JPH1076857A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH1076857A
JPH1076857A JP22470297A JP22470297A JPH1076857A JP H1076857 A JPH1076857 A JP H1076857A JP 22470297 A JP22470297 A JP 22470297A JP 22470297 A JP22470297 A JP 22470297A JP H1076857 A JPH1076857 A JP H1076857A
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Fumiaki Nishikawa
文顕 西川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 農用トラクター等に設ける伝動装置であって
同軸延長線上に設ける駆動側の軸と従動側の軸との駆動
・非駆動機構を小型化する。 【解決手段】 駆動側の回転体65の軸心延長線上に従
動側の回転体75が設けられた動力伝達装置において、
両カム部65a、72aの噛み合いにより駆動側回転体
65側から従動リング体72側に回転動力を伝えるよう
にし、更に従動リング体72と従動側回転体75には係
脱可能で動力伝達可能な係止爪72b、75bを設け、
駆動側回転体のカム部65aが正転時あるいは逆転時に
従動リング体のカム部72aを押圧するとき係止爪が噛
み合って従動回転体が強制駆動され、従動側回転体の先
行回転により従動側回転体の回転速度が駆動側回転体の
回転速度を越えると付勢手段78により従動リング体を
駆動側回転体側に移動させて係止爪同士の噛み合いを外
し従動側回転体への回転駆動力を断つように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力伝達装置に関
し、例えば、農用トラクタ−等の前輪駆動装置に利用で
きる。
【0002】
【従来技術】圃場内で農用トラクタ−を旋回させると
き、作業能率を向上させ、しかも圃場を荒らさないで小
半径で機体を旋回させることが望ましい。また、地盤が
軟弱な圃場内で大きな推力を得るためには二輪駆動より
も四輪駆動で機体を走行させる方が良い。このため、従
来は四輪駆動型の農用トラクタ−において、前輪駆動系
に前輪増速装置を設け、直進時には前輪増速装置を低速
側に切換え、旋回時には高速側に切換えて前輪の周速を
上げ、旋回時間と旋回半径を小さくするように構成した
所謂倍速機構付のトラクタ−が出現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来装置にあっては、旋回時に前輪の回転速度が増速され
て機体の旋回半径が小さくなるものの、前輪増速装置が
切換わるときにショックが発生する不具合や増速された
前輪が後輪を引きずるようにして走行するため、前輪が
地面を引っ掻いて荒らすという問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記した不具
合に鑑みて提案するものであって、以下のような技術的
手段を講じた。即ち、駆動側の回転体65と従動側の回
転体75とが同一軸心上にあり、且つ駆動側の回転体6
5の軸心延長線上に従動側の回転体75が設けられた動
力伝達装置において、前記駆動側回転体65の従動回転
体75側に対向する部位に凹凸状のカム部65aを設
け、駆動側回転体65と従動側回転体75との間には凹
凸状のカム部72aを有する従動リング体72を設けて
両カム部65a、72aの噛み合いにより駆動側回転体
65側から従動リング体72側に回転動力を伝えるよう
になし、更に前記従動リング体72と従動側回転体75
には係脱可能で動力伝達可能な係止爪72b、75bを
設け、駆動側回転体65のカム部65aが正転時あるい
は逆転時に従動リング体72のカム部72aを押圧する
とき前記係止爪72b、75bが噛み合って従動回転体
75が強制駆動され、従動側回転体75の先行回転によ
り従動側回転体75の回転速度が駆動側回転体65の回
転速度を越えると付勢手段78により従動リング体72
を駆動側回転体65側に移動させて係止爪72b、75
b同士の噛み合いを外し、従動側回転体75への回転駆
動力を断つように構成したことを特徴とする動力伝達装
置の構成とする。
【0005】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
はトラクタ−で走行装置として機体の前後部に夫々前輪
2、2と後輪3、3を有し、機体前部にはエンジン4を
搭載し、その後部にクラッチハウジング5を連結してい
る。クラッチハウジング5内のクラッチ6はクラッチペ
ダル7を踏み込むことにより切り離され、後述する変速
装置側への動力伝達を阻止する。
【0006】クラッチハウジング5の後面部には前後進
切換機構10が収容されており、図示外の前後進切換レ
バ−を前側に倒すと機体は前進し、逆に後側に倒すと後
進する。即ち、変速軸12上にはシンクロメッシュタイ
プの前後進切換変速機13が設けられ、シフトフォ−ク
を操作してスリ−ブ14を前側に移動させると、正転側
のギヤ16が変速軸12と直結され、クラッチ軸8端部
に形成したギヤ17、変速軸12上のギヤ16を介して
変速軸12に正転方向の動力が伝達される。
【0007】前記スリ−ブ14を後側に移動操作する
と、ギヤ16の回転は、変速軸12下部に軸架されたカ
ウンタ−シャフト18の大径ギヤ20、カウンタ−シャ
フト18後部の小径ギヤ21、バックカウンタ−ギヤ
(図示省略)を順次介して変速軸12上のギヤ22に伝
達され、このギヤ22は変速軸12に直結されて逆転方
向の動力が伝達される。
【0008】そして、変速軸12は筒状のカップラ−2
4を介してフロントミッションケ−ス25から突設され
た入力軸26と連動連結される。入力軸26の後方に
は、ドライブピニオン28が同芯状に軸架され、このド
ライブピニオン28の前部には大径ギヤ29a、中径ギ
ヤ29b、小径ギヤ29c、爪部29dからなる主変速
カウンタ−ギヤ29が回転自在に遊嵌されている。
【0009】33はその後方にあってドライブピニオン
28とスプライン嵌合された円筒状のボスであり、この
ボス33上には摺動ギヤ35が前後移動可能にスプライ
ン嵌合されている。36はドライブピニオン28に遊嵌
された副変速用のギヤであって、最前部に爪部36aを
有する。この副変速用のギヤ36の後部には前輪動力取
出用のギヤ38がドライブピニオン28にスプライン嵌
合されている。
【0010】一方、このドライブピニオン28の下方に
あって前後方向に沿わせて配設されたPTOカウンタ−
シャフト40は2つの筒状カップリング41、42等を
介して前記カウンタ−シャフト18と連動連結される。
リヤ−ミッションケ−ス44内に位置するPTOカウン
タ−シャフト40の前部には、ボス45を回転自在に遊
嵌し、このボス45の前部にはギヤ47をスプライン嵌
合している。
【0011】そして、このギヤ47は前記入力軸26の
後端に形成したギヤ49と常時噛み合っている。また、
前記ボス45上の前後には、2枚のギヤ50、51が回
転自在に遊嵌され、各ギヤ50、51の後部には夫々爪
部50a、51aが形成されると共に、前側のギヤ50
は主変速カウンタ−ギヤ29の大径ギヤ29aに常時噛
み合い、後側のギヤ51は中径ギヤ29bに常時噛み合
うように構成している。
【0012】前記ボス45の後部におけるPTOカウン
タ−シャフト40上には、大小2枚のギヤ52、53を
備えるカウンタ−ギヤ54を遊嵌し、大径ギヤ52を主
変速カウンタ−ギヤ29の小径ギヤ29cに噛み合わ
せ、後側の小径ギヤ53を副変速用のギヤ36に常時噛
み合わせている。そして、前記のボス45上のシフタ−
56を図3の状態から前側に移動させてボス45とギヤ
50とを連結すると、主変速の「1速」が得られ、シフ
タ−57を同図の状態から前側に移動させると、ボス4
5とギヤ51が連結されて主変速の「2速」が得られ、
シフタ−57を逆に後方へ移動させてボス45と大径ギ
ヤ52とを連結すると、「第3速」が得られるように構
成している。なお、このとき、摺動ギヤ35を前側に移
動させて主変速カウンタ−ギヤ29の爪部29dとボス
33とを連結しておくと、副変速装置は「高速」とな
り、この摺動ギヤ35を後側に移動させてボス33と副
変速用のギヤ36の爪部36aとを連結しておくと、副
変速の「低速」が得られる。
【0013】この実施例では、主変速装置と副変速装置
との組合せにより、前後進共、6段の変速が可能であ
り、ここで減速された回転動力が後輪3、3の差動装置
(図示省略)に伝達され、後輪3、3を回転駆動する。
次に前輪駆動系について説明する。PTOカウンタ−シ
ャフト40上に遊嵌されたカウンタ−ギヤ54の後端部
にはギヤ60が回転自在に遊嵌され、このギヤ60は前
輪動力取出用ギヤ38と噛み合うように構成されると共
に、リヤ−ミッションケ−ス44下部に軸架された前輪
駆動ギヤ62にも噛み合うように構成されている。6
3、64は前輪駆動ギヤ62を支えるベアリングであ
る。駆動体である前輪駆動ギヤ62の前部には、これと
一体的に駆動リング体65を設け、その前側には複数個
の凹凸部からなる山型状のカム部65aを設けている。
【0014】67は前記前輪駆動ギヤ62と同芯上にあ
ってその前方に配設された従動側の第1軸であり、この
第1軸67の後側軸端は前輪駆動ギヤ62に形成された
軸孔68に遊嵌されている。70は前輪駆動ギヤ62と
第1駆動軸67との重合部分を覆うように設けられた筒
状の回転体であって、前記駆動リング体65により回転
駆動される。
【0015】72はこの回転体70の中にあって、駆動
リング体65によって回転される従動リング体であり、
後面外周部位には複数個の凹凸部からなる山型状のカム
面からなるカム部72aを設けている。このカム部72
aと前記駆動リング体65のカム部65aとは、軸心方
向と回転方向には僅かに移動できる間隙を持って両者噛
み合いながら動力を伝達する。
【0016】そして、この従動リング体72の前側外周
にはクラッチ爪72bを設けている。75は第1軸67
の軸端部にスプライン嵌合された従動片であり、その後
面外周にはクラッチ爪75bが形成されている。従動リ
ング体72のクラッチ爪72bと従動片75のクラッチ
爪75bが噛み合っているときには、前輪駆動ギヤ62
側の回転動力が従動片75を介して第1軸67に伝達さ
れるが、この噛み合いが外れたときには、第1軸67は
自由回転状態となって、駆動側である前輪駆動ギヤ62
の動力は伝達されない。78は回転体70の中にあって
その内壁と従動リング体72との間に配設された付勢手
段としてのスプリングであり、従動リング体72を常時
後方に向けて付勢している。
【0017】80は回転体70の小径部に外嵌された受
部で、その一端はリヤ−ミッションケ−ス44の壁44
aに回り止めのために係止されている。82は回転体7
0の壁を前後方向に貫通してその後端部が従動リング体
72と一体的に固着された制動片で、この制動片82が
貫通している回転体70の壁内には、この制動片82が
円周方向において僅かに移動できる隙間70aが設けて
あり、また、その制動片82の前端外周部はブレ−キシ
ュ−85aを介してリング状のスプリング85が巻きつ
けられている。
【0018】そして、前輪駆動ギヤ62が正転側(機体
前進方向)に回転しているときであって、駆動側の前輪
駆動ギヤ62と従動側である第1軸67との間に回転差
が生じていないときには、前輪駆動ギヤ62の回転動力
は、駆動リング体65のカム部65a、従動リング体7
2のカム部72a、従動リング体72のクラッチ爪72
b、従動片75のクラッチ爪75bを順次経て、第1軸
67に伝達されるが、機体旋回時や下り坂時等に、第1
軸67側の回転が前輪駆動ギヤ62側の回転速度よりも
速くなったときには、駆動リング体65のカム部65a
と従動リング体72のカム部72aとの間に回転方向に
おいて隙間が生じ、このため、従動リング体72はスプ
リング78によって後方へ押され、従動リング体72の
クラッチ爪72bと従動片75のクラッチ爪75bとの
係合が外れて動力の伝達が一時停止される。
【0019】即ち、前輪駆動ギヤ62側から従動側であ
る第1軸67側に動力が伝達されることはない。機体が
後退する場合も同様であり、第1軸67の回転が、前輪
駆動ギヤ62側よりも速くなると、第1軸67側には動
力が伝達されず、したがって、一時的に後輪駆動の状態
となる。
【0020】なお、この実施例では、駆動リング体6
5、回転体70、従動リング体72、従動体75等をま
とめてクラッチ機構90と総称する。次にフロントミッ
ションケ−ス25に収容されている前輪増速機構95に
ついて説明する。96は入力ギヤで、ベアリング97、
98にて壁100に軸支されている。
【0021】101は第1軸67の前部に設けられた第
2軸であり、その後端はベアリング102を介して入力
ギヤ96に軸支され、前端はベアリング103によりフ
ロントミッションケ−ス25の前壁に軸支されている。
105は第2駆動軸101に固着された筒状の回転ドラ
ムであり、中央部の壁を挾んで前後に摩擦クラッチ部1
06、107が設けられている。
【0022】108は後側の摩擦クラッチ部107を押
圧するための皿バネ、109は前側の摩擦クラッチ部1
06を押圧するピストンである。110は第2軸101
に平行に軸架されたカウンタ−シャフトであり、このカ
ウンタ−シャフト110の前後にはギヤ111、112
が固着されている。後側のギヤ111は入力ギヤ96と
噛み合い、前側のギヤ112は第2軸101に遊嵌され
たギヤ113に噛み合う。
【0023】機体が直進しているときには、後側の摩擦
クラッチ部107が常時押圧され、このため、第1軸6
7の回転動力は、入力ギヤ96、摩擦クラッチ部10
7、回転ドラム105を介して第2軸101に伝達され
る。この場合の前輪2、2の周速と後輪3、3の周速は
略同一となるように各伝動ギヤのギヤ比を設定する。機
体を旋回させるべくステアリングハンドル118を回動
して前輪2、2を所定角度以上操作すると、ピストン1
09が前方に押し出されて前側の摩擦クラッチ部106
が接続され、後側の摩擦クラッチ部107はフリ−とな
る。
【0024】この場合の前輪増速機構95による増速の
割合は、前輪2、2の周速が後輪3、3の周速よりも
大、具体的には、周速比で1.4倍程度に増速されるよ
うなギヤ比を設定することが望ましい。なお、図中符号
120は第2軸101に接続されて前輪差動装置(図示
省略)を駆動する第3駆動軸、122はシャフトカバ−
である。
【0025】上例において、圃場内でトラクタ−1を走
行させるとき、直進走行状態であれば、前輪増速機構9
0は標準四駆状態、即ち、前後輪2、3の周速比が略一
定の状態となって機体は走行する。そして、畦際で機体
を旋回させるべくステアリングハンドル118を回して
所定角度以上前輪2、2を舵取操作すると、標準四駆の
状態から増速状態に切り換えられ、前輪2、2の周速が
後輪3、3の周速よりも1.4倍程度に増速される。
【0026】前後輪2、3の周速が略同速の状態から略
1.4倍に変わる際に、従来装置の場合では、所定の前
輪操舵角度を境にして前輪2、2の周速が一気に変化
し、このため、前後輪共に駆動する形態のトラクタ−で
は後輪3、3に対する前輪2、2の周速が約1.0倍
か、あるいは1.4倍の状態しか作り出し得なかった
が、この実施例に示す装置では、前輪増速機構95の手
前にクラッチ機構90が設けられているので、前輪2、
2の周速が1.0倍から1.4倍に移る間であって前輪
2、2が地面からの反力を受けて増速されようとしたと
きには、前輪2、2の駆動が解かれて後輪3、3のみが
駆動される状態が生じ、この結果、前輪2、2の周速が
略1.0倍〜1.4倍以下の範囲で徐々に上昇させられ
る区間が作り出され、前輪2、2の増速切換をショック
なくスム−ズに行なうことができるのである。
【0027】また、このとき、前輪2、2の周速は徐々
に上昇して滑らかに動力が伝えられるので前輪2、2が
地面を掻いて圃場を荒らすこともなく、このため旋回も
容易となる。さらに、片ブレ−キを踏んで心地旋回をし
たときには、地面からの接地抵抗を受けて前輪2、2
は、その周速が1.4倍以上の速さで回転しようとする
が、このような場合には、前輪増速機構95の手前に設
けたクラッチ機構90が作動して前輪2、2側には回転
動力が伝えられず、後輪3、3のみの駆動で機体を旋回
させることになるので、所謂前輪2、2の土押し作用が
なくなり、前輪2、2は単に転動するだけで圃場を荒ら
すことがない。
【0028】
【発明の効果】この発明は前記の如く、駆動側の回転体
65と従動側の回転体75とが同一軸心上にあり、且つ
駆動側の回転体65の軸心延長線上に従動側の回転体7
5が設けられた動力伝達装置において、前記駆動側回転
体65の従動回転体75側に対向する部位に凹凸状のカ
ム部65aを設け、駆動側回転体65と従動側回転体7
5との間には凹凸状のカム部72aを有する従動リング
体72を設けて両カム部65a、72aの噛み合いによ
り駆動側回転体65側から従動リング体72側に回転動
力を伝えるようになし、更に前記従動リング体72と従
動側回転体75には係脱可能で動力伝達可能な係止爪7
2b、75bを設け、駆動側回転体65のカム部65a
が正転時あるいは逆転時に従動リング体72のカム部7
2aを押圧するとき前記係止爪72b、75bが噛み合
って従動回転体75が強制駆動され、従動側回転体75
の先行回転により従動側回転体75の回転速度が駆動側
回転体65の回転速度を越えると付勢手段78により従
動リング体72を駆動側回転体65側に移動させて係止
爪72b、75b同士の噛み合いを外し、従動側回転体
75への回転駆動力を断つように構成したので、従動側
の回転体75が駆動側の回転体65よりも速く回される
ようなときには従動側回転体75への駆動力が断たれて
動力伝動系に過大な負荷が掛かることがない。しかも、
この装置は正転時だけでなく逆転時にもワンウェイクラ
ッチとして働くので便利であり、ミッションケ−ス内に
コンパクトに収納できる。
【0029】特に、この装置を農用トラクタ−の前輪駆
動装置に利用すると、前進旋回時も後進旋回時も前輪が
後輪に対してブレ−キとなるようなことがなく、スム−
ズな旋回が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体側面図である。
【図2】ミッションの断面図である。
【図3】ミッションの断面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ− 2 前輪 3 後輪 4 エンジン 10 前後進切換装置 25 フロントミッションケ−ス 28 ドライブピニオン 38 前輪動力取出装置 44 リヤ−ミッションケ−ス 62 駆動体(前輪駆動ギヤ) 65 駆動リング体 65a カム部 67 従動体(第1軸) 72 従動リング体 72a カム部 72b 係止爪 75 従動回転体 75b 係止爪 78 付勢手段(スプリング) 90 前輪速度制御機構 95 前輪増速機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動側の回転体65と従動側の回転体75
    とが同一軸心上にあり、且つ駆動側の回転体65の軸心
    延長線上に従動側の回転体75が設けられた動力伝達装
    置において、前記駆動側回転体65の従動回転体75側
    に対向する部位に凹凸状のカム部65aを設け、駆動側
    回転体65と従動側回転体75との間には凹凸状のカム
    部72aを有する従動リング体72を設けて両カム部6
    5a、72aの噛み合いにより駆動側回転体65側から
    従動リング体72側に回転動力を伝えるようになし、更
    に前記従動リング体72と従動側回転体75には係脱可
    能で動力伝達可能な係止爪72b、75bを設け、駆動
    側回転体65のカム部65aが正転時あるいは逆転時に
    従動リング体72のカム部72aを押圧するとき前記係
    止爪72b、75bが噛み合って従動回転体75が強制
    駆動され、従動側回転体75の先行回転により従動側回
    転体75の回転速度が駆動側回転体65の回転速度を越
    えると付勢手段78により従動リング体72を駆動側回
    転体65側に移動させて係止爪72b、75b同士の噛
    み合いを外し、従動側回転体75への回転駆動力を断つ
    ように構成したことを特徴とする動力伝達装置。
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