JPH108020A - オキシモケイ素変性シリコーンシーラント組成物 - Google Patents
オキシモケイ素変性シリコーンシーラント組成物Info
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Abstract
中に泡が生成する問題を排除する。 【解決手段】 アルコキシ末端ポリジオルガノシロキサ
ン、ケイ素に結合したメトキシ又はエトキシを有する架
橋剤、充填材、チタネート触媒、及びシリコーンシーラ
ント組成物を作る間に生成する副生メタノール又はエタ
ノールからなる、調製された室温加硫性シリコーンシー
ラント組成物にオキシモケイ素化合物を加え、このシー
ラント組成物を少なくとも2つの非多孔質基体に適用し
て未硬化のシーラント組成物が相互に接合する組み立て
体を形成し、この組み立て体を、オキシモケイ素化合物
が無いならば致命的な泡を通常形成する条件下に置き、
そしてこの組成物を完全に硬化して少なくとも2つの多
孔質基体が、本質的に泡のない硬化したシーラントで接
合されてなる組み立て体を形成する。
Description
V)シリコーンシーラント組成物を限られた形態にある
基体に接合する方法に関する。
シーラントを用いて複数の基体を相互に種々の形態に接
合することは、自動車産業において内燃機関に広く適用
されてきた。そのような目的のための中性のシリコーン
シーラントは、それらが押しつけられて硬化される金属
又はプラスチックの基体に有害な効果を殆ど又は全く与
えないので、非常に望ましい。しかしながら、そのよう
なシーラント、特にケイ素に結合したアルコキシ基及び
チタネート硬化触媒を含むものが使用されたときは、硬
化プロセスの間のシーラントにおいて泡が致命的に生成
する。この組成物が限られた形態において用いられると
き、及びこの基体が、40℃を超えるような温度で硬化
プロセスの間に加熱されるときは、この状況は悪化す
る。泡は許容できるものではなく、そのような条件の下
で硬化されなかったシーラント組成物に較べたとき、硬
化製品がその意図された機能を果たすのに失敗する機会
が増す。そのような条件下での泡の形成の理由は特に決
定されていないが、シーラント組成物の調製の間に形成
される副生アルコールがこの塊の中の小さなポケットに
集まり、前記硬化プロセスの間に前記アルコールが蒸発
して急速に硬化しているシーラント組成物中に閉じ込め
られ、泡を生じるものと考えられる。本発明者等はこの
泡の現象についての他の説明があり得ることを理解して
おり、この特別の理論に拘束されることは望まない。
れたポリジオルガノシロキサン、アルコキシシラン架橋
剤、オキシム化合物、及びチタン触媒を含む組成物を作
って、オキシム化合物のない先行技術に較べてより速や
かで中性の硬化組成物とすることは、米国特許No.49
56435から知られている。しかしながら、このアプ
ローチは泡形成の問題に取り組んでおらず解決もしてい
ない。
えば流し込みガスケット(in−place−gask
et)(FIPG)は低下した物性をもたらすことがあ
り、これは漏れのような故障につながる。この状態は性
能の問題の行き着く。この泡の問題についての解決が本
発明の目的である。
れた形態の中で、特にシーラント組成物を限る基体が熱
いときに、硬化するシーラント組成物中での泡形成の問
題を排除することである。
む、少なくとも2つの非多孔質基体の間でのシールの形
成方法を紹介する: (I)オキシモシラン又は複数のオキシモシランの混合
物であって前記オキシモシランは一般式Rx Si(O
X)y (OR1 )z (ここに、Rはメチル、エチル、ビ
ニル、又はフェニルであり、R1 はメチル又はエチルで
あり、OXはアルキルメチルケトキシモであり、但しこ
のアルキル基は炭素原子数1〜5であり、xは平均値が
0〜2であり、yは平均値が2〜4であり、zは平均値
が0〜2であり、x、y及びzの合計は4である)で示
され、前記オキシモシランの混合物は1分子あたり2又
はそれより多くのアルキルメチルケトキシモ基を有する
オキシモシラン分子を少なくとも80%有するものであ
る、オキシモシラン化合物の、RTVシリコーンシーラ
ント組成物の全重量を基準として0.5〜3wt%を、
ケイ素に結合した少なくとも2個のアルコキシ基又はア
ルコキシアルコキシ基(ここに、前記アルコキシはメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、又はブトキシであり、ア
ルコキシアルコキシはエトキシメトキシ、メトキシエト
キシ、メトキシメトキシ、又はエトキシエトキシであ
る)を有するケイ素原子を有する末端基を有するポリジ
オルガノシロキサン;1分子あたり少なくとも3つのケ
イ素に結合したアルコキシ基を有する架橋剤(ここに、
前記アルコキシ基はメトキシ又はエトキシである);充
填材;前記シリコーンシーラント組成物の室温硬化を促
進するためのチタン触媒;並びに前記RTVシリコーン
シーラント組成物の調製の間に形成されるメタノール又
はエタノール副生物を含む調製されたRTVシリコーン
シーラント組成物に、加えること; (II)(I)で得られたシリコーンシーラント組成物を
少なくとも1つの非多孔質基体に塗布し、この未硬化の
シリコーンシーラント組成物が前記非多孔質基体を少な
くとも1つの他の非多孔質基体に接合してなる組み立て
体を形成すること; (III)この組み立て体を、前記オキシモケイ素化合物が
前記シリコーンシーラント組成物の硬化の前に存在しな
いならば致命的な泡を形成する条件の下に置くこと;並
びに (IV)前記シリコーンシーラント組成物を完全に硬化さ
せ、これによって少なくとも2つの非多孔質基体が本質
的に致命的な泡のない硬化したシリコーンシーラントで
接合されてなる組み立て体を作ること。
物の全重量を基準として0.5〜3wt%のオキシモシ
ラン化合物を混合することによりRTVシリコーンシー
ラント組成物を変性することを含む。次いで、得られた
未硬化の生成物を少なくとも1つの非多孔質基体表面に
接触させ、この未硬化のRTVシリコーンシーラント組
成物で少なくとも1つの他の多孔質基体と接合すること
により組み立て体を形成する。これは限られた形態、特
に前記形態が硬化プロセスの間に少なくとも40℃の温
度に曝される条件の下で、限られた形態を形成する。次
に、この基体及びシーラント組成物の組み合わせを硬化
条件、例えば大気の水分に曝し、これによって限られた
形態中で少なくとも2つの基体に接合されたシリコーン
シーラントを得る。オキシモケイ素化合物を使用するこ
の方法は、オキシモケイ素化合物のない同等のシリコー
ンシーラントに較べて泡の数の減ったシリコーンシーラ
ントによって、少なくとも2つの基体が接合されている
形態を生じる。泡の数の減少に加えて、これらの泡は全
体としてサイズがより小さい。
硬化中のシリコーンシーラント組成物が湿分含有雰囲気
に曝された少なくとも1つの小さな表面を有するもので
ある。例えば、ガスケットの表面は全体のガスケット及
び全体のシーラント表面に較べれば小さく、大気に曝さ
れ、非多孔質基体に接触している暴露された端を有す
る。本発明組成物は大気中の湿分に曝されることにより
硬化するから、大気への暴露が必要である。
RTVシリコーンシーラント組成物の全重量を基準とし
て0.5〜3wt%の量(0.5〜3wt%のオキシモ
ケイ素化合物及び97〜99.5wt%の調製されたR
TV組成物)で用いる。好ましくは、前記調製されたR
TVシリコーンシーラント組成物に加えられるオキシモ
ケイ素化合物の量は、0.5〜2wt%である。これら
の量のオキシモケイ素化合物は泡形成を必要な程度に減
少させ、硬化特性、シリコーンシーラントの硬化した性
質をさほど変えず、硬化したシリコーンシーラント及び
基体の間の接合にさほど影響を与えない。このオキシモ
ケイ素化合物は溶剤との混合物として加えてもよい。オ
キシモケイ素化合物の中にはトルエン又はヘキサンのよ
うな何らかの有機溶剤が存在すると、取扱がより容易に
なるものがある。好ましくは、溶剤は使用しない。
イ素化合物は、オキシモシラン類又は複数のオキシモシ
ラン類の混合物である。それらは1分子あたり少なくと
も2つのアルキルケトキシモ基を有し、一般式Rx Si
(OX)y (OR1 )z (A)(ここに、Rはメチル、
エチル、ビニル、又はフェニルであり、R1 はメチル又
はエチルであり、xは平均値が0〜2であり、yは平均
値が2〜4であり、zは平均値が0〜2であり、x、y
及びzの合計は4である)で定義されるものから選ばれ
る。OXはアルキルメチルケトシモ基を表し、このアル
キルが炭素原子数1〜5であり、メチル、エチル、プロ
ピル(n−プロピル及びイソプロピル)、ブチル(n−
ブチル及びイソブチル)並びにアミルを含むケトキシモ
基である。前記式(A)のオキシモケイ素の例は、メチ
ルトリ(エチルメチルケトキシモ)シラン、メチルトリ
(ジメチルケトキシモ)シラン、エチルトリ(エチルメ
チルケトキシモ)シラン、テトラ(エチルメチルケトキ
シモ)シラン、ビニルトリ(エチルメチルケトキシモ)
シラン、フェニルトリ(エチルメチルケトキシモ)シラ
ン、メチルジ(エチルメチルケトキシモ)メトキシシラ
ン、メトキシトリ(エチルメチルケトキシモ)シラン、
ジメトキシジ(エチルメチルケトキシモ)シラン、メチ
ルジ(エチルメチルケトキシモ)エトキシシラン、エト
キシトリ(エチルメチルケトキシモ)シラン、ジエトキ
シジ(エチルメチルケトキシモ)シラン、メチルトリ
(プロピルメチルケトキシモ)シラン、エチルトリ(ブ
チルメチルケトキシモ)シラン、ビニルトリ(アミルメ
チルケトキシモ)シラン、メチルジ(イソプロピルメチ
ルケトキシモ)メトキシシラン、及び複数のオキシモシ
ランの種々の混合物であって、これらシラン分子の少な
くとも80%が1分子あたり少なくとも2つのアルキル
メチルケトキシモ基を有するものである。オキシモシラ
ンの好ましい混合物は、xが1、Rがメチル、R1 がメ
チル、yが3未満、zが0.1より大、x,y,zの合
計が4であるものである。好ましいアルキルメチルケト
キシモはエチルメチルケトキシモである。オキシモシラ
ンの混合物において、組み合わせた混合物が一般式
(A)の範囲内である限り、他のシランが存在してもよ
い。そのようなシランの例としては、メチル(エチルメ
チルケトキシモ)ジメトキシシラン、トリメトキシ(エ
チルメチルケトキシモ)シラン、エチル(エチルメチル
ケトキシモ)ジメトキシシラン、メチル(エチルメチル
ケトキシモ)ジエトキシシラン、トリエトキシ(エチル
メチルケトキシモ)シラン、及びエチル(エチルメチル
ケトキシモ)ジエトキシシランがある。好ましいオキシ
モケイ素化合物はビニルトリ(エチルメチルケトキシ
モ)シランである。
RTVシリコーンシーラント組成物と混合される。この
シリコーンシーラント組成物は、ケイ素に結合した少な
くとも2個のアルコキシ基で、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ及びブトキシから選ばれるもの、又はアルコキ
シアルコキシ基であって、メトキシメトキシ、エトキシ
メトキシ、メトキシエトキシ、及びエトキシエトキシか
ら選ばれるものを有するケイ素原子を含む末端基を有す
るポリジオルガノシロキサン;1分子あたりケイ素に結
合した少なくとも3つのアルコキシ基(ここに、このア
ルコキシ基はメトキシ又はエトキシである)を有する架
橋剤;充填材;このシリコーンシーラント組成物の室温
硬化を促進するためのチタン触媒;並びに前記RTVシ
リコーンシーラント組成物を調製する間に形成される副
生メタノール又はエタノールを含むものである。副生メ
タノール又はエタノールが存在することの本発明者等の
認識を除いて、これらのRTVシリコーンシーラント組
成物は、当技術分野において周知であり、典型的には米
国特許No.3151099、3161614、3175
993、3334067、4871827、48989
10及び4956435に説明されている。
記調製されたRTVシリコーンシーラント組成物の全重
量の0.5wt%未満、好ましくは0.2wt%未満で
あることが期待される。前記メタノール又はエタノール
の量が0.5wt%より多いならば、泡の減少に実質的
な効果を与えるに必要なオキシモケイ素化合物の量は、
シーラント組成物の性質、又は硬化したシーラントの性
質に悪影響を与えるであろう。結局、0.5wt%より
多くの副生メタノール又はエタノールを含むRTVシリ
コーンシーラント組成物に対して本発明方法を使用する
のは望ましくない。
ト組成物のポリジオルガノシロキサンは、1つの末端基
あたり少なくとも2つのアルコキシ基又はアルコキシア
ルコキシ基を有するケイ素を含む末端基を有するもので
ある。これらのポリジオルガノシロキサンは、ポリマー
鎖のケイ素原子の間の結合が酸素原子であるもの、及び
複数のケイ素原子の間の結合が酸素原子であり、末端セ
グメントがポリマー鎖の複数のケイ素原子の間に2価の
炭化水素基である少なくとも1つの結合を有するポリマ
ーを含む。これらのポリジオルガノシロキサンは上述の
ように当技術分野において知られている。このポリジオ
ルガノシロキサンは、このポリジオルガノシロキサンの
幾つかはトルオルガノシロキシ単位、例えばトリメチル
シロキシ又はビニルジメチルシロキシとしての1つの末
端基を有し、他の末端基がケイ素に結合したアルコキシ
単位又はアルコキシアルコキシ単位である複数のポリマ
ーの混合物であり得る。これらの混合物において、全末
端基の50%未満はポリジオルガノシロキサンのトリオ
ルガノシロキシであり、ポリマー鎖のケイ素原子を結合
する2価の酸素原子を有する。好ましくは、末端基の2
0%未満はトリオルガノシロキシである。2価の炭化水
素基が幾つかのポリマー鎖ケイ素原子を結合している末
端基を有するポリジオルガノシロキサンの混合物におい
ては、3〜40%の末端基がトリオルガノシロキシ末端
基であり、好ましくはビニルジメチルシロキシである。
好ましくは、トリオルガノシロキシ末端基は、全末端基
の20%未満で存在する。ケイ素に結合したアルコキシ
基又はアルコキシアルコキシ基を有する各末端は、平均
して、1つの末端ケイ素原子あたり少なくとも2つのア
ルコキシ基又は2つのアルコキシアルコキシ基を有す
る。前記アルコキシ基はメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、又はブトキシであり、アルコキシアルコキシ基は、
メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキ
シ又はメトキシエトキシである。
のケイ素に結合したアルコキシ基又はアルコキシアルコ
キシ基を有するケイ素原子を含む末端基を有し、ポリマ
ー鎖の複数のケイ素原子が複数の酸素原子で結合してい
るポリジオルガノシロキサンは、米国特許No.3151
099、3161614及び3175993に例示され
ており、式
キサンの混合物で、又は次式で、示される。
のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチルもしくはアミル、又は炭
素原子数2〜4のアルコキシアルキル、例えばメトキシ
メチル、エトキシメチル、メトキシエチル、もしくはエ
トキシエチルであり;R2 はメチル、エチル、ビニル、
又はフェニルであり;nは2又は3、pは平均値少なく
とも200である。上に説明したように、アルコキシ含
有末端基は好ましくはメトキシ、エトキシ又はこれらの
組み合わせである。好ましいポリジオルガノシロキサン
は、ポリジメチルシロキサンで、特に粘度が、25℃で
5〜150Pa・sのものである。
間の2価の炭化水素基の結合を含む末端基を有するポリ
ジオルガノシロキサンも、米国特許No.3175993
及び4898910に記載されている。これらポリジオ
ルガノシロキサンは次式で示される:
した通りであり、R3 はメチル、エチル、又はフェニル
であり、Zは2価の炭化水素基又は2価の炭化水素基及
びシロキサン酸素基の組み合わせである。これら2価の
炭化水素基は炭素原子数2〜18を持つものであり、例
えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、及
びヘキシレン、好ましくはエチレンである。Zが2価の
炭化水素基及びシロキサン酸素基の組み合わせであると
きは、ポリマー鎖ケイ素原子の間の2価の炭化水素基結
合及び2価の酸素結合を含む末端セグメントを有するポ
リジオルガノシロキサンは、Zとして次式で示される基
を有する末端セグメントを有する:
うに定義され、Gは脂肪族不飽和のない炭素原子数2〜
18の2価の炭化水素基である。
素で末端停止されたポリジオルガノシロキサンをアルケ
ニル基を有するシランと、白金の化合物又は錯体のよう
なヒドロシリル化触媒の存在下に、反応させることによ
り調製される。もし次のような式のシランを使用するな
らば、米国特許No.3175993に記載されているよ
うなポリジオルガノシロキサンを作るであろう。
り、R1 、R2 、R3 、及びnは上に定義した通りであ
る。もし、末端停止剤、例えば次の式で示されるような
ものを使用するならば、米国特許No.4871827及
び4898910に記載されているようなポリジオルガ
ノシロキサンが作られる:
通りである。この種の好ましいポリジオルガノシロキサ
ンは、直ぐ上に記載したものであり、ここで2価の炭化
水素基はエチレンであり、粘度が25℃で5〜150P
a・sである。
剤は、1分子あたり少なくとも3つのアルコキシ基を有
するアルコキシシランであり、ここにアルコキシ基はメ
トキシ又はエトキシである。これらのアルコキシシラン
は、好ましくは1分子あたり3又は4個のアルコキシ基
を有し、その例を挙げれば、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシ
シラン、エチルトリエトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、テトラエト
キシシラン、これらのアルコキシシランの混合物、及び
これらの部分加水分解物がある。好ましくは、これらア
ルコキシシランはメチルトリメトキシシラン、又は混合
物中のアルコキシシランの主要部をトリメチルシランが
占める当該混合物である。アルコキシシラン架橋剤の量
はRTVシリコーンシーラント組成物の全重量を基準と
して好ましくは1〜10wt%、より好ましくは3〜8
wt%である。架橋性アルコキシシランの量が増すに連
れて、副生メタノール又はエタノールの量が増す可能性
が増し、それ故、泡形成の量は架橋剤濃度に正比例する
ものと考えられる。調製されたRTVシリコーンシーラ
ント組成物を含む本発明のオキシモシラン化合物の貯蔵
寿命安定性は、また架橋剤濃度に正比例するものと考え
られる。
えられるRTVシリコーンシーラント組成物は、RTV
シリコーンシーラントに有用であることが知られている
ものから選ばれる充填材も含む。これらの充填材は、炭
酸カルシウムで、粉砕された、沈降の、及びコロイド状
のもの;ステアリン酸で処理された炭酸カルシウム;圧
潰された又は粉砕された石英;アルミナ;水酸化アルミ
ニウム;二酸化チタン;珪藻土;補強性シリカ、例えば
ヒュームドシリカ、沈降シリカ、及び疎水化された補強
性シリカ;酸化鉄;カーボンブラック及びグラファイト
を含む。充填材の量は、好ましくは、RTVシリコーン
シーラント組成物の全重量を基準として5〜50wt%
である。
ラント組成物の効果を促進するチタン触媒は、米国特許
No.3151099、3161614及び317599
3に説明されたものである。この触媒は、一般にテトラ
アルコキシチタネート又はキレート化されたチタン化合
物である。好ましいチタン触媒の例としては、テトラエ
チルチタネート、テトライソプロピルチタネート、テト
ラn−プロピルチタネート、テトラブチルチタネート、
ビス−アセチルアセトニルジイソプロピルチタネート、
2,5−ジイソプロピル−ビス−エチルアセトアセテー
トチタン、及び1,3−ジオキシプロパン−チタン−ビ
ス(エチルアセトアセテート)がある。米国特許No.4
722967は、キレート化されたチタネートをより詳
細に教えている。チタン触媒の量は、調製されたRTV
シリコーンシーラント組成物を硬化させるための触媒量
であり、好ましくは前記調製されたRTVシリコーンシ
ーラント組成物の全重量を基準として0.1〜5wt%
である。
使用された他の成分、例えば接着促進剤、殺カビ剤、着
色剤、顔料、可塑剤及びシラン鎖延長剤、例えばジアル
キルジアルコキシシランは、それらが泡生成を高めた
り、硬化性を低下させたり、硬化物性を劣化させたり
(eroding)、或いは硬化シーラントと基体の間
の接合を低下させたりして邪魔になるようなことのない
限り、加えられる。
RTVシリコーンシーラント組成物に、丁度作られたも
の、調製されて貯蔵されたもの、又は商業的に得られた
ものに、加えられる。本発明におけるオキシモケイ素化
合物は、好ましくは、調製されたRTVシリコーンシー
ラント組成物に、それが脱空気され又は脱蔵された後に
混合される。その理由は、これが副生メタノール又はエ
タノールの幾らかを減らすために、使用されるべきオキ
シモケイ素化合物の量を減らすからである。硬化するR
TVシリコーンシーラント組成物中に泡の形成するのを
効果的に減らしたり除いたりするのに必要なオキシモケ
イ素化合物の量は、調製されたRTVシリコーンシーラ
ント組成物中に副生するメタノール及びエタノールの量
に直接に関連する。オキシモケイ素化合物の量が、RT
Vシリコーンシーラント組成物の全重量を基準として3
wt%を超えるときは、硬化したシーラントに望ましく
ない物性、例えばモジュラスの増大、硬化したときの収
縮%の増大、及び伸びの減少、を作りだす傾向がある。
もし、調製されたRTVシリコーンシーラント組成物中
に副生メタノール及びエタノールの量が、前記組成物の
全重量を基準として0.5wt%より多いときは、好ま
しくは脱アルカノールステップが用いられる。それは、
混合が減圧(部分真空)下に行われているときに起こす
ことができ、また揮発分を効果的に除くために加熱する
ことも含み得る。この混合過程は、これら材料を空気中
の湿分に曝すことを排除する条件下に行われる。特に、
得られる変性RTVシリコーンシーラント組成物が包装
され、輸送又は後の使用のために貯蔵されるときはそう
である。調製されたRTVシリコーンシーラント組成物
の調製が揮発分の除去、例えば脱アルカノールステップ
を含むときは、適正な注意を払わないときは、低沸点の
架橋剤も失われるであろう。それ故、得られた組成物
が、オキシモケイ素化合物で変性されたとき、貯蔵の間
安定であり、貯蔵容器中で硬化しないことを確保するた
めに、貯蔵安定性をチェックする必要がある。
性されたRTVシリコーンシーラント組成物は、限られ
た形態にある非多孔質基体の少なくとも2つの表面を接
合するために調製され、ここで前記基体は金属、例えば
アルミニウム、スチール、鉄及び金属合金、又は有機ポ
リマーベースの材料を含む。そのような金属、合金及び
ポリマー材料は、しばしば内燃機関、関連(assoc
iated)エンジン部品及び/又はエンジン分室にし
ばしば見いだされる。その形状は、エンジンの中又は周
囲で使用される種々のガス又は液体をシールし、それら
を相互に隔離し、それらをそれらの個々の室内に保持
し、又はそれらを外側の環境から除去するガスケットで
あり得る。
素化合物変性RTVシリコーンシーラント組成物は、従
来の方法、例えば押し出し、被覆、注入、へら付け又は
ロール塗りにより非多孔質基体の少なくとも1つの表面
に接触させる。次いで、これら表面の少なくとも2つ
は、組み合わされて限られた形態を形成し、この際、複
数の基体はシリコーンシーラント組成物によって形成さ
れる接着層を介して相互に接着される。もし、この限ら
れた形態が内燃機関の中又は周囲にあり、2つの部分を
接合するガスケットであり、そこに燃料を燃焼させるこ
とにより形成されるような熱ガスがあるならば、本発明
のオキシモケイ素化合物変性RTVシリコーンシーラン
ト組成物を複数の基体に適用して、前記形状を形成し、
この組成物を硬化する間に、驚くべきことに、このエン
ジンを作動開始させて漏れを試験することができる。そ
のような状況において、エンジンが作動している間に温
度は上昇し、前記硬化性RTVシリコーンシーラント組
成物は少なくとも40℃の温度に曝される。40℃より
高い温度では、もし本発明におけるオキシモケイ素化合
物がこのシーラント組成物中に変性剤として存在しない
ときは、副生メタノール又はエタノールが迅速に蒸発し
て泡を形成する。
ってミセルを形成し、それ故メタノール又はエタノール
が蒸発すると容易に泡が形成される。硬化プロセスの間
に発生するメタノール又はエタノールは硬化組成物の全
体積に亘って分散し、それ故泡を形成する可能性が小さ
い。この硬化性シーラント組成物が曝される温度が高い
ほど、本発明におけるオキシモケイ素化合物が最初にシ
ーラント組成物に加えられないならば、硬化プロセスの
間に形成される泡の量は大きくなる。また、シーラント
組成物中に存在する副生メタノール及びエタノールの量
が多いほど、本発明におけるオキシモケイ素化合物がこ
の組成物に加えられないならば、より大きな量の泡形成
が観察されるであろう。泡形成は、それが限られた形態
中に位置するときは周囲条件下でも生成することがで
き、そうなる。勿論、これは硬化するRTVシリコーン
シーラント組成物がより高い温度に曝されるときは、よ
り一層起こりやすい。周囲硬化条件下でも、本発明にお
けるオキシモケイ素化合物はシリコーンシーラント組成
物に加えられるときは泡形成を減らす。
シリコーンシーラント組成物が複数の基体に適用された
後、硬化させてこれら複数の基体を相互に接合するため
に、それを空気の湿分に曝すことが必要である。限られ
た形態において、RTVシリコーンシーラント組成物の
曝された端は、硬化組成物の全体積に較べて小さい。そ
れ故、蒸発するメタノール又はエタノールは大気中に逃
れるのが困難である。この硬化の間に、本発明における
オキシモケイ素化合物がない同等のRTVシリコーンシ
ーラントに較べると、この硬化したシリコーンシーラン
ト中の泡の数及びサイズは最小になる。望ましくない泡
は、シーラント層内で、及び硬化したシリコーンシーラ
ントを限る複数の基体の間の界面で生成するのが観察さ
れる。
組成物は、オキシモケイ素化合物を含まないシーラント
組成物に較べると長い作業時間を有する。これらの組成
物の他の利点は、硬化した生成物のモジュラスはオキシ
モケイ素化合物の使用によって大きくならないことであ
る。
関で動力を供給される装置に使用されるときは、好まし
くは、流体、潤滑油及び冷却剤を含む流体及び放出抵抗
を示す。「放出抵抗」の定義は、ガスケットの1の側に
ガス又は液体の圧力がかかったとき、硬化シーラント組
成物が漏れることに対する抵抗、特に熱ガス圧に対する
抵抗である。ガスケットが有効であるかどうか測定する
ために、ガスケットに対して圧漏れ試験が行われるとき
は、そのような試験は、このシーラント組成物が硬化
し、漏れ試験に耐えるに充分な構造強度又は生強度を得
るに充分な時間を確保するために、20分ないし24時
間遅らされる。圧漏れ試験は、好ましくは時間が短く、
通常15分未満であり、より好ましくは5分未満であ
る。圧漏れ試験は82℃で行われる。この圧漏れ試験は
泡形成が問題であるかどうかを決定する。他の温度も使
用できるかもしれないが、82℃は、本発明におけるオ
キシモケイ素化合物で変性されたもののような許容でき
るように調製されたRTVシリコーンシーラント組成物
と、許容できないものとの間を区別するための優れた条
件であることが見いだされた。そのような時間及び温度
では、もし調製されたRTVシリコーンシーラント組成
物が本発明におけるオキシモケイ素化合物で変性されて
いないならば、致命的な泡形成が著しいであろう。
ドの厚みは、好ましくは1〜20mmである。そのような
厚さは、特に動力車又は自動車産業において、限られた
形態についてのFIPG用途に有用である。
らの例は、特許請求の範囲に記載された本発明を例証す
るためのものである。これら例において、「部」は重量
部を表し、全ての粘度は25℃で測定した。
載された方法で作られ、次式で示されるポリジオルガノ
シロキサン:
ニルであり、qは粘度を65Pa・sとするような平均
値を持ち、末端基の20%はビニルジメチルシロキシ単
位である)を有するポリジオルガノシロキサン混合物1
00部を、11.1部の架橋剤混合物(メチルトリメト
キシシラン70wt%、ジイソプロポキシチタニウム=
ビス−(エチルアセトアセテート)16wt%、テトラ
ブチルチタネート5wt%、3−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン3.3wt%、β−アミノエチル−γ
−アミノプロピルトリメトシシラン2wt%、メタノー
ル1.4wt%、及び不純物2.3wt%)と、Ros
sTM ミキサー(二重遊星形チェンジカンミキサー)中
で混合することにより、調製されたRTVシリコーンシ
ーラント組成物を得た。真空を引きながら、得られた混
合物を5分攪拌し、次いで9.4部のヒュームドシリカ
充填材を加え、真空をかけないで2分混合し、その後ス
テアリン酸で表面処理した沈降炭酸カルシウム60.3
部、4部の粉砕炭酸カルシウム、及び0.09部の黒色
顔料を加えた。
物を15分混合し、その間真空を引いて調製されたRT
Vシリコーンシーラント組成物を得た。次いで、Sem
kit(商標)ミキサーを用いて、3つの異なったオキ
シモケイ素化合物をこのシリコーンシーラント組成物に
混合した。これらオキシモケイ素化合物はビニルトリ
(エチルメチルケトキシモ)シラン(VTO)、メチル
トリ(エチルメチルケトキシモ)シラン(MTO)、並
びにオキシモシラン混合物(OX−MIX)(47wt
%のエトキシトリ(エチルメチルケトキシモ)シラン、
36wt%のジエトキシジ(エチルメチルケトキシモ)
シラン、7wt%のトリエトキシ(エチルメチルケトキ
シモ)シラン、8wt%のテトラ(エチルメチルケトキ
シモ)シラン、及び2wt%の不純物)であった。各オ
キシモケイ素化合物を、濃度が0.5wt%、1.0w
t%、及び1.5wt%となるように加え、泡形成の評
価用の組成物を作った。この際、シーラント組成物及び
オキシモケイ素化合物の組み合わせは100wt%であ
った。オキシモケイ素化合物の添加の直前に、調製され
たRTVシリコーンシーラント組成物は、シーラント組
成物の全体の重量を基準として0.239wt%のメタ
ノールを含んでいた。この配合物は表1においてプロセ
スAと指定した。
記と同様にして追加のRTVシリコーンシーラント組成
物を調製した。ポリジオルガノシロキサンと架橋剤の混
合物にシリカ充填材を加えた後、、得られた混合物を3
分混合し、次いでこの混合物を真空をかけながら更に2
0分ミキサー中で混合した。この配合物はプロセスBと
指定した。オキシモシラン化合物の添加の前に、調製さ
れたRTVシリコーンシーラント組成物は、この組成物
の全重量を基準として、0.125wt%のメタノール
を含んでいた。
加していない対照のRTVシリコーンシーラント組成
物、及びオキシモケイ素化合物を加えたプロセスA及び
Bのシーラント組成物の各々を、泡形成について試験し
た。RTVシリコーンシーラント組成物のビードをシム
を用いてアクリルパネルの表面に置き、前記シリコーン
シーラントのビードを有するアクリルパネルの上に置い
て厚さ5mmを得た。各アクリルパネルは7.62cm×
7.62cmであった。花崗岩の重いブロックを、この組
み立て品のアクリルパネルの上に置き、力を平均して分
散した。そのようにして調製した各試験パネルを、硬化
が始まった後1時間、高い温度に曝した。この温度は8
2℃であり、試験パネルを強制空気炉中に置くことによ
って得た。試験条件は長さが5分であった。RTVシリ
コーンシーラントガスケットを乱すことなくこのパネル
を通して泡形成が観察できるように、アクリルパネルは
透明であった。90ワットの白熱電球を用い、アクリル
パネルを通して泡形成を観察した。
た。1つは「表面泡形成」で、これは硬化しているRT
Vシリコーンシーラント組成物とアクリルパネルの間の
表面にピンサイズの孔が形成されるものである。他のタ
イプは、「内部ボイド」であり、これは硬化しているR
TVシリコーンシーラント組成物の塊中に泡が形成され
るものである。内部ボイドを生じる泡形成は、RTVシ
リコーンシーラント組成物で形成されるガスケットの性
能に最も致命的であることが測定された。内部ボイド形
成は0〜10に段階付け、ここで0は泡形成が全く無い
硬化シーラントであり、10は過剰な泡形成を伴う硬化
シーラントである。0の段階は、外見上の内部ボイドが
なく、与えられた組成物について最大の比重を持つ試験
サンプルに与えた。10の段階は、何らの内部ボイドの
形成もない同等の組成物に較べて、10%を超えて比重
を減少させるに充分な内部ボイド形成を有する試験サン
プルに与えられた。この0〜10の内部ボイド形成段階
は、相対的な評価なので、これらの値は相互に主観的で
ある。表面泡形成も、0〜10の段階を用いて評価し、
0は硬化したシーラントガスケットとパネルの間の表面
に、本質的に何らの泡も形成されないものであり、10
は界面に多数の泡が形成されたことを示す。内部ボイド
形成はより臨界的なものであると考えられるので、表面
泡形成は更に定義されるが、主観的なものとして残され
る。
日周囲条件下に硬化させた後、各RTVシリコーンシー
ラント組成物の物性を評価した。この測定した性質は、
ショアAスケール上のジュロメーター、破断時引張り強
度、破断時伸び、及び100%伸び時モジュラスであっ
た。未硬化RTVシリコーンシーラント組成物を0.3
175cmのオリフィスを用い、620.5kPaの圧力
を用い、1分あたりのグラム数(g/分)で押出し量を
測定することにより、押出し速度を測定した。硬化特性
を評価するのに使用した測定値は、スキンオーバータイ
ム(skin−over−time)(SOT)、タッ
クフリータイム(tack−free−time)(T
FT)、及びディープセクションキュア(deep−s
ection−cure)(DSC)であった。このジ
ュロメーターは、ASTM D2240,スケールAに
従って測定した。破断時引張り強度、破断時伸び、及び
100%モジュラスは、ASTM D 412によって
測定した。SOTは、シーラント組成物のビードが、湿
分含有大気中に押し出された時と、このビードの表面に
指を軽く接触させ、引っ込めたときに、シーラント組成
物が指にくっつかない時の間を分で測定した時間であ
る。TFTは、シーラント組成物のビードが押し出され
た時と、正方形のポリエチレンフィルムをシーラントビ
ードの上に置き、次いでこのビードの表面を損傷するこ
となく除去された時の間の分で測定した時間である。D
SCを測定するにあたって、RTVシーラント組成物を
小さな容器(各測定毎に同じサイズの容器を用いた)中
に入れ、表面を定規擦りして過剰の組成物を除いた。2
4時間後、シーラントの硬化した部分を除き、拭い、そ
の厚さを測定し、表2にミリメートルで報告する。この
DSCは各組成物の生強度を表すもので、ここに、DS
Cが厚いほど、生強度は大きい。
及び2に示す。
た) オキシモケイ素 表面 内部ボイド化合物 プロセス 泡値 値 なし A 1 4 なし B 2 5 0.5% MTO A 0 0 0.5% MTO B 1 0 1.0% MTO A 3 0 1.0% MTO B 3 0 1.5% MTO A 1 0 1.5% MTO B 0 0 0.5% VTO A 1 0 0.5% VTO B 10 1 1.0% VTO A 1 1 1.0% VTO B 0 0 1.5% VTO A 1 2 1.5% VTO B 1 1 0.5% OX-MIX A 0 1 1.0% OX-MIX A 0 4 1.0% OX-MIX B 1 0 1.5% OX-MIX A 1 11.5% OX-MIX B 2 0
と、オキシモケイ素化合物を含むものと比較して、表面
泡形成及び内部ボイド形成の両方とも、本発明における
オキシモケイ素化合物を加えることにより、減少した。
この例外は、0.5%のVTOを含む組成物で、この場
合表面泡形成は実際に増加したが、内部ボイドは減って
いる。最良の結果を有するシーラント組成物は、1.0
%のVTOがプロセスBのシリコーンシーラント組成物
に加えられたものであった。表2に示された物性は、対
照とさほど変わらず、これは驚くべきことに、硬化生成
物中での泡形成を減らすために本発明のオキシモケイ素
化合物を添加することは、許容できるアプローチである
ことを証明している。
Claims (1)
- 【請求項1】 次のことを含む少なくとも2つの非多孔
質基体の間にシールを形成する方法: (I)オキシモシラン又は複数のオキシモシランの混合
物であって前記オキシモシランは一般式Rx Si(O
X)y (OR1 )z (ここに、Rはメチル、エチル、ビ
ニル、又はフェニルであり、R1 はメチル又はエチルで
あり、OXはアルキルメチルケトキシモであり、但しこ
のアルキル基は炭素原子数1〜5であり、xは平均値が
0〜2であり、yは平均値が2〜4であり、zは平均値
が0〜2であり、x、y及びzの合計は4である)で示
され、前記オキシモシランの混合物は1分子あたり2又
はそれより多くのアルキルメチルケトキシモ基を有する
オキシモシラン分子を少なくとも80%有するものであ
るオキシモシラン化合物の、室温加硫性シリコーンシー
ラント組成物の重量を基準として0.5〜3wt%を、
少なくとも2個のケイ素に結合したアルコキシ基又はア
ルコキシアルコキシ基(ここに、前記アルコキシはメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、又はブトキシであり、ア
ルコキシアルコキシはメトキシメトキシ、メトキシエト
キシ、エトキシメトキシ、又はエトキシエトキシであ
る)を有するケイ素原子を有する末端基を有するポリジ
オルガノシロキサン;1分子あたり少なくとも3つのケ
イ素に結合したアルコキシ基を有する架橋剤(ここに、
前記アルコキシ基はメトキシ又はエトキシである);充
填材;前記シリコーンシーラント組成物の室温硬化を促
進するためのチタン触媒;並びに前記シーラント組成物
の調製の間に形成されるメタノール又はエタノール副生
物を含む前記シーラント組成物に加えること; (II)(I)で得られたシリコーンシーラント組成物を
少なくとも1つの非多孔質基体に塗布し、この未硬化の
シリコーンシーラント組成物が前記非多孔質基体を少な
くとも1つの他の非多孔質基体に接合してなる組み立て
体を形成すること; (III)この組み立て体を、前記オキシモケイ素化合物が
前記シリコーンシーラント組成物の硬化の前に存在しな
いならば致命的な泡を形成する条件の下に置くこと;並
びに (IV)前記シリコーンシーラント組成物を完全に硬化さ
せ、これによって少なくとも2つの非多孔質基体が本質
的に致命的な泡のない硬化したシリコーンシーラントで
接合されてなる組み立て体を作ること。
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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A521 | Written amendment |
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A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
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