JPH108098A - 分包包装洗剤 - Google Patents

分包包装洗剤

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JPH108098A
JPH108098A JP8165968A JP16596896A JPH108098A JP H108098 A JPH108098 A JP H108098A JP 8165968 A JP8165968 A JP 8165968A JP 16596896 A JP16596896 A JP 16596896A JP H108098 A JPH108098 A JP H108098A
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JP
Japan
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water
detergent
soluble
woven fabric
soluble polymer
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Pending
Application number
JP8165968A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Saijo
宏之 西條
Hiromitsu Hayashi
宏光 林
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度洗剤を充填した分包包装洗剤におい
て、濡れた手で触った場合のべたつきや部分的な溶解を
防止し、且つより優れた溶解性を付与する。 【解決手段】 ポリビニルアルコールなどの水溶性高分
子繊維からなる不織布もしくは織布又はこれらと水溶性
フィルムとを積層してなる積層シートから構成された袋
に、嵩密度が600g/リットル以上の粉末又は粒状洗
剤組成物を封入してなる分包包装洗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の実施の形態】本発明は、水溶性高分子繊維から
なる不織布を用いた使用において洗剤の溶解性の改良さ
れ、濡れた手で触れても破れにくい水溶性分包材料で分
包包装された洗剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】過去に
市販されていた衣料用粉末洗剤製品は、噴霧乾燥法で得
られる嵩密度が0.2〜0.4g/cm3 、洗濯一回当
たりの標準使用量が水30リットルに対して40g前後
の洗剤を紙箱に充填したものが主流であった。その使用
に当たっては、洗濯時に箱ごと持ち上げ、直接洗濯槽に
洗剤を振り出したり、カップ等を用いておおよその量を
計量してから、洗剤を洗濯槽に投入するのが一般的であ
った。しかし、最近になり嵩密度が0.7g/cm3
上の粉末洗剤が開発され、洗剤の持ち運び等の問題点に
関しては改良されたものの、計量時あるいは洗剤投入時
の洗剤粉末の飛散などに関しては相変わらず問題があ
る。
【0003】使用時の洗剤粉末の飛散を解決する為に、
洗濯一回当たりの量の洗剤を、予め水溶性、水透過性も
しくは水溶解性の材料で包装してなるワンパック型洗剤
が提案されている。例えば、特開昭63−8496号公
報、特開昭63―8497号公報及び特開昭63−12
467号公報には、嵩密度0.5〜1.2g/cm3
洗剤を水溶性フィルムで分包包装してなるワンパック洗
剤が提案されている。
【0004】一方、最近になり開発された嵩密度が0.
7g/cm3 以上の粉末洗剤は、洗剤の持ち運び等の問
題点に関しては改良されたものの、高密度化された故に
洗剤の溶解性に問題がある。特に、洗剤を洗濯槽に一カ
所に集中して投入した場合には洗剤の溶解性が劣るの
で、これらの問題の解決の為に幾つかの解決方法が特開
昭62−167399号公報、特開昭62−16739
8号公報、特開昭62−253699号公報及び特開昭
62−62899号公報に提案されている。しかし、こ
れらの解決方法においても、洗剤をワンパックフィルム
に封入してしまう場合には、洗剤の分散、溶解性のみで
なくフィルムの分散、溶解性もが障壁となってしまうの
で、満足ゆく溶解性を具備したワンパック洗剤を得るこ
とは困難であった。これは、特に近年盛んに使用されつ
つある全自動洗濯機において分包包装された洗剤を低水
温中で静置後、弱攪拌条件において使用される場合に、
より顕著である。
【0005】過去に提案されている水溶性分包材料に封
入された高密度洗剤においては、上記の問題を少しでも
改善する事を目的として、フィルムの水溶性を向上させ
ていたために、製品を濡れた手で触るとすぐにフィルム
が水に溶解するので、濡れた手で触れた部分はフィルム
に穴があき、洗剤がこぼれてしまうという致命的欠点を
有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、製品を濡
れた手で触っても穴のあきにくく、しかも洗濯水中に投
入された際の水に対する溶解性にも優れた高密度タイプ
の分包包装洗剤を得るために鋭意検討を行った。その結
果、驚くべきことに水溶性高分子繊維からなる不織布も
しくは織布、又はこれらと水溶性フィルムとからなる積
層シートで構成された袋を用いることで、濡れた手で触
った時の耐久性のみならず、高密度洗剤の溶解性をも解
決しうることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、水溶性高分子繊維から
なる不織布もしくは織布で構成された袋、又は、水溶性
高分子繊維からなる不織布もしくは織布と水溶性フィル
ムとを積層してなるシートで構成された袋に、嵩密度が
600g/リットル以上の粉末又は粒状洗剤組成物を封
入してなる分包包装洗剤を提供するものである。
【0008】本発明の分包包装洗剤は、粉末又は粒状の
高密度洗剤組成物の所定量を、水溶性高分子繊維からな
る不織布もしくは織布又はこれらと水溶性フィルムとか
らなる積層シートにより個別包装したものである。
【0009】本発明において、嵩密度600g/リット
ル以上の粉末又は粒状洗剤組成物を包装する袋は、水溶
性高分子繊維の不織布もしくは織布、又はこれらと水溶
性フィルムとからなる積層シートから構成される。不織
布もしくは織布を構成する水溶性高分子繊維としては、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、プルラ
ン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース等の繊維が好ましく、特にポリビニルアルコ
ール繊維が好ましい。また、ポリビニルアルコールは、
マレイン酸やイタコン酸で変性されたものでもよい。特
に、平均重合度が100〜3000のポリビニルアルコ
ールよりなるポリビニルアルコール繊維が好ましい。
【0010】水溶性高分子繊維は50℃の水に溶解する
ものが好ましい。ここで、「溶解する」とは、水溶性高
分子繊維0.5gが50℃の水1リットルに10分以
内、好ましくは7分以内に溶解し、更に8.6号のふる
い(局方:2000μm)に通して残留物がない状態を
いう。また、水溶性高分子繊維の直径は5〜200μm
のものが好ましく、特に5〜50μmのものが好まし
い。
【0011】本発明に用いられる水溶性高分子繊維から
なる不織布としては、特開平5―321105号公報、
特開平7−42019号公報、特開平3−86530号
公報、特開平3−279410号公報、特開平3−19
9408号公報、特開平2−112406号公報に示さ
れた水溶性ポリビニルアルコール系繊維からなる不織布
が挙げられる。
【0012】本発明において、高密度洗剤を封入する袋
は、下記の試験方法により測定される破断時間が特定範
囲にあるものが好ましい。ここで、「破断時間」は、下
記の方法により測定されるものをいう。水溶性高分子繊
維からなる不織布もしくは織布又はこれらと水溶性フィ
ルムとからなる積層シートから得られた袋から、幅5m
m、長さ6cmの試験片を作製し、テンションが加わら
ないように両端の各1cmずつを固定する。5℃のイオ
ン交換水を1リットル入れた1リットルビーカー内に、
上記の固定した試験片を、ビーカーの中心部で、およそ
水面から底面の中間の位置に、試験片の長手方向が鉛直
方向と平行になるように浸漬する。水温を5℃に保ちな
がら直ちに直径35mmのテフロン製マグネチックスタ
ーラーで攪拌(回転数は毎分820±40回転)し、水
中で試験片が切断されるまでの時間を破断時間とする。
本発明においては、この破断時間は、20秒以上10分
未満である袋が好ましい。更には試験片の破断時間が1
分以上6分未満である袋がより好ましい。この破断時間
が10分以上であると当然のことながら洗濯を行う間に
洗剤を封入した袋が溶解しないために、洗濯を行うこと
が不可能である。一方、20秒未満であると、溶解性が
速く洗剤の放出開始時間も早いので都合が良いと予測さ
れるが、驚くべきことにむしろ洗剤は急速に水を吸収
し、ペーストを形成し洗濯時間終了後にも洗剤が溶け残
ってしまう。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、不織布又は織
布を構成する水溶性高分子繊維の性質、不織布又は織布
の加工処理条件、或いは積層する水溶性フィルムの性質
などを変えることにより、洗濯浴中での溶解時間をコン
トロールすることができる。単位面積当たりの不織布又
は織布の重量は、繊維により適宜決定すればよいが、ポ
リビニルアルコール繊維の場合は、2〜200g/m2
が好ましく、特に25〜100g/m2 が好ましい。ま
た、不織布の厚さは10〜300μmが好ましく、特に
25〜400μmが好ましい。一方、織布の厚さは20
〜2000μmが好ましく、特に50〜500μmが好
ましい。
【0014】不織布又は織布は、全面又は部分的、例え
ば点状にヒートプレスして通気性を抑えたり、エンボス
加工により風合いや強度を高めることができる。
【0015】本発明においては、外側が上記の水溶性高
分子繊維からなる不織布又は織布であり、内側(洗剤と
接する側)が水溶性フィルムである積層シートで構成さ
れた袋で高密度洗剤を封入した分包包装洗剤とすること
により、驚くべきことに水溶性フィルムだけ又は不織布
もしくは織布だけの場合よりも洗剤のペースト化が起こ
りにくくなり、衣類への残留が少なくなる。なお、不織
布又は織布を内側にすると本発明の効果は低減する。
【0016】ここで内側に用いる水溶性フィルムとして
は、ポリビニルアルコール、イタコン酸あるいはマレイ
ン酸等の化合物を共重合させた変性ポリビニルアルコー
ル誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロース、ゼラチン、デンプン、可溶性デンプン、プル
ラン、マンナン、海藻類、植物粘液質、ポリアクリル酸
ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルデン
プン等の水溶性高分子のフィルムが例示される。これら
のフィルムの厚さは5〜200μmとすることが好まし
く、20〜120μmとすることがより好ましい。
【0017】不織布又は織布と水溶性フィルムの積層シ
ートを得る方法としては、水溶性フィルムと不織布又は
織布とを重ね合わせ、ヒートシール等で接着する方法の
他、不織布又は織布の片面に溶融状態の水溶性高分子を
塗布してフィルムを形成させる方法が挙げられる。
【0018】本発明に用いる洗剤封入袋は、上記の不織
布又は織布、或いはこれらと水溶性フィルムとの積層シ
ートから所定の大きさの長方形もしくは正方形のシート
を作製し、これを半分に折り、所定量の洗剤を充填した
後、3辺を接着してもよく、また2枚重ねて、洗剤充填
後、4辺を接着してもよい。また、シートの形状は4角
形以外の種々の形状とすることができる。この接着の方
法としては、ヒートシールが簡便であるが、ポリビニル
アルコール又はポリエチレングリコールのような水溶性
ポリマーで融着する方法やポリビニルアルコールや変性
ポリビニルアルコール等からなる水溶性の糸で縫い合わ
せる方法でもよい。また、一枚の不織布を巾着のように
して洗剤を包み、口を前述のようにヒートシールや水溶
性ポリマーで融着したり、水溶性の糸で縫い合わせたり
縛ったりしてもよく、様々な形状とすることができる。
このようにして得られた袋は、必要に応じて水溶性のイ
ンクで様々な色柄を印刷してもよい。
【0019】従来知られているように水溶性フィルムの
みで粉末洗剤を包装した場合、包装フィルム自体の溶解
性は比較的良好ではあるが、洗濯水中で洗剤がペースト
状になって溶け残る場合がある。これに対して、本発明
のように不織布もしくは織布からなる袋、或いはこれら
と水溶性フィルムとからなる袋を用いることで、このよ
うな問題が回避され、洗濯水中での良好な溶解性が発現
する。
【0020】本発明においては、上記の如き袋の形状や
大きさは限定されず、また高密度洗剤組成物の封入量も
限定されないが、通常、標準的な洗濯工程における洗浄
工程一回あたりの洗剤使用量が封入され、この量を適宜
加減することができる。
【0021】〔高密度洗剤組成物〕次に、本発明に用い
られる洗剤について説明する。本発明に用いられる洗剤
は、嵩密度が600g/リットル以上、好ましくは60
0〜1000g/リットルである。また、かかる高密度
洗剤は粉末又は粒状であり、平均粒子径が2000μm
以上で且つ平均粒子径125μm以下の粒子の含有量が
5重量%以下、好ましくは3重量%以下のものが好適で
ある。本発明の高密度洗剤組成物に配合される成分とし
ては、従来より知られている下記のような成分を配合す
ることができる。
【0022】<界面活性剤>界面活性剤としては、一般
的に洗浄剤に用いられるものが特に限定されることなく
使用できる。具体的には、非イオン界面活性剤、陰イオ
ン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤
からなる群より選択される一種以上である。例えば、非
イオン界面活性剤の中から複数選択する場合のごとく同
一種類のみから選択してもよく、また陰イオン界面活性
剤と非イオン界面活性剤の中からそれぞれ選択する場合
のごとく各種のものを複数選択してもよい。
【0023】非イオン界面活性剤としては、次のものが
例示される。すなわち、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチ
レングリコール脂肪酸アルキルエステル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、グリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノ
ールアミド、アルキルグルコシド、アルキルグルコース
アミド、アルキルアミンオキサイド等が挙げられる。
【0024】このうち、特に非イオン界面活性剤とし
て、炭素数10〜18の直鎖または分岐鎖の1級または
2級アルコールのエチレンオキサイド付加物であって、
平均付加モル数5〜15のポリオキシエチレンアルキル
エーテルを使用するのが望ましい。より好ましくは炭素
数12〜14の直鎖または分岐鎖の1級または2級のア
ルコールのエチレンオキサイド付加物であって、平均付
加モル数6〜10のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルを使用するのが望ましい。
【0025】高密度粒状洗剤中にポリオキシエチレンア
ルキルエーテル型の界面活性剤を配合する場合、特に5
〜30重量%配合する場合において洗浄性能の点から効
果的である。
【0026】また、陰イオン界面活性剤としては、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニル
エーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、α
−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩または
エステル塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボ
ン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型
界面活性剤等が例示され、好ましくはアルキルベンゼン
スルホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテル硫酸
塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、脂肪酸塩等が例
示され、非イオン界面活性剤と共に好ましくは5〜30
重量%併用することにより、少量で洗浄力を有し且つブ
ロッキング性は最も改善され、且つ粉末物性も良好にな
る。
【0027】陽イオン界面活性剤としては、アルキルト
リメチルアミン塩等の第4アンモニウム塩等が例示され
る。両性界面活性剤としては、カルボキシ型またはスル
ホベタイン型等の両性界面活性剤が例示される。
【0028】界面活性剤の含有量は、全組成物中10〜
50重量%である。
【0029】<結晶性ケイ酸塩>本発明では結晶性のケ
イ酸塩を使用することによりブロッキングしにくくなる
だけでなく、少量で優れた洗浄力を得ることができる。
【0030】結晶性ケイ酸塩は、0.2重量%分散液に
おいて10.6以上のpHを示し、優れたアルカリ能を
示すことができる。また、アルカリ緩衝効果についても
特に優れており、炭酸ソーダや炭酸カリウムと比較して
もアルカリ緩衝効果が優れるという性質を示すものであ
り、SiO2/M2O=0.9〜2.6(M:アルカリ金
属)のものを使用することによって可能となる。このよ
うな結晶性ケイ酸塩のうち特開平5−184946号公
報および特開昭60−74595号公報に記載されてい
るものを使用することができ、具体的な組成としては次
の組成を有するものが例示される。
【0031】 xM2O・ySiO2・zMemn・wH2O (1) (式中のMは周期律表のIa族元素、MeはIIa、II
b、 IIIa、IVaもしくはVIII族元素から選ばれる1種
または2種以上の組合せを示し、y/x=0.5〜2.
6、z/x=0.01〜1.0、n/m=0.5〜2.
0、w=0〜20である。) M2O・x’SiO2・y’H2O (2) (式中のMはアルカリ金属を表し、x’=1.5〜2.
6、y’=0〜20である。)。
【0032】まず、上記の組成の結晶性アルカリ金属
ケイ酸塩について説明する。一般式(1)において、M
は周期律表のIa族元素から選ばれ、Ia族元素として
はNa、K等が挙げられる。これらは単独であるいは例
えばNa2OとK2Oとが混合してM2O成分を構成して
いてもよい。
【0033】Meは周期律表のIIa, IIb,IIIa, IVa
またはVIII族元素から選ばれ、例えばMg、Ca、Z
n、Y、Ti、Zr、Fe等が挙げられる。これらは特
に限定されるものではないが、資源及び安全上の点から
好ましくはMg、Caである。また、これらは単独であ
るいは2種以上混合していてもよく、例えばMgO、C
aOなどが混合してMemn成分を構成していてもよ
い。
【0034】また、本発明における結晶性アルカリ金属
ケイ酸塩においては、水和物であってもよく、この場合
の水和量はw=0〜20の範囲である。
【0035】また、一般式(1)においてy/xが0.
5〜2.6であり、好ましくは1.5〜2.2である。
y/xが0.5未満では耐水溶性が不十分であり、ケー
キング性、溶解性、粒状洗剤の粉末物性に著しく悪影響
を及ぼす。y/xが2.6を越えると、アルカリ能が低
くなりアルカリ剤として不十分となり、かつイオン交換
能も低くなり、イオン交換体としても不十分である。z
/xは0.01〜1.0であり、好ましくは0.02〜
0.9である。z/xが0.01未満では耐水溶性が不
十分であり、1.0を越えるとイオン交換能が低くな
り、イオン交換体として不十分である。x,y,zは前
記のy/xおよびz/xに示されるような関係であれ
ば、特に限定されるものではない。なお、前記のように
xM2Oが例えばx’Na2O・x”K2Oとなる場合
は、xはx’+x”となる。このような関係は、zMe
mn成分が2種以上のものからなる場合におけるzにお
いても同様である。また、n/m=0.5〜2.0は、
当該元素に配位する酸素イオン数を示し、実質的には
0.5、1.0、1.5、2.0の値から選ばれる。
【0036】本発明の粒状洗剤における結晶性アルカリ
金属ケイ酸塩は、前記の一般式に示されるようにM
2O、SiO2 、Memn の三成分よりなっている。し
たがって、本発明の粒状洗剤における結晶性アルカリ金
属ケイ酸塩を製造するには、その原料として各成分が必
要になるが、本発明の粒状洗剤においては特に限定され
ることなく、公知の化合物が適宜用いられる。例えば、
2O成分、Memn 成分としては、各々の当該元素の
単独あるいは複合の酸化物、水酸化物、塩類、当該元素
含有鉱物が用いられる。具体的には例えば、M2O成分
の原料としては、NaOH、KOH、Na2CO3 、K2
CO3 、Na2SO4 等が、Memn 成分の原料として
は、CaCO3 、MgCO3 、Ca(OH)2、Mg(O
H)2、MgO、ZrO2 、ドロマイト等が挙げられる。
SiO2 成分としてはケイ石、カオリン、タルク、溶融
シリカ、ケイ酸ソーダ等が用いられる。
【0037】本発明の粒状洗剤における結晶性アルカリ
金属ケイ酸塩の調製方法は、目的とする結晶性アルカリ
金属ケイ酸塩のx,y,zの値となるように所定の量比
で上記の原料成分を混合し、通常300〜1500℃、
好ましくは500〜1000℃、さらに好ましくは60
0〜900℃の範囲で焼成して結晶化させる方法が例示
される。この場合、加熱温度が300℃未満では結晶化
が不十分で耐水溶性に劣り、1500℃を越えると粗大
粒子化しイオン交換能が低下する。加熱時間は通常0.
1〜24時間である。このような焼成は通常、電気炉、
ガス炉等の加熱炉で行う事ができる。
【0038】次に、前記の組成の結晶性アルカリ金属
ケイ酸塩について説明する。この結晶性アルカリ金属ケ
イ酸塩は、上記の一般式(2)で表されるものである
が、その一般式(2)中のx’、y’が1.7≦x’≦
2.2、y’=0のものが好ましい。
【0039】かかる結晶性アルカリ金属ケイ酸塩は、特
開昭60‐227895号公報にその製法が記載されて
おり、一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを200
〜1000℃で焼成して結晶性とすることによって得ら
れる。合成方法の詳細は例えば Phys. Chem. Glasses.
7, 127-138(1966)、 Z. Kristallogr., 129, 396-404(19
69) 等に記載されている。また、この結晶性アルカリ金
属ケイ酸塩は例えばヘキスト社より商品名「Na−SK
S−6」(δ−Na2SiO25 )として、粉末状、顆
粒状のものが入手できる。
【0040】本発明において、及びの組成で示され
る結晶性アルカリ金属ケイ酸塩は、平均粒径が、0.1
〜50μmであることが好ましく、より好ましくは1〜
30μmである。
【0041】なお、本発明の粒状洗剤における結晶性ア
ルカリ金属ケイ酸塩は、アルカリ能だけでなくイオン交
換能も示し、少なくとも100CaCO3 mg/g以
上、好ましくは200〜600CaCO3mg/gを有
している。
【0042】本発明における結晶性アルカリ金属ケイ酸
塩は、アルカリ能とアルカリ緩衝効果を有し、さらにイ
オン交換能を有するため、その配合量を適宜調整するこ
とにより、洗浄条件を好適に調整することができる。本
発明の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩の含有量は、全組成
物中、3〜50重量%配合され、好ましくは5〜45重
量%配合される。
【0043】<金属イオン封鎖剤>金属イオン封鎖剤と
しては、Caイオン捕捉能が200CaCO3 mg/g
以上のカルボキシレート重合体を金属イオン封鎖剤中に
10重量%以上含有するものが好ましい。
【0044】このような重合体の具体例としては、以下
の一般式(3)で表される繰り返し単位を有する重合体
あるいは共重合体が挙げられる。
【0045】
【化1】
【0046】上記一般式(3)中、X1 はメチル、Hま
たはCOOX3 を、X2 はメチル、HまたはOHを、X
3 はH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、NH4 また
はエタノールアミンを示す。
【0047】上記一般式(3)において、アルカリ金属
としては、Na,K,Li等が挙げられ、アルカリ土類
金属としては、Ca,Mg等が挙げられる。
【0048】その重合体あるいは共重合体は、例えばア
クリル酸、(無水)マレイン酸、メタクリル酸、α−ヒ
ドロキシアクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、お
よびその塩等の重合反応、または各モノマーの共重合反
応、あるいは他の重合性モノマーとの共重合反応によっ
て合成されるものである。このとき共重合に用いられる
他の共重合モノマーの例としては、例えばアコニット
酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、ビニルホス
ホン酸、スルホン化マレイン酸、ジイソブチレン、スチ
レン、メチルビニルエーテル、エチレン、プロピレン、
イソブチレン、ペンテン、ブタジエン、イソプレン、酢
酸ビニル(及び共重合後に加水分解した場合はビニルア
ルコール)、アクリル酸エステル等が挙げられるが、特
に限定されるものではない。なお、重合反応は特に限定
されることなく、通常公知の方法を用いることができ
る。また、特開昭54−52196号公報記載のポリグ
リオキシル酸等のポリアセタールカルボン酸重合体を用
いることもできる。
【0049】上記の重合体、共重合体としては、重量平
均分子量が800〜100万のものが用いられ、好まし
くは、5000〜20万のものが用いられる。重量平均
分子量が800未満であると重合体特有の効果による洗
浄性能が得られず、100万を越えると逆に重合体の影
響により再汚染が起こり洗浄性能が妨げられる。
【0050】また、共重合させる場合の一般式(3)の
繰り返し単位と他の共重合モノマーとの共重合率も特に
限定されないが、好ましくは一般式(3)の繰り返し単
位/他の共重合モノマー=1/100〜90/10の範
囲の共重合比率である。
【0051】また、金属イオン封鎖剤として、下記式
(4)で示されるイオン交換容量が200CaCO3
g/g以上のアルミノケイ酸塩を含有してもよい。 x”(M2O)・Al23・y”(SiO2)・w”(H2O) (4) (式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、
x”,y”,w”は各成分のモル数を表し、一般的には
0.7≦x”≦1.5、0.8≦y”≦6、w”は任意
の定数である。)。
【0052】上記のアルミノケイ酸塩としては、結晶性
のものと非晶質のものが例示されるが、結晶性のものと
しては、特に次の一般式で示されるものが好ましい。
【0053】Na2O・Al23・ySiO2・wH2O (式中、yは1.8〜3.0、wは1〜6の数を表
す。) 結晶性アルミノケイ酸塩(ゼオライト)としては、A
型、X型、P型ゼオライトに代表される平均一次粒子径
0.1〜10μmの合成ゼオライトが好適に使用され
る。ゼオライトは粉末及び/又はゼオライトスラリー又
はスラリーを乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒子
として用いてもよい。
【0054】上記の結晶性アルミノケイ酸塩は、常法に
より製造することができる。例えば、特開昭50−12
381号公報及び特開昭51−12805号公報に記載
の方法を用いることができる。
【0055】一方、上記の結晶性アルミノケイ酸塩と同
様の一般式で示される非晶質アルミノケイ酸塩は、常法
により製造することができる。例えば、SiO2とM2
(Mはアルカリ金属を意味する)のモル比がSiO2
2O=1.0〜4.0であり、H2OとM2Oのモル比
がH2O/M2O=12〜200であるケイ酸アルカリ金
属塩水溶液を用いて、これにM2OとAl23 のモル比
がM2O/Al23 =1.0〜2.0であり、H2Oと
2Oのモル比がH2O/M2O=6.0〜500である
低アルカリアルミン酸アルカリ金属塩水溶液を通常15
〜60℃、好ましくは30〜50℃の温度のもとで強攪
拌下に添加する。
【0056】次いで、生成した白色沈澱物スラリーを通
常70〜100℃、好ましくは90〜100℃の温度
で、通常10分以上10時間以下、好ましくは5時間以
下加熱処理し、その後濾過、洗浄、乾燥する事により有
利に得る事ができる。このとき添加方法は、低アルカリ
アルミン酸アルカリ金属塩水溶液にケイ酸アルカリ金属
塩水溶液を添加する方法であってもよい。なお、非晶質
アルミノケイ塩は、吸油能を100ml/100g以上
有するものを用いることによって、非イオン界面活性剤
のしみ出しを少なくすることが容易になり好ましい。
【0057】金属イオン封鎖剤の含有量は、全組成物
中、10〜90重量%であり、中でも上記の重合体ある
いは共重合体は、全組成物中に2〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%配合される。2重量%未満であると
充分な洗浄性能の向上が図られず、50重量%を越える
と添加効果は飽和し、いたずらにコストを上げるだけで
意味がないものとなる。
【0058】本発明の粒状洗剤の組成物としては、上記
成分の他、洗浄剤ビルダー、例えば、アミノトリ(メチ
レンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホ
スホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホ
スホン酸)、及びそれらの塩、2−ホスホノブタン−
1,2−ジカルボン酸等のホスホノカルボン酸の塩、ア
スパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の塩、ニトリ
ロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩等のアミノポリ
酢酸塩、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等の非解離高分子、ジグリコ
ール酸塩、クエン酸塩、オキシカルボン酸塩等の有機酸
の塩等のビルダー、カルボキシメチルセルロースといっ
た一般的に洗浄剤に配合することが知られているキレー
ト剤や色あせ防止剤、再汚染防止剤などが挙げられる。
本発明の粒状洗剤に配合される結晶性ケイ酸塩はアルカ
リ能を示すものであるが、その他通常洗剤に配合されて
いる他のアルカリ剤であるJIS1号もしくは2号ケイ
酸ナトリウムなどの非晶質のケイ酸塩やソーダ灰(炭酸
ナトリウム)、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を添加し
てもよい。
【0059】<その他>その他に本発明の高密度洗剤の
組成物としては、以下の様な成分も含有する事ができ
る。即ち、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミ
ラーゼ等の酵素、炭素数1〜4程度の低級アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、カルシ
ウムシリケート等のケーキング防止剤、第3ブチルヒド
ロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール等の酸化防止
剤、過炭酸ナトリウムなどの漂白剤又はテトラアセチル
エチレンジアミン等の漂白活性化剤、ビフェニル型及び
スチルベン型などの蛍光染料、青味付剤、特開昭63−
101496号公報に記載された香料等を含むことがで
き、目的に応じた配合がなされてよい。
【0060】本発明の高密度粒状洗剤の製造方法は特に
限定されることなく、従来より公知の方法を用いること
ができる。例えば、特開昭61−69897号公報、特
開昭61−69899号公報、特開昭61−69900
号公報、特開平5−209200号公報に記載の方法を
使用することができる。
【0061】
【実施例】以下実施例により本発明をより詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0062】<実施例1〜16及び比較例1〜4>表1
に示す洗浄剤組成物を各原料を混合することによって調
製した。
【0063】
【表1】
【0064】(注) *1:日本触媒化学工業(株)製「ソフタノール70」 *2:三菱化学(株)製「ノニデットR−7」〔ポリオ
キシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数7)
12〜C15アルキルエーテル〕 *3:POEはポリオキシエチレンの略であり、(6)
はエチレンオキサイド平均付加モル数6を意味する。 *4:日石洗剤(株)製「アルケンL」(アルキルベン
ゼンスルホン酸)を48%NaOHを用いて中和後、乾
燥したもの。 *5:三菱化学(株)製「ドバノール25サルエート」
(C12〜C15硫酸塩) *6:東洋曹達(株)製 *7:ヘキスト社製「SKS−6」 *8:コフランケミカル社製「チキソレックス25」 *9:東洋曹達(株)製 *10:昭和電工(株)製「API−21」とノボイン
ダストリー社製「セルザイム1.0T」の1:1混合物 *11:チバガイギー社製「チノパールCBS−X」 *12:d−リモネン 更に、以下の実施例及び比較例に示す手順に従って水溶
性高分子繊維からなる不織布による分包包装洗剤または
水溶性フィルムによる分包包装洗剤を調製した。
【0065】(1)実施例1〜4 実施例1〜4においては、下記のポリビニルアルコール
(重合度1700)繊維からなる不織布から7×10c
mの洗剤用封入袋をヒートシールにより製造し、表1に
示す組成の粉末衣料用洗剤を包装し、1回使用量25g
の衣料用洗剤を得た。 不織布のデータ 繊維太さ:15μm 繊維の溶解温度:5℃ 不織布の厚さ:280μm 不織布の目付(g/m2):25 試験片の破断時間:2分29秒。
【0066】(2)実施例5〜8 実施例5〜8においては、マレイン酸変性ポリビニルア
ルコール(重合度1400)繊維からなる不織布から7
×10cmの洗剤用封入袋をヒートシールにより製造
し、表1に示す組成の粉末衣料用洗剤を包装し、1回使
用量25gの衣料用洗剤を得た。 不織布のデータ 繊維太さ:15μm 繊維の溶解温度:1℃ 不織布の厚さ:280μm 不織布の目付(g/m2):25 試験片の破断時間:1分24秒。
【0067】(3)実施例9〜12 実施例9〜12においては、洗剤用封入袋を下記のポリ
ビニルアルコール(重合度1700)繊維からなる不織
布(外側)と厚さ35μmのポリビニルアルコール(重
合度1500)フィルム(内側)とで積層されたシート
から形成し、他は実施例1〜4と同様に1回使用量25
gの衣料用洗剤を得た。 不織布のデータ 繊維太さ:15μm 繊維の溶解温度:5℃ 不織布の厚さ:170μm 不織布の目付(g/m2):25 試験片の破断時間:1分53秒。
【0068】(4)実施例13〜16 実施例13〜16においては、洗剤用封入袋を下記のマ
レイン酸変性ポリビニルアルコール(重合度1400)
繊維からなる不織布と厚さ35μmのイタコン酸変性ポ
リビニルアルコール(重合度1500)フィルム(内
側)とで積層されたシートから形成し、他は実施例5〜
8と同様に1回使用量25gの衣料用洗剤を得た。 不織布のデータ 繊維太さ:15μm 繊維の溶解温度:1℃ 不織布の厚さ:170μm 不織布の目付(g/m2):25 試験片の破断時間:3分17秒。
【0069】(5)比較例1〜4 比較例1〜4においては、封入袋を厚さ35μmのポリ
ビニルアルコール(重合度1500)フィルムとし、他
は実施例1〜4と同様に1回使用量25gの衣料用洗剤
を得た。この試験片の破断時間は5秒であった。
【0070】表2に上記各実施例及び比較例における袋
の材質と洗剤の種類の組み合わせをまとめた。
【0071】
【表2】
【0072】〔性能評価〕上記実施例1、4、9、1
0、11、12、13、15及び比較例1〜4の分包包
装洗剤について、下記の試験方法で濡れた手で触れた時
のフィルムの破れ易さと洗濯機中における洗剤の溶け易
さを試験した。その結果を表3に示す。 <試験方法> [濡れた手で触れた時のフィルムの破れ易さ]温度20
℃の水で手を濡らした後、木綿タオルを用いて1度過剰
の水滴を除いた後に、洗浄剤組成物を封入した袋を10
秒間親指と人差し指でつまみ指を離し、シートの破れの
有無を調べた。この操作を男性5名、女性5名を対象に
行いシートの破れの発生率を求めた。本試験方法におい
ては発生率が2/10以下であることが望ましい。 [洗濯機中における洗剤の溶け易さ]洗浄剤組成物を封
入した袋を全自動洗濯機(松下電器産業(株)製、愛妻
号NA−F42Y1)中に静置し、2分間で5℃の水を
注水後、「手洗い」水流にて3分間攪拌した。攪拌終了
後洗濯槽中の洗剤残留物を予め重量を測定したガラス製
シャーレ採取し、100℃で2時間乾燥後に秤量し、洗
剤残留物の重量を求めた。本試験法においては洗剤の残
留量が0.2gであることが望ましい。
【0073】
【表3】
【0074】表3の結果から明らかなように、水溶性の
封入袋に粉末洗剤を封入した形態の衣料用洗浄剤におい
て、本発明のように封入袋に水溶性高分子繊維からなる
不織布もしくは織布又はこれらと水溶性シートとの積層
シートを用いることで、従来品にはない高い溶解性と濡
れた手で触った時の高い耐久性を具備することが明らか
になった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性高分子繊維からなる不織布もしく
    は織布で構成された袋、又は、水溶性高分子繊維からな
    る不織布もしくは織布と水溶性フィルムとを積層してな
    るシートで構成された袋に、嵩密度が600g/リット
    ル以上の粉末又は粒状洗剤組成物を封入してなる分包包
    装洗剤。
  2. 【請求項2】 前記袋が水溶性高分子繊維からなる不織
    布もしくは織布と水溶性フィルムとを積層してなるシー
    トからなり、該袋の外側が水溶性高分子繊維からなる不
    織布または織布であり、内側が水溶性フィルムである請
    求項1記載の分包包装洗剤。
  3. 【請求項3】 水溶性高分子繊維が水溶性ポリビニルア
    ルコール繊維である請求項1又は2記載の分包包装洗
    剤。
  4. 【請求項4】 水溶性ポリビニルアルコール繊維が50
    ℃の水に1リットルに対して10分以内に溶解するもの
    である請求項3記載の分包包装洗剤。
  5. 【請求項5】 前記袋の破断時間が20秒以上10分未
    満である請求項1〜4の何れか1項記載の分包包装洗
    剤。
  6. 【請求項6】 水溶性高分子繊維の直径が5〜50μm
    である請求項1〜5の何れか1項記載の分包包装洗剤。
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