JPH1081648A - エナンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩及びその製法 - Google Patents
エナンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩及びその製法Info
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- JPH1081648A JPH1081648A JP9150628A JP15062897A JPH1081648A JP H1081648 A JPH1081648 A JP H1081648A JP 9150628 A JP9150628 A JP 9150628A JP 15062897 A JP15062897 A JP 15062897A JP H1081648 A JPH1081648 A JP H1081648A
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- C07C69/34—Esters of acyclic saturated polycarboxylic acids having an esterified carboxyl group bound to an acyclic carbon atom
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- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/62—Carboxylic acid esters
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 エナンチオマー富化され、3級炭化水素基で
α−モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩及
びその製法 【解決手段】 一般式IIのα−モノ置換されたマロン
酸ジエステルを酵素により部分加水分解して、一般式I
のエナンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ
置換されたマロン酸モノエステル又はその塩を製造す
る。 〔R1、R3、R4及びR5は同じか又は異なる炭化水
素基を表し、基R3、R4及びR5のいずれか2つがそ
れらが置換する4級炭素と一緒に炭素環式環を形成して
もよく、Mは水素、金属等価物又は場合により置換され
たアンモニウムイオンを表す〕 〔R1、R3、R4及びR5は、一般式Iと同じ意味を
有し、R2も同じく、R1と異なってもよい炭化水素基
を表す〕
α−モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩及
びその製法 【解決手段】 一般式IIのα−モノ置換されたマロン
酸ジエステルを酵素により部分加水分解して、一般式I
のエナンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ
置換されたマロン酸モノエステル又はその塩を製造す
る。 〔R1、R3、R4及びR5は同じか又は異なる炭化水
素基を表し、基R3、R4及びR5のいずれか2つがそ
れらが置換する4級炭素と一緒に炭素環式環を形成して
もよく、Mは水素、金属等価物又は場合により置換され
たアンモニウムイオンを表す〕 〔R1、R3、R4及びR5は、一般式Iと同じ意味を
有し、R2も同じく、R1と異なってもよい炭化水素基
を表す〕
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エナンチオマー富
化され(enantiomerangereicherte)、3級炭化水素基で
置換されたマロン酸モノエステル及びその塩並びに相応
するプロキラルなマロン酸ジエステルからの酵素による
部分加水分解(又は部分けん化)によるその製法に関す
る。
化され(enantiomerangereicherte)、3級炭化水素基で
置換されたマロン酸モノエステル及びその塩並びに相応
するプロキラルなマロン酸ジエステルからの酵素による
部分加水分解(又は部分けん化)によるその製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エナンチオマー富化された化合物は、薬
剤及び農業分野での合成要素として、並びにキラル助剤
として、非常に重要である。エナンチオマー富化された
α−モノ−置換又はα,α−ジ置換されたマロン酸モノ
エステルの出発物質として、2つの同じカルボンエステ
ル基及びその他に2つの互いに、かつカルボンエステル
基と異なる置換基を伴うプロキラルな炭素原子を有する
相応するジエステルが適当である。モノエステルへの部
分けん化により、キラル中心が生じ、かつエナンチオ選
択的部分加水分解が、エナンチオマー富化され、かつ有
利には、実際にエナンチオマー純粋なマロン酸モノエス
テルを生じさせる。
剤及び農業分野での合成要素として、並びにキラル助剤
として、非常に重要である。エナンチオマー富化された
α−モノ−置換又はα,α−ジ置換されたマロン酸モノ
エステルの出発物質として、2つの同じカルボンエステ
ル基及びその他に2つの互いに、かつカルボンエステル
基と異なる置換基を伴うプロキラルな炭素原子を有する
相応するジエステルが適当である。モノエステルへの部
分けん化により、キラル中心が生じ、かつエナンチオ選
択的部分加水分解が、エナンチオマー富化され、かつ有
利には、実際にエナンチオマー純粋なマロン酸モノエス
テルを生じさせる。
【0003】α,α−ジ置換されたマロン酸ジエステル
は、ブタ肝エステラーゼを用いて選択的に、エナンチオ
マー富化されたマロン酸モノエステルに移行することが
できる(M.Schneider et al., Angew. 96[1984].54)。そ
の際、置換基の大きさの差が、著しいと、良好なエナン
チオマー過剰率が得られる。α,α−ジアルキルマロン
酸ジエステルを、部分的にけん化して、エナンチオ選択
的に相応するα,α−ジアルキルマロン酸モノエステル
にするために、α−キモトリプシンも、使用可能な酵素
である(F.Bjoerkling et al., Tetrahedron. 41[1985],
1347)。
は、ブタ肝エステラーゼを用いて選択的に、エナンチオ
マー富化されたマロン酸モノエステルに移行することが
できる(M.Schneider et al., Angew. 96[1984].54)。そ
の際、置換基の大きさの差が、著しいと、良好なエナン
チオマー過剰率が得られる。α,α−ジアルキルマロン
酸ジエステルを、部分的にけん化して、エナンチオ選択
的に相応するα,α−ジアルキルマロン酸モノエステル
にするために、α−キモトリプシンも、使用可能な酵素
である(F.Bjoerkling et al., Tetrahedron. 41[1985],
1347)。
【0004】これら公知の酵素に触媒される部分加水分
解は、α−モノアルキルマロン酸ジエステルには、適用
することができなかった。T.Kitazume et al.(J.Org.Ch
em.,51[1986], 1003)は、記載に値するエナンチオマー
過剰率を達成することができなかったが、これは、生じ
たモノエステルが、反応もしくは後処理条件下に、直ち
にラセミ化したためであった。
解は、α−モノアルキルマロン酸ジエステルには、適用
することができなかった。T.Kitazume et al.(J.Org.Ch
em.,51[1986], 1003)は、記載に値するエナンチオマー
過剰率を達成することができなかったが、これは、生じ
たモノエステルが、反応もしくは後処理条件下に、直ち
にラセミ化したためであった。
【0005】A.L.Gutman et al.(J.Org.Chem.57[1992],
1063)は、α−メトキシマロン酸ジメチルエステルか
ら、エステル交換触媒としてのCandida cylindraceaか
らのリパーゼを使用して、ベンジルアルコールを用いて
のエステル交換により、98%のエナンチオマー過剰率
を伴って、α−メトキシマロン酸ベンジルメチルエステ
ルを得た。それから、触媒水素化により、α−メトキシ
マロン酸モノメチルエステルを取得することができた。
この処理法は、メトキシ化合物に限られており、かつ2
段階法として、比較的経費がかかる。更に、このモノエ
ステルは、有機溶剤中でのみ、立体安定である。
1063)は、α−メトキシマロン酸ジメチルエステルか
ら、エステル交換触媒としてのCandida cylindraceaか
らのリパーゼを使用して、ベンジルアルコールを用いて
のエステル交換により、98%のエナンチオマー過剰率
を伴って、α−メトキシマロン酸ベンジルメチルエステ
ルを得た。それから、触媒水素化により、α−メトキシ
マロン酸モノメチルエステルを取得することができた。
この処理法は、メトキシ化合物に限られており、かつ2
段階法として、比較的経費がかかる。更に、このモノエ
ステルは、有機溶剤中でのみ、立体安定である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
の欠点を改善することであった。
の欠点を改善することであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】さて、本発明により、一
般式I:
般式I:
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1、R3、R4及びR5は、同じか
又は異なる炭化水素基を表し、基R3、R4及びR5のい
ずれか2つが、それらが置換する4級炭素原子と一緒に
なって、炭素環式環を形成してもよく、かつMは、水
素、金属等価物又は場合により置換されたアンモニウム
イオンを表す]のエナンチオマー富化された、3級炭化
水素基でα−モノ置換されたマロン酸モノエステル又は
その塩が提供される。
又は異なる炭化水素基を表し、基R3、R4及びR5のい
ずれか2つが、それらが置換する4級炭素原子と一緒に
なって、炭素環式環を形成してもよく、かつMは、水
素、金属等価物又は場合により置換されたアンモニウム
イオンを表す]のエナンチオマー富化された、3級炭化
水素基でα−モノ置換されたマロン酸モノエステル又は
その塩が提供される。
【0010】更に、本発明により、前記一般式Iのエナ
ンチオマー富化された、3級炭化水素基でα−モノ置換
されたマロン酸モノエステル又はその塩の製法が提供さ
れ、それは、一般式II:
ンチオマー富化された、3級炭化水素基でα−モノ置換
されたマロン酸モノエステル又はその塩の製法が提供さ
れ、それは、一般式II:
【0011】
【化5】
【0012】[式中、R1、R3、R4及びR5は、式Iに
記載の意味を有し、R2も同じく、R1と異なっていても
よい炭化水素基を表す]のα−モノ置換されたマロン酸
ジエステルの酵素による部分加水分解を特徴としてい
る。
記載の意味を有し、R2も同じく、R1と異なっていても
よい炭化水素基を表す]のα−モノ置換されたマロン酸
ジエステルの酵素による部分加水分解を特徴としてい
る。
【0013】本発明の方法により、廉価で、かつ工業量
でも充分に入手可能な相応するα−モノ置換されたマロ
ン酸ジエステルIIから出発して、α−モノ置換された
マロン酸モノエステルI及びその塩が、良好な収率及び
高いエナンチオ選択で生じる。マロン酸ジエステルII
のα−位の炭素原子に結合している4級炭素原子を有す
るα−モノ置換されたマロン酸ジエステルIIの3級炭
化水素基が、1つのみのカルボンエステル基のエナンチ
オ選択的加水分解を可能にしていることは明らかであ
る。エナンチオマー富化されたα−モノ置換されたマロ
ン酸モノエステルは、広いpH−範囲に渡り立体安定で
ある。文献(T.Kitazume et al., loc. cit.)によると、
モノ置換されたマロン酸ジエステルは、酵素けん化の際
に、ラセミ生成物を生じるので、このことは意外であ
る。
でも充分に入手可能な相応するα−モノ置換されたマロ
ン酸ジエステルIIから出発して、α−モノ置換された
マロン酸モノエステルI及びその塩が、良好な収率及び
高いエナンチオ選択で生じる。マロン酸ジエステルII
のα−位の炭素原子に結合している4級炭素原子を有す
るα−モノ置換されたマロン酸ジエステルIIの3級炭
化水素基が、1つのみのカルボンエステル基のエナンチ
オ選択的加水分解を可能にしていることは明らかであ
る。エナンチオマー富化されたα−モノ置換されたマロ
ン酸モノエステルは、広いpH−範囲に渡り立体安定で
ある。文献(T.Kitazume et al., loc. cit.)によると、
モノ置換されたマロン酸ジエステルは、酵素けん化の際
に、ラセミ生成物を生じるので、このことは意外であ
る。
【0014】有利なα−モノ置換されたマロン酸モノエ
ステルIかつ相応して、出発物質として有利なα−モノ
置換されたマロン酸ジエステルIIでは、R1は、1〜
4個、殊に1又は2個の炭素原子を有する低級アルキル
基又はベンジル基を表し、かつR3、R4並びにR5は、
同じか、又は異なり、かつ10個までの炭素原子を有す
るアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリー
ル基又はアラルキル基を表す。基R3、R4及びR5のい
ずれか2つが、それらが置換している4級炭素原子と一
緒に、炭素環式環を形成する場合には、その環は、有利
に飽和炭化水素構造及び5〜12個、殊に5又は6個の
環員を有する。式I中のMは、水素、アルカリ金属等価
物又はアルカリ土類金属等価物又は場合によりアルキル
置換されたアンモニウムイオンであるのが有利である。
式II中のR2は、R1と同じ意味を有するのが有利であ
るが、R1と異なっていてもよい。
ステルIかつ相応して、出発物質として有利なα−モノ
置換されたマロン酸ジエステルIIでは、R1は、1〜
4個、殊に1又は2個の炭素原子を有する低級アルキル
基又はベンジル基を表し、かつR3、R4並びにR5は、
同じか、又は異なり、かつ10個までの炭素原子を有す
るアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルカリー
ル基又はアラルキル基を表す。基R3、R4及びR5のい
ずれか2つが、それらが置換している4級炭素原子と一
緒に、炭素環式環を形成する場合には、その環は、有利
に飽和炭化水素構造及び5〜12個、殊に5又は6個の
環員を有する。式I中のMは、水素、アルカリ金属等価
物又はアルカリ土類金属等価物又は場合によりアルキル
置換されたアンモニウムイオンであるのが有利である。
式II中のR2は、R1と同じ意味を有するのが有利であ
るが、R1と異なっていてもよい。
【0015】3つの置換基R3、R4及びR5の全てが異
なる場合には、マロン酸エステルは、キラル中心を有す
る。α−モノ置換されたマロン酸ジエステルIIは、ラ
セミ化合物であっても、又はエナンチオマー純粋であっ
てもよい。その両方ともが、本発明方法の出発物質とし
て好適である。ラセミ化合物の場合には、酵素による部
分加水分解は、それにより、本発明の方法で達成可能な
エナンチオマー過剰率の程度が左右される動的(kinetis
che)ラセミ化合物分離として進行する。これは、一般
に、置換基R3、R4及びR5により、80〜>99%で
ある。α−モノ置換されたマロン酸ジエステルは、未置
換のマロン酸ジエステルから、相応する求電子剤を用い
ての反応により、公知の方法で製造することができる。
なる場合には、マロン酸エステルは、キラル中心を有す
る。α−モノ置換されたマロン酸ジエステルIIは、ラ
セミ化合物であっても、又はエナンチオマー純粋であっ
てもよい。その両方ともが、本発明方法の出発物質とし
て好適である。ラセミ化合物の場合には、酵素による部
分加水分解は、それにより、本発明の方法で達成可能な
エナンチオマー過剰率の程度が左右される動的(kinetis
che)ラセミ化合物分離として進行する。これは、一般
に、置換基R3、R4及びR5により、80〜>99%で
ある。α−モノ置換されたマロン酸ジエステルは、未置
換のマロン酸ジエステルから、相応する求電子剤を用い
ての反応により、公知の方法で製造することができる。
【0016】好適なマロン酸ジエステルIIのうち、例
えば、α−t−ブチルマロン酸ジエチルエステル、α−
t−ブチルマロン酸ジメチルエステル、α−t−ペンチ
ルマロン酸ジベンジルエステル、α−t−ペンチルマロ
ン酸ジメチルエステル、α−(1−メチル−1−フェニ
ルエチル)−マロン酸ジメチルエステル、α−(1−メチ
ル−1−フェニル−n−プロピル)マロン酸ジエチルエ
ステル、α−(1−エチル−1−フェニルエチル)マロン
酸ジブチルエステル、α−(1−メチルシクロヘキシル)
−マロン酸ジエチルエステル及びα−(1,1−ジメチ
ルプロぺ−2−エニル)−マロン酸ジエチルエステルを
挙げることができる。
えば、α−t−ブチルマロン酸ジエチルエステル、α−
t−ブチルマロン酸ジメチルエステル、α−t−ペンチ
ルマロン酸ジベンジルエステル、α−t−ペンチルマロ
ン酸ジメチルエステル、α−(1−メチル−1−フェニ
ルエチル)−マロン酸ジメチルエステル、α−(1−メチ
ル−1−フェニル−n−プロピル)マロン酸ジエチルエ
ステル、α−(1−エチル−1−フェニルエチル)マロン
酸ジブチルエステル、α−(1−メチルシクロヘキシル)
−マロン酸ジエチルエステル及びα−(1,1−ジメチ
ルプロぺ−2−エニル)−マロン酸ジエチルエステルを
挙げることができる。
【0017】酵素による部分加水分解用の触媒として
は、水性培地中でカルボンエステル基の加水分解を生じ
させる公知の酵素の全てを使用することができる。この
ために、エステルを分離させる市販の酵素の全てが好適
であり、これには、エステラーゼ、リパーゼ及びプロテ
アーゼを挙げることができる。これは、結晶の形で、水
性懸濁液で、又は担体上に固定して使用することができ
る。好適な酵素のうち、例えば、既に記載のブタ肝エス
テラーゼ、Candida cylindraceaからのリパーゼ、α−
キモトリプシン、Carica papayaからのパパイン及びブ
タ膵臓からのリパーゼを記載することができる。
は、水性培地中でカルボンエステル基の加水分解を生じ
させる公知の酵素の全てを使用することができる。この
ために、エステルを分離させる市販の酵素の全てが好適
であり、これには、エステラーゼ、リパーゼ及びプロテ
アーゼを挙げることができる。これは、結晶の形で、水
性懸濁液で、又は担体上に固定して使用することができ
る。好適な酵素のうち、例えば、既に記載のブタ肝エス
テラーゼ、Candida cylindraceaからのリパーゼ、α−
キモトリプシン、Carica papayaからのパパイン及びブ
タ膵臓からのリパーゼを記載することができる。
【0018】本発明の方法を実施するために、α−モノ
置換されたマロン酸ジエステルIIを、最適なpH−値
に調節された水、水溶液又は緩衝液中に懸濁するのが有
利である。好適な緩衝液は、例えば、リン酸緩衝液、ク
エン酸緩衝液並びにトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン(略して「トリス」)である。これらを、一般に、
0.01〜3mの濃度で使用し、かつα−モノ置換され
るマロン酸ジエステルIIに対して2〜50倍の重量で
使用するのが有利である。水性緩衝液に対して、例えば
約40重量%までの量の溶剤の添加が、多くの場合に役
立つ。適当な溶剤は、例えば、エタノール、テトラヒド
ロフラン、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン及びアセトニトリルである。
置換されたマロン酸ジエステルIIを、最適なpH−値
に調節された水、水溶液又は緩衝液中に懸濁するのが有
利である。好適な緩衝液は、例えば、リン酸緩衝液、ク
エン酸緩衝液並びにトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン(略して「トリス」)である。これらを、一般に、
0.01〜3mの濃度で使用し、かつα−モノ置換され
るマロン酸ジエステルIIに対して2〜50倍の重量で
使用するのが有利である。水性緩衝液に対して、例えば
約40重量%までの量の溶剤の添加が、多くの場合に役
立つ。適当な溶剤は、例えば、エタノール、テトラヒド
ロフラン、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン及びアセトニトリルである。
【0019】本発明の部分加水分解を、酵素による反応
に典型的な穏やかな条件下に行う。pH−値を、塩基性
物質のヒドロキシルイオンをもたらす溶液又は懸濁液の
添加により、約4〜約9の範囲に保持するのが有利であ
る。最適なpH−値は、本質的に使用酵素に依存してお
り、かつ予備実験で、難なく測定することができる。好
適な塩基性物質は、例えば、金属水酸化物又は場合によ
り置換されたアンモニウム水酸化物である。アルカリ金
属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ炭
酸塩及び/又はアルカリ金属炭酸水素塩の希釈溶液、即
ち、0.05〜2n溶液が有利である。更に、アンモニ
ア並びに1級、2級又は3級アルキルアミン、例えばメ
チルアミン、ジエチルアミン又はトリブチルアミンの相
応する希釈水溶液が、ヒドロキシルイオンをもたらす溶
液として有利である。反応の終了時に、α−モノ置換さ
れたマロン酸モノエステルIが、その相応する塩の形で
溶けて存在するようなモル量で、ヒドロキシルイオンを
必要とする。
に典型的な穏やかな条件下に行う。pH−値を、塩基性
物質のヒドロキシルイオンをもたらす溶液又は懸濁液の
添加により、約4〜約9の範囲に保持するのが有利であ
る。最適なpH−値は、本質的に使用酵素に依存してお
り、かつ予備実験で、難なく測定することができる。好
適な塩基性物質は、例えば、金属水酸化物又は場合によ
り置換されたアンモニウム水酸化物である。アルカリ金
属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ炭
酸塩及び/又はアルカリ金属炭酸水素塩の希釈溶液、即
ち、0.05〜2n溶液が有利である。更に、アンモニ
ア並びに1級、2級又は3級アルキルアミン、例えばメ
チルアミン、ジエチルアミン又はトリブチルアミンの相
応する希釈水溶液が、ヒドロキシルイオンをもたらす溶
液として有利である。反応の終了時に、α−モノ置換さ
れたマロン酸モノエステルIが、その相応する塩の形で
溶けて存在するようなモル量で、ヒドロキシルイオンを
必要とする。
【0020】本発明による部分加水分解を、一般に大気
圧下に実施するが、高めた又は低めた圧力、例えば、
0.7〜2バールも使用することができる。記載の条件
下に、加水分解は、部分加水分解を保つ、即ち、第2の
カルボンエステル基は侵されない。
圧下に実施するが、高めた又は低めた圧力、例えば、
0.7〜2バールも使用することができる。記載の条件
下に、加水分解は、部分加水分解を保つ、即ち、第2の
カルボンエステル基は侵されない。
【0021】方法は、断続的に又は連続的に実施するこ
とができる。断続的な処理法では、例えば、α−モノ置
換されたマロン酸ジエステル、緩衝液、酵素及び場合に
より溶剤を、撹拌容器中に予め装入し、この混合物を、
所望の温度にし、撹拌により良好な混合を行う。この処
理法では、酵素1mg当たり、α−モノ置換されたマロ
ン酸ジエステルIIを、約ナノモル〜約0.5モルの範
囲の量で使用する。混合物のpH−値を監視し、かつヒ
ドロキシル基をもたらす溶液の添加により、記載の範囲
を保持する。後処理のために、反応混合物を、例えば、
硫酸又は塩酸で酸性にし、酵素を含む固体成分を濾別
し、水不溶性溶剤、例えば、ジエチルエーテルを用いて
の酸性溶液の抽出及び予め有利に乾燥させたエーテル溶
液からの溶剤の蒸発により、α−モノ置換されたマロン
酸モノエステルを、塊状で取得することができる。場合
により、酵素を遠心分離により、又は薄膜法で分離除去
し、その後、溶液を酸性にすることもできる。
とができる。断続的な処理法では、例えば、α−モノ置
換されたマロン酸ジエステル、緩衝液、酵素及び場合に
より溶剤を、撹拌容器中に予め装入し、この混合物を、
所望の温度にし、撹拌により良好な混合を行う。この処
理法では、酵素1mg当たり、α−モノ置換されたマロ
ン酸ジエステルIIを、約ナノモル〜約0.5モルの範
囲の量で使用する。混合物のpH−値を監視し、かつヒ
ドロキシル基をもたらす溶液の添加により、記載の範囲
を保持する。後処理のために、反応混合物を、例えば、
硫酸又は塩酸で酸性にし、酵素を含む固体成分を濾別
し、水不溶性溶剤、例えば、ジエチルエーテルを用いて
の酸性溶液の抽出及び予め有利に乾燥させたエーテル溶
液からの溶剤の蒸発により、α−モノ置換されたマロン
酸モノエステルを、塊状で取得することができる。場合
により、酵素を遠心分離により、又は薄膜法で分離除去
し、その後、溶液を酸性にすることもできる。
【0022】エナンチオマー過剰率は、公知の方法で測
定することができ、例えば、それは、α−モノ置換され
たマロン酸モノエステルを、例えば、塩化シアヌルを用
いて、酸塩化物に移行させ、これを光学活性アミン、例
えば、S−フェニルエチルアミンと反応させ、カルボン
酸アミドにし、異性体比を、定量ガスクロマトグラフィ
ー分析により測定し、それから、エナンチオマー過剰率
を得ることによる。従来のエナンチオ選択的又はジアス
テレオ選択的結晶法(E.L.Eliel. S.H.Wilen &L.N.Mande
n. Stereochemistry of Organic Compounds. John Wile
y. 1994)により、エナンチオマー富化された生成物か
ら、エナンチオマー純粋なα−モノ置換されたマロン酸
モノエステルを取得することができる。
定することができ、例えば、それは、α−モノ置換され
たマロン酸モノエステルを、例えば、塩化シアヌルを用
いて、酸塩化物に移行させ、これを光学活性アミン、例
えば、S−フェニルエチルアミンと反応させ、カルボン
酸アミドにし、異性体比を、定量ガスクロマトグラフィ
ー分析により測定し、それから、エナンチオマー過剰率
を得ることによる。従来のエナンチオ選択的又はジアス
テレオ選択的結晶法(E.L.Eliel. S.H.Wilen &L.N.Mande
n. Stereochemistry of Organic Compounds. John Wile
y. 1994)により、エナンチオマー富化された生成物か
ら、エナンチオマー純粋なα−モノ置換されたマロン酸
モノエステルを取得することができる。
【0023】前記のように反応混合物から分離除去され
たか、又はエナンチオマー純粋な生成物を、前述のよう
に、塩基性物質の水溶液に溶かすと、α−モノ置換され
たマロン酸モノエステルIの相応する塩を得ることがで
き、これを、有利には真空中での溶液の蒸発により、固
体生成物として単離するか、又は溶液中で更に反応させ
ることができる。
たか、又はエナンチオマー純粋な生成物を、前述のよう
に、塩基性物質の水溶液に溶かすと、α−モノ置換され
たマロン酸モノエステルIの相応する塩を得ることがで
き、これを、有利には真空中での溶液の蒸発により、固
体生成物として単離するか、又は溶液中で更に反応させ
ることができる。
【0024】例えば、公知の方法で、酵素−薄膜反応器
中で処理するか、又は緩衝液、α−モノ置換されたマロ
ン酸ジエステルII及び場合により溶剤からなる混合物
を、pH−値を一定に調節しながら、反応管中に固定さ
れた固定化酵素上に流し、かつ通過液を、前記のように
後処理し、その際、勿論、酵素の分離除去は必要ないよ
うに、本発明の方法を、連続的に実施することができ
る。
中で処理するか、又は緩衝液、α−モノ置換されたマロ
ン酸ジエステルII及び場合により溶剤からなる混合物
を、pH−値を一定に調節しながら、反応管中に固定さ
れた固定化酵素上に流し、かつ通過液を、前記のように
後処理し、その際、勿論、酵素の分離除去は必要ないよ
うに、本発明の方法を、連続的に実施することができ
る。
【0025】
【実施例】次の例で、本発明を詳述するが、これは、請
求項の定義の範囲を限定するものではない。
求項の定義の範囲を限定するものではない。
【0026】例1 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液10ml及び0.
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−t−ブチルマロン酸ジエチルエステル
3.0g(13.9ミリモル)を懸濁させる。この懸濁
液に、ChirazymeE1(Boehringer Mannheim GmbH)1.3
mlを添加する。pH−値を監視し、かつpH−値が、
6から9の範囲であるように、徐々に1n水酸化ナトリ
ウム溶液を、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液に
配量する。48時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶液
13ml(13ミリモル)が消費される。次いで、反応
混合物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつセラ
イトを介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエーテ
ルを用いて数回抽出し、かつエーテル相を、硫酸マグネ
シウム上で乾燥させる。溶剤を除去した後に、α−t−
ブチルマロン酸モノエチルエステル2.35g(12.
5ミリモル)が残留し、これは、理論量の90%の収量
に相当する。エナンチオマー過剰率は、96%である。
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−t−ブチルマロン酸ジエチルエステル
3.0g(13.9ミリモル)を懸濁させる。この懸濁
液に、ChirazymeE1(Boehringer Mannheim GmbH)1.3
mlを添加する。pH−値を監視し、かつpH−値が、
6から9の範囲であるように、徐々に1n水酸化ナトリ
ウム溶液を、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液に
配量する。48時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶液
13ml(13ミリモル)が消費される。次いで、反応
混合物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつセラ
イトを介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエーテ
ルを用いて数回抽出し、かつエーテル相を、硫酸マグネ
シウム上で乾燥させる。溶剤を除去した後に、α−t−
ブチルマロン酸モノエチルエステル2.35g(12.
5ミリモル)が残留し、これは、理論量の90%の収量
に相当する。エナンチオマー過剰率は、96%である。
【0027】例2 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液5ml及び0.1
mリン酸水素二ナトリウム水溶液7.5mlからなる混
合物中に、α−t−ブチルマロン酸ジエチルエステル5
33mg(2.83ミリモル)を懸濁させる。この懸濁
液に、ブタ肝エステラーゼ0.3ml(Boehringer Mann
heim GmbH, Katalog-Nr.104698)を添加する。pH−値
を監視し、かつpH−値が、6〜9の範囲であるよう
に、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々に、撹拌され、か
つ室温に保持された懸濁液に配量する。24時間以内
に、1n水酸化ナトリウム溶液2.9ml(2.9ミリ
モル)を消費する。次いで、反応混合物を濃塩酸で酸性
にし(pH1〜2)、かつセライトを介して濾過する。
反応生成物を、ジエチルエーテルで数回抽出し、かつエ
ーテル相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶剤を
除去した後に、α−t−ブチルマロン酸モノエチルエス
テル432mg(2.48モル)が残留し、これは、理
論量の85%に相当する。エナンチオマー過剰率は、8
9%である。
mリン酸水素二ナトリウム水溶液7.5mlからなる混
合物中に、α−t−ブチルマロン酸ジエチルエステル5
33mg(2.83ミリモル)を懸濁させる。この懸濁
液に、ブタ肝エステラーゼ0.3ml(Boehringer Mann
heim GmbH, Katalog-Nr.104698)を添加する。pH−値
を監視し、かつpH−値が、6〜9の範囲であるよう
に、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々に、撹拌され、か
つ室温に保持された懸濁液に配量する。24時間以内
に、1n水酸化ナトリウム溶液2.9ml(2.9ミリ
モル)を消費する。次いで、反応混合物を濃塩酸で酸性
にし(pH1〜2)、かつセライトを介して濾過する。
反応生成物を、ジエチルエーテルで数回抽出し、かつエ
ーテル相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶剤を
除去した後に、α−t−ブチルマロン酸モノエチルエス
テル432mg(2.48モル)が残留し、これは、理
論量の85%に相当する。エナンチオマー過剰率は、8
9%である。
【0028】例3 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液5ml及び0.1
mリン酸水素二ナトリウム水溶液7.5mlからなる混
合物中に、α−t−ペンチルマロン酸ジエチルエステル
500mg(2.17ミリモル)を懸濁させる。この懸
濁液に、ブタ肝エステラーゼ(Boehringer Mannheim Gmb
H, Katalog-Nr.104698)0.3mlを添加する。pH−
値を監視し、かつpH−値が、6〜9の範囲であるよう
に、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々に、撹拌され、か
つ室温に保持された懸濁液に配量する。24時間以内
に、1n水酸化ナトリウム溶液2.2ml(2.2ミリ
モル)を消費する。次いで、反応混合物を、濃塩酸で酸
性にし(pH1〜2)、かつセライトを介して濾過す
る。反応生成物を、ジエチルエーテルで数回抽出し、か
つエーテル相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶
剤を除去した後に、α−t−ペンチルマロン酸モノエチ
ルエステル334mg(1.65ミリモル)が残留し、
これは、理論量の75%の収量に相当する。エナンチオ
マー過剰率は、82%である。
mリン酸水素二ナトリウム水溶液7.5mlからなる混
合物中に、α−t−ペンチルマロン酸ジエチルエステル
500mg(2.17ミリモル)を懸濁させる。この懸
濁液に、ブタ肝エステラーゼ(Boehringer Mannheim Gmb
H, Katalog-Nr.104698)0.3mlを添加する。pH−
値を監視し、かつpH−値が、6〜9の範囲であるよう
に、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々に、撹拌され、か
つ室温に保持された懸濁液に配量する。24時間以内
に、1n水酸化ナトリウム溶液2.2ml(2.2ミリ
モル)を消費する。次いで、反応混合物を、濃塩酸で酸
性にし(pH1〜2)、かつセライトを介して濾過す
る。反応生成物を、ジエチルエーテルで数回抽出し、か
つエーテル相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶
剤を除去した後に、α−t−ペンチルマロン酸モノエチ
ルエステル334mg(1.65ミリモル)が残留し、
これは、理論量の75%の収量に相当する。エナンチオ
マー過剰率は、82%である。
【0029】例4 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液5ml及び0.1
mリン酸水素二ナトリウム水溶液7.5mlからなる混
合物中に、α−(1−メチル−1−フェニルエチル)−マ
ロン酸ジエチルエステル454mg(1.67ミリモ
ル)を懸濁させる。この懸濁液に、ブタ肝エステラーゼ
0.4ml(Boehringer Mannheim GmbH,Katalog-Nr.104
698)を添加する。pH−値を監視し、かつpH−値
が、6〜9の範囲であるように、1n水酸化ナトリウム
溶液を徐々に、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液
に配量する。24時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶
液1.7ml(1.7ミリモル)を消費する。次いで、
反応混合物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつ
セライトを介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエ
ーテルで数回抽出し、かつエーテル相を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥させる。溶剤を除去した後に、α−(1−メ
チル−1−フェニルエチル)−マロン酸モノエチルエス
テル340mg(1.35ミリモル)が残留し、これ
は、理論量の81%の収量に相当する。エナンチオマー
過剰率は、94%である。
mリン酸水素二ナトリウム水溶液7.5mlからなる混
合物中に、α−(1−メチル−1−フェニルエチル)−マ
ロン酸ジエチルエステル454mg(1.67ミリモ
ル)を懸濁させる。この懸濁液に、ブタ肝エステラーゼ
0.4ml(Boehringer Mannheim GmbH,Katalog-Nr.104
698)を添加する。pH−値を監視し、かつpH−値
が、6〜9の範囲であるように、1n水酸化ナトリウム
溶液を徐々に、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液
に配量する。24時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶
液1.7ml(1.7ミリモル)を消費する。次いで、
反応混合物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつ
セライトを介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエ
ーテルで数回抽出し、かつエーテル相を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥させる。溶剤を除去した後に、α−(1−メ
チル−1−フェニルエチル)−マロン酸モノエチルエス
テル340mg(1.35ミリモル)が残留し、これ
は、理論量の81%の収量に相当する。エナンチオマー
過剰率は、94%である。
【0030】例5 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液10ml及び0.
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−t−ブチルマロン酸ジメチルエステル5
33mg(2.83ミリモル)を懸濁させる。この懸濁
液に、ブタ肝エステラーゼ0.4ml(Boehringer Mann
heim GmbH, Katalog-Nr.104698)を添加する。pH−値
を監視し、かつpH−値が、6〜9の範囲であるよう
に、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々に、撹拌され、か
つ室温に保持された懸濁液に配量する。30時間以内
に、1n水酸化ナトリウム溶液2.8ml(2.8ミリ
モル)を消費する。次いで、反応混合物を、濃塩酸で酸
性にし(pH1〜2)、かつセライトを介して濾過す
る。反応生成物を、ジエチルエーテルで数回抽出し、か
つエーテル相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶剤
を除去した後に、α−t−ブチル−マロン酸モノメチル
エステル432mg(2.48ミリモル)が残留し、こ
れは、理論量の87%の収量に相当する。エナンチオマ
ー過剰率は、89%である。
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−t−ブチルマロン酸ジメチルエステル5
33mg(2.83ミリモル)を懸濁させる。この懸濁
液に、ブタ肝エステラーゼ0.4ml(Boehringer Mann
heim GmbH, Katalog-Nr.104698)を添加する。pH−値
を監視し、かつpH−値が、6〜9の範囲であるよう
に、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々に、撹拌され、か
つ室温に保持された懸濁液に配量する。30時間以内
に、1n水酸化ナトリウム溶液2.8ml(2.8ミリ
モル)を消費する。次いで、反応混合物を、濃塩酸で酸
性にし(pH1〜2)、かつセライトを介して濾過す
る。反応生成物を、ジエチルエーテルで数回抽出し、か
つエーテル相を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶剤
を除去した後に、α−t−ブチル−マロン酸モノメチル
エステル432mg(2.48ミリモル)が残留し、こ
れは、理論量の87%の収量に相当する。エナンチオマ
ー過剰率は、89%である。
【0031】例6 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液10ml及び0.
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−(1−メチル−1−フェニルエチル)−マ
ロン酸ジメチルエステル476mg(1.9ミリモル)
を懸濁させる。この懸濁液に、ブタ肝エステラーゼ0.
5ml(Boehringer Mannheim GmbH, Katalog-Nr.10469
8)を添加する。pH−値を監視し、かつpH−値が、
6〜9の範囲であるように、1n水酸化ナトリウム溶液
を徐々に、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液に配
量する。30時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶液
1.6ml(1.6ミリモル)を消費する。次いで、反
応混合物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつセ
ライトを介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエー
テルで数回抽出し、かつエーテル相を硫酸マグネシウム
上で乾燥させる。溶剤を除去した後に、α−(1−メチ
ル−1−フェニルエチル)−マロン酸モノメチルエステ
ル305mg(1.29ミリモル)が残留し、これは、
理論量の68%の収量に相当する。エナンチオマー過剰
率は、90%である。
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−(1−メチル−1−フェニルエチル)−マ
ロン酸ジメチルエステル476mg(1.9ミリモル)
を懸濁させる。この懸濁液に、ブタ肝エステラーゼ0.
5ml(Boehringer Mannheim GmbH, Katalog-Nr.10469
8)を添加する。pH−値を監視し、かつpH−値が、
6〜9の範囲であるように、1n水酸化ナトリウム溶液
を徐々に、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液に配
量する。30時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶液
1.6ml(1.6ミリモル)を消費する。次いで、反
応混合物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつセ
ライトを介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエー
テルで数回抽出し、かつエーテル相を硫酸マグネシウム
上で乾燥させる。溶剤を除去した後に、α−(1−メチ
ル−1−フェニルエチル)−マロン酸モノメチルエステ
ル305mg(1.29ミリモル)が残留し、これは、
理論量の68%の収量に相当する。エナンチオマー過剰
率は、90%である。
【0032】例7 0.1mリン酸二水素カリウム水溶液10ml及び0.
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−(1−メチルシクロヘキシル)−マロン酸
ジメチルエステル500mg(1.9ミリモル)を懸濁
させる。この懸濁液に、ブタ肝エステラーゼ0.5ml
(Boehringer Mannheim GmbH, Katalog-Nr.104698)を添
加する。pH−値を監視し、かつpH−値が、6〜9の
範囲であるように、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々
に、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液に配量す
る。40時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶液1.9
ml(1.9ミリモル)を消費する。次いで、反応混合
物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつセライト
を介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエーテルで
数回抽出し、かつエーテル相を硫酸マグネシウム上で乾
燥させる。溶剤を除去した後に、α−(1−メチルシク
ロヘキシル)−マロン酸モノメチルエステル400mg
(1.76ミリモル)が残留し、これは、理論量の90
%の収量に相当する。エナンチオマー過剰率は、96%
である。
1mリン酸水素二ナトリウム水溶液15mlからなる混
合物中に、α−(1−メチルシクロヘキシル)−マロン酸
ジメチルエステル500mg(1.9ミリモル)を懸濁
させる。この懸濁液に、ブタ肝エステラーゼ0.5ml
(Boehringer Mannheim GmbH, Katalog-Nr.104698)を添
加する。pH−値を監視し、かつpH−値が、6〜9の
範囲であるように、1n水酸化ナトリウム溶液を徐々
に、撹拌され、かつ室温に保持された懸濁液に配量す
る。40時間以内に、1n水酸化ナトリウム溶液1.9
ml(1.9ミリモル)を消費する。次いで、反応混合
物を、濃塩酸で酸性にし(pH1〜2)、かつセライト
を介して濾過する。反応生成物を、ジエチルエーテルで
数回抽出し、かつエーテル相を硫酸マグネシウム上で乾
燥させる。溶剤を除去した後に、α−(1−メチルシク
ロヘキシル)−マロン酸モノメチルエステル400mg
(1.76ミリモル)が残留し、これは、理論量の90
%の収量に相当する。エナンチオマー過剰率は、96%
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/612 C07C 69/612 C12P 7/62 C12P 7/62 // C07M 7:00 (72)発明者 ブルーノ クロッツ−ベーレンデス ドイツ連邦共和国 ヴェルネ リンデルト 3 (72)発明者 マルツェル フェルト ドイツ連邦共和国 ケルン イム ロッホ ガルテン 56
Claims (10)
- 【請求項1】 一般式I: 【化1】 [式中、R1、R3、R4及びR5は、同じか又は異なる炭
化水素基を表し、それぞれ、基R3、R4及びR5のいず
れか2つが、それらが置換する4級炭素原子と一緒にな
って、炭素環式基を形成してよく、かつMは、水素、金
属等価物又は場合により置換されたアンモニウムイオン
を表す]のエナンチオマー富化され、3級炭化水素基で
α−モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩。 - 【請求項2】 R1が、1〜4個の炭素原子を有するア
ルキル基又はベンジル基を表し、R3、R4及びR5が1
0個までの炭素原子を有する同じか又は異なるアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アルカリール基又はア
ラルキル基を表し、基R3、R4及びR5のいずれか2つ
が、それらが置換する4級炭素原子と一緒に、5〜12
個の炭素原子を有する炭素環式環を形成してもよく、か
つMが、水素、アルカリ金属等価物又はアルカリ土類金
属等価物又は場合によりアルキル置換されたアンモニウ
ムイオンである、請求項1に記載の一般式Iのエナンチ
オマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ置換された
マロン酸モノエステル又はその塩。 - 【請求項3】 一般式I: 【化2】 [式中、R1、R3、R4及びR5は、同じか又は異なる炭
化水素基を表し、基R3、R4及びR5のいずれか2つ
が、それらが置換する4級炭素原子と一緒になって、炭
素環式環を形成してもよく、かつMは、水素、金属等価
物又は場合により置換されたアンモニウムイオンを表
す]のエナンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−
モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩の製法
において、一般式II: 【化3】 [式中、R1、R3、R4及びR5は、式Iに記載の意味を
有し、R2は、R1と異なっていてよい炭化水素基を表
す]のα−モノ置換されたマロン酸ジエステルの酵素に
よる部分加水分解を特徴とする、一般式Iのエナンチオ
マー富化され、3級炭化水素基でα−モノ置換されたマ
ロン酸モノエステル又はその塩の製法。 - 【請求項4】 R1が、1〜4個の炭素原子を有するア
ルキル基又はベンジル基を表し、R3、R4及びR5が、
10個までの炭素原子を有する同じか又は異なるアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、アルカリール基又は
アラルキル基を表し、基R3、R4及びR5のいずれか2
つが、それらが置換する4級炭素原子と一緒になって、
5〜12個の炭素原子を有する炭素環式環を形成しても
よく、Mが、水素、アルカリ金属等価物又はアルカリ土
類金属等価物又は場合によりアルキル置換されたアンモ
ニウムイオンである、請求項3に記載の一般式Iのエナ
ンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ置換さ
れたマロン酸モノエステル又はその塩の製法。 - 【請求項5】 市販のエステラーゼ、リパーゼ、プロテ
アーゼ又はエステルを離脱させるその他の酵素を、部分
加水分解のための触媒として使用する、請求項3又は4
に記載の方法。 - 【請求項6】 酵素による部分加水分解を、水、水溶液
又は緩衝液中で実施し、かつ場合により、各酵素に最適
なpH−値に調節するために、塩基性物質のヒドロキシ
ルイオンをもたらす溶液又は懸濁液を添加する、請求項
3から5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 塩基性物質が、アルカリ金属水酸化物又
はアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ炭酸塩又はアル
カリ金属炭酸水素塩又は場合によりアルキル置換された
水酸化アンモニウムである、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 水溶性溶剤を併用する、請求項3から7
のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 酵素による部分加水分解を、15〜50
℃の温度及び0.8バール〜2.0バールの圧力で実施
する、請求項3から8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 部分加水分解混合物を、後処理のため
に酸性にし、かつα−モノ置換されたマロン酸モノエス
テルIを、場合により固体の分離除去の後に、水不溶性
溶剤で、水性培地から抽出する、請求項3から9のいず
れかに記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19623142.6 | 1996-06-10 | ||
DE19623142A DE19623142A1 (de) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | Enantiomerenangereicherte, durch einen tertiären Kohlenwasserstoffrest substituierte Malonsäuremonoester sowie deren Herstellung |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081648A true JPH1081648A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=7796548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9150628A Abandoned JPH1081648A (ja) | 1996-06-10 | 1997-06-09 | エナンチオマー富化され、3級炭化水素基でα−モノ置換されたマロン酸モノエステル又はその塩及びその製法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6613934B1 (ja) |
EP (1) | EP0812819B1 (ja) |
JP (1) | JPH1081648A (ja) |
DE (2) | DE19623142A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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