JPH1077167A - 延長用コード装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な長さ分の延長コードを引き出すことが
でき、かつ不使用時には、室の壁の内側に収納しておく
ことのできる延長用コード装置を提供する。 【解決手段】 室の壁（３）の内側に埋め込める箱型枠
体（１）の内部にリール型延長用コード器具（Ａ）を設
置し、器体（４）に巻き込まれているコードの一端は電
源部接続用コード部分（５）とし、器体の開口部（６）
に出したコードに電気製品接続用ソケット（７）を接続
し、パネル（３）から突出するボタン（１２）を押圧す
ることで、レバー（８）がスプリング（１４）に抗して
回動し、それに挟持されているソケット（７）をパネル
の外に突出させ、そこでソケットを把持してコードの引
き出しを可能とする。 【効果】 必要な長さ分の延長コードの引き出しがで
き、不使用時に、壁の内側に収納しておくことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気スタンド、電
気アイロン、電気カミソリ、トースター、ジューサーな
どの家電製品を室内電源部に接続するのに用いられる延
長用コード装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の延長コードには、所要の
長さを有する１本のコードの一端に電気製品接続用ソケ
ットを取り付け、他端に電源接続用プラグを取り付けた
ものが多用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記構成の延長用コー
ドは、電気製品を室内電源部に簡単容易に接続できる
が、コードが必要以上に長いものであると、余分のコー
ドが邪魔になることがあり、逆に短いものは、室内電源
部への接続ができない不便な点がある。

【０００４】また、延長用コードとして、建築現場でリ
ール型延長コード器具が使用されている。このリール型
延長コード器具は、回転芯体に巻き込んである延長コー
ドを、必要な長さ分だけ引き出して使用できる利点があ
る。しかし、このリール型延長コード器具は、前述した
ように建築現場等での使用に適した大きさに構成されて
いるので、家庭内では取り扱いにくく、かつそれを収納
しておく場所が必要である。

【０００５】本発明は、前記問題に鑑みてなされたもの
であって、リール型延長コード器具のように、必要な長
さ分のコードを引き出すことができ、かつ収納場所を必
要としない改良された延長用コード装置を提供すること
を主たる目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による延長用コー
ド装置は、建造物の室の壁側等に埋め込み可能とした前
面パネル付き箱型枠体と、前記枠体内に設置され、一端
に電源接続部を有し、他端に電気製品接続用ソケットを
有する巻き込みコード内蔵のリール型延長用コード器具
と、前記前面パネルに設けられたボタン部材の操作に連
動して前記ソケットを前面パネルの開口部から引き出し
可能な位置に突出させる操作機構とで構成されているこ
とを要旨としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１〜図３に、本発明による延長
用コード装置の好ましい実施の形態を示す。同図におい
て、（１）は建造物の室の内側に埋め込まれた箱型枠
体、（３）は前面パネル、（Ａ）は箱型枠体（１）の内
部に設置された２個のリール型延長用コード器具であ
る。器具（Ａ）は、偏平箱型の器体（４）と、その内部
で回転体に巻き込まれた延長コードと、延長コードを巻
き込む方向に付勢するゼンマイ部材を主要部として構成
されている。（５）は巻き込みコードの始端側から出さ
れた電源接続コード部分、（７）は器体（４）の開口部
（６）に出されたコードの先端に接続された電気接続用
ソケットである。

【０００８】パネル（３）の内側には、レバー（８）が
受台（９）に支軸（１０）を支点として回動自在に支持
されている。支点からの一方のレバー部分はソケット
（７）の基部を挟持する二又状に形成され、支点からの
他方のレバー部分には、その中途部位に長孔（１１）が
設けられ、この長孔（１１）にパネル（３）の開口を通
して配設したロッド型ボタン（１２）のピン（１３）が
挿入され、レバー部分の端部とパネル側の間にコイルス
プリング（１４）が装架されている。

【０００９】

【実施例】図１〜図３に、本発明の一実施例を示す。同
図において、（１）は建造物の室の壁板（２）の内側に
埋め込まれた状態のプラスチック製の箱型枠体であり、
（３）は箱型枠体の前面に取り付けられたパネルであ
る。

【００１０】前記箱型枠体（１）内には２個のリール型
延長用コード器具（Ａ）が並列状態に設置されている。
各リール型延長用コード器具（Ａ）は、偏平箱型の器体
（４）と、その内部で回転体に巻き込まれた延長用コー
ドと、延長コードを巻き込む方向に付勢するためのゼン
マイ部材を主要部として構成されており、前記延長コー
ドの巻き込み始端側に器体（４）の周面部位から電源接
続コード部分（５）として突出され、巻き込み延長コー
ドの終端側は器体の周面部位に形成された開口部（６）
から外に引き出され、その引き出しコード部分に電気製
品接続用ソケット（７）が接続されている。

【００１１】前記、前面パネル（３）の内側には、レバ
ー（８）が受台（９）に支軸（１０）を支点として回動
自在に支持されている。支点からの一方のレバー部分は
前記ソケット（７）の基部を挟持する二又状に形成さ
れ、支点からの他方のレバー部分には、その中途部位に
長孔（１１）が設けられ、この長孔（１１）にパネル
（３）の開口を通して配設したロッド型ボタン（１２）
のピン（１３）が挿入され、レバー部分の端部とパネル
側の間にコイルスプリング（１４）が装架されている。

【００１２】前記構成の延長用コード装置は、箱型枠体
（１）を室の壁板の内側に埋め込む状態に設置し、内部
にあるリール型延長用コード器具（Ａ）から引き出され
ているコード部分（５）を室内配線（図示してない）に
接続する。

【００１３】しかして前記延長用コード装置は、常態に
あっては、図１に示すように、スプリング（１４）で付
勢されているレバー（８）により、電気製品接続用ソケ
ット（７）は、その先端がパネル（３）の開口部から突
出しない位置に保持されている。次に、延長コードを使
用したい場合には、パネル（３）の開口部から突出して
いるロッド形ボタン（１２）を矢印方向に押圧する。こ
のボタンの押圧操作により、レバー（８）はスプリング
（１４）に抗して軸（１０）を支点として時計方向に回
動され、それよりレバー（１８）の先端に挟持されてい
るソケット（７）はパネル（３）から矢印方向に突出さ
れ、２点鎖線で示す位置に保持される。そこで、ソケッ
ト（７）の先端を把持して引張ることにより、それに接
続するコード器具（Ａ）から引き出し、電気製品への接
続に供することが可能となる。

【００１４】なお、電気製品からソケット（７）を外し
て開放することにより、ソケットに接続しているコード
は器体内部のゼンマイ部材により器体内に巻き込まれ、
ソケット（７）は、図１の状態に戻される。

【００２２】

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、必要な長さ分のコードを引き出すことができ、かつ
不使用時には壁の内側に収納しておくことができる優れ
た機能を備えた延長用コード装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す延長用コード装置の一
部断面図である。

【図２】延長用コード装置の平面図である。

【図３】前面パネルの正面図である。

【符号の説明】

（１） 箱型枠体 （２） 壁板 （３） 前面パネル （Ａ） リール型延長用コード器具 （４） 器体 （５） 電源接続コード部分 （６） 開口部 （７） 電気製品接続用ソケット （８） レバー （９） 受台 （１０） 支軸 （１１） 長孔 （１２） ロッド型ボタン （１３） ピン （１４） コイルスプリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建造物の室の壁側等に埋め込み可能とし
   た前面パネル付き箱型枠体と、前記枠体内に設置され、
   一端に電源接続部を有し、他端に電気製品接続用ソケッ
   トを有する巻き込みコード内蔵のリール型延長用コード
   器具と、前記前面パネルに設けられたボタン部材の操作
   に連動して前記ソケットを前面パネルの開口部から引き
   出し可能な位置に突出させる操作機構とで構成されてい
   ることを特徴とする延長用コード装置。