JPH1081416A - 仕分けコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケット式仕分けコンベヤ、鍵盤式仕分けコ
ンベヤでは被搬送物に衝撃が与えられて傷付き易く、フ
リートレー式仕分けコンベヤでは、被搬送物の種類や形
状に応じたトレーを準備しなければならなく設備費が高
くなり、また、人力によって被搬送物を仕分ける作業は
大変である。 【解決手段】 仕分け部１０の各仕分け体２８に、上手
側搬送部７の各第一ベルト１５または下手側搬送部８の
各第三ベルト６２が入る凹部４９が形成され、各第一ベ
ルト１５の下手側先端部の搬送面高さと、摩擦減少用ロ
ーラ５１の周面上部の高さが同一高さに設定され、各第
三ベルト６２の上手側先端部と摩擦減少用ローラ５１の
周面上部の高さが同一高さに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば画像処理に
よって分類された被搬送物（例えば青果物）を仕分ける
ための仕分けコンベヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、果物などの被搬送物をその階級
ごとに仕分ける場合には、画像処理装置等で被搬送物の
大きさや品質などの分類を判定し、その判定結果に基づ
いて、被搬送物を搬送途中で仕分けるといった方法が採
用されている。

【０００３】そして従来、上記判定結果に基づいて被搬
送物を仕分けるための仕分けコンベヤがあり、これは次
の三種類に大別される。すなわち、 バケット式仕分けコンベヤ 複数のバケットを並べて連結することにより搬送部を構
成し、各バケット上に被搬送物を載せ、仕分け場所でバ
ケットを自動的に傾斜させて被搬送物を所定の場所に向
けて転がしたり、またはバケットを反転させることによ
り所定の場所に落下させて仕分けを行うものである。 鍵盤式仕分けコンベヤ 搬送部を鍵盤状に構成し、この搬送部に被搬送物を載
せ、仕分け場所で搬送部を自動的に倒し、被搬送物を所
定の場所に落下させて仕分けを行うものである。 フリートレー式仕分けコンベヤ 搬送ベルト上に、搬送ベルトとは別体の独立した複数の
トレーを載置し、これら各トレーに載って搬送されてき
た被搬送物を、仕分け場所で人力で仕分けるようにした
ものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の仕分けコン
ベヤにおいて、のバケット式仕分けコンベヤおよび
の鍵盤式仕分けコンベヤでは、被搬送物を所定場所で転
がしたり落下させたりして仕分けるものであるため、被
搬送物に衝撃が与えられて傷つき易く、商品価値を低下
させてしまう場合がある。

【０００５】またのフリートレー式仕分けコンベヤで
は、人力（人手）によって被搬送物を仕分けるので被搬
送物の損傷はないが、被搬送物の種類や形状に応じたト
レーを準備しなければならなく、設備費が高くなってし
まうし、また人力によって被搬送物を仕分ける作業は大
変である。

【０００６】そこで本発明は、上記課題を解決し得る仕
分けコンベヤの提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、コンベヤ本体に、搬送方向に沿っ
た搬送面を有する上手側搬送部および下手側搬送部が設
けられ、これら両搬送部の間に、被搬送物の搬送経路を
切替えるための仕分け部が配置され、この仕分け部は、
所定の搬送経路を構成する一方の案内レール部材および
別の搬送経路を構成する他方の案内レール部材と、一方
の案内レール部材または他方の案内レール部材に被案内
部材を介して案内されるとともに上手側搬送部から被搬
送物を受取り、下手側搬送部に被搬送物を受渡すための
搬送方向に並べた複数の仕分け体と、これら各仕分け体
をコンベヤ本体の幅方向に案内するための杆状部材と、
これら各杆状部材を搬送方向に沿って移動させるための
移動装置と、被案内部材が一方の案内レール部材側また
は他方の案内レール部材側に案内されるよう各仕分け体
を一方の案内レール部材または他方の案内レール部材に
切替えるための切替え装置とを備え、上手側搬送部にお
ける搬送面の受渡し端部の高さと受取り側の仕分け体の
搬送面の高さとが等しく設定され、受渡し側の仕分け体
の搬送面の高さと下手側搬送部における仕分け体の搬送
面の高さとが等しく設定され、切替え装置の駆動を制御
するための制御装置が設けられ、この制御装置は、仕分
け部に至るまでに予め入力されて被搬送物を種別ごとに
仕分けるための仕分け信号に基づき切替え装置に駆動信
号を出力する機能を有したものである。

【０００８】これによれば、予め画像処理された被搬送
物の仕分け信号が、制御装置に出力され、上手側搬送部
から仕分け部に搬送された被搬送物は、仕分け部におい
て所定の数の仕分け体に円滑に受け渡され、制御装置は
仕分け信号に基づいて切替え装置に駆動信号を出力し、
切替え装置の駆動によって被案内部材が一方の案内レー
ル部材または他方の案内レール部材に沿って案内される
ことにより被搬送物を載置した仕分け体が一方の案内レ
ール部材または他方の案内レール部材に沿って仕分けら
れ、続いて被案内部材は下手側搬送部に円滑に受け渡さ
れる。

【０００９】また、上手側搬送部および下手側搬送部
が、それぞれ無端状の上手側ベルトおよび下手側ベルト
から成り、各仕分け体の搬送面に、上手側ベルトまたは
下手側ベルトの端部が入る受渡し用溝が形成されたもの
であるので、被搬送物を上手側搬送部の上手側ベルトか
ら仕分け部の仕分け体に受け渡す際や、仕分け体から下
手側搬送部の下手側ベルトに受け渡す際に、被搬送物に
衝撃を与えることがほとんどない。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
仕分けコンベヤを、図面に基づいて説明する。本発明の
実施の形態に係る仕分けコンベヤ１は、青果物や箱詰め
された製品などの被搬送物２を搬送途中で搬送経路を切
替えて、例えば等級や大きさなどの種別ごとに仕分ける
ためのものである。

【００１１】図１および図２に示すように、コンベヤ本
体３が、複数本の支持脚４と、これら支持脚４どうしを
固定するための補強部材５と、これら支持脚４の上部に
取付けられた平面視矩形のコンベヤフレーム６とを備
え、このコンベヤフレーム６の上手側に上手側搬送部７
が配置され、コンベヤフレーム６の下手側に下手側搬送
部８が配置され、上手側搬送部７と下手側搬送部８との
間にの間に、上手側搬送部７から搬送されてきた被搬送
物２の搬送経路を下手側搬送部８に対して切替えるため
の仕分け部１０が配置されている。

【００１２】前記上手側搬送部７は、コンベヤフレーム
６の各側部に取付けられた一対の上手側駆動モータ１１
と、コンベヤフレーム６の上手側でコンベヤフレーム６
の両側面に幅方向Ｂに渡された上手側ローラ郡１２と、
この上手側ローラ郡１２に巻回された多数の上手側搬送
ベルト１３とを備えている。

【００１３】そして、各上手側駆動モータ１１の出力軸
（以下「駆動ローラ」と称す）１４どうしは連結され、
各上手側搬送ベルト１３は、搬送方向Ａに沿って配置さ
れるとともにコンベヤ本体３の幅方向Ｂに交互に配置さ
れた長さの長い（搬送方向Ａ側に突出する）複数の第一
ベルト１５と長さの短い複数の第二ベルト１６とから構
成され、各第一ベルト１５および各第二ベルト１６は、
それぞれ狭幅に形成され、上手側搬送ベルト１３は、コ
ンベヤフレーム６の幅方向Ｂの半分の位置まで配置され
ている。

【００１４】前記上手側ローラ郡１２は、各第一ベルト
１５および第二ベルト１６が共に巻回される複数本（図
では３本）の共有ローラ１７と、第一ベルト１５のみが
巻回される第一ベルト用ローラ１８と、第二ベルト１６
のみが巻回される第二ベルト用ローラ２０とから構成さ
れ、各第一ベルト１５および第二ベルト１６は、駆動ロ
ーラ１４を駆動源として回転する。

【００１５】さらに、図３および図４に示すように、各
第一ベルト１５の先端部は、コンベヤフレーム６の幅方
向Ｂに配置した一対の挿通杆２１に挿通されるとともに
各第一ベルト１５に等しい幅を有する巻回用板部材２２
に巻回され、これら各巻回用板部材２２の先端部は円弧
状に形成されている。

【００１６】なお、前記挿通杆２１の端部は、受け部材
２３を介してコンベヤ本体３に支持されている。前記仕
分け部１０は、所定の搬送経路を構成する一方の案内レ
ール部材２５および別の搬送経路を構成する他方の案内
レール部材２６と、一方の案内レール部材２５または他
方の案内レール部材２６に被案内部材２７を介して案内
されるとともに上手側搬送部７から被搬送物２を受取
り、下手側搬送部８に被搬送物２を受渡すための搬送方
向Ａに並べた複数の仕分け体２８と、これら各仕分け体
２８を両案内レール２５，２６の分岐部３０でコンベヤ
本体３の幅方向Ｂに案内するための複数の杆状の案内部
材３１と、これら各案内部材３１を搬送方向Ａに沿って
移動させるための移動装置３２と、被案内部材２７が一
方の案内レール部材２５側または他方の案内レール部材
２６側に案内されるよう各仕分け体２８を一方の案内レ
ール部材２５または他方の案内レール部材２６に切替え
るための図示しない切替え装置とを備えている。

【００１７】前記一方の案内レール部材２５は、下手側
の導入部３４と、この導入部３４に上手側に延長された
延長部３５とから構成され、他方の案内レール部材２６
は、一方の案内レール部材２５の分岐部３０から分離し
て、一方の案内レール部材２５に対して所定の傾斜をも
って水平面内に配置され、その上手側端部は、折曲され
て一方の案内レール部材２５に平行な平行部３６とされ
ている。

【００１８】これら各案内レール部材２５，２６の上面
にはそれぞれ一方の案内溝３７および他方の案内溝３８
が形成されている。前記移動装置３２は、搬送方向Ａに
所定距離だけ置いてコンベヤフレーム６に端部が回転自
在に支持された仕分け用ローラ４０，４１と、これら仕
分け用ローラ４０，４１のコンベヤフレーム６内側両端
部に取付けられた二対の仕分け用スプロケット４２，４
３と、前後の各仕分け用スプロケット４２，４３間に巻
回された仕分け用チェーン４４とから構成され、前記駆
動ローラ１４の端部に駆動スプロケット４５が取付けら
れ、各仕分け用ローラ４０の端部にそれぞれ伝達用スプ
ロケット４６が取付けられ、これら各伝達用スプロケッ
ト４６は、駆動スプロケット４５に伝達用チェーン４７
を介して連結されている。

【００１９】前記各仕分け体２８は、平面視杆状に形成
され、それらの下面には、一方の案内溝３７または他方
の案内溝３８に摺動自在に前記被案内部材２７が嵌合さ
れ、各仕分け体２８の上面には、第一ベルト１５の先端
部が入り込む複数（第一ベルト１５と同数）の凹部（受
渡し用溝）４９が所定間隔置きに形成され、これら凹部
４９間の上面に、被搬送物２に対して摩擦を減少させる
ための小径の摩擦減少用ローラ５１が一対づつ設けられ
ている。

【００２０】そして、各第一ベルト１５の先端部の搬送
面高さと、摩擦減少用ローラ５１の周面上部の高さは同
一高さに設定されている。前記案内部材３１の端部が、
仕分け用チェーン４４に取付けられ、各仕分け体２８の
両側面には案内部材３１が摺動自在に嵌合する被案内凹
部４８が形成されている。

【００２１】前記切替え装置は、両案内レール２５，２
６の分岐部３０に設けられたソレノイド装置あるいは油
圧シリンダ装置などであり、その駆動部分が被案内部材
２７に当接して所定の仕分け体２８を他方の案内レール
部材２６側に案内する。

【００２２】前記下手側搬送部８は、コンベヤフレーム
６の各側部に取付けられた一対の下手側駆動モータ５５
と、コンベヤフレーム６の下手側でコンベヤフレーム６
の両側面に幅方向Ｂに渡された下手側ローラ郡５６と、
この下手側ローラ郡５６に巻回された多数の下手側搬送
ベルト５７とを備えている。

【００２３】そして、各下手側駆動モータ５５の駆動ロ
ーラ５８どうしは連結され、各下手側搬送ベルト５７
は、搬送面の半分を構成する第一仕分けベルト６０と、
残りの半分を構成する第二仕分けベルト６１とから構成
されている。

【００２４】第一仕分けベルト６０は、搬送方向Ａに沿
って配置されるとともにコンベヤ本体３の幅方向Ｂに交
互に配置された長さの長い複数の第三ベルト６２と長さ
の短い複数の第四ベルト６３とから構成され、各第三ベ
ルト６２および各第四ベルト６３は、それぞれ狭幅に形
成されている。

【００２５】第二仕分けベルト６１は、第一仕分けベル
ト６０よりも搬送方向Ａに対して短く形成され、コンベ
ヤ本体３の幅方向Ｂに交互に配置された長さの長い複数
の第五ベルト６５と長さの短い複数の第六ベルト６６と
から構成され、各第五ベルト６５および各第六ベルト６
６は、それぞれ狭幅に形成されている。

【００２６】各第三ベルト６２は、下手側端部でコンベ
ヤ本体３の下手側端部に配置された下手側端部ローラ６
４に巻回され、各第三ベルト６２の途中は五個の共有ロ
ーラ６７に巻回され、各第三ベルト６２の上手側先端部
は、それぞれ巻回用板部材６８に巻回され、共有ローラ
６７と巻回用板部材６８との間で中間ローラ７０に巻回
され、各巻回用板部材６８の上手側先端部は、各巻回用
板部材２２と同様に円弧状に形成されている。

【００２７】各第四ベルト６３は、下手側端部ローラ６
４、共有ローラ６７に巻回されるとともに各上手側先端
部が、巻回用板部材６８より下手に配置された専用ロー
ラ７１に巻回されている。

【００２８】各第五ベルト６５および第六ベルト６６
は、それぞれ下手側が下方に傾斜して配置され、各第五
ベルト６５の下手側端部は、所定の支持脚４に取付け部
材７２を介して取付けられた下位ローラ７３に巻回さ
れ、各第五ベルト６５の途中は所定の共有ローラ６７に
巻回され、各第五ベルト６５の上手側先端部は、それぞ
れ巻回用板部材６８に巻回され、専用ローラ７１を介し
て下位ローラ７３に巻回されている。

【００２９】各第六ベルト６６は、それぞれの途中が所
定の共有ローラ６７に巻回され、各第六ベルト６６のそ
れぞれの上手側先端部は専用ローラ７１に巻回されてい
る。

【００３０】そして、各第三ベルト６２、各第五ベルト
６５の上手側先端部の搬送面高さと、摩擦減少用ローラ
５１の周面上部の高さは同一高さに設定されている。前
記駆動ローラ５８の両端部に駆動スプロケット７５が取
付けられ、仕分け用ローラ４１の両端部に伝達用スプロ
ケット７６が取付けられ、これら各伝達用スプロケット
７６は、各駆動スプロケット７５に、それぞれ伝達用チ
ェーン７７を介して連結されている。

【００３１】また、コンベヤ本体３の第二仕分けベルト
６１側の側面に、仕分けられた被搬送物２を別経路に搬
送するための別の搬送コンベヤを設置するための開口７
８が形成されている。

【００３２】また、前記切替え装置、上手側駆動モータ
１１および下手側駆動モータ５５の駆動を制御するため
の制御装置（例えばマイクロコンピュータなどが用いら
れる）８０が設けられ、この制御装置８０は、仕分け部
１０に至るまでに予め入力されて被搬送物２を種別ごと
に仕分けるための仕分け信号に基づき、使用する仕分け
体２８の個数を設定する機能および切替え装置に駆動信
号を出力する機能を有している。

【００３３】上記構成において、被搬送物２は、画像処
理装置により画像処理されて、予め形状や大きさなどの
種別が制御装置８０に仕分け信号として出力され、その
後、被搬送物２は仕分け部１０に至る。

【００３４】そして、制御装置８０が、上手側駆動モー
タ１１および下手側駆動モータ５５に駆動信号を出力す
ると、駆動ローラ１４，５８が回転し、これに伴って、
各第一ベルト１５、第二ベルト１６、第三ベルト６２、
第四ベルト６３、第五ベルト６５および各第六ベルト６
６が搬送方向Ａに沿って回転する。また伝達用チェーン
４７，７７の回転に伴って、仕分け用ローラ４０，４１
が回転し、仕分け用チェーン４４の回転とともに各案内
部材３１が搬送方向Ａに沿って回転する。

【００３５】このとき、各第一ベルト１５の下手側先端
部、各第三ベルト６２および第五ベルト６５の上手側先
端部は、凹部４９に入るので、各案内部材３１の回転に
干渉するものはない。

【００３６】そして、上手側搬送部７に載置された被搬
送物２は、第一ベルト１５および第二ベルト１６の回転
によって仕分け部１０側に搬送される。ところで、被搬
送物２が上手側搬送部７から仕分け部１０に至るとき、
各第一ベルト１５の先端部の搬送面高さと、摩擦減少用
ローラ５１の周面上部の高さは同一高さに設定されてい
るので、被搬送物２は衝撃を受けることなく第一ベルト
１５の回転によって仕分け体２８上に受け渡される。

【００３７】ここで、制御装置８０は、予め入力されて
いる仕分け信号に基づいて、何個の仕分け体２８を、一
方の案内レール部材２５側に案内するか他方の案内レー
ル部材２６側に案内するかを判断する。

【００３８】このとき、被搬送物２を一方の案内レール
部材２５側に案内するのであれば、制御装置８０は切替
え装置に駆動信号を出力することなく、従って、被案内
部材２７はそのまま一方の案内溝３７に案内されて下手
側搬送部８の第一仕分けベルト６０側に向けて搬送され
る。

【００３９】そして、被搬送物２が仕分け体２８から第
一仕分けベルト６０側に受け渡される際、各第三ベルト
６２の上手側先端部の搬送面高さと、摩擦減少用ローラ
５１の周面上部の高さは同一高さに設定されているの
で、被搬送物２は衝撃を受けることなく、仕分け体２８
の移動によって、第一仕分けベルト６０の第三ベルト６
２上に受け渡される。

【００４０】また、被搬送物２を他方の案内レール部材
２６側に案内する場合、仕分け体２８が分岐部３０まで
移動すると、制御装置８０が切替え装置に駆動信号を出
力し、この切替え装置の駆動により、それぞれの被案内
部材２７は、他方の案内レール部材２６の案内溝３８に
順次案内され、これに伴って、仕分け体２８が各案内部
材３１によって幅方向Ｂに傾斜した方向に案内され、さ
らに被案内部材２７が移動して仕分け体２８が平行部３
６に到り、第二仕分けベルト６１側に受け渡されること
により仕分けられ、第二仕分けベルト６１に受け渡され
た被搬送物２は、第二仕分けベルト６１によって下方に
案内され、他の搬送コンベヤで、別経路に搬送される。

【００４１】そして、被搬送物２が仕分け部１０から下
手側搬送部８の至るとき、各第五ベルト６５の先端部の
搬送面高さと、摩擦減少用ローラ５１の周面上部の高さ
は同一高さに設定されているので、被搬送物２は衝撃を
受けることなく、仕分け体２８の移動によって、第二仕
分けベルト６１の第五ベルト６５上に受け渡される。

【００４２】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、仕分け部１０の各仕分け体２８に、上手側搬送部７
の各第一ベルト１５または下手側搬送部８の各第三ベル
ト６２が入る凹部４９が形成され、各第一ベルト１５の
下手側先端部の搬送面高さと、摩擦減少用ローラ５１の
周面上部の高さが同一高さに設定され、各第三ベルト６
２の上手側先端部と摩擦減少用ローラ５１の周面上部の
高さが同一高さに設定されているので、上手側搬送部７
から仕分け部１０に被搬送物２を受け渡す際や、仕分け
部１０から下手側搬送部８に被搬送物２を受け渡す際
に、被搬送物２に衝撃を与えることなく受け渡すことが
でき、従って、被搬送物２を傷付けてしまうのを防止で
きる。

【００４３】また、予め入力された仕分け信号に基づい
て、必要な個数の仕分け体２８を一方の案内レール部材
２５側に案内するか他方の案内レール部材２６側に案内
するかが選択され、被搬送物２を種別ごとに人手を介す
ることなく容易に仕分けることができ、被搬送物２を種
別ごとに仕分け体２８の個数が決定されるので、従来の
ように、被搬送物２の種類や形状に応じたトレーを準備
する必要がなく、設備費の低下を図ることができる。

【００４４】さらに、被搬送物２を種別ごとに仕分け体
２８の個数が決定されるので、例えば被搬送物２の形状
が細長い（青果物の例として茄子や胡瓜）ものであって
も、仕分けが可能になる。

【００４５】なお上記実施の形態では、一個の仕分けコ
ンベヤ１を用いた例を示したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、図７に示すように、二個の仕分けコ
ンベヤ１を連続して設け、四種の種別に被搬送物２を仕
分けすることもできるし、三個あるいはそれ以上の仕分
けコンベヤ１を連続して設け、六種あるいはそれ以上の
種別に被搬送物２を仕分けすることもできる。

【００４６】また、上記実施の形態では、仕分け部１０
に一方の案内レール部材２５および他方の案内レール部
材２６を設け、被搬送物２を仕分ける方向を二方向とし
たがこれに限定されるものではなく、一方の案内レール
部材２５の途中あるいは他方の案内レール部材２６の途
中に、さらに別の案内レールを設け、被搬送物２を仕分
ける方向を三方向あるいはそれ以上の方向とすることも
できる。

【００４７】

【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、コンベヤ
本体に、搬送方向に沿った搬送面を有する上手側搬送部
および下手側搬送部が設けられ、両搬送部の間に仕分け
部が配置され、この仕分け部は、上手側搬送部から被搬
送物を受取り、下手側搬送部に被搬送物を受渡すための
搬送方向に並べた複数の仕分け体と、これら各仕分け体
をコンベヤ本体の幅方向に案内するための杆状部材とを
備え、上手側搬送部における搬送面の受渡し端部の高さ
と受取り側の仕分け体の搬送面の高さとは等しく設定さ
れ、受渡し側の仕分け体の搬送面の高さと下手側搬送部
における仕分け体の搬送面の高さとが等しく設定された
ので、上手側搬送部から仕分け部に被搬送物を受け渡す
際や、仕分け部から下手側搬送部に被搬送物を受け渡す
際に、被搬送物に衝撃を与えることなく円滑に受け渡す
ことができ、従って、被搬送物を傷付けてしまうのを防
止して、もって商品価値の低下を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す仕分けコンベヤの全
体構成を示す拡大平面図である。

【図２】同じく全体構成を示す拡大正面図である。

【図３】同じく部分拡大平面図である。

【図４】同じく上手側搬送部と仕分け部の部分拡大正面
図である。

【図５】同じく上手側搬送部の第一ベルトが仕分け体の
凹部に入った状態の拡大正面図である。

【図６】同じく仕分け部と下手側搬送部の部分拡大正面
図である。

【図７】他の実施の形態を示す仕分けコンベヤの全体構
成を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 仕分けコンベヤ ２ 被搬送物 ７ 上手側搬送部 ８ 下手側搬送部 １０ 仕分け部 １１ 上手側駆動モータ １４ 駆動ローラ １５ 第一ベルト １６ 第二ベルト ２５ 一方の案内レール部材 ２６ 他方の案内レール部材 ２７ 被案内部材 ２８ 仕分け体 ３１ 案内部材 ３６ 平行部 ３７ 一方の案内溝 ３８ 他方の案内溝 ４０ 仕分け用ローラ ４４ 仕分け用チェーン ４７ 伝達用チェーン ４９ 凹部 ５１ 摩擦減少用ローラ ５５ 下手側駆動モータ ６０ 第一仕分けベルト ６１ 第二仕分けベルト ６２ 第三ベルト ６３ 第四ベルト ６５ 第五ベルト ６６ 第六ベルト ８０ 制御装置 Ａ 搬送方向 Ｂ 幅方向

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送途中で被搬送物の搬送経路を切替え
   て、被搬送物を仕分けるための仕分けコンベヤであっ
   て、コンベヤ本体に、搬送方向に沿った搬送面を有する
   上手側搬送部および下手側搬送部が設けられ、これら両
   搬送部の間に、被搬送物の搬送経路を切替えるための仕
   分け部が配置され、この仕分け部は、所定の搬送経路を
   構成する一方の案内レール部材および別の搬送経路を構
   成する他方の案内レール部材と、一方の案内レール部材
   または他方の案内レール部材に被案内部材を介して案内
   されるとともに上手側搬送部から被搬送物を受取り、下
   手側搬送部に被搬送物を受渡すための搬送方向に並べた
   複数の仕分け体と、これら各仕分け体をコンベヤ本体の
   幅方向に案内するための杆状部材と、これら各杆状部材
   を搬送方向に沿って移動させるための移動装置と、被案
   内部材が一方の案内レール部材側または他方の案内レー
   ル部材側に案内されるよう各仕分け体を一方の案内レー
   ル部材または他方の案内レール部材に切替えるための切
   替え装置とを備え、上手側搬送部における搬送面の受渡
   し端部の高さと受取り側の仕分け体の搬送面の高さとが
   等しく設定され、受渡し側の仕分け体の搬送面の高さと
   下手側搬送部における仕分け体の搬送面の高さとが等し
   く設定され、切替え装置の駆動を制御するための制御装
   置が設けられ、この制御装置は、仕分け部に至るまでに
   予め入力されて被搬送物を種別ごとに仕分けるための仕
   分け信号に基づき切替え装置に駆動信号を出力する機能
   を有したことを特徴とする仕分けコンベヤ。
2. 【請求項２】 上手側搬送部および下手側搬送部が、そ
   れぞれ無端状の上手側ベルトおよび下手側ベルトから成
   り、各仕分け体の搬送面に、上手側ベルトまたは下手側
   ベルトの端部が入る受渡し用溝が形成されたことを特徴
   とする請求項１記載の仕分けコンベヤ。