JPH08333276A - ペプチド及び気管支拡張剤 - Google Patents

ペプチド及び気管支拡張剤

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JPH08333276A
JPH08333276A JP7143581A JP14358195A JPH08333276A JP H08333276 A JPH08333276 A JP H08333276A JP 7143581 A JP7143581 A JP 7143581A JP 14358195 A JP14358195 A JP 14358195A JP H08333276 A JPH08333276 A JP H08333276A
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JP
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arg
leu
peptide
ser
ala
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JP7143581A
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English (en)
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Kazuhisa Kashimoto
和久 樫本
Yumiko Nagano
由美子 長野
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Ito Ham KK
Itoham Foods Inc
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Ito Ham KK
Itoham Foods Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1) : H-His-Ser-Asp-A -B -Phe-Thr-Asp-C -Tyr-D -Arg-E -Arg-F -Gln-G -Ala-Val-I -J -Tyr-Leu-K -L -M -Leu-N (1) (Aは、Ala 又はGly ;Bは、Ile 又はVal ;Cは、As
n 又はSer ;Dは、Thr又はSer ;Eは、Leu 又はTyr
;F、I及びJは、それぞれLys 又はArg を示すが、
F、I及びJの少なくとも一つはArg ;Gは、Met 、Le
u 又はnLeu ;Kは、Asn 又はAla ;Lは、Ser 又はAl
a ;Mは、Ile 又はVal ;Nは、-NH 2 又はAsn-NH2
但し、同時に、AがAla 、BがVal 、CがAsn 、DがTh
r 、EがLeu、KがAsn 、LがSer 、MがIle 及びNがA
sn-NH2 になることはない。)で表されるペプチド又は
その薬学的に許容される塩。 【効果】 平滑筋弛緩作用による気管支拡張作用の持続
性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規ペプチド及びその
薬学的に許容される塩に関する。該ペプチドは、気管支
拡張剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】VIP(血管作動性腸管ペプチド(Vaso
active Intestinal Peptide))は、脳−腸管ペプチドと
呼ばる、血流促進、血圧低下作用をもつ生理活性ペプチ
ドの一種である。このVIPは、1970年にブタ腸管から
抽出されており、28個のアミノ酸残基からなる(S.I.Sa
id,V.Mutt Science,169,1217(1970))。また、PACA
P(下垂体アデニレートサイクラーゼ活性化ペプチド(P
ituitary Adenylate Cyclase Activating Polypeptid
e))は、1989年、羊の視床下部から下垂体培養細胞のア
デニレ−トサイクラ−ゼを活性化させるバイオアッセイ
系を指標にして単離され構造決定された38個のアミノ酸
残基よりなるペプチドである(A.Miyata, A.Arimura et
al, Biochem. Biophys. Res. Commun., 164, 567(198
9)) 。このPACAPのN末端側から27残基がPACA
Pの活性を有しており、この27個のアミノ酸配列は、V
IPと極めて類似した構造を有する。VIP及びPAC
APのアミノ酸配列はセクレチン、グルカゴン等に類似
していることから、グルカゴンファミリ−に属するペプ
チドとされており、その強い血管拡張、血流促進作用か
ら、潰瘍、しもやけ、インポテンツ、発毛あるいは育毛
などの効果が期待されている。また、VIP及びPAC
APは、呼吸器系においては気管支平滑筋への弛緩作用
が非常に強く、アセチルコリン、ヒスタミン、セロトニ
ン等の刺激物質によって惹起された平滑筋収縮を緩解す
る作用がある。かかる弛緩作用は、アドレナリンβ2
セプタ−を介して作用する一般の気管支拡張による弛緩
作用とは異なり、β2 レセプタ−刺激剤が有効に作用し
ない難治性の喘息発作に対しても効果が期待されてい
る。
【0003】また、気管支拡張作用・降圧作用、育毛作
用を有する28〜31個のアミノ酸残基からなるペプチドが
知られている(特開昭62−246595号公報、特開
昭64−83012号公報及び特開平4−297498
公報参照。)。しかしながら、VIP及びPACAP
や、従来公知の上記ペプチドよりも気管支拡張作用の持
続性に優れたペプチドの開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、気管
支拡張作用の持続性に優れたペプチド及び気管支拡張剤
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、本発明者らは、VIPやPACA
Pよりも持続性のある気管支拡張作用を有する新規ペプ
チドを合成することに成功し、本発明を完成した。本発
明は、下記一般式(1) : H-His-Ser-Asp-A -B -Phe-Thr-Asp-C -Tyr- D -Arg-E -Arg-F -Gln-G -Ala-Val-I - (1) J -Tyr-Leu-K -L -M -Leu-N (式中、Aは、Ala 又はGly を示し;Bは、Ile 又はVa
l を示し;Cは、Asn 又はSer を示し;Dは、Thr 又は
Ser を示し;Eは、Leu 又はTyr を示し;F、I及びJ
は、同一でも異なってもよく、それぞれLys 又はArg を
示すが、F、I及びJの少なくとも一つはArg をであ
り;Gは、Met 、Leu 又はnLeu を示し;Kは、Asn 又
はAla を示し;Lは、Ser 又はAla を示し;Mは、Ile
又はVal を示し;Nは、-NH2又はAsn-NH2 を示す。但
し、同時に、AがAla 、BがVal 、CがAsn 、DがThr
、EがLeu 、KがAsn 、LがSer 、MがIle 及びNがA
sn-NH2 になることはない。)又は、下記一般式(2) : H-His-Ser-Asp-A -B -Phe-Thr-Asp-C -Tyr- D -Arg-E -Arg-F -Gln-G -Ala-Val-I - (2) J -Tyr-Leu-K -L -M -Leu-P -Gly-Q -R (式中、A、B、C、D、E、F、G、I、J、K、L
及びMは、前記のとおりである。但し、F、I及びJの
少なくとも一つはArg である。Pは、Asn 又は化学結合
を示し、Qは、Lys 、Arg 、Lys-Arg 、Arg-Arg 又は化
学結合を示し、Rは-OH 又は-NH2を示す。)で表される
ペプチド又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0006】また、本発明は、上記のペプチド又はその
薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、気管
支拡張剤を提供する。本明細書において、アミノ酸、ペ
プチド、保護基、溶媒その他に関して略号で表示する場
合、国際純正及び応用化学連合(IUPAC)、国際生
化学連合(IBU)の規定或いは該当分野における慣用
記号に従うものとする。ただしアミノ酸等に関し光学異
性体がありうる場合は、特に明示しなければL体を示す
ものとする。以下、その例を示す。 His ;ヒスチジン残基 Ser ;セリン残基 Asp ;アスパラギン酸残基 Ala ;アラニン残基 Val ;バリン残基 Phe ;フェニルアラニン残基 Thr ;スレオニン残基 Tyr ;チロシン残基 Asn ;アスパラギン残基 Leu ;ロイシン残基 Arg ;アルギニン残基 Lys ;リジン残基 Gln ;グルタミン残基 Met ;メチオニン残基 Ile ;イソロイシン残基 Gly ;グリシン残基 nLeu ;ノルマルロイシン残基 Boc;t-ブトキシカルボニル基 Aoc;t-アミルオキシカルボニル基 Bzl;ベンジル基 Z ;ベンジルオキシカルボニル基 Tos;p-トルエンスルホニル基 OBut;t-ブチルエステル OMe;メチルエステル OBz;ベンジルエステル ONP;p-ニトロフェニルエステル Bom;ベンジルオキシメチル基 TFA;トリフルオロ酢酸 THF;テトラヒドロフラン DCM;ジクロロメタン DMF;ジメチルホルムアミド DCC;ジシクロヘキシルカルボジイミド WSC;N-エチル-N’-ジメチルアミノプロピル-カルボジイミド OSu;N-ヒドロキシコハク酸イミドエステル HOSu;N-ヒドロキシコハク酸イミド HOBt;1-ヒドロキシベンゾトリアゾール DIEA;ジイソプロピルエチルアミン 本発明のペプチドは,公知のペプチド合成の常法手段に
従って合成できる。例えば「ザ.ペプチド(The Peptide
s)」第1巻(1966年)[Schreder and Luhke著、Academic P
ress ,New York,U.S.A.]、あるいは「ペプチド合成」
[泉屋ら著、丸善株式会社(1975年)]に記載されている
方法に従って、例えばアジド法、酸クロライド法、酸無
水物法、混合酸無水物法、DCC法、活性エステル法
(P-ニトロフェニルエステル法、N−ヒドロキシコハク
酸イミドエステル法、シアノメチルエステル法等)、ウ
ッドワ−ド試薬Kを用いる方法、カルボイミダゾ−ル
法、酸化還元法、DCC−アデイテイブ(HONB、H
OBt、HOSu)法等により合成することができる。
これらの方法は、固相合成法及び液相合成法のいずれも
適用できる。本発明のペプチドは、上記のような一般的
なポリペプチドの合成法により、例えば、C末端アミノ
酸に、アミノ酸配列にしたがって順次1個ずつアミノ酸
を縮合させるいわゆるステップワイズ伸長法によって、
又は数個のフラグメントに分けて各フラグメントを合成
し、それらをカップリングさせるフラグメント縮合法に
よって製造することができる。
【0007】より詳細には、例えば、ステップワイズ伸
長法により固相合成する場合には、メリフィ−ルド( M
errifield.R.B.)の方法[Solid phase peptide synthe
sis,J.Amer.Chem.Soc., 85, 2149-2159 (1963) ]に従
って行うことができる。まず、カルボキシル基と結合可
能な官能基を有する不溶性樹脂に、目的とするペプチド
のアミノ酸配列のC末端のアミノ酸をアミノ基を保護し
た状態で結合させ、次いで該C末端アミノ酸のアミノ基
の保護基を除去して得られた遊離のアミノ基に、目的と
するペプチドのアミノ酸配列(本発明においては上記一
般式(1) 又は一般式(2) のアミノ酸配列)に従って、カ
ルボキシル基を活性化させたアミノ基保護アミノ酸を一
つずつ順次ペプチド結合させてはアミノ基の保護基の除
去を繰り返し、1位のヒスチジン残基までアミノ酸残基
を延長し、続いて得られたペプチドを前記樹脂から脱離
させることにより製造することができる。
【0008】上記の方法において、アミノ酸のペプチド
結合に関与するアミノ基への保護基の結合及び該保護基
の脱離、並びにアミノ酸のペプチド結合に関与するカル
ボキシル基の活性化が必要である。また、必要に応じて
アミノ酸の側鎖の官能基にも保護基を結合する。アミノ
基を保護する場合に用いる保護基としては、通常用いら
れているものを挙げることができ、例えばベンジルオキ
シカルボニル(Z)、 t-ブトキシカルボニル(Bo
c)、t-アミルオキシカルボニル(Aoc)、イソボルニ
ルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボ
ニル、2-クロル-ベンジルオキシカルボニル、アダマン
チルオキシカルボニル、トリフルオロアセチル、フタロ
イル、ホルミル、o-ニトロフェニルスルフェニル、ジフ
ェニルホスフィノチオイルなどの基が挙げられる。
【0009】また、本発明のグルカゴンの製造におい
て、カルボキシル基を保護する場合に用いる保護基とし
ては、通常用いられているものを挙げることができ、例
えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエス
テル、ブチルエステル、tert−ブチルエステル等のアル
キルエステル、ベンジルエステル、p-ニトロベンジルエ
ステル、メチルベンジルエステル、p-クロロベンジルエ
ステル、ベンズヒドリルエステル、ベンジルオキシカル
ボニルヒドラジド、tert-ブチルオキシカルボニルヒド
ラジド、トリチルヒドラジド等が挙げられる。
【0010】ペプチド結合に関与するカルボキシル基の
活性化も、上記のような従来公知の方法にて行うことが
でき、用いられる試薬等も公知のものから適宜選択し得
る。例えば、カルボキシル基を活性化するために、該カ
ルボキシル基と種々の試薬を反応させて、例えば、対応
する酸クロライド、酸無水物又は混合酸無水物、アジ
ド、活性エステル(例えば、ペンタクロロフェノ−ル、
p-ニトロフェノ−ル、N−ヒドロキシコハク酸イミド、
N−ヒドロキシベンズトリアゾ−ル、N−ヒドロキシ−
5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド等との
エステル)等を形成させればよい。
【0011】また、アミノ酸の中で、側鎖に官能基を有
するものについては、ペプチド結合形成反応中はその官
能基は保護されているのが好ましく、特に、His、Ty
r、Thr、Lys、Asp、Arg及びSerについては、その
側鎖の官能基を保護しておくのが好ましい。官能基の保
護は、通常用いられている方法で保護基を結合させるこ
とにより行われる。グルカゴンの合成終了後、それらの
保護基は脱離される。
【0012】Hisのイミノ基の保護基としては、例え
ば、ベンジルオキシメチル(Bom)、トシル(To
s)、ベンジル(Bzl)、ベンジルオキシカルボニル
(Z)、トリチル等の基が挙げられる。Ser及びThrの
水酸基は、例えば、エステル化又はエ−テル化によって
保護することができるが、必ずしも保護する必要はな
い。エステル化によって導入される保護基としては、例
えば、アセチル等の低級アルカノイル基、ベンゾイル等
のアロイル基、ベンゾイルオキシカルボニル、エチルオ
キシカルボニル等の炭酸から誘導される基等が好適に用
いられる。またエ−テル化によって導入される保護基と
しては、例えば、ベンジル(Bzl)、テトラヒドロピラ
ニル、tert−ブチル等の基が好適に用いられる。
【0013】Tyrの水酸基の保護基としては、例えばベ
ンジル(Bzl)、ブロモベンジルオキシカルボニル(B
rZ)、ジクロロベンジル(Cl2-Bzl)、ベンジルオ
キシカルボニル(Z)、アセチル、トシル(Tos)等の
基が挙げられる。Lysのアミノ基の保護基としては、例
えば、ベンジルオキシカルボニル(Z)、クロロベンジ
ルオキシカルボニル(Cl−Z)、ジクロロベンジル
(Cl2-Bzl)、t-ブトキシカルボニル(Boc)、トシ
ル(Tos)等の基が挙げられる。
【0014】Argのグアニジノ基の保護基としては、例
えば、トシル(Tos)、ニトロ、ベンジルオキシカルボ
ニル(Z)、t-アミルオキシカルボニル(Aoc)基等の
基が挙げられる。Aspのカルボキシル基の保護は、例え
ば、ベンジルアルコ−ル、メタノ−ル、エタノ−ル、te
rt−ブタノ−ル等によるエステル化により行われる。
【0015】尚、ペプチド結合の形成反応は、例えば、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、カルボジ
イミダゾール等のカルボジイミド試薬やピロリン酸テト
ラエチル、ベンゾトリアゾ−ル−N−ヒドロキシトリス
ジメチルアミノホスホニウムヘキサフルオロリン化物塩
(Bop試薬)等の縮合剤の存在下に実施し得る場合も
ある。
【0016】上記の固相合成において用いる不溶性樹脂
は、カルボキシル基と結合可能な官能基を有する樹脂で
あればいずれのものも使用でき、例えば、ベンズヒドリ
ルアミン樹脂(BHA樹脂)、クロルメチル樹脂、オキ
シメチル樹脂、アミノメチル樹脂、p-メチルベンズヒド
リルアミン樹脂(MBHA樹脂)、4−アミノメチルフ
ェノキシメチル樹脂、4−ヒドロキシメチルフェノキシ
メチル樹脂、4−オキシメチルフェニルアセタミドメチ
ル樹脂(PAM樹脂)等が挙げられる。樹脂へのアミノ
酸の結合及び合成されたペプチドの樹脂からの脱離は、
従来公知の方法で行うことができる。
【0017】上記の固相合成に用いる溶媒としては、ペ
プチド結合形成に使用し得ることが知られている各種の
もの、例えば無水又は含水のジメチルホルムアミド(D
MF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ピリジ
ン、クロロホルム、ジオキサン、ジクロロメタン(DC
M)、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル、N
−メチルピロリドン、ヘキサメチルリン酸トリアミド
(HMPA)等を、1種単独で、あるいは2種以上の混
合溶媒として用いることができる。
【0018】合成されたペプチドは、通常の方法に従い
脱塩、精製することができる。例えば、DEAE−セル
ロ−ス等のイオン交換クロマトグラフィ−、セファデッ
クスLH−20、セファデックスG−25等の分配クロ
マトグラフィ−、シリカゲル等の順相クロマトグラフィ
−、ODS−シリカゲル等の逆相クロマトグラフィ−、
高速液体クロマトグラフィ−等が挙げられる。
【0019】本発明のペプチドは、必要に応じて薬学的
に許容される塩、例えば、酢酸塩、塩酸塩、リン酸塩等
にすることができる。また、本発明のペプチド及びその
塩は、気管支拡張作用を有することから気管支拡張剤と
して有用である。従って、本発明のペプチド又はその塩
を有効成分として含有する気管支拡張剤は、喘息等の抑
制及び改善に有効である。
【0020】本発明のペプチド及びその塩は、そのまま
投与することもできるが、一般には公知の方法により薬
理的に許容され得る種々の担体と混和した上で、液状、
ゲル状、固体状の経口製剤又は非経口製剤として投与さ
れる。投与方法としては、例えば吸入エアゾ−ル剤など
の吸入法、注射投与法、塗布法等が挙げられる。本発明
のペプチドの投与量は、使用目的、患者の症状、年齢、
体重等や、投与方法などにより適宜決定されるが、通常
1人1日当たり1ng〜1mg/Kg程度の範囲で使用するの
が好ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。以下の実施例において、得られた純粋ペプチドの同
定は、下記に示す高速液体クロマトグラフィ−(HPL
C)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミノ酸分析
により行った。 ・高速液体クロマトグラフィ−(HPLC) 高速液体クロマトグラフィ−分析には、LC−Modu
le−1(日本ウォ−タ−ズ・リミテッド社製)を用い
た。
【0022】(HPLC分析条件) カラム:TSK GEL ODS-120T(4.6×250mm) 溶 媒:0.1%TFA−アセトニトリル(アセトニトリル
を20%から50%に毎分1%変化させる直線勾配グラジェ
ント) 流 速:1ml/min 検出波長:220nm ・旋光度 旋光度の測定には、DIC−370(日本分光工業社
製)を用いた。
【0023】(旋光度測定条件) 光線: Naランプ 589nm 温度: 20℃ 層長: 100mm 濃度: 1%(0.1M−酢酸中) ・アミノ酸分析 アミノ酸分析は、得られたペプチドを6N-HCl(0.1%
フェノ−ル含有)中で110℃、20時間加水分解した後
に、日立アミノ酸分析装置L−8500型(日立製作所
社製)を用いて行った。 〔実施例1〕 下記式 H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-NH2 で表されるペプチド1の製造 固相合成装置として Milligen Bioreserch社製ペプチド
シンセサイザ−9600を用いて固相合成を行った。
【0024】まず、MBHA樹脂(ペプチド研究所社
製、アミノ基0.72mmol/g)694mgをペプチド固相合成用
反応容器に入れ、DCM 8ml(4回、各1分)、60%T
FA含有DCM溶液 8ml(20分)、DCM 4ml(3
回、各15秒)、DIEA 1ml含有DMF溶液 3ml(2
回、各1分)DMF 8ml(6回、各40秒)の順にアル
ゴンガス気流中攪拌下で処理した。尚、各処理毎に濾過
を行った。
【0025】一方、上記アミノ酸配列の27位のアミノ酸
残基に相当するBoc−Leu −OH 2mmolをDCM 4mlに溶
解し、アミノ酸活性化容器中でDCC( 0.5M−DCM
溶液) 3ml及びHOBt( 0.5M−DCM溶液) 4mlを
加え、30分間反応させた。その後、反応混合液を濾過
して濃縮容器に移し、これにDMF 3mlを加え、アルゴ
ンガス気流下DCMを留去した。これにDMF 3mlを加
え、前記のペプチド固相合成用反応容器に移して30分
間反応させた。ついでDCM 8mlで洗浄した(6回、各
20秒)。さらにBoc−Leu −OH 2mmolをDCM 4mlに
溶解し、アミノ酸活性化反応容器中で同様の操作を繰り
返した後(いわゆるダブルカップリング法)、濾過して
Boc−Leu −MBHA樹脂を得た。
【0026】次に、得られたBoc−Leu −MBHA樹脂
をDCM 8ml(4回、各1分)で洗浄し、濾過した。こ
れに、60%TFA含有DCM溶液 8ml(20分)、DC
M 4ml(3回、各15秒)、DIEA 1ml含有DMF溶
液 3ml(2回、各1分)DMF 8ml(6回、各40秒)
の順にアルゴンガス気流中攪拌下で処理し、また、各処
理毎に濾過を行った。
【0027】さらに、上記アミノ酸配列の26位のアミノ
酸残基に相当するBoc−Val −OH 2mmolをDCM 4mlに
溶解し、アミノ酸活性化容器中でDCC( 0.5M−DC
M溶液)1. 5mlを加え、7分間反応させた。その後、反
応混合液を濾過して濃縮容器に移し、これにDMF 3ml
を加え、アルゴンガス気流下DCMを留去した。これに
DMF 3mlを加え、前記のペプチド固相合成用反応容器
に移して30分間反応させた。ついでDCM 8ml(6
回、各20秒)洗浄し、濾過してBoc−Val −Leu −M
BHA樹脂を得た。
【0028】以下、次に示すアミノ基保護アミノ酸を用
いて順次25位から1位までのアミノ酸をカップリングし
た。 上記固相合成において、Asn 、Arg 、Gln 、His を用い
た場合はダブルカップリングを行った。
【0029】このようにして、下記式: Boc−His (Bom)−Ser (Bzl)−Asp (OBz )−
Gly-Ile−Phe −Thr(Bzl)−Asp (OBz )−Ser
(Bzl)−Tyr (Bzl)−Ser (Bzl)−Arg(Tos)
−Tyr (Bzl)−Arg (Tos)−Arg (Tos)−Gln
−Leu −Ala −Val-Arg(Tos)−Arg (Tos)−Tyr
(Bzl)−Leu −Ala −Ala −Val −Leu−MBHA樹
脂 で表される保護ペプチド−MBHA樹脂2.76gを得た。
【0030】上記の保護ペプチド−MBHA樹脂2.76g
にアニソ−ル 5mlを加え、さらに無水フッ化水素25mlを
加えて、0℃で1時間撹拌した。反応後、無水フッ化水
素を減圧下留去後、残査をエ−テルで洗浄し、これに
0.1M酢酸 100mlを加えてペプチドを抽出した。抽出液
をアンバ−ライトIR-410の陰イオン交換樹脂20mlとと
もに15分間撹拌した後、不溶性樹脂を濾過により除去
した。得られた溶液は、0.22μミリポアフィルタ−にて
濾過した後凍結乾燥して 823mgの白色粉末を得た。次に
CM−セルロ−スカラム( 2.5×30cm)にかけ0.05Mか
ら 0.5Mの直線勾配をもったAcONH4( pH7.0)で溶出
(10ml/ フラクション)を行い、フラクション69〜82を
集めて目的とするペプチドの部分精製物 382mgを得た。
これをさらに以下に示す条件にて分取用高速液体クロマ
トグラフィ−で精製した。
【0031】カラム:TSK GEL ODS-120T(21.5×300m
m) 溶 媒:0.1%TFA−アセトニトリル(アセトニトリル
を20%から40%に変化させる直線勾配グラジェント) 流 速:10ml/min 目的物質であるピーク相当の溶出液を凍結乾燥し、当該
高速液体クロマトグラフィ−により、上記のペプチドの
部分精製物 100mgに対して精製ペプチド63mgを得た。こ
の精製ペプチドについて、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・HPLCの保持時間:27.2分 ・ [α] D :−55.8° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.17, Thr(1) 0.98, Ser(3) 2.45, Glu(1) 1.0
9, Gly(1) 1.03, Ala(3) 3.18, Val(2) 2.14, Ile(1)
0.96, Leu(3) 3.07, Tyr(3) 2.73, Phe(1) 0.92,His(1)
1.12, Arg(5) 5.16
【0032】〔実施例2〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-NH2 で表される精製ペプチド2を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量73mg ・HPLCの保持時間:27.6分 ・ [α] D :−53.2° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.10, Thr(1) 0.97, Ser(3) 2.46, Glu(1) 0.9
7, Gly(2) 1.97, Ala(3) 3.15, Val(2) 2.13, Ile(1)
1.00, Leu(3) 3.08, Tyr(3) 2.75, Phe(1) 0.98,His(1)
0.99, Arg(5) 4.54
【0033】〔実施例3〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-NH2 で表される精製ペプチド3を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量88mg ・HPLCの保持時間:27.0分 ・ [α] D :−52.8° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.11, Thr(1) 0.95, Ser(3) 2.56, Glu(1) 0.9
7, Gly(2) 2.00, Ala(3) 3.15, Val(2) 2.10, Ile(1)
1.00, Leu(3) 3.08, Tyr(3) 2.75, Phe(1) 0.98,His(1)
1.03, Arg(5) 5.14, Lys(1) 1.01
【0034】〔実施例4〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-Arg-NH2 で表される精製ペプチド4を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量84mg ・HPLCの保持時間:25.1分 ・ [α] D :−54.3° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.09, Thr(1) 0.96, Ser(3) 2.44, Glu(1) 0.9
7, Gly(2) 2.01, Ala(3) 3.11, Val(2) 2.03, Ile(1)
1.02, Leu(3) 3.08, Tyr(3) 2.74, Phe(1) 0.97,His(1)
1.05, Arg(6) 6.10
【0035】〔実施例5〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-Lys-Arg-NH2 で表される精製ペプチド5を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量76mg ・HPLCの保持時間:24.4分 ・ [α] D :−52.2° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.11, Thr(1) 0.96, Ser(3) 2.47, Glu(1) 1.0
1, Gly(2) 2.00, Ala(3) 3.03, Val(2) 2.03, Ile(1)
1.02, Leu(3) 3.03, Tyr(3) 2.70, Phe(1) 0.97,His(1)
1.07, Arg(6) 6.15, Lys(1) 1.02
【0036】〔実施例6〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-Arg-Arg-NH2 で表される精製ペプチド6を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量85mg ・HPLCの保持時間:23.6分 ・ [α] D :−53.7° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.09, Thr(1) 0.94, Ser(3) 2.51, Glu(1) 1.0
5, Gly(2) 2.00, Ala(3) 3.03, Val(2) 2.01, Ile(1)
1.02, Leu(3) 3.03, Tyr(3) 2.77, Phe(1) 0.97,His(1)
1.07, Arg(7) 7.11
【0037】〔実施例7〕樹脂として、C末端アミノ酸
残基に相当するアミノ酸残基が結合したBoc-Arg(Tos)-P
AM樹脂(ペプチド研究所社製、アミノ基含有量:0.68mm
ol/g)704mg を用いた以外は実施例1と同様の方法
で、下記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-Gly-Lys-Arg-OH で表される精製ペプチド7を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量84mg ・HPLCの保持時間:23.8分 ・ [α] D :−56.7° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.12, Thr(1) 0.96, Ser(3) 2.47, Glu(1) 1.0
1, Gly(2) 2.00, Ala(3) 3.03, Val(2) 2.03, Ile(1)
1.02, Leu(3) 3.03, Tyr(3) 2.70, Phe(1) 0.97,His(1)
1.03, Arg(6) 6.10, Lys(1) 1.02
【0038】〔実施例8〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Ala-Val-Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr- Thr-Arg-Leu-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Asn-Ser-Ile-Leu-Asn-Gly-NH2 で表される精製ペプチド8を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量68mg ・HPLCの保持時間:26.9分 ・ [α] D :−58.7° ・アミノ酸分析 Asp(5) 5.11, Thr(2) 1.72, Ser(2) 1.61, Glu(1) 1.1
0, Ala(2) 2.00, Val(2) 2.00, Ile(1) 1.02, Leu(4)
4.15, Tyr(2) 1.86, Phe(1) 0.99, His(1) 0.95,Arg(5)
4.75
【0039】〔実施例9〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Ala-Val-Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr- Thr-Arg-Leu-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Asn-Ser-Ile-Leu-Asn-Gly-Lys-NH2 で表される精製ペプチド9を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量76mg ・HPLCの保持時間:25.4分 ・ [α] D :−52.9° ・アミノ酸分析 Asp(5) 5.11, Thr(2) 1.83, Ser(2) 1.49, Glu(1) 1.0
9, Gly(1) 1.04, Ala(2) 2.01, Val(2) 2.01, Ile(1)
0.96, Leu(4) 4.19, Tyr(2) 2.03, Phe(1) 1.01,His(1)
1.07, Arg(6) 6.10, Lys(1) 1.05
【0040】〔実施例10〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Ala-Val-Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr- Thr-Arg-Leu-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Asn-Ser-Ile-Leu-Asn-Gly-Arg-NH2 で表される精製ペプチド10を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量77mg ・HPLCの保持時間:24.9分 ・ [α] D :−52.5° ・アミノ酸分析 Asp(5) 5.12, Thr(2) 1.83, Ser(2) 1.55, Glu(1) 1.0
8, Gly(1) 1.03, Ala(2) 2.01, Val(2) 2.01, Ile(1)
0.96, Leu(4) 4.17, Tyr(2) 2.03, Phe(1) 1.01,His(1)
1.03, Arg(6) 6.15
【0041】〔実施例11〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Ala-Val-Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr- Thr-Arg-Leu-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Asn-Ser-Ile-Leu-Asn-Gly-Lys-Arg-NH2 で表される精製ペプチド11を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量87mg ・HPLCの保持時間:23.5分 ・ [α] D :−55.5° ・アミノ酸分析 Asp(5) 5.11, Thr(2) 1.83, Ser(2) 1.49, Glu(1) 1.0
9, Gly(1) 1.04, Ala(2) 2.01, Val(2) 2.01, Ile(1)
0.96, Leu(4) 4.19, Tyr(2) 2.03, Phe(1) 1.01,His(1)
1.07, Arg(6) 6.10, Lys(1) 1.05
【0042】〔実施例12〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Ala-Val-Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr- Thr-Arg-Leu-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Asn-Ser-Ile-Leu-Asn-Gly-Arg-Arg-NH2 で表される精製ペプチド12を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量78mg ・HPLCの保持時間:23.0分 ・ [α] D :−56.2° ・アミノ酸分析 Asp(5) 5.13, Thr(2) 1.84, Ser(2) 1.49, Glu(1) 1.0
8, Gly(1) 1.03, Ala(2) 2.01, Val(2) 2.01, Ile(1)
0.96, Leu(4) 4.19, Tyr(2) 2.03, Phe(1) 1.01,His(1)
1.02, Arg(7) 7.11
【0043】〔実施例13〕樹脂として、C末端アミノ酸
残基に相当するアミノ酸残基が結合したBoc-Arg(Tos)-P
AM樹脂 704mgを用いた以外は実施例1と同様の方法で、
下記式: H-His-Ser-Asp-Ala-Val-Phe-Thr-Asp-Asn-Tyr- Thr-Arg-Leu-Arg-Arg-Gln-Leu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Asn-Ser-Ile-Leu-Asn-Gly-Lys-Arg-OH で表される精製ペプチド13を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量83mg ・HPLCの保持時間:22.8分 ・ [α] D :−58.6° ・アミノ酸分析 Asp(5) 5.15, Thr(2) 1.83, Ser(2) 1.53, Glu(1) 1.0
9, Gly(1) 1.01, Ala(2) 2.01, Val(2) 2.01, Ile(1)
1.02, Leu(4) 4.10, Tyr(2) 1.86, Phe(1) 1.00,His(1)
0.95, Arg(6) 6.15
【0044】〔実施例14〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-Met-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-NH2 で表される精製ペプチド14を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量 64mg ・HPLCの保持時間:25.1分 ・ [α] D :−52.7° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.17, Thr(1) 0.98, Ser(3) 2.55, Glu(1) 1.0
3, Gly(1) 1.03, Ala(3) 3.18, Met(1) 0.96, Val(2)
2.14, Ile(1) 0.96, Leu(2) 2.07, Tyr(3) 2.73,Phe(1)
1.00, His(1) 1.01, Arg(5) 5.15
【0045】〔実施例15〕実施例1と同様の方法で、下
記式: H-His-Ser-Asp-Gly-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr- Ser-Arg-Tyr-Arg-Arg-Gln-nLeu-Ala-Val-Arg- Arg-Tyr-Leu-Ala-Ala-Val-Leu-NH2 で表される精製ペプチド15を得た。この精製ペプチドの
収量を下記に示す。また、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)の保持時間の測定、旋光度の測定及びアミ
ノ酸分析を行った。その結果を下記に示す。 ・収量 62mg ・HPLCの保持時間:26.2分 ・ [α] D :−52.5° ・アミノ酸分析 Asp(2) 2.11, Thr(1) 0.95, Ser(3) 2.45, Glu(1) 1.0
4, Gly(1) 1.03, Ala(3) 3.18, Val(2) 2.14, Ile(1)
0.96, Leu(2) 2.10, Tyr(3) 2.73, Phe(1) 0.96,His(1)
1.02, Arg(5) 5.16, nLeu(1) 1.02
【0046】〔実施例16〕上記実施例1〜15で得られた
精製ペプチド1〜15について下記の方法で気管支拡張作
用の効果を評価し、VIP及びPACAPと比較した。
体重450-500gの雌のモルモットの頸静脈を切断し、開胸
し、直ちに気管を取り出した。これを直ちにクレブス液
中に入れ、輪状に切断し、軟骨部分同士をスチ−ル性の
糸でつなぎ、鎖状にした。次いで平滑筋部分がつながる
ように平滑筋部分と反対側の軟骨部分を切断した。でき
あがった標本を内容量約10mlの恒温オルガンバスに入
れ上下につるした。下部を固定し、上部を1.4gの負荷を
かけたグラスフォーストランスデューサー(Grass force
transducers) に接続し、弛緩作用を測定した。この標
本には94%酸素と6%炭酸ガスを十分に吹き込み、かつ0.1
μmol/lカルバコ−ルを含有する37℃のクレブス液を0.3
3ml/minの流速で上部より滴下した。この滴下液に加え
た試料の容量に応じて弛緩反応が起こることから、これ
を利用してVIP及びPACAPと本発明のペプチドに
おける気管支平滑筋に対する弛緩作用を比較した。
【0047】VIP、PACAP及び本発明のペプチド
の試料溶液は、オルガンバス内の濃度を調製するため、
最終濃度の100倍の濃度で作製し、カルバコール滴下
から30分後に100μlを滴下した。カルバコ−ル無添
加の時の平滑筋の収縮の度合いを0、カルバコ−ル添加
の時の平滑筋の収縮の度合いを100とし、試料を添加し
た時の最も低い収縮の度合い(最大の弛緩値)Aを求
め、下記式から最大弛緩率Bを計算した。
【0048】最大弛緩率B(%)=100−A また、最大弛緩後、試料添加から最大弛緩値の半分の値
を示すまでの時間(以後、半減時間Tという)を求め
た。図1にはPACAP、図2には実施例5で得られた
ペプチド5、図3にはVIP、図4には実施例11で得ら
れたペプチド11の、それぞれ添加量 0.3μM、1μM及び
3μMの3用量についての気管支平滑筋の弛緩率の経時変
化を示す。これらの図から、3μMにおけるペプチド5及
びペプチド11の最大弛緩率Bは、それぞれ75%及び80%
であり、半減時間Tはともに 360分以上となることがわ
かる。したがって、本発明のペプチドは、VIPやPA
CAPと同等の弛緩効果を有しながら、VIP、PAC
APよりも作用時間が長い、即ち持続性に優れるもので
あることが確認された。表1には、各ペプチドの各用量
における最大弛緩率Bと半減期Tを示す。
【0049】
【表1】
【0050】〔実施例17〕急性毒性試験 実施例1〜15で得られたペプチド1〜15を生理食塩水に
溶解し、マウスに 10mg /kgの割合で静脈内投与を行っ
たが、死亡例は認められなかった。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、平滑筋弛緩作用による
気管支拡張作用の持続性に優れたペプチドを提供するこ
とができた。したがって、このペプチド及びその塩は、
気管支拡張剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】PACAPを添加した場合の気管支平滑筋の弛
緩率の経時変化を示す図である。
【図2】実施例5で得られたペプチド5を添加した場合
の気管支平滑筋の弛緩率の経時変化を示す図である。
【図3】VIPを添加した場合の気管支平滑筋の弛緩率
の経時変化を示す図である。
【図4】実施例11で得られたペプチド11を添加した場合
の気管支平滑筋の弛緩率の経時変化を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明のペプチドの製造において、
カルボキシル基を保護する場合に用いる保護基として
は、通常用いられているものを挙げることができ、例え
ば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステ
ル、ブチルエステル、tert−ブチルエステル等のア
ルキルエステル、ベンジルエステル、p−ニトロベンジ
ルエステル、メチルベンジルエステル、p−クロロベン
ジルエステル、ベンズヒドリルエステル、ベンジルオキ
シカルボニルヒドラジド、tert−ブチルオキシカル
ボニルヒドラジド、トリチルヒドラジド等が挙げられ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、アミノ酸の中で、側鎖に官能基を有
するものについては、ペプチド結合形成反応中はその官
能基は保護されているのが好ましく、特に、His、T
yr、Thr、Lys、Asp、Arg及びSerにつ
いては、その側鎖の官能基を保護しておくのが好まし
い。官能基の保護は、通常用いられている方法で保護基
を結合させることにより行われる。ペプチドの合成終了
後、それらの保護基は脱離される。
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】VIP(血管作動性腸管ペプチド(Va
soactive Intestinal Pepti
de))は、脳−腸管ペプチドと呼ばれる、血流促進、
血圧低下作用をもつ生理活性ペプチドの一種である。こ
のVIPは、1970年にブタ腸管から抽出されてお
り、28個のアミノ酸残基からなる(S.I.Sai
d,V.Mutt Science,169,1217
(1970))。また、PACAP(下垂体アデニレー
トサイクラーゼ活性化ペプチド(PituitaryA
denylate Cyclase Activati
ng Polypeptide))は、1989年、羊
の視床下部から下垂体培養細胞のアデニレートサイクラ
ーゼを活性化させるバイオアッセイ系を指標にして単離
され構造決定された38個のアミノ酸残基よりなるペプ
チドである(A.Miyata,A.Arimura
et al,Biochem.Biophys.Re
s.Commun.,164,567(1989))。
このPACAPのN末端側から27残基がPACAPの
活性を有しており、この27個のアミノ酸配列は、VI
Pと極めて類似した構造を有する。VIP及びPACA
Pのアミノ酸配列はセクレチン、グルカゴン等に類似し
ていることから、グルカゴンファミリーに属するペプチ
ドとされており、その強い血管拡張、血流促進作用か
ら、潰瘍、しもやけ、インポテンツ、発毛あるいは育毛
などの効果が期待されている。また、VIP及びPAC
APは、呼吸器系においては気管支平滑筋への弛緩作用
が非常に強く、アセチルコリン、ヒスタミン、セロトニ
ン等の刺激物質によって惹起された平滑筋収縮を緩解す
る作用がある。かかる弛緩作用は、アドレナリンβ
セプターを介して作用する一般の気管支拡張による弛緩
作用とは異なり、βレセプター刺激剤が有効に作用し
ない難治性の喘息発作に対しても効果が期待されてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、本発明は、上記のペプチド又はその
薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、気管
支拡張剤を提供する。本明細書において、アミノ酸、ペ
プチド、保護基、溶媒その他に関して略号で表示する場
合、国際純正及び応用化学連合(IUPAC)、国際生
化学連合(IUB)の規定或いは該当分野における慣用
記号に従うものとする。ただしアミノ酸等に関し光学異
性体がありうる場合は、特に明示しなければL体を示す
ものとする。以下、その例を示す。 His;ヒスチジン残基 Ser;セリン残基 Asp;アスパラギン酸残 基 Ala;アラニン残基 Val;バリン残基 Phe;フェニルアラニン 残基 Thr;スレオニン残基 Tyr;チロシン残基 Asn;アスパラギン残基 Leu;ロイシン残基 Arg;アルギニン残基 Lys;リジン残基 Gln;グルタミン残基 Met;メチオニン残基 Ile;イソロイシン残基 Gly;グリシン残基 nLeu;ノルマルロイシン残基 Boc;t−ブトキシカルボニル基 Aoc;t−アミルオキシカルボニル 基 Bzl;ベンジル基 Z ;ベンジルオキシカルボニル基 Tos;p−トルエンスルホニル基 OBut;t−ブチルエステル OMe;メチルエステル OBz;ベンジルエステル ONP;p−ニトロフェニルエステル Bom;ベンジルオキシメチル基 TFA;トリフルオロ酢酸 THF;テトラヒドロフラン DCM;ジクロロメタン DMF;ジメチルホルムアミド DCC;ジシクロヘキシルカルボジイミド WSC;N−エチル−N’−ジメチルアミノプロピル−カルボジイミド OSu;N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル HOSu;N−ヒドロキシコハク酸イミド HOBt;1−ヒドロキシベンゾトリアゾール DIEA;ジイソプロピルエチルアミン 本発明のペプチドは,公知のペプチド合成の常法手段に
従って合成できる。例えば「ザ.ペプチド(The P
eptides)」第1巻(1966年)[Schre
der and Luhke著、Academic P
ress,New York,U.S.A.]、あるい
は「ペプチド合成」[泉屋ら著、丸善株式会社(197
5年)]に記載されている方法に従って、例えばアジド
法、酸クロライド法、酸無水物法、混合酸無水物法、D
CC法、活性エステル法(P−ニトロフェニルエステル
法、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル法、シアノ
メチルエステル法等)、ウッドワード試薬Kを用いる方
法、カルボイミダゾール法、酸化還元法、DCC−アデ
イテイブ(HONB、HOBt、HOSu)法等により
合成することができる。これらの方法は、固相合成法及
び液相合成法のいずれも適用できる。本発明のペプチド
は、上記のような一般的なポリペプチドの合成法によ
り、例えば、C末端アミノ酸に、アミノ酸配列にしたが
って順次1個ずつアミノ酸を縮合させるいわゆるステッ
プワイズ伸長法によって、又は数個のフラグメントに分
けて各フラグメントを合成し、それらをカップリングさ
せるフラグメント縮合法によって製造することができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) : H-His-Ser-Asp-A -B -Phe-Thr-Asp-C -Tyr- D -Arg-E -Arg-F -Gln-G -Ala-Val-I - (1) J -Tyr-Leu-K -L -M -Leu-N (式中、Aは、Ala 又はGly を示し;Bは、Ile 又はVa
    l を示し;Cは、Asn 又はSer を示し;Dは、Thr 又は
    Ser を示し;Eは、Leu 又はTyr を示し;F、I及びJ
    は、同一でも異なってもよく、それぞれLys 又はArg を
    示すが、F、I及びJの少なくとも一つはArg をであ
    り;Gは、Met 、Leu 又はnLeu を示し;Kは、Asn 又
    はAla を示し;Lは、Ser 又はAla を示し;Mは、Ile
    又はVal を示し;Nは、-NH2又はAsn-NH2 を示す。但
    し、同時に、AがAla 、BがVal 、CがAsn 、DがThr
    、EがLeu 、KがAsn 、LがSer 、MがIle 及びNがA
    sn-NH2 になることはない。)又は、下記一般式(2) : H-His-Ser-Asp-A -B -Phe-Thr-Asp-C -Tyr- D -Arg-E -Arg-F -Gln-G -Ala-Val-I - (2) J -Tyr-Leu-K -L -M -Leu-P -Gly-Q -R (式中、A、B、C、D、E、F、G、I、J、K、L
    及びMは、前記のとおりである。但し、F、I及びJの
    少なくとも一つはArg である。Pは、Asn 又は化学結合
    を示し、Qは、Lys 、Arg 、Lys-Arg 、Arg-Arg 又は化
    学結合を示し、Rは-OH 又は-NH2を示す。)で表される
    ペプチド又はその薬学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のペプチド又はその薬学的
    に許容される塩を有効成分として含有する、気管支拡張
    剤。
JP7143581A 1995-06-09 1995-06-09 ペプチド及び気管支拡張剤 Pending JPH08333276A (ja)

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AT96916331T ATE253590T1 (de) 1995-06-09 1996-06-06 Peptide, bronchodilator und den blutstrom verbesserndes mittel
CA002196308A CA2196308C (en) 1995-06-09 1996-06-06 Peptide, bronchodilator and blood flow ameliorant
US08/776,815 US5856303A (en) 1995-06-09 1996-06-06 Peptide, a bronchus-expanding agent, and a blood-flow-improving agent
DE69630583T DE69630583T2 (de) 1995-06-09 1996-06-06 Peptide, bronchodilator und den blutstrom verbesserndes mittel
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CN96190882A CN1124283C (zh) 1995-06-09 1996-06-06 一种肽、一种支气管扩张剂,和一种血流促进剂
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1315531C (zh) * 2001-11-06 2007-05-16 千寿制药株式会社 用于眼睛干燥及与眼睛干燥相关的疾病的治疗剂

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