JPH1077287A - 3−ハロゲン−プロピルオルガノシランの連続的製法 - Google Patents

3−ハロゲン−プロピルオルガノシランの連続的製法

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JPH1077287A
JPH1077287A JP9211563A JP21156397A JPH1077287A JP H1077287 A JPH1077287 A JP H1077287A JP 9211563 A JP9211563 A JP 9211563A JP 21156397 A JP21156397 A JP 21156397A JP H1077287 A JPH1077287 A JP H1077287A
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バーデ シュテファン
Uwe Dr Schoen
シェーン ウーヴェ
John Burkhard
ヨーン ブルクハルト
Franz-Michael Dr Bollenrath
ボレンラート フランツ−ミヒャエル
Norbert Hofmann
ホフマン ノルベルト
Hermann-Josef Dr Korte
コルテ ヘルマン−ヨーゼフ
Hartwig Dr Rauleder
ラウレーダー ハルトヴィヒ
Uwe Dr Tanger
タンガー ウーヴェ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3−ハロゲン−プロピル−オルガノシランの
連続的製法 【解決手段】 アリルハロゲン化物と少なくとも1個の
H−原子を有するシランとの反応による一般式: Rb3-a-baSiCH2CH2CH2Y (III) [式中、Rは、CH3、C25、C37、OCH3、OC2
5又はOC37であり、Xは、F、Cl、Br又はI
であり、Yは、F、Cl、Br又はIであり、ここで、
a及びbはそれぞれ、数0、1、2又は3であり、かつ
a+bの和は、1、2又は3に等しい]の3−ハロゲン
−プロピル−オルガノシランの連続的製法において、こ
の反応を、下位成分に対して10%〜80%の出発化合
物の部分的変換を伴って実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(II
I): Rb3-a-baSiCH2CH2CH2Y (III) [式中、Rは、CH3、C25、C37、OCH3、OC2
5又はOC37であり、Xは、F、Cl、Br又はI
であり、Yは、F、Cl、Br又はIであり、ここで、
a及びbはそれぞれ、数0、1、2又は3であり、かつ
a+bの和は、1、2又は3に等しい]の3−ハロゲン
−プロピル−オルガノシランのタイプの有機ケイ素化合
物の連続的製法に関する。
【0002】3−ハロゲン−プロピル−オルガノシラン
は、オルガノシラン化学において重要な工業用中間生成
物である。3−ハロゲン−プロピル−オルガノシランか
ら製造される最終生成物は、例えば塗料工業及びガラス
繊維工業、鋳造工業及び接着剤工業における結合材料
で、付着助剤として使用される;その他の使用分野は、
エラストマー及びシーリング材である。使用例として
は、シラン化ガラス繊維、粒子強化プラスチック系、ケ
イ酸充填ゴム製品、例えばタイヤ、ヒドロキシ官能化さ
れた表面の変性、基材固定、シラン重縮合及び建築物保
護剤を挙げることができる。
【0003】3−ハロゲン−プロピルオルガノシランの
製造は、有利にアリルハロゲン化物(II)と少なくと
も1個のH−原子を有するシラン(I)との連続的な触
媒作用による反応により行われ、かつ次の一般反応式に
より表すことができる:
【0004】
【化1】
【0005】このヒドロシリル化反応は常に、水素−ハ
ロゲン交換と記載することができ、かつ副産物プロペン
(V)が生ずる不所望な副反応を伴う:
【0006】
【化2】
【0007】この反応で生ずるプロペン(V)は、使用
されたオルガノシラン(I)と更に反応して、プロピル
−オルガノシラン(VI)の不所望な副産物となる:
【0008】
【化3】
【0009】これにより、3−ハロゲン−プロピル−オ
ルガノシランの製造工程の収率は、使用不可能なプロピ
ル−オルガノシラン(VI)のために減少する。
【0010】X=Y=Cl、b=0かつa=3で、トリ
クロルシラン(TCS)及び塩化アリル(AC)からの
3−プロピルトリクロルシラン(CPTCS)の製造
を、式(1)〜(3)と同様に記載することができる。
反応式として:
【0011】
【化4】
【0012】を、副反応の式として:
【0013】
【化5】
【0014】を、かつトリクロルシラン及びプロペンか
ら、不所望なプロピルトリクロルシラン(PTCS)が
生ずる後続反応として:
【0015】
【化6】
【0016】が得られる。
【0017】塩化アリルとトリクロルシランとの反応
を、液相中で、通常、不均一系触媒又は均一系触媒の存
在下に行う。
【0018】ドイツ特許(DE)第4119994A1
号明細書から、不所望な副産物プロピルシランの形成
を、費用のかかる方法実施で、有利に少なくとも3倍の
塩化アリル−モル過剰により減らす3−クロルプロピル
シランの製法が公知である。その際、少なくとも塩化ア
リルを含有する反応混合物を蒸発させ、縮合し、引き続
き場合により配量導入された水素シランと一緒に、触媒
上に導き、その際、触媒への供給で、化学量論的塩化ア
リル−過剰が保持される。
【0019】ドイツ特許(DE)第3404703A1
号明細書から、より良い収率での3−クロルプロピルト
リクロルシラン(CPTCS)の製法が公知である。そ
の際、塩化アリルとトリクロルシランとの反応を、ドイ
ツ特許(DE)第3404702A1号明細書に記載の
特に高い選択性を有するPt−触媒を用いて、プロペン
を同時に分離除去しながら実施して、CPTCSへの改
善された選択率を生じさせている。この改善された選択
率は主に、ドイツ特許(DE)第3404702A1号
明細書に記載の非常に経費のかかる特殊なヒドロシリル
化触媒の使用により達成される。慣用の方法では、完全
な塩化アリル−反応を達成するために高いトリクロルシ
ラン過剰を必要とする一方で、ドイツ特許(DE)第3
404703A1号明細書では、完全な塩化アリル−反
応が、既に僅かなトリクロルシラン−過剰で達成され
る。
【0020】しかし、このトリクロルシラン−過剰は、
(なお)存在するプロペンに関して、不所望な副産物プ
ロピルトリクロルシランに至る後続反応を促進し、この
ことは普遍的に、不所望な副産物プロピル−オルガノシ
ラン(VI)を伴う3−ハロゲン−プロピル−オルガノ
シラン製造に関しても当てはまる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、冒頭に記載の一般式(III)の3−ハロゲン−プ
ロピル−オルガノシラン(中でも殊に、CPTCS及び
CPMDCS(3−クロルプロピル−メチルジクロルシ
ラン)を、高い収率で、簡単かつ慣用の触媒をベースに
して、可能な限り簡単に連続的に製造する方法を提供す
ることであり、その際、使用不可能なプロピル−オルガ
ノシラン(VI)の形成を可能な限り抑える。
【0022】意外にも、この課題は、請求項1の記載に
従い、アルキルハロゲン化物と少なくとも1個のH−原
子を有するシランとを反応させることにより、一般式: Rb3-a-baSiCH2CH2CH2Y (III) [式中、Rは、CH3、C25、C37、OCH3、OC2
5又はOC37であり、Xは、F、Cl、Br又はI
であり、Yは、F、Cl、Br又はIであり、ここで、
a及びbはそれぞれ、数0、1、2又は3であり、かつ
a+bの和は、1、2又は3に等しい]の3−ハロゲン
−プロピル−オルガノシランを連続的に製造する方法に
より解決し、これは、反応を、下位成分に対して約10
〜80%の出発化合物の部分的変換を伴って実施するこ
とを特徴とする。部分的変換は、下位成分に対して30
%〜60%であるのが有利である。
【0023】出発化合物の所望の部分的変換の調節を、
当業者に自体公知の方法で行う。公知の反応速度論で
は、部分的変換を、触媒中の活性金属成分の使用量に応
じて、反応温度の変動及び/又は反応器中の反応混合物
の滞留時間を変動させることにより変えるか、もしくは
調節することができる。その際、反応器中での滞留時間
は、一定の反応器容量では、連続的反応実施の故に、出
発化合物の流量により定められる。所望の部分的変換
を、反応速度論、触媒量及び一定の所望の反応温度から
出発して、所定の該滞留時間により調節するのが有利で
ある。
【0024】意外にも、出発化合物の部分的変換を保持
するだけで、3−ハロゲン−プロピルオルガノシランの
総じて改善された収率がもたらされる。確かに、常に平
行して生ずる式(2)の副反応は、ほぼ同じ規模で進行
するが、副反応で形成されたプロペンと使用シランとの
後続反応は、出発化合物の部分的変換及びそれに結びつ
けられたアリルハロゲン化物のより高い提供性により抑
えられて、不所望な副産物プロピル−オルガノシラン
(VI)の形成は低下し、かつ有価生成物の収率は上が
る。
【0025】副反応で生じたプロペンを反応混合物から
分離除去して、この結果を、更に改善することができ
る。これにより、後続反応の規模は更に縮小される。プ
ロペンの分離除去は、同時に反応器中で、又は反応器に
後続された少なくとも1つの分離段階で行うことができ
る。
【0026】つまり、本発明では、出発化合物シランと
アリルハロゲン化物とのモル比は約0.5〜1.5であ
る;しかし、アリルハロゲン化物の適当な過剰下に処理
するのが有利である。つまり更に、出発化合物供給物中
の、従って、反応混合物中のアリルハロゲン化物濃度を
高めることによっても、使用シランと存在するプロペン
との後続反応を抑制することができることが判明した。
従って、アリルハロゲン化物−過剰の使用と従来の方法
とを組み合わせるのが有利である。この場合、有利なア
リルハロゲン化物−過剰は、ドイツ特許(DE)第41
19994A1号明細書中に記載の最低3:1の有利な
塩化アリル−過剰よりもかなり少ない。
【0027】本発明の方法は、均一系又は不均一系触媒
により実施することができる。一般に、同種の反応用の
公知の触媒全てが、殊に、簡単な触媒も好適である。不
均一系触媒は、容易な分離除去性の利点の故に有利であ
る。本発明では、Pt0.01〜1重量%を含有する活
性炭上の単純な不均一系Pt−触媒を使用するのが有利
である。反応温度は、通常60〜160℃、有利に80
〜140℃である。装入物質を液相に保持するために、
圧力は通常、0〜2MPa(絶対)、有利に0.3〜
1.4MPa(絶対)である。
【0028】反応器としては本発明では、液相中での均
一系反応用の当業者に公知の慣用の反応装置の全て、例
えば撹拌釜、循環反応器等又は液−固接触用反応器、例
えば、固床反応器が、これに該当する。反応器の選択
は、それぞれ反応により与えられる関係(選択された触
媒を含む)により決まる。
【0029】既に記載したように、先ず、反応混合物も
しくは生成物混合物からプロペンの少なくとも1度の分
離除去を行うのが有利である。その目的は、プロペンを
可能な限り完全に分離除去することである。本発明の方
法のもう1つの有利な様態では、残留する反応生成物混
合物を引き続き、有価生成物、不所望な副産物及び未反
応の出発化合物に分けることができ、その際、未反応の
出発化合物を、反応器に戻し導入するのが有利である。
生成物混合物の分離は、例えば蒸留により、当業者に公
知の方法で行う。プロペンの分離除去が、図らずも、間
接的に、生成物混合物からの有価生成物及び場合により
未反応の出発化合物の分離の結果として生ずる。分離除
去されたプロペンを、適当な使用、例えば、アリルハロ
ゲン化物の製造に供給するのが有利である。
【0030】本発明方法の有利な態様はことに、反応さ
せて有価生成物にするための出発化合物の充分な利用及
び高い経済性により際立っている。非有価生成物の大部
分を、後処理及び戻し導入により再使用に供給する;副
反応及び後続反応からの利用不可能な生成物の生成を、
出発化合物の部分的変換、プロペンの有利な分離除去及
びアリルハロゲン化物−過剰の有利な使用により、可能
な限り僅かに保持する。総じて、約10%改善された、
未反応のアリルハロゲン化物に対して約75%の選択率
を達成することができる。更なる選択率改善及び収率改
善は、本発明の方法から出発して、特殊な触媒系(例え
ば、ドイツ特許(DE)第3404703A1号明細書
参照)の使用により達成することができる。生成物後処
理の工程でも上回らないのが有利な、本発明で保持され
るのが有利な140℃未満の反応温度により、生成物混
合物は、充分にその他の不純物を(それらが、既に出発
化合物と一緒に導入されたのでなければ)有さない。殊
に、高い温度で、例えば、アリルハロゲン化物のオリゴ
マー化により、又は生じたシランと相応する後続反応と
の不均化により生じうる高沸点物質の割合は、出発化合
物が、高沸点物質を含有しないならば、生成物混合物中
に、0.1重量%未満である。
【0031】均一系触媒又は懸濁触媒(例えば、ドイツ
特許(DE)第3404703A1号明細書参照)を用
いて実施される方法に対する本発明の方法のもう1つの
利点は、不均一系触媒の使用で、触媒損失の故の活性損
失が生じないことである。連続的方法で使用される均一
又は懸濁触媒では、常に触媒は一緒に流出して、不均一
系触媒による方法に比べて、触媒にかかる費用が高い。
【0032】
【発明の実施の形態】簡単な方法実施での本発明の方法
を、有利な形態で次に、トリクロルシラン(TCS)及
び塩化アリル(AC)からの3−クロル−プロピルトリ
クロルシラン(CPTCS)の製造例に関して詳述する
が、これに本発明の方法は制限されない。本発明では、
TCSとACとの反応によるCPTCSの連続的製造
を、反応温度60℃〜160℃で、特に有利に反応温度
80〜140℃で行うのが有利であり、その際、本発明
で、下位成分に対して、出発化合物の部分的変換率10
〜80%、有利に30〜60%を達成するためには、反
応器中での反応混合物の滞留時間は、1分〜500分、
有利に10分〜200分である。出発化合物流中のTC
SとACとのモル比は、約0.5〜1.5であるのが有
利であり、その際、AC−過剰が特に有利である。図1
は、該方法図を示している。
【0033】ヒドロシリル化のために、例えば、撹拌釜
反応器又は固定床反応器(C1)を使用し、その中で、
下位成分に対して10〜80%、有利に30〜60%の
出発化合物の本発明による部分的変換を、反応温度及び
滞留時間を介して調節する。反応器に、分離段階K1を
後続させ、その中で、副産物として生じたプロペンを分
離除去する。これにより、プロペンが、トリクロルシラ
ンと後続反応で反応して不所望な副産物プロピルトリク
ロルシランになることが妨げられる。
【0034】ヒドロシリル化反応に由来する部分的に変
換された反応混合物を、プロペン−分離除去(K1)の
後に、分離段階K2に導入し、そこで、未反応の出発化
合物塩化アリル及びトリクロルシランを、低沸点物とし
て分離除去し、かつ循環ポンプを用いて、ヒドロシリル
化反応器C1中に戻し導入する。K2の高沸点物質流
を、分離段階K3に導入し、そこで、副生成物プロピル
トリクロルシラン及びSiCl4を低沸点物質として分
離除去し、かつ粗製生成物3−クロルプロピルトリクロ
ルシランを、底部生成物として取り出す。最後に、この
粗製生成物を、分離段階K4で精製すると、生成物3−
クロルプロピルトリクロルシランが、>99.9モル%
の純度を有する純物質として得られる。精製を、生成物
の精留により、特に有利に真空精留により行うのが有利
であり、これは、例えば、出発化合物に由来するその他
の不純物の分離除去に役立つ。
【0035】塩化アリル及びトリクロルシランからな
る、ヒドロシリル化反応器C1への出発化合物流を、量
的に、かつ比率的に調整して配量するのが有利である。
このために、一方で、循環流の組成及び規模を、塩化ア
リル及びトリクロルシランに関してオンラインで測定
し、他方で、これらの測定結果により、貯蔵容器からの
新たな出発化合物塩化アリル及びトリクロルシランの配
量を行う。これにより、ヒドロシリル化反応器への一定
規模及び一定組成の出発化合物流の供給が保証される。
本発明では、不用成分として、従来の方法と比べて、明
らかに少量のプロピルトリクロルシランが生ずるという
利点がある。確かに、同量のSiCl4が生ずるが、こ
れは、この生成が、CPTCSの生成と平衡して進行す
るためであり、後続反応(6)は、出発化合物の部分的
変換により、AC−濃度(AC−過剰)を高めることに
より、かつプロペンの分離除去により抑制することがで
きる。これにより、より少ないSiHCl3が、反応し
て無用生成物PTCSになる。更に、慣用の方法に比べ
て、3−クロルプロピルトリクロルシランとプロピルト
リクロルシランとの明らかにより高いモル比で、より高
い空時収率を達成することができる。塩化アリルの高い
最終変換を特徴とする慣用の方法では、生成物中のCP
TCSとPTCSとのモル比は、たった約3.5である
一方で、本発明の方法では、通常、4をかなり上回り、
部分的には、100を上回る。本発明の方法で達成する
ことができる空時収率は既に、100℃の反応温度で、
CPTCS100モル/(h・gpt)までである。それ
ぞれ、80℃の反応温度で実施される次に詳細に記載の
例1及び2では、空時収率は、CPTCS22.6もし
くは40.25モル/(h・gpt)である。これに対し
て、ドイツ特許(DE)第4119994A1号明細書
(例6)では、空時収率は、CPTCS1.61モル/
(h・gpt)に過ぎず、ドイツ特許(DE)第3404
703A1号明細書でも、やはり、CPTCS0.18
モル/(h・gpt)(100℃、例1)〜CPTCS
0.52モル/(h・gpt)(100℃、例6)であ
る。この有利な方法形態の知識で、当業者には、CPT
CS−製法のその他の実施形が分かる。
【0036】本発明の方法は、CPTCS−製造と同様
に、メチルジクロルシラン(MDCS)及び塩化アリル
(AC)からの3−クロルプロピルメチルジクロルシラ
ン(CPMDCS)の製造にも使用することができ、そ
の際、反応温度は60℃〜160、かつ反応器中での反
応混合物の滞留時間は1分〜500分、有利に10分〜
200分である。
【0037】
【実施例】本発明の方法を、次の例で詳述する: 例1: 変換率80%で、プロペン−分離除去を行わず
に、トリクロルシラン(SiHCl3)と塩化アリルと
を反応させて3−クロルプロピルトリクロルシランに外
部循環を有する連続的に操作される循環反応器(反応器
容量1000ml、触媒容量120ml)中で、反応温
度80℃で、SiHCl3(TCS)及び塩化アリル
(AC)を反応させて、3−クロルプロピルトリクロル
シラン(CPTCS)にする。TCS:ACのモル使用
比は、1.2であり、プロペンを除去せずに、かつAC
の変換率を80%に調節した。触媒量(活性炭上Pt
0.1重量%)は、45gである。循環流は、60l/
時であり、触媒との接触時間は、7.2秒である。
【0038】反応器中の圧力は、3.3バール(ゲージ
圧(ue))である。反応器の入口での容量流は、0.34
3l/時であり、かつTCS及びAC(TCS:205
ml/時、AC:138ml/時)からなる。反応器中
での平均滞留時間は、175分である。次の表は、入口
流及び出口流のモル組成を示している。
【0039】
【表1】
【0040】入口及び出口でのSi−成分のモル流を次
に示す:
【0041】
【表2】
【0042】従って、CPTCSとPTCSとのモル比
は、4.85であり、製造効率は、PTCS37g/時
の同時製造で、CPTCS216g/時である。この例
では、塩化アリルの部分的変換によってのみ、生成物比
は、CPTCSに有利にシフトする。未変換のTCSか
ら、CPTCS65.4%、PTCS13.5%及びS
iCl421.1%が生ずる。
【0043】反応器から流出する生成物混合物を分離し
た後に、TCS47ml/時及びAC27ml/時を、
ポンプを用いて反応器の入口に戻し導入し、かつ新たな
出発化合物で補完する;モル比TCS:AC1.2を再
度生じさせるためには、TCSに関して、158ml/
時の容量流が、ACに関して111ml/時の容量流が
必要である。
【0044】例2: 変換率50%で、かつ連続的プロ
ペン−分離除去を行い、トリクロルシラン(SiHCl
3)と塩化アリルとを反応させて、3−クロルプロピル
トリクロルシランに連続的に運転される循環反応器中
で、外部循環(反応器容量1000ml、触媒容量12
0ml)を用いて、反応温度80℃で、SiHCl
3(TCS)及び塩化アリル(AC)を反応させて、3
−クロルプロピルトリクロルシラン(CPTCS)にす
る。モル使用比AC:TCSは、1.2であり;生ずる
プロペンは、運転の間に、窒素を用いてのストリッピン
グにより連続的に分離除去する。TCSの変換率は、5
0%に調節した。触媒(活性炭上Pt0.1重量%)量
は、45gである。循環流は、60l/時であり、従っ
て触媒との接触時間は、7.2秒である。
【0045】反応器中の圧力は、4.1バール(ゲージ
圧(ue))である。反応器への入口の所での容量流は、
1.0l/hであり、TCS及びACからなる(TC
S:507ml/時、AC:493ml/時)。反応器
中の平均滞留時間は、60分である。次の表は、入口流
及び出口流のモル組成を表している。
【0046】
【表3】
【0047】入口及び出口のところのSi成分のモル流
を次に示す:
【0048】
【表4】
【0049】従って、CPTCSとPTCSとのモル比
は、13.3であり、製造効率は、PTCS23g/時
の同時製造で、CPTCS384g/時である。例1に
対して、この場合には、AC−過剰、プロペン−分離除
去及び反応器中での減ぜられた変換率が、明らかに選択
率向上を生じさせた。不所望な副産物PTCSは、その
量において、かなり減った。未反応のTCSから、CP
TCS71.5%、PTCS5.2%及びSiCl4
3.3%が生じる。
【0050】反応器から流出する生成物混合物を分離し
た後に、TCS255ml/時及びAC295ml/時
を、ポンプを用いて反応器の入口に戻し導入し、かつ新
たな出発化合物で補完する;1.2のAC:TCSのモ
ル比を生じさせるために、TCSに関して、252ml
/時の容量流及びACに関して198ml/時の容量流
が必要である。
【0051】次の表に、例1及び2からの反応したTC
Sに対する選択率の結果をまとめている:
【0052】
【表5】
【0053】これにより、有利な態様での本発明の方法
の利点が、明白に証明されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための有利な1工程を
示す図
【符号の説明】
K1 分離段階1、 K2 分離段階2、 K3 分離
段階3、 K4 分離段階4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルクハルト ヨーン ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン ヨ ハニターシュトラーセ 13 (72)発明者 フランツ−ミヒャエル ボレンラート ドイツ連邦共和国 マール ドルマゲナー シュトラーセ 42 (72)発明者 ノルベルト ホフマン ドイツ連邦共和国 バート ゼッキンゲン レープベルクヴェーク 5 (72)発明者 ヘルマン−ヨーゼフ コルテ ドイツ連邦共和国 ハルテルン ヘルダー シュトラーセ 14 (72)発明者 ハルトヴィヒ ラウレーダー ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン ウ ーラントヴェーク 51 アー (72)発明者 ウーヴェ タンガー ドイツ連邦共和国 ボーフム トラケーナ ー シュトラーセ 2

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アリルハロゲン化物と少なくとも1個の
    H−原子を有するシランとの反応による一般式: Rb3-a-baSiCH2CH2CH2Y (III) [式中、 Rは、CH3、C25、C37、OCH3、OC25又は
    OC37であり、 Xは、F、Cl、Br又はIであり、 Yは、F、Cl、Br又はIであり、ここで、 a及びbはそれぞれ、数0、1、2又は3であり、かつ
    a+bの和は、1、2又は3に等しい]の3−ハロゲン
    −プロピル−オルガノシランの連続的製法において、こ
    の反応を、下位成分に対して10%〜80%の出発化合
    物の部分的変換を伴って実施することを特徴とする、3
    −ハロゲン−プロピル−オルガノシランの連続的製法。
  2. 【請求項2】 下位成分に対して30〜60%の出発化
    合物の部分的変換を特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 生じたプロペンの分離除去を特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 出発化合物であるシランとアリルハロゲ
    ン化物とのモル比が、0.5〜1.5である、請求項1
    から3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 出発化合物であるシランとアルキルハロ
    ゲン化物とのモル比が、0.5〜1である、請求項4に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 未反応の出発化合物を、生成物混合物か
    ら分離し、反応に戻し導入する、請求項1から5のいず
    れかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応を不均一系触媒を用いて行う、請求
    項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を、液相で、温度60℃〜160℃
    で行う、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応を、液相で、温度80℃〜140℃
    で行う、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 出発化合物の部分的変換を、反応速度
    論及び触媒量から出発して、所定の反応温度及び/又は
    反応器中での反応混合物の滞留時間により調節する、請
    求項1から9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 塩化アリルとトリクロルシランとの反
    応により3−クロルプロピルトリクロルシランを連続的
    に製造するための請求項1から10のいずれかに記載の
    方法において、反応を、温度60℃〜160℃及び反応
    器中の反応混合物の滞留時間1分〜500分で実施す
    る、塩化アリルとトリクロルシランとの反応により3−
    クロルプロピルトリクロルシランを連続的に製造するた
    めの請求項1から10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 塩化アリルとメチルジクロルシランと
    の反応により3−クロルプロピル−メチルジクロルシラ
    ンを連続的に製造するための請求項1から11のいずれ
    かに記載の方法において、反応を、温度60℃〜160
    ℃及び反応器中の反応混合物の滞留時間1分〜500分
    で実施する、塩化アリルとメチルジクロルシランとの反
    応により3−クロルプロピル−メチルジクロルシランを
    連続的に製造するための請求項1から11のいずれかに
    記載の方法。
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