JPH09297650A - 感圧式3次元タブレットとその操作データ検出方法 - Google Patents

感圧式3次元タブレットとその操作データ検出方法

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JPH09297650A
JPH09297650A JP13257196A JP13257196A JPH09297650A JP H09297650 A JPH09297650 A JP H09297650A JP 13257196 A JP13257196 A JP 13257196A JP 13257196 A JP13257196 A JP 13257196A JP H09297650 A JPH09297650 A JP H09297650A
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孝之 水木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の感圧式タブレットの構成を変更するこ
となく、3次元のタブレット操作データを出力すること
ができる感圧式3次元タブレットと、感圧式3次元タブ
レットの操作データ検出方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 一方の抵抗板から他方の抵抗板に基準検
出電圧VCCを交互に印加し、それぞれの接触抵抗RP
端の第1電位差VAと第2電位差VBを検出する。接触触
抵抗値rPを第1電位差VAと第2電位差VBで表した関
数を利用して、検出した第1電位差VAと第2電位差VB
から接触触抵抗値rPを求める。このようにして検出し
た接触抵抗値rPと接触位置を示すX座標(xp)、Y座
標(yp)をもとに生成したタブレット操作データを出
力するので、抵抗板の押圧位置(xp、yp)と押圧位置
での押圧力、押圧面積等を変えたタブレット操作によ
り、3次元のデータをパーソナルコンピュータなどの被
制御機器へ出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スタイラスペ
ン、指などによる押圧操作を検出する感圧式3次元タブ
レットとその操作データ検出方法に関し、更に詳しく
は、タブレットの押圧位置の他に押圧位置での接触抵抗
を検出する感圧式3次元タブレットとその操作データ検
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感圧式タブレット100は、図9
に示すように、X座標抵抗板101とY座標抵抗板10
2とを、絶縁性のドットスペーサ(図示せず)等で僅か
な間隔で離間させながら、互いの抵抗層が向かい合うよ
うに重合している。
【0003】この抵抗層は均一な抵抗体で形成され、従
って抵抗板の一側の電極に座標検出用電圧を印加し他側
の電極を接地すると等しい傾きの電位勾配が形成され、
抵抗板の各位置で電極からの距離に比例した電位が生じ
る。
【0004】このように構成された感圧式タブレットで
座標検出を行う場合には、まずX座標検出モードとし
て、CPU105からの制御によってX側のスイッチ1
03、104を閉じX座標抵抗板101に電位勾配をか
けるとともに、Y側のスイッチ108、109を開放す
る。このとき、A/Dコンバータ106の入力端子と接
続するスイッチ107は、Y座標抵抗板102の−側電
極113側と接続している。
【0005】ここで、X座標抵抗板101のP点
(xP,yP)が、スタイラスペンなどで押圧されると、
P点での電位VxPは、図のようにX+側電極111まで
の距離の抵抗をX1、X−側電極110までの距離の抵
抗をX2とすれば、VCC*X2/(X1+X2)となり、こ
の電位VxPをA/Dコンバータ106で読み取ることに
よって、x座標(xP)を検出する。
【0006】次いで、Y座標検出モードとして、X側の
スイッチ103、104を開放するとともに、Y側のス
イッチ108、109を閉じ、A/Dコンバータ106
の入力端子と接続するスイッチ107を、X座標抵抗板
101のX−側電極110側へ接続する。
【0007】P点での電位VyPは、同様にY+側電極1
12までの距離の抵抗をY1、Y−側電極113までの
距離の抵抗をY2とすれば、VCC*Y2/(Y1+Y2)と
なり、この電位VyPをA/Dコンバータ106で読み取
ることによって、y座標(yP)を検出する。
【0008】このようにX、Y座標検出モードによっ
て、タブレット操作による押圧位置をX方向とY方向で
検出し、2次元のタブレット操作データとしてパーソナ
ルコンピュータなどへ出力している。
【0009】パーソナルコンピュータでは、このタブレ
ット操作データを例えばカーソルの移動制御データとし
て、x座標(xP)とy座標(yP)に相当するディスプ
レー上の位置にカーソルを移動させる。従って、抵抗板
の押圧位置(xP,yP)を移動させることによってカー
ソルを移動制御することができ、ディスプレー上での描
画、カーソルのアイコンへの移動等を行うことができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の感圧式タブレット100は、抵抗板を押圧するこ
とによって、2次元のタブレット操作データを出力する
だけであるので、例えば、ディスプレー上での描画中に
線の太さを変化させたり、カーソルをアイコン上へ移動
させた後、アイコンに示される命令を実行させようとす
る場合には、スイッチなど更に別の入力装置を備え、こ
の入力装置による操作をタブレット操作とともに行う必
要があった。
【0011】しかしながら、感圧式タブレットに別の入
力装置を取り付ける場合には、装置全体が大型化すると
ともに、コストアップの原因となっていた。
【0012】また、タブレット操作とともに別の入力装
置の操作を行うことは、一度座標を入力している指など
を抵抗板から離して別の入力装置を操作しなければなら
ず、煩わしく、その操作性に劣るものであった。特に、
ディスプレーに3次元表示された画像において、奥行き
(Z)方向の移動制御を行う場合には、連続して変化す
る3次元の操作データをパーソナルコンピュータへ出力
する必要があり、タブレット操作による2次元操作と併
せて別の入力装置でこの操作を行うことは困難であっ
た。
【0013】この為本出願人は、一方の抵抗板に既知の
抵抗値rCの基準抵抗RCを介して基準電圧VCCを印加す
ることによりタブレットの接触抵抗値rPを検出し、接
触抵抗値rPをタブレットの押圧操作データとする感圧
式3次元タブレット120を発明し、平成8年3月26
日に特許出願を行った。
【0014】図10は、この感圧式3次元タブレット1
20のタブレットの接触抵抗値rPを検出するモードで
の等価回路図である。感圧式3次元タブレット120
は、抵抗板が押圧されていないときに、X座標抵抗板8
は基準検出電圧VCCレベルであり、Y座標抵抗板9は、
GNDレベルとなっている。従って、それぞれの抵抗板
8、9及びこれらの抵抗板間に電流が流れることはな
く、タブレットの操作すなわち、抵抗板の押圧(ペンオ
ン)検出の待機状態で、電流が消費されることがない。
【0015】同図のように、この状態からX座標抵抗板
8を押圧すると、押圧位置Pにおいて、X座標抵抗板8
からY座標抵抗板9に接触抵抗を通して電流itが流れ
る。このとき、IX+、OX-、IY+入出力端子には、
それぞれA/Dコンバータが接続されているので、これ
らの方向に流れる微小電流を無視すれば、基準抵抗RC
と接触抵抗RPには、等しい電流itが流れる。
【0016】従って、その両端の電位差をそれぞれ基準
電位差VC、接触位置電位差VD、基準抵抗RCの抵抗値
をrCとすれば、VC/rC=VD/rPの関係から、rP
C*VD/VCによって、接触抵抗値rPを検出すること
ができる。
【0017】同図から明らかなように、この基準電位差
Cは既知の基準検出電圧VCCとA/Dコンバータ2の
入力端子AD1の電位V1から、接触位置電位差VDは、
A/Dコンバータ2の入力端子AD2とAD3との電位
2、V3から求めることができるので、CPU1でrP
=rC*VD/VCより接触抵抗値rPが算出される。
【0018】この接触抵抗値rPの算出に、このモード
において流れる電流itは影響しない。つまり、抵抗板
間の接触位置(xp、yp)が変化して抵抗板8、9に流
れる電流itが変化しても、電流itと無関係に接触抵
抗値rPを検出できるものであり、接触抵抗値rPを、接
触位置PのX座標(xp)とY座標(yp)と全く独立の
パラメータとして検出できるものである。
【0019】しかしながら、この感圧式3次元タブレッ
ト120は、基準抵抗RCを別に接続する必要があるこ
とから、従来の感圧式タブレット100をそのまま利用
することができなかった。
【0020】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたもので、従来の感圧式タブレットの構成を変え
ることなく、3次元のタブレット操作データを出力する
ことができる感圧式3次元タブレットと、その操作デー
タ検出方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の感圧式3次元タブレットは、X方向の両
端の2辺に沿ってそれぞれX+側電極とX−側電極が形
成されたX座標抵抗板と、X方向と直交するY方向の両
端の2辺に沿ってそれぞれY+側電極とY−側電極が形
成され、X座標抵抗板と僅かな絶縁空隙をもって重合す
るY座標抵抗板と、X+側電極とY+側電極のいずれか
に選択的に基準検出電圧VCCを印加する基準電圧印加手
段と、X−側電極とY−側電極のいずれかを選択的に接
地する接地手段とを備え、X+側電極に基準検出電圧V
CCを印加するとともにX−側電極を接地してX座標抵抗
板に均一な電位勾配を形成し、Y座標抵抗板を介して、
X座標抵抗板とY座標抵抗板の接触位置(xp、yp)で
の電位Vxpを読み取り、該電位Vxpから接触位置のX座
標(xp)を検出するX座標検出モードと、Y+側電極
に基準検出電圧VCCを印加するとともにY−側電極を接
地してY座標抵抗板に均一な電位勾配を形成し、X座標
抵抗板を介して、X座標抵抗板とY座標抵抗板の接触位
置(xp、yp)での電位Vypを読み取り、該電位Vyp
ら接触位置のY座標(yp)を検出するY座標検出モー
ドと、X+側電極に基準検出電圧VCCを印加するととも
に、Y−側電極を接地し、X−側電極とY+側電極の各
電位を読み取り、接触位置(xp、yp)におけるX座標
抵抗板とY座標抵抗板間の第1電位差VAを検出し、Y
+側電極に基準検出電圧VCCを印加するとともに、X−
側電極を接地し、Y−側電極とX+側電極の各電位を読
み取り、接触位置(xp、yp)におけるX座標抵抗板と
Y座標抵抗板間の第2電位差VBを検出し、第1電位差
Aと第2電位差VBで接触抵抗値rPを表した関数か
ら、接触位置での接触抵抗値rPを算出する接触抵抗検
出モードとにより、接触位置のX座標(xp)とY座標
(yp)と接触抵抗値rPを検出し、検出したX座標(x
p)とY座標(yp)と接触抵抗値rPによってタブレッ
ト操作データを出力することを特徴とする。
【0022】X座標検出モードにおいては、X座標抵抗
板(8)に接地電位からVCCまでの均一な電位勾配が形
成される。接触位置(xp、yp)での電位Vxpは、X−
側電極(8b)からの距離に比例するので、該電位Vxp
から接触位置のX座標(xp)が検出される。
【0023】Y座標検出モードにおいては、Y座標抵抗
板(9)に接地電位からVCCまでの均一な電位勾配が形
成される。接触位置(xp、yp)での電位Vypは、Y−
側電極(9b)からの距離に比例するので、該電位Vyp
から接触位置のY座標(yp)が検出される。
【0024】接触抵抗検出モードにおいて、X+側電極
(8a)に基準検出電圧VCCを印加するとともにY−側
電極(9b)を接地すると、X+側電極(8a)からX
座標抵抗板、押圧位置(xp、yp)での接触抵抗値
P、Y座標抵抗板、Y−側電極(9b)を経由して電
流が流れる。接触位置からX+側電極(8a)までの抵
抗値をX1、接触位置からY−側電極(9b)までの抵
抗値をY2とすると、接触位置(xp、yp)における接
触抵抗値rP両端の第1電位差VAは、
【0025】
【数6】
【0026】で表すことができる。
【0027】また、Y+側電極(9a)に基準検出電圧
CCを印加するとともにX−側電極(8b)を接地する
と、Y+側電極(9a)からY座標抵抗板、押圧位置
(xp、yp)での接触抵抗値rP、X座標抵抗板、X−
側電極(8b)を経由して電流が流れる。接触位置から
Y+側電極(9a)までの抵抗値をY1、接触位置から
X−側電極(8b)までの抵抗値をX2とすると、接触
位置(xp、yp)における接触抵抗値rP両端の第2電
位差VBは、
【0028】
【数7】
【0029】で表すことができる。
【0030】(1)(2)式を用いて、第1電位差VA
と第2電位差VBで接触抵抗値rPを表した関数に、接触
抵抗検出モードで検出した第1電位差VAと第2電位差
Bを代入し、接触位置での接触抵抗値値rPを算出す
る。
【0031】これらのX座標(xp)とY座標(yp)と
接触抵抗値rPをもとに生成したタブレット操作データ
が出力されるので、抵抗板の押圧位置(xp、yp)と押
圧位置での押圧力、押圧面積等を変えたタブレット操作
により、3次元のデータをパーソナルコンピュータなど
の被制御機器へ出力することができる。
【0032】請求項2の感圧式3次元タブレットは、X
+側電極とX−側電極間の抵抗値をX、Y+側電極とY
−側電極間の抵抗値をY、VA*VB/(VA+VB)をA
1としたときに、接触抵抗値rPを、
【0033】
【数8】
【0034】から算出することを特徴とする。
【0035】
【数9】
【0036】であるから、(1)(2)式及びX1+X2
=X、Y1+Y2=Yから、(3)式は、
【0037】
【数10】
【0038】となり、接触抵抗値rPを第1電位差VA
第2電位差VBの関数で表すことができる。X+側電極
(8a)とX−側電極(8b)間の抵抗値Xと、Y+側
電極(9a)とY−側電極(9b)間の抵抗値Yは抵抗
板により定まる定数であり、また、基準検出電圧VCC
既知の定数であることから、(4)式を用いて接触抵抗
値rPを第1電位差VAと第2電位差VBから求めること
ができる。
【0039】従って、タブレットが押圧操作されたとき
には、感圧式3次元タブレットをX、Y座標検出モード
と接触抵抗検出モードを繰り返して、抵抗板の接触位置
のX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗値rPを検
出し、タブレット操作データとすることができる。この
うち接触抵抗値rPは、抵抗板の押圧位置に依存せず、
抵抗板の接触位置(xp、yp)に影響されることのない
タブレット操作を表す独立のパラメータとなる。
【0040】請求項3の感圧式3次元タブレットは、X
+側電極とX−側電極間の抵抗値をX、Y+側電極とY
−側電極間の抵抗値をY、接触位置からX+側電極まで
の抵抗値をX1、接触位置からX−側電極までの抵抗値
をX2、接触位置からY+側電極までの抵抗値をY1、接
触位置からY−側電極までの抵抗値をY2、VA+VB
2としたときに、接触抵抗値rPを、
【0041】
【数11】
【0042】から算出することを特徴とする。
【0043】
【数12】
【0044】であるから、(1)(2)式及びX1+X2
=X、Y1+Y2=Yから、(5)式は、
【0045】
【数13】
【0046】となり、接触抵抗値rPを第1電位差VA
第2電位差VBの関数で表すことができる。X+側電極
(8a)とX−側電極(8b)間の抵抗値Xと、Y+側
電極(9a)とY−側電極(9b)間の抵抗値Yと、基
準検出電圧VCCは、既知の定数であり、また、X1
2、Y2、Y1は、XY座標検出モードで検出した押圧
位置より求めることができるので、(6)式を用いて、
接触抵抗値rPを第1電位差VAと第2電位差VBから算
出する。
【0047】従って、タブレットが押圧操作されたとき
には、感圧式3次元タブレットをX、Y座標検出モード
と接触抵抗検出モードを繰り返して、抵抗板の接触位置
のX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗値rPを検
出し、タブレット操作データとすることができる。
【0048】請求項4の感圧式3次元タブレットの操作
データ検出方法は、僅かな絶縁空隙をもって重合したX
座標抵抗板とY座標抵抗板からなるタブレットの一方の
抵抗板を押圧操作して他方の抵抗板に接触させたとき
に、X座標抵抗板に均一な電位勾配を形成して、Y座標
抵抗板との接触位置(xp、yp)での電位Vxpから接触
位置のX座標(xp)を検出し、Y座標抵抗板に均一な
電位勾配を形成して、X座標抵抗板との接触位置
(xp、yp)での電位Vypから接触位置のY座標
(yp)を検出し、X座標抵抗板のX+側電極に基準検
出電圧VCCを印加するとともにY座標抵抗板のY−側電
極を接地したときの、接触位置(xp、yp)での抵抗板
間の電位差を第1電位差VAと、Y座標抵抗板のY+側
電極に基準検出電圧VCCを印加するとともに他方のX座
標抵抗板のX−側電極を接地したときの、接触位置(x
p、yp)での抵抗板間の電位差を第2電位差VBとした
ときに、接触位置での接触抵抗値rPを、第1電位差VA
と第2電位差VBで接触抵抗値rPを表した関数から算出
し、接触位置(xp、yp)のX座標(xp)とY座標
(yp)と接触抵抗値rPとをタブレット操作データとし
て検出することを特徴とする。
【0049】タブレットの抵抗板が押圧操作されて他方
の抵抗板に接触すると、X座標抵抗板(8)に均一な電
位勾配を形成することによって接触位置のX座標
(xp)が、Y座標抵抗板(9)に均一な電位勾配を形
成することによって接触位置のY座標(yp)が検出さ
れる。
【0050】X+側電極(8a)に基準検出電圧VCC
印加するとともにY−側電極(9b)を接地すると、X
+側電極(8a)からX座標抵抗板、押圧位置(xp
p)での接触抵抗値rP、Y座標抵抗板、Y−側電極
(9b)を経由して電流が流れる。接触位置からX+側
電極(8a)までの抵抗値をX1、接触位置からY−側
電極(9b)までの抵抗値をY2とすると、接触位置
(xp、yp)における接触抵抗値rP両端の第1電位差
Aは、
【0051】
【数14】
【0052】で表すことができる。
【0053】また、Y+側電極(9a)に基準検出電圧
CCを印加するとともにX−側電極(8b)を接地する
と、Y+側電極(9a)からY座標抵抗板、押圧位置
(xp、yp)での接触抵抗値rP、X座標抵抗板、X−
側電極(8b)を経由して電流が流れる。接触位置から
Y+側電極(9a)までの抵抗値をY1、接触位置から
X−側電極(8b)までの抵抗値をX2とすると、接触
位置(xp、yp)における接触抵抗値rP両端の第2電
位差VBは、
【0054】
【数15】
【0055】で表すことができる。
【0056】(1)(2)式を用いて、第1電位差VA
と第2電位差VBで接触抵抗値rPを表した関数に、接触
抵抗検出モードで検出した第1電位差VAと第2電位差
Bを代入し、接触位置での接触抵抗値rPを算出する。
【0057】従って、接触位置のXY座標と接触抵抗値
Pをタブレット操作データとして検出することができ
る。
【0058】請求項5の感圧式3次元タブレットの操作
データ検出方法は、X座標抵抗板のX方向の抵抗値を
X、Y座標抵抗板のY方向の抵抗値をY、VA*VB
(VA+VB)をA1としたときに、接触抵抗値rPを、
【0059】
【数16】
【0060】から算出することを特徴とする。
【0061】
【数17】
【0062】であるから、(1)(2)式及びX1+X2
=X、Y1+Y2=Yから、(3)式は、
【0063】
【数18】
【0064】となり、接触抵抗値rPを第1電位差VA
第2電位差VBから算出することができる。
【0065】従って、接触位置のXY座標と接触抵抗値
Pをタブレット操作データとして検出することができ
る。このうち接触抵抗値rPは、抵抗板の押圧位置に依
存せず、抵抗板の接触位置(xp、yp)に影響されるこ
とのないタブレット操作を表す独立のパラメータとな
る。
【0066】請求項6の感圧式3次元タブレットは、X
座標抵抗板のX方向の抵抗値をX、Y座標抵抗板のY方
向の抵抗値をY、接触位置(xp、yp)からX+側電極
までの抵抗値をX1、接触位置(xp、yp)からX−側
電極までの抵抗値をX2、接触位置(xp、yp)からY
+側電極までの抵抗値をY1、接触位置(xp、yp)か
らY−側電極までの抵抗値をY2、VA+VBをA2とした
ときに、接触抵抗値rPを、
【0067】
【数19】
【0068】から算出することを特徴とする。
【0069】
【数20】
【0070】であるから、(1)(2)式及びX1+X2
=X、Y1+Y2=Yから、(5)式は、
【0071】
【数21】
【0072】となり、接触抵抗値rPを第1電位差VA
第2電位差VBの関数で表すことができる。X+側電極
(8a)とX−側電極(8b)間の抵抗値Xと、Y+側
電極(9a)とY−側電極(9b)間の抵抗値Yと、基
準検出電圧VCCは、既知の定数であり、また、X1
2、Y2、Y1は、XY座標検出モードで検出した押圧
位置より求めることができるので、(6)式を用いて、
接触抵抗値rPを第1電位差VAと第2電位差VBから算
出する。
【0073】従って、接触位置のXY座標と接触抵抗値
Pをタブレット操作データとして検出することができ
る。
【0074】請求項7の感圧式3次元タブレットは、僅
かな絶縁空隙をもって重合したX座標抵抗板とY座標抵
抗板からなるタブレットの一方の抵抗板を押圧操作して
他方の抵抗板に接触させたときに、X座標抵抗板に均一
な電位勾配を形成して、Y座標抵抗板との接触位置(x
p、yp)での電位Vxpから接触位置のX座標(xp)を
検出し、Y座標抵抗板に均一な電位勾配を形成して、X
座標抵抗板との接触位置(xp、yp)での電位Vypから
接触位置のY座標(yp)を検出し、X座標抵抗板のX
+側電極に基準検出電圧VCCを印加するとともにY座標
抵抗板のY−側電極を接地したときの、接触位置
(xp、yp)での抵抗板間の第1電位差VAを検出し、
Y座標抵抗板のY+側電極に基準検出電圧VCCを印加す
るとともに他方のX座標抵抗板のX−側電極を接地した
ときの、接触位置(xp、yp)での抵抗板間の第2電位
差VBを検出し、接触位置(x、y)でのVA+VBをA2
(x、y)として、等しい押圧力でタブレットの各位置
を押圧したときのタブレットシートの各接触位置(x、
y)とその接触位置(x、y)でのA2(x、y)との
関係を示したテーブルT(x、y)を用いて接触位置
(xp、yp)での疑似接触抵抗値rP´を、
【0075】
【数22】
【0076】によって算出し、接触位置(xp、yp)の
X座標(xp)とY座標(yp)と疑似接触抵抗値rP´
とをタブレット操作データとして検出することを特徴と
する。
【0077】タブレットの抵抗板が押圧操作されて他方
の抵抗板に接触すると、X座標抵抗板(8)に均一な電
位勾配を形成することによって接触位置のX座標
(xp)が、Y座標抵抗板(9)に均一な電位勾配を形
成することによって接触位置のY座標(yp)が検出さ
れる。
【0078】
【数23】
【0079】であるから、(1)(2)式及びX1+X2
=X、Y1+Y2=Yから、(5)式は、
【0080】
【数24】
【0081】で表される。A2は、(X1+Y2)(X2
1)すなわち接触位置(x、y)と接触抵抗値rPによ
って変化するので、等しい押圧力でタブレットの各位置
を押圧したときの、接触位置(x、y)とその接触位置
(x、y)でのA2(x、y)との関係を示したテーブ
ルT(x、y)は、接触抵抗値rPが一定で接触位置
(x、y)により変化するA2の値を示している。
【0082】このテーブルT(x、y)を用いて求めた
T(xp、yp)とA2(xp、yp)との差は、接触位置
(xp、yp)による影響が消去されたものとなり、接触
位置(xp、yp)での接触抵抗値rPに近似した値を示
すこととなる。
【0083】すなわち、
【0084】
【数25】
【0085】によって算出した疑似接触抵抗値rP´
は、接触抵抗値rPに近似した値となり、タブレットの
押圧力を示す操作データとして用いても支障がない。
【0086】従って、接触位置のXY座標と疑似接触抵
抗値rP´をタブレット操作データとして検出すること
ができる。
【0087】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0088】図1乃至図6は、本発明の第1の実施の形
態に係る感圧式3次元タブレット10を示すもので、図
1において、CPU1は、A/Dコンバータ2を内蔵
し、このA/Dコンバータ2は、3個の入力端子AD
1、AD2、AD3を備え、各入力端子の電位を同時に
検出できるようになっている。
【0089】CPU1には、5個の入出力端子PCH
K、IX+、OX-、IY+、OY-が備えられ、各入出力
端子の後段にこれらの端子と内部回路との接続を切り替
える電子スイッチ3〜7が接続されている。各電子スイ
ッチ3〜7は、CPU1の制御により個別に動作し、C
PU1内の内部回路との接続が切り替えられるようにな
っている。すなわち、電子スイッチ3は、PCHK端子
を、電源VCCとOFF(ハイインピーダンス)端子との
間で切り換え接続し、電子スイッチ4は、IX+端子
を、電源VCCとAD1入力端子との間で切り換え接続
し、電子スイッチ5は、OX-端子を、接地端子とAD
2入力端子とOFF(ハイインピーダンス)端子との間
で切り換え接続するものである。また、電子スイッチ6
は、IY+端子を、電源VCCとAD3入力端子との間で
切り換え接続し、電子スイッチ7は、OY-端子を、接
地端子とAD3入力端子とOFF(ハイインピーダン
ス)端子との間で切り換え接続するものである。
【0090】8と9は、X座標抵抗板とY座標抵抗板で
あり、互いに均一に形成された抵抗層を対向させるよう
にして、対向面に印刷されたドット状の印刷スペーサ
(図示せず)によって、僅かな間隙を隔てて重合されて
いる。
【0091】図のように、X座標抵抗板8には、X方向
の両端の2辺に沿って、X+側電極8aとX−側電極8
bが形成され、X+側電極8aは、CPU1のIX+
子と、他端がPCHK端子に接続するペンオン検出抵抗
Cに接続し、X−側電極8bは、CPU1のOX-端子
に接続している。
【0092】また、Y座標抵抗板9には、Y方向の両端
の2辺に沿って、Y+側電極9aとY−側電極9bが形
成され、Y+側電極9aは、CPU1のIY+端子に接
続し、Y−側電極9bは、CPU1のOY-端子に接続
している。
【0093】このように構成された感圧式3次元タブレ
ット10は、タブレットの押圧操作を待機している状態
で、ペンオン検出モードとなっていて、X座標抵抗板8
が押圧されたことを検知すると後述するペンオフ(抵抗
板の押圧を解除する)を検知するまで、接触抵抗検出モ
ードとX座標検出モードとY座標検出モードを繰り返
し、タブレットの押圧操作による接触位置での接触抵抗
値rPとX座標(xp)とY座標(yp)とを検出するよ
うにしている。
【0094】以下、これらの各モードにおける作用を説
明する。
【0095】ペンオン検出モードでは、例えばペンオン
検出抵抗RCの両端の電圧を監視し、X座標抵抗板8を
押圧して他方のY座標抵抗板9と接触することを、ペン
オン検出抵抗RCに電流が流れ、そのペンオン検出抵抗
Cに電位降下が生じることから検出するものである。
すなわち、ペンオン検出モードでは、図1のPCHK+
端子をスイッチ3により電源VCCへ接続し、X座標抵抗
板8に基準抵抗RCを介して基準検出電圧VCCを印加す
るとともに、IX+端子をA/Dコンバータ2の入力端
子AD1に接続させ、X座標抵抗板8の電位を検出する
ようにしている。また、IY+若しくはOY-の入出力端
子のいずれかをスイッチ6若しくは7により接地端子と
接続するようにして、Y座標抵抗板9をGNDレベルと
している。
【0096】タブレットシート6の押圧が解除されてい
る間は、抵抗板8、9間に電流が流れないので、ペンオ
ン検出抵抗RCの両端にも電位降下が生じず、IX+端子
の電位は電源VCCの電位に保たれる。
【0097】X座標抵抗板8が押圧されると、X座標抵
抗板8からY座標抵抗板9に電流が流れ、IX+端子の
電位が降下する。従ってこの電位を所定のペンオン検出
しきい値VTと比較することによって、X座標抵抗板8
が押圧されているか否かを検出する。
【0098】ペンオン検出モードにより抵抗板の押圧が
検出されると、PCHK+端子はスイッチ3によりOF
F端子側に切り換えられ、この後感圧式3次元タブレッ
ト10は、接触抵抗検出モードに移行して押圧位置(接
触位置)Pでの接触抵抗値rPを検出する。
【0099】接触抵抗検出モードにおいては、始めにC
PU1の各電子スイッチ3〜7を図1に示すように動作
させ、CPU1の各入出力端子を内部回路と接続させ
て、押圧位置(接触位置)での接触抵抗RP両端の第1
電位差VAを検出する。すなわち、IX+端子をスイッチ
4により電源VCCと接続し、X座標抵抗板8のX+側電
極8aに基準検出電圧VCCを印加している。また、OX
-、IY+入出力端子は、スイッチ5、6によりそれぞれ
A/Dコンバータ2の入力端子AD2、AD3に接続
し、X座標抵抗板8のX−側電極8bとY座標抵抗板9
のY+側電極9aの電位を検出するようにしている。残
るOY-入出力端子は、電子スイッチ7により接地端子
と接続し、Y座標抵抗板9のY−側電極9bをGNDレ
ベルとする。
【0100】図2は、図1の感圧式3次元タブレット1
0の等価回路図である。同図のように、X座標抵抗板8
の押圧位置P(xp、yp)が押圧されたものとすると、
X+側電極8aからX座標抵抗板8、押圧位置(接触位
置)の接触抵抗RP、Y座標抵抗板9を経由してY−側
電極9bに電流itが流れる。このとき、OX-、IY+
入出力端子には、それぞれA/Dコンバータ2が接続さ
れているので、これらの方向に流れる微小電流を無視す
れば、X座標抵抗板8、接触抵抗RP、Y座標抵抗板9
に等しい電流itが流れる。接触抵抗RP両端の第1電
位差VAは、OX-、IY+入出力端子間の電位差、すな
わちA/Dコンバータ2の入力端子AD2とAD3でそ
れぞれ検出する電位XGとYRの差で求めることができ
る。
【0101】図のように、接触位置(xp、yp)からX
+側電極8aまでの抵抗値をX1、接触位置からY−側
電極9bまでの抵抗値をY2、接触抵抗RPの接触抵抗値
をrPとすると、この第1電位差VAは、
【0102】
【数26】
【0103】と表すことができる。
【0104】次いで、CPU1の各電子スイッチ3〜7
を図3に示すように動作させ、CPU1の各入出力端子
を内部回路と接続させて、押圧位置(接触位置)での接
触抵抗RP両端の第2電位差VBを検出する。すなわち、
IY+端子を電源VCCと接続してY座標抵抗板9のY+
側電極9aに基準検出電圧VCCを印加し、OX-入出力
端子を接地端子と接続してX座標抵抗板8のX−側電極
8bをGNDレベルとしている。また、IX+、OY-
出力端子は、スイッチ4、7によりそれぞれA/Dコン
バータ2の入力端子AD1、AD3に接続し、X座標抵
抗板8のX+側電極8aとY座標抵抗板9のY−側電極
9bの電位を検出するようにしている。
【0105】図4は、図3の感圧式3次元タブレット1
0の等価回路図である。同図のように、X座標抵抗板8
の押圧位置P(xp、yp)が押圧されていると、Y+側
電極9aからY座標抵抗板9、押圧位置(接触位置)の
接触抵抗RP、X座標抵抗板8を経由してX−側電極8
aに電流it´が流れる。IX+、OY-入出力端子に
は、それぞれA/Dコンバータ2が接続されているの
で、これらの方向に流れる微小電流を無視すれば、Y座
標抵抗板9、接触抵抗RP、X座標抵抗板8に等しい電
流it´が流れ、接触抵抗RP両端の第2電位差VBは、
OY-、IX+入出力端子間の電位差、すなわちA/Dコ
ンバータ2の入力端子AD3とAD1で検出する電位Y
G、XRの差で求めることができる。
【0106】図のように、接触位置(xp、yp)からX
−側電極8bまでの抵抗値をX2、接触位置からY+側
電極9aまでの抵抗値をY1とすると、この第2電位差
Bは、
【0107】
【数27】
【0108】と表すことができる。
【0109】A1を、
【0110】
【数28】
【0111】とおくと、上記(1)(2)式から(3)
式は、
【0112】
【数29】
【0113】と変形することができる。
【0114】X1+X2は、X+側電極8aとX−側電極
8b間の抵抗値Xであり、また、Y1+Y2は、Y+側電
極9aとY−側電極9b間の抵抗値Yであるから、
(8)式は、X1+X2=X、Y1+Y2=Yから、
【0115】
【数30】
【0116】となり、接触抵抗値rPを第1電位差VA
第2電位差VBの関数で表すことができる。この(4)
式において抵抗値Xと抵抗値Yは抵抗板8、9により定
まる定数であり、また、基準検出電圧VCCも既知の定数
であることから、(4)式を用いてCPU1は、上記の
ように検出した第1電位差VAと第2電位差VBから接触
抵抗値rPを算出する。上記(4)式は、抵抗板の接触
位置(xp、yp)による変数を含まないので、接触抵抗
値rPを、抵抗板の接触位置(xp、yp)に影響される
ことのなく検出することができる。すなわち、接触抵抗
値rPを抵抗板の押圧位置に依存しないタブレットの押
圧操作を表す独立のパラメータとして検出することがで
きる。
【0117】接触位置(xp、yp)での接触抵抗値rP
を検出すると、感圧式3次元タブレット10は、X、Y
座標検出モードに移行し、接触位置のX座標とY座標を
検出する。
【0118】X、Y座標検出モードにおいては、X座標
抵抗板8とY座標抵抗板9に交互に電位勾配を形成し
て、押圧位置(接触位置)PのX、Y座標を検出する。
【0119】図5は、X座標を検出するため、タブレッ
ト10をX座標検出モードとして、X座標抵抗板8に電
位勾配を形成した状態の感圧式3次元タブレットを示し
ている。すなわち、電子スイッチ4によりIX+入力端
子を電源VCCと接続し、IX+入力端子からX座標抵抗
板8のX+側電極8aに基準検出電圧VCCを印加すると
ともに、OX-入出力端子を電子スイッチ5により接地
させて、X座標抵抗板8の他方のX−側電極8bを接地
し、X座標抵抗板8に均一な傾きの電位勾配を形成して
いる。また、Y座標抵抗板9は、Y−側電極9bと接続
するOY-入出力端子を電子スイッチ7によりオフと
し、X座標抵抗板8との接触位置からY座標抵抗板9に
電流が流れないようにするとともに、IY+入出力端子
を電子スイッチ6によりA/Dコンバータ2の入力端子
AD3に接続し、Y座標抵抗板9のY+側電極9aから
押圧位置Pの電位を検出するようにしている。
【0120】そして、この入力端子AD3で検出した電
位VxPから接触位置PのX座標(xP)を、CPU1で
計算して検出する。X座標抵抗板8は、均一な抵抗層で
形成されているので、VxP÷VCCは、X+側電極8aと
X−側電極8bとの間隔に対するX−側電極8bから接
触位置Pまでの距離の比を示している。従って、従来例
で説明した方法と同様に、この電位VxPからX座標(x
P)を検出する。
【0121】X座標を検出した後、同様の方法で、タブ
レット10をY座標検出モードとして、Y座標を検出す
る。図6は、Y座標検出モードにおいて、Y座標抵抗板
9に電位勾配を形成した状態の感圧式3次元タブレット
を示している。
【0122】同図に示すように、電子スイッチ6、7の
動作により、Y座標抵抗板9のY+側電極9aに基準検
出電圧VCCを印加するとともに、他方のY−側電極9b
を接地し、Y座標抵抗板9に均一な傾きの電位勾配を形
成している。
【0123】また、電子スイッチ4、5の動作により、
X座標抵抗板8のX−側電極8b端子をオフとし、Y座
標抵抗板9との接触位置からX座標抵抗板8に電流が流
れないようにするとともに、X+側電極8aと接続する
IX+入出力端子をA/Dコンバータ2の入力端子AD
1に接続し、X+側電極8aから接触位置Pの電位を検
出するようにしている。
【0124】そしてX座標の検出と同様に、このモード
によってY座標抵抗板9に均一な電位勾配が形成される
ので、入力端子AD1で検出した電位VyPから接触位置
PのY座標(yP)を、CPU1で計算して検出する。
【0125】続いて、感圧式3次元タブレット10を、
再び接触抵抗検出モードとする。ペンオンを検出した
後、接触抵抗検出モードにおいては、上述した方法で接
触抵抗値rPを検出するが、検出した接触抵抗値rPが一
定のペンオフしきい値を越えたときに、ペンオフ(抵抗
板への押圧が解除された)と判定する。すなわち、押圧
が解除され抵抗板8、9間の接触が断たれると、接触抵
抗値rPは無限大まで上昇するのでペンオフしきい値を
越えたときに、ペンオフと判定することができる。ペン
オフと判定されたときには、抵抗板から指、ペン等が離
れたものと判断し、ペンオン検出の待機状態に復帰す
る。
【0126】一方、ペンオフと判定されない限り、感圧
式3次元タブレット10は、上述の接触抵抗検出モード
とX、Y座標検出モードを繰り返し、各モードで接触位
置PのX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗値rP
を検出する。
【0127】CPU1では、検出したX座標(xp)と
Y座標(yp)と接触抵抗値rPをもとにタブレット操作
データを生成する。この生成においては、繰り返して検
出された複数の接触抵抗値rP等の各検出データから異
常値を除き、必要に応じて所定の定数が乗じられてタブ
レット操作データとされる。タブレット操作データは、
図示しない出力ポートから、所定の周期でパーソナルコ
ンピュータなどの被制御機器に出力される。
【0128】このタブレット操作データに含まれる接触
位置PのX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗値r
Pは、それぞれ抵抗板の押圧操作を表す独立したパラメ
ータであるから、タブレット操作を独立した3次元のデ
ータとして出力できる。この内、接触抵抗値rPは、抵
抗板の押圧を強めたり、押圧位置での接触面積を狭くし
て単位接触面積当たりの押圧力を上げることによって低
下する。従って、抵抗板の押圧位置を変えながら、その
押圧力を変化させることによって、タブレット操作に応
じた連続的に変化する3次元のデータを入力することが
できる。
【0129】上記第1の実施の形態においては、第1電
位差VAと第2電位差VBで接触抵抗値rPを表した関数
である(4)式を用いて、接触抵抗値rPを算出するも
のであるがこれに限るものではない。
【0130】以下、第1電位差VAと第2電位差VBから
他の方法で接触抵抗値rPを算出する第2の実施の形態
を説明する。
【0131】A2を、
【0132】
【数31】
【0133】とおくと、上記(1)(2)式とX1+X2
=X、Y1+Y2=Yから、(5)式は、
【0134】
【数32】
【0135】と変形することができる。この(6)式を
接触抵抗値rPについて解くと、
【0136】
【数33】
【0137】となる。ここで、(2−A2/VCC)を
a、(1−A2/VCC)(X+Y)をb、−A2/V
CC(X1+Y2)(X2+Y1)をcとおけば、−4ac〉
0であることから(b2−4ac)1/2は、bより大きい
正の値となる。一方、aは正で、接触抵抗値rPは正の
値でなければならないので、bの値にかかわらず接触抵
抗値rPは、
【0138】
【数34】
【0139】と、第1電位差VAと第2電位差VBの関数
によって表すことができる。
【0140】(9)式において、X+側電極8aとX−
側電極8b間の抵抗値Xと、Y+側電極9aとY−側電
極9b間の抵抗値Yと、基準検出電圧VCCは、既知の定
数であり、cに含まれるX1、X2、Y2、Y1は、接触位
置から各電極までの抵抗値で、XY座標検出モードで検
出した押圧位置より求めることができるので、(6)式
を変形した(9)式に上記各数値と接触抵抗検出モード
で検出した第1電位差VAと第2電位差VBを代入して、
CPU1で接触抵抗値rPを算出することができる。こ
の接触抵抗値rPの検出方法の他は第1の実施例と同一
であるので、その説明を省略する。
【0141】この第2の実施の形態においては、(9)
式に上記各数値を代入して接触抵抗値rPを求めるもの
であるが、複雑な計算を要するためCPU1の負荷が大
きく、CPU1の処理能力によっては、短い周期でタブ
レット操作データを連続出力することが困難となる場合
がある。
【0142】第3の実施の形態は、この問題を解決する
もので、接触抵抗値rPとほぼ同様に変化する疑似接触
抵抗値rP´を求めて、この疑似接触抵抗値rP´をタブ
レット操作データに含めて出力するものである。
【0143】この第3の実施の形態では、予め等しい押
圧力でX座標抵抗板8の各位置を押圧し、各接触位置
(x、y)毎に第1電位差VAと第2電位差VBを検出し
【0144】
【数35】
【0145】を求め、接触位置(x、y)と、その接触
位置(x、y)でのA2の値A2(x、y)の関係を示し
たテーブルT(x、y)を作成しておく。
【0146】図7は、このようにして作成したテーブル
T(x、y)の一例を示すもので、抵抗板8、9の中心
を押圧するほどA2の値が小さくなり、測定誤差はある
ものの概ね、周囲に近づいた位置を押圧するほど大きく
なることが分かる。すなわち、テーブルT(x、y)
は、接触抵抗値rPが一定で接触位置(x、y)により
変化するA2の値を示していて、接触位置(x、y)と
2の関係は(6)式から明らかなように、接触位置が
中心に近く(X1+Y2)(X2+Y1)が大きくなるとA
2が小さくなり、逆に接触位置が偏って(X1+Y2
(X2+Y1)が小さくなれば、A2は大きくなるもので
ある。このテーブルT(x、y)は、CPU1と接続す
る図示しない記憶部に記憶される。
【0147】タブレット操作データとして疑似接触抵抗
値rP´を検出する場合には、上記接触抵抗検出モード
で接触位置(xp、yp)での第1電位差VAと第2電位
差VBを検出した後、(6)式を用いて接触位置(xp
p)でのA2(xp、yp)を算出する。そしてテーブル
T(x、y)を参照して、接触位置(xp、yp)でのテ
ーブルT(x、y)の値T(xp、yp)を前記記憶部か
ら読み出し、CPU1で
【0148】
【数36】
【0149】によって疑似接触抵抗値rP´を算出す
る。
【0150】このテーブルT(x、y)を用いて求めた
T(xp、yp)とA2(xp、yp)との差は、接触位置
(xp、yp)による影響が消去されたものとなり、接触
位置(xp、yp)での接触抵抗値rPに近似した値を示
すこととなる。
【0151】従って、(7)式で算出した疑似接触抵抗
値rP´は、接触抵抗値rPに近似した値となり、タブレ
ットの押圧力を示す操作データとして用いても支障な
く、接触位置のXY座標と疑似接触抵抗値rP´をタブ
レット操作データとして出力する。
【0152】この第3の実施の形態によれば、XY座標
検出モードで検出した接触位置の座標(xp、yp)から
2(xp、yp)を呼び出し、(7)式に示す簡単な計
算でタブレットの押圧力を示す疑似接触抵抗値rP´を
検出することができるので、高速処理が可能となる。
【0153】本発明は、上記実施の形態に限らず、種々
の変更が可能である。
【0154】例えば、感圧型3次元タブレットは、X+
側電極8aとX−側電極8b、Y+側電極9aとY−側
電極9bを補助電極として、これらの電極の外側に平行
にそれぞれ主電極であるX印加電極8cとX接地電極8
d、Y印加電極9cとY接地電極9dを配設し、X印加
電極8c又はY印加電極9cに選択的に基準電圧を印加
し、X接地電極8d又はY接地電極9dを選択的に接地
するものであってもよい。
【0155】図8は、この第4の実施の形態に係る感圧
式3次元タブレット20の等価回路図を示すもので、上
述の第1実施の形態と同一の構成については、同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0156】感圧式3次元タブレット20の接触抵抗検
出モードにおいては、所定の電圧VSをX印加電極8c
に印加するとともにY-電極9dを接地して、接触抵抗
Pの両端の第1電位差VAを検出した後、所定の電圧V
S´をY印加電極9cに印加するとともにX-電極8dを
接地して、第2電位差VBを検出する。
【0157】この第1電位差VAを検出するときのIX+
電極8a、OY-電極9b間の電圧と、第2電位差VB
検出するときのIY+電極9a、OX-電極8b間の電圧
が等しい基準検出電圧VCCとなるように印加する電圧V
S、VS´を調整すれば、IX+電極8aとIY+電極9a
に選択的に基準検出電圧VCCを印加し、他方の抵抗板の
OY-電極9b若しくはOX-電極8bを接地した上記実
施の形態の回路と等価となるので、上記第1乃至第3の
実施の形態で説明したと同様に接触抵抗値rPを検出す
ることができる。
【0158】また、以上の実施の形態においては、CP
U1にADコンバータ2を内蔵した例で説明したが、少
なくとも3カ所の電位を読み取ることができるものであ
れば、ADコンバータ2とCPU1は、別部品であって
もよく、また、2以上のADコンバータ2を用いてもよ
い。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の感圧式タブレットの構成を変えることなく、抵抗
板への電圧印加方法を変えるだけで、押圧位置の接触抵
抗rP(若しくは疑似接触抵抗値rP´)を検出すること
ができ、押圧位置を示す接触位置のX、Y座標とともに
タブレットの押圧操作に関するタブレット操作データを
3次元で出力することができる。
【0160】特に、請求項2、3、5、6の発明によれ
ば、抵抗板の押圧位置(xp、yp)の影響を受けずに、
押圧位置での接触抵抗値rPを検出することができる。
【0161】従って、抵抗板が押圧されたときの抵抗板
の接触位置のX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗
値rPとを、3次元の独立したパラメータとして検出す
ることができ、抵抗板の押圧位置(xp、yp)と押圧位
置での押圧力、押圧面積等を変えたタブレット操作によ
り、3次元のデータをパーソナルコンピュータなどの被
制御機器へ出力することができる。
【0162】X座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗
値rPは、それぞれ抵抗板上を押圧移動しながらその押
圧力を変えることによって、連続的に変化させることが
できるので、3次元のデータ入力を一つの動作の中で行
うことができ、3次元表示された画像において、奥行き
(Z)方向の移動制御を同時に行うことができる。
【0163】また、この3次元のデータ入力に別の入力
装置を併用する必要がないので、装置全体が大型、複雑
化することがなく、操作性にも優れたものとなる。
【0164】更に、請求項2と請求項5の発明によれ
ば、接触抵抗値rPの検出に接触位置の座標(xp
p)を要しないので、接触位置の座標検出を行わなく
ても、若しくは、接触位置の座標検出の前に、接触抵抗
値rPを検出することができる。
【0165】また、請求項7の発明によれば、接触抵抗
値rPとほぼ同様に変化する疑似接触抵抗値rP´を求め
て、接触位置の座標とともにタブレット操作データと
し、抵抗板の押圧位置(xp、yp)の影響を受けずに、
押圧位置での疑似接触抵抗値rP´を検出することがで
きる。
【0166】従って、上記請求項2、3、5、6の発明
と同様に、抵抗板が押圧されたときの抵抗板の接触位置
のX座標(xp)とY座標(yp)と疑似接触抵抗値rP
´とを、3次元の独立したパラメータとして検出するこ
とができ、抵抗板の押圧位置(xp、yp)と押圧位置で
の押圧力、押圧面積等を変えたタブレット操作により、
3次元のデータをパーソナルコンピュータなどの被制御
機器へ出力することができる。しかも、この疑似接触抵
抗値rP´は、簡単な計算で求めることができるので、
CPU1による高速処理が可能となり、途切れのないタ
ブレット操作データを出力することができる。
【0167】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感圧式3次元タブレットの接触抵
抗検出モードの最初の基準電圧印加状態を示す回路図で
ある。
【図2】接触抵抗検出モードにおける図1の等価回路図
である。
【図3】本発明に係る感圧式3次元タブレットの接触抵
抗検出モードの異なる基準電圧印加状態を示す回路図で
ある。
【図4】接触抵抗検出モードにおける図3の等価回路図
である。
【図5】感圧式3次元タブレットのX座標検出モードを
示す回路図である。
【図6】感圧式3次元タブレットのY座標検出モードを
示す回路図である。
【図7】接触位置(x、y)と、その接触位置(x、
y)でのA2の値A2(x、y)の関係を示したテーブル
T(x、y)を示す説明図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る感圧式3次元
タブレット20の回路図である。
【図9】従来の感圧式タブレット100を示す回路図で
ある。
【図10】接触抵抗値rPを検出できる感圧式タブレッ
ト120を示す回路図である。
【符号の説明】
8 X座標抵抗板 8a X+側電極 8b X−側電極 9 Y座標抵抗板 9a Y+側電極 9b Y−側電極 rP 接触抵抗値 rP´ 疑似接触抵抗値 T(x、y) テーブル VCC 基準検出電圧 VA、 第1電位差 VB、 第2電位差 xp 接触位置のX座標 yp 接触位置でY座標 Vxp、Vyp 接触位置の電位

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X方向の両端の2辺に沿ってそれぞれX
    +側電極(8a)とX−側電極(8b)が形成されたX
    座標抵抗板(8)と、 X方向と直交するY方向の両端の2辺に沿ってそれぞれ
    Y+側電極(9a)とY−側電極(9b)が形成され、
    X座標抵抗板(8)と僅かな絶縁空隙をもって重合する
    Y座標抵抗板(9)と、 X+側電極(8a)とY+側電極(9a)のいずれかに
    選択的に基準検出電圧VCCを印加する基準電圧印加手段
    と、 X−側電極(8b)とY−側電極(9b)のいずれかを
    選択的に接地する接地手段とを備え、 X+側電極(8a)に基準検出電圧VCCを印加するとと
    もにX−側電極(8b)を接地してX座標抵抗板(8)
    に均一な電位勾配を形成し、Y座標抵抗板(9)を介し
    て、X座標抵抗板(8)とY座標抵抗板(9)の接触位
    置(xp、yp)での電位Vxpを読み取り、該電位Vxp
    ら接触位置のX座標(xp)を検出するX座標検出モー
    ドと、 Y+側電極(9a)に基準検出電圧VCCを印加するとと
    もにY−側電極(9b)を接地してY座標抵抗板(9)
    に均一な電位勾配を形成し、X座標抵抗板(8)を介し
    て、X座標抵抗板(8)とY座標抵抗板(9)の接触位
    置(xp、yp)での電位Vypを読み取り、該電位Vyp
    ら接触位置のY座標(yp)を検出するY座標検出モー
    ドと、 X+側電極(8a)に基準検出電圧VCCを印加するとと
    もに、Y−側電極(9b)を接地し、X−側電極(8
    b)とY+側電極(9a)の各電位を読み取り、接触位
    置(xp、yp)におけるX座標抵抗板(8)とY座標抵
    抗板(9)間の第1電位差VAを検出し、 Y+側電極(9a)に基準検出電圧VCCを印加するとと
    もに、X−側電極(8b)を接地し、Y−側電極(9
    b)とX+側電極(8a)の各電位を読み取り、接触位
    置(xp、yp)におけるX座標抵抗板(8)とY座標抵
    抗板(9)間の第2電位差VBを検出し、 第1電位差VAと第2電位差VBで接触抵抗値rPを表し
    た関数から、接触位置での接触抵抗値rPを算出する接
    触抵抗検出モードとにより、 接触位置のX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗値
    Pを検出し、 検出したX座標(xp)とY座標(yp)と接触抵抗値r
    Pによってタブレット操作データを出力することを特徴
    とする感圧式3次元タブレット。
  2. 【請求項2】 X+側電極(8a)とX−側電極(8
    b)間の抵抗値をX、Y+側電極(9a)とY−側電極
    (9b)間の抵抗値をY、VA*VB/(VA+VB)をA
    1としたときに、接触抵抗値rPを、 【数1】 から算出することを特徴とする請求項1記載の感圧式3
    次元タブレット。
  3. 【請求項3】 X+側電極(8a)とX−側電極(8
    b)間の抵抗値をX、Y+側電極(9a)とY−側電極
    (9b)間の抵抗値をY、接触位置からX+側電極(8
    a)までの抵抗値をX1、接触位置からX−側電極(8
    b)までの抵抗値をX2、接触位置からY+側電極(9
    a)までの抵抗値をY1、接触位置からY−側電極(9
    b)までの抵抗値をY2、VA+VBをA2としたときに、
    接触抵抗値rPを、 【数2】 から算出することを特徴とする請求項1記載の感圧式3
    次元タブレット。
  4. 【請求項4】 僅かな絶縁空隙をもって重合したX座標
    抵抗板(8)とY座標抵抗板(9)からなるタブレット
    の一方の抵抗板を押圧操作して他方の抵抗板に接触させ
    たときに、 X座標抵抗板(8)に均一な電位勾配を形成して、Y座
    標抵抗板(9)との接触位置(xp、yp)での電位Vxp
    から接触位置のX座標(xp)を検出し、 Y座標抵抗板(9)に均一な電位勾配を形成して、X座
    標抵抗板(8)との接触位置(xp、yp)での電位Vyp
    から接触位置のY座標(yp)を検出し、 X座標抵抗板(8)のX+側電極(8a)に基準検出電
    圧VCCを印加するとともにY座標抵抗板(9)のY−側
    電極(9b)を接地したときの、接触位置(xp、yp
    での抵抗板間の電位差を第1電位差VAと、Y座標抵抗
    板(9)のY+側電極(9a)に基準検出電圧VCCを印
    加するとともに他方のX座標抵抗板(8)のX−側電極
    (8b)を接地したときの、接触位置(xp、yp)での
    抵抗板間の電位差を第2電位差VBとしたときに、接触
    位置での接触抵抗値rPを、第1電位差VAと第2電位差
    Bで接触抵抗値rPを表した関数から算出し、 接触位置(xp、yp)のX座標(xp)とY座標(yp
    と接触抵抗値rPとをタブレット操作データとして検出
    することを特徴とする感圧式3次元タブレットの操作デ
    ータ検出方法。
  5. 【請求項5】 X座標抵抗板(8)のX方向の抵抗値を
    X、Y座標抵抗板(9)のY方向の抵抗値をY、VA
    B/(VA+VB)をA1としたときに、接触抵抗値rP
    を、 【数3】 から算出することを特徴とする請求項4記載の感圧式3
    次元タブレットの操作データ検出方法。
  6. 【請求項6】 X座標抵抗板(8)のX方向の抵抗値を
    X、Y座標抵抗板(9)のY方向の抵抗値をY、接触位
    置(xp、yp)からX+側電極(8a)までの抵抗値を
    1、接触位置(xp、yp)からX−側電極(8b)ま
    での抵抗値をX2、接触位置(xp、yp)からY+側電
    極(9a)までの抵抗値をY1、接触位置(xp、yp
    からY−側電極(9b)までの抵抗値をY2、VA+VB
    をA2としたときに、接触抵抗値rPを、 【数4】 から算出することを特徴とする請求項4記載の感圧式3
    次元タブレットの操作データ検出方法。
  7. 【請求項7】 僅かな絶縁空隙をもって重合したX座標
    抵抗板(8)とY座標抵抗板(9)からなるタブレット
    の一方の抵抗板を押圧操作して他方の抵抗板に接触させ
    たときに、 X座標抵抗板(8)に均一な電位勾配を形成して、Y座
    標抵抗板(9)との接触位置(xp、yp)での電位Vxp
    から接触位置のX座標(xp)を検出し、 Y座標抵抗板(9)に均一な電位勾配を形成して、X座
    標抵抗板(8)との接触位置(xp、yp)での電位Vyp
    から接触位置のY座標(yp)を検出し、 X座標抵抗板(8)のX+側電極(8a)に基準検出電
    圧VCCを印加するとともにY座標抵抗板(9)のY−側
    電極(9b)を接地したときの、接触位置(xp、yp
    での抵抗板間の第1電位差VAを検出し、 Y座標抵抗板(9)のY+側電極(9a)に基準検出電
    圧VCCを印加するとともに他方のX座標抵抗板(8)の
    X−側電極(8b)を接地したときの、接触位置
    (xp、yp)での抵抗板間の第2電位差VBを検出し、 接触位置(x、y)でのVA+VBをA2(x、y)とし
    て、等しい押圧力でタブレットの各位置を押圧したとき
    のタブレットシートの各接触位置(x、y)とその接触
    位置(x、y)でのA2(x、y)との関係を示したテ
    ーブルT(x、y)を用いて接触位置(xp、yp)での
    疑似接触抵抗値rP´を、 【数5】 によって算出し、 接触位置(xp、yp)のX座標(xp)とY座標(yp
    と疑似接触抵抗値rP´とをタブレット操作データとし
    て検出することを特徴とする感圧式3次元タブレットの
    操作データ検出方法。
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