JPH107700A - スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド - Google Patents

スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド

Info

Publication number
JPH107700A
JPH107700A JP8163287A JP16328796A JPH107700A JP H107700 A JPH107700 A JP H107700A JP 8163287 A JP8163287 A JP 8163287A JP 16328796 A JP16328796 A JP 16328796A JP H107700 A JPH107700 A JP H107700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
amino acid
resin
residue
cedar pollen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8163287A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneyoshi Inaba
常良 稲葉
Shigeru Hoshiko
繁 星子
Takashi Inoue
孝 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Seika Kaisha Ltd, Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Meiji Seika Kaisha Ltd
Priority to JP8163287A priority Critical patent/JPH107700A/ja
Publication of JPH107700A publication Critical patent/JPH107700A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スギ花粉症の治療及び予防に有用なペプチド
を提供する。 【解決手段】 配列番号1等のアミノ酸配列から選ばれ
るペプチドであり、スギ花粉症患者末梢血Tリンパ球と
反応することを特徴とするペプチドまたはその誘導体、
及び該ペプチドまたはその誘導体を2種以上組み合わせ
てなる、スギ花粉症の治療または予防用組成物。 配列番号1 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスギ花粉症の治療ま
たは予防に有用なペプチドまたはその誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スギ花
粉症の患者は、国民の約一割ともいわれ、スギ花粉の大
量飛散と大気汚染とにより年々増加の傾向にあり、その
対策が求められている。
【0003】スギ花粉症は、スギ花粉粒子中に含まれる
抗原性物質により引き起こされるアレルギー性疾患で、
くしゃみ、鼻水、鼻閉等の鼻炎症状と目の充血等の結膜
炎症状をともなう。スギ花粉症患者は、体内にスギ花粉
抗原特異的なIgE抗体を多く持つため、このIgE抗
体がスギ花粉抗原とともに肥満細胞に結合することによ
り、細胞内からヒスタミン、ロイコトリエン等のケミカ
ルメディエーターが放出され、これらが鼻や目の粘膜組
織を刺激して発症する(信太ら、図説スギ花粉症、金原
出版、1991)。
【0004】現在、スギ花粉症の治療には、抗ヒスタミ
ン剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤といった薬物療法
が主に行われている。一方、スギ花粉より抽出した抗原
を投与する減感作療法も行われ、根本的治療法として期
待されている。減感作療法を行うと、抗原特異的IgE
抗体の減少、ケミカルメディエーターの遊離の減少ある
いは遮断抗体の増加にともないアレルギー症状が軽減さ
れる(八倉隆保、免疫学4、195-210 、中山書店、198
2)。
【0005】減感作のメカニズムについては、抗原に特
異的に反応するT細胞が減少あるいは免疫不応答(アナ
ジー)の状態になることが重要であるとされている(Bri
ner,T.J.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90;7608-761
2,1993)。T細胞がアナジーの状態では、IL−4産生
が低下し、B細胞からのIgE産生を誘導しない。ま
た、アレルギー反応の免疫調節をしているCD4陽性T
細胞のリンフォカイン産生パターンが「IL−4優勢(Th
2型)」から「 IFN−γ優勢(Th1型)」に転換する(W
iereng,E.A.et al.,J.Immunology,144;4651-4656,199
0)。
【0006】これまでの減感作治療剤は、スギ花粉から
精製した抗原蛋白を使用しており、アナフィラキシーを
誘発する危険性があるため、低濃度に希釈して慎重に投
与する必要があった。しかし、T細胞のアナジーの誘導
には、抗原蛋白そのものを使用しなくとも、T細胞エピ
トープペプチドのみで可能であり、なおかつ、アナフィ
ラキシーの危険性が低減する。すなわち、スギ花粉症に
対して、スギ花粉抗原特異的なT細胞エピトープペプチ
ドが有用な減感作治療剤になると期待される。抗原のT
細胞エピトープを解析するためには、抗原の構造が明ら
かである必要がある。スギ花粉の主要抗原は、分子量約
40kDa の塩基性蛋白CryjIであることが同定され(Yasue
da,H.et al.,J.Allergy Clin. Immunol.,71;77-86,198
3) 、さらに、第二の抗原として、分子量37kDa のCryjI
Iが存在することが報告されている(Taniai M.et al.,FE
BS Letters,239;329-332,1988) 。CryjIの構造は、c
DNAクローニングによりその全アミノ酸配列が解明さ
れ(特開平6-197768号公報、WO9301213)、同様に、Cryj
IIの構造も解明された(WO9411512) 。
【0007】そこで、本発明はスギ花粉抗原CryjIの 3
53アミノ酸全領域にわたるオーバーラップペプチドを使
用し、スギ花粉症患者の末梢血Tリンパ球と反応するス
ギ花粉抗原のT細胞エピトープを解明し、スギ花粉症の
治療及び予防に有用なペプチドを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、スギ花粉抗
原中のT細胞エピトープペプチドを同定するため、スギ
花粉抗原CryjIの 353アミノ酸全領域にわたるオーバー
ラップペプチドを合成し、スギ花粉症患者の末梢血Tリ
ンパ球と反応するペプチドを見出した。
【0009】即ち、本発明は、配列番号1〜7で表され
るアミノ酸配列から選ばれるペプチドであり、スギ花粉
症患者末梢血Tリンパ球と反応することを特徴とするペ
プチドまたはその誘導体に関する。
【0010】また、本発明は、上記のペプチドまたはそ
の誘導体を2種以上組み合わせてなる、スギ花粉症の治
療または予防に用いられる組成物に関する。
【0011】強いTリンパ球活性化能を持つペプチド
は、そのエピトープペプチドを認識するTリンパ球の免
疫不応答を誘導する能力も高く、そのペプチドの投与に
より抗原蛋白に対する反応性も抑制できるといわれてい
る(O'Hehir,R.e.et al,Eur.J.Clin.Invest.,23;763-77
2,1993)。このように強い活性を持つT細胞エピトープ
は、スギ花粉症患者のスギ花粉抗原特異的T細胞の免疫
不応答を誘導し、サイトカインバランスを「IL−4優
勢」から「 IFN−γ優勢」へと転換させて、スギ花粉症
の治療及び予防に用いる新しい減感作治療剤として使用
できる。
【0012】従って、本発明は、スギ花粉症の減感作治
療剤としてのT細胞エピトープペプチドを提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、配列番号1〜7で表さ
れるアミノ酸配列を有するペプチドがスギ花粉抗原のT
細胞エピトープペプチドであることを見出したものであ
り、これらのペプチドをスギ花粉症の減感作治療剤とし
て使用する場合には、それらのアミノ酸配列から選ばれ
るペプチドまたはその誘導体であってもよく、また、そ
れらのペプチドまたはその誘導体を組み合わせてなる組
成物であってもよい。
【0014】本発明においてペプチドの誘導体として
は、ペプチドがスギ花粉抗原特異的T細胞の免疫不応答
を誘導する能力を維持するならば、一部アミノ酸の他の
アミノ酸への置換、例えばシステイン残基をアラニン残
基へ、L体のアミノ酸からD体のアミノ酸への置換、ま
たは末端アミノ酸のアセチル化、アミド化、ポリオキシ
エチレングリコール付加等をした誘導体も使用可能であ
る。
【0015】本発明のペプチドの合成法とTリンパ球活
性化能の測定法について以下に説明する。
【0016】ペプチドの合成 スギ花粉抗原CryjIの 353アミノ酸全領域にわたり、30
アミノ酸残基のオーバーラップペプチドを化学合成す
る。オーバーラップ部分は10アミノ酸残基とする。
【0017】スギ花粉症患者末梢血Tリンパ球活性化能
の測定 スギ花粉症を発症している患者の末梢血よりリンパ球を
分離する方法としては、例えば、Ficollを用いた比重遠
心法を用いることができる。すなわち、ヘパリン添加注
射筒にて採血した末梢血を遠心管中のFicoll−Paque 溶
液(Pharmacia社)に重層後、 400×g、20℃で40分間遠
心する。遠心後、中間層に存在するリンパ球画分をパス
ツールピペットで採取し、リン酸緩衝液(PBS) または適
当な培地で洗浄することによりリンパ球を得る。
【0018】Tリンパ球活性化能の測定は、スギ花粉症
患者末梢血リンパ球をスギ花粉抗原ペプチドとともに5
〜7日間培養し、その終了前12〜15時間、3H−チミジン
の放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定す
ることにより可能である(Coligan,J.E.,et al.eds.,Cur
rent Protocoles in Immunology,Green Publishing Ass
ociates and Wiley-Interscience,1992)。細胞の培養
は、例えば、RPMI−1640に10%ヒトAB型血清と 100μ
g/mlのカナマイシンを添加した培地を用い、5%CO2
在下、37℃で行う。抗原提示細胞には、リンパ球画分に
含まれるBリンパ球及び単球がなりうる。
【0019】
【実施例】尚、以下の実施例におけるアミノ酸残基、保
護基、試薬、溶媒の慣用記号は以下の通りである。
【0020】アミノ酸残基の慣用記号(括弧内は一文字
略号) Ala (A) :L−アラニン残基 Arg (R) :L−アルギニン残基 Asn (N) :L−アスパラギン残基 Asp (D) :L−アスパラギン酸残基 Gln (Q) :L−グルタミン残基 Glu (E) :L−グルタミン酸残基 Gly (G) :グリシン残基 His (H) :L−ヒスチジン残基 Ile (I) :L−イソロイシン残基 Leu (L) :L−ロイシン残基 Lys (K) :L−リジン残基 Met (M) :L−メチオニン残基 Phe (F) :L−フェニルアラニン残基 Pro (P) :L−プロリン残基 Ser (S) :L−セリン残基 Thr (T) :L−トレオニン残基 Trp (W) :L−トリプトファン残基 Tyr (Y) :L−チロシン残基 Val (V) :L−バリン残基 Cys (C) :L−システイン残基。
【0021】保護基の慣用記号 Boc :t−ブトキシカルボニル Cl-Z :2−クロロベンジルオキシカルボニル Cl2-Bzl :2,6 −ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Bzl :ベンジル CHO :ホルミル Fmoc :9−フルオレニルメトキシカルボニル MBzl :4−メチルベンジル OcHex :シクロヘキシル(エステル) OtBu :t−ブチル(エステル) Pmc : 2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−
スルホニル tBu :t−ブチル Tos :トシル Trt :トリチル。
【0022】試薬、溶媒の慣用記号 DCC :N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド DCM :ジクロロメタン DIEA :N,N'−ジイソプロピルエチルアミン DIPC :N,N'−ジイソプロピルカルボジイミド DMF :N,N −ジメチルホルムアミド HOBt :N −ヒドロキシベンズトリアゾール TFA :トリフルオロ酢酸。
【0023】ペプチドの合成例 スギ花粉抗原CryjIの 353アミノ酸全領域にわたり、30
アミノ酸残基のオーバーラップペプチドを化学合成した
結果、ペプチドのアミノ酸配列は以下の表1の通りであ
った(オーバーラップ部分は10アミノ酸残基とする)。
以下に、表1に示すペプチド1〜18の合成例を示す。
【0024】
【表1】
【0025】〈ペプチド1〜5、7〜11、14及び18の固
相合成〉ペプチド1〜5、7〜11、14及び18の合成はア
プライド・バイオシステムズ社(現パーキンエルマー
社)製ペプチド合成装置(ABI model 430A)を用い、一
般に Boc法と呼ばれる固相合成法で行った。使用した出
発原料はC末端アミノ酸残基が導入されたフェニルアセ
タミドメチル(PAM) 樹脂を用いた。いずれも0.5mmol 相
当のアミノ酸残基(Boc−アミノ酸)が導入されているも
のを使用した。反応に用いた保護アミノ酸は Boc基でア
ミノ基を保護したL−アミノ酸であり、各アミノ酸の導
入は、対称酸無水物法又はHOBtを用いる活性エステル法
により行った。各縮合反応に用いた試薬及び縮合反応時
間は以下の通りである。
【0026】・対称酸無水物法 反応させる Boc−アミノ酸は2mmol、DCC は1mmolを用
いた。縮合反応時間は30分間に設定した。
【0027】・HOBtを用いる活性エステル法 導入するアミノ酸がアルギニン、アスパラギン又はグル
タミンの場合は活性エステル法で反応させた。この場
合、 Boc−アミノ酸、HOBt及びDCC はいずれも2mmol使
用した。また縮合反応時間は 120分間に設定し、2回反
応させた。
【0028】本合成に使用した Boc−アミノ酸は以下の
通りである。いずれも使用量は2mmolである。トリプト
ファン残基の導入ではペプチド9の合成時のみ側鎖無保
護とし、他はホルミル基で保護したものを使用した。 Boc-Ala-OH, Boc-Arg(Tos)-OH, Boc-Asn-OH, Boc-Asp(O
cHex)-OH,Boc-Cys(MBzl)-OH, Boc-Gln-OH, Boc-Glu(OcH
ex)-OH, Boc-Gly-OH,Boc-His(Bom)-OH, Boc-Ile-OH, Bo
c-Leu-OH, Boc-Lys(Cl-Z)-OH,Boc-Met-OH, Boc-Phe-OH,
Boc-Pro-OH, Boc-Ser(Bzl)-OH, Boc-Thr(Bzl)-OH,Boc-
Trp-OH, Boc-Trp(CHO)-OH, Boc-Tyr(Cl2-Bzl)-OH, Boc-
Val-OH。
【0029】以下に、実際の合成操作及びアミノ酸1個
を導入するのに必要なプログラムを示す。
【0030】〔脱 Boc−中和−洗浄過程〕 (1) Boc−アミノ酸が導入されている出発原料の樹脂
(0.5mmol相当) を合成機の反応槽に添加し、DCM 各10ml
で3回洗浄後、DCM 中で一夜放置、樹脂を充分に膨潤さ
せる。 (2) 濾過後、樹脂に50% TFA/DCM 溶液10mlを添加し、
約2分間攪拌し、濾過する。さらに、50% TFA/DCM 溶
液10mlを加え30分間攪拌処理して、脱 Boc反応を行う。 (3) 反応終了後、 TFA溶液を濾過し、DCM 各10mlで3回
洗浄濾過する。 (4) 10%DIEA/DMF 溶液各10mlで2回中和処理して、残
存するTFA を除去、アミノ基を遊離させる。 (5) DMF 各10mlで6回洗浄濾過を繰り返し、残存するDI
EAを除去する。
【0031】〔活性化過程〕 (6) ここまでの操作と並行して樹脂に反応させる Boc−
アミノ酸を活性化させる。 A: Boc−アミノ酸がアルギニン、アスパラギン、グル
タミン以外の場合 Boc−アミノ酸(2mmol) をDCM 及びDMF の混液4mlに
溶解させ活性化槽に加え、さらに 0.5M DCC/DCM 溶
液2mlを添加し、窒素気流下、約7分間攪拌させて活性
化させる。 B: Boc−アミノ酸がアルギニン、アスパラギン、グル
タミンの場合 Boc−アミノ酸及びHOBt各2mmolをDMF 4mlに溶解させ
た後、 0.5M DCC/DCM 溶液4mlを添加し、窒素気流
下、約40分間攪拌させて活性化させる。
【0032】〔縮合反応−洗浄過程〕 (7) (6) の活性化溶液を(5) の操作の後に反応槽に添加
する。 (8) 30分間又は 120分間攪拌後反応液を濾過する。 (9) DMF 各10mlで3回、さらにDCM 各10mlで6回洗浄濾
過する。 なお、アルギニン、アスパラギン、グルタミンを導入す
る場合は、上記の操作後、さらに(4) から中和処理を1
回だけ行った後、(9) までの操作を繰り返して反応を2
回行った。
【0033】上記プログラムに従い合成するペプチドの
一次構造に準じ、 Boc−アミノ酸を順次導入した。得ら
れた保護ペプチド樹脂はDCM 適量で充分洗浄後、減圧乾
燥した。
【0034】〈ペプチド6、12、13及び15〜17の固相合
成〉ペプチド6、12、13及び15〜17の合成はアドバンス
トケムテック社製ペプチド合成装置(ACT model 90)を用
い、一般にFmoc法と呼ばれる固相合成法で行った。使用
した出発原料はC末端アミノ酸残基が導入されたポリエ
チレングリコール(PEG) 樹脂を用いた。ペプチド6、1
2、13、15、16及び17の合成ではそれぞれ相当するC末
端アミノ酸残基が0.19、0.12、0.19、0.17、0.22、0.11
mmol導入されたものを使用した。反応に用いた保護アミ
ノ酸はFmoc基でアミノ基を保護したL−アミノ酸であ
り、各アミノ酸の導入は、HOBtを用いる活性エステル法
により行った。ペプチド6、13及び16の合成では、Fmoc
−アミノ酸、DIPC及びHOBtはそれぞれ各0.6mmol 使用し
た。また、ペプチド12及び17の合成ではそれぞれ各0.4m
mol 、ペプチド15の合成では各0.5mmol 使用した。反応
時間はすべて 120分間に設定した。
【0035】本合成に使用したFmoc−アミノ酸は以下の
通りである。 Fmoc-Ala-OH, Fmoc-Arg(Pmc)-OH, Fmoc-Asn(Trt)-OH, F
moc-Asp(OtBu)-OH,Fmoc-Cys(MBzl)-OH, Fmoc-Gln(Trt)-
OH, Fmoc-Glu(OtBu)-OH, Fmoc-Gly-OH,Fmoc-His(Trt)-O
H, Fmoc-Ile-OH, Fmoc-Leu-OH, Fmoc-Lys(Boc)-OH,Fmoc
-Met-OH, Fmoc-Phe-OH, Fmoc-Pro-OH, Fmoc-Ser(tBu)-O
H,Fmoc-Thr(tBu)-OH, Fmoc-Trp(Boc)-OH, Fmoc-Tyr(tB
u)-OH, Fmoc-Val-OH 。
【0036】以下に、実際の合成操作及びアミノ酸1個
を導入するのに必要なプログラムを示す。
【0037】〔脱Fmoc−洗浄過程〕 (1) Fmoc−アミノ酸が導入されている出発原料の樹脂を
合成機の反応槽に添加し、DCM 各10mlで3回洗浄後、DC
M 中で一夜放置、樹脂を充分に膨潤させる。 (2) 濾過後、DMF 各10mlで3回洗浄し、樹脂に20%ピペ
リジン/DMF 溶液を加えて約2分間攪拌する。さらに20
%ピペリジン/DMF 溶液を添加し、20分間攪拌処理して
脱Fmoc反応を行う。 (3) 反応終了後ピペリジン溶液を濾過し、DCM 、DMF 及
びNMP 各10mlでそれぞれ3回洗浄濾過して、ピペリジン
を除去する。
【0038】〔活性化過程〕 (4) ここまでの操作と並行して樹脂に反応させるFmoc−
アミノ酸を活性化させる。Fmoc−アミノ酸及びHOBt各相
当量をDMF 4mlに溶解させた後、 0.5M DIPC/NMP 溶
液4mlを添加し、窒素気流下、約40分間攪拌させて活性
化させる。
【0039】〔縮合反応−洗浄過程〕 (5) (4)の活性化溶液を(3) の操作の後に反応槽に添加
する。 (6) 120分間攪拌後、反応液を濾過する。 (7) DMF 各10mlで3回、さらにDCM 各10mlで6回洗浄濾
過する。
【0040】上記プログラムに従い合成するペプチドの
一次構造に順じ、Fmoc−アミノ酸を順次導入した。得ら
れた保護ペプチド樹脂はDCM 適量で充分洗浄後、減圧乾
燥した。
【0041】〈HPLC分析〉各粗生成ペプチド及び精製ペ
プチドの分析はカラムに TSK gel ODS-120T(4.6×250m
m)カラム(東ソー社製)を使用し、 0.1% TFA水溶液/
アセトニトリルを溶出液とする直線濃度勾配溶出法によ
り行った。流速は毎分 1.0mlとし、UV波長214nmで検索
した。各精製ペプチドの分析結果(溶出時間)を表2に
示した。
【0042】
【表2】
【0043】〈アミノ酸組成分析〉6N塩酸で各化合物
を酸分解(110℃、24時間)した後、各化合物のアミノ酸
組成を日立アミノ酸分析装置(L-8500)で分析した。各
精製ペプチドのアミノ酸組成分析結果を表3〜5に示し
た。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】実施例1(ペプチド1の合成) Boc-Ser(Bzl)-0CH2-PAM樹脂(0.68mmol/g、735mg)を出
発原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド1に相
当する保護ペプチド樹脂2160mgを合成した。樹脂からの
ペプチドの切り出しはHF処理により行った。すなわち、
この保護ペプチド樹脂 500mgをHF反応装置((株)ペプチ
ド研究所製)を用い、HF 8ml、アニソール 2ml、エチル
メチルスルフィド 0.1ml及びエタンジチオール1mlの混
液中で−20℃で30分間、次いで0℃で60分間処理した。
反応液を減圧留去した後、残渣に酢酸エチルを加えて洗
浄濾過後、減圧乾燥した。このペプチド−樹脂混合物を
50%酢酸水溶液で抽出して凍結乾燥させることにより、
ペプチド1を含む粗生成ペプチド250mg を得た。このう
ち44mgの粗生成ペプチドを分取用HPLC(カラム:YMC-Pa
ck AM(20×250mm)(YMC社製))に添加し、 0.1% TFA水溶
液/アセトニトリルの容積組成比(58/42)で溶出させ
て(流速:毎分8ml、検出波長:214nm)、ペプチド1を
含む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製物2mg
を得た。
【0048】実施例2(ペプチド2の合成) Boc-Pro-0CH2-PAM樹脂(0.76mmol/g、658mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド2に相当する
保護ペプチド樹脂2080mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF処理により行った。すなわち、先ずこ
の保護ペプチド樹脂 500mgを実施例1に記載のHF装置を
用いて、HF 8mlとアニソール 2ml及びエチルメチルスル
フィド1mlの混液中で−20℃で30分間、次いで0℃で60
分間処理した。反応液を減圧留去し、残渣に酢酸エチル
を加えて洗浄濾過後、減圧乾燥した。このペプチド−樹
脂混合物を50%酢酸水溶液で抽出して凍結乾燥させるこ
とにより、ペプチド2を含む粗生成ペプチド255mg を得
た。このうち80mgの粗生成ペプチドを実施例1記載の分
取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセトニトリル
の容積組成比(77/23)で溶出させて、ペプチド2を含
む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製物9mgを
得た。
【0049】実施例3(ペプチド3の合成) Boc-Ile-0CH2-PAM樹脂(0.76mmol/g、658mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド3に相当する
保護ペプチド樹脂2240mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF(Low-High法) 処理により行った。す
なわち、先ずこの保護ペプチド樹脂 500mgを実施例1に
記載のHF装置を用いて、HF 5mlとアニソール 0.5mlの混
液中で−20℃で30分間、次いで0℃で45分間処理した。
反応液を減圧留去した後、残渣を再度HF 5mlとエタンジ
チオール5mlの混液中で0℃で30分間処理した。反応液
を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加えて洗浄濾過後、
減圧乾燥した。このペプチド−樹脂混合物を20%酢酸水
溶液で抽出して凍結乾燥させることにより、ペプチド3
を含む粗生成ペプチド266mg を得た。このうち40mgの粗
生成ペプチドを実施例1記載の分取用HPLCに添加後、
0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容積組成比(73/2
7)で溶出させて、ペプチド3を含む画分を分取し、凍
結乾燥後、目的とする精製物6mgを得た。
【0050】実施例4(ペプチド4の合成) Boc-Lys(Cl-Z)-OCH2-PAM樹脂(0.65mmol/g、769mg)を出
発原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド4に相
当する保護ペプチド樹脂2550mgを合成した。樹脂からの
ペプチドの切り出しはHF(Low-High法) 処理により行っ
た。すなわち、まず、この保護ペプチド樹脂 500mgを実
施例1に記載のHF装置を用いて、HF 5ml、アニソール
0.5ml、エチルメチルスルフィド 0.5mlの混液中で−20
℃で30分間、次いで0℃で45分間処理した。反応液を減
圧留去した後、残渣を再度HF 5ml及びエタンジチオール
5mlの混液中で0℃で30分間処理した。反応液を減圧留
去し、残渣に酢酸エチルを加えて洗浄濾過後、減圧乾燥
した。このペプチド−樹脂混合物を20%酢酸水溶液で抽
出して凍結乾燥させることにより、ペプチド4を含む粗
生成ペプチド 266mgを得た。このうち60mgの粗生成ペプ
チドを実施例1記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA
水溶液/アセトニトリルの容積組成比(67/33)で溶出
させて、ペプチド4を含む画分を分取し、凍結乾燥後、
目的とする精製物8mgを得た。
【0051】実施例5(ペプチド5の合成) Boc-Ile-OCH2-PAM樹脂(0.76mmol/g、658mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド5に相当する
保護ペプチド樹脂1900mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF処理により行った。すなわち、まず、
この保護ペプチド樹脂 500mgを実施例1に記載のHF装置
を用いて、HF 8ml、アニソール 2ml及びエチルメチルス
ルフィド 0.5mlの混液中で−20℃で30分間、次いで0℃
で60分間処理した。反応液を減圧留去し、残渣に酢酸エ
チルを加えて洗浄濾過後、減圧乾燥した。このペプチド
−樹脂混合物を20%酢酸水溶液で抽出して凍結乾燥させ
ることにより、ペプチド5を含む粗生成ペプチド 229mg
を得た。このうち65mgの粗生成ペプチドを実施例1記載
の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセトニト
リルの容積組成比(70/30)で溶出させて、ペプチド5
を含む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製物5
mgを得た。
【0052】実施例6(ペプチド6の合成) Fmoc-Val-PEG樹脂(0.19mmol/g、1000mg) を出発原料に
して、上記固相合成法に従ってペプチド6に相当する保
護ペプチド樹脂1040mgを合成した。この樹脂上のペプチ
ド中に含まれるシステイン残基の側鎖はメチルベンジル
基で保護されている。従って、樹脂からのペプチドの切
り出しは TFA処理により行い、 TFAでは除去されないメ
チルベンジル基はさらに低濃度HF処理によって除去し
た。すなわち、まず、 TFA:チオアニソール:フェノー
ル:水:エタンジチオールの比が82.5:5:5:5:2.
5(v/v/w/v/v)となるような TFA試薬を調製した。ペプチ
ド2に相当する保護ペプチド樹脂 700mgをこの TFA試薬
30mlで室温で 120分間処理した。反応混合物を吸引濾過
し、 TFA試薬各5mlで4回洗浄濾過後、濾液を減圧濃縮
した。残渣にイソプロピルエーテルを加えて固化させて
吸引濾過し、イソプロピルエーテル各30mlで5回洗浄濾
過後、減圧乾燥させた。この白色粉末 245mgを実施例1
に記載のHF装置を用いてHF 5mlとアニソール5mlの混液
中で0℃で60分間処理した。反応液を減圧留去し、残渣
を酢酸エチル各30mlで6回洗浄濾過した。残留物を減圧
乾燥し、ペプチド6を含む白色粉末の粗生成ペプチド 2
01mgを得た。このうち55mgの粗生成ペプチドを実施例1
記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセト
ニトリルの容積組成比(60/40)で溶出させて、ペプチ
ド6を含む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製
物10mgを得た。
【0053】実施例7(ペプチド7の合成) Boc-Gly-OCH2-PAM樹脂(0.83mmol/g、602mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド7に相当する
保護ペプチド樹脂2040mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF(Low-High法) 処理により行った。す
なわち、まず、この保護ペプチド樹脂 500mgを実施例1
に記載のHF装置を用いてHF 5mlとアニソール 0.5mlの混
液中で−20℃で30分間、次いで0℃で45分間処理した。
反応液を減圧留去した後、残渣を再度HF 5mlとアニソー
ル5mlの混液中で0℃で60分間処理した。反応液を減圧
留去し、残渣に酢酸エチルを加えて洗浄濾過後、減圧乾
燥した。このペプチド−樹脂混合物を50%酢酸水溶液で
抽出して凍結乾燥させることにより、ペプチド7を含む
粗生成ペプチド 250mgを得た。このうち80mgの粗生成ペ
プチドを実施例1記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% T
FA水溶液/アセトニトリルの容積組成比(65/35)で溶
出させて、ペプチド7を含む画分を分取し、凍結乾燥
後、目的とする精製物2mgを得た。
【0054】実施例8(ペプチド8の合成) Boc-Asn-OCH2-PAM樹脂(0.79mmol/g、633mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド8に相当する
保護ペプチド樹脂1520mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF(Low-High法) 処理により行った。す
なわち、まず、この保護ペプチド樹脂 500mgを実施例1
に記載のHF装置を用いてHF 5mlとアニソール 0.5mlの混
液中で−20℃で30分間、次いで0℃で45分間処理した。
反応液を減圧留去した後、残渣を再度HF 5ml及びエタン
ジチオール5mlの混液中で0℃で30分間処理した。反応
液を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加えて洗浄濾過
後、減圧乾燥した。このペプチド−樹脂混合物を50%酢
酸水溶液で抽出して凍結乾燥させることにより、ペプチ
ド8を含む粗生成ペプチド 270mgを得た。このうち51mg
の粗生成ペプチドを実施例1記載の分取用HPLCに添加
後、 0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容積組成比
(72/28)で溶出させて、ペプチド8を含む画分を分取
し、凍結乾燥後、目的とする精製物5mgを得た。
【0055】実施例9(ペプチド9の合成) Boc-Asn-OCH2-PAM樹脂(0.79mmol/g、633mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド9に相当する
保護ペプチド樹脂1020mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF処理により行った。すなわち、この保
護ペプチド樹脂500mgを実施例1に記載のHF装置を用い
てHF 5mlとアニソール 0.5ml及びエタンジチオール 0.5
mlの混液中で−20℃で30分間、次いで0℃で45分間処理
した。反応液を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加えて
洗浄濾過後、減圧乾燥した。このペプチド−樹脂混合物
を50%酢酸水溶液で抽出して凍結乾燥させることによ
り、ペプチド9を含む粗生成ペプチド 208mgを得た。こ
のうち58mgの粗生成ペプチドを実施例1記載の分取用HP
LCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容積
組成比(71/29)で溶出させて、ペプチド9を含む画分
を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製物3mgを得た。
【0056】実施例10(ペプチド10の合成) Boc-Asp(OcHex)-OCH2-PAM樹脂(0.74mmol/g、676mg)を
出発原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド10に
相当する保護ペプチド樹脂2010mgを合成した。樹脂から
のペプチドの切り出しはHF処理により行った。すなわ
ち、この保護ペプチド樹脂 500mgを実施例1に記載のHF
装置を用いてHF5mlとアニソール 0.5ml及びエチルメチ
ルスルフィド 0.1mlの混液中で−20℃で30分間、次いで
0℃で45分間処理した。反応液を減圧留去し、残渣に酢
酸エチルを加えて洗浄濾過後、減圧乾燥した。このペプ
チド−樹脂混合物を50%酢酸水溶液で抽出して凍結乾燥
させることにより、ペプチド10を含む粗生成ペプチド 2
42mgを得た。このうち56mgの粗生成ペプチドを実施例1
記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセト
ニトリルの容積組成比(74/26)で溶出させて、ペプチ
ド10を含む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製
物3mgを得た。
【0057】実施例11(ペプチド11の合成) Boc-Met-OCH2-PAM樹脂(0.69mmol/g、725mg)を出発原料
にして、上記固相合成法に従ってペプチド11に相当する
保護ペプチド樹脂1810mgを合成した。樹脂からのペプチ
ドの切り出しはHF処理により行った。すなわち、この保
護ペプチド樹脂500mgを実施例1に記載のHF装置を用い
てHF 8mlとアニソール2ml及びエチルメチルスルフィド
0.5mlの混液中で−20℃で30分間、次いで0℃で60分間
処理した。反応液を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加
えて洗浄濾過後、減圧乾燥した。このペプチド−樹脂混
合物を50%酢酸水溶液で抽出して凍結乾燥させることに
より、ペプチド11を含む粗生成ペプチド 232mgを得た。
このうち65mgの粗生成ペプチドを実施例1記載の分取用
HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容
積組成比(75/25)で溶出させて、ペプチド11を含む画
分を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製物11mgを得
た。
【0058】実施例12(ペプチド12の合成) Fmoc-Ile-PEG樹脂(0.12mmol/g、1000mg) を出発原料に
して、上記固相合成法に従ってペプチド12に相当する保
護ペプチド樹脂1380mgを合成した。樹脂からのペプチド
の切り出しは、実施例6と同様に、まず、 TFA処理を行
い、 TFAでは除去されないメチルベンジル基はさらに低
濃度HF処理によって除去した。すなわち、まず、ペプチ
ド12に相当する保護ペプチド樹脂 680mgを、実施例6記
載の TFA試薬30mlで室温で 120分間処理した。反応混合
物を吸引濾過し、 TFA試薬各5mlで4回洗浄濾過後、濾
液を減圧濃縮した。残渣にイソプロピルエーテルを加え
て固化させて吸引濾過し、イソプロピルエーテル各30ml
で5回洗浄濾過後、減圧乾燥させた。この白色粉末の一
部(90mg)を実施例1に記載のHF装置を用いて、HF7m
l、アニソール1ml、エチルメチルスルフィド 0.1ml及
びエタンジチオール2mlの混液中で0℃で60分間処理し
た。反応液を減圧留去し、残渣を酢酸エチル各30mlで6
回洗浄濾過した。残留物を減圧乾燥し、ペプチド12を含
む白色粉末の粗生成ペプチド69mgを得た。このうち60mg
の粗生成ペプチドを実施例1記載の分取用HPLCに添加
後、 0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容積組成比
(73/27)で溶出させて、ペプチド12を含む画分を分取
し、凍結乾燥後、目的とする精製物17mgを得た。
【0059】実施例13(ペプチド13の合成) Fmoc-Ala-PEG樹脂(0.19mmol/g、1000mg) を出発原料に
して、上記固相合成法に従ってペプチド13に相当する保
護ペプチド樹脂1380mgを合成した。樹脂からのペプチド
の切り出しは TFA処理により行った。すなわち、この保
護ペプチド樹脂700mg を実施例6記載の TFA試薬30mlで
室温で 120分間処理した。反応混合物を吸引濾過し、 T
FA試薬各5mlで4回洗浄濾過後、濾液を減圧濃縮した。
残渣にイソプロピルエーテルを加えて固化させて吸引濾
過し、イソプロピルエーテル各30mlで5回洗浄濾過後、
減圧乾燥して、ペプチド13を含む白色粉末の粗生成ペプ
チド 190mgを得た。このうち70mgの粗生成ペプチドを実
施例1記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/
アセトニトリルの容積組成比(68/32)で溶出させて、
ペプチド13を含む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とす
る精製物2mgを得た。
【0060】実施例14(ペプチド14の合成) Boc-Ser(Bzl)-OCH2-PAM樹脂(0.68mmol/g、735mg)を出
発原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド14に相
当する保護ペプチド樹脂2250mgを合成した。樹脂からの
ペプチドの切り出しはHF(Low-High法) 処理により行っ
た。すなわち、まず、この保護ペプチド樹脂500mg を実
施例1記載のHF装置を用いて、HF 5mlとアニソール 0.5
mlの混液中で−20℃で30分間、次いで0℃で45分間処理
した。反応液を減圧留去した後、残渣を再度HF 5mlとア
ニソール5mlの混液中で0℃で60分間処理した。反応液
を減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加えて洗浄濾過後、
減圧乾燥した。このペプチド−樹脂混合物を20%酢酸水
溶液で抽出して凍結乾燥させることにより、ペプチド14
を含む粗生成ペプチド 230mgを得た。このうち73mgの粗
生成ペプチド14を実施例1記載の分取用HPLCに添加後、
0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容積組成比(79/
21)で溶出させて、ペプチド14を含む画分を分取し、凍
結乾燥後、目的とする精製物12mgを得た。
【0061】実施例15(ペプチド15の合成) Fmoc-Val-PEG樹脂(0.17mmol/g、1000mg) を出発原料に
して、上記固相合成法に従ってペプチド15に相当する保
護ペプチド樹脂1390mgを合成した。樹脂からのペプチド
の切り出しは、実施例6と同様に、まず、 TFA処理を行
い、 TFAでは除去されないメチルベンジル基はさらに低
濃度HF処理によって除去した。すなわち、まず、ペプチ
ド15に相当する保護ペプチド樹脂 690mgを実施例6記載
の TFA試薬30mlで室温で 120分間処理した。反応混合物
を吸引濾過し、 TFA試薬各5mlで4回洗浄濾過後、濾液
を減圧濃縮した。残渣にイソプロピルエーテルを加えて
固化させて吸引濾過し、イソプロピルエーテル各30mlで
5回洗浄濾過後、減圧乾燥させた。この白色粉末 100mg
を実施例1に記載のHF装置を用いてHF 7ml、アニソール
1ml及びエタンジチオール2mlの混液中で0℃で60分間
処理した。反応液を減圧留去し、残渣を酢酸エチル各30
mlで6回洗浄濾過した。残留物を減圧乾燥し、ペプチド
15を含む白色粉末の粗生成ペプチド55mgを得た。このう
ち43mgの粗生成ペプチドを、実施例1記載のの分取用HP
LCに添加後、 0.1% TFA水溶液/アセトニトリルの容積
組成比(69/31)で溶出させて、ペプチド15を含む画分
を分取し、凍結乾燥後、目的とする精製物2mgを得た。
【0062】実施例16(ペプチド16の合成) Fmoc-Glu(OtBu)-PEG樹脂(0.22mmol/g、1000mg) を出発
原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド16に相当
する保護ペプチド樹脂1330mgを合成した。樹脂からのペ
プチドの切り出しは TFA処理により行った。すなわち、
この保護ペプチド樹脂700mg を実施例6記載の TFA試薬
30mlで室温で 120分間処理した。反応混合物を吸引濾過
し、 TFA試薬各5mlで4回洗浄濾過後、濾液を減圧濃縮
した。残渣にイソプロピルエーテルを加えて固化させて
吸引濾過し、イソプロピルエーテル各30mlで5回洗浄濾
過後、減圧乾燥して、ペプチド16を含む白色粉末の粗生
成ペプチド 205mgを得た。このうち90mgの粗生成ペプチ
ドを実施例1記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水
溶液/アセトニトリルの容積組成比(75/25)で溶出さ
せて、ペプチド16を含む画分を分取し、凍結乾燥後、目
的とする精製物7mgを得た。
【0063】実施例17(ペプチド17の合成) Fmoc-Ser(tBu)-PEG樹脂(0.11mmol/g、1000mg) を出発
原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド17に相当
する保護ペプチド樹脂1290mgを合成した。樹脂からのペ
プチドの切り出しは、実施例6と同様に、まず、 TFA処
理を行い、 TFAでは除去されないメチルベンジル基はさ
らに低濃度HF処理によって除去した。すなわち、まず、
ペプチド17に相当する保護ペプチド樹脂 700mgを実施例
6記載のTFA試薬30mlで室温で 120分間処理した。反応
混合物を吸引濾過し、 TFA試薬各5mlで4回洗浄濾過
後、濾液を減圧濃縮した。残渣にイソプロピルエーテル
を加えて固化させて吸引濾過し、イソプロピルエーテル
各30mlで5回洗浄濾過後、減圧乾燥させた。この白色粉
末 123mgを実施例1に記載のHF装置を用いてHF 5mlとア
ニソール5mlの混液中で0℃で60分間処理した。反応液
を減圧留去し、残渣を酢酸エチル各30mlで6回洗浄濾過
した。残留物を減圧乾燥し、ペプチド17を含む白色粉末
の粗生成ペプチド100mg を得た。このうち60mgの粗生成
ペプチドを、実施例1記載の分取用HPLCに添加後、 0.1
% TFA水溶液/アセトニトリルの容積組成比(76/24)
で溶出させて、ペプチド17を含む画分を分取し、凍結乾
燥後、目的とする精製物11mgを得た。
【0064】実施例18(ペプチド18の合成) Boc-Arg(Tos)-OCH2-PAM樹脂(0.60mmol/g、833mg)を出
発原料にして、上記固相合成法に従ってペプチド18に相
当する保護ペプチド樹脂1970mgを合成した。樹脂からの
ペプチドの切り出しはHF(Low-High法) 処理により行っ
た。すなわち、まず、この保護ペプチド樹脂500mg を実
施例1に記載のHF装置を用いて、HF 5mlとアニソール
0.5mlの混液中で0℃で60分間処理した。反応液を減圧
留去し後、残渣を再度HF 5mlとアニソール5mlの混液中
で0℃で60分間処理した。反応液を減圧留去し、残渣に
酢酸エチルを加えて洗浄濾過後、減圧乾燥した。このペ
プチド−樹脂混合物を15%酢酸水溶液で抽出して凍結乾
燥させることにより、ペプチド18を含む粗生成ペプチド
185mgを得た。このうち40mgの粗生成ペプチド18を実施
例1記載の分取用HPLCに添加後、 0.1% TFA水溶液/ア
セトニトリルの容積組成比(78/22)で溶出させて、ペ
プチド18を含む画分を分取し、凍結乾燥後、目的とする
精製物11mgを得た。
【0065】実施例19(スギ花粉症患者末梢血Tリンパ
球活性化能の測定) スギ花粉症を発症している患者からヘパリン添加注射筒
にて末梢血を採血し、遠心管中のFicoll−Paque 溶液(P
harmacia社)に重層後、 400×g、20℃で40分間遠心し
た。遠心後、中間層に存在するリンパ球画分をパスツー
ルピペットで採取し、 PBSで洗浄してスギ花粉症患者末
梢血を得た。この末梢血リンパ球2×105/ウェルを実
施例1〜18で示した合成ペプチド10μg/mlまた
は、安枝らの方法(J.Allergy Clin.Immunol.71,77-86,1
983)に従い精製したCryjI抗原10μg/mlとともに、10%
ヒトAB型血清と 100μg/mlのカナマイシンを添加した
培地中で、5%CO2 存在下、37℃、5〜7日間培養し
た。培養終了前12〜15時間、1μCi/ウェルの3H−チミ
ジンを添加しておき、セルハーベスター(Skatron社)に
て細胞をグラスフィルター上に補集し、細胞分画に取り
込まれた放射活性を液体シンチレーションカウンター
(Beckmann社)で測定した。Tリンパ球の活性化能は、
ペプチド添加時の放射活性とペプチド無添加時の放射活
性の比(Stimulation Index;S.I) で示した。結果を表6
に示す。
【0066】
【表6】
【0067】末梢血リンパ球を用いたポリクローナルな
反応系により、T細胞エピトープは抗原蛋白の広範囲に
存在したが、表6に示すように、Tリンパ球活性化の指
数、S.I が3以上の強いTリンパ球活性化能を持つペプ
チドを7種類(ペプチド4、6、7、9〜11、13)見い
だした。
【0068】
【発明の効果】スギ花粉症のT細胞エピトープペプチド
は、スギ花粉症の発症に関与するT細胞を免疫不応答に
することにより、新しいタイプの減感作治療剤として花
粉症の治療及び予防に効果が期待できる。
【0069】
【配列表】
配列番号1 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号1) Gly Ala Thr Arg Asp Arg Pro Leu Trp Ile Ile Phe Ser Gly Asn Met 1 5 10 15 Asn Ile Lys Leu Lys Met Pro Met Tyr Ile Ala Gly Tyr Lys 20 25 30 。
【0070】配列番号2 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号2) Ile Gly Asn Gly Gly Pro Cys Val Phe Ile Lys Arg Val Ser Asn Val 1 5 10 15 Ile Ile His Gly Leu Tyr Leu Tyr Gly Ala Ser Thr Ser Val 20 25 30 。
【0071】配列番号3 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号3) Leu Tyr Leu Tyr Gly Cys Ser Thr Ser Val Leu Gly Asn Val Leu Ile 1 5 10 15 Asn Glu Ser Phe Gly Val Glu Pro Val His Pro Gln Asp Gly 20 25 30 。
【0072】配列番号4 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号4) Ile Trp Ile Asp His Asn Ser Phe Ser Asn Ser Pro Asp Gly Leu Val 1 5 10 15 Asp Val Thr Leu Thr Ser Thr Gly Val Thr Ile Ser Asn Asn 20 25 30 。
【0073】配列番号5 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号5) Thr Ser Thr Gly Val Thr Ile Ser Asn Asn Leu Phe Phe Asn His His 1 5 10 15 Lys Val Met Leu Leu Gly His Asp Asp Ala Tyr Ser Asp Asp 20 25 30 。
【0074】配列番号6 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号6) Leu Gly His Asp Asp Ala Tyr Ser Asp Asp Lys Ser Met Lys Val Thr 1 5 10 15 Val Ala Phe Asn Gln Phe Gly Pro Asn Cys Gly Gln Arg Met 20 25 30 。
【0075】配列番号7 配列の長さ:30アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列(配列番号7) Ala Asn Asn Asn Tyr Asp Pro Trp Thr Ile Tyr Ala Ile Gly Gly Ser 1 5 10 15 Ser Asn Pro Thr Ile Lys Ser Glu Gly Asn Ser Phe Thr Ala 20 25 30
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】Tリンパ球活性化能の測定は、スギ花粉症
患者末梢血リンパ球をスギ花粉抗原ペプチドとともに5
〜7日間培養し、その終了前12〜15時間、 3H−チミジン
を添加しておき細胞に取り込まれた 3H−チミジンの放射
活性を液体シンチレーションカウンターで測定すること
により可能である(Coligan,J.E.,et al.eds.,CurrentPr
otocoles in Immunology,Green Publishing Associates
and Wiley-Interscience,1992)。細胞の培養は、例え
ば、RPMI−1640に10%ヒトAB型血清と 100μg/mlのカ
ナマイシンを添加した培地を用い、5%CO2 存在下、37
℃で行う。抗原提示細胞には、リンパ球画分に含まれる
Bリンパ球及び単球がなりうる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】実施例19(スギ花粉症患者末梢血Tリンパ
球活性化能の測定) スギ花粉症を発症している患者からヘパリン添加注射筒
にて末梢血を採血し、遠心管中のFicoll−Paque 溶液(P
harmacia社)に重層後、 400×g、20℃で40分間遠心し
た。遠心後、中間層に存在するリンパ球画分をパスツー
ルピペットで採取し、 PBSで洗浄してスギ花粉症患者末
梢血を得た。この末梢血リンパ球2×105/ウェルを実
施例1〜18で示した合成ペプチド10μg/mlまたは、安枝
らの方法(J.Allergy Clin.Immunol.71,77-86,1983)に従
い精製したCryjI抗原10μg/mlとともに、10%ヒトAB
型血清と 100μg/mlのカナマイシンを添加した培地中
で、5%CO2 存在下、37℃、5〜7日間培養した。培養
終了前12〜15時間、1μCi/ウェルの3H−チミジンを添
加しておき、セルハーベスター(Skatron社)にて細胞を
グラスフィルター上に補集し、細胞に取り込まれた放射
活性を液体シンチレーションカウンター(Beckmann社)
で測定した。Tリンパ球の活性化能は、ペプチド添加時
の放射活性とペプチド無添加時の放射活性の比(Stimula
tion Index;S.I) で示した。結果を表6に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 孝 茨城県つくば市御幸が丘27 ダイセル化学 工業株式会社筑波研究所

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1〜7で表されるアミノ酸配列
    から選ばれるペプチドであり、スギ花粉症患者末梢血T
    リンパ球と反応することを特徴とするペプチドまたはそ
    の誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のペプチドまたはその誘導
    体を2種以上組み合わせてなる、スギ花粉症の治療また
    は予防に用いられる組成物。
JP8163287A 1996-06-24 1996-06-24 スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド Pending JPH107700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8163287A JPH107700A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8163287A JPH107700A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH107700A true JPH107700A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15770960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8163287A Pending JPH107700A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH107700A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1192497A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Sankyo Co Ltd ペプチド及びその用途
WO2007024026A1 (ja) * 2005-08-25 2007-03-01 Taiho Pharmaceutical Co., Ltd. T細胞認識エピトープペプチドを固定化又は内包化した生分解性ナノ粒子
EP2256189A1 (en) 2003-03-28 2010-12-01 National Institute Of Agrobiological Sciences Process for producing a plant storage organ in which a GLP-1 derivative recombinant protein is highly produced.

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06197768A (ja) * 1993-01-07 1994-07-19 Meiji Seika Kaisha Ltd スギ花粉抗原およびそれをコードする遺伝子
JPH0847392A (ja) * 1993-11-05 1996-02-20 Meiji Milk Prod Co Ltd スギ花粉アレルゲンCry j IIエピトープ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06197768A (ja) * 1993-01-07 1994-07-19 Meiji Seika Kaisha Ltd スギ花粉抗原およびそれをコードする遺伝子
JPH0847392A (ja) * 1993-11-05 1996-02-20 Meiji Milk Prod Co Ltd スギ花粉アレルゲンCry j IIエピトープ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1192497A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Sankyo Co Ltd ペプチド及びその用途
EP2256189A1 (en) 2003-03-28 2010-12-01 National Institute Of Agrobiological Sciences Process for producing a plant storage organ in which a GLP-1 derivative recombinant protein is highly produced.
WO2007024026A1 (ja) * 2005-08-25 2007-03-01 Taiho Pharmaceutical Co., Ltd. T細胞認識エピトープペプチドを固定化又は内包化した生分解性ナノ粒子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2019118B1 (en) Method for synthesizing thymosins
JPS61118400A (ja) 成長ホルモン放出性因子類似体及びその製造方法
Hashim et al. Experimental allergic encephalomyelitis: structural specificity of determinants for delayed hypersensitivity
HUT55803A (en) Process for producing vip-analogues ii
AU631236B2 (en) Modified transforming growth factor alpha oligopeptides and pharmaceutical compositions thereof
JPH107700A (ja) スギ花粉抗原のt細胞エピトープペプチド
Mihara et al. Synthesis of the 60 amino acid homeo domain and smaller fragments of the Drosophila gene regulatory protein Antennapedia by a segment synthesis-condensation approach
JPH10259198A (ja) 連結したt細胞エピトープとその用途
AU664920B2 (en) Peptide having allergenicity
CN1219548C (zh) C肽联合胰岛素治疗糖尿病并发症及c肽专一性抗体
JP3734855B2 (ja) ペプチド及びその用途
JP4171794B2 (ja) ペプチド及びその用途
CA2030795C (en) Novel physiologically active peptide and calcium metabolism-regulating agent comprising said peptide as effective ingredient
JP3939401B2 (ja) ペプチド及びその用途
NZ229113A (en) Antitumour toxoplasma gondii water soluble destruction product fraction proteins having a molecular weight of from 4000 to less than 15000
JP3987562B2 (ja) ペプチド及びその用途
JP3987563B2 (ja) ペプチド及びその用途
Mezö et al. Synthesis of linear, branched, and cyclic peptide chimera
JP3294695B2 (ja) エルカトニン水溶液剤の振とう安定化剤
JP2003002897A (ja) ペプチドおよびその用途
JPS6147498A (ja) ニワトリカルシトニンの合成法
Remmer¹ et al. Chemical Synthesis of Peptides
JPH08333276A (ja) ペプチド及び気管支拡張剤
JPH07228600A (ja) カルシトニン誘導体
Abiko et al. SYNTHESIS OF [ARG”! DEACETYL-THYMOSIN & AND

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606