JPH1079099A - 通行車両制御システムおよび車両走行制御装置 - Google Patents

通行車両制御システムおよび車両走行制御装置

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JPH1079099A
JPH1079099A JP18678097A JP18678097A JPH1079099A JP H1079099 A JPH1079099 A JP H1079099A JP 18678097 A JP18678097 A JP 18678097A JP 18678097 A JP18678097 A JP 18678097A JP H1079099 A JPH1079099 A JP H1079099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通量が増加しても交差点での発進遅れをな
くして通過台数の減少を防止すると共に、運転者の心理
的不安を解消する。 【解決手段】 自動車5には車載機6を搭載する。道路
1の車両用信号機2の手前に路上機4を配設し、信号で
停車した複数台の自動車5に同時に発進するように走行
制御信号を送信する。自動車5は、フロントアンテナ9
で路上機4と通信をして走行制御信号を受け付け、車載
コンピュータにより制御すると共に、後続の自動車5の
車載機6にリアアンテナ10を介して走行制御信号を送
信する。至近距離に停車している後続の自動車5の車載
機6がこれを受信して順次後続の自動車5に伝える。こ
れにより、停止時の車間距離のままで同時に発進でき、
しかも、ブレーキなどの操作に応じて走行制御できるの
で、運転者の心理的不安が解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行路における通
行車両の台数が増加したときに、車両用信号機の設置箇
所などで発進遅れにより発生する渋滞を緩和できるよう
にした通行車両制御システムおよびこの通行車両制御シ
ステムに用いられる車両走行制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】都市部においては、特
定の道路に自動車が集中することが多く、交通量が増加
し始めると慢性的な渋滞が発生してしまう状況にある。
この場合、渋滞が最も発生しやすいのは、信号機が設置
された交差点などで、例えば1回の青信号の期間中に通
過しきれない程度まで交通量が増加すると、信号が青信
号に変わっても後方に位置する車両が動きだすのは既に
信号が赤信号に変わる頃となってしまう場合がある。そ
して、最悪の場合には、青信号になっているにもかかわ
らず、後続車両は全く前進できなくなる事態が生ずる。
【0003】このような状況下では、各車両の運転者は
見える範囲の前方の車両のブレーキランプからしか進行
状況を判断できないため、直前の車両が発進しても安全
を見込んだ車間距離を確保しないと発進できない。これ
によって、青信号に変わった時点からの車両の発進の仕
方に遅れが生じてしまうのである。
【0004】一方、このような渋滞が発生した状況で
は、運転者は渋滞の原因を把握できないために、早く抜
け出そうとして焦ってしまう場合があり、結果として無
理な走行をして事故を起こしてしまうこともあり得る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、信号機が設置された交差点などの交通が停滞しやす
い場所で発生する渋滞を極力緩和できるようにした新し
い交通システムを実現できる通行車両制御システムおよ
びこの通行車両制御システムで用いられる車両走行制御
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、走行路を走行している通行車両が車両用信号機によ
り停止されると、路上機から通信信号が送信されるよう
になる。通行車両においては、車載機がこれを受信する
と通信を行うようになり、走行制御信号を受けるように
なる。車載機は、この走行制御信号を受けると、車両走
行制御装置により走行の制御を行うようになり、このと
き、複数台の通行車両が存在する場合には、車両用信号
機が通行可能な表示状態となった時点でほぼ同時に発進
するようになる。これにより、前の車両が順次発進して
ゆくことにより運転者が車間距離を十分に確保した状態
で発進することによる後続車両の発進遅れを解消するこ
とができ、車両用信号機が通行可能な表示状態の期間中
に走行できる台数を増加させることができて渋滞を緩和
させることができる。
【0007】請求項2の発明によれば、各通行車両に対
する走行制御信号が所定時間毎の走行距離と進行方向に
関する指示情報として与えられるようになるので、通行
車両側では、自己に宛てられた走行制御信号に応じて車
両走行制御装置により車速や進行方向を駆動制御して、
この結果、複数台の通行車両がほぼ同時に発進して通行
することができるようになる。
【0008】請求項3の発明によれば、路上機からの通
信信号に対して通行車両の車載機では、第1のアンテナ
によりこれを受信して通信を行うことができ、また、こ
のとき受信した通信信号を後続の所定範囲内に存在する
通行車両に対して第2のアンテナを通じて送信すること
ができるようになる。これにより、路上機により、車載
機の通信制御手段を通じて、連続した複数台の通行車両
の走行制御を前後の連携をとりながら行わせることがで
きるようになる。
【0009】請求項4の発明によれば、後続の通行車両
は前方に位置する通行車両が路上機から受けた通信信号
を第1のアンテナによって受信することができ、路上機
の通信エリアに存在しない場合でも確実に走行制御信号
としての通信信号を受信して走行制御を行うことができ
るようになる。
【0010】請求項5の発明によれば、後続の通行車両
は、前方の通行車両の後方の至近距離に位置するときに
第2のアンテナから送信される通信信号を受信すること
ができ、そのとき受信する走行制御信号に基づいて走行
制御装置の制御を行うようになる。したがって、前方の
通行車両から走行制御信号を受信できるのは至近距離に
近接した一台の通行車両のみとなり、複数台の通行車両
が同時に受信して走行制御が混乱することがなくなる。
また、至近距離に存在する状態が走行制御の必要なとき
であるから必要且つ十分な走行制御を行うことができる
ようになる。
【0011】請求項6の発明によれば、車載機は、路上
機からの通信信号と前方に位置する他の通行車両の第2
のアンテナからの通信信号とを共に受信すると、その受
信信号がいずれから発信されたものかを判定した後に、
前方に位置する他の通行車両の第2のアンテナから送信
された通信信号を優先的に受け付けて処理するようにな
る。これにより、例えば、通行車両が路上機の近傍に位
置している場合で、前方の通行車両と路上機との両者か
ら通信信号を受ける場合に混信を起こすことがなくな
り、確実に走行制御を行うことができるようになる。
【0012】請求項7の発明によれば、車載機は、前方
に位置する通行車両の第2のアンテナから送信された通
信信号を第2のアンテナから後続の通行車両に対して送
信することにより、走行制御信号を伝達することができ
る。これにより、路上機から通信信号を送信できない領
域に制御対象となる通行車両が位置する場合でも確実に
走行制御信号を伝達して走行制御を行うことができるよ
うになる。
【0013】請求項8の発明によれば、路上機の通信エ
リアが先頭の通行車両のみと通信可能な程度の領域に設
定されているので、車両用信号の停止位置の先頭位置に
停止した通行車両の車載機のみが路上機からの送信信号
を受信することができ、換言すれば、複数台の通行車両
が路上機から同時に通信信号を受信することがなくなる
ので、路上機側においては車載機からの応答信号を確実
に処理して通信を続けることができるようになる。
【0014】請求項9の発明によれば、車載機側におい
ては、路上機から送信される通信信号を受信すると、こ
れに続いて送信されてくる無変調の搬送波を変調して反
射することにより応答信号を送信することができるの
で、受動的な通信を行う範囲においては発振器を備える
必要がなくなり、構成も簡単になる。
【0015】請求項10の発明によれば、路上機から送
信する通信信号の間欠時間を、通行車両が車両用信号機
の位置で停止したときに受信できる程度に設定しておけ
ば、通信頻度を少なくして省電力化を図りながら確実に
通信を行うことができるようになる。
【0016】請求項11の発明によれば、複数の路上機
が設けられる場合でも、通信エリアが重複する場合に
は、それらの路上機の通信信号の送信タイミングを異な
るように設定するので、通行車両が通信エリアの重複領
域に位置する場合でも、確実に一方からの通信信号を受
信して通信を開始することができるようになる。これに
よって、複数の車線が設けられた走行路などに適用する
場合でも、確実に走行制御を行うことができるようにな
る。
【0017】請求項12の発明によれば、車載機は、第
1のアンテナから受信した通信信号を第2のアンテナを
介して送信する際に、路上機から送信される無変調の搬
送波を変調増幅手段により送信しようとする信号で変調
して増幅することにより送信するので、発振器などの発
振手段を備えない簡単な構成としながら、後続の通行車
両に確実に通信信号を送信することができるようにな
る。
【0018】請求項13の発明によれば、車載機におい
ては、通信制御手段により、第2のアンテナから通信信
号を送信する際に、自己の走行状態を示す情報を検出手
段により検出された結果に基づいて付加して送信するよ
うになる。これにより、後続の通行車両が走行制御信号
に基づいて走行制御を行う際に、前方の通行車両の走行
状況によっても制約を受ける場合に確実にこれに応じた
走行制御を行うことができるようになる。
【0019】請求項14ないし16の発明によれば、走
行状態を検出する検出手段として、車速検出手段、ブレ
ーキ検出手段、あるいはステアリング角度センサとして
いるので、これらにより、通行車両の走行速度や減速加
減あるいは操舵方向を認識して走行制御信号に基づいた
走行制御を行うことができるようになる。
【0020】請求項17の発明によれば、車載機の第1
および第2のアンテナを指向性を有する平面パッチアン
テナにより構成したので、配設のためのスペースを少な
くしながら、所望の通信可能な領域を設定することがで
きるようになる。
【0021】請求項18の発明によれば、第1および第
2のアンテナをナンバープレートに埋め込む構成とした
ので、アンテナの存在が目立たない状態で通行車両の前
後に配設することができ、また、この構成とすることに
より外部からアンテナ単体での取り外しをし難いので、
盗難に対する防止効果が高くなる。
【0022】請求項19の発明によれば、車載機は、第
1のアンテナに通信信号を受信したときに、その受信強
度が所定レベル以上となったときに起動回路により起動
状態となるので、非通信時には電力を消耗しない状態と
しながら、受信したときには確実に通信を行うことがで
きるようになる。
【0023】請求項20の発明によれば、通行車両が車
両用信号機の停止指示により停止した後に発進する場合
に、路上機からの走行制御信号に基づいた走行制御状態
となるときには、表示手段にその旨が表示されるので、
運転者はこれを認識して走行状態を確認することができ
るようになり、心理的不安を解消することができるよう
になる。
【0024】請求項21の発明によれば、通行車両が路
上機からの走行制御信号にしたがって所定範囲内を走行
しているときにその走行状態を補助通信アンテナにより
モニタしているので、走行状態に変化があった場合など
や、その後の通過状況を確認して後続の通行車両に対す
る走行制御信号を送信するなどの制御に利用することが
できるようになる。
【0025】請求項22の発明によれば、車載機は自発
的な発振出力手段を備えるので、路上機から受ける送信
信号に対して自発的に送信信号を出力することができる
ようになる。これによって、路上機側においては、送信
信号に続けて無変調の搬送波を送信するなどの構成が不
要となることに加えて、その無変調の搬送波を変調して
反射により送信する場合と比べて、路上機の送信出力に
依存しないようにすることができこれによって強い電波
で路上機側に送信信号を送信することができるようにな
る。
【0026】また、前後に位置する車両に対しては、後
続の車両が前方の車両に対して自発的に通信を行なうこ
とができるので、受信した情報について確認をとるため
の通信を実行することができ、さらには路上機が存在し
ないところにいる場合でも、車両間で通信を行なうこと
ができるので、情報伝達機能を高めることができるよう
になる。
【0027】請求項23の発明によれば、上述した各通
行車両制御システムにおいて、車両に設けられた走行制
御要素としての例えば自動変速ギア装置、ステアリング
コントローラあるいはブレーキコントローラなどの装置
に対して信号経路を介して接続され、インターフェース
回路により車載機との間で授受する信号によってそれら
の装置の駆動制御を行なうことができるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の基本的な構成を示す
第1の実施形態について図1ないし図13を参照しなが
ら説明する。まず、図1を参照して全体の概略的な構成
について説明する。走行路である一車線の道路1には、
交差点の前に位置して車両用信号機2が設置されてい
る。この車両用信号機2の手前にはガントリ3が道路1
を跨ぐようにして設けられ、そのガントリ3の中央部に
は路上機4が配設されている。路上機4は、図中斜線領
域で示すように、道路1における路上機4の手前側の所
定領域に通信エリアEが設定されている。そして、路上
機4には車両用信号機2の表示状態を示す信号が入力さ
れるようになっている。
【0029】道路1を通行する通行車両としての自動車
5(5a,5b)には、図2および図3にも示すよう
に、それぞれ車載機6が搭載されていると共に、前後の
ナンバープレート7,8に第1および第2のアンテナが
フロントアンテナ9,リアアンテナ10としてそれぞれ
埋め込まれた状態で配設されている。これら各アンテナ
9,10は、それぞれ自動車5の前方所定範囲および後
方所定範囲に通信エリアEf,Ebを設定するようにな
っている。
【0030】自動車5には、車両走行制御装置を構成す
る車載コンピュータ11が搭載されており、後述するよ
うに走行制御信号に基づいて自動車5の走行を制御す
る。この車載コンピュータ11には、ブレーキペダル1
2の押圧速度を検出するブレーキ検出手段としてのブレ
ーキ押圧力センサ13が接続され、ステアリングホイー
ル14の回転角度を検出するステアリング角度センサ1
5が接続され、車速検出手段としての車速センサ16が
接続されている。
【0031】次に、図4ないし6を参照して電気的構成
について説明する。車載機6の構成を示す図4におい
て、通信制御手段としての制御回路17は、マイクロコ
ンピュータ,ROM,RAMなどから構成されるもの
で、通信制御プログラムが記憶されている。フロントア
ンテナ9は、通信回路18および起動回路19をそれぞ
れ介した状態で制御回路17の入力ポートに接続されて
いる。リアアンテナ10は変調増幅手段としての通信回
路20を介して制御回路17の入力ポートに接続されて
いる。
【0032】通信回路18は、フロントアンテナ9によ
り受信された信号を復調して制御回路17に入力し、制
御回路17からの送信信号を変調信号に変換してアンテ
ナ9に出力する。起動回路19は、フロントアンテナ9
により信号が受信されると、その受信レベルが所定レベ
ル以上になると制御回路17を起動して通信処理動作を
開始させる。通信回路20は、制御回路17から出力さ
れる送信信号を変調増幅してリアアンテナ10に出力す
る。
【0033】表示手段としての表示装置21およびブザ
ー22は制御回路17の出力ポートに接続されている。
表示装置21は、液晶ディスプレイなどで構成され、制
御回路17からの各種の表示信号にしたがって表示動作
を行うもので、例えば運転者が見易い位置に配設される
ようになっている。ブザー22は、自動運転モードから
マニュアル運転モードに切換わるときに表示動作に加え
て音によっても報知するためのものである。
【0034】ICカードインタフェース23は、使用者
が所有するICカード24を用いて各種の情報を記憶し
たり処理したりするためのもので、制御回路17の入出
力ポートに接続されており、ICカード24が装着され
るとデータのやり取りがおこなわれるようになってい
る。電源回路25は、車載機6内に所定電圧の出力を給
電するためのもので、バックアップ用電池26や交換電
池27が装着されるようになっていると共に、外部から
の電源として車載バッテリ28が接続可能な構成となっ
ている。
【0035】図5は車両走行制御装置29の電気的構成
を示すもので、車載コンピュータ11は、車載機6から
データバス30,インタフェース31およびデータバス
32を介して接続されている。この車載コンピュータ1
1は、車載機6から送信される走行制御信号およびブレ
ーキ押圧センサ13,ステアリング角度センサ15およ
び車速センサ16から与えられる検出データに基づいて
自動車5の走行を制御するもので、出力ポートはデータ
バス33を介して制御装置34に接続されている。制御
装置34は、自動変速ギアコントローラ35,ステアリ
ングコントローラ36,ブレーキコントローラ37およ
びフューエルインジェクションコントローラ38から構
成されており、走行制御信号に応じて、走行速度,走行
方向やブレーキコントロールを行うようになっている。
【0036】図6は路上機4を含む全体の概略的な電気
的構成を示すもので、路上機4は、アンテナ39,通信
回路40,通信の制御を行う制御装置41およびインタ
フェース42から構成されている。アンテナ39は、道
路1に設定した通信エリアE内に存在する自動車5の車
載機6と通信を行うためのもので、通信回路40および
制御装置41により、パイロット信号などの通信信号を
マイクロ波信号として送信した後は無変調の搬送波を続
けて送信するようになっている。インタフェース42
は、ケーブル43を介して他の路上機4a,4bや全体
の動作を統括する管理コンピュータ44に接続されてい
る。
【0037】次に本実施形態の作用について図7ないし
図13をも参照して説明する。図8は、路上機4と車両
用信号機2の停止指示によって停車されている複数台例
えば4台の自動車5(以下、説明の都合上、自動車5,
5a,5bに代えて自動車5の1台目,2台目,3台
目,4台目と称する)がある場合のそれぞれの通信タイ
ミングについて示しており、以下これを参照しながら説
明する。
【0038】まず、路上機4においては、制御装置41
により通信回路40を介してアンテナ39から車両用信
号機2の停止信号中にパイロット信号Spを通信エリア
E内に向けて間欠的に送信し、パイロット信号Spの非
送信期間中は無変調の搬送波を送信している。いま、こ
の車両用信号機2の停止信号により自動車5が停止され
ると、先頭に位置する1台目の自動車5のフロントアン
テナ9は上記通信エリアE内に位置するようになり、路
上機4からのパイロット信号Spを受信するようにな
る。
【0039】車載機6側においては、フロントアンテナ
9を介して路上機からのパイロット信号Spを受信する
と、まず、そのパイロット信号Spの受信レベルが所定
以上になると起動回路19が動作して制御回路17を起
動させるようになる。制御回路17は、起動状態になる
と、まず、受信したパイロット信号Spから対応する路
上機4の路上機IDを読取り、パイロット応答信号Sa
を作成する。パイロット応答信号Saは、受信した路上
機4の路上機IDと共に自己に設定されている車載機I
Dを付加したものとして生成され、路上機4から続けて
送信される無変調の搬送波をフロントアンテナ9により
パイロット応答信号Saで変調しながら反射することに
より路上機4側に送信する。
【0040】上述の場合、実際には、上述したパイロッ
ト信号Spは、図9に示すように、同期信号Skに路上
機データとして路上機4のIDコードを付加したもの
で、これを所定周期Tで間欠的に送信するようになって
おり、パイロット信号Spを送信していない期間中は、
無変調の搬送波を送信するようになっている。また、パ
イロット応答信号Saは、図10に示すように、同期信
号Skに車載機データとしてその車載機6のIDコード
と受信した路上機4のIDコードとを付加したもので、
これを、路上機4から送信されている無変調の搬送波を
変調することにより送信するものである。
【0041】これにより、路上機4は、停車している1
台目の自動車5の車載機6を認識することができ、この
1台目の自動車5に対して上述同様にして走行制御信号
を送信するようになる。このとき、走行制御信号は、上
述のパイロット信号Spにおける路上機データの部分に
付加された通信信号として送信されるようになってい
る。
【0042】すると、1台目の自動車5の車載機6は、
これに応じて路上機4側に受信の確認を示す通信信号で
応答すると共に、後続の2台目の自動車5に対してリア
アンテナ10からいま受信した走行制御信号に加えて自
己の走行状態を示す情報についても付加して送信するよ
うになる。このとき、走行状態を示す情報は、車載コン
ピュータ11を介して車載機6側に送信されるブレーキ
押圧センサ13,ステアリング角度センサ15あるいは
車速センサ16の検出出力である。
【0043】上述の場合、1台目の自動車5のリアアン
テナ10から2台目の自動車5に対して送信される通信
信号は、路上機4からフロントアンテナ9により受信し
ている無変調の搬送波を変調増幅して出力するもので、
図11に示すように、その通信信号の先頭には起動信号
Swが付加されている。これは、路上機4から繰り返し
パイロット信号Spを送信する場合と異なり、1回の通
信により制御回路17を確実に起動状態にするためのも
ので、この起動信号Swに続けて同期信号Sk,車載機
データをつないだ信号として構成している。車載機デー
タには、1台目の自動車5が受信した路上機4の路上機
IDおよび1台目の自動車5の車載機IDが含まれてい
る。
【0044】そして、1台目の自動車5から2台目の自
動車5への通信信号のうちで、路上機4から送信された
走行制御信号も送信する場合には、図12に示すよう
に、同期信号Skに続いて路上機データとして付加し、
この後再び同期信号Skを付加してから車載機データを
つないだ信号として構成している。
【0045】さらに、上述と同様にして、後続の3台目
の自動車5から4台目の自動車5に通信信号を送信する
場合には、例えば図13に示すように、路上機データに
続けて自己を含めた3台分の自動車5の車載機データを
それぞれ同期信号Skを前に付加して順次並べた信号と
して構成している。したがって、路上機4からの無変調
の搬送波の送信時間の範囲内であればその搬送波を利用
して可能な限りの自動車5の台数分のデータを順次送信
することができるようになる。
【0046】なお、上述の場合において、2台目の自動
車5においては、1台目の自動車5に近接して停車した
場合に、フロントアンテナ9で1台目の自動車5のリア
アンテナ10から送信される信号と路上機4から送信さ
れた信号とを共に受信することが生ずる。しかし、この
とき2台目の自動車5の車載機6は、路上機4からの通
信信号よりも前方に位置する1台目の自動車5からの通
信信号を優先的に受け付けるようになるので、混信を防
止して確実な通信を行うことができる。
【0047】上述のようにして、4台の自動車5が路上
機4から走行制御信号を受けると、各自動車5の車載機
6においては、以下のようにして自動走行の制御を行わ
せるようになる。すなわち、車載機6の制御回路17
は、起動状態になると図7に示した制御プログラムをス
タートする。まず、制御回路17は、走行制御信号を受
信すると(ステップS1)、この走行制御信号を車載コ
ンピュータ11に送信して走行制御データを作成させる
(ステップS2)。走行制御信号は、例えば、車両用信
号機2が走行可能の指示に替わった時点を時刻ゼロとし
て、各自動車5の停止位置から所定時間間隔毎の走行距
離を示すデータとして構成される。
【0048】車載コンピュータ11は、その走行制御信
号に基づいて、自己の車両の大きさや重さなどの車種を
考慮したギア、ステアリング、ブレーキ、フューエルイ
ンジェクションなどの各制御データを作成し、自動走行
制御が介しされると、適宜のタイミングでコントローラ
35〜38にその制御データを与えるようになってい
る。
【0049】次に、各車載機6は、路上機4から自動走
行可能の指令指示が与えられるまで待機しており(ステ
ップS3)、車両用信号機2が通行可能の指示状態に変
化して路上機4から自動走行進行可の指示が与えられる
と、制御回路17は、車載コンピュータ11に対して自
動走行制御を行わせるようになる(ステップS4)。こ
れにより、4台の自動車5は車両用信号機2が走行可能
の表示に替わった時点からほぼ同時に発進して停止時点
の車間距離を保ったままの状態で走行するようになり、
速やかに交差点内を通過することができるようになる。
【0050】このとき、自動制御状態にある自動車5に
おいては、不測の事態などに対応して運転者がブレーキ
を踏む場合があるので、制御回路17は、この自動走行
制御中、ブレーキの踏み込みがあるか否かを検知しなが
ら(ステップS5)自動走行エリア内を走行制御させる
ようになっている(ステップS6)。この場合、制御回
路17は、ブレーキの踏み込みがある場合にはその踏み
込み速度のデータなどをブレーキデータとして車載コン
ピュータ11から入力して後続の自動車5に対して車載
機データに付加して送信するようになる(ステップS
7)。
【0051】そして、後続の自動車5においては、走行
制御信号に基づく走行制御をしている状態で前方の自動
車5からブレーキデータが付加した状態で送信される場
合には、これに応じて走行制御内容を変更して追突を防
止しながら走行できるように車載コンピュータ11に制
御させるようになっている。
【0052】このようにして自動車5が所定の自動走行
エリアを通過すると、制御回路17は、出口エリアにな
ったことを判定した後(ステップS8)、表示装置21
にマニュアル走行の指示を表示させるようになる(ステ
ップS9)。これにより、運転者は、マニュアル運転に
よる走行を開始すべき時点を認識することができるよう
になる。そして、出口エリアを通過すると、制御回路1
7は、ブザー22にアラーム信号を出力して(ステップ
S10)運転者にマニュアル走行を開始させるように促
し、自動走行制御を解除して(ステップS11)プログ
ラムを終了するようになる。
【0053】このような本実施形態によれば、各自動車
5に搭載した車載機6に、路上機4から自動走行信号を
与えて、車両用信号機2が走行可能の指示を出した時点
から4台の自動車5をほぼ同時に発進させて走行制御を
行わせる構成としたので、自動車5の通行量が増えた場
合に、交差点などの信号機の切り替わり時点での後続の
自動車の発進遅れを極力防止して渋滞の発生を緩和させ
ることができるようになる。
【0054】また、車載コンピュータ11を介してブレ
ーキの使用状態の検出結果を後続の自動車5に送信する
ようにしたので、その踏み込みの程度などに応じて減速
の度合いを認識して自動車5の走行状態を制御すること
ができ、運転者にとっては、ブレーキを踏んだか否かの
みのブレーキランプの点灯の情報に比べて情報量が増え
るので、心理的な不安を解消させることができるように
なる。
【0055】リアアンテナ10による通信可能な範囲を
短く設定しているので、後続の自動車5が近接して停車
している場合にのみ通信を行って走行制御の対象とする
ことができ、混信等を防止して確実に1台の自動車5と
の通信を行うことができるようになる。
【0056】車載機6による送信は、路上機4から送信
される無変調の搬送波を変調することにより送信信号を
生成するので、発振器を持たない構成としながら、送信
機能を持たせることができるようになる。
【0057】車載機6に起動回路19を設ける構成とし
たので、電力の消費量を通信を行うときのみの必要最小
限とすることができ、電池の交換頻度を少なくすること
ができるようになる。
【0058】フロントアンテナ9およびリアアンテナ1
0をそれぞれナンバープレート7,8に埋め込み配置す
る構成としたので、アンテナの存在を目立たないように
しながらコンパクトに設置することができ、しかも適切
な通信エリアを設定することができるようになる。ま
た、ナンバープレート7,8に設けることから、盗難に
対する安全性も向上するようになる。
【0059】液晶ディスプレイ21を設けて自動走行状
態への移行や各種の情報を表示させる構成としたので、
運転者は、走行状態の認識を確実に行えるようになる。
また、自動走行からマニュアル走行へ移行するときにブ
ザー22によりアラームするようにしたので、確実にマ
ニュアル走行へ移行することができるようになる。
【0060】(第2の実施形態)図14ないし図16は
本発明の第2の実施形態を示すもので、以下、第1の実
施形態と異なる部分について説明する。なお、この実施
形態では、走行路としての2本の道路45,46が交差
する交差点に適用したもので、道路45を通行する自動
車5は、交差点を直進するように設定されている場合を
例にとっている。
【0061】道路45は、図中A方向に進行する1つの
A車線と、このA車線と反対のB方向に進行する1つの
B車線とが設けられている。交差点47には、道路4
5,46の各車線に対応して4つの車両用信号機48〜
51が配設されている。また、各車線に対応して交差点
47の手前部分に路上機52〜55が配設されると共
に、交差点47を通過した地点に補助通信アンテナ56
〜59が配設されている。
【0062】路上機52〜55は、それぞれ第1の実施
形態と同様にして交差点47の手前で車両用信号機48
〜51により停車している自動車5と通信を行って自動
走行制御を行わせるものである。また、補助通信アンテ
ナ56〜59は、自動走行制御により交差点47内を走
行する自動車5と通信を行って走行状態をモニタするた
めのもので、各車線の進行方向に沿った通信エリアFが
設定されている。
【0063】上記構成において、道路45のA車線を走
行する自動車5を例にとってその制御状態について説明
する。路上機52は、第1の実施形態と同様にして、4
台の自動車5毎に自動走行制御を行わせるように、各自
動車5の車載機6と通信を行っている。そして、その走
行と共に通信エリアEを通過すると、次々と通信エリア
E内に侵入してくる自動車5と通信を行って走行状態を
モニタする。
【0064】この場合、路上機52は、4台の自動車5
を一つのリンク単位として設定し、そのリンク情報を通
信エリアE内に存在する自動車5の車載機6に送信す
る。そして、同じリンク番号の4台の自動車5は、同じ
走行制御信号により同じ走行パターンで制御されるよう
になる。また、各自動車5の車載機6は、順次後続の自
動車5の車載機6にリンク情報を送信することにより、
多数の自動車5が連続して停車している状態では、各自
動車5の車載機6は、リンク情報によって、自己のリン
ク番号および何台目であるかを認識することができる。
【0065】そして、各自動車5が路上機52の通信エ
リアEを通過する際には、それぞれの車載機6は、路上
機52からパイロット信号Spを受信すると車載機デー
タとしてリンク番号と何台目かを示すデータを付加して
送信する。これによって、路上機52側において、リン
クされた複数の自動車5の走行状態を認識することがで
きるようになる。
【0066】また、補助通信アンテナ56は、路上機5
2とは異なるタイミングで、所定時間間隔で通信エリア
F内にパイロット信号Spを送信しており、非送信期間
中には無変調の搬送波を送信している。そして、通信エ
リアF内に自動車5が侵入して車載機6がパイロット応
答信号Saを送信すると、これによって、図16に示す
ように、自動走行制御により走行する自動車5の走行状
態をモニタすることができるようになる。
【0067】このような第2の実施形態によれば、第1
の実施形態の効果に加えて、補助通信アンテナ52〜5
5を設けて自動走行制御による走行中の自動車5の走行
状態をモニタすることができるので、確実に自動走行状
態を認識して後続の自動車5のリンクについても迅速且
つ確実に走行制御を行うことができるようになる。
【0068】(第3の実施形態)図17および図18は
本発明の第3の実施形態を示すもので、第2の実施形態
と異なるところは、走行路として、片側3車線を有する
道路60,61の交差点62に適用しているところで、
各車線は左折車線,直進車線,右折車線に通行区分され
ている。以下においては、簡単のために、例えば、道路
60の図中矢印Aで示す進行方向に対する左折車線60
a,直進車線60b、右折車線60cについて説明す
る。
【0069】各車線60a〜60cのそれぞれに対応し
て、交差点62には車両用信号機63が設けられてい
る。そして、交差点62の手前には路上機64a〜64
cが設けられ、それぞれ通信エリアEa〜Ecを設定し
ており、交差点62を通過した地点に補助通信アンテナ
65a〜65cが設けられ、それぞれ通信エリアFa〜
Fcを設定している。そして、直進車線60bにおいて
は、路上機64bが第2の実施形態と同様にして走行制
御信号を4台毎の自動車5の車載機6に送信して自動走
行させるように制御し、そのときの走行状態を補助通信
アンテナ65bによりモニタする。
【0070】また、左折車線60aおよび右折車線60
cにおいては、路上機64a,64cのそれぞれは、走
行制御信号として、所定時間毎の距離データに加えて、
進行方向を示すデータを付加して送信する。この場合、
例えば、走行制御データとしては、図18に示すよう
に、0.5秒毎の進行距離(m)および進行方向(角
度;北を0°として時計と反対回りの方向に角度が大き
くなるにしたがって増加するように示される角度)のデ
ータで構成される。
【0071】車載機6は、走行制御信号を受信すると、
これにしたがって車載コンピュータ11により走行方向
についても自動的に制御するようになっている。そし
て、各車線60a,60cに対応する補助通信アンテナ
65a,65cは、左折および右折する自動車5と通信
エリアFa,Fc内で通信することによりその走行状態
をモニタするようになっている。これにより、直進に加
えて、左折や右折する自動車5についても4台毎にまと
まってほぼ同時に発進させることができるようになり、
渋滞の緩和をすることができるようになる。
【0072】(第4の実施形態)図19および図20は
本発明の第4の実施形態を示すもので、第2の実施形態
と異なるところは、道路45を直進する場合に加えて右
折および左折も可能な場合を想定した走行制御を行うと
ころである。そして、この場合においては、交差点47
を通過した所定領域にも別途に通信エリアGを設ける第
2の補助通信アンテナ(図示せず)を設けた点が異な
る。すなわち、各路上機52〜55により通信エリアE
1〜E4が設定され、補助通信アンテナ56〜59によ
りモニタ用の通信エリアF1〜F4が設定され、さらに
第2の補助通信アンテナによりモニタ用の通信エリアG
1〜G4が設定されている。
【0073】上記構成において、各自動車5の自動走行
を行うためのゾーンとしては、例えば、路上機52にお
いては、通信エリアE1の位置から、交差点47内を通
過して直進,左折あるいは右折をした後第2の補助通信
アンテナの通信エリアG1,G3,G4を通過するまで
に設定され、この範囲内でその走行状態がモニタされな
がら制御されるのである。
【0074】この場合、図19に示す状態では、例えば
道路45のA車線を走行する自動車5は、通信エリアE
1に停車している状態から発進開始の指令を受けて発進
すると、車載機6は、直進の場合には通信エリアF1,
G1を経て順次通信を行い、通信エリアG1内を抜ける
と自動走行制御状態が解除されるようになっている。そ
して、自動車5が左折をする場合には、車載機6は、通
信エリアF1,G3を経て順次通信を行い、右折をする
場合には通信エリアF1,F2,G4を経て順次通信を
行うようになっている。
【0075】また、図20に示す状態では、道路46の
図中C方向に進行するC車線を走行する自動車5は、通
信エリアE3に停車している状態から、発進開始の指令
を受けて発進すると、車載機6は、直進の場合には通信
エリアF3,G3を経て順次通信を行い、通信エリアG
3内を抜けると自動走行制御状態が解除されるようにな
っている。そして、自動車5が左折をする場合には、車
載機6は、通信エリアF3,G2を経て順次通信を行
い、右折をする場合には通信エリアF3,F4,G1を
経て順次通信を行うようになっている。
【0076】これにより、第2の実施形態の効果に加え
て、交差点47を通過するまで確実に自動運転制御を行
うことができると共に、その走行状態を確実にモニタす
ることができるようになる。
【0077】(第5の実施形態)図21ないし図23は
本発明に第5の実施形態を示すもので、上記各実施形態
と異なるところは、路上機4に代わる路上機70が設け
られると共に、車載機6に代わる車載機71が設けられ
たところである。すなわち、車載機71には自発的に通
信のための送信信号を出力することが可能な通信手段
(アクティブタイプ)を備えた構成とされており、これ
に対して路上機70は、車載機71に対する送信信号と
して、無変調の搬送波を送信することは行なわないアク
ティブタイプの構成とされている。以下、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0078】図21は車載機71の電気的構成を示すも
ので、第1の実施形態と異なるところは、通信回路1
8,20に代えて、前後に対応してそれぞれ受信回路7
2,73、送信回路74,75を設けると共に、各受信
回路72,73には前述同様の起動回路76,77を付
加した構成とし、各受信回路72,73,送信回路7
4,75のそれぞれには専用のアンテナ72a〜75a
が設けられた構成とされている。
【0079】また、ブザー22に代えて、音声出力も可
能とした音声発生器78を設けた構成としている。この
音声発生器78により、必要に応じて報知音以外に音声
出力により使用者に対して情報あるいは報知出力を伝達
するようになっている。
【0080】さて、上述の構成において、通信を行なう
場合の作用について説明する。まず、通信を行なうに際
して使用されるプロトコルについて簡単に説明する。す
なわち、路上機4から送信される信号のフレームとして
は、FCMS(フレームコントロールメッセージスロッ
ト)、MDS(メッセージデータスロット)、ACTS
(アクティベーションスロット)およびWCNS(識別
符号スロット)の4種類から構成されている。
【0081】このうち、FCMSは、フレーム制御情報
を複数の車両に送信するために用いられるスロットで、
1フレームに1つあり、フレームの先頭に位置する。M
DSは、データの送受信に使用されるスロットである。
ACTSは、路上機70が車載機71をリンクするため
に用いるスロットで、ここに複数のチャンネルが設定さ
れるようになっている。
【0082】路上機70と通信を行なおうとする車載機
71は、その路上機70の通信エリアE内に車両79が
侵入すると、このチャンネルに車載機71のIDを送信
し、路上機70に車載機71の存在を伝える。WCNS
は、車載機71の種類を識別するために用いるスロット
である。例えば、車載機71が料金収受用か、自動走行
用か、トランシーバか、あるいは緊急車両用通信機かな
どの区別をするために用いる。
【0083】図23は、路上機70の近傍に5台の車両
79A〜79Eが縦列状態で並んでいる場合を示してお
り、図22はこのような状態において行なわれる各車両
79A〜79E間での通信の一例を示すもので、以下、
これらの図を参照して説明する。先頭の2台の車両79
A,79Bに搭載された車載機71Aと車載機71Bと
が路上機70により設定されている通信エリアE内に侵
入すると、そのアンテナから送信されるFCMS1に含
まれるポーリング(POL)信号を受信する。各車載機
71A,71Bは、アクティベーションスロットのチャ
ンネルをランダムに選定して各車載機71A,71Bの
IDを含んだACTC1(アクティベーションチャンネ
ル1)、ACTC2(アクティベーションチャンネル
2)をそれぞれ応答信号として送信する。
【0084】これに対して、路上機70は、ACTC
1,ACTC2を受信すると、その信号に含まれる車載
機IDを読み、各IDの車載機71A,71BがどのM
DSで通信を行なうかを決定し、次のフレームのFCM
S2のスロット制御情報フィールドSCI(1)(スロ
ットコントロールインフォメーションフィールド)に結
果を入れて送信する。FCMS2を受信した車載機71
A,71Bは、指定されたMDSに対して通信を行なう
ように準備を行なう。ここでは車載機71Aが最初のM
DSを使用し、車載機71Bが次のMDSを指定された
とする。
【0085】車載機71Aおよび71Bは、指定のMD
Sにおける送信データを後方のアンテナを使用して後方
の車両に送信する。この場合において、車載機71Bは
その前方のアンテナから車載機71Aの送信データを受
け取る。これにより車載機71Bは前方に車載機71A
が存在することを確認する。
【0086】車載機71Bが車載機71Aからの情報を
受け取ると、車載機71Aに対してACK(アクノリッ
ジ信号)を返す。このACK信号には、どの車載機71
A,71Bから信号が返されたかを区別するためにAC
K信号を送信した車載機のIDが含まれる。ここで、車
載機71Bは前方の車載機71Aからデータを受信でき
るため、路上機70へ車載機71Bへの通信を止めるよ
うにデータを送ることができる。
【0087】図22においては、ACK/OK信号は路
上機70に対し車載機71Bへのデータ送信を止めるよ
うに要求する信号である。なお、ここで、車載機71B
は通信を止めず、前方の車載機71Aから送信されたデ
ータと、路上機70から送信されたデータの両方を受信
できるようにし、それ両者を比較できるようにしても良
い。
【0088】車載機71A,車載機71Bは、路上機7
0から受信したデータを確認するために確認送信を前方
と後方に行なう。後方に車両79C〜79Eがあれば、
その後方車両79C〜79Eに搭載された車載機71C
〜71Eが確認送信信号を受信し、路上機70のデータ
を受信すると共に、前方に車載機71A,71Bがある
ことを認識する。また、前方の車両79A,79Bは、
後方より確認信号を受信するため、後方にデータが確実
に伝わったことと、後方に車載機71C〜71Eがある
ことを認識する。後方からのデータが返って来ないとき
情報を送信した車載機は、後方に車載機がないと判断す
る。
【0089】図22のタイムチャートにおいて、路上機
70はFCMC1を送信し、ACTSに信号が返ってく
る信号をチェックして通信可能な車載機のIDと台数を
確認する。そして、路上機70は、次のFCMC2によ
って指定するSCI(1),SCI(2)において、車
載機71Aおよび車載機71Bに対してどのMDS(ス
ロット)を使って通信を行なうかを通知する。これら各
SCI(i)には、路上機70側から車載機71A,7
1Bへの通信(ダウンリンク)か、車載機71A,71
B側から路上機70への通信(アップリンク)かを制御
するためのフラグが設定されるようになっており、この
場合には、続くMDSにて路上機70側から自動走行用
のデータATR(アクティベーション・トランスポンダ
・レスポンス)を送信するためにダウンリンク指定がな
される。
【0090】車載機71A,71Bは、路上機70から
FCMC2を受けると、各車両79A,79Bの前後に
設けられたフロントアンテナおよびリアアンテナを使っ
てACK信号を送信する。このとき、後続の各車載機7
1B〜71Eは、受信したACK信号を次々と自己の後
続の車両79C〜79Eのアンテナを介して車載機71
C〜71Eに順次送信するようになる。そして、車載機
71Aおよび71Bは、路上機70からの送信信号FC
MC2のSCI(1),SCI(2)による指示に従
い、指定されたMDSで路上機70との通信を行なうよ
うになる。
【0091】なお、上述の場合に、2台目に位置する車
載機71Bは、路上機70から受ける送信信号に加え
て、前方に位置する車両79Aの車載機71Aから後方
に向けて送信されたACK信号を受信する。これによっ
て、前方に車載機71Aが存在することを認識すること
ができ、以後、路上機70からの送信信号は、前方に位
置する車載機71Aから受けることで得られるので、路
上機70からの信号を直接受けることは不要となる。そ
こで、車載機71Bは、前述したように、路上機70に
対して以後の通信が不要であることをACK/OK信号
を用いて通知するのである。ことにより、路上機70
は、以後の車載機71Bに向けての信号の送信は停止す
るようになる。
【0092】次に、路上機70は、FCMC3により、
車載機71Aに対して前回のMDSで送信した路上機7
0側から送信したデータの確認をするために、そのデー
タを送り返すようにSCI(1)を用いて指定する。車
載機71Aは、このFCMS3を受信すると、指定され
ているMDSにて前後のアンテナを介してそのデータを
送信するようになる。このとき、路上機70は、受信し
たデータが正しいものであればACK信号を送信し、正
しくない場合には車載機71Aに対して制御データを再
送信するようになっている(図示せず)。
【0093】そして、車載機71Aは、路上機70に確
認データを返すと共に、そのデータを後続の車載機71
Bへも送信するようになる。これによって、後続の車両
79B〜79Eの各車載機71B〜71Eは、順次その
データを受信してこれをさらに後続の車載機71C〜7
1Eに送信するようになる。このとき、途中で送信エラ
ーが生ずると、エラーが発生したところで、前方の車載
機71A〜71Dに対して確認のための通信を行なうこ
ともできる。
【0094】この後、路上機70は、FCMC4以降に
おいて、各車載機71A〜71Eの前後の状況を路上機
70に送信させるために、前後状況を知るための命令を
指定して車載機71Aに送信する。これにより、各車載
機71Aは後方の車載機71Bへ、前後の車載機のID
を送信するように命令を与える。そして、このような通
信を複数回FCMCを送信して繰り返すことで路上機7
0は5台の車両79A〜79Eを確認できるようにな
る。
【0095】このような第5の実施形態によれば、車載
機71を、送信信号を自発的に出力可能な構成としたの
で、路上機70から受ける送信信号に対して搬送波を受
けなくとも自発的に送信信号を出力することができるよ
うになる。これによって、路上機70側においては、送
信信号に続けて無変調の搬送波を送信するなどの構成が
不要となることに加えて、その無変調の搬送波を変調し
て反射により送信する場合と比べて、路上機70の送信
出力に依存しないようにすることができこれによって、
車載機71側から強い電波で路上機70側に送信信号を
出力することができるようになる。
【0096】また、前後に位置する車両79の車載機7
1に対しては、後続の車両79が前方の車両79に対し
て自発的に通信を行なうことができるので、受信した情
報について確認をとるための通信を実行することがで
き、さらには路上機70が存在しないところにいる場合
でも、車両間で通信を行なうことができるので、情報伝
達機能を高めることができるようになる。
【0097】本発明は、上記実施形態にのみ限定される
ものではなく、次のように変形また拡張できる。フロン
トアンテナ,リアアンテナは、ナンバープレート以外
に、例えばダッシュボード等に設けることもできる。フ
ロントアンテナ,リアアンテナに不揮発性のメモリ(E
EPROM,NVRAMなど)を付設してナンバープレ
ートの情報と共に各種のデータを登録したり書き換えた
りすることにより管理するようにしても良い。
【0098】液晶ディスプレイには、アイコンを設けて
必要に応じて入出力操作が可能な構成とすることもでき
る。起動回路は、必要に応じて設ければ良い。ICカー
ドは必要に応じて設ければ良い。走行路の交差点に限ら
ず、車両用信号機が設置されて停車する場所であれば適
用することができる。
【0099】路上機により走行制御する自動車の台数は
4台に限らず、複数台であれば何台に設定しても良い。
この場合において、同時に制御する自動車の台数が増え
ることは同時に発進させる台数を増加することになり、
渋滞緩和には貢献できるが、逆に、通信を行うための台
数が増加することになり、無変調の搬送波の送信期間が
長くなり全体としての通信頻度が低下する点でトレード
オフの関係にあるので、適宜の選択をすることによりい
ずれかを優先させることができる。
【0100】路上機から、走行制御信号に加えて、交通
情報などを付加して車載機に送信することができる。こ
れにより、例えば、渋滞情報や駐車場の情報あるいは迂
回路への誘導情報なども自動車側で取得することができ
るようになる。
【0101】走行制御データは、進行距離と進行方向の
各時刻毎のデータとして与えるようにしたが、他の例え
ば走行速度などのデータを与えるようにしても良いし、
スロットルの開度やステアリングホイールの回転角度を
直接指示するようにしても良い。
【0102】車載機のリアアンテナによる通信距離は、
混信を防止できる構成であれば長く設定することができ
る。ブレーキ検出手段は、押圧力センサ以外に、ブレー
キペダルの踏み込みを光センサや回転角度を検出するロ
ータリエンコーダで検出することもできる。双方向通信
を可能とした第5の実施形態においては、半二重通信形
を前提とした構成として送受信機を前後にそれぞれ設け
る構成としたが、全二重通信形の構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す全体の概略的構
成の上面図および側面図
【図2】自動車側の概略的な構成を示す側面図
【図3】ナンバープレートの正面図および側面図
【図4】車載機の電気的構成図
【図5】車両走行制御装置の概略的な電気的構成図
【図6】路上機側の概略的な電気的構成図
【図7】車載機と車両制御装置の制御プログラムのフロ
ーチャート
【図8】路上機と4台の自動車との間の通信のタイムチ
ャート
【図9】路上機から車載機への通信信号の説明図
【図10】車載機から路上機への通信信号の説明図
【図11】1台目の車載機から2台目の車載機への通信
信号の説明図(その1)
【図12】1台目の車載機から2台目の車載機への通信
信号の説明図(その2)
【図13】3台目の車載機から4台目の車載機への通信
信号の説明図
【図14】本発明の第2の実施形態を示す交差点部分の
外観斜視図
【図15】路上機と8台の自動車との間の通信のタイム
チャート
【図16】補助通信アンテナと4台の自動車との間の通
信のタイムチャート
【図17】本発明の第3の実施形態を示す図14相当図
【図18】走行制御信号のデータの内容を示す図
【図19】本発明の第4の実施形態を示す走行制御領域
を示す上面図
【図20】異なる走行状態に対応する図19相当図
【図21】本発明の第5の実施形態を示す図4相当図
【図22】路上機と5台の車両との間の通信のタイムチ
ャート
【図23】路上機と5台の車両の配置状態を示す平面図
【符号の説明】
1は道路(走行路)、2は車両用信号機、3はガント
リ、4は路上機、5は自動車(通行車両)、6は車載
機、7,8はナンバープレート、9はフロントアンテナ
(第1のアンテナ)、10はリアアンテナ(第2のアン
テナ)、11は車載コンピュータ、13はブレーキ押圧
力センサ(ブレーキ検出手段)、15はステアリング角
度センサ、16は車速センサ(車速検出手段)、17は
制御回路(通信制御手段)、18は通信回路、19は起
動回路、20は通信回路、21は表示装置(表示手
段)、22はブザー、23はICカードインタフェー
ス、24はICカード、25は電源回路、29は車両走
行制御装置、34は制御装置、35は自動変速ギアコン
トローラ、36はステアリングコントローラ、37はブ
レーキコントローラ、38はフューエルインジェクショ
ンコントローラ、39はアンテナ、40は通信回路、4
1は制御装置、44は管理コンピュータ、45,46は
道路(走行路)、47は交差点、48〜51は車両用信
号機、52〜55は路上機、56〜59は補助通信アン
テナ、60,61は道路(走行路)、62は交差点、6
3は車両用信号機、64a〜64cは路上機、65a〜
65cは補助通信アンテナ、70は路上機、71,71
A〜71Eは車載機、72,73は受信回路、74,7
5は送信回路、72a,73a,74a,75aはアン
テナ、76,77は起動回路、78は音声発生器、79
A〜79Eは車両である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行路近傍に設けられ車両用信号
    機により停止した通行車両に対して通信を行う路上機
    と、 この路上機と通信を行うように前記通行車両に設けられ
    た車載機と、 前記通行車両に設けられ走行制御信号が与えられるとこ
    れに応じて車両の走行制御を行う車両走行制御装置とを
    具備し、 前記路上機は、停車している複数台の通行車両に対して
    前記車両用信号機が通行可の指示となった時点でほぼ同
    時に発進させるように走行制御信号を前記車載機に送信
    して前記車両走行制御装置に与えることを特徴とする通
    行車両制御システム。
  2. 【請求項2】 前記路上機は、前記車両用信号機が通行
    可の指示となった時点からの所定時間毎の前記通行車両
    の走行距離と進行方向に関する指示情報を前記走行制御
    信号として送信することを特徴とする請求項1記載の通
    行車両制御システム。
  3. 【請求項3】 前記通行車両に設けられる車載機は、 前記通行車両の前方からの通信信号を受信して通信を行
    う第1のアンテナと、 前記通行車両の後方の所定範囲に通信信号を送信可能な
    第2のアンテナと、 これら第1および第2のアンテナによる通信を制御する
    通信制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の通行車両制御システム。
  4. 【請求項4】 前記車載機は、前記第1のアンテナによ
    り通信信号を受信すると、前記通信制御手段により前記
    第2のアンテナを通じて後続の通行車両に対して通信信
    号を送信するように構成されていることを特徴とする請
    求項3に記載の通行車両制御システム。
  5. 【請求項5】 前記第2のアンテナの通信可能な範囲
    は、前記通行車両の後方に位置する通行車両が至近距離
    で追随しているときにその第1のアンテナにより受信可
    能な程度の領域に設定されていることを特徴とする請求
    項3または4に記載の通行車両制御システム。
  6. 【請求項6】 前記車載機は、前記第1のアンテナに対
    して、前記路上機からの通信信号および前方に位置する
    他の通行車両の前記第2のアンテナからの通信信号を共
    に受信したときには、前記通信制御手段により前記第2
    のアンテナからの通信信号を優先して受け付けるように
    構成されていることを特徴とする請求項4または5に記
    載の通行車両制御システム。
  7. 【請求項7】 前記車載機は、前記第1のアンテナを介
    して受信した通信信号が前方に位置する前記通行車両の
    第2のアンテナから送信されたものであるときには、前
    記通信制御手段によりその通信信号を前記第2のアンテ
    ナから送信するように構成されていることを特徴とする
    請求項4ないし6のいずれかに記載の通行車両制御シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記路上機は、前記車両用信号機の停止
    指示により停車している前記通行車両のうちの先頭に位
    置するものと通信が行える程度の範囲の通信エリアが設
    定されていることを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れかに記載の通行車両制御システム。
  9. 【請求項9】 前記路上機は、前記車載機に対する通信
    信号を送信するとこれに続いて無変調の搬送波を送信す
    るように設けられ、 前記車載機は、前記路上機から前記第1のアンテナを介
    して通信信号を受信すると、これに続く無変調の搬送波
    を変調して反射することにより応答信号を送信するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1ないし8の
    いずれかに記載の通行車両制御システム。
  10. 【請求項10】 前記路上機は、前記車載機に対して送
    信する通信信号を所定時間間隔を存して間欠的に送信す
    るように構成されていることを特徴とする請求項9記載
    の通行車両制御システム。
  11. 【請求項11】 前記路上機は、前記走行路が複数車線
    を有してそのそれぞれの車線に対応して設けられるとき
    に、前記通信エリアが重複する隣接するもの同士の通信
    信号の送信タイミングが異なるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項10に記載の通行車両制御システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記車載機は、変調増幅手段を備え、
    前記路上機から前記第1のアンテナを介して通信信号を
    受信すると、これに続いて受信する無変調の搬送波を前
    記変調増幅手段を介して前記通信信号を生成して前記第
    2のアンテナから送信するように構成されていることを
    特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の通行
    車両制御システム。
  13. 【請求項13】 前記通行車両にその走行状態を検出す
    るように検出手段を設け、 前記車載機の前記通信制御手段は、前記第2のアンテナ
    から通信信号を送信するときに前記検出手段により検出
    された走行状態を示す情報を付加することを特徴とする
    請求項4ないし12のいずれかに記載の通行車両制御シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 前記検出手段は、前記通行車両の車速
    を検出する車速検出手段であることを特徴とする請求項
    13記載の通行車両制御システム。
  15. 【請求項15】 前記検出手段は、前記通行車両のブレ
    ーキの踏み込みの速度を検出するブレーキ検出手段であ
    ることを特徴とする請求項13記載の通行車両制御シス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記検出手段は、前記通行車両のステ
    アリングの回転角度を検出するステアリング角度センサ
    であることを特徴とする請求項13記載の通行車両制御
    システム。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2のアンテナは、指
    向性を有する平面パッチアンテナから構成されているこ
    とを特徴とする請求項3ないし16のいずれかに記載の
    通行車両制御システム。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2のアンテナは、前
    記通行車両に設けられたナンバープレートに埋込配設さ
    れていることを特徴とする請求項17に記載の通行車両
    制御システム。
  19. 【請求項19】 前記車載機は、起動回路を備え、前記
    第1のアンテナに通信信号を受信すると、これによって
    起動状態となるように構成されていることを特徴とする
    請求項3ないし18のいずれかに記載の通行車両制御シ
    ステム。
  20. 【請求項20】 前記通行車両は、表示手段を備え、前
    記走行制御手段により、前記路上機から走行制御信号を
    受けて前記車両走行制御装置による走行制御状態にある
    ことを前記表示手段に表示させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載
    の通行車両制御システム。
  21. 【請求項21】 前記通行車両が前記路上機からの走行
    制御信号に基づいて前記走行路の所定領域内を走行する
    ときにその通行車両の車載機と通信を行って走行状態を
    モニタする補助通信アンテナを前記走行路に設けたこと
    を特徴とする請求項13ないし20のいずれかに記載の
    通行車両制御システム。
  22. 【請求項22】 前記車載機は、 自己に設けられた発振出力手段からの発振出力を変調す
    ることにより通信信号を送信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の
    通行車両制御システム。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載
    の通行車両制御システムに用いられる車両走行制御装置
    において、 前記車両に設けられた走行制御要素に対して信号の授受
    を行なうように配設される信号経路と、 前記車載機との間の信号の授受を行なうインタフェース
    回路と、を備えたことを特徴とする通行車両制御システ
    ムに用いられるの車両走行制御装置。
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