JPH1080095A - 送りねじ機構、それが用いられる電動機、および、送りねじ機構の製造方法 - Google Patents

送りねじ機構、それが用いられる電動機、および、送りねじ機構の製造方法

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JPH1080095A
JPH1080095A JP23556996A JP23556996A JPH1080095A JP H1080095 A JPH1080095 A JP H1080095A JP 23556996 A JP23556996 A JP 23556996A JP 23556996 A JP23556996 A JP 23556996A JP H1080095 A JPH1080095 A JP H1080095A
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rotor member
rotor
reciprocating shaft
female screw
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JP23556996A
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Osamu Fujita
治 藤田
Hideaki Nakamura
英昭 中村
Toshiro Ichikawa
敏朗 市川
Minoru Suzuki
稔 鈴木
Minoru Morioka
穣 森岡
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック材料で作られたロータ部材にお
ける雌ねじ部を形成するにあたり、プラスチック材料の
収縮率およびインサートシャフトの磨耗等に影響される
ことなく、往復動軸部材の雄ねじ部とロータ部材の雄ね
じ部とのはめあい精度を高精度に維持することができる
こと。 【解決手段】 往復動軸部材11における雄ねじ部23
に成形材料の成形収縮率に応じて被覆層23aおよび潤
滑剤層24を形成したもとで、往復動軸部材11におけ
る雄ねじ部23が用いられてロータ部材19の雌ねじ部
21が形成され、雄ねじ部23における被覆層23aが
設けられない有効ねじ部分が潤滑剤層24の一部が付着
した雌ねじ部21に螺合するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータ部材の内側
に設けられる雌ねじ部にはめ合わされる雄ねじ部を有す
る往復動軸部材にロータ部材の回動に応じた往復動を行
わせる送りねじ機構、それが用いられる電動機、およ
び、送りねじ機構の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回動力が供給されるロータ部材の回転運
動を利用することにより往復動軸部材に直線往復運動を
行わせる機構として送りねじ機構が知られている。送り
ねじ機構は、例えば、実開平4 −108367号公報にも示さ
れるように、電動機にも用いられており、モータハウジ
ング内に設けられるステータコイルの内側に回動可能に
支持されて配され、雌ねじ部を有するロータ部材と、ロ
ータ部材の内側に配されて、雌ねじ部に噛み合う雄ねじ
部を有し、ロータ部材の軸心に沿って伸びる往復動軸部
材とを含んで構成されている。
【0003】このような構成のもとで、ステータコイル
が供給される駆動パルス制御信号により制御されると
き、ロータ部材が一方向に回転せしめられて往復動軸部
材の先端部が前方に向けて移動されて位置設定され、ま
た、ロータ部材が他方向に回転せしめられてその先端部
が後方に向けて移動せしめられて位置設定される。その
際、ロータ部材は、非金属材料、例えば、プラスチック
樹脂材料で成形され、往復動軸部材が金属材料、例え
ば、鋼材で製造される場合がある。このような場合、往
復動軸部材の位置精度を高精度に保つためには、ロータ
部材における雌ねじ部の機械的強度を適正に維持すると
ともにロータ部材における雌ねじ部と往復動軸部材にお
ける雄ねじ部とのはめあい精度を適正とすることが要求
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラスチック
材料で作られたロータ部材は、雌ねじ部が成形されて冷
却後、そのプラスチック材料の特性に基づいて収縮する
場合があるため設計基準となる雄ねじ寸法、および、そ
の収縮率が考慮されてロータ部材における雌ねじ部の内
径寸法を余裕の隙間をもった寸法に決定する必要があ
る。
【0005】また、ロータ部材の製造時においては、量
産性が考慮されて電動機に組み込まれる往復動軸部材の
代わりに、雌ねじ部を成形するためのインサートシャフ
トが使用されて成形されるためにインサートシャフトの
磨耗も考慮する必要がある。
【0006】そのようなロータ部材の収縮率のばらつ
き、および、インサートシャフトの磨耗等が考慮されて
雌ねじ部の寸法が決定されるため、はめあい隙間が大と
なり、ロータ部材における雌ねじ部と往復動軸部材にお
ける雄ねじ部とのはめあいの精度が高精度に維持され
ず、その結果、往復動軸部材の円滑な往復動作、およ
び、往復動軸部材の送り位置が高精度に得られないこと
となる。
【0007】以上の点を考慮し、本発明は、ロータ部材
の内側に設けられる雌ねじ部に噛み合わされる雄ねじ部
を有する往復動軸部材にロータ部材の回動に応じた往復
動を行わせる送りねじ機構、それが用いられる電動機、
及び、送りねじ機構の製造方法であって、プラスチック
材料で作られたロータ部材における雌ねじ部を形成する
にあたり、プラスチック材料の収縮率およびインサート
シャフトの磨耗等に影響されることなく、往復動軸部材
の雄ねじ部とロータ部材の雄ねじ部とのはめあい精度を
高精度に維持することができる送りねじ機構、それが用
いられる電動機、および、送りねじ機構の製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る送りねじ機構は、内方に雌ねじ部を有
し、供給される回動力を伝達するロータ部材と、ロータ
部材に対して内方に配され、雌ねじ部に噛み合わされる
雄ねじ部を有し、ロータ部材の回転に応じてロータ部材
の軸心に沿って前進もしくは後退せしめられる往復動軸
部材とを備え、往復動軸部材における雄ねじ部が、先端
部を形成する第1のねじ部と、第1のねじ部の外径より
も大なる外径をロータ部材における雌ねじ部の成形加工
特性に応じて有し、雌ねじ部が成形された後、雌ねじ部
に対して非螺合状態とされる第2のねじ部とを含んでな
り、少なくとも第2のねじ部の表面に潤滑剤層が雌ねじ
部の成形時に形成されているものとされる。
【0009】請求項2においては、内方に雌ねじ部を有
し、供給される回動力を伝達するロータ部材と、ロータ
部材に対して内方に配され、雌ねじ部に噛み合わされる
雄ねじ部を有し、ロータ部材の回転に応じてロータ部材
の軸線に沿って前進もしくは後退せしめられる往復動軸
部材とを備え、往復動軸部材における雄ねじ部の外周部
にロータ部材における雌ねじ部の成形加工特性に応じた
膜厚を有する被覆層が雌ねじ部と雄ねじ部との非噛合領
域に対応して形成されるとともに少なくとも被覆層の表
面に潤滑剤層が形成されているものとされる。
【0010】また、請求項3においては、往復動軸部材
における雄ねじの被覆層が、ロータ部材における雌ねじ
部の一部にはめ合う状態で雌ねじ部が成形された後、雄
ねじ部の被覆層がロータ部材における雌ねじ部に対し非
螺合状態とされ、かつ、往復動軸部材における雄ねじの
被覆層が形成されない部分が雌ねじ部に螺合状態とされ
てもよい。
【0011】請求項4においては、往復動軸部材におけ
る雄ねじ部の被覆層が電気めっき法または浸し塗りもし
くは吹き付けにより形成されてもよい。
【0012】請求項5においては、往復動軸部材におけ
る雄ねじ部の被覆層がニッケルメッキで形成されてもよ
く、請求項6においては、ロータ部材における雌ねじ部
がプラスチック材料で作られ、往復動軸部材が金属材料
で作られてもよい。
【0013】本発明に係る送りねじ機構が用いられる電
動機は、上述の送りねじ機構と、ロータ部材における両
端部を回動可能に支持する軸受部材および内周面部に沿
ってマグネット部材を内蔵するケーシング部材と、ロー
タ部材の外周部にマグネット部材に対向して設けられ、
電力が供給されるコイルが巻装されるロータコア部材と
を含んでなる。また、請求項9においては、ロータ部材
におけるコイル集合部に形成される開口部とロータ部材
の雌ねじ部により形成される内部空間とを連通させる連
通路が形成されてもよい。
【0014】本発明に係る送りねじ機構の製造方法は、
供給される回動力を伝達するロータ部材に対して内方に
配され、ロータ部材の回転に応じてロータ部材の軸線に
沿って前進もしくは後退せしめられる往復動軸部材にお
いてロータ部材の雌ねじ部に螺合される雄ねじ部を形成
する工程と、往復動軸部材の雄ねじ部が前記ロータ部材
の成形用型におけるロータ部材の雌ねじ部が形成される
部分の軸線上に配置されて、雄ねじ部に螺合せしめられ
る雌ねじ部を有するロータ部材が得られる工程とを含ん
で構成される。
【0015】また、請求項11においては、供給される
回動力を伝達するロータ部材に対して内方に配され、ロ
ータ部材の回転に応じてロータ部材の軸線に沿って前進
もしくは後退せしめられる往復動軸部材においてロータ
部材の雌ねじ部に螺合される雄ねじ部にロータ部材にお
ける雌ねじ部の成形加工特性に応じて外径寸法の異なる
第1のねじ部と第2のねじ部とを形成し、第1のねじ部
および第2のねじ部のうちの外径の大なるものの少なく
とも一方の表面に潤滑剤層を形成する工程と、往復動軸
部材の雄ねじ部がロータ部材の成形用型におけるロータ
部材の雌ねじ部が形成される部分の軸線上に配置され
て、雄ねじ部に螺合せしめられる雌ねじ部を有するロー
タ部材が得られる工程と、得られたロータ部材の雌ねじ
部に対して往復動軸部材の雄ねじ部における第1のねじ
部および第2のねじ部のうち外径の大なるものの一方を
非螺合状態とする工程とを含んで構成される。
【0016】また、請求項12においては、第2のねじ
部の外周部に樹脂製の被覆層が形成されて第2のねじ部
の外径寸法が第1のねじ部の外径寸法に比して大となる
ものとされてもよい。
【0017】請求項13においては、第2のねじ部の外
周部に電気メッキの被覆層が形成されて第2のねじ部の
外径寸法が第1のねじ部の外径寸法に比して大となるも
のとされてもよい。
【0018】請求項14においては、被覆層が有機系も
しくは無機系の樹脂の浸し塗りもしくは吹き付けにより
形成される。
【0019】さらに、請求項15および16において
は、それぞれ、第1のねじ部および第2のねじ部が転造
により形成されてもよく、また、第2のねじ部の外周部
に樹脂製の熱収縮部材が固着されて被覆層が形成されて
もよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る送りねじ機
構、それが用いられる電動機、および、送りねじ機構の
製造方法の一例を、それが適用された排気ガス還流制御
用バルブとともに示す。
【0021】図2に示される例においては、排気ガス還
流制御用バルブ1は、図示が省略される車両におけるエ
ンジン本体の排気側に接続される排気通路3の壁部に設
けられる排気ガス取出口3aを外側から取り囲むように
一端部が結合され、他端部が電動機本体部5を支持する
円筒状支持体7と、図2に一点鎖線もしくは二点鎖線で
示されるように、排気ガス取出口3aに対して近接する
状態もしくは離隔する状態をとる弁体9が設けられる往
復動軸部材11を有する電動機本体5とを含んで構成さ
れている。
【0022】円筒状支持体7における円筒部には、エン
ジン本体の吸気側に接続される吸気通路におけるスロッ
トルバルブの下流側部分に一端部が接続される還流通路
13の他端部が接続される排気ガス排出口7aが設けら
れている。これにより、弁体9が排気ガス取出口3aに
対して離隔する状態がとられるとき、排気通路3内の排
気ガスが排気ガス取出口3aの実質開口容積に応じて円
筒状支持体7内に取り入れられるとともに、それが、吸
気通路の負圧に応じて排気ガス排出口7aを通じて還流
通路13に導入されることとなる。
【0023】電動機本体5は、その前端部を形成するべ
アリングハウジング部材15と、べアリングハウジング
部材15に連結されて外郭部を形成するモータハウジン
グ部材17と、モータハウジング部材17内に、回動可
能に支持され、雌ねじ部21を内部に有するロータ部材
19と、ロータ部材19の内部に配され、雌ねじ部21
に螺合される雄ねじ部23を有する往復動軸部材11
と、モータハウジング部材17内の後端部に配されロー
タ部材19の回転角を検出する回転角センサ25とを含
んで構成されている。
【0024】ベアリングハウジング部材15の前面にお
ける凸部15bは円筒状支持体7の内周面に係合され、
ベアリングハウジング部材15におけるベアリング収容
部15aには、ウェーブワッシャ29を介してボールベ
アリング27が圧入されており、ボールベアリング27
は、ロータ部材19の前端部を回動可能に支持してい
る。ベアリングハウジング部材15におけるフランジ部
15eには、透孔15cが設けられており、透孔15c
は、円筒状支持体7の他端部に設けられる連通路7cを
介して外気に連通している。これにより、ベアリングハ
ウジング部材15の内部は、透孔15c、および、連通
路7cを通じて外気に連通しているので例えば、暖めら
れた内部空気が外部に放出されることとなる。
【0025】また、ベアリングハウジング部材15の周
縁部の裏面側には、その裏面側に突出する突起部がモー
タハウジング部材17の内周面部に係合される状態でモ
ータハウジング部材17の前端面部がOリング31を介
して当接されている。例えば、樹脂で成形されるモータ
ハウジング部材17における各フランジ部17aには、
図2および図3に示されるように、ボルトBoが挿入さ
れるカラー部材33がそれぞれベアリングハウジング部
材15の透孔15dに対応した位置に設けられている。
各フランジ部17aは、カラー部材33の貫通孔と円筒
状支持体7の他端部にカラー部材33に対応した位置に
設けられた透孔7bとにボルトBoが挿入されて円筒状
支持体7の他端部にナットNcにより締結されている。
モータハウジング部材17の内周面部には、図3に示さ
れるように、略扇状のヨーク部材35が2個対向配置さ
れて設けられており、各ヨーク部材35の内面部には、
その円周方向に沿う湾曲部を有するマグネット部材37
が2個設けられている。
【0026】モータハウジング部材17の後端部におけ
る内部中央には、図2および図3に示されるように、凹
部に配されるコイルスプリング部材41の付勢力により
前方に向け付勢された一対のブラシ部材39A、およ
び、39Bが設けられている。ブラシ部材39Aは、モ
ータハウジング部材17の後端部に設けられる入力端子
43Bに電気的に接続され、ブラシ部材39Bは、モー
タハウジング部材17の後端部に設けられる入力端子4
3Aに電気的に接続されている。
【0027】モータハウジング部材17の後端部の内部
におけるブラシ部材39A、および、39Bの外方に
は、ロータ部材19の回転角を検出する回転角センサ2
5がブラシ部材39A、および、39Bを包囲するよう
に設けられている。回転角センサ25は、図3に示され
るように、略リング状の検出部25Aと、検出部25A
の外側に検出部25Aを包囲するように略同形状で設け
られた検出部25Bとからなり、検出部25Aは、外部
に検出出力を送出する出力端子25bに接続されてお
り、検出部25Bにおける両端部は、それぞれ外部に検
出出力を送出する出力端子25a、および、25cに接
続されている。
【0028】ロータ部材19は、例えば、プラスチック
材料であるポリイミド樹脂もしくは、PPS樹脂(ポリ
フェニレンサルファイド)、あるいは、液晶ポリマー
(高分子液晶)で作られており、ロータ部材19におけ
る先端部は、図2に示されるように、ボールベアリング
27により回動可能に支持されている。なお、ロータ部
材19の材質は上述の例に限られることなく、他の樹
脂、例えば、ポリプロピレン樹脂などであってもよい。
一方、後端部は、ロータ部材19の軸線と同一軸線上に
一体成形されたロータ支持軸45の一端部がブラシ部材
39Aとブラシ部材39Bとの間に設けられる支持孔1
7aにスラストワッシャ47の付勢力に抗して嵌合され
ることにより回動可能に支持されている。ロータ支持軸
45の他端部には、凹部45aが形成されている。ロー
タ部材19における後端部には、ブラシ部材39Aおよ
び39Bの先端面に摺接するコンミテータ部53が一体
成形されて設けられている。コンミテータ部材53の回
転角センサ25に対向する側には、回転角センサ25に
おける検出部25Aおよび25Bに対応した位置にそれ
ぞれ検出部25Aおよび25Bに摺接する検出用ブラシ
部材55Aおよび55Bが設けられている。
【0029】ロータ部材19の外周部における略中央部
には、ロータコア部材49が配設され、ロータコア部材
49には、コイル51がそのスロット数に応じて巻装さ
れている。コイル51の各端部は、コンミテータ部53
の周縁部上に設けられる各係止部に電気的に接続されて
いる。ロータ部材19におけるロータコア部材49の両
端部には、コイル51が集合せしめられるコイル集合部
19dおよび19eがそれぞれ形成されている。
【0030】一方、ロータ部材19の内部には、先端部
を形成する所定の勾配を有するテーパ部19aと、テー
パ部19aの短径より小なる直径を有する雌ねじ部21
と、ロータ支持軸45の凹部45aに連通し、その径と
同径とされる透孔19cとが同一軸線上に連なって形成
されている。
【0031】また、コンミテータ部53とロータコア部
材49との間には、図2及び図6に示されるように、透
孔19cおよび雌ねじ部21により形成される内部空間
とロータコア部材49の後端部におけるコイル集合部1
9dに設けられる開口部19fとを連通させる連通路1
9gが形成されている。
【0032】これにより、図7に示されるように、ロー
タコア部材49にコイル51が巻装されるとき、雌ねじ
部21により形成される内部空間とモータハウジング部
材17の内部空間とが、連通路19g、および、コイル
集合部19dに集められたコイル51の束によって形成
される各コイル51間の隙間を通じて連通することとな
る。したがって、往復動軸部材11が前進されるとき、
連通路19gを通じて雌ねじ部21により形成された内
部空間に吸引される空気は、モータハウジング部材17
の内部空間に浮遊する塵などがコイル51によって除去
されたものとなる。また、コイル51は、その吸引され
る空気により冷却されることとなる。さらに、往復動軸
部材11が後退されるとき、連通路19gを通じて雌ね
じ部21により形成された内部空間に滞留している空気
が放出されて往復動軸部材11が円滑に移動されること
となる。
【0033】雌ねじ部21は、例えば、所定のピッチを
有する台形ねじとされ、雌ねじ部21には、往復動軸部
材11における雄ねじ部23の先端部および中間部が螺
合されている。
【0034】往復動軸部材11は、金属材料、例えば、
ステンレス鋼材で作られ、図4に示めされるように、透
孔19cおよびロータ支持軸45の凹部45aに係合す
る案内部11aと、雌ねじ部19bに螺合する雄ねじ部
23と、先端に弁体9が取り付けられる弁体保持部11
dとからなる。弁体保持部11dには、相互に対向して
形成される平坦部11eが形成されている。平坦部11
eは、ベアリングハウジング部材15の凸部15bにお
いて往復動軸部材11の保持部11eが貫通する部分に
設けられる平坦面(図示が省略される)に摺接する。こ
れにより、往復動軸部材11の自転が規制されることと
なる。
【0035】雄ねじ部11bは、図1および図2に示さ
れるように、例えば、台形ねじとされ、雄ねじ部23の
外周面部と弁体保持部11dとの境界部分から案内部1
1aに向けて所定の長さの被覆領域11CA内には、被
覆層23aが形成されている。その膜厚はロータ部材1
9の素材である、例えば、ポリイミド樹脂の成形収縮
率、温度変化による寸法変化、あるいは、雌ねじ部21
のピッチ誤差等の加工特性が考慮されて決定される。
【0036】被覆層23aの膜厚は、例えば、ニッケル
メッキとされ雄ねじ部11bの直径が6mm、ロータ部
材19の素材であるポリイミド樹脂の成形収縮率が0・
8%である場合、約25〜40μm程度とされる。
【0037】なお、被覆層23aは、ニッケルメッキに
限られることなく、ロータ部材19の素材に応じて亜鉛
めっき、クロムメッキ、錫メッキが適宜選択されても良
い。
【0038】また、電気メッキ法に限られることなく、
浸し塗り、吹き付け、もしくは、射出成形、熱収縮チュ
ーブ等によって被膜層が形成されてもよい。さらに、被
覆層の材質は、ロータ部材19の材質に応じてポリテト
ラフロロエチレン樹脂、二酸化モリブデン、シリコーン
樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂が適宜選択され
て形成されてもよい。ロータ部材19の材質が、例え
ば、ポリプロピレン樹脂の場合、熱収縮チューブの材質
は、ポリテトラフロロエチレン樹脂、もしくは、シリコ
ーン樹脂が選択される。
【0039】その際、被覆層23aの表面上には、図1
および図4に一点鎖線で示されるように、加えて、潤滑
剤、例えば、二硫化モリブデン、グラファイト、酸化
鉛、ポリテトラフロロエチレンを含むグリースが吹き付
けにより塗布されて潤滑剤層24が形成されている。潤
滑剤層24は、例えば、厚さが1μm以下程度とされ
る。なお、潤滑剤としては、硫化鉛、二硫化モリブデ
ン、弗化カルシウムなどに酸化ボロンが加えられた固体
潤滑剤であってもよい。なお、潤滑剤層24は、雄ねじ
部11b全体にわたって形成されてもよい。
【0040】これにより、往復動軸部材11の外周面部
における被覆層23aが形成された部分は、図2に示さ
れる状態においては、被覆層23aが形成されない他の
部分に比して雄ねじの外径、フランク(ねじ山の斜
面)、および、谷の径が大となるためロータ部材19に
おける雌ねじ部21に対して非螺合状態となる。一方、
雄ねじ部23における被覆層23aを除く部分は、ロー
タ部材19の雌ねじ部21に適正なはめあいをもって螺
合状態となる。なお、被覆層23aの厚さに比して潤滑
剤層24の厚さは比較的薄いので成形されるロータ部材
19における雌ねじ部21の適正な寸法が潤滑剤層24
により影響されることは少ないと考えられる。
【0041】また、ロータ部材19とロータコア部材4
9、コンミテータ部材53、および、ロータ支持軸45
とを一体成形するとともに雌ねじ部21、連通路19g
を内側に成形するにあたっては、図示が省略される成形
型の内部に、先ず、ロータ支持軸45の凹部45aと往
復動軸部材11の案内部11aとが係合される。かかる
状態でコンミテータ部材53におけるブラシ部材39A
および39Bに当接する面が往復動軸部材11とは反対
側の位置となるようにロータ支持軸45およびロータ部
材19の雌ねじ部21を形成するインサートシャフトと
して役目を果たす往復動軸部材11が配置される。ま
た、ロータコア部材49が往復動軸部材11における略
中央部分の外方に配置される。さらに、ロータ部材19
の連通路19gを形成するためのインサート部材がコン
ミテータ部材53とロータコア部材49との間に配され
るとともに、ロータ部材19のテーパ部19aを形成す
るインサート部材が往復動軸部材11の弁体保持部11
dの周囲に配される。
【0042】かかるもとで、次に、成形型内のキャビテ
ィ、および、各部品相互間に、成形材料としてのプラス
チック材料が溶融射出された後、キャビティ内の成形材
料が冷却固化される。これにより、図5および図6に示
されるように、往復動軸部材11とともにコンミテータ
部材53、ロータ支持軸45、ロータコア部材49とが
一体成形されたロータ部材19が成形型から取り出され
て得られる。
【0043】そして、ロータコア部材49にコイル51
が巻装され得られたロータ部材19が保持されるもと
で、図5に二点鎖線で示されるように往復動軸部材11
のみが回転せしめられてロータ支持軸45における凹部
45aと往復動軸部材11の案内部11aとが非係合状
態とされ、雄ねじ部23における被覆層23aが形成さ
れる部分のみがロータ部材19のテーパ部19a内に移
動せしめられ非螺合状態となる。その際、被覆層23a
の表面上に潤滑剤層24が形成されているので往復動軸
部材11の移動に要される回動力が比較的小となり組立
作業が容易となる。また、往復動軸部材11の雄ねじ部
23の先端部に螺合されるロータ部材19の雌ねじ部2
1にも潤滑剤が付着しているので雄ねじ部23の先端部
と雌ねじ部21との間の潤滑が新たに潤滑剤が塗布され
ることなく得られることとなる。従って、雄ねじ部23
の先端部と雌ねじ部21との間に潤滑剤を塗布する作業
が省略されることとなる。
【0044】また、そのロータ部材19の雌ねじ部21
に往復動軸部材11の雄ねじ部23の先端部が螺合され
た状態のものが、予めヨーク部材35、マグネット部材
37、回転角センサ25と一体に射出成形されたモータ
ハウジング部材17とベアリングハウジング部材15と
により形成される空間内における図2に示される所定の
位置に配され、ロータ部材19がモータハウジング部材
17およびベアリングハウジング部材15に組付けられ
る。
【0045】これにより、ロータ部材19の雌ねじ部2
1において、成形のとき、往復動軸部材11の被覆層2
3aが螺合した部分19FSの内径は他の部分に比して
膜厚分だけ大なるものとされているので、雌ねじ部21
が冷却収縮した状態において往復動軸部材11の雄ねじ
部23における被覆領域11CAを除く先端部分、すな
わち、有効雄ねじ部と雌ねじ部21における螺合する部
分19FSとのはめあいが不所望な隙間が生じることな
く適正となる。しかも、ロータ部材19における雌ねじ
部21が、往復動軸部材11が使用されて成形されるの
でそのはめあいが往復動軸部材11の寸法の加工精度の
バラツキに影響されることはなく、したがって、組付作
業が容易となる。
【0046】図8は、往復動軸部材11の他の例を示
す。
【0047】図8に示される往復動軸部材57は、図1
に示される往復動軸部材11には雄ねじ部23の一部に
被覆層23aが形成されているが、その代わりに、雄ね
じ部59が案内部57aに連なる第1の雄ねじ部63
と、第1の雄ねじ部の外径よりも大なる外径を有する第
2の雄ねじ部61とから構成されている。
【0048】往復動軸部材57は、透孔19cおよびロ
ータ支持軸45の凹部45aに係合する案内部57a
と、ロータ部材19における雌ねじ部21に螺合する雄
ねじ部59と、先端に弁体9が取付けられる弁体保持部
57dとからなり、弁体保持部57dには、相互に対向
して形成される平坦面部57eが形成されている。平坦
面部57eは、ベアリングハウジング部材15において
往復動軸部材57の弁体保持部57dが貫通する部分に
設けられる平坦面(図示が省略される)に摺接し、これ
により、上述の実施例と同様に往復動軸部材57の自転
が規制されている。
【0049】雄ねじ部59は、例えば、転造により作ら
れる。第1の雄ねじ部63、および、第2の雄ねじ部6
1は、例えば、台形ねじとされ、第2の雄ねじ部61の
外径は、ロータ部材19の成形収縮率に応じて第1の雄
ねじ63の外径に比して大とされている。第2の雄ねじ
部61の軸線に沿う長さは、往復動軸部材57のストロ
ーク長に基づいて第1の雄ねじ部63の長さと略同一も
しくは長く設定される。また、第2の雄ねじ部61にお
けるねじ山、ねじ溝、および、フランクには、図8に一
点鎖線で示されるように、潤滑剤、例えば、二硫化モリ
ブデン、グラファイト、酸化鉛、ポリテトラフロロエチ
レンを含むグリースが吹き付けにより塗布されて潤滑剤
層60が形成されている。潤滑剤層60は、例えば、厚
さが1μm以下程度とされる。なお、潤滑剤としては、
硫化鉛、二硫化モリブデン、弗化カルシウムなどに酸化
ボロンが加えられた固体潤滑剤であってもよい。なお、
潤滑剤層は、第1の雄ねじ63にも形成されてもよい。
【0050】かかる往復動軸部材57が用いられてロー
タ部材19、ロータコア部材49、および、コンミテー
タ部材53、ロータ支持軸45を一体成形するとともに
雌ねじ部21および連通路19gを形成するにあたって
は、上述の例と同様に、図示が省略される成形型の内部
に、先ず、ロータ支持軸45の凹部45aと往復動軸部
材57の案内部57aとが係合される。かかる状態でコ
ンミテータ部材53がそのブラシ部材39Aおよび39
Bに当接する面が往復動軸部材57とは反対側の位置と
なるように配置され、また、ロータコア部材49が往復
動軸部材57における略中央部分の外方に配置される。
【0051】かかるもとで、成形型のキャビティ内およ
び部品相互間に成形材料としてのプラスチック材料が溶
融射出された後、成形材料が冷却固化される。コンミテ
ータ部材53、ロータ支持軸45、ロータコア部材49
とが一体成形されたロータ部材19が上述の例と同様に
成形型から取り出されて得られる。
【0052】そして、ロータコア部材49にコイル51
が巻装され得られたロータ部材19が保持されるもと
で、図9に二点鎖線で示されるように、往復動軸部材5
7のみが回転せしめられてロータ支持軸45における凹
部45aと往復動軸部材57の案内部57aとが非係合
状態とされ、第2のねじ部61が形成される部分がロー
タ部材19のテーパ部19a内に移動せしめられる。
【0053】その際、第2の雄ねじ部61の表面上に潤
滑剤層60が形成されているので往復動軸部材57の移
動に要される回動力が比較的小となり組立作業が容易と
なる。また、往復動軸部材57の第2の雄ねじ部61に
螺合されるロータ部材19の雌ねじ部21にも潤滑剤が
付着しているので第1の雄ねじ部63と雌ねじ部21と
の間の潤滑が新たに潤滑剤が塗布されることなく得られ
ることとなる。従って、第1の雄ねじ部63と雌ねじ部
21との間に潤滑剤を塗布する作業が省略されることと
なる。
【0054】また、そのロータ部材19に往復動軸部材
57が組付けられたものが、予めヨーク部材35、マグ
ネット部材37、回転角センサ25と一体に射出成形さ
れたモータハウジング部材17とベアリングハウジング
部材15とにより形成される空間内における図2に示さ
れる所定の位置に配され、ロータ部材19がモータハウ
ジング部材17およびベアリングハウジング部材15に
組付けられる。これにより、ロータ部材19の雌ねじ部
21において、往復動軸部材57における第2の雄ねじ
部61が螺合する部分19FS′の内径は他の部分に比
して大なるものとされているので雌ねじ部21が冷却収
縮した状態において往復動軸部材57の雄ねじ部23に
おける第1の雄ねじ部63とロータ部材19における雌
ねじ部21における螺合する部分19FS′とのはめあ
いが不所望な隙間が生じることなく適正となる。しか
も、ロータ部材19における雌ねじ部21が、往復動軸
部材57が使用されて成形されるのでそのはめあいが往
復動軸部材57の寸法の加工精度のバラツキに影響され
ることはなく、したがって、組付作業が容易となる。
【0055】なお、上述の例においては、雄ねじ部59
が転造により形成されているが、必ずしもそのようにさ
れる必要はなく、雄ねじ部59が例えば、ロストワック
ス法、ダイカストなどの鋳造法、もしくは、エッチン
グ、焼結等による方法により形成されてもよい。また、
本発明に係る送りねじ機構、および、送りねじ機構の製
造方法は、上述の例に示される電動機に限られることな
く、送りねじ機構を備える他の回転型の電動機にも適用
できることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る送りねじ機構、それが用いられる電動機、および、
送りねじ機構の製造方法によれば、往復動軸部材の雄ね
じ部がロータ部材の成形用型におけるロータ部材の雌ね
じ部が形成される部分の軸線上に配置されて、雄ねじ部
に螺合せしめられる雌ねじ部を有するロータ部材が得ら
れるので成形された雌ねじ部の寸法が組み合わされる往
復動軸部材の雄ねじ部の寸法に対して不適切となること
が回避されるとともに往復動軸部材およびロータ部材の
組付が容易となる。
【0057】また、雄ねじ部がロータ部材における雌ね
じ部の一部に螺合状態で雌ねじ部が成形された後、雄ね
じ部の被覆層がロータ部材における雌ねじ部に対し非螺
合状態とされ、かつ、往復動軸部材における雄ねじの被
覆層が形成されない部分が雌ねじ部に螺合状態とされ
る。これにより、ロータ部材における雌ねじ部の成形加
工特性に応じた膜厚を有する被覆層が往復動軸部材にお
ける雄ねじ部に形成されるので雌ねじ部と雄ねじ部との
はめあいがロータ部材の成形材料の成形収縮率などの成
形加工特性に合致したものとなる。
【0058】さらに、被覆層の表面に潤滑剤層が形成さ
れているので雌ねじ部が成形された後、雄ねじ部の被覆
層がロータ部材における雌ねじ部に対し非螺合状態とさ
れるとき、雄ねじ部の被覆層を比較的少ない回動力で非
螺合状態とすることができる。しかも、潤滑剤層の一部
がロータ部材における雌ねじ部にも付着することとなる
ので新たに潤滑剤を塗布する作業を要することなく雄ね
じ部と雌ねじ部との間の摩擦を低減できることとなる。
【0059】したがって、プラスチック材料で作られた
ロータ部材における雌ねじ部を形成するにあたり、プラ
スチック材料の収縮率およびインサートシャフトの摩耗
等に影響されることなく、往復動軸部材の雄ねじ部とロ
ータ部材の雌ねじ部とのはめあい精度を高精度に維持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送りねじ機構、それが用いられる
電動機、および、送りねじ機構の製造方法の一例に用い
られる往復動軸部材を示す断面図である。
【図2】本発明に係る送りねじ機構、それが用いられる
電動機、および、送りねじ機構の製造方法の一例が適用
された排気ガス還流制御用バルブを排気通路とともに示
す概略構成断面図である。
【図3】図2に示される例における部分断面図である。
【図4】図1に示される例における往復動軸部材の外観
図である。
【図5】図2に示される例における動作説明に供される
図である。
【図6】図2に示される例において用いられるロータ部
材およびロータコア部材の外観図である。
【図7】図2に示される例において用いられるロータ部
材、ロータコア部材、および、コイルが組み付けられた
状態における外観図である。
【図8】本発明に係る送りねじ機構、それが用いられる
電動機、および、送りねじ機構の製造方法の他の一例に
用いられる往復動軸部材を示す断面図である。
【図9】図8に示される例における動作説明に供される
図である。
【符号の説明】
5 電動機本体 11、57 往復動軸部材 19 ロータ部材 19d コイル集合部 19f 開口部 19g 連通路 21 雌ねじ部 23 雄ねじ部 23a 被覆層 24、60 潤滑剤層 49 ロータコア部材 51 コイル 61 第2の雄ねじ部 63 第1の雄ねじ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 稔 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 森岡 穣 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内方に雌ねじ部を有し、供給される回動
    力を伝達するロータ部材と、該ロータ部材に対して内方
    に配され、該雌ねじ部に噛み合わされる雄ねじ部を有
    し、該ロータ部材の回転に応じて該ロータ部材の軸線に
    沿って前進もしくは後退せしめられる往復動軸部材とを
    備え、 前記往復動軸部材における雄ねじ部が、先端部を形成す
    る第1のねじ部と、該第1のねじ部の外径よりも大なる
    外径を前記ロータ部材における雌ねじ部の成形加工特性
    に応じて有し、該雌ねじ部が成形された後、該雌ねじ部
    に対して非螺合状態とされる第2のねじ部とを含んでな
    り、少なくとも該第2のねじ部の表面に潤滑剤層が該雌
    ねじ部の成形時に形成されていることを特徴とする送り
    ねじ機構。
  2. 【請求項2】 内方に雌ねじ部を有し、供給される回動
    力を伝達するロータ部材と、該ロータ部材に対して内方
    に配され、該雌ねじ部にはめ合わされる雄ねじ部を有
    し、該ロータ部材の回転に応じて該ロータ部材の軸線に
    沿って前進もしくは後退せしめられる往復動軸部材とを
    備え、 前記往復動軸部材における雄ねじ部の表面に、前記ロー
    タ部材における雌ねじ部の成形加工特性に応じた膜厚を
    有する被覆層が該雌ねじ部と該雄ねじ部との非螺合領域
    に対応して形成されるとともに少なくとも該被覆層の表
    面に潤滑剤層が形成されていることを特徴とする送りね
    じ機構。
  3. 【請求項3】 前記往復動軸部材における雄ねじの被覆
    層が、前記ロータ部材における雌ねじ部の一部に螺合状
    態で該雌ねじ部が成形された後、該雄ねじ部の被覆層お
    よび潤滑剤層が前記ロータ部材における雌ねじ部に対し
    非螺合状態とされ、かつ、前記往復動軸部材における雄
    ねじの被覆層が形成されない部分が前記雌ねじ部に螺合
    状態とされることを特徴とする請求項2記載の送りねじ
    機構。
  4. 【請求項4】 前記往復動軸部材における雄ねじ部の被
    覆層が電気めっき法または浸し塗りもしくは吹き付けに
    より形成されることを特徴とする請求項3記載の送りね
    じ機構。
  5. 【請求項5】 前記往復動軸部材における雄ねじ部の被
    覆層がニッケルメッキで形成されることを特徴とする請
    求項2、3または、4記載のいずれかの送りねじ機構。
  6. 【請求項6】 ロータ部材における雌ねじ部がプラスチ
    ック材料で作られ、往復動軸部材が金属材料で作られる
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または、5記載
    のいずれかの送りねじ機構。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の送りねじ機構と、前記ロ
    ータ部材における両端部を回動可能に支持する軸受部材
    および内周面部に沿ってマグネット部材を内蔵するケー
    シング部材と、 前記ロータ部材の外周部に前記マグネット部材に対向し
    て設けられ、電力が供給されるコイルが巻装されるロー
    タコア部材と、 を含んで構成される電動機。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の送りねじ機構と、前記ロ
    ータ部材における両端部を回動可能に支持する軸受部材
    および内周面部に沿ってマグネット部材を内蔵するケー
    シング部材と、 前記ロータ部材の外周部に前記マグネット部材に対向し
    て設けられ、電力が供給されるコイルが巻装されるロー
    タコア部材と、 を含んで構成される電動機。
  9. 【請求項9】 前記ロータ部材におけるコイル集合部に
    集められるコイル束の内側に形成される開口部と前記ロ
    ータ部材の雌ねじ部により形成される内部空間とを連通
    させる連通路が形成されることを特徴とする請求項7ま
    たは請求項8記載の電動機。
  10. 【請求項10】 供給される回動力を伝達するロータ部
    材に対して内方に配され、該ロータ部材の回転に応じて
    該ロータ部材の軸線に沿って前進もしくは後退せしめら
    れる往復動軸部材において該ロータ部材の雌ねじ部に螺
    合される雄ねじ部を形成する工程と、 前記往復動軸部材の雄ねじ部が前記ロータ部材の成形用
    型における該ロータ部材の雌ねじ部が形成される部分の
    軸線上に配置されて、該雄ねじ部に螺合せしめられる雌
    ねじ部を有するロータ部材が得られる工程とを含んでな
    る送りねじ機構の製造方法。
  11. 【請求項11】 供給される回動力を伝達するロータ部
    材に対して内方に配され、該ロータ部材の回転に応じて
    該ロータ部材の軸線に沿って前進もしくは後退せしめら
    れる往復動軸部材において前記ロータ部材の雌ねじ部に
    螺合される雄ねじ部に前記ロータ部材における雌ねじ部
    の成形加工特性に応じて外径寸法の異なる第1のねじ部
    と第2のねじ部とを形成し、該第1のねじ部および第2
    のねじ部のうちの外径の大なるものの少なくとも一方の
    表面に潤滑剤層を形成する工程と、 前記往復動軸部材の雄ねじ部が前記ロータ部材の成形用
    型における該ロータ部材の雌ねじ部が形成される部分の
    軸線上に配置されて、該雄ねじ部に螺合せしめられる雌
    ねじ部を有するロータ部材が得られる工程と、 得られた前記ロータ部材の雌ねじ部に対して前記往復動
    軸部材の雄ねじ部における前記第1のねじ部および第2
    のねじ部のうち外径の大なるものの一方を非螺合状態と
    する工程とを含んでなる送りねじ機構の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2のねじ部の外周部に樹脂製の
    被覆層が形成されて該第2のねじ部の外径寸法が前記第
    1のねじ部の外径寸法に比して大となることを特徴とす
    る請求項11記載の送りねじ機構の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2のねじ部の外周部に電気メッ
    キの被覆層が形成されて該第2のねじ部の外径寸法が前
    記第1のねじ部の外径寸法に比して大となることを特徴
    とする請求項11記載の送りねじ機構の製造方法。
  14. 【請求項14】 被覆層が有機系もしくは無機系の樹脂
    の浸し塗りもしくは吹き付けにより形成されることを特
    徴とする請求項12記載の送りねじ機構の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1のねじ部および第2のねじ部
    が転造により形成されることを特徴とする請求項11記
    載の送りねじ機構の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第2のねじ部の外周部に樹脂製の
    熱収縮部材が固着されて被覆層が形成される請求項12
    記載の送りねじ機構の製造方法。
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