JPH1081557A - 不燃性組成物 - Google Patents

不燃性組成物

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JPH1081557A
JPH1081557A JP23305496A JP23305496A JPH1081557A JP H1081557 A JPH1081557 A JP H1081557A JP 23305496 A JP23305496 A JP 23305496A JP 23305496 A JP23305496 A JP 23305496A JP H1081557 A JPH1081557 A JP H1081557A
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silicate
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silica
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alkali metal
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JP23305496A
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Teruzou Murai
輝造 村井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的容易に製造でき、塗工に際して焼き付け
等を必要としない不燃性組成物を提供することを主な目
的とする。 【解決手段】アルカリ金属の珪酸塩、シリカ、塩類及び
水を含み、かつ、当該シリカ(固形分量)とアルカリ金
属の珪酸塩(当該アルカリ金属の酸化物換算量)との重
量比が1:8〜10である不燃性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な不燃性組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、耐熱塗料として、シリコーン
樹脂系塗料、フッ素樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料等
が知られている。これらのうちシリコーン樹脂系塗料、
フッ素樹脂系塗料が特に優れた耐熱性を有する。
【0003】シリコーン樹脂系塗料は、ケイ素化合物を
ビヒクルとするものであり、具体的にはメチルトリクロ
ロシランに少量のジメチルジクロロシランを混合して得
られた初期縮合物等を溶剤に溶かしたものである。シリ
コーン樹脂系塗料は、耐熱性のみならず、耐水性等にも
優れている。
【0004】しかし、シリコーン樹脂系塗料は、その塗
工に際し、通常200〜250℃で長時間(1〜2時
間)焼き付けをしなければ十分な塗膜性能が得られな
い。また、焼き付けを不要とするか又は焼き付け温度を
下げるためには、変性シリコーン樹脂としたり、或いは
乾燥促進剤を添加する必要がある。さらに、シリコーン
樹脂系塗料は、他の塗料に比べて一般的に高価である。
【0005】一方、フッ素樹脂系塗料は、フッ化ビニリ
デン等を用い、これに分散剤を加えて懸濁液等としたも
のであり、シリコーン樹脂系塗料以上の耐熱性を発揮で
きるだけでなく、撥水性にも優れている。
【0006】しかしながら、フッ素樹脂系塗料は、被塗
物との密着性が低いため、適用できる被塗物が限られ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、比
較的容易に製造でき、塗工に際して焼き付け等を必要と
しない不燃性組成物を提供することを主な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技
術の問題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、アルカリ金属
の珪酸塩を含む特定組成を採用することにより、上記目
的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】即ち、本発明は、アルカリ金属の珪酸塩、
シリカ、塩類及び水を含み、かつ、当該シリカ(固形分
量)とアルカリ金属の珪酸塩(当該アルカリ金属の酸化
物換算量)との重量比が1:8〜10である不燃性組成
物に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてその実施の
形態とともに詳細に説明する。
【0011】本発明の不燃性組成物は、アルカリ金属の
珪酸塩、シリカ、塩類及び水を含み、かつ、当該シリカ
(固形分量)とアルカリ金属の珪酸塩(当該アルカリ金
属の酸化物換算量)との重量比が1:8〜10であるこ
とを特徴とする。
【0012】アルカリ金属の珪酸塩としては、例えばL
i、Na、K等の珪酸塩が挙げられるが、特に珪酸カル
シウム及び珪酸カリウムの少なくとも1種を用いること
が望ましい。
【0013】シリカは、特に限定されず、市販のものを
そのまま用いることができる。本発明では、例えば市販
のコロイダルシリカ(SiO2 約20〜40%、粒径1
0〜20nm程度)を用いることもできる。
【0014】塩類としては、その種類は特に制限なく、
市販のものを使用できる。但し、本発明にいう塩類は、
上記アルカリ金属の珪酸塩は除かれる。塩類の中でも、
硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、珪酸塩及び塩化物の少なく
とも1種を用いることが好ましい。
【0015】硫酸塩としては、例えば硫酸ナトリウム、
硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウムアルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アンモニウム等が挙げ
られる。硝酸塩としては、硝酸カリウム、硝酸アルミニ
ウム、硝酸アンモニウム等が挙げられる。珪酸塩として
は、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等が挙げられ
る。リン酸塩としては、リン酸カルシウム、リン酸水素
一ナトリウム、リン酸水素一カリウム、リン酸水素二ナ
トリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸アンモニウム
等が挙げられる。塩化物としては、塩化ナトリウム、塩
化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化アンモニウム等
が挙げられる。本発明における塩類は、これらの水和物
も包含する。
【0016】本発明では、当該シリカ(固形分量)とア
ルカリ金属の珪酸塩(当該アルカリ金属の酸化物換算
量)との重量比が1:8〜10であることを特徴とす
る。例えば、K2O換算で2.5〜2.9重量部の珪酸
カリウムに対してシリカを固形分で3.1重量部使用す
れば所定の配合とすることができる。但し、本発明の効
果を損なわない範囲内であれば上記比を外れても良い。
【0017】本発明組成物の各成分の配合割合は、用い
る成分の種類、最終製品の用途等に応じて適宜定めるこ
とができるが、通常はシリカ(固形分)100重量部に
対し、塩類55〜65重量部程度程度とすれば良い。水
の配合量は、最終製品の用途等に応じて適宜定めること
ができ、通常は全固形分量に対して4重量倍程度までと
すれば良い。
【0018】なお、本発明の不燃性組成物では、本発明
の効果が損なわれない範囲内で、他の公知の添加剤を配
合することができる。例えば、顔料(チタン白、セピオ
ライト、亜鉛華、カーボンブラック、カドミウムイエロ
ー等)、充填剤(炭酸カルシウム、カーボンブラック、
各種繊維質物質等)のほか、公知の界面活性剤、沈降防
止剤(金属石けん等)、発泡剤等が挙げられる。
【0019】本発明の不燃性組成物は、上記の各成分を
同時に又は順次に均一混合すれば得られる。混合は、常
温下で行えば良い。混合方法は、例えばホモジナイザー
等の公知の攪拌機を用いて攪拌すれば良い。なお、攪拌
条件は、組成等に応じて適宜設定すれば良い。
【0020】本発明の組成物において、特にアルカリ金
属の珪酸塩とシリカとの反応が速い場合には、少なくと
も両者を別々にしておき、使用時に混合すれば長期間に
わたり保存することも可能である。例えば、アルカリ金
属の珪酸塩、塩類及び水を含むA液と、シリカ及び水を
含むB液の二液型組成物として用いることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の不燃性組成物は、比較的低温
(約10〜90℃)での乾燥で優れた被膜性能を発揮さ
せることができる。このため、例えば被塗物に塗布、吹
き付け等をするだけで容易に不燃性の塗膜を形成させる
ことができ、シリコーン樹脂系塗料のように高温で長時
間の焼き付けを行う必要がない。また、得られた塗膜
は、優れた耐水性、耐候性、耐薬品性等も発揮すること
ができる。
【0022】さらに、本発明の不燃性組成物は、フッ素
樹脂系塗料等に比して密着性に優れており、金属(アル
ミニウム、鉄等)、紙、セラミックス、ガラス、樹脂等
のあらゆる材質の被塗物に適用することができる。特
に、塗工に高温処理を必要としないことから、有機材料
等への適用も容易に行うことができる。
【0023】また、本発明の不燃性組成物は、その製造
においても高温処理が不要であり、しかも製造工程が少
なくて済むため、低コストで製造でき、工業的規模での
生産に最適である。
【0024】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の特徴をより明
確にする。
【0025】実施例1 珪酸カリウム溶液(「A珪酸カリ」日本化学工業(株)
製、K2O換算で12.5〜14.5%)20重量部、
硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)2重量部、シ
リカ(「シリカドール−30」日本化学工業(株)製、
SiO2 30〜31%)10重量部を混合し、さらにセ
ピオライト0.3重量部、炭酸カルシウム0.5重量
部、水12.3重量部及びチタン白2重量部を加えて混
合した。
【0026】これを100g/m2の割合で紙の表面に
スプレーで吹き付けてコーティングし、常温で24時間
乾燥させた。このコーティング紙の表面に火炎を近づけ
たが、燃焼することなく、コーティング層が炭化して不
燃状態となった。
【0027】実施例2 珪酸カリウム溶液(「A珪酸カリ」日本化学工業(株)
製、K2O換算で12.5〜14.5%)20重量部、
硫酸アンモニウムアルミニウム(Al2(SO33(N
42SO4・24H2O)2重量部、シリカ(「シリカ
ドール−30」日本化学工業(株)製、SiO2 30〜
31%)10重量部を混合し、さらに重炭酸アンモニウ
ム2重量部及び水20重量部を加えて混合した。
【0028】これを100g/m2の割合で木板表面に
スプレーで吹き付けてコーティングし、常温で24時間
乾燥させた。このコーティング紙の表面に火炎を近づけ
たが、燃焼することなく、コーティング層が炭化して不
燃状態となった。
【0029】実施例3 珪酸カリウム溶液(「A珪酸カリ」日本化学工業(株)
製、K2O換算で12.5〜14.5%)20重量部、
珪酸マグネシウム(3MgSiO3・5H2O)2重量
部、シリカ(「シリカドール−30」日本化学工業
(株)製、SiO2 30〜31%)10重量部を混合
し、さらに炭酸カルシウム0.5重量部、水12.3重
量部及びチタン白2重量部を加えて混合した。
【0030】これを100g/m2の割合でアルミニウ
ム板にスプレーで吹き付けて被膜を形成させ、50℃で
24時間乾燥させた。この表面に形成した被膜はアルミ
ニウムとの密着性に優れ、また耐水効果も優れていた。
【0031】実施例4 珪酸カリウム溶液(「水ガラス3号」日本化学工業
(株)製、Na2O換算で12.0〜14.5%)20
重量部、硫酸カリウムアルミニウムAlK(SO42
12H2O)2重量部、シリカ(「シリカドール−3
0」日本化学工業(株)製、SiO2 30〜31%)1
0重量部を混合し、さらに炭酸カルシウム0.5重量
部、水12.3重量部及びチタン白2重量部を加えて混
合した。
【0032】これを100g/m2の割合でセメント板
にスプレーで吹き付けて被膜を形成させ、常温で24時
間乾燥させた。この表面に形成した被膜は、セメントと
の密着性に優れ、また耐水効果も優れていた。
【0033】実施例5 珪酸カリウム溶液(「A珪酸カリ」日本化学工業(株)
製、K2O換算で12.5〜14.5%)20重量部、
リン酸水素アンモニウム2重量部、シリカ(「シリカド
ール−30」日本化学工業(株)製、SiO2 30〜3
1%)10重量部を混合し、さらに炭酸カルシウム0.
5重量部及び水10重量部を加えて混合した。
【0034】これを100g/m2の割合で発泡ポリウ
レタン成型品の表面ににスプレーで吹き付けて被膜を形
成させ、常温で24時間乾燥させた。このコーティング
された成型品の表面に火炎を近づけたが、燃焼すること
なく、不燃状態となった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ金属の珪酸塩、シリカ、塩類及び
    水を含み、かつ、当該シリカ(固形分量)とアルカリ金
    属の珪酸塩(当該アルカリ金属の酸化物換算量)との重
    量比が1:8〜10である不燃性組成物。
  2. 【請求項2】アルカリ金属の珪酸塩が、珪酸カルシウム
    及び珪酸カリウムの少なくとも1種である請求項1記載
    の不燃性組成物。
  3. 【請求項3】塩類が、硫酸塩、硝酸塩、珪酸塩、リン酸
    塩及び塩化物の少なくとも1種である請求項1記載の不
    燃性組成物。
  4. 【請求項4】シリカ100重量部に対し、塩類を55〜
    65重量部配合する請求項1乃至3のいずれかに記載の
    不燃性組成物。
JP23305496A 1996-09-03 1996-09-03 不燃性組成物 Pending JPH1081557A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002052641A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Nankyou Efunika Kk 耐火性断熱シート
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