JPH1078843A - 座標入力装置の座標検出制御方法 - Google Patents
座標入力装置の座標検出制御方法Info
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- JPH1078843A JPH1078843A JP23413996A JP23413996A JPH1078843A JP H1078843 A JPH1078843 A JP H1078843A JP 23413996 A JP23413996 A JP 23413996A JP 23413996 A JP23413996 A JP 23413996A JP H1078843 A JPH1078843 A JP H1078843A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大面積の抵抗膜方式のタブレットを備えた座
標入力装置で、専用の入力ペン以外に指による座標入力
操作を可能にし、かつ正確な座標値をパーソナルコンピ
ュータ等に入力可能にすること。 【解決手段】 2層の抵抗膜から成るタブレットを備え
た座標入力装置において、入力ペンや指による前記タブ
レットへの押下点座標を検出するに際し、検出対象座標
軸の抵抗膜の両端抵抗値を検出し、その両端抵抗値が規
定値より低下している場合には面押下状態であると判定
し、この面押下状態で検出した押下点座標値は無効とす
る。
標入力装置で、専用の入力ペン以外に指による座標入力
操作を可能にし、かつ正確な座標値をパーソナルコンピ
ュータ等に入力可能にすること。 【解決手段】 2層の抵抗膜から成るタブレットを備え
た座標入力装置において、入力ペンや指による前記タブ
レットへの押下点座標を検出するに際し、検出対象座標
軸の抵抗膜の両端抵抗値を検出し、その両端抵抗値が規
定値より低下している場合には面押下状態であると判定
し、この面押下状態で検出した押下点座標値は無効とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力装置の座
標検出制御方法に係り、特に、抵抗膜から成るタブレッ
トを使用した座標入力装置の座標検出制御方法に関する
ものである。
標検出制御方法に係り、特に、抵抗膜から成るタブレッ
トを使用した座標入力装置の座標検出制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入力ペンや指による押圧点の座標
を検出し、その検出座標値をコンピュータ等の描画処理
や手書き文字認識処理に供する座標入力装置として、2
層の電極膜をマトリックス状に配置し、入力ペンや指の
押圧による2層の電極膜の接触状態から押圧点座標を検
出するの感圧方式の座標入力装置がある。
を検出し、その検出座標値をコンピュータ等の描画処理
や手書き文字認識処理に供する座標入力装置として、2
層の電極膜をマトリックス状に配置し、入力ペンや指の
押圧による2層の電極膜の接触状態から押圧点座標を検
出するの感圧方式の座標入力装置がある。
【0003】この感圧方式の座標入力装置では、電極膜
の分解能により座標の精度が決まるため、文字等の高分
解能の座標を連続して入力する使用形態には適していな
い。
の分解能により座標の精度が決まるため、文字等の高分
解能の座標を連続して入力する使用形態には適していな
い。
【0004】そこで、高分解能の座標入力を行うため、
特開平5−173696号に記載されているように、抵
抗膜を用いた電極間の電圧を測定し、入力ペンの押圧に
よる抵抗膜の接触点の座標を検出する抵抗膜方式の座標
入力装置がある。
特開平5−173696号に記載されているように、抵
抗膜を用いた電極間の電圧を測定し、入力ペンの押圧に
よる抵抗膜の接触点の座標を検出する抵抗膜方式の座標
入力装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、抵抗膜を用
いた座標入力装置は、ペン入力コンピュータの表示装置
と一体化されて実用化されることがある。そして、近時
においては、表示装置画面の大型化に伴い、座標入力面
(タブレット面)も大型化している。
いた座標入力装置は、ペン入力コンピュータの表示装置
と一体化されて実用化されることがある。そして、近時
においては、表示装置画面の大型化に伴い、座標入力面
(タブレット面)も大型化している。
【0006】しかしながら、抵抗膜方式の座標入力装置
にあっては、座標入力面(タブレット面)が大きくなっ
た場合、ペンによって図形や文字を入力する際に、ペン
の先端以外に手の拳や関節が座標入力面を押下する状態
が生じる。手の拳や関節が座標入力面を押下した場合、
面押下状態で抵抗膜の接触が発生し、ペン入力による点
押下状態の抵抗膜の接触による座標電圧に合成される。
このため、ペン入力による座標電圧に誤差が生じ、正確
な座標値を入力できなくなるという問題が発生する。
にあっては、座標入力面(タブレット面)が大きくなっ
た場合、ペンによって図形や文字を入力する際に、ペン
の先端以外に手の拳や関節が座標入力面を押下する状態
が生じる。手の拳や関節が座標入力面を押下した場合、
面押下状態で抵抗膜の接触が発生し、ペン入力による点
押下状態の抵抗膜の接触による座標電圧に合成される。
このため、ペン入力による座標電圧に誤差が生じ、正確
な座標値を入力できなくなるという問題が発生する。
【0007】これを解決するためには、抵抗膜の押下荷
重に対する感度を鈍くし、手の拳や関節等の面押下状態
では抵抗膜が接触しないようにする方法が考えられる。
しかし、抵抗膜の押下荷重に対する感度を鈍くした場
合、タブレット面が堅くなるため、専用の入力ペンでし
か入力することができなくなり、指等でも入力可能とす
る仕様に対して対応できないという新たな問題が発生す
る。
重に対する感度を鈍くし、手の拳や関節等の面押下状態
では抵抗膜が接触しないようにする方法が考えられる。
しかし、抵抗膜の押下荷重に対する感度を鈍くした場
合、タブレット面が堅くなるため、専用の入力ペンでし
か入力することができなくなり、指等でも入力可能とす
る仕様に対して対応できないという新たな問題が発生す
る。
【0008】一方、入力ペンによる抵抗膜の押下荷重を
小さくした場合には、押下荷重に対する抵抗膜の接触抵
抗が無視できなくなる。このため、ペン入力時の筆圧変
動により、接触抵抗により座標電圧が変化し、入力座標
点を描画軌跡として印刷した場合、入力座標点とは全く
異なる位置に描画点が現れるという入力座標値の飛び現
象が生じ、入力ペンによる押下点の座標を正確に入力で
きないという問題がある。
小さくした場合には、押下荷重に対する抵抗膜の接触抵
抗が無視できなくなる。このため、ペン入力時の筆圧変
動により、接触抵抗により座標電圧が変化し、入力座標
点を描画軌跡として印刷した場合、入力座標点とは全く
異なる位置に描画点が現れるという入力座標値の飛び現
象が生じ、入力ペンによる押下点の座標を正確に入力で
きないという問題がある。
【0009】本発明の第1の目的は、入力ペン以外に指
による座標入力操作を可能とし、かつ面押下状態での押
下点座標を除外した正確な座標値を入力することができ
る座標入力装置の座標検出制御方法を提供することにあ
る。
による座標入力操作を可能とし、かつ面押下状態での押
下点座標を除外した正確な座標値を入力することができ
る座標入力装置の座標検出制御方法を提供することにあ
る。
【0010】本発明の第2の目的は、抵抗膜の接触抵抗
に起因して変動する押下点座標を除外し、正確な座標値
を入力することができる座標入力装置の座標検出制御方
法を提供することにある。
に起因して変動する押下点座標を除外し、正確な座標値
を入力することができる座標入力装置の座標検出制御方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、入力ペンや指による2層の抵抗膜
から成るタブレットへの押下点座標を検出するに際し、
検出対象座標軸の抵抗膜の両端抵抗値を検出し、その両
端抵抗値が規定値より低下している場合には面押下状態
であると判定し、この面押下状態で検出した押下点座標
値は無効とするようにしたことを特徴とする。
るために、本発明は、入力ペンや指による2層の抵抗膜
から成るタブレットへの押下点座標を検出するに際し、
検出対象座標軸の抵抗膜の両端抵抗値を検出し、その両
端抵抗値が規定値より低下している場合には面押下状態
であると判定し、この面押下状態で検出した押下点座標
値は無効とするようにしたことを特徴とする。
【0012】あるいは、4層の抵抗膜により感度の異な
る2対のタブレットを構成しておき、入力ペンや指によ
る前記2対のタブレットへの押下点座標値を検出した際
に、前記2対のタブレットの押下点座標値の一致,不一
致を検出し、一致した押下点座標値を点押下状態での有
効座標値として出力し、一致しない押下点座標値は面押
下状態での座標値として無効とすることを特徴とする。
る2対のタブレットを構成しておき、入力ペンや指によ
る前記2対のタブレットへの押下点座標値を検出した際
に、前記2対のタブレットの押下点座標値の一致,不一
致を検出し、一致した押下点座標値を点押下状態での有
効座標値として出力し、一致しない押下点座標値は面押
下状態での座標値として無効とすることを特徴とする。
【0013】この場合、2層の抵抗膜の少なくとも一方
を複数のブロックに分割しておき、入力ペンや指による
押下点座標値を検出するに際し、各ブロックを順次スキ
ャンし、複数のブロックで押下電圧を検出した場合には
面押下状態であると判定し、この面押下状態で検出した
押下点座標値は無効とするようにしてもよい。
を複数のブロックに分割しておき、入力ペンや指による
押下点座標値を検出するに際し、各ブロックを順次スキ
ャンし、複数のブロックで押下電圧を検出した場合には
面押下状態であると判定し、この面押下状態で検出した
押下点座標値は無効とするようにしてもよい。
【0014】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、入力ペンや指による2層の抵抗膜から成るタブレッ
トへの押下点座標値を検出するに際し、2層の抵抗膜の
接触抵抗値を検出し、その接触抵抗値が規定値より増加
している場合には低押下荷重状態であると判定し、この
低押下荷重状態で検出した押下点座標値は無効とするよ
うにしたことを特徴とする。
は、入力ペンや指による2層の抵抗膜から成るタブレッ
トへの押下点座標値を検出するに際し、2層の抵抗膜の
接触抵抗値を検出し、その接触抵抗値が規定値より増加
している場合には低押下荷重状態であると判定し、この
低押下荷重状態で検出した押下点座標値は無効とするよ
うにしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。
に説明する。
【0016】図1は、本発明を適用した座標入力装置の
第1の実施の形態を示す回路構成図であり、抵抗膜タブ
レットは、Y座標検出を行うための抵抗膜1と、この抵
抗膜1に対して所定のスペースを隔てて対向配置され、
X座標検出を行うための抵抗膜2によって構成されてい
る。
第1の実施の形態を示す回路構成図であり、抵抗膜タブ
レットは、Y座標検出を行うための抵抗膜1と、この抵
抗膜1に対して所定のスペースを隔てて対向配置され、
X座標検出を行うための抵抗膜2によって構成されてい
る。
【0017】この抵抗膜1,2の両端電極にはトランジ
スタから成るスイッチ5,6および7,8が接続され、
それぞれタブレットコントローラ4によりオフ/オン制
御されるようになっている。スイッチ5,7の一端には
抵抗膜1,2に定電流を印加するための定電流源3が接
続されている。
スタから成るスイッチ5,6および7,8が接続され、
それぞれタブレットコントローラ4によりオフ/オン制
御されるようになっている。スイッチ5,7の一端には
抵抗膜1,2に定電流を印加するための定電流源3が接
続されている。
【0018】タブレットコントローラ4は、パーソナル
コンピュータやワークステーション等のタブレットイン
タフェース基板の中に組み込んで実現する形態と、抵抗
膜タブレットと共にパーソナルコンピュータ等から独立
させて実現する形態がある。
コンピュータやワークステーション等のタブレットイン
タフェース基板の中に組み込んで実現する形態と、抵抗
膜タブレットと共にパーソナルコンピュータ等から独立
させて実現する形態がある。
【0019】このような構成において、2層の抵抗膜
1,2から構成されるタブレット面に対し、ペンあるい
は指による押下操作が行われた場合、タブレットコント
ローラ4は、一方の抵抗膜の押下点における電位を他方
の抵抗膜により検出し、これをX軸またはY軸方向の座
標電圧とする。次に、電位検出を行う抵抗膜を切り替
え、他方の座標電圧を検出する。以上の制御により、
X,Y軸の座標電圧を検出し、ペンあるいは指の押下点
座標値を得る。そして、これを繰り返し、連続した座標
変化を検出する。
1,2から構成されるタブレット面に対し、ペンあるい
は指による押下操作が行われた場合、タブレットコント
ローラ4は、一方の抵抗膜の押下点における電位を他方
の抵抗膜により検出し、これをX軸またはY軸方向の座
標電圧とする。次に、電位検出を行う抵抗膜を切り替
え、他方の座標電圧を検出する。以上の制御により、
X,Y軸の座標電圧を検出し、ペンあるいは指の押下点
座標値を得る。そして、これを繰り返し、連続した座標
変化を検出する。
【0020】ここで、点押下状態では、図2(a)の等
価回路図に示すように、矢印で示す押下ポイントに関係
無く座標電圧を検出する抵抗膜1または2の両端抵抗値
は変化しない。しかし、面押下状態では、図2(b)の
等価回路図に矢印で示すように、押下ポイントが複数個
になって抵抗膜1,2が面接触する状態になるため、2
つの抵抗膜が並列接続された状態となり、座標電圧を検
出する抵抗膜1または2の両端抵抗値は低下する。した
がって、抵抗膜1または2のの両端抵抗値を検出するこ
とにより、点押下状態と面押下状態とを区別できる。
価回路図に示すように、矢印で示す押下ポイントに関係
無く座標電圧を検出する抵抗膜1または2の両端抵抗値
は変化しない。しかし、面押下状態では、図2(b)の
等価回路図に矢印で示すように、押下ポイントが複数個
になって抵抗膜1,2が面接触する状態になるため、2
つの抵抗膜が並列接続された状態となり、座標電圧を検
出する抵抗膜1または2の両端抵抗値は低下する。した
がって、抵抗膜1または2のの両端抵抗値を検出するこ
とにより、点押下状態と面押下状態とを区別できる。
【0021】具体的には、点押下状態が面押下状態かの
判定は、スイッチ5,6をオン、スイッチ7,8をオフ
に設定し、抵抗膜1の一端のVxラインの電圧をタブレ
ットコントローラ4の内蔵A/D変換器により検出し、
その電圧値により判定する。すなわち、点押下状態では
検出される電圧は回路中の抵抗値によって一意に定まる
規定値になるが、面押下状態では、抵抗膜1の両端抵抗
値が小さくなるため、検出電圧は点押下状態に比べて低
下する。
判定は、スイッチ5,6をオン、スイッチ7,8をオフ
に設定し、抵抗膜1の一端のVxラインの電圧をタブレ
ットコントローラ4の内蔵A/D変換器により検出し、
その電圧値により判定する。すなわち、点押下状態では
検出される電圧は回路中の抵抗値によって一意に定まる
規定値になるが、面押下状態では、抵抗膜1の両端抵抗
値が小さくなるため、検出電圧は点押下状態に比べて低
下する。
【0022】そこで、Vxラインの電圧を判定した結
果、規定値より低下している場合は、面押下状態である
と判定する。しかし、規定値以上であれば、点押下状態
であると判定する。
果、規定値より低下している場合は、面押下状態である
と判定する。しかし、規定値以上であれば、点押下状態
であると判定する。
【0023】ここで、点押下状態であると判定された時
には、押下点のY座標電圧をVyラインの電圧により検
出し、その電圧をタブレットコントローラ4の内蔵A/
D変換器によりディジタル値に変換し、Y軸方向の押下
点座標値を得る。
には、押下点のY座標電圧をVyラインの電圧により検
出し、その電圧をタブレットコントローラ4の内蔵A/
D変換器によりディジタル値に変換し、Y軸方向の押下
点座標値を得る。
【0024】次に、スイッチ5,6をオフ、スイッチ
7,8をオンに設定し、Vxラインの電圧を検出し、そ
の電圧をタブレットコントローラ4の内蔵A/D変換器
によりディジタル値に変換し、X軸方向の押下点座標値
を得る。
7,8をオンに設定し、Vxラインの電圧を検出し、そ
の電圧をタブレットコントローラ4の内蔵A/D変換器
によりディジタル値に変換し、X軸方向の押下点座標値
を得る。
【0025】以上の制御を所定周期で行い、点押下座標
(X,Y)の移動を検出する。
(X,Y)の移動を検出する。
【0026】一方、面押下状態であると判定された場合
は、上記のような押下点座標の検出動作を面押下状態が
解除されるまで停止する。あるいは、押下点座標の検出
動作を所定周期で繰返し実施したとしても、検出結果を
無効とする。
は、上記のような押下点座標の検出動作を面押下状態が
解除されるまで停止する。あるいは、押下点座標の検出
動作を所定周期で繰返し実施したとしても、検出結果を
無効とする。
【0027】従って、本実施形態によれば、面押下状態
を識別し、面押下状態での押下点検出座標値は無効とさ
れるため、抵抗膜タブレットの押下荷重に対する感度を
鈍くする必要はなくなる。これにより、専用の入力ペン
以外に指による座標入力操作が可能になる。
を識別し、面押下状態での押下点検出座標値は無効とさ
れるため、抵抗膜タブレットの押下荷重に対する感度を
鈍くする必要はなくなる。これにより、専用の入力ペン
以外に指による座標入力操作が可能になる。
【0028】また、タブレット面を手の拳や関節等で押
下している面押下状態では、押下点検出座標値は無効と
され、指または入力ペンのみで押下している点押下状態
での押下点座標値が有効座標値として扱われるため、正
確な座標値をパーソナルコンピュータ等に入力すること
ができる。
下している面押下状態では、押下点検出座標値は無効と
され、指または入力ペンのみで押下している点押下状態
での押下点座標値が有効座標値として扱われるため、正
確な座標値をパーソナルコンピュータ等に入力すること
ができる。
【0029】なお、タブレット面を手の拳や関節等で押
下している面押下状態では、ユーザに対して、手の拳や
関節等をタブレット面から離すように指示するメッセー
ジを発生することにより、操作性が向上する。
下している面押下状態では、ユーザに対して、手の拳や
関節等をタブレット面から離すように指示するメッセー
ジを発生することにより、操作性が向上する。
【0030】ところで、図1の実施形態においては、定
電流源3から定電流を抵抗膜1,2に印加するようにし
ているが、定電流の代わりに定電圧を印加するようにし
てもよい。
電流源3から定電流を抵抗膜1,2に印加するようにし
ているが、定電流の代わりに定電圧を印加するようにし
てもよい。
【0031】図3は、定電圧源9から定電圧を抵抗膜
1,2に印加するようにした第2の実施形態を示す回路
構成図であり、図1と同一部分は同一記号で示してい
る。
1,2に印加するようにした第2の実施形態を示す回路
構成図であり、図1と同一部分は同一記号で示してい
る。
【0032】この第2の実施形態においては、スイッチ
6,8のコレクタにはセンス抵抗11,12が接続さ
れ、これらセンス抵抗11,12と抵抗膜1,2の接続
点電圧がタブレットコントローラ4のRy,Rxライン
に入力されている。
6,8のコレクタにはセンス抵抗11,12が接続さ
れ、これらセンス抵抗11,12と抵抗膜1,2の接続
点電圧がタブレットコントローラ4のRy,Rxライン
に入力されている。
【0033】面押下状態では、点押下状態に比べて抵抗
膜1,2の両端抵抗値が小さくなるため、Ryラインの
センス抵抗11の両端電圧は大きくなる。このセンス抵
抗11の両端電圧をタブレットコントローラ4に内蔵し
たAD変換器によってディジタル値に変換し、規定値よ
り大きい場合は面押下状態、規定値未満ならば点押下状
態と判定する。点押下状態,面押下状態を判別した後の
動作は図1の実施形態と同様である。
膜1,2の両端抵抗値が小さくなるため、Ryラインの
センス抵抗11の両端電圧は大きくなる。このセンス抵
抗11の両端電圧をタブレットコントローラ4に内蔵し
たAD変換器によってディジタル値に変換し、規定値よ
り大きい場合は面押下状態、規定値未満ならば点押下状
態と判定する。点押下状態,面押下状態を判別した後の
動作は図1の実施形態と同様である。
【0034】ここで、図1および図3の実施形態におい
て、スイッチ5,6,7,8を表1のように制御するこ
とにより、低荷重押下状態を検出することができる。
て、スイッチ5,6,7,8を表1のように制御するこ
とにより、低荷重押下状態を検出することができる。
【0035】
【表1】
【0036】例えば図1において、スイッチ5,8をオ
ン、スイッチ6,7をオフに設定し、Vxラインの電圧
を検出し、その電圧検出値から抵抗膜1,2の抵抗値と
膜間の接触抵抗を検知する。押下荷重が充分にある場合
には、接触抵抗はゼロになる。
ン、スイッチ6,7をオフに設定し、Vxラインの電圧
を検出し、その電圧検出値から抵抗膜1,2の抵抗値と
膜間の接触抵抗を検知する。押下荷重が充分にある場合
には、接触抵抗はゼロになる。
【0037】しかし、押下荷重が小さい場合には、接触
抵抗の影響により、Vxラインの電圧が変動する。そこ
で、接触抵抗がゼロでない場合、あるいは許容範囲内で
ない場合は、低荷重押下状態であると判定し、押下点座
標検出値を無効にする。
抵抗の影響により、Vxラインの電圧が変動する。そこ
で、接触抵抗がゼロでない場合、あるいは許容範囲内で
ない場合は、低荷重押下状態であると判定し、押下点座
標検出値を無効にする。
【0038】このような低荷重状態検出制御を上記で説
明した面押下と点押下の判定に加えることにより、より
正確に座標検出を行うことができる。
明した面押下と点押下の判定に加えることにより、より
正確に座標検出を行うことができる。
【0039】図4は、第3の実施形態を示す回路構成図
であり、2層の抵抗膜1,2のうち少なくとも一方の抵
抗膜1を短冊型の複数のブロック抵抗膜1a〜1eに分
割し、各ブロック抵抗膜1a〜1eに電流を印加するス
イッチ5a〜1eおよび6をオフにし(この時、スイッ
チ7,8はオン)、各ブロック抵抗膜1a〜1eを電圧
センスラインとして順次スキャンする。その結果、複数
のブロック抵抗膜で座標電圧を検出したときには、面押
下状態と判定する。
であり、2層の抵抗膜1,2のうち少なくとも一方の抵
抗膜1を短冊型の複数のブロック抵抗膜1a〜1eに分
割し、各ブロック抵抗膜1a〜1eに電流を印加するス
イッチ5a〜1eおよび6をオフにし(この時、スイッ
チ7,8はオン)、各ブロック抵抗膜1a〜1eを電圧
センスラインとして順次スキャンする。その結果、複数
のブロック抵抗膜で座標電圧を検出したときには、面押
下状態と判定する。
【0040】このような構成であっても面押下状態での
押下点座標を除外した正確な座標を入力することができ
る。
押下点座標を除外した正確な座標を入力することができ
る。
【0041】なお、図4中のY1a〜Y1eはスイッチ
5a〜1eをオン/オフする制御信号、Vxa〜Vxe
は電圧センスラインである。
5a〜1eをオン/オフする制御信号、Vxa〜Vxe
は電圧センスラインである。
【0042】図5は、第4の実施形態を示すタブレット
の断面構成図であり、抵抗膜1a,2aから成る第1の
抵抗膜タブレットと、抵抗膜1b,2bから成る第2の
抵抗膜タブレットとを絶縁膜10を介して多層構造で積
層し、さらに、第1の抵抗膜タブレットでは、抵抗膜1
a,2aとの間に介在させるスペーサ9aの間隔を広く
することにより、高感度の抵抗膜タブレットとし、第2
の抵抗膜タブレットでは、抵抗膜1b,2bとの間に介
在させるスペーサ9bの間隔を狭くすることにより、低
感度の抵抗膜タブレットとしたものである。
の断面構成図であり、抵抗膜1a,2aから成る第1の
抵抗膜タブレットと、抵抗膜1b,2bから成る第2の
抵抗膜タブレットとを絶縁膜10を介して多層構造で積
層し、さらに、第1の抵抗膜タブレットでは、抵抗膜1
a,2aとの間に介在させるスペーサ9aの間隔を広く
することにより、高感度の抵抗膜タブレットとし、第2
の抵抗膜タブレットでは、抵抗膜1b,2bとの間に介
在させるスペーサ9bの間隔を狭くすることにより、低
感度の抵抗膜タブレットとしたものである。
【0043】この構成においては、面押下状態や低押下
荷重状態では、スペーサピッチが広い第1の抵抗膜タブ
レットのみ座標電圧が検出される。または、2対の抵抗
膜タブレットの押下点座標値は不一致となる。しかし、
押下荷重が充分であれば、第1,第2の抵抗膜タブレッ
トの両方から一致した座標電圧が検出される。
荷重状態では、スペーサピッチが広い第1の抵抗膜タブ
レットのみ座標電圧が検出される。または、2対の抵抗
膜タブレットの押下点座標値は不一致となる。しかし、
押下荷重が充分であれば、第1,第2の抵抗膜タブレッ
トの両方から一致した座標電圧が検出される。
【0044】第1の抵抗膜タブレットのみ座標電圧が検
出された場合、または2対の抵抗膜タブレットの押下点
座標値は不一致となった場合は、無効座標電圧とし処理
する。
出された場合、または2対の抵抗膜タブレットの押下点
座標値は不一致となった場合は、無効座標電圧とし処理
する。
【0045】これにより、面押下状態と低押下荷重状態
の両方の判定が可能となり、ペンや指による入力座標精
度を向上させることが可能になる。
の両方の判定が可能となり、ペンや指による入力座標精
度を向上させることが可能になる。
【0046】ここで、第1の抵抗膜タブレットの上面に
イラスト用の台紙を置き、その形状を入力ペンでなぞる
操作を行った場合、感度の高い第1の抵抗膜タブレット
ではイラスト用の台紙からの押下荷重によって面押下状
態になるが、2対の抵抗膜タブレットから検出される押
下点座標値のうち、一致したものだけを有効にすること
により、入力ペンの入力操作に従った座標値が得られ
る。
イラスト用の台紙を置き、その形状を入力ペンでなぞる
操作を行った場合、感度の高い第1の抵抗膜タブレット
ではイラスト用の台紙からの押下荷重によって面押下状
態になるが、2対の抵抗膜タブレットから検出される押
下点座標値のうち、一致したものだけを有効にすること
により、入力ペンの入力操作に従った座標値が得られ
る。
【0047】すなわち、2対の抵抗膜タブレットの押下
点座標値は不一致となった場合でも、一致したものだけ
を有効にすることにより、第1の抵抗膜タブレットの上
面にイラスト用の台紙等を置き、その形状を入力ペンで
なぞる操作によって描画座標値を入力するといった使用
形態が実現できる。
点座標値は不一致となった場合でも、一致したものだけ
を有効にすることにより、第1の抵抗膜タブレットの上
面にイラスト用の台紙等を置き、その形状を入力ペンで
なぞる操作によって描画座標値を入力するといった使用
形態が実現できる。
【0048】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、実施に当たっては細部を種々変更して実
施することができる。
ものではなく、実施に当たっては細部を種々変更して実
施することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、面押下状
態を識別し、面押下状態での押下点検出座標値は無効と
されるため、抵抗膜タブレットの押下荷重に対する感度
を鈍くする必要はなくなる。これにより、専用の入力ペ
ン以外に指による座標入力操作が可能になる。
態を識別し、面押下状態での押下点検出座標値は無効と
されるため、抵抗膜タブレットの押下荷重に対する感度
を鈍くする必要はなくなる。これにより、専用の入力ペ
ン以外に指による座標入力操作が可能になる。
【0050】また、タブレット面を手の拳や関節等で押
下している面押下状態では、押下点検出座標値は無効と
され、指または入力ペンのみで押下している点押下状態
での押下点座標値が有効座標値として扱われるため、正
確な座標値をパーソナルコンピュータ等に入力すること
ができる。
下している面押下状態では、押下点検出座標値は無効と
され、指または入力ペンのみで押下している点押下状態
での押下点座標値が有効座標値として扱われるため、正
確な座標値をパーソナルコンピュータ等に入力すること
ができる。
【図1】本発明を適用した座標入力装置の第1の実施形
態を示す回路構成図である。
態を示す回路構成図である。
【図2】点押下状態と面押下状態の抵抗膜タブレットの
等価回路図である。
等価回路図である。
【図3】本発明を適用した座標入力装置の第2の実施形
態を示す回路構成図である。
態を示す回路構成図である。
【図4】本発明を適用した座標入力装置の第3の実施形
態を示す回路構成図である。
態を示す回路構成図である。
【図5】本発明を適用した座標入力装置の第3の実施形
態を示す回路構成図である。
態を示す回路構成図である。
1,2…抵抗膜、1a〜1e…ブロック抵抗膜、3…定
電流源、4…タブレットコントローラ、5〜8…スイッ
チ、9a,9b…スペーサ、10…絶縁膜。
電流源、4…タブレットコントローラ、5〜8…スイッ
チ、9a,9b…スペーサ、10…絶縁膜。
Claims (3)
- 【請求項1】 2層の抵抗膜から成るタブレットを備え
た座標入力装置の座標検出制御方法であって、 入力ペンや指による前記タブレットへの押下点座標を検
出するに際し、検出対象座標軸の抵抗膜の両端抵抗値を
検出し、その両端抵抗値が規定値より低下している場合
には面押下状態であると判定し、この面押下状態で検出
した押下点座標値は無効とするようにしたことを特徴と
する座標入力装置の座標検出制御方法。 - 【請求項2】 4層の抵抗膜により構成される感度の異
なる2対のタブレットを備えた座標入力装置の座標検出
制御方法であって、 入力ペンや指による前記2対のタブレットへの押下点座
標値を検出した際に、前記2対のタブレットの押下点座
標値の一致,不一致を検出し、一致した押下点座標値を
点押下状態での有効座標値として出力し、一致しない押
下点座標値は面押下状態での座標値として無効とするよ
うにしたことを特徴とする座標入力装置の座標検出制御
方法。 - 【請求項3】 2層の抵抗膜から成るタブレットを備え
た座標入力装置の座標検出制御方法であって、 前記タブレットへの押下点座標を検出するに際し、2層
の抵抗膜の接触抵抗値を検出し、その接触抵抗値が規定
値より増加している場合には低押下荷重状態であると判
定し、この低押下荷重状態で検出した押下点座標値は無
効とするようにしたことを特徴とする座標入力装置の座
標検出制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23413996A JPH1078843A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 座標入力装置の座標検出制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23413996A JPH1078843A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 座標入力装置の座標検出制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1078843A true JPH1078843A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16966260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23413996A Pending JPH1078843A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 座標入力装置の座標検出制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1078843A (ja) |
-
1996
- 1996-09-04 JP JP23413996A patent/JPH1078843A/ja active Pending
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