JPH03103379A - 基板表面処理剤 - Google Patents

基板表面処理剤

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JPH03103379A
JPH03103379A JP23699689A JP23699689A JPH03103379A JP H03103379 A JPH03103379 A JP H03103379A JP 23699689 A JP23699689 A JP 23699689A JP 23699689 A JP23699689 A JP 23699689A JP H03103379 A JPH03103379 A JP H03103379A
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Yoji Fujii
藤井 洋治
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入江 通行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は基板表面処理剤に関し、更に詳しくは珪酸アン
モニウム及びコロイダルシリカ紮含有し、更に、それら
の硬化剤を添加してなる基板表面処理剤に関するもので
ある。
[従来の技術コ 従来から使用されている基板表面処理剤は有機物で構成
されており、無機物の基板表面処理剤は基板との密着性
が悪く、特に珪酸カルシウム板等にその傾向がある.例
えば、特開昭50− 127930号公報、特開昭50
− 127932号公報、特開昭50−127933号
公報、特開昭50− 157423号公報には、コロイ
ダルシリカ、珪酸塩に燐酸塩を硬化剤とする硬化性無機
質組成物が開示されている。しかし、無機質の基板表面
処理剤として使用する場合、基板と無機質基板表面処理
剤の間で凝集破壊が生じ、密着性が有機物の基板表面処
理剤に比較して劣るとされ、無機質の基板表面処理剤の
改良品が望まれている。
[発明が解決しようとする課題] 珪酸アンモニウム及びコロイダルシリカを結合剤とした
場合、硬化剤にリン酸アルミニウム及びリン酸塩(カル
シウム、マグネシウム、珪素)等を添加すると急激な硬
化反応を起こし、基板表面処理剤に必要な可使時間を得
ることが困難であり、できたとしても耐熱水性及び耐水
性が得られない。
また、上記公報に記載されている無機組成物は塗料に関
するもので、基板表面処理剤としての使用用途ではない
基板表面処理剤は基板と塗料の密着性を向上する目的で
使用されており、塗料を塗装する際には、一般に基板表
面処理剤を予め使用することが通例となっている。表面
状態の悪い基板に表面処理剤を厚めに塗布した場合、基
板に平滑性を付与するため、基板表面処理剤の塗膜を研
磨して基板表面に平滑性を与える必要がある。
また、基板表面処理剤の塗膜強度が高過ぎると研磨作業
能率が低下し、また、塗膜強度が低過ぎると塗膜の付着
強度が低下するので、基板表面処理剤の塗膜の研磨性、
塗膜の接着強度等には適性範囲内とする必要がある. 一般的な基板表面処理剤は有機系バインダーを使用した
ものが多く、無機系バインダーを使用したものは少ない
。これは基板と有機系バインダーの間では11集破壊が
起こりにくいが、基板と無機系バインダー(水系バイン
ダー)の間では凝集破壊が起こり易いためであり、その
ために水系バインダー使用の基板表面処理剤は非常に少
ない。
従って、本発明の目的は安定性、耐水性、耐熱性、密着
性及び塗膜強度に優れ、特に被塗剤吸い込みムラ防止並
びに耐熱水性に優れた塗膜を形成し得る基板表面処理剤
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は全固形分の55〜70重量%の骨材、固
形分で3〜20重量%の珪酸アンモニウム、結合剤とし
て固形分で1〜15重量%のコロイダルシリカ及び硬化
剤としてメタリン酸アルミニウムA型1〜10重量%を
含有してなることを特徴とする基板表面処理剤に係る. 更に、本発明は全固形分の55〜70重量%の骨材,固
形分で3〜20重量%の珪酸アンモニウム、結合剤とし
て固形分で1〜15重量%のコロイダルシリカ並びに固
形分で2〜8重量%の有機エマルジョン、及び硬化剤と
してメタリン酸アルミニウムA型1〜10重量%を含有
してなることを特徴とする基板表面処理剤に係る. [作  用] 本発明による基板表面処理剤は基板との間の凝集破壊を
生じ難くし、基板との密着性を向上させたものである。
基板表面処理剤の乾燥は自然乾燥でも必要強度は得られ
るが、80〜100℃で20分間程度乾燥することでよ
り優れた基板表面処理剤塗膜の特性が得られる. また、通常の無機質塗料は骨材の比重が高く、それによ
って骨材とバインダーの分離が生じ易く、ケーキングの
発生が起こり易い。従って、このケーキングを防止する
ために、本発明の基板表面処理剤では骨材として雲母ま
たは粘土を併用することが望ましい. 全固形分の55〜70重量%の骨材に珪酸アンモニウム
3〜20重量%(固形分として)とコロイダルシリカ1
〜15重旦%(固形分として)またはコロイダルシリカ
1〜15重量%(固形分として)及び有機エマルジョン
3〜10重量%(固形分として〉を結合剤として、メタ
リン酸アルミニウムA型を50%以上含有するメタリン
酸アルミニウムとして1〜10重量%を硬化剤として用
いる本発明の基板表面処理剤は水系バインダーの水分が
蒸発して生ずる気孔の部分を埋めることが可能となり基
板表面処理剤に必要とされる吸い込みムラを防止するこ
とが可能となる。
珪酸アンモニウムについて 市販されている珪酸アンモニウムは4級珪酸アンモニウ
ムであり、アルカリ金属を含まないので耐エフロレッセ
ンス性(塗膜の表面に白い粉を吹き出すようになーる現
象)があり、バインダーとしての結合力が大である。4
級珪酸アンモニウムの添加量は3〜20重量%(固形分
として)が好ましく、3重量%未満では塗膜強度が弱く
、耐熱水性を向上させる効果が得られない。また、20
重量%を超えると塗膜強度が大きすぎて塗膜の研磨作業
が非常に困難となる。
コロイダルシリカについて 本発明においてバインダーとして用いられるコロイダル
シリカとは無水珪酸(Sin2)の超微粒子を水中に分
散させたものである。これは商品名スノーテックス(日
産化学社製)等として一般に市販されていて、分散質で
ある無水珪酸の粒子の大きさが1〜100μm程度のも
のである。また、市販されているコロイダルシリカは固
形分20〜30%程度で0.7%以下のNazOを含む
ものである。本発明においては通常以上のようなコロイ
ダルシリカのうち、pHが8〜10のアルカリ安定化さ
れたコロイダルシリカが用いられる.コロイダルシリカ
の添加量は1〜15重量%(固形分として)である。コ
ロイダルシリカの添加量が1重量%未満であると、耐水
性を向上させる効果が得られない。また、15重量%を
超えると塗膜強度が増大し、基板処理剤の表面加工性が
劣る.有機エマルジョンについて 有機エマルジョンとしては酢酸ビニル系エマルジョン、
アクリル系エマルジョン等を使用することができる。有
機エマルジョンの添加量は2〜8重量%(固形分として
〉が好ましく、2重量%未満では水系バインダーの蒸発
による連続気孔を防止できない。また、8重量%を超え
ると、300℃加熱により塗膜が変色する。
骨材について 基板表面処理剤に含まれる無機質骨材としてはシリカ、
アルミナ、ジルコン質、酸化チタン、シャモット質、合
戒雲母、天然雲母及び粘土よりなる群から選択された無
機質骨材から楕戒され、その粒度構戒も最密充填になり
得る粒度構或に配合されている。
しかし、その最大粒径は150μm以下に限定されてい
る。また、基板表面処理剤のケーキング防止及び再分散
性を良くするため骨材として粘土及び/または雲母を使
用することを必須とする。
粘土及び雲母は結合剤を吸収して膨潤する6無機質骨材
は比重も大きく、且つ粒度構戒も最密充填になるように
構成されているため、ケーキングし易い無機質骨材で楕
成されている。しかし、粘土及び雲母が結合剤を吸収し
、膨潤されるため、無機質骨材が沈澱しても最密充填と
ならず、ケーキング防止効果を発揮し得る基板表面処理
剤が得られる。
骨材の使用量は全固形分の55〜70重量%である。骨
材の使用量が55重量%未溝であると、骨材の比重が2
.0〜2,8と高いため、骨材量が少なく、不均一な塗
膜となり、基板表面処理剤としての効果が得られない。
また、70重量%を超えると塗料の粘度が増大し、均一
な塗膜が得られない。
硬化剤について メタリン酸アルミニウムA型は、各種のリン酸アルミニ
ウムの熱処理(加熱温度と加熱時間)によって生成する
ことが可能である。従来市販のメタリン酸アルミニウム
はA,B,C,D,E型の5種類が混在しており、B,
C,D,E型の4種類は直鎖型であるが、A型は環状型
であり、他の1種類とは異質な特性を有している。B,
C.D,E型の4種類はコロイダルシリカ及び珪酸アン
モニウムと反応して即硬化反応を起こし、基板表面処理
剤として必要な可使時間が得られなかった。しかし、メ
タリン酸アルミニウムA型を50%以上、好ましくは9
0%以上含有するビクリン酸アルミニウムを使用すれば
、基板表面処理剤として必要な可使時間が得られ、更に
、80〜100℃で硬化する基板表面処理剤として使用
可能である。また、耐水性、耐熱水性、塗膜強度も改善
され得る基板表面処理剤が得られる。次に、塗膜の硬化
性、耐水性、耐熱水性を向上させるために使用するメタ
リン酸アルミニウムA型を50%以上含有するメタリン
酸アルミニウム量は1〜10重量%の範囲内である.1
重量%未満では塗膜の耐水性、耐熱水性の向上特性は得
られない。また、10重量%を超えると塗料の可使時間
が短くなり、塗布作業に支障を来す。
上述の各成分をミキサー等で混合することにより,所望
の種々の可使時間をもつ本発明の基板表面処理剤を得る
ことができる。
[実 施 例] 実施例1 シリカ(微粉)         15.2重量%アル
ミナ(微粉)        15.2重量%水ヒ粘土
           3.8重量%4級珪酸アンモニ
ウム (固形分40%含有品)    30重量%コロイダル
シリカ (固形分3 0”%含有品>     30重量%メタ
リン酸アルミニウムA型 (50%以上含有品)      5.8重量%よりな
る配合品をミキサーで混合することにより基板表面処理
剤を得た。得られた基板表面処理剤の可使時間はl4時
間であった.また、試験結果を以下の第1表に記載する
実施例2 シャモット(微粉)       20.3重量%アル
ミナ(微粉)        20.3重量%合戒雲@
            3.4重量%4級珪酸アンモ
ニウム (固形分40%含有品’)     30.5重量%コ
ロイダルシリカ (固形分20%含有品>     23.6重量%メタ
リン酸アルミニウムA型 (50%以上含有品)      1.9重量%よりな
る配合品をミキサーで混合することにより基板表面処理
剤を得た。得られた基板表面処理剤の可使時間は10時
間であった.また、試験結果を以下の第1表に記載する
実施例3 シャモット(微粉)       20.3重量%水ヒ
粘土  ′         8、1重量%シリカ(微
粉)         16.3重量%4級珪酸アンモ
ニウム (固形分40%含有品’)     32.5重量%コ
ロイダルシリカ (固形分30%含有品)     20.3重量%メタ
リン酸アルミニウムA型 (50%以上含有品)      2.5重量%よりな
る配合品をミキサーで混合することにより基板表面処理
剤を得た.得られた基板表面処理剤の可使時間は12時
間であった。また、試験結果を以下の第1表に記載する
実施例4 天然雲母           8重量%アルミナ(微
粉)       20重量%ジルコン       
   16重量%4級珪酸アンモニウム (固形分40%含有品)    20重量%コロイダル
シリカ (固形分30%含有品)    32重量%メタリン酸
アルミニウムA型 (50%以上含有品)      4重量%よりなる配
合品をミキサーで混合することにより基板表面処理剤を
得た。得られた基板表面処理剤の可使時間は8時間であ
った。また、試験結果を以下の第1表に記載する。
実施例5 ジルコン(&&粉)        19.2重量%天
然雲ほ           7.7重量%アルミナ(
微粉)        11.5重量%水ヒ粘土   
        348重量%4級珪酸アンモニウム (固形分40%含有品)     15.4重量%コロ
イダルシリカ (固形分30%含有品)     30.8重量%酢酸
ビニル系エマルジョン (固形分50%含有品)     7,7重量%メタリ
ン酸アルミニウムA型 (50%以上含有品)      3.9重量%よりな
る配合品をミキサーで混合することにより基板表面処理
剤を得た。得られた基板表面処理剤の可使時間は10時
間であった。また、試験結果を以下の第1表に記載する
実施例6 ジルコン(微粉)        20.4重量%天然
雲母           8.2重量%アルミナ(微
粉)        16.3重量%4級珪酸アンモニ
ウム (固形分40%含有品)     32.6重量%コロ
イダルシリカ (固形分30%含有品)     16.3重量%アク
リル系エマルジョン (固形分50%含有品)  ・   4.0重量%メタ
リン酸アルミニウムA型 (50%以上含有品)      2.2重量%よりな
る配合品をミキサーで混合することにより基板表面処理
剤を得た。得られた基板表面処理剤の可使時間は12時
間であった。また、試験結果を以下の第1表に記載する
. 比較例1 シリカ38.1重量%、アルミナ19重量%及び硬化剤
としてメタリン酸アルミニウムB,C、D並びにE型を
合計量で4.8重量%添加して基板表面処理剤を得た.
得られた基板表面処理剤の試験結果を以下の第1表に併
記する.第1表の結果からも明らかなように、初期耐水
性試験で十字カット面(JIS八−5400 6.15
碁盤目試験)から塗膜が溶出し、満足のいくものではな
かった.比較例2 アルミナ(a粉)        19.4重量%シャ
モット(W1粉)       29.1重量%酸化チ
タン          9.7重量%合成雲母   
        9.7重量%4級珪酸アンモニウム (固形分40%含有品)    14.5重量%コロイ
ダルシリカ (固形分30%含有品)     9,7重量%メタリ
ン酸アルミニウムB,C,D.E型7,9重量% よりなる配合品をミキサーで混合することにより基板表
面処理剤を得た。得られた基板表面処理剤の試験結果を
以下の第1表に併記する。第1表の結果からも明らかな
ように、耐熱水性試験で塗膜が溶出し、満足のいくもの
ではなかった。
[発明の効果] 本発明の基板表面処理剤の特徴は、従来の基板表面処理
剤に比べ耐熱性が優れ、硬化塗膜の耐水性、耐熱水性、
塗膜の密着性が著しく改良されることにあり、更に、本
発明の基板表面処理剤はその形戒戒分の大部分が無機質
化合物から構戒されていることから、ガスの炎で焼いて
も完全に不燃であること等が挙げられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、全固形分の55〜70重量%の骨材、固形分で3〜
    20重量%の珪酸アンモニウム、結合剤として固形分で
    1〜15重量%のコロイダルシリカ及び硬化剤としてメ
    タリン酸アルミニウムA型1〜10重量%を含有してな
    ることを特徴とする基板表面処理剤。 2、全固形分の55〜70重量%の骨材、固形分で3〜
    20重量%の珪酸アンモニウム、結合剤として固形分で
    1〜15重量%のコロイダルシリカ並びに固形分で2〜
    8重量%の有機エマルジョン、及び硬化剤としてメタリ
    ン酸アルミニウムA型1〜10重量%を含有してなるこ
    とを特徴とする基板表面処理剤。
JP23699689A 1989-09-14 1989-09-14 基板表面処理剤 Expired - Lifetime JPH0611673B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031027A1 (en) * 1997-12-12 1999-06-24 Barrick Gold Corporation Acid resistant cement composition
JP2003253471A (ja) * 2001-12-25 2003-09-10 Nippon Steel Corp 高耐食柱状構造物
JP2017031325A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 富士フイルム株式会社 水性塗布液、膜及びその製造方法、積層体、並びに太陽電池モジュール

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