JPH107814A - ポリエステルを含んだ成形構造物を高周波溶接によって初期溶融または完全溶融する方法、およびこのようなポリエステルの使用 - Google Patents

ポリエステルを含んだ成形構造物を高周波溶接によって初期溶融または完全溶融する方法、およびこのようなポリエステルの使用

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JPH107814A
JPH107814A JP9060451A JP6045197A JPH107814A JP H107814 A JPH107814 A JP H107814A JP 9060451 A JP9060451 A JP 9060451A JP 6045197 A JP6045197 A JP 6045197A JP H107814 A JPH107814 A JP H107814A
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yarn
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Dieter Disselbeck
ディーター・ディッセルベック
Hans-Joachim Bruening
ハンス−ヨアヒム・ブリュニンク
Bernhard Jahn
ベルンハルト・ヤーン
Klaus Bender
クラウス・ベンダー
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Hoechst Trevira GmbH and Co KG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ポリエステルを含んだ成形構造物
を高周波溶接によって初期溶融または完全溶融する方
法、およびこのようなポリエステルを使用することを提
供する。 【解決手段】 変性ポリエステル、たとえばイソフタル
酸変性ポリエチレンテレフタレートを高周波溶接にて使
用することが開示されている。本発明の方法は、このよ
うなポリエステルから構成される成形構造物、特にシー
ト、フィルム、塗膜、中空物品、射出成形物品、ヤー
ン、およびこのようなヤーンを含んだ織物シート材料を
初期溶融または完全溶融するのに有用である。本発明の
方法は、通常の高周波溶接装置を使用して実施すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、選定したポリエス
テルを高周波溶接によって初期的もしくは完全に溶融さ
せる方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】プラ
スチックの成形物を溶接によって一緒に結合できること
は知られている。高周波溶接を含めて、極めて広範囲の
溶接技術を使用することができる〔「ロンプ・ケミー・
レキシコン(Rompp Chemie Lexiko
n),見出し“プラスチックの溶接”,p.2402,
第9版,G.ティーメ出版(1990)」を参照〕。
【0003】特許文献には、プラスチックの成形物(た
とえば、繊維や繊維織物シート材料)を一緒に結合する
ための溶接技術の使用に関して幾つか説明がなされてい
る。たとえばDE−A−3,714,935は、特定の
形状を有していて毛髪移植に適した熱可塑性樹脂から構
成される人工毛髪について説明している。この人工毛髪
の製造における処理工程は、熱可塑性樹脂を溶接するこ
とを含む。一般的な説明において、ポリエステルを含め
た種々の熱可塑性樹脂が記載されている。
【0004】DE−A−2,750,593は、単一の
熱可塑性フィラメントを高周波で組継ぎするための方法
と装置を説明している。使用されている材料についての
詳細は全く開示されていない。
【0005】ES−A−86−07,816は、ポリア
ミド布帛の高周波溶接について説明している。
【0006】最後に、DE−B−1,704,179
は、加熱可能で蓄熱性の材料を使用することによってフ
ィルムを一緒に結合する方法を開示している。多くの適
切なプラスチックが記載されているが、ポリエステルは
それらの中に含まれていない。
【0007】市販のポリエステル、たとえばポリエチレ
ンテレフタレート(PET)は高周波溶接には適切でな
い、ということは広く知られている。たとえば、「H.
ドミニングハウスによる“プラスチックとその性質”,
第3版,VDI出版 GmbH,ドュッセルドルフ 1
988」によるテキストブックの505ページに、PE
Tは高周波溶接ができないと述べられている。
【0008】高周波溶接技術に適切であり、したがって
加工するのが簡単かつ経済的であるような選定されたポ
リエステルが見いだされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、 a) 式I −O−OC−Ar1−CO−O−R1− (I) で示される反復構造単位を少なくとも5モル%、および
/または式II −O−OC−R2−CO−O−Ar2− (II) で示される反復構造単位を少なくとも5モル%含有した
ポリエステルから構成される成形構造物を供給する工
程、このときAr1とAr2は、互いに独立的に二価の単
環式もしくは多環式芳香族基であって、その自由原子価
が、互いにメタまたはそれと同等の角度に配置してい
て、好ましくは1,3−フェニレンであり;R1は二価
の脂肪族基もしくは脂環式基であって、好ましくは式−
n2n−(式中、nは2〜6の整数である)で示され
る基、特にエチレン、またはシクロヘキサンジメタノー
ルから誘導される基であり;そしてR2は二価の脂肪族
基、脂環式基、または単環式もしくは多環式芳香族基で
ある;および b) 高周波電磁放射を、好ましくは電波範囲におい
て、前記成形構造物の少なくとも一部が初期的もしくは
完全に溶融するような強度と時間にて照射する工程;を
含む、成形構造物を初期溶融もしくは完全溶融させる方
法を提供する。
【0010】使用する成形構造物は、高周波溶接によっ
て初期溶融または完全溶融が達成できるような、少なく
ともそのような割合の上記変性ポリエステルを含んだい
かなる一次元、二次元、または三次元構造物であっても
よい。本明細書で言う構造物は、具体的にはシート、フ
ィルム、塗膜(coats)、中空物品、および射出成
形物品であり、そしてさらに特に好ましくはヤーンおよ
び/またはこのようなヤーンを含んだ織物シート材料で
ある。
【0011】“ヤーン”という用語は本明細書では最も
広い意味で解釈すべきであり、したがって本明細書での
ヤーンは、ステープルファイバーヤーン、あるいは好ま
しくはフィラメントヤーンである。
【0012】本発明の方法の特に好ましい実施態様で
は、強化用繊維(好ましくは強化用フィラメント)と、
上記ポリエステルから構成されるより低い温度で溶融す
るマトリックス繊維(好ましくはマトリックスフィラメ
ント)とを含んだハイブリッドヤーンを使用する。
【0013】好ましいポリエステルマトリックス繊維
は、強化用フィラメントの融点もしくは分解温度より少
なくとも10℃、特に少なくとも30℃低い融点を有す
る繊維である。
【0014】強化用繊維が50GPaを越える初期モジ
ュラスを有していて、好ましくはガラス、炭素、または
芳香族ポリアミドからなるようなハイブリッドヤーンを
使用するのが特に好ましい。
【0015】さらに、特に好ましい実施態様では、強化
用繊維が10GPaを越える初期モジュラスを有してい
て、ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートか
らなるようなハイブリッドヤーンを使用する。
【0016】変性ポリエステルはそれ自体公知のもので
ある。このようなポリエステルの特に好ましい代表的な
ものは、イソフタル酸変性によるポリエチレンテレフタ
レートである。
【0017】本発明の方法において使用するのが特に好
ましいのは、式IIIとIV −O−OC−Ar3−CO−O−R3− (III) −O−OC−Ar4−CO−O−R4− (IV) (式中、Ar3は二価の単環式もしくは多環式芳香族基
であって、その自由原子価が、互いにパラまたはそれと
同等の平行もしくは同軸状態にて配置していて、好まし
くは1,4−フェニレンおよび/または2,6−ナフチ
レンであり;R3とR4は、互いに独立的に二価の脂肪族
基もしくは脂環式基であり、特に式−Cn2n−(式
中、nは2〜6の整数である)で示される基であって特
にエチレン、あるいはシクロヘキサンジメタノールから
誘導される基であり;そしてAr4は二価の単環式もし
くは多環式芳香族基であって、その自由原子価が、互い
にメタまたはそれと同等の角度に配置していて、好まし
くは1,3−フェニレンである)で示される反復構造単
位を含有した変性ポリエチレンテレフタレートを含む成
形構造物である。
【0018】上記式における二価芳香族基は、それらの
原子価結合が互いにパラまたはそれと同等の同軸もしく
は平行状態に配置しているか、あるいはそれらの原子価
結合が互いにメタまたはそれと同等の角度で配置してい
るような二価芳香族基である。さらに、ある角度をもっ
た配置状態の原子価結合を有する僅かな割合の芳香族基
は、オルトまたはそれと同等の角度で配置している原子
価結合を有していてもよい。
【0019】原子価結合が互いにメタまたはそれと同等
の角度で配置している上記式における二価芳香族基は、
単環式もしくは多環式の芳香族炭化水素または複素環式
芳香族基(単環式でも多環式でもよい)である。複素環
式芳香族基は特に、芳香核中に1つ又は2つの酸素原
子、窒素原子、またはイオウ原子を有する。
【0020】多環式芳香族基は、互いに縮合していて
も、あるいはC−C結合もしくは橋かけ基(たとえば、
−O−、−CH2−、−S−、−CO−、または−SO2
−)を介して互いに結合していてもよい。
【0021】原子価結合が互いにメタまたはそれと同等
の角度で配置している好ましい二価芳香族基の例として
は、互いにメタに配置した自由原子価を有する単環式芳
香族基(特に1,3−フェニレン)、互いに角度のつい
た結合を有する二環式縮合芳香族基(特に1,6−ナフ
チレンおよび2,7−ナフチレン)、あるいはC−C結
合を介して繋がっていて、互いに角度のついた結合を有
する二環式芳香族基(特に3,4’−ビフェニレン)な
どがある。
【0022】原子価結合が互いにパラまたはそれと同等
の同軸もしくは平行状態にて配置している、上記式にお
ける二価芳香族基は、単環式もしくは多環式の芳香族炭
化水素基、または複素環式芳香族基(単環式でも多環式
でもよい)である。複素環式芳香族基は特に、芳香核中
に1つ又は2つの酸素原子、窒素原子、またはイオウ原
子を有する。
【0023】多環式芳香族基は、互いに縮合していても
よいし、あるいはC−C結合または−CO−NH−基を
介して互いに直線的に結合していてもよい。
【0024】互いに同軸もしくは平行配置の原子価結合
は、反対方向を向いている。反対方向を向いている同軸
結合の例としては、ジフェニル−4,4’−エン結合が
挙げられる。反対方向を向いている平行な結合の例とし
ては、ナフチレン−1,5結合またはナフチレン−2,
6結合が挙げられる。ナフチレン−1,8結合は平行で
はあるが、同じ方向を向いている。
【0025】原子価結合が互いにパラまたはそれと同等
の同軸もしくは平行状態に配置している好ましい二価芳
香族基の例としては、互いにパラに配置した自由原子価
を有する単環式芳香族基(特に1,4−フェニレン)、
反対方向を向いた平行な結合を有する二環式縮合芳香族
基(特に1,4−ナフチレン、1,5−ナフチレン、お
よび2,6−ナフチレン)、あるいはC−C結合を介し
て繋がっているが、反対方向を向いた同軸結合を有する
二環式芳香族基(特に4,4’−ビフェニレン)などが
ある。
【0026】上記式における二価の脂肪族基または脂環
式基は、脂肪族または脂環式の第一、第二、もしくは第
三アルコールから、あるいはアルカンジカルボン酸、シ
クロアルカンジカルボン酸、もしくはそれらのポリエス
テルを形成する誘導体(たとえばメチルエステル)から
誘導される基である。
【0027】好ましい二価脂肪族基は2〜8個の炭素原
子を有する基である。例としては、エチレン、1,3−
プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,6−ヘキ
サンジイル、または1,8−オクタンジイルなどがあ
る。特に好ましいのはエチレンである。
【0028】好ましい脂環式基は6個の炭素原子を有す
る脂環式基であり、たとえば1,4−シクロヘキサンジ
メタノールや1,4−シクロヘキサンジイルなどがあ
る。
【0029】上記にて列挙した基はいずれも、好ましく
は1〜2個の不活性基で置換されていてもよい。不活性
基の例としては、アルキル基、アルコキシ基、またはハ
ロゲン原子などがある。具体的に言えば、1〜6個の炭
素原子を有するアルキル基(枝分かれ鎖であっても直鎖
であってもよいが、好ましいのは直鎖であり、特に好ま
しいのはメチルまたはエチルである);アルキル部分に
1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基(枝分かれ鎖
であっても直鎖であってもよいが、好ましいのは直鎖で
あり、特に好ましいのはメトキシまたはエトキシであ
る);あるいは塩素もしくは臭素である。
【0030】脂環式ジカルボン酸の基は通常、5個また
は特に6個の炭素原子を含んだ環を有する基であり、た
とえば1,4−シクロヘキシレンなどがある。
【0031】本発明に対して使用される変性ポリエステ
ルは通常、少なくとも0.5dl/g(好ましくは0.
6〜1.5dl/g)の固有粘度を有する。固有粘度
は、コポリエステルのジクロロ酢酸溶液にて25℃で測
定する。
【0032】本発明の方法を使用すると、ポリエステル
以外のプラスチックに高周波溶接を適用したときに得ら
れるよく知られている全ての利点をポリエステルにもた
らすことが可能となる。これらの利点としては、たとえ
ば、プロセスのスピードアップ、さらなる溶接手段や接
着手段の使用によって作業を分けて行えること、そして
さらに、プロセス中において電極が低温のままなので、
高周波に応答しない溶接のパートナー部材に対していか
なる熱応力も発生しない、などがある。
【0033】本発明の方法の大きな利点は、特別に適合
させたいかなる装置も必要としないということである。
本発明の方法は、高周波溶接に対して知られている通常
の装置を使用して行うことができる。
【0034】本発明の方法では一般に、10kHz〜2
000MHz(好ましくは20〜200MHz、特に好
ましくは25〜72MHz、具体的には約27MHz)
の周波数範囲の高周波電磁放射を使用する。
【0035】通常のエネルギー密度は、約5〜100W
/cm2の範囲内で変わる。通常の溶接時間は、1〜1
00秒(好ましくは10〜30秒)の範囲である。
【0036】本発明の溶接プロセスは、一緒に結合しよ
うとする部品に圧力を加えることなく行うことができる
が、追加の圧力を加えるのが好ましい。
【0037】本発明の方法を使用すると、ポリエステル
から成形した部品、あるいはポリエステルと他の材料か
ら成形した部品を結合したり、端部をアイテム化したり
(end−itemed)、あるいは全体的、部分的、
もしくは予めパターン化した形状に初期溶融または完全
溶融したりすることができる。
【0038】40〜95モル%の式IIIの反復構造単
位と60〜5モル%の式IVの反復構造単位とを含有し
た変性ポリエチレンテレフタレートを含む成形構造物を
使用するのが特に好ましく、このときAr3は1,4−
フェニレンおよび/または2,6−ナフチレンであり、
3とR4はそれぞれエチレンであり、そしてAr4
1,3−フェニレンである。
【0039】本発明の方法のさらに他の特に好ましい実
施態様は、織物シート材料(特に、織布、レイ、ニッ
ト、または不織布)を強化および/または結合すること
を含む。
【0040】本発明はさらに、高周波溶接によって初期
溶融または完全溶融させるために上記ポリエステルを使
用することに関する。
【0041】
【実施例】以下に実施例を挙げて説明するが、本発明が
これらの実施例によって限定されることはない。
【0042】実施例1 70容量%の繊維1と30容量%の繊維2からなるステ
ープルファイバーウェブ〔繊維1は、50容量%のポリ
エチレンテレフタレートのコアーと、50容量%のイソ
フタル酸変性ポリエチレンテレフタレート(酸成分を基
準としてイソフタル酸含量が40モル%)の被覆層(she
ath)とを有するコアー−被覆層繊維であり、また繊維2
は、ポリエチレンテレフタレートの繊維である〕を、5
バールの圧力下にて40W/cm2で10秒、高周波
(27MHz)緻密化した(HF−densifie
d)。繊維1の被覆層部分が溶融し、残りの繊維部分が
一緒に接着した。良好な緻密化と強化(consoli
dation)が達成された。
【0043】実施例2 70容量%の繊維3と30容量%の繊維4からなるステ
ープルファイバーウェブ〔繊維3は、イソフタル酸変性
ポリエチレンテレフタレート(酸成分を基準としてイソ
フタル酸含量が40モル%)の繊維であり、また繊維4
は、ポリエチレンテレフタレートの繊維である〕を、5
バールの圧力下にて40W/cm2で10秒、高周波
(27MHz)緻密化した。得られたシート材料には、
明らかにより良好な強化とより平滑な表面が観察され
た。繊維3は完全に溶融し、残りの繊維成分を取り囲む
形でマトリックスを形成した。
【0044】実施例3 厚さ2mmで幅20mmの2つのガラス繊維強化(50
容量%のガラス)ポリエステルストリップを、25mm
重なる状態で互いが上になるよう配置し、高周波によっ
て一緒に溶接した。本ポリエステルは、酸成分を基準と
して40モル%のイソフタル酸含量を有するイソフタル
酸変性ポリエチレンテレフタレートで構成されていた。
検査により、これら2つのストリップは一緒に適切に溶
接されていることがわかった。
【0045】実施例4 厚さ2mmで幅20mmの2つのガラス繊維強化(50
容量%のガラス)ポリエステルストリップを、25mm
重なる状態で互いが上になるよう配置し、高周波によっ
て一緒に溶接した。本ポリエステルは、酸成分を基準と
して33モル%のイソフタル酸含量を有するイソフタル
酸変性ポリエチレンテレフタレートで構成されていた。
検査により、これら2つのストリップは一緒に適切に溶
接されていることがわかった。
【0046】比較例 厚さ2mmで幅20mmの2つのガラス繊維強化(50
容量%のガラス)ポリエステルストリップを、25mm
重なる状態で互いが上になるよう配置し、高周波によっ
て一緒に溶接した。マシンの設定は、実施例3と4の場
合と同じであった。本ポリエステルはポリエチレンテレ
フタレートで構成されていた。検査により、これら2つ
のストリップは全く溶接されていないことがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 3/28 CFD C08J 3/28 CFD // B29K 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 ハンス−ヨアヒム・ブリュニンク ドイツ連邦共和国86179 アウグスブルク, ミットラーラー・レヒフェルトヴェーク 20ツェー (72)発明者 ベルンハルト・ヤーン ドイツ連邦共和国86836 クロースターレ ヒフェルト,ウルリヒシュトラーセ 9 (72)発明者 クラウス・ベンダー ドイツ連邦共和国86517 ヴェーリンゲン, フローンヴィーゼンシュトラーセ 8ベー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) 式I −O−OC−Ar1−CO−O−R1− (I) で示される反復構造単位を少なくとも5モル%、および
    /または式II −O−OC−R2−CO−O−Ar2− (II) で示される反復構造単位を少なくとも5モル%含有した
    ポリエステルから構成される成形構造物を供給する工
    程、 このときAr1とAr2は、互いに独立的に二価の単環式
    もしくは多環式芳香族基であって、その自由原子価が、
    互いにメタまたはそれと同等の角度で配置していて、好
    ましくは1,3−フェニレンであり;R1は二価の脂肪
    族基もしくは脂環式基であって、好ましくは式−Cn
    2n−(式中、nは2〜6の整数である)で示される基、
    特にエチレン、またはシクロヘキサンジメタノールから
    誘導される基であり;そしてR2は二価の脂肪族基、脂
    環式基、または単環式もしくは多環式芳香族基である;
    および b) 高周波電磁放射を、好ましくは電波範囲におい
    て、前記成形構造物の少なくとも一部が初期的もしくは
    完全に溶融するような強度と時間にて照射する工程;を
    含む、成形構造物、特にシート、フィルム、塗膜、中空
    物品、射出成形物品、ヤーン、およびこのようなヤーン
    を含んだ織物シート材料を初期溶融もしくは完全溶融さ
    せる方法。
  2. 【請求項2】 前記成形構造物が、請求項1記載のポリ
    エステルから構成されたステープルファイバーもしくは
    フィラメントを含んだヤーン、またはこのようなヤーン
    を含んだ織物シート材料である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ヤーンがハイブリッドヤーンの形態
    で供給され、前記ハイブリッドヤーンが、強化用繊維、
    好ましくは強化用フィラメントと、請求項1記載のポリ
    エステルから構成され、且つ、より低い温度で溶融する
    マトリックス繊維、好ましくはマトリックスフィラメン
    トとを含む、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリエステルマトリックス繊維が、
    前記強化用フィラメントの融点もしくは分解温度より少
    なくとも30℃低い融点を有する、請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記強化用繊維が50GPaを越える初
    期モジュラスを有し、好ましくはガラス、炭素、または
    芳香族ポリアミドからなる、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記強化用繊維が10GPaを越える初
    期モジュラスを有し、ポリエステル、特にポリエチレン
    テレフタレートからなる、請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記成形構造物が、式IIIとIV −O−OC−Ar3−CO−O−R3− (III) −O−OC−Ar4−CO−O−R4− (IV) (式中、Ar3は二価の単環式もしくは多環式芳香族基
    であって、その自由原子価が、互いにパラまたはそれと
    同等の平行もしくは同軸状態にて配置していて、好まし
    くは1,4−フェニレンおよび/または2,6−ナフチ
    レンであり;R3とR4は、互いに独立的に二価の脂肪族
    基もしくは脂環式基であり、特に式−Cn2n−(式
    中、nは2〜6の整数である)で示される基であって特
    にエチレン、あるいはシクロヘキサンジメタノールから
    誘導される基であり;そしてAr4は二価の単環式もし
    くは多環式芳香族基であって、その自由原子価が、互い
    にメタまたはそれと同等の角度に配置していて、好まし
    くは1,3−フェニレンである)で示される反復構造単
    位を含有する変性ポリエチレンテレフタレートを含む、
    請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記成形構造物が、40〜95モル%の
    式IIIの反復構造単位と60〜5モル%の式IVの反
    復構造単位とを含有する変性ポリエチレンテレフタレー
    トを含み、このときAr3が1,4−フェニレンおよび
    /または2,6−ナフチレンであり、R3とR4がそれぞ
    れエチレンであり、そしてAr4が1,3−フェニレン
    である、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 a) 請求項1記載のヤーンを含んだ織
    物シート材料を供給する工程;および b) 高周波電磁放射を、好ましくは電波範囲におい
    て、前記織物シート材料中の請求項1記載のヤーンの少
    なくとも一部が初期的もしくは完全に溶融するような強
    度と時間にて照射する工程;を含む、織物シート材料、
    特に織布、レイ、ニット、または不織布を強化および/
    または結合する方法。
  10. 【請求項10】 高周波溶接によって初期溶融または完
    全溶融させるために、請求項1に記載のポリエステルを
    使用すること。
JP9060451A 1996-03-16 1997-03-14 ポリエステルを含んだ成形構造物を高周波溶接によって初期溶融または完全溶融する方法、およびこのようなポリエステルの使用 Pending JPH107814A (ja)

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