JPH07228600A - カルシトニン誘導体 - Google Patents

カルシトニン誘導体

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JPH07228600A
JPH07228600A JP6213863A JP21386394A JPH07228600A JP H07228600 A JPH07228600 A JP H07228600A JP 6213863 A JP6213863 A JP 6213863A JP 21386394 A JP21386394 A JP 21386394A JP H07228600 A JPH07228600 A JP H07228600A
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amino acid
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茂夫 葛木
Hirotoshi Sato
弘敏 佐藤
Hitoshi Yamada
仁 山田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(1) 【化1】 (式中、a、b、c、dおよびeは1又は2の整数を示
し、且つa+b+c+d+e=6である)で表されるペ
プチド。 【効果】 新規かつ有用な血清カルシウム低下作用を有
するペプチドを提供しえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な血清カルシウム
低下作用を有するペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血清カルシウム低下作用を有する
種々のペプチドが知られており、例えば、ヒトカルシト
ニンを始めとして、ウナギカルシトニン、サケカルシト
ニン、ブタカルシトニン、ニワトリカルシトニン等の天
然型及びその誘導体が知られている。
【0003】ヒトカルシトニン等のカルシトニンは、骨
粗しょう症、高カルシウム血症、ページェット病等の治
療に用いられるが、人体に使用する医薬としては、本来
の生体成分であるヒトカルシトニンが抗原性等の面から
好ましいと思われるが、カルシウム低下作用が弱く投与
量を増加させる必要があるので、使い続けたときに効き
が悪くなる可能性も否定できず、さらに新しい血清カル
シウム低下作用を有するペプチドの開発が求められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如
く、新規な血清カルシウム低下作用を有するペプチドの
提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を鑑み、新規な多数のペプチドを合成し、その生理活
性を調べ検討した結果、血清カルシウム低下作用を有す
る多くの新規ペプチドを知り、本発明を完成するに至っ
た。即ち本発明は、式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、a、b、c、dおよびeは1又は
2の整数を示し、且つa+b+c+d+e=6である)
で表されるペプチドである。本発明のペプチドは、以下
の通り、公知のペプチド合成の常法手段によって合成で
きる。 (1)液相法によって製造する場合 例えば、C末端のプロリン基のカルボキシル基をアミド
基に転化し、式(1)で示されるアミノ酸順序に個々の
保護されていないか、又は好ましくは保護されたアミノ
酸および(または)低級ペプチドを縮合し、任意の過程
で環化反応に付し、縮合反応し、保護基がある場合は、
例えば、最終段階で活性基の保護基を酸分解により脱離
することにより得られる。
【0008】縮合反応及び環化反応自体はペプチド合成
の常法手段に従って、保護基の脱着、縮合反応を繰り返
すことにより行なわれる。即ち、本化合物の製造におい
て使用される各種の保護基はペプチド合成において既知
なもの、例えば加水分解、酸分解、還元、アミノリシ
ス、ヒドラジノリシスなどのような既知手段によって容
易に脱離することができる保護基が用いられる。このよ
うな保護基はペプチド合成化学の分野の文献ならびに参
考書に記載されている。本発明においては、例えばα−
アミノ基の保護にt−ブチルオキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル基を用い、側鎖のアミノ基、即ちリジンのε
−アミノ基の保護にベンジルオキシカルボニル基、o−
クロロベンジルオキシカルボニル基を用い、α−カルボ
キシル基の保護にメチルエステル基、ベンジルエステル
基を用い、側鎖のカルボキシル基、即ちアスパラギン酸
またはグルタミン酸の側鎖のカルボキシル基の保護にベ
ンジルエステル基、シクロヘキシルエステル基を用い、
α−アミノスベリン酸の側鎖のカルボキシル基の保護に
t−ブチルエステル基を用い、セリンおよびスレオニン
の水酸基の保護にベンジル基を用い、チロシンの水酸基
の保護に2、6−ジクロルベンジル基を用い、アルギニ
ンのグアニジノ基の保護にメシチレン−2−スルホニル
基またはトシル基を用いるのが好ましい。
【0009】本化合物の合成においては個々のアミノ酸
および(または)低級ペプチドの縮合は例えば、保護さ
れたα−アミノ基および活性化末端α−カルボキシル基
をもつアミノ酸または低級ペプチドと遊離のα−アミノ
基および保護された末端カルボキシル基をもつアミノ酸
または低級ペプチドとを反応させるか、あるいは活性化
α−アミノ基および保護された末端カルボキシル基をも
つアミノ酸または低級ペプチドと遊離の末端カルボキシ
ル基をもつアミノ酸または低級ペプチドとを反応させる
ことにより実施することができる。
【0010】この場合、カルボキシル基は、例えば、酸
アジド、酸無水物、酸イミダゾリドまたは活性エステ
ル、例えばシアノメチルエステル、p−ニトロフェニル
エステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステルなど
に変換することによって活性化させることができる。ま
た、カルボジイミド、例えばN,N’−ジシクロヘキシ
ル−カルボジイミド(DCC)、N−エチル−N’−3
−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミド、N,N’
−カルボニル−ジイミダゾールなどの縮合剤を使用して
反応させることによって活性化することができる。
【0011】本発明において好ましい縮合方法及び環化
反応は、アジド法、活性エステル法、混合酸無水物法お
よびカルボジイミド法である。縮合の各段階ではラセミ
化が起こらない方法またはラセミ化が最小になる方法を
用いるのが望ましく、好ましくはアジド法、活性エステ
ル法、Wunsch法[Z.Naturforsc
h.,21b,426(1966)]またはGeige
r法(Chem.Ber.,10.,788(197
0)]などが挙げられる。
【0012】なお、環化反応は上述の縮合反応と同じ方
法が可能である。縮合順序および環化位置は式で示され
るアミノ酸順序であれば、如何なる順序如何なる位置で
も合成し得るが、C末端側から順次アミノ酸および(ま
たは)低級ペプチドを連結させること、およびアミノス
ベリン酸のωカルボキシル末端と所定のN末端アミノ酸
との結合を環化位置とすることが好ましい。
【0013】こうして保護されたε−アミノ基、側鎖カ
ルボキシル基、グアニジノ基および水酸基を有するペプ
チドが得られる、これらの保護基は好ましくは、酸分
解、例えばトリフルオロメタンスルホン酸、無水弗化水
素などによる方法によって一段階で脱離され、目的の化
合物が得られる。 (2)固相法によって製造する場合 本発明においては、上記の液相法によるペプチド合成法
の他に、固相法によるペプチド合成法を一部または全部
に利用して本化合物を合成することができる。
【0014】たとえば、C末端ペプチドフラグメントを
固相法により合成し、N−末端部のα−アミノスベリン
酸を含む環状ペプチドフラグメントを液相法により合成
し、引続き上記2つのペプチドフラグメントを固相法に
より縮合して得られた保護されたペプチド樹脂が得られ
る。これらの保護基および樹脂は、公知の方法、例えば
トリフルオロメタンスルホン酸、無水弗化水素などによ
る方法によって一段階で脱離され、目的の化合物が得ら
れる。
【0015】上記の固相法で用いられる樹脂としては、
固相法で通常用いられる樹脂、例えばベンズヒドリルア
ミン樹脂、p−メチルベンズヒドリルアミン樹脂などが
挙げられる。この樹脂は、官能基当量や架橋度の違いに
よって所望の性状を有する樹脂が入手可能であり、市販
品を購入することもできる。上記の固相法においては、
樹脂に式で示されるアミノ酸順序にC−末端のアミノ酸
から順次一つずつ縮合させて行なう。該アミノ酸の官能
基は公知の方法により保護基で保護される。上記の保護
基の例としては、上記で述べた通りである。
【0016】上記の固相反応に際しては、樹脂を反応器
に入れ、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルホル
ムアミド、ベンゼン等の樹脂を膨潤させる溶媒を樹脂1
gに対し、溶媒2〜20mlの割合で添加する。これ
に、予め別の反応器で樹脂中のアミノ基1当量に対し1
〜6当量のBoc(t−ブチルオキシカルボニル)アミ
ノ酸とDCCを反応させ、得られた対称無水物を副生し
たジシクロヘキシル尿素(DCU)より分離して、上記
樹脂の入った反応器に加える。縮合剤(DCC)の使用
量はBoc−アミノ酸1当量に対し、0.5から3当量
を用いる。反応は通常5〜60分行なわれる。
【0017】各工程で得られたBoc−アミノ酸−樹脂
またはBoc−ペプチド−樹脂の一部を採取し、常法に
従い反応したBoc−アミノ酸量を求めればよい。次
に、α−アミノ基の保護基であるBocをトリフルオロ
酢酸のような酸で脱離して、順次縮合反応を遂行すれば
よい。上記の固相法によるペプチド合成は自動固相合成
機を用いるが、手動法で遂行してもよい。これらの操作
はすべて窒素ガス気流下で行なうのが望ましい。
【0018】このようにしてペプチドが結合した樹脂が
得られる。このようにして得られた保護ペプチド結合樹
脂は上記で述べた通り、無水弗化水素などにより、一段
階で保護基と樹脂が脱離される。 (3)分離精製その他 このようにして得られた化合物はペプチドまたは蛋白質
を精製する公知の手段によって分離精製することができ
る。例えば、セファデックスG−25,セファデックス
G−50、セファデックスLH−20などのゲル濾過剤
を用いるゲル濾過法、カルボキシメチルセルロース、そ
の他のイオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィ
ー、逆相系合成高分子樹脂または化学修飾シリカゲル担
体を用いたカラムクロマトグラフィ及び高速液体クロマ
トグラフィーなどにより行なうことができる。
【0019】本発明の新規化合物はその方法の条件によ
り塩基またはその塩の形で得られる。たとえば、酢酸な
どの公知の有機酸との塩を形成することができる。尚、
本明細書に記載の略記号は次の意味を有する。 Asu:L−α−アミノスベリン酸 Asn:L−アスパラギン Asp:L−アスパラギン酸 Ala:L−アラニン Thr:L−スレオニン Val:L−バリン His:L−ヒスチジン Arg:L−アルギニン Leu:L−ロイシン Tyr:L−チロシン Ser:L−セリン Gly:グリシン Lys:L−リジン Pro:L−プロリン Glu:L−グルタミン酸 Gln:L−グルタミン D−Ser:D−セリン D−Leu:D−ロイシン His(1−Me):L−1−メチルヒスチジン Boc−:t−ブチルオキシカルボニル Z−:カルボベンゾキシ Fmoc−:フルオレニルメチル Cl−Z:o−クロロベンジルオキシカルボニル Cl2 Bzl:2,6-ジクロロベンジル Ac:アセチル Bzl:ベンジル OBzl:ベンジルエステル OMe:メチルエステル TFA:トリフルオロ酢酸 エーテル:ジエチルエーテル DMF:N,N’−ジメチルホルムアミド MeOH:メタノール DCM:ジクロロメタン DIEA:ジイソプロピルエチルアミン HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール MBHA樹脂:p−メチルベンズヒドリルアミン樹脂 OSu:N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル OtBu:t−ブチルエステル Tos:トシル WSCD・HCl:1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限られるものではない。なお、
各実施例におけるアミノ酸分析は、被検体に6N塩酸を
加え110゜Cで24時間加水分解させ、これを減圧乾
固した後、アミノ酸分析計により分析した。また、物性
値で示した高速液体クロマトグラフィーの保持時間を測
定した条件は、以下の通りである。 (高速液体クロマトグラフィー条件) カラム:ODSカラム 内径4mm, 長さ150mm 溶出液:グラジエント A液:0.1%TFA水 B液:アセトニトリル 初期B液濃度15%からB液濃度45%までの直線濃度
勾配溶出(30分間) 流速 1ml/分 検出波長 225nm
【0021】
【実施例1】
【0022】
【化3】
【0023】で表される化合物(F04 化合物と略すこと
がある)の製造 (1)
【0024】
【化4】
【0025】(フラグメント(1)と略すことがある)
の製造 フラグメント(1)は、特公昭53−41677公報の
実施例2(1)〜(14)の方法で製造した。 (2)
【0026】
【化5】
【0027】の製造 固相合成装置としてApplied BiosystemS社製430−A
ペプチドシンセサイザーを用いて固相合成を行った。M
BHA樹脂(Applied Biosystems社製、アミノ基0.61m
モル/g)0.8gをペプチド固相合成用反応容器に入
れ、DCM8ml(4回、各1分)、60%TFA含有
DCM溶液8ml(20分)、DCM4ml(3回、各
15秒)、DIEA1ml含有DMF溶液3ml(2
回、各1分)、DMF8ml(6回、各40秒)の順に
窒素ガス気流中攪拌下処理し、各々の処理後濾過した。
【0028】一方、Boc-Pro 2mモルをDCM5mlに
溶かし、アミノ酸活性化容器中でDCC(0.5M−D
CM溶液)2mlを加え、5分間反応させた。反応液を
濾過して濃縮容器に移し、これにDMF3mlを加え、
窒素ガス気流下DCMを留去した。これにDMF3ml
を加え、前記の反応容器に移して25分反応させた。次
いで、DCM8ml(6回、各20秒)で洗浄、濾過し
てBoc-Pro-MBHA樹脂を得た。
【0029】次に、前記のBoc-Pro-MBHA樹脂を反応容器
中DCM8ml(4回、各1分で洗浄し、濾過した。こ
れに60%TFA含有DCM溶液8mlを加え、20分
間攪拌し、Bocを脱離した。得られた樹脂をDCM4m
l(3回、各15秒)、DIEA1ml含有DMF溶液
3ml(2回、各1分)、DMF8ml(6回、各40
秒)で順次洗浄し、濾過した。
【0030】さらに、BocThr(Bzl) 2mモルをDCM5
mlに溶解し、アミノ酸活性化容器中でDCC(0.5
M−DCM溶液)2mlを加え、5分間反応させた。次
いで、Boc-Proの場合と同様に処理し、DMFを加えて
窒素ガス気流下で濃縮した後、反応容器に移して20分
間反応させた。次いで、DCM8ml(6回、各20
秒)で洗浄、濾過してBoc-Thr(Bzl)-Pro-MBHA樹脂を得
た。
【0031】以下、C末端からN末端への順で上記目的
物の配列に従い、順次対応する保護アミノ酸をカップリ
ングして最後の保護アミノ酸を結合後、N末端Boc基
を脱保護するため、 TFA処理とその後の洗浄を行
い、上記化合物2.2gを得た。上記固相合成におい
て、Arg,Glnを結合する場合は、2mモルの対応する保
護アミノ酸をDMF−DCM(3:1)混合溶媒4ml
中、DCC溶液2ml、HOBt溶液(0.5M−DM
F溶液)2mlを加え、1分間反応させた後、他のアミ
ノ酸同様に処理し、反応容器に移してカップリング反応
させ、DCM洗浄、濾過後、もう一度2mモル保護アミ
ノ酸をDMF−DCM(3:1)混合溶媒4ml中DC
C溶液2ml、HOBt溶液(0.5M−DMF)2m
lを加え、25分間反応させたものを反応容器に移して
カップリングさせる、いわゆるダブルカップリング法で
行なった。固相法で使用したアミノ酸は次の通りであ
る。
【0032】
【化6】
【0033】(3)
【0034】
【化7】
【0035】の製造 上記(1)で得られた化合物 700mgをDMF4mlとN
メチルピロリドン2mlの混合溶媒に溶解し、これに、
上記(2)で得られた化合物1.6gを加えHOBt
0.135gを加え、−15゜Cに冷却下、WSCD・
HCl 0.192gを加え、一晩攪拌した。反応終了
後、吸引濾過し、DMF5mlとNメチルピロリドン5
mlの混合溶媒10ml、DMF10ml、DCM10
mlの順に洗浄し、減圧乾燥して、上記目的物1.9g
を得た。 (4)
【0036】
【化8】
【0037】の製造 上記(3)で得られた化合物1.0gをHF反応装置
((株)ペプチド研究所製)に移し、アニソール2ml
を加え、これに無水フッ化水素20mlを加え、0゜C
で1時間攪拌した。反応後、無水フッ化水素を減圧下留
去後、残渣をエーテルで洗浄し、これに0.1M酢酸2
0mlを加え、ペプチドを抽出した。抽出液をDowe
x 1X2のカラム(2.6×15cm)に通し、0.
1M酢酸60mlで溶出して凍結乾燥した。これを逆相
系高速液体クロマトグラフィーにより精製し、セファデ
ックスGー25樹脂でゲル濾過して4.5mgを得た。 物性値 アミノ酸分析値 Asp 1.97(2),Thr 3.87(4),Ser 2.83(3),Glu 3.13(3),Pr
o 2.20(2),Gly 3.95(4),Ala 1.00(1),Val 1.91(2),Leu
6.32(6),Tyr 0.97(1),Lys 2.18(2),His 1.15(1),Arg 1.
12(1),Asu 1.18(1) 高速液体クロマトグラフィー 保持時間25.5分
【0038】
【実施例2】
【0039】
【化9】
【0040】の化合物(F08 化合物と略することがあ
る)の製造 (1)フラグメント(1)の製造 フラグメント(1)は、特公昭53−41677公報の
実施例2(1)〜(14)の方法で製造した。 (2)
【0041】
【化10】
【0042】の製造 実施例1.(2)と同様にMBHA樹脂にBoc-Proを反応
し、結合させ、同様に処理した後、以下、C末端からN
末端への順で上記目的物の配列に従い、順次対応する保
護アミノ酸をカップリングして最後の保護アミノ酸を結
合後、N末端Boc基を脱保護するため、TFA処理と
その後の洗浄を行い、上記化合物2.3gを得た。 (3)上記(1)で得られた化合物と上記(2)で得ら
れた化合物の結合 上記(1)で得られた化合物500mgと上記(2)で
得られた化合物1.2gを使用して実施例1.(3)と
同様に実施して上記目的物1.4gを得た。 (4)F08 化合物の製造 上記(3)で得られた化合物1.0gを実施例1.
(4)と同様に処理して逆相系高速液体クロマトグラフ
ィーにより精製し、セファデックスGー25樹脂でゲル濾過
して上記目的物8.5mgを得た。 物性値 アミノ酸分析値 Asp 1.93(2),Thr 3.88(4),Ser 3.61(4),Glu 5.00(5),Pr
o 2.02(2),Gly 3.02(3),Ala 1.00(1),Val 1.93(2),Leu
6.74(7),Tyr 1.01(1),Lys 3.33(3),His 1.03(1),Arg 1.
14(1),Asu 1.07(1) 高速液体クロマトグラフィー 保持時間 23.3分
【0043】
【実施例3】
【0044】
【化11】
【0045】で表される化合物(F26 化合物と略すこと
がある)の製造 (1)フラグメント(1)の製造 フラグメント(1)は、特公昭53−41677公報の
実施例2(1)〜(14)の方法で製造した。 (2)
【0046】
【化12】
【0047】の製造 実施例1.(2)と同様にMBHA樹脂にBoc-Proを反応
し、結合させ、同様に処理した後、 以下、C末端から
N末端への順で上記目的物の配列に従い、順次対応する
保護アミノ酸をカップリングして最後の保護アミノ酸を
結合後、N末端Boc基を脱保護するため、 TFA処
理とその後の洗浄を行い、上記化合物2.4gを得た。 (3)上記(1)で得られた化合物と上記(2)で得ら
れた化合物の結合 上記(1)で得られた化合物500mgと上記(2)で
得られた化合物1.3gを使用して実施例1.(3)と
同様に実施して上記目的物1.6gを得た。 (4)F26 化合物の製造 上記(3)で得られた化合物1.0gを実施例1.
(4)と同様に処理して逆相系高速液体クロマトグラフ
ィーにより精製し、セファデックスGー25樹脂でゲル濾過
して上記目的物9.1mgを得た。 物性値 アミノ酸分析値 Asp 2.20(2),Thr 4.94(5),Ser 2.93(3),Glu 4.41(4),Pr
o 2.42(2),Gly 3.05(3),Ala 1.00(1),Val 2.06(2),Leu
6.19(6),Tyr 1.66(2),Lys 3.20(3),His 2.05(2),Arg 0.
98(1),Asu 1.15(1) 高速液体クロマトグラフィー 保持時間 24.5分
【0048】
【実施例4】
【0049】
【化13】
【0050】で表される化合物(F32 化合物と略すこと
がある)の製造 (1)フラグメント(1)の製造 フラグメント(1)は、特公昭53−41677公報の
実施例2(1)〜(14)の方法で製造した。 (2)
【0051】
【化14】
【0052】の製造 実施例1.(2)と同様にMBHA樹脂にBoc-Proを反応
し、結合させ、同様に処理した後、以下、C末端からN
末端への順で上記目的物の配列に従い、順次対応する保
護アミノ酸をカップリングして最後の保護アミノ酸を結
合後、N末端Boc基を脱保護するため、TFA処理と
その後の洗浄を行い、上記化合物2.5gを得た。 (3)上記(1)で得られた化合物と上記(2)で得ら
れた化合物の結合 上記(1)で得られた化合物500mgと上記(2)で
得られた化合物1.1gを使用して実施例1.(3)と
同様に実施して上記目的物1.4gを得た。 (4)F32 化合物の製造 上記(3)で得られた化合物1.0gを実施例1.
(4)と同様に処理して逆相系高速液体クロマトグラフ
ィーにより精製し、セファデックスGー25樹脂でゲル濾過
して上記目的物11.7mgを得た。 物性値 アミノ酸分析値 Asp 2.04(2),Thr 4.62(5),Ser 3.42(4),Glu 6.03(6),Pr
o 3.05(3),Gly 2.99(3),Ala 1.00(1),Val 2.14(2),Leu
7.71(8),Tyr 1.61(2),Lys 3.82(4),His 1.87(2),Arg 1.
16(1),Asu 0.97(1) 高速液体クロマトグラフィー 保持時間 25.5分
【0053】
【実施例5】
【0054】
【化15】
【0055】で表される化合物(F02 化合物と略すこと
がある)の製造 (1)フラグメント(1)の製造 フラグメント(1)は、特公昭53−41677公報の
実施例2(1)〜(14)の方法で製造した。 (2)
【0056】
【化16】
【0057】の製造 実施例1.(2)と同様にMBHA樹脂にBoc-Proを反応
し、結合させ、同様に処理した後、 以下、C末端から
N末端への順で上記目的物の配列に従い、順次対応する
保護アミノ酸をカップリングして最後の保護アミノ酸を
結合後、N末端Boc基を脱保護するため、 TFA処
理とその後の洗浄を行い、上記化合物2.5gを得た。 (3)上記(1)で得られた化合物と上記(2)で得ら
れた化合物の結合 上記(1)で得られた化合物500mgと上記(2)で
得られた化合物1.2gを使用して実施例1.(3)と
同様に実施して上記目的物1.5gを得た。 (4)F02 化合物の製造 上記(3)で得られた化合物1.0gを実施例1.
(4)と同様に処理して逆相系高速液体クロマトグラフ
ィーにより精製し、セファデックスGー25樹脂でゲル濾過
して上記目的物13mgを得た。 物性値 アミノ酸分析値 Asp 2.88(3),Thr 4.52(5),Ser 2.90(3),Glu 3.04(3),Pr
o 1.87(2),Gly 3.80(4),Ala 1.00(1),Val 2.95(3),Leu
4.88(5),Tyr 0.70(1),Lys 1.99(2),His 0.91(1),Arg 1.
96(2),Asu 1.03(1) 高速液体クロマトグラフィー 保持時間 24.5分
【0058】
【試験例】
活性測定 下記の方法で被験物質として実施例で製造した各物質
の、活性比を測定した。体重90〜110gの健康な
S.D.系雄性ラットを用いた。ラットを4群に分け各
群10匹とし、次に示すようにエルカトニン標準品及び
被験物質を静脈内に投与した。
【0059】 第1群 標準品高用量 第3群 被験物質高用量 第2群 標準品低用量 第4群 被験物質低用量 投与1時間後に、エ−テル麻酔下に各試験動物より、血
清を採血し、血清を分離した。血清に除たんぱく操作を
加え、原子吸光度法により血清カルシウム濃度を測定し
た。
【0060】各群の血清カルシウム濃度を用いて、平行
線検定法により標準品に対する被験物質の相対力価を求
めた。その力価を、ヒトカルシトニンの力価で割って活
性比を求め、下記表にまとめた。いずれの化合物も対象
に比較して血清カルシウム低下作用が優れていた。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】新規かつ有用な血清カルシウム低下作用
を有するペプチドを提供し得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、a、b、c、dおよびeは1又は2の整数を示
    し、且つa+b+c+d+e=6である)で表されるペ
    プチド。
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