JPH1079299A - 放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

放電灯点灯装置および照明装置

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JPH1079299A
JPH1079299A JP19678196A JP19678196A JPH1079299A JP H1079299 A JPH1079299 A JP H1079299A JP 19678196 A JP19678196 A JP 19678196A JP 19678196 A JP19678196 A JP 19678196A JP H1079299 A JPH1079299 A JP H1079299A
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discharge lamp
frequency
lighting device
voltage
discharge
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JP19678196A
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Inventor
Koji Takahashi
浩司 高橋
Kazutoshi Mita
一敏 三田
Keiichi Shimizu
恵一 清水
Keiji Takahashi
啓二 高橋
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電ランプの調光点灯時に放電ランプおよび
インバータ回路に大きなストレスを与えない放電灯点灯
装置を提供する。 【解決手段】 蛍光ランプFL1 ,FL2 を調光点灯させる
場合には、商用交流電源eの波形に基づき、周波数の2
倍の周波数でオペアンプ21からハイレベル出力する。ト
ランジスタQ3を商用交流電源eの2倍の周波数で電源電
圧に同期させてオン、オフ制御する。トランジスタQ3の
オン、オフにより発振制御部19は商用交流電源eの2倍
の周波数で商用交流電源eの電圧に同期して点灯する周
波数f1 および立消えする周波数f2 間で変調する。イ
ンバータ回路17の出力電圧を変化させ、蛍光ランプFL1
,FL2 が点灯するランプ電流と、立消えするランプ電
流と商用交流電源eの電圧に同期させて交互に繰り返
し、蛍光ランプFL1 ,FL2 を商用交流電源eの周波数の
2倍の周波数で点滅させて調光点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調光点灯可能な放
電灯点灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インバータ回路の出力側に放電ラ
ンプとしての蛍光ランプを接続し、インバータ回路の出
力を変化させて蛍光ランプを全光点灯させたり、あるい
は、調光点灯させたりする構成が知られている。
【0003】すなわち、たとえば蛍光ランプを全光点灯
させる場合にはインバータ回路から常に放電ランプに電
力を供給し、調光点灯させる場合にはインバータ回路の
主スイッチのオンデューティを変化させて平均電力を低
下させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放電灯点灯装置の場合、インバータ回路をオフさせ
ると、蛍光ランプに供給される電力が停止し、フィラメ
ント予熱もされなくなり、蛍光ランプが予熱不足になる
おそれがある。
【0005】特に、近年普及しつつある管径が通常の蛍
光ランプより細い管径約19.05mmのいわゆるT6
型の蛍光ランプなどでは再点弧電圧が通常の蛍光ランプ
より高いため、予熱不足で蛍光ランプに大きなストレス
がかかったり立消えが生じたりするとともに、インバー
タ回路の二次電圧が高くなるため、インバータ回路にス
トレスがかかったり雑音が発生したりする問題を有して
いる。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、放電ランプの調光点灯時に放電ランプおよびインバ
ータ回路に大きなストレスを与えない放電灯点灯装置お
よび照明装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電灯点
灯装置は、発振周波数に対応して供給電流を可変可能で
放電ランプを調光点灯可能なインバータ手段と;インバ
ータ手段の発振周波数を変化させインバータ手段の供給
電流を放電ランプが点灯可能な電流値および立消えする
電流値間を所定割合に変化させる制御手段とを具備した
もので、制御手段でインバータ手段の発振周波数を変化
させ、放電ランプが点灯可能な電流値および立消えする
電流値間を所定割合に変化させることにより、放電ラン
プの点灯時間の割合を制御して調光するとともに、放電
ランプが立消え状態の際にもインバータ手段は、発振を
継続するため、予熱も行なえ容易に始動できるとともに
二次電圧の増加も防止でき、放電ランプおよびインバー
タ手段のストレスの増加を防止する。
【0008】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、放電ランプは、多灯
並列に接続され、多灯の放電ランプの中で最も低い立消
えの電流値を立消えの電流とするもので、複数の放電ラ
ンプの全てを調光する。
【0009】請求項3記載の放電灯点灯装置は、直流電
圧を高周波電圧に変換するとともに、放電ランプに供給
するランプ電流を限流する誘導性バラストを含むインバ
ータ手段と;放電ランプの両端間に接続され、誘導性バ
ラストとの共振により放電ランプの電極予熱と始動とを
行なわせる始動用コンデンサと;放電ランプが安定して
点灯する周波数と、この周波数より高く放電ランプが立
消える周波数との間で、インバータ手段の発振周波数を
変化させる制御手段とを具備したもので、制御手段でイ
ンバータ手段の発振周波数を変化させ、放電ランプが安
定して点灯する電流値および立消えする電流値間を変化
させることにより、放電ランプの点灯時間の割合を制御
して調光するとともに、放電ランプが立消え状態の際に
もインバータ手段は、発振を継続するため、始動用コン
デンサにより電極予熱も行なえ容易に始動できるととも
に二次電圧の増加も防止でき、放電ランプおよびインバ
ータ手段のストレスの増加を防止する。
【0010】請求項4記載の放電灯点灯装置は、直流電
圧を高周波電圧に変換するとともに、多灯並列に接続さ
れた放電ランプに供給するランプ電流を限流する誘導性
バラストを含むインバータ手段と;各放電ランプの両端
間に接続され、誘導性バラストとの共振により放電ラン
プの電極予熱と始動とを行なわせる始動用コンデンサ
と;いずれの放電ランプも安定して点灯する周波数と、
この周波数より高くいずれの放電ランプも立消える周波
数との間で、インバータ手段の発振周波数を変化させる
制御手段とを具備したもので、制御手段でインバータ手
段の発振周波数を変化させ、いずれの放電ランプも安定
して点灯する電流値および立消えする電流値間を変化さ
せることにより、放電ランプの点灯時間の割合を制御し
て調光するとともに、いずれの放電ランプが立消え状態
の際にもインバータ手段は、発振を継続するため、始動
用コンデンサによりそれぞれの電極予熱も行なえ容易に
始動できるとともに二次電圧の増加も防止でき、それぞ
れの放電ランプおよびインバータ手段のストレスの増加
を防止する。
【0011】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
3または4記載の放電灯点灯装置において、制御手段
は、放電ランプのエンドグローを無くすように、放電ラ
ンプが立ち消える周波数から安定に点灯する周波数にイ
ンバータ手段の発振周波数を急峻に移行させるもので、
放電ランプのエンドグローを無くすようにして、再始動
を確実にするとともに、放電ランプの劣化、電極の損失
を低減する。
【0012】請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項
3ないし5いずれか記載の放電灯点灯装置において、制
御手段は、放電ランプのエンドグローを無くすように、
放電ランプが立ち消える周波数よりも十分に高い周波数
までインバータ手段の発振周波数を変化させるもので、
放電ランプのエンドグローを無くすようにして、再始動
を確実にするとともに、放電ランプの劣化、電極の損失
を低減する。
【0013】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
2および4ないし6いずれか記載の放電灯点灯装置にお
いて、放電ランプは、定格出力の異なるものを有してい
るもので、異なる定格出力の放電ランプも含めて全ての
放電ランプを調光する。
【0014】請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項
1ないし7いずれか記載の放電灯点灯装置において、イ
ンバータ回路は、点灯および立消えを交互に切り換える
周波数が商用交流電源周波数の2倍程度であるもので、
放電ランプの点滅によるちらつきを抑えることができる
とともに、放電ランプの点滅周波数は可聴周波数である
が比較的感度が低い周波数であるので雑音も発生しにく
い。
【0015】請求項9記載の放電灯点灯装置は、請求項
1ないし8いずれか記載の放電灯点灯装置において、放
電ランプは、管径が20mm以下であるもので、再点弧
電圧が比較的高い管径の低い放電ランプを用いても、そ
れぞれの作用を生ずる。
【0016】請求項10記載の照明装置は、器具本体
と;請求項1ないし9いずれか記載の放電灯点灯装置と
を具備したもので、それぞれの作用を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照明装置の一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0018】図1は一実施の形態の放電灯点灯装置を示
す回路図、図2は照明装置の外観を示す斜視図で、図2
に示すように、11は器具本体で、この器具本体11にはラ
ンプホルダ12が着脱自在に取り付けられ、このランプホ
ルダ12には放電ランプとしての環状の定格ランプ電圧3
0Wの蛍光ランプFL1 および定格ランプ電圧32Wの蛍
光ランプFL2 が取り付けられる。また、これら蛍光ラン
プFL1 および蛍光ランプFL2 は、図1に示す放電灯点灯
装置としての放電灯点灯回路15により点灯される。な
お、蛍光ランプFL1 ,FL2 はT5といわれる管径15.
9mmのものを用いているが、その他通常のT10とい
われる32mm程度のものその他任意のものでかまわな
いが、好適にはT6といわれる管径19.1mm以下の
ものである。
【0019】また、放電灯点灯回路15は、商用交流電源
eにダイオードブリッジなどの全波整流回路16の入力端
子が接続され、この全波整流回路16の出力端子間には平
滑用のコンデンサC1が接続され、このコンデンサC1によ
りほぼ直流電圧を供給し、このコンデンサC1に対して並
列にハーフブリッジ型のインバータ手段としてのインバ
ータ回路17が接続され、このインバータ回路17は電界効
果トランジスタQ1および電界効果トランジスタQ2の直列
回路などで構成されている。また、これら電界効果トラ
ンジスタQ1および電界効果トランジスタQ2のそれぞれの
ゲートには、これら電界効果トランジスタQ1および電界
効果トランジスタQ2を駆動する駆動部18が接続され、こ
の駆動部18には電界効果トランジスタQ1および電界効果
トランジスタQ2の発振周波数を制御するVFOなどの制
御手段としての発振制御部19が接続されている。なお、
図3はインバータ回路17の発振周波数と出力電圧の関係
を示すグラフで、このインバータ回路17の共振周波数に
おいてインバータ回路17の出力電圧が最高になる。この
共振周波数よりやや高い周波数f1 ないし周波数f2 間
でインバータ回路17を制御して、インバータ回路17の出
力電圧を設定しているが、共振周波数を挟んだ周波数領
域に設定してもよい。また、図4は周波数とランプ電流
との関係を示すグラフで、この図4に示すように、点灯
する周波数f1 は蛍光ランプFL1 および蛍光ランプFL2
のいずれもが確実に点灯する電流が流れる値に設定し、
立消えする周波数f2 は蛍光ランプFL1 および蛍光ラン
プFL2のいずれもが確実にたち消える値に設定する。な
お、周波数f1 は、蛍光ランプFL1 ,FL2 のいずれもが
両始動できる周波数に設定されている。
【0020】また、電界効果トランジスタQ2の両端子間
には、ランプ電流を限流する誘導性バラストとしてのバ
ラストチョークL1、直流カット用のコンデンサC2および
蛍光ランプFL1 の電極としてのフィラメントFL1a,FL1b
が直列に接続され、これらフィラメントFL1a,FL1b間に
は、バラストチョークL1との共振により蛍光ランプFL1
を始動させるとともにフィラメントFL1a,FL1bを予熱す
る始動用のコンデンサC3が接続されている。さらに、こ
れらと並列になるように、電界効果トランジスタQ2の両
端子間には、ランプ電流を限流する誘導性バラストとし
てのバラストチョークL2、直流カット用のコンデンサC4
および蛍光ランプFL2 の電極としてのフィラメントFL2
a,FL2bが直列に接続され、これらフィラメントFL2a,F
L2b間には、バラストチョークL2との共振により蛍光ラ
ンプFL2 を始動させるとともにフィラメントFL2a,FL2b
を予熱する始動用のコンデンサC5が接続されている。
【0021】そして、商用交流電源eの両端子間には電
圧検出用の抵抗R1および抵抗R2の直列回路が接続され、
抵抗R1および抵抗R2の接続点とアース間には抵抗R3およ
び抵抗R4の直列回路が接続され、これら抵抗R3および抵
抗R4の接続点にはオペアンプ21の一方の入力端子が接続
されている。また、同様に抵抗R1および抵抗R2の接続点
とアース間には抵抗R5および抵抗R6の直列回路が接続さ
れ、抵抗R6に対してコンデンサC6が並列に接続され、こ
れら抵抗R5および抵抗R6の接続点にはオペアンプ21の他
方の入力端子が接続されている。さらに、オペアンプ21
の出力端子には抵抗R7を介して電源Vccが接続されると
ともに、トランジスタQ3のベースが接続され、このトラ
ンジスタQ3のエミッタは接地されるとともに、コレクタ
は抵抗R8を介して発振制御部19に接続され、この発振制
御部19はコンデンサC7を介して接地されている。
【0022】次に、インバータ回路17の動作について説
明する。
【0023】まず、商用交流電源eの電圧を全波整流回
路16で全波整流し、コンデンサC1で平滑して、インバー
タ回路17に供給して電界効果トランジスタQ1および電界
効果トランジスタQ2を発振させて、全光点灯時は発振制
御部19により図3に示す周波数f1 で常に蛍光ランプFL
1 および蛍光ランプFL2 が点灯している状態にして、蛍
光ランプFL1 および蛍光ランプFL2 を点灯させる。
【0024】また、蛍光ランプFL1 および蛍光ランプFL
2 を調光点灯させる場合には、図5に示すように、商用
交流電源eの電源電圧を抵抗R1および抵抗R2で分圧し、
さらに、抵抗R5および抵抗R6で分圧してコンデンサC6を
充電しこのコンデンサC6の電圧をV2 とし、同様に、商
用交流電源eの電源電圧を抵抗R1および抵抗R2で分圧
し、さらに、抵抗R3および抵抗R4で分圧してこの抵抗R4
の電圧をV1 とし、商用交流電源eの周波数の2倍の周
波数である100Hzまたは120Hzのこの電圧V1
を基準として入力し、この電圧V1 が電圧V2 より高く
なるとオペアンプ21からハイレベル出力し商用交流電源
eの周波数の2倍の周波数の電圧V3 を出力し、トラン
ジスタQ3を商用交流電源eの2倍の周波数で電源電圧に
同期させてオン、オフ制御する。
【0025】そして、このトランジスタQ3のオン、オフ
により発振制御部19は商用交流電源eの2倍の周波数で
商用交流電源eの電圧に同期して周波数f1 および周波
数f2 間で変調させ、発振制御部19に電圧V4 を入力
し、インバータ回路17の出力電圧V5 を変化させる。こ
のように、インバータ回路17の出力電圧を変化させるこ
とにより、蛍光ランプFL1 および蛍光ランプFL2 が点灯
するランプ電流と、蛍光ランプFL1 および蛍光ランプFL
2 が立消えするランプ電流と商用交流電源eの電圧に同
期させて交互に繰り返し、蛍光ランプFL1 および蛍光ラ
ンプFL2 を調光点灯させる。
【0026】また、図6および図7はそれぞれランプ電
圧とランプ電流を示す波形図で、この場合、ランプ電流
を低下させて蛍光ランプFL1 および蛍光ランプFL2 が立
ち消えると、蛍光ランプFL1 および蛍光ランプFL2 の二
次電圧が上昇するが、インバータ回路17の発振周波数を
上げて電圧を低下させて蛍光ランプFL1 および蛍光ラン
プFL2 を立消えさせても、いずれの蛍光ランプFL1 およ
び蛍光ランプFL2 も立ち消えている状態でも、フィラメ
ントFL1a,FL1b,FL2a,FL2bのいずれにも、電圧が印加
されフィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL2bが予熱されて
いる状態になるため、再始動電圧を低くでき、蛍光ラン
プFL1 ,FL2 を確実に再点灯できるとともに、インバー
タ回路17および蛍光ランプFL1 ,FL2 のいずれもストレ
スを低く抑えることができ、低コスト化、長寿命化を図
れる。また、特に再始動電圧が高くなる管径の細いT6
以下の蛍光ランプFLには有効である。
【0027】さらに、再始動電圧が低いため、調光時の
点滅の際のノイズ自体も抑えることができる。
【0028】ここで、蛍光ランプFL1 および蛍光ランプ
FL2 が立ち消えている状態においても、フィラメントFL
1a,FL1b,FL2a,FL2bのいずれにも始動用コンデンサC
3,C5を介して予熱電流が流れる。この予熱電流により
フィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL2bの過度になりす
ぎ、それぞれのフィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL2bの
抵抗値の増大に起因してフィラメントFL1a,FL1b,FL2
a,FL2b間電圧が上昇すると、フィラメントFL1a,FL1
b,FL2a,FL2bの両端間での放電、いわゆるグロー放電
が発生しやすくなる。また、フィラメントFL1a,FL1b,
FL2a,FL2bに被着されたエミッタが蛍光ランプFL1 およ
び蛍光ランプFL2 の管壁に飛散して生ずる黒化がおきや
すいという支障が懸念される。
【0029】そして、これらの支障を防止するために、
いずれの蛍光ランプFL1 ,FL2 にも立消えが発生する周
波数よりもインバータ回路17の発振周波数を十分に高く
することにより、フィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL2b
のフィラメント電流を低減させることが好ましく、たと
えばインバータ回路17の発振周波数を100kHz程度
まで上昇させることが好適である。なお、実験によれ
ば、立消え時のインバータ回路17の発振周波数を十分に
高くすることにより、フィラメントFL1a,FL1b,FL2a,
FL2bの平均温度が相対的に低下した。
【0030】また、蛍光ランプFL1 ,FL2 の立消えを発
生させる高い周波数から、蛍光ランプFL1 ,FL2 が安定
に点灯する低い周波数への移行時間を短くすることによ
り、蛍光ランプFL1 ,FL2 が立消えている状態でのフィ
ラメント予熱時間を短縮して、フィラメント温度の過度
の上昇を防止し、エンドグローを無くしている。
【0031】そして、図8はインバータ回路17の発振周
波数を立消え周波数に対応した80kHzから安定点灯
の周波数に対応した50kHzに移行するまでの時間を
4msec.にした場合のランプ電圧、フィラメント電
圧およびフィラメント電流の関係を示す波形図で、図9
はインバータ回路17の発振周波数を立消え周波数に対応
した80kHzから安定点灯の周波数に対応した50k
Hzに移行するまでの時間を0.5msec.にした場
合のランプ電圧、フィラメント電圧およびフィラメント
電流の関係を示す波形図で、これら波形図に示されるよ
うに、移行させる時間を0.5msec.にした場合に
は、4msec.にした場合に比べて、フィラメント電
流が増大する時間が大幅に低減でき、その結果フィラメ
ントFL1a,FL1b,FL2a,FL2bの平均温度を適性に保つこ
とができ、フィラメント温度の過度の上昇を防止し、エ
ンドグローを無くしている。
【0032】また、図10は周波数に対する人間の聞こ
え易さを表すグラフで、この図10に示すように、蛍光
ランプFL1 および蛍光ランプFL2 を点灯および立消えさ
せる周波数は商用交流電源eの周波数の2倍、すなわち
100Hzまたは120Hz程度であるため、人間の耳
に聞こえやすい5000Hz程度に比べ、十分に聞こえ
にくいので、同じ音圧レベルでも雑音としては十分に低
いレベルに抑えることができる。
【0033】さらに、図11は調光時の直流電圧および
ランプ電圧を示す波形図で、この図11に示すように、
直流電圧のリプルとインバータ回路17の電圧とは同期し
ており、全波整流器16からの出力とインバータ回路17と
のタイミングを容易に取ることができ、商用交流電源e
の同じ位相角で点灯および立消えが生ずるため蛍光ラン
プFL1 ,FL2 に供給される電力は一定になり、蛍光ラン
プFL1 ,FL2 のちらつきを抑えることができる。また、
調光時の点灯と立消えの周波数は100Hzまたは12
0Hz程度になるため、蛍光ランプFL1 ,FL2 の点滅に
よるちらつきを抑えることができる。
【0034】またさらに、従来のように立消えを防止す
るためのフィードバックなどの制御を行なう必要がない
ので、回路構成自体も簡単にできる。
【0035】また、図12は他の実施の形態の放電灯点
灯装置を示す回路図で、この放電灯点灯装置は図1に示
す放電灯点灯装置において、1灯用の蛍光ランプFL1 に
用いるものであり、作用、動作などについては、図1に
示すものと同様で、トラフ型その他の任意の器具に用い
られる。
【0036】なお、インバータ回路17の入力側に、チョ
ッパ回路などのアクティブフィルタを接続し電源と同期
させることにより、波形歪みを整えて力率を改善し、高
調波を減少させるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の放電灯点灯装置によれ
ば、制御手段でインバータ手段の発振周波数を変化さ
せ、放電ランプが点灯可能な電流値および立消えする電
流値間を所定割合に変化させることにより、放電ランプ
の点灯時間の割合を制御して調光できるとともに、放電
ランプが立消え状態の際にもインバータ手段から放電ラ
ンプに電流を供給するため、予熱も行なえ容易に始動で
きるとともに二次電圧の増加も防止でき、放電ランプお
よびインバータ手段のストレスの増加を防止できる。
【0038】請求項2記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項1記載の放電灯点灯装置に加え、放電ランプは多
灯並列に接続され、最も低い立消えの電流値を立消えの
電流とするので、複数の放電ランプの全てを確実に調光
できる。
【0039】請求項3記載の放電灯点灯装置によれば、
制御手段でインバータ手段の発振周波数を変化させ、放
電ランプが安定して点灯する電流値および立消えする電
流値間を変化させることにより、放電ランプの点灯時間
の割合を制御して調光するとともに、放電ランプが立消
え状態の際にもインバータ手段は、発振を継続するた
め、始動用コンデンサにより電極予熱も行なえ容易に始
動できるとともに二次電圧の増加も防止できるととも
に、放電ランプおよびインバータ手段のストレスの増加
を防止できる。
【0040】請求項4記載の放電灯点灯装置によれば、
制御手段でインバータ手段の発振周波数を変化させ、い
ずれの放電ランプも安定して点灯する電流値および立消
えする電流値間を変化させることにより、放電ランプの
点灯時間の割合を制御して調光するとともに、いずれの
放電ランプが立消え状態の際にもインバータ手段は、発
振を継続するため、始動用コンデンサによりそれぞれの
電極予熱も行なえ容易に始動できるとともに二次電圧の
増加も防止でき、それぞれの放電ランプおよびインバー
タ手段のストレスの増加を防止できる。
【0041】請求項5記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項3または4記載の放電灯点灯装置に加え、制御手
段は放電ランプのエンドグローを無くすように、放電ラ
ンプが立ち消える周波数から安定に点灯する周波数にイ
ンバータ手段の発振周波数を急峻に移行させるので、放
電ランプのエンドグローを無くすようにして、放電ラン
プの再始動が確実にできるとともに、放電ランプの劣
化、電極の損失を低減できる。
【0042】請求項6記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項3ないし5いずれか記載の放電灯点灯装置に加
え、制御手段は放電ランプのエンドグローを無くすよう
に、放電ランプが立ち消える周波数よりも十分に高い周
波数までインバータ手段の発振周波数を変化させるの
で、放電ランプのエンドグローを無くすようにして、再
始動が確実にできるとともに、放電ランプの劣化、電極
の損失を低減できる。
【0043】請求項7記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項2および4ないし6いずれか記載の放電灯点灯装
置に加え、放電ランプは定格出力の異なるものを有して
いるので、異なる定格出力の放電ランプも含めて全ての
放電ランプを確実に調光できる。
【0044】請求項8記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項1ないし7いずれか記載の放電灯点灯装置に加
え、インバータ回路は点灯および立消えを交互に切り換
える周波数が商用交流電源周波数の2倍程度であるの
で、放電ランプの点滅によるちらつきを抑えることがで
きるとともに、放電ランプの点滅周波数は可聴周波数で
あるが比較的感度が低い周波数であるので雑音も発生し
にくくできる。
【0045】請求項9記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項1ないし8いずれか記載の放電灯点灯装置に加
え、放電ランプは管径が20mm以下であるもので、再
点弧電圧が比較的高い管径の低い放電ランプを用いて
も、それぞれの効果を奏することができる。
【0046】請求項10記載の照明装置によれば、請求
項1ないし9いずれか記載の放電灯点灯装置を具備した
ので、それぞれの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の放電灯点灯装置を示す
回路図である。
【図2】同上照明装置の外観を示す斜視図である。
【図3】同上インバータ回路17の発振周波数と出力電圧
の関係を示すグラフである。
【図4】同上周波数とランプ電流との関係を示すグラフ
である。
【図5】同上動作を示す波形図である。
【図6】同上ランプ電圧とランプ電流を示す波形図であ
る。
【図7】同上ランプ電圧とランプ電流を示す波形図であ
る。
【図8】同上インバータ回路の発振周波数を立消え周波
数に対応した80kHzから安定点灯の周波数に対応し
た50kHzに移行するまでの時間を4msec.にし
た場合のランプ電圧、フィラメント電圧およびフィラメ
ント電流の関係を示す波形図である。
【図9】同上インバータ回路の発振周波数を立消え周波
数に対応した80kHzから安定点灯の周波数に対応し
た50kHzに移行するまでの時間を0.5msec.
にした場合のランプ電圧、フィラメント電圧およびフィ
ラメント電流の関係を示す波形図である。
【図10】同上周波数に対する人間の聞こえ易さを表す
グラフである。
【図11】同上調光時の直流電圧およびランプ電圧を示
す波形図である。
【図12】同上他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す
回路図である。
【符号の説明】
11 器具本体 15 放電灯点灯装置としての放電灯点灯回路 17 インバータ手段としてのインバータ回路 19 制御手段としての発振制御部 FL1 ,FL2 放電ランプとしての蛍光ランプ FL1a,FL1b,FL2a,FL2b 電極としてのフィラメント L1,L2 誘導性バラストとしてのバラストチョーク
フロントページの続き (72)発明者 高橋 啓二 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振周波数に対応して供給電流を可変可
    能で放電ランプを調光点灯可能なインバータ手段と;イ
    ンバータ手段の発振周波数を変化させインバータ手段の
    供給電流を放電ランプが点灯可能な電流値および立消え
    する電流値間を所定割合に変化させる制御手段と;を具
    備したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 放電ランプは、多灯並列に接続され、 多灯の放電ランプの中で最も低い立消えの電流値を立消
    えの電流とすることを特徴とする請求項1記載の放電灯
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 直流電圧を高周波電圧に変換するととも
    に、放電ランプに供給するランプ電流を限流する誘導性
    バラストを含むインバータ手段と;放電ランプの両端間
    に接続され、誘導性バラストとの共振により放電ランプ
    の電極予熱と始動とを行なわせる始動用コンデンサと;
    放電ランプが安定して点灯する周波数と、この周波数よ
    り高く放電ランプが立消える周波数との間で、インバー
    タ手段の発振周波数を変化させる制御手段と;を具備し
    たことを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 直流電圧を高周波電圧に変換するととも
    に、多灯並列に接続された放電ランプに供給するランプ
    電流を限流する誘導性バラストを含むインバータ手段
    と;各放電ランプの両端間に接続され、誘導性バラスト
    との共振により放電ランプの電極予熱と始動とを行なわ
    せる始動用コンデンサと;いずれの放電ランプも安定し
    て点灯する周波数と、この周波数より高くいずれの放電
    ランプも立消える周波数との間で、インバータ手段の発
    振周波数を変化させる制御手段と;を具備したことを特
    徴とする放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、放電ランプのエンドグロー
    を無くすように、放電ランプが立ち消える周波数から安
    定に点灯する周波数にインバータ手段の発振周波数を急
    峻に移行させることを特徴とする請求項3または4記載
    の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、放電ランプのエンドグロー
    を無くすように、放電ランプが立ち消える周波数よりも
    十分に高い周波数までインバータ手段の発振周波数を変
    化させることを特徴とする請求項3ないし5いずれか記
    載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 放電ランプは、定格出力の異なるものを
    有していることを特徴とする請求項2および4ないし6
    いずれか記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 インバータ回路は、点灯および立消えを
    交互に切り換える周波数が商用交流電源周波数の2倍程
    度であることを特徴とする請求項1ないし7いずれか記
    載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 放電ランプは、管径が20mm以下であ
    ることを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載の放
    電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 器具本体と;請求項1ないし9いずれ
    か記載の放電灯点灯装置と;を具備したことを特徴とす
    る照明装置。
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