JPH1079446A - 半導体素子搭載用多層配線板の製造方法 - Google Patents

半導体素子搭載用多層配線板の製造方法

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JPH1079446A
JPH1079446A JP8232391A JP23239196A JPH1079446A JP H1079446 A JPH1079446 A JP H1079446A JP 8232391 A JP8232391 A JP 8232391A JP 23239196 A JP23239196 A JP 23239196A JP H1079446 A JPH1079446 A JP H1079446A
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JP
Japan
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wiring board
resin
cavity
semiconductor element
holes
Prior art date
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Pending
Application number
JP8232391A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fukuda
徹也 福田
Akira Murai
曜 村井
Toshiyuki Iijima
利行 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース配線板と穴あき配線板とを接着シート
を介して鏡板の間に挿んで加熱加圧する半導体素子搭載
用多層配線板の製造方法において、接着シートからの樹
脂流出を抑制するとともに、板厚精度を改善する。 【解決手段】 積層成形の加熱により接着シート34の
樹脂が溶融軟化する前に軟化して流動する熱可塑性材料
シート1を、2枚の離型フィルム2の間に挿んでなるク
ッション材3を、穴あき配線板33aと鏡板35との間
に挿んで加熱加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子搭載用
多層配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、キャビティー仕様BGA又はキ
ャビティー仕様PGAといわれている半導体素子搭載用
パッケージは、半導体素子を搭載するためのキャビティ
ー22を有する多層配線板21である(図2参照)。こ
のようなキャビティー22を有する多層配線板21は、
ベース配線板31の上に、キャビティー用穴32を設け
た穴あき配線板33a、33bを接着シート34を介し
て重ね、鏡板35の間に挿んで加熱加圧により積層成形
して製造されていた。キャビティー22内には、半導体
素子と回路配線とを接続するための端子が設けられてい
る。このため、接着シート34としては、加熱加圧する
とき、樹脂がキャビティー22内に流出しないように、
樹脂流れが小さいノーフロープリプレグが使用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、穴あき配線
板33a、33bには、キャビティー用穴32が設けら
れているため、この部分には圧力が加わらず、逆にその
周辺に局所的に圧力が集中して加わるため、板厚精度が
悪くなるばかりでなく、その局所的な圧力のため、接着
シートとしてノーフロープリプレグを使用しても、キャ
ビティー22内に接着シートからの樹脂流出があるとい
う欠点があった。キャビティー22内に樹脂が流出する
と、半導体素子を搭載するときに不都合であるばかりで
なく、半導体素子と回路配線との接続にも障害となる。
本発明は、ベース配線板と穴あき配線板とを接着シート
を介して鏡板の間に挿んで加熱加圧する半導体素子搭載
用多層配線板の製造方法において、接着シートからの樹
脂流出を抑制するとともに、板厚精度を改善することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベース配線板
31と、半導体素子搭載用のキャビティー用穴32を設
けた穴あき配線板33a、33bを接着シート34を介
して重ね、鏡板35の間に挿んで加熱加圧により積層成
形する半導体素子搭載用多層配線板の製造方法におい
て、積層成形の加熱により接着シート34の樹脂が溶融
軟化する前に軟化して流動する熱可塑性材料シート1を
2枚の離型フィルム2の間に挿んでなるクッション材3
を、穴あき配線板33aと鏡板35との間に挿んで加熱
加圧することを特徴とする半導体素子搭載用多層配線板
の製造方法である。
【0005】クッション材3の熱可塑性材料シート1
が、積層成形時の加熱加圧により流動して、穴あき配線
板33a、33bのキャビティー用穴32内に充填され
るため、鏡板35を介して加わる圧力が、穴あき配線板
33a、33bに設けたキャビティー用穴32内にも伝
わり、この部分にも均等に圧力が伝わるので、局所的に
圧力が集中しない。さらに、接着シート34の樹脂が溶
融したときには、キャビティー用穴32内は熱可塑性材
料で満たされており、しかも圧力が加わっているため、
接着シート34からの樹脂の流出も防ぐことができる。
加熱加圧後は、キャビティー22と同形状になった熱可
塑性材料は、離型フィルム2とともに容易に剥がし取る
ことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】クッション材3を構成する離型フ
ィルム2は、積層成形の加熱により軟化流動する熱可塑
性材料を介して伝わる圧力により、キャビティー22の
内側にそうように変形可能であること、積層成形の加熱
加圧に耐えること、離型性があることが必要である。こ
のような条件を満足する離型フィルムとしては、ポリメ
チルペンテンフィルム、各種フッ素樹脂系フィルム、例
えば、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、テトラフ
ルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体フィルム、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体フィルム、ポリクロロトリフ
ルオロエチレンフィルム、テトラフルオロエチレン−エ
チレン共重合体フィルム、クロロトリフルオロエチレン
−エチレン共重合体フィルム、ポリビニリデンフルオラ
イドフィルム、ポリフッ化ビニルフィルムが好ましく使
用される。離型フィルムの厚さについては、キャビティ
ー22の内側にそうように変形可能であり、積層成形の
加熱加圧に耐える厚さとされる。
【0007】クッション材3を構成する、熱可塑性材料
シート1は、室温では流動性を示さないこと、積層成形
の加熱により接着シートの樹脂が軟化する前に軟化して
流動すること、軟化流動してキャビティー22の空間を
満たすことができる厚さがあることが必要である。この
ような条件を満足する熱可塑性材料としては、例えば、
結晶化度15〜35重量%、融点75〜110℃、1,
2結合が90%以上のポリブタジエンゴムのシート、ポ
リエチレン、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合体、塩化ポリエチレンなどのシートが好ましく使用
される。キャビティー22の空間を満たすためには、熱
可塑性材料が外方に向けて流れないようにするのが好ま
しい。このためには、クッション材をプレス熱板の外寸
より大きくして、プレス熱板の外側に出ている熱可塑性
シート材料は軟化流動しないようにして、内側にあって
流動化した熱可塑性材料の流出を抑えるか、離型フィル
ムの外縁をシールするようにすればよい。
【0008】ベース配線板、穴あき配線板は、ガラス繊
維布やガラス不織布などの強化材に、配線板分野で多用
されるエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポエエステル樹
脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂などの熱硬化性樹
脂を含浸して得られるプリプレグと銅はくのような金属
はくとを積層し、硬化させた金属張り積層板を回路加工
や穴あけ加工したものが好適に使用される。そして、そ
の厚さが、ベース配線板としては0.1〜1.6mm、
穴あき配線板では、0.1〜1.0mmのものが好適に
使用される。接着シートは、配線板分野で多用されてい
るプリプレグやエポキシ樹脂にNBR等のゴム、アクリ
ル樹脂、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂等を配
合したフィルム状接着シートが用いられる。そして、こ
れらはキャビティー用穴32を形成するように打ち抜き
加工される。鏡板は、配線板分野で使用されているもの
がそのまま用いられ、厚さ0.5〜5mmの金属板が使
用され、特に耐食性の観点から、ステンレス板が好適に
用いられる。
【0009】
【実施例】
クッション材の作製 厚さ25μmのポリフッ化ビニルフィルム(デュポンジ
ャパン社製のテドラー(商品名)を使用した)2枚の間
に、厚さ1.0mmのポリブタジエンゴムシート(日本
合成ゴム株式会社製のJSR RB 820(商品名)
を使用した)を挿んでクッション材とした。
【0010】配線板構成材料の作製 厚さ0.2mmのベース配線板(これをAとする)、厚
さ0.2mmで10mm角のキャビティー用穴を設けた
穴あき配線板(これをCとする)、厚さ0.2mmで1
5mm角のキャビティー用穴を設けた穴あき配線板(こ
れをEとする)、10mm角の穴を設けた接着シート
(これをBとする)、15mm角の穴を設けた接着シー
ト(これをDとする)を作製した。なお、配線板は、銅
はく厚さが18μmのガラス繊維布基材エポキシ樹脂両
面銅張積層板(日立化成工業株式会社製のMCL E−
67(商品名)を使用した)に回路加工を行い、500
mm×350mmにカットしたもの、接着シートは、基
材厚さが0.05mm、付着樹脂量65重量%、130
℃での樹脂粘度が750Pa・sのガラス基材エポキシ
樹脂プリプレグ(日立化成工業株式会社製、GEA−6
7N(商品名)を使用した)を500mm×350mm
にカットしたものである。
【0011】半導体素子搭載用多層配線板の作製 A、B、C、D及びEをこの順に、穴の中心を合わせて
重ね、Eの上にクッション材を重ね、厚さ2mmのステ
ンレス鏡板2枚の間に挿み、圧力3MPa、温度170
℃で、90分間加熱加圧した。
【0012】得られた半導体素子搭載用多層配線板につ
いて、マイクロメータを用いて厚さを測定したところ、
半導体素子搭載用多層配線板の外縁では平均して、0.
68mm、キャビティーの周縁で0.69mmであっ
た。また、キャビティー内への樹脂流出はまったく認め
られなかった。
【0013】比較例 クッション材を用いないほかは実施例と同様にして半導
体素子搭載用多層配線板を作製した。
【0014】得られた半導体素子搭載用多層配線板につ
いて、マイクロメータを用いて厚さを測定したところ、
半導体素子搭載用多層配線板の外縁では0.68mm、
キャビティーの周縁で0.67mmであった。また、キ
ャビティー内には最大2mm(キャビティーの縁から流
出した樹脂の先端までの距離)の樹脂流出があり、半導
体素子の搭載及びワイヤボンデイングによる半導体素子
と回路配線との接続が不可能であった。
【0015】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、接着シート
からキャビティー内への樹脂流出がなく、また板厚精度
の良好な半導体素子搭載用多層配線板を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に関する断面図である。
【図2】半導体素子搭載用多層配線板の一例を示す断面
図である。
【図3】半導体素子搭載用多層配線板の従来の製造方法
に関する断面図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性材料シート 2 離型フィルム 3 クッション材 21 多層配線板 22 キャビティー 31 ベース配線板 32 キャビティー用穴 33a、33b 穴あき配線板 34 接着シート 35 鏡板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12 N

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース配線板と、半導体素子搭載用のキ
    ャビティー用穴を設けた穴あき配線板とを接着シートを
    介して重ね、鏡板の間に挿んで加熱加圧により積層成形
    する半導体素子搭載用多層配線板の製造方法において、
    積層成形の加熱により接着シートの樹脂が溶融軟化する
    前に軟化して流動する熱可塑性材料シートを2枚の離型
    フィルム間に挿んでなるクッション材を、穴あき配線板
    と鏡板との間に挿んで加熱加圧することを特徴とする半
    導体素子搭載用多層配線板の製造方法。
JP8232391A 1996-09-02 1996-09-02 半導体素子搭載用多層配線板の製造方法 Pending JPH1079446A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385709B1 (ko) * 2001-07-12 2003-05-27 삼성전기주식회사 시트형태의 충진용 수지 및 이를 이용한 다층인쇄회로기판의 제조방법
JP2008244178A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd 素子実装基板及びその製造方法並びに赤外線検出器
JPWO2008146487A1 (ja) * 2007-05-29 2010-08-19 パナソニック株式会社 回路基板およびその製造方法

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