JPH1077094A - 高純度液体の充填方法 - Google Patents

高純度液体の充填方法

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JPH1077094A
JPH1077094A JP23420496A JP23420496A JPH1077094A JP H1077094 A JPH1077094 A JP H1077094A JP 23420496 A JP23420496 A JP 23420496A JP 23420496 A JP23420496 A JP 23420496A JP H1077094 A JPH1077094 A JP H1077094A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高純度液体運搬用容器に高純度液体を再充填す
るに際し、カプラーにパイプを脱着する際の該カプラー
の磨耗による汚染を効果的に防止した高純度液体の充填
方法を提供する。 【解決手段】フィーダー15により、運搬用容器1の液
給排用ノズルのカプラー2とガス供給ノズルのカプラー
3に高純度イソプロピルアルコール給排用パイプ4と高
純度窒素供給用パイプ5とをそれぞれ接続し、高純度液
体排出用切替バルブ6を閉に、高純度液体供給用切替バ
ルブ7を開にした状態で、高純度液体を供給して洗浄を
行い、次いで、高純度液体供給用切替バルブ7を閉に
し、高純度液体排出用切替バルブ6を開にし、ガス排出
用切替バルブ8を閉、ガス供給用切替バルブ9を開と
し、高純度の不活性ガスを供給して洗浄液を排出し、カ
プラーを接続した状態で、運搬用容器に上記洗浄時と同
じ純度の高純度液体を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度液体の充填
方法に関するものである。更に詳しくは、高純度液体運
搬用容器に高純度液体を再充填するに際し、カプラーに
パイプを脱着する際の該カプラーの磨耗による汚染を効
果的に防止した高純度液体の充填方法である。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体の高密度化、高集積度化が
進むに連れ、ウエハー表面への微粒子の付着による汚染
が製品の歩留まりや信頼性に大きな影響を及ぼすように
なってきた。そのため、ウエハーの洗浄工程等で使用さ
れる高純度液体は、このような微粒子を可能な限り含ま
ない高純度のものを使用することが望まれる。
【0003】ところが、高純度液体を使用しているにも
関わらず、実際のウエハー洗浄時には、高純度液体中に
は若干量の微粒子が含まれており、これが原因となっ
て、高純度液体が洗浄剤の場合、製造される半導体の微
細配線間でのショート、製造工程でのエッチング不良な
どの問題が生じていた。
【0004】このように高純度液体を使用しても、実際
に使用する際に該液体中に微粒子が混入してくる大きな
原因として、高純度液体を充填する際、運搬用容器内に
既に相当量の微粒が存在していることが考えられる。
【0005】上記の高純度液体の運搬用容器は、このよ
うな微粒子による汚染を防ぐため、通常、クリーンルー
ム内で洗浄後、高純度液体を再充填されるが、本願発明
者らの確認によれば、かかる処理を行っても、かなりの
微粒子が高純度液体中に存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、運搬用容器に
充填後に、微粒子の混入が極めて少ない、高純度液体の
充填方法の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高純度液
体中に不純物として混入する上記微粒子を有効に減少し
得る充填方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。
【0008】その結果、高純度液体の運搬用容器の洗浄
を行う際、前記運搬用容器のカプラーにパイプを接続し
て洗浄を行い、洗浄液を排出後、該パイプをカプラーか
ら外し、続く充填操作において、該運搬用容器のカプラ
ーに充填用のパイプを接続する操作において、パイプ或
いはカプラーの構造材料等の磨耗により発生した微粒
子、或いはカプラーの内部に付着していた粒子が外れ、
充填される高純度液体と共に容器内に混入されることが
原因であることを解明した。
【0009】かかる知見に基づき、運搬用容器に高純度
液体を充填するに際し、該運搬用容器のカプラーにパイ
プを接続して洗浄から充填までの操作を、該カプラーに
パイプを接続した状態で行い、洗浄・充填時におけるカ
プラーの脱着回数を減少せしめることにより、上記の課
題が解決できることを見い出し本発明を完成するに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、カプラーを備えたガス供
給ノズルと液給排ノズルとを上部に有し且つ液給排ノズ
ルの一端が容器内部において底部近傍に延長されて開口
された密閉容器よりなる高純度液体の運搬用容器に高純
度液体を再充填するに際し、該運搬用容器の液給排ノズ
ルのカプラーに、給液・排液のための切替手段を有する
パイプを接続し、該切替手段を給液状態として高純度液
体を供給して洗浄した後、該パイプの切替手段を排液状
態とし、且つガス供給用カプラーよりガスを供給して洗
浄に使用した高純度液体を該液給排パイプより上記パイ
プを経由して排出し、次いで、該パイプを接続した状態
で、該パイプの切替手段を給液状態として高純度液体を
充填することを特徴とする高純度液体充填方法である。
【0011】本発明において、運搬用容器は、カプラー
を備えたガス供給ノズルと液給排ノズルとを上部に有
し、且つ液給排ノズルが容器内部において底部近傍に導
管により延長されて開口されてなる。
【0012】図2は、本発明において、好適に使用され
る運搬用容器の代表的な態様を示す断面図である。図中
1は運搬用容器本体、2は液給排ノズルに設けられたカ
プラー(以下、液側カプラーともいう)、3はガス供給
ノズルに設けられたカプラー(以下、ガス側カプラーと
もいう)、4は液給排ノズルの延長部分、5はガス供給
ノズル、6はフランジ部である。
【0013】本発明における高純度液体の運搬用容器の
材質は、高純度液体の種類によって異なり、その性質に
より腐食等が発生しない材質が適宜選定される。詳しく
は、イソプロピルアルコールの場合には、SUS製など
のように、不純物が溶出し難いものが好ましい。これら
のSUS製運搬用容器の内面は、フッ硝酸等の強酸化性
溶液に浸すことで不動態化処理したり、電解研磨して平
滑化したものが更に好ましい。また、硫酸やテトラメチ
ルアンモニウムハライド水溶液のような強酸性又は強ア
ルカリ性の場合には樹脂製、好適には高密度ポリエチレ
ン製で不純物が溶出し難いものが好ましい。
【0014】本発明におけるカプラー2及び3は、パイ
プを該ノズルに脱着可能に接続することができる公知の
構造のものが特に制限なく採用される。一般には、市販
のカプラーをそのまま使用することができる。ただし、
その材質は前記の説明のように、高純度液体の性質に適
した材質が選定される。
【0015】次に、本発明における液給排ノズル4は、
カプラーを取り付けた側に対する他端が運搬用容器内部
で延長部4を有し、その底部近傍に開口される。かかる
開口位置は、容器の容量等によって好適な範囲が多少異
なるが、一般に、底部より3mm〜5mm離れた所に存
在するように決定することが望ましい。
【0016】また、液給排ノズルの材質は、前記したよ
うに高純度液体の性質に適したものが選定される。
【0017】更に、上記運搬用容器の形状は、使用され
る目的等に応じて公知の容器の形状や大きさなどより適
宜決定される。
【0018】次に、図1は、本発明の充填方法を実施す
るための代表的な充填装置の概略を示す図である。図中
1は高純度液体の運搬用容器、2は液側カプラー、3は
ガス側カプラー、4は液側フレキシブルパイプ、5はガ
ス側フレキシブルパイプ、6は高純度液体排出用切替バ
ルブ、7は高純度液体供給用切替バルブ、8はガス排出
用切替バルブ、9はガス供給用切替バルブ、10はガス
配管、11は廃液・廃ガス排出配管、12は高純度液体
配管、13は高純度液体貯槽、14は精製システム、1
5はフィーダーである。
【0019】上記図1の充填装置を使用した場合の高純
度液体の充填方法について、以下に詳細に説明する。
【0020】まず、高純度液体を使用後の運搬用空容器
の液側カプラー2に給液・排液のための切替手段として
高純度液体給液・排液用の切替バルブ6、7を備えた配
管と接続している液側フレキシブルパイプ4を、また、
ガス側カプラー3に、ガス供給・排出切替バルブ8、9
を備えた配管と接続しているガス側フレキシブルパイプ
5をカプラー2、3を介して接続し、切替バルブ6、9
を閉に、7、8を開の状態にし、洗浄するための高純度
液体を液側カプラー2より供給する。
【0021】尚、上記配管やパイプの材質は、接触する
高純度液体、ガスに対して耐食性を有するものが特に制
限なく使用される。
【0022】ここで、上記洗浄本発明において使用する
高純度液体は如何なる方法により得られたものを用いて
も良い。好適には、0.3μm以上の微粒子の存在が1
0個/mL以下のものが好適である。また、該高純度液
体の種類は、特に制限されないが、イソプロピルアルコ
ール、塩化メチレン、硫酸及びテトラメチルアンモニウ
ムハライド水溶液が好ましい。
【0023】次に、本発明における洗浄用の高純度液体
の供給量は、制限されるものではなく、如何なる量でも
良い。好適には、容器の内面に対して、0.2〜2.0
mL/cm2とするのが好ましい。洗浄液の供給圧力は
制限されるものではなく如何なる圧力を用いても良い。
好適には、容器内面に均一に接液させることから1〜4
kg/cm2 であるのが好ましい。また、高純度液体の
液温は5〜30℃であるのが好ましい。洗浄液供給切替
バルブの切替手段は如何なる手段で実施しても良いが、
好適には自動切替制御で行うのが好ましい。また、上記
洗浄において、洗浄液供給時は、該運搬用容器を倒立さ
せた状態とすることが、運搬用容器の全面に洗浄液を効
率よく接触させるために好ましい。かかる容器の倒立手
段は如何なる手段を用いても良い。好適には、アーム等
により運搬用容器を保持し、該容器を倒立せしめるよう
に機械を使用して自動的にで実施するのが好ましい。こ
の場合、カプラーに接続するパイプを前記したフレキシ
ブルとすることにより、効率よく倒立を行うために好ま
しい。
【0024】次に、液側カプラーおよびガス側カプラー
を接続した状態で該運搬用容器を正立した状態に戻し、
切替バルブ6、9を開に、7、8を閉の状態にし、洗浄
液を液側カプラーよりこれに接続するパイプを経て排出
する。
【0025】該運搬用容器内液の排出用ガスは不活性ガ
スであれば如何なるガスを用いても良い。好適には、純
度が99.999容量(Vol)%以上の窒素ガスが好
ましい。その供給圧は0.4〜3kg/cm2が好まし
い。
【0026】次に、本発明における洗浄液での洗浄操
作、高い清浄度のクリーンルームやクリーンベンチで実
施するのが好ましい。この場合、クリーン度は10,0
00以下、好ましくは、500以下であるのが好まし
い。
【0027】次に、液側カプラー及びガス側カプラーを
接続したままで切り替えバルブ6、9を閉に、7、8を
開の状態にし、充填するための高純度液体を液側カプラ
ーより供給する。この場合、高純度液体の充填圧力は制
限されるものではなく如何なる圧力を用いても良い。好
適には、1〜3kg/cm2 であるのが好ましい。勿
論、これらの充填操作は前記洗浄操作と同様に高い清浄
度のクリーンルーム及びクリーンベンチ内で実施するの
が好ましい。また、廃高純度液体はそのまま焼却炉等で
焼却しても良いが、好適には精製して再利用するのが好
ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、高純度液体運搬用容器
のカプラーにパイプを接続し、高純度液体により洗浄
後、該パイプを接続した状態で充填を行うことにより、
微粒子による汚染が排除される。また、上記洗浄時に運
搬用容器を倒立させて高純度液体を供給することによ
り、該運搬用容器が既に相当量の微粒子汚染されている
場合にも微粒子が良好に除去される。
【0029】従って、本発明で充填された高純度液体
は、その高い純度が良好に維持され、電子工業用等のこ
のような高い純度の高純度液体が所望される種々の分野
において好適に使用できる。
【0030】また、かかる運搬用容器の洗浄を実施する
場合、該容器を倒立させて行うことにより、少ない洗浄
液量で効率よく容器内の洗浄を実施することも可能であ
る。
【0031】
【実施例】以下に本発明を詳細に説明するために実施例
及び比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0032】実施例1 前記した図1に示す充填装置を使用して、電解研磨され
内面の表面荒さが1.0μmRmaxのSUS製の運搬用
容器(一度使用済み)に下記の方法により高純度液体の
充填を実施した。
【0033】フィーダー15により、運ばれた運搬用容
器1の、液給排用ノズルのカプラー2とガス供給ノズル
のカプラー3にフッ素樹脂製の高純度イソプロピルアル
コール給排用パイプ4と高純度窒素供給用パイプ5とを
それぞれ接続した。
【0034】次いで、高純度液体排出用切替バルブ6を
閉に、高純度液体供給用切替バルブ7を開にした状態
で、直径が0.3μm以上の微粒子の存在が1個/mL
であり、含水量が20ppmの高純度イソプロピルアル
コールを供給して洗浄を行った。上記洗浄液使用量は容
器の内面に対し1.2mL/cm2とし、供給圧力は2
kg/cm2 とし、液温は20℃とした。
【0035】次いで、高純度液体供給用切替バルブ7を
閉にし、高純度液体排出用切替バルブ6を開にし、ガス
排出用切替バルブ8を閉、ガス供給用切替バルブ9を開
とし、純度99.999Vol%の窒素を2kg/cm
2 の圧力で供給して洗浄液を排出した。
【0036】以上の洗浄操作後、カプラーを接続した状
態で、かかる運搬用容器に上記洗浄時と同じ純度の高純
度イソプロピルアルコールを供給して充填を行った。
【0037】次いで、カプラーとパイプとを切り離した
後、フィーダーを駆動させて運搬用容器を移動させた。
【0038】尚、これらの洗浄、充填操作は、雰囲気の
クリーン度がクラス100であるクリーンベンチ中で実
施した。
【0039】充填後、運搬用容器中のイソプロピルアル
コールをサンプリングし、パーティクルカウンターで、
0.3μm以上の微粒子の存在量を測定したところ13
個/mLであった。また、このサンプリングしたイソプ
ロピルアルコールの含水量をカールフィシャー法水分計
により測定したところ、30ppmであった。
【0040】実施例2 前記した図1に示す充填装置を使用して、電解研磨され
内面の表面荒さが1.0μmRmaxのSUS製の運搬用
容器(一度使用済み)に下記の方法により高純度液体の
充填を実施した。
【0041】フィーダー15により、運ばれた運搬用容
器1の、液給排用ノズルのカプラー2とガス供給ノズル
のカプラー3に高純度イソプロピルアルコール給排用パ
イプ4と高純度窒素供給用パイプ5とをそれぞれ接続し
た。
【0042】次いで、上記の容器を保持用のアームと該
アームの駆動部を有する機械的倒立手段(図示せず)を
使用して倒立させ、高純度液体排出用切替バルブ6を閉
に、高純度液体供給用切替バルブ7を開にした状態で、
直径が0.3μm以上の微粒子の存在が1個/mLであ
り、含水量が20ppmの高純度イソプロピルアルコー
ルを供給して洗浄を行った。上記洗浄液使用量は容器の
内面に対し1.2mL/cm2とし、供給圧力は2kg
/cm2 とし、液温は20℃とした。
【0043】次いで、アームを回転させて運搬用容器1
を倒立状態からもとの状態に戻した後、高純度液体供給
用切替バルブ7を閉にし、高純度液体排出用切替バルブ
6を開にし、ガス排出用切替バルブ8を閉、ガス供給用
切替バルブ9を開とし、純度99.999Vol%の窒
素を2kg/cm2 の圧力で供給して洗浄液を排出し
た。
【0044】以上の洗浄操作後、カプラーを接続した状
態で、かかる運搬用容器に上記洗浄時と同じ純度の高純
度イソプロピルアルコールを供給して充填を行った。
【0045】次いで、カプラーとパイプとを切り離した
後、フィーダーを駆動させて運搬用容器を移動させた。
【0046】尚、これらの洗浄、充填操作は、雰囲気の
クリーン度がクラス100であるクリーンベンチ中で実
施した。
【0047】充填後、運搬用容器中のイソプロピルアル
コールをサンプリングし、パーティクルカウンターで、
0.3μm以上の微粒子の存在量を測定したところ5個
/mLであった。また、このサンプリングしたイソプロ
ピルアルコールの含水量をカールフィシャー法水分計に
より測定したところ、25ppmであった。
【0048】比較例1 実施例1において、洗浄の操作と高純度イソプロピルア
ルコールの充填操作とを別の箇所で実施した。
【0049】即ち、実施例1と同様の洗浄操作を行った
後、カプラーよりパイプを切り離し、次いで、再度カプ
ラーに高純度イソプロピルアルコールの供給パイプを接
続して実施例1と同様の充填操作を行った。
【0050】なお、これらの洗浄、充填操作は、雰囲気
のクリーン度がクラス100であるクリーンベンチ内で
実施した。
【0051】充填後、運搬用容器中のイソプロピルアル
コールをサンプリングし、パーティクルカウンターで
0.3μm以上の微粒子の存在量を測定したところ65
個/mLであった。また、このサンプリングしたイソプ
ロピルアルコールの含水量をカールフィッシャー法水分
計により測定したところ、35ppmであった。
【0052】実施例3 実施例1において、内面が高密度ポリエチレンで被覆さ
れた運搬用容器を使用し、高純度イソプロピルアルコー
ルに代えて、直径が0.3μm以上の微粒子の存在が2
個/mLである高純度硫酸を使用した以外は、同様にし
て洗浄操作及び該高純度硫酸の充填操作を実施した。
【0053】充填後、運搬用容器中の硫酸をサンプリン
グし、パーティクルカウンターで、0.3μm以上の微
粒子の存在量を測定したところ14個/mLであった。
【0054】実施例4 実施例2において、内面が高密度ポリエチレンで被覆さ
れた運搬用容器を使用し、高純度イソプロピルアルコー
ルに代えて、直径が0.3μm以上の微粒子の存在が2
個/mLである高純度硫酸を使用した以外は、同様にし
て洗浄操作及び該高純度硫酸の充填操作を実施した。
【0055】充填後、運搬用容器中の硫酸をサンプリン
グし、パーティクルカウンターで、0.3μm以上の微
粒子の存在量を測定したところ7個/mLであった。
【0056】比較例2 実施例4において、洗浄操作と高純度硫酸の充填操作と
を別の箇所で実施した。
【0057】即ち、実施例1と同様の洗浄操作を行った
後、カプラーよりパイプを切り離し、次いで、再度カプ
ラーに高純度硫酸の供給パイプを接続して実施例1と同
様の充填操作を行った。
【0058】なお、これらの洗浄、充填操作は、雰囲気
のクリーン度がクラス100であるクリーンベンチ内で
実施した。
【0059】充填後、運搬用容器中の硫酸をサンプリン
グし、パーティクルカウンターで0.3μm以上の微粒
子の存在量を測定したところ74個/mLであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施に使用される代表的な充填
装置を示す概略図
【図2】本発明において、使用される運搬用容器の断面
を示す概略図
【符号の説明】
1 運搬用容器 2 液側カプラー 3 ガス側カプラー 4 液側フレキシブルパイプ 5 ガス側フレキシブルパイプ 6 高純度液体排出用切替バルブ 7 高純度液体供給用切替バルブ 8 ガス排出用切替バルブ 9 ガス供給用切替バルブ 10 ガス配管 11 廃液・廃ガス排出配管 12 高純度液体配管 13 高純度液体貯槽 14 精製システム 15 フィーダー
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に、本発明における洗浄用の高純度液体
の供給量は、制限されるものではなく、如何なる量でも
良い。好適には、容器の内面に対して、0.2〜2.0
mL/cm2とするのが好ましい。洗浄液の供給圧力は
制限されるものではなく如何なる圧力を用いても良い。
好適には、容器内面に均一に接液させることから1〜4
kg/cm2 であるのが好ましい。また、高純度液体の
液温は5〜30℃であるのが好ましい。洗浄液供給切替
バルブの切替手段は如何なる手段で実施しても良いが、
好適には自動切替制御で行うのが好ましい。また、上記
洗浄において、洗浄液供給時は、該運搬用容器を倒立さ
せた状態とすることが、運搬用容器の全面に洗浄液を効
率よく接触させるために好ましい。かかる容器の倒立手
段は如何なる手段を用いても良い。好適には、アーム等
により運搬用容器を保持し、該容器を倒立せしめるよう
に機械を使用して自動的にで実施するのが好ましい。こ
の場合、カプラーに接続するパイプを前記したフレキシ
ブルとすること、効率よく倒立を行うために好まし
い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カプラーを備えたガス供給ノズルと液給排
    ノズルとを上部に有し、且つ液供排ノズルが容器内部に
    おいて底部近傍に延長されて開口された密閉容器よりな
    る高純度液体の運搬用容器に高純度液体を充填するに際
    し、該運搬用容器の液供排口のカプラーに、給液・排液
    のための切替手段を有するパイプを接続し、該切替手段
    を給液状態として高純度液体を供給して洗浄した後、該
    パイプの切替手段を排液状態とし、且つガス供給用カプ
    ラーよりガスを供給して洗浄に使用した高純度液体を該
    液供排口より上記パイプを経由して排出し、次いで、該
    パイプを接続した状態で、該パイプの切替手段を給液状
    態として高純度液体を充填することを特徴とする高純度
    液体充填方法。
  2. 【請求項2】洗浄時、運搬用容器を倒立させて高純度液
    体を供給する請求項1記載の方法。
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