7(CH2)2OCOC(CH3)=C
H2、CF3(CF2)9 (CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7SO2N(CH3)
(CH2)2OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7SO2N(C2H5)(CH2)2OCOC(CH
3)=CH2、(CF3)2CF(CF)8CH2CH(OCOCH3)CH2OCOC(CH3)=C
H2、H(CF2)10CH2OCOCH=CH2及び CF2Cl(CF2)10CH2OCOC(C
H3)=CH2 が挙げられる。含ッ素(メタ)アクリル酸エス
テルは、1種単独でもあるいは2種以上を組み合わせて
使用することもできる。
【0011】共重合体中の含ッ素(メタ)アクリル酸エ
ステルの含有量は、通常、20重量%以上でよく、好まし
くは30〜70重量%、特に好ましくは50〜70重量%であ
る。含ッ素(メタ)アクリル酸エステルの割合が少なす
ぎると、本発明の組成物の撥水撥油性が不十分になる場
合がある。
ステルの含有量は、通常、20重量%以上でよく、好まし
くは30〜70重量%、特に好ましくは50〜70重量%であ
る。含ッ素(メタ)アクリル酸エステルの割合が少なす
ぎると、本発明の組成物の撥水撥油性が不十分になる場
合がある。
【0012】(メタ)アクリル酸エステル (メタ)アクリル酸エステルは、共重合体の重合度を調
整するために用いられる。特に、本発明の組成物を繊維
処理剤として用いると、撥水撥油性に優れるとともに、
ソフトな風合いを持った繊維を得ることができる。(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、例えば一般式(6) : CH2=CR1COOR2 (6) (式中、 R1 は水素原子又はメチル基であり、 R2 は炭
素数4〜18、好ましくは6〜16のアルキル基である)で
表される化合物が挙げられる。該(メタ)アクリル酸エ
ステルの具体例としては、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、iso −ブチル(メタ)アクリレート、n−ノニル
(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレ
ート、iso −ステアリル(メタ)アクリレート、n−ヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−ペンタデカ(メタ)
アクリレート及びn−ステアリル(メタ)アクリレート
が挙げられ、これらの中では、n−ノニル(メタ)アク
リレート及びn−ラウリル(メタ)アクリレートが好ま
しい。(メタ)アクリル酸エステルは、1種単独あるい
は2種以上を組み合わせて使用することができる。
整するために用いられる。特に、本発明の組成物を繊維
処理剤として用いると、撥水撥油性に優れるとともに、
ソフトな風合いを持った繊維を得ることができる。(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、例えば一般式(6) : CH2=CR1COOR2 (6) (式中、 R1 は水素原子又はメチル基であり、 R2 は炭
素数4〜18、好ましくは6〜16のアルキル基である)で
表される化合物が挙げられる。該(メタ)アクリル酸エ
ステルの具体例としては、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、iso −ブチル(メタ)アクリレート、n−ノニル
(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレ
ート、iso −ステアリル(メタ)アクリレート、n−ヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−ペンタデカ(メタ)
アクリレート及びn−ステアリル(メタ)アクリレート
が挙げられ、これらの中では、n−ノニル(メタ)アク
リレート及びn−ラウリル(メタ)アクリレートが好ま
しい。(メタ)アクリル酸エステルは、1種単独あるい
は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0013】共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル
の含有量は、通常、10重量%以上でよく、好ましくは15
〜50重量%、特に好ましくは20〜40重量%である。(メ
タ)アクリル酸エステルが少なすぎると、得られる組成
物の造膜性が低下し、その結果、撥水撥油剤の低温キュ
アー性が不十分になる場合があり、また、本発明の組成
物を繊維処理材として用いた場合に、ソフトな風合いが
得られない。逆に、(メタ)アクリル酸エステルが多す
ぎると、撥水撥油性が不十分となる場合がある。
の含有量は、通常、10重量%以上でよく、好ましくは15
〜50重量%、特に好ましくは20〜40重量%である。(メ
タ)アクリル酸エステルが少なすぎると、得られる組成
物の造膜性が低下し、その結果、撥水撥油剤の低温キュ
アー性が不十分になる場合があり、また、本発明の組成
物を繊維処理材として用いた場合に、ソフトな風合いが
得られない。逆に、(メタ)アクリル酸エステルが多す
ぎると、撥水撥油性が不十分となる場合がある。
【0014】その他のエチレン性不飽和二重結合を有す
る単量体 前記の共重合体は、前記含フッ素(メタ)アクリル酸
エステル及び(メタ)アクリル酸エステルのほかに、
その他のエチレン性不飽和二重結合を有する単量体単位
を含むものでもよい。該単量体単位としては、例えば C
H2=CHCNNH2、 CH2=CHCONH2 、CH2=C(CH3)CONH2 、
る単量体 前記の共重合体は、前記含フッ素(メタ)アクリル酸
エステル及び(メタ)アクリル酸エステルのほかに、
その他のエチレン性不飽和二重結合を有する単量体単位
を含むものでもよい。該単量体単位としては、例えば C
H2=CHCNNH2、 CH2=CHCONH2 、CH2=C(CH3)CONH2 、
【0015】
【化1】
【0016】CH2=CHCOOCH2CH2OH、CH2=C(CH3)COOCH2CH2
OH 、CH2=CHCO(OCH2CH2)a OCOCH=CH2(式中、aは2〜5
0の整数である)若しくはCH2=C(CH3)CO[OCH2CH(CH3)]b
OCOC(CH3)=CH2(式中、bは2〜50の整数)で表される
もの;エチレン、塩化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、
スチレン、アクリル酸、上記以外のアクリル酸のアルキ
ルエステル、メタクリル酸、上記以外のメタクリル酸の
アルキルエステル、ベンジルメタクリレート、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、ビニルアルキルケト
ン、ビニルアルキルエーテル、イソプレン、クロロプレ
ン及び無水マレイン酸が挙げられる。このような単量体
を適宜に選択することにより、該共重合体の耐久性、溶
媒に対する溶解性等の種々の性質を付与することができ
る。
OH 、CH2=CHCO(OCH2CH2)a OCOCH=CH2(式中、aは2〜5
0の整数である)若しくはCH2=C(CH3)CO[OCH2CH(CH3)]b
OCOC(CH3)=CH2(式中、bは2〜50の整数)で表される
もの;エチレン、塩化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、
スチレン、アクリル酸、上記以外のアクリル酸のアルキ
ルエステル、メタクリル酸、上記以外のメタクリル酸の
アルキルエステル、ベンジルメタクリレート、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、ビニルアルキルケト
ン、ビニルアルキルエーテル、イソプレン、クロロプレ
ン及び無水マレイン酸が挙げられる。このような単量体
を適宜に選択することにより、該共重合体の耐久性、溶
媒に対する溶解性等の種々の性質を付与することができ
る。
【0017】前記共重合体の重量平均分子量は、通常、
10,000〜500,000 でよく、好ましくは50,000〜200,000
である。前記共重合体は、常法に従った乳化重合、すな
わち、前記含ッ素(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリル酸エステル、及び必要に応じてその
他の原料を、界面活性剤を用いて水性媒体中に乳化さ
せ、重合開始剤を添加して攪拌しながら重合させる方法
により得ることができる。前記界面活性剤としては、陰
イオン性、陽イオン性又は非イオン性界面活性剤として
公知のものを特に制限なく使用することができ、特に陽
イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤との併用が
好ましい。前記重合開始剤としては、公知の重合開始剤
を使用することができ、例えばジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート等の過酸化物;アゾビスイソブチルア
ミジン二塩酸塩等のアゾ系化合物;並びに (NH4)2S
2O8 、K2S2O8等の過硫酸系化合物が挙げられる。重合時
の反応温度は、通常、10〜150 ℃でよく、好ましくは40
〜100 ℃である。反応時間は、製造規模、界面活性剤及
び重合開始剤の種類に応じて適宜決めればよい。
10,000〜500,000 でよく、好ましくは50,000〜200,000
である。前記共重合体は、常法に従った乳化重合、すな
わち、前記含ッ素(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリル酸エステル、及び必要に応じてその
他の原料を、界面活性剤を用いて水性媒体中に乳化さ
せ、重合開始剤を添加して攪拌しながら重合させる方法
により得ることができる。前記界面活性剤としては、陰
イオン性、陽イオン性又は非イオン性界面活性剤として
公知のものを特に制限なく使用することができ、特に陽
イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤との併用が
好ましい。前記重合開始剤としては、公知の重合開始剤
を使用することができ、例えばジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート等の過酸化物;アゾビスイソブチルア
ミジン二塩酸塩等のアゾ系化合物;並びに (NH4)2S
2O8 、K2S2O8等の過硫酸系化合物が挙げられる。重合時
の反応温度は、通常、10〜150 ℃でよく、好ましくは40
〜100 ℃である。反応時間は、製造規模、界面活性剤及
び重合開始剤の種類に応じて適宜決めればよい。
【0018】(B) 含フッ素アルコール (B) 成分の含フッ素アルコールは、造膜助剤として作用
するものであり、得られる組成物の造膜性を促進する成
分である。この造膜助剤により、得られる組成物は繊維
等の基材の表面に容易に造膜され、その結果、低温キュ
アリングしても撥水撥油性の高い皮膜(フィルム)が得
られる。含フッ素アルコール(B) は、常温で液体のもの
が好ましい。
するものであり、得られる組成物の造膜性を促進する成
分である。この造膜助剤により、得られる組成物は繊維
等の基材の表面に容易に造膜され、その結果、低温キュ
アリングしても撥水撥油性の高い皮膜(フィルム)が得
られる。含フッ素アルコール(B) は、常温で液体のもの
が好ましい。
【0019】含フッ素アルコール(B) は、下記一般式
(1) : Rf1(CH2)n OH (1) (式中、Rf1 は、炭素数4〜6のパーフルオロアルキル
基又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6、好ましくは1〜4の整数である)で表
される。
(1) : Rf1(CH2)n OH (1) (式中、Rf1 は、炭素数4〜6のパーフルオロアルキル
基又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6、好ましくは1〜4の整数である)で表
される。
【0020】Rf1 で示される基のうちのパーフルオロア
ルキル基は、下記一般式: Cq F2q+1 − (式中、qは4〜6の整数である)で表される直鎖状若
しくは分岐状のパーフルオロアルキル基である。qが4
未満では、沸点の低すぎる含フッ素アルコールとなり、
逆に6を超えると常温で液状のものが得にくい場合があ
る。該パーフルオロアルキル基としては、例えば CF3(C
F2)3− 、CF3(CF2)4 −、CF3(CF2)5 − 、(CF3)2CFCF
2 − 、(CF3)2CF(CF2)2− 及び(CF3)2CF(CF2)3 −
が挙げられる。
ルキル基は、下記一般式: Cq F2q+1 − (式中、qは4〜6の整数である)で表される直鎖状若
しくは分岐状のパーフルオロアルキル基である。qが4
未満では、沸点の低すぎる含フッ素アルコールとなり、
逆に6を超えると常温で液状のものが得にくい場合があ
る。該パーフルオロアルキル基としては、例えば CF3(C
F2)3− 、CF3(CF2)4 −、CF3(CF2)5 − 、(CF3)2CFCF
2 − 、(CF3)2CF(CF2)2− 及び(CF3)2CF(CF2)3 −
が挙げられる。
【0021】また、前記Rf1 のうちのパーフルオロポリ
エーテル基としては、例えば下記一般式(8) :
エーテル基としては、例えば下記一般式(8) :
【0022】
【化2】
【0023】(式中、 R6 は-CF(CF3)- 、-CF2CF2-、又
は -CF(CF3)CF2- であり、mは0又は1であり、Lは1
〜7の整数、好ましくは2〜4の整数である)で表され
る。該パーフルオロポリエーテル基の具体例としては、
CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2−、CF3CF2CF2OCF2CF2− 、 F[C
F(CF3)CF2O] k −(ここで、kは1〜5の整数であ
る)、CF3CF2CF2OCF(CF3)−、CF3CF2CF2O[CF(CF3)CF2O]
d CF2CF2−、CF3CF2CF2O[CF(CF3)CF2O]d CF(CF3)CF
2−、及びCF3CF2CF2O[CF(CF3)CF2O]d CF(CF3) −(ここ
で、dは1〜6の整数である)で示される基が挙げられ
る。
は -CF(CF3)CF2- であり、mは0又は1であり、Lは1
〜7の整数、好ましくは2〜4の整数である)で表され
る。該パーフルオロポリエーテル基の具体例としては、
CF3CF2CF2OCF(CF3)CF2−、CF3CF2CF2OCF2CF2− 、 F[C
F(CF3)CF2O] k −(ここで、kは1〜5の整数であ
る)、CF3CF2CF2OCF(CF3)−、CF3CF2CF2O[CF(CF3)CF2O]
d CF2CF2−、CF3CF2CF2O[CF(CF3)CF2O]d CF(CF3)CF
2−、及びCF3CF2CF2O[CF(CF3)CF2O]d CF(CF3) −(ここ
で、dは1〜6の整数である)で示される基が挙げられ
る。
【0024】一般式(1) で表される含フッ素アルコール
の具体例としては、 C4F9CH2OH 、C4F9CH2CH2OH 、 C6
F13CH2OH 、 C6F13CH2CH2OH 、
の具体例としては、 C4F9CH2OH 、C4F9CH2CH2OH 、 C6
F13CH2OH 、 C6F13CH2CH2OH 、
【0025】
【化3】
【0026】で示される化合物が挙げられ、これらの中
では、下記式:
では、下記式:
【0027】
【化4】
【0028】で示されるものが好ましい。これらの含フ
ッ素アルコールは、1種単独でもあるいは2種以上組み
合わせてもよい。
ッ素アルコールは、1種単独でもあるいは2種以上組み
合わせてもよい。
【0029】本発明の組成物において、(B) 成分の配合
量は、前記(A) 及び(B) 成分の種類又は繊維等の基材の
種類に応じて適宜決めればよい。具体的には、(B) 成分
は、(A) 成分100 重量部当たり、通常、0.5 〜20重量部
でよく、好ましくは1〜10重量部である。(B) 成分が少
なすぎると、得られる組成物の造膜性が劣り、逆に多す
ぎると、撥水撥油性を妨げる結果となる。
量は、前記(A) 及び(B) 成分の種類又は繊維等の基材の
種類に応じて適宜決めればよい。具体的には、(B) 成分
は、(A) 成分100 重量部当たり、通常、0.5 〜20重量部
でよく、好ましくは1〜10重量部である。(B) 成分が少
なすぎると、得られる組成物の造膜性が劣り、逆に多す
ぎると、撥水撥油性を妨げる結果となる。
【0030】その他の添加剤 本発明の組成物には、前記(A) 及び(B) 成分のほかに、
必要に応じてその他の添加剤を使用してもよい。例え
ば、その他の撥水剤、その他の撥油剤、架橋剤、防虫
剤、難燃剤、防シワ剤、帯電防止剤及び柔軟仕上げ剤が
挙げられる。
必要に応じてその他の添加剤を使用してもよい。例え
ば、その他の撥水剤、その他の撥油剤、架橋剤、防虫
剤、難燃剤、防シワ剤、帯電防止剤及び柔軟仕上げ剤が
挙げられる。
【0031】撥水撥油剤組成物の調製 本発明の組成物を得るには、 1)成分(B) を、予め、前記又はの単量体に溶解した
後、これらの単量体を共重合させる方法、 2)成分(A) に成分(B) を添加する方法 3)乳化剤を用いて成分(B) を乳化した後、成分(A) に加
える方法 が挙げられ、これらの中では、添加後の安定性の点で、
1)の方法が好ましい。また、前記乳化剤としては、例え
ば陽イオン性又は非イオン性界面活性剤が挙げられる。
後、これらの単量体を共重合させる方法、 2)成分(A) に成分(B) を添加する方法 3)乳化剤を用いて成分(B) を乳化した後、成分(A) に加
える方法 が挙げられ、これらの中では、添加後の安定性の点で、
1)の方法が好ましい。また、前記乳化剤としては、例え
ば陽イオン性又は非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0032】撥水撥油剤組成物の使用方法 本発明の撥水撥油剤組成物は、基材の種類、調整状態に
応じて適宜の方法により基材に被覆される。例えば、本
発明の撥水撥油剤組成物を、必要に応じて水で希釈した
後、浸漬塗布、スプレー等の公知の塗布手段を用いて、
基材に塗布する。次いで、撥水撥油剤組成物の被覆され
た被処理物を熱処理する。該熱処理の条件は、特に限定
されない。例えば、80〜120 ℃×30秒〜3分間の予備乾
燥が行われた後、130 〜180 ℃×30秒〜3分間のキュア
リングが行なわれるが、もちろん、本発明の特徴であ
る、より低温での乾燥も可能である。前記基材は、特に
制限されるものではなく、撥水撥油性、防汚性等の付与
に優れる点で、繊維、紙、皮革、毛皮及びプラスチック
が好ましく、優れた撥水撥油性を発揮する点で、特にウ
ールが好ましい。
応じて適宜の方法により基材に被覆される。例えば、本
発明の撥水撥油剤組成物を、必要に応じて水で希釈した
後、浸漬塗布、スプレー等の公知の塗布手段を用いて、
基材に塗布する。次いで、撥水撥油剤組成物の被覆され
た被処理物を熱処理する。該熱処理の条件は、特に限定
されない。例えば、80〜120 ℃×30秒〜3分間の予備乾
燥が行われた後、130 〜180 ℃×30秒〜3分間のキュア
リングが行なわれるが、もちろん、本発明の特徴であ
る、より低温での乾燥も可能である。前記基材は、特に
制限されるものではなく、撥水撥油性、防汚性等の付与
に優れる点で、繊維、紙、皮革、毛皮及びプラスチック
が好ましく、優れた撥水撥油性を発揮する点で、特にウ
ールが好ましい。
【0033】
〔合成例1〕ガラス製反応器(容積1L)中に、下記
式: Cn F2n+1CH2CH2OCOCH=CH2 (nは、6〜12からなる整数であって、平均値で9であ
る)で示される含フッ素アクリル酸エステル60g 、ラウ
リルメタクリレート40g 、造膜助剤A(表1参照)5g、
純水347.5g、アセトン40g 、陽イオン性界面活性剤〔商
品名:フロラードFC-135、住友3M(株)製〕10.0g 、及
び非イオン性界面活性剤〔商品名:エマルゲン104P、花
王(株)製〕2.5gを入れ、さらにアゾビスイソブチルア
ミジン二塩酸塩0.2gを加えた後、窒素雰囲気下、70℃で
5時間攪拌しながら共重合反応させた。得られた共重合
体エマルジョンの固形分濃度は21.2%であった。この共
重合エマルジョンを組成物1とした。
式: Cn F2n+1CH2CH2OCOCH=CH2 (nは、6〜12からなる整数であって、平均値で9であ
る)で示される含フッ素アクリル酸エステル60g 、ラウ
リルメタクリレート40g 、造膜助剤A(表1参照)5g、
純水347.5g、アセトン40g 、陽イオン性界面活性剤〔商
品名:フロラードFC-135、住友3M(株)製〕10.0g 、及
び非イオン性界面活性剤〔商品名:エマルゲン104P、花
王(株)製〕2.5gを入れ、さらにアゾビスイソブチルア
ミジン二塩酸塩0.2gを加えた後、窒素雰囲気下、70℃で
5時間攪拌しながら共重合反応させた。得られた共重合
体エマルジョンの固形分濃度は21.2%であった。この共
重合エマルジョンを組成物1とした。
【0034】〔合成例2〜8〕各例において、合成例1
の造膜助剤Aの代わりに、それぞれ、造膜助剤B〜H
(表1参照)を用いた以外は、合成例1と同様の操作に
て、組成物2〜組成物8を合成した。得られた組成物の
固形分濃度を表1に示す。組成物6では、ポリマーが析
出した。
の造膜助剤Aの代わりに、それぞれ、造膜助剤B〜H
(表1参照)を用いた以外は、合成例1と同様の操作に
て、組成物2〜組成物8を合成した。得られた組成物の
固形分濃度を表1に示す。組成物6では、ポリマーが析
出した。
【0035】
【表1】
【0036】〔実施例1〜4及び比較例1〜4〕各例に
おいて、表2に示すNo. の組成物を、水で希釈して固
形分濃度0.5 重量%の処理浴を調製した。この処理浴に
ウール織物を1分間浸漬した後、該ウール織物をマング
ルで絞り、ウェットピックアップを80%にした。次い
で、予備乾燥及びキュアリングを兼ねる100 ℃×3分間
の加熱処理を行った。こうして撥水撥油処理されたウー
ル織物の撥水性(WR)及び撥油性(OR)を、それぞれ、JIS
L-1092のスプレー法及びAATCC-TM118-1966に従い評価し
た。その結果を表2に示す。表2中のWR、ORの数値は、
いずれも、大きいほど、撥水性又は撥油性が高いことを
示す。
おいて、表2に示すNo. の組成物を、水で希釈して固
形分濃度0.5 重量%の処理浴を調製した。この処理浴に
ウール織物を1分間浸漬した後、該ウール織物をマング
ルで絞り、ウェットピックアップを80%にした。次い
で、予備乾燥及びキュアリングを兼ねる100 ℃×3分間
の加熱処理を行った。こうして撥水撥油処理されたウー
ル織物の撥水性(WR)及び撥油性(OR)を、それぞれ、JIS
L-1092のスプレー法及びAATCC-TM118-1966に従い評価し
た。その結果を表2に示す。表2中のWR、ORの数値は、
いずれも、大きいほど、撥水性又は撥油性が高いことを
示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の水分散型フッ素系撥水撥油剤組
成物は、低温でキュアリングしても、撥水撥油性に優れ
た皮膜等が得られる。したがって、該組成物は、繊維、
紙、皮革、毛皮、プラスチックのような高温加熱のでき
ないものに、撥水撥油性を付与するのに好適である。
成物は、低温でキュアリングしても、撥水撥油性に優れ
た皮膜等が得られる。したがって、該組成物は、繊維、
紙、皮革、毛皮、プラスチックのような高温加熱のでき
ないものに、撥水撥油性を付与するのに好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】(A) 水分散型フッ素系撥水撥油剤、及び
(B) 一般式(1) : Rf1(CH2) n OH (1) (式中、 Rf1は炭素数4〜6のパーフルオロアルキル基
又は炭素数4〜25のパーフルオロポリエーテル基であ
り、nは1〜6の整数である)で表される含フッ素アル
コールを含有する撥水撥油剤組成物。 - 【請求項2】前記成分(A) の水分散型フッ素系撥水撥油
剤が、含フッ素(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)
アクリル酸エステルとの共重合体である請求項1に記載
の撥水撥油剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25540596A JP3433024B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 撥水撥油剤組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081873A true JPH1081873A (ja) | 1998-03-31 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (20)
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CN100342075C (zh) * | 2004-02-24 | 2007-10-10 | 福盈科技化学股份有限公司 | 溶剂型氟素疏水疏油剂及其制造方法 |
WO2007114302A1 (ja) | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Asahi Glass Company, Limited | 撥液剤組成物、撥液加工方法、撥液膜を有する物品 |
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JP2021070763A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素アルコールの含有量が少ない撥剤 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP25540596A patent/JP3433024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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