JP2003226231A - 作業車両の駐車ブレーキ装置 - Google Patents

作業車両の駐車ブレーキ装置

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JP2003226231A
JP2003226231A JP2002025538A JP2002025538A JP2003226231A JP 2003226231 A JP2003226231 A JP 2003226231A JP 2002025538 A JP2002025538 A JP 2002025538A JP 2002025538 A JP2002025538 A JP 2002025538A JP 2003226231 A JP2003226231 A JP 2003226231A
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JP
Japan
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parking brake
shaft
clutch
transmission
gear
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JP2002025538A
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English (en)
Inventor
Takayuki Isogai
孝幸 磯貝
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の作業車両のブレーキ装置においては、
フロントドライブ用油圧クラッチに付勢部材を設けて、
該付勢部材により摩擦板を押圧することで該クラッチを
オン状態として、後輪駐車ブレーキ機構の制動力を前輪
へ伝達するように構成していたので、構造が複雑になる
とともに、コスト高となっていた。 【解決手段】 前輪駆動出力軸30上に、後輪伝動系か
らの動力を前輪1へ断接自在に伝達可能なフロントドラ
イブ用油圧クラッチ73・74を設けた4輪駆動型作業
車両の駐車ブレーキ装置において、該前輪駆動出力軸3
0または前輪伝達軸14にロック機構90を設け、該ロ
ック機構90と駐車ブレーキレバー12を連動連結し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機を備えるト
ラクタ等の作業車両の駐車ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2輪駆動(2WD)と4輪駆
動(4WD)を油圧クラッチにより切り換えるトラクタ
等の作業車両においては、エンジン停止時には油圧ポン
プが駆動されないため油圧クラッチに圧油が供給されな
くなって、該油圧クラッチがオフ状態となり、後輪と前
輪との間の動力伝達系が断たれて、後輪は駐車ブレーキ
がかけられて制動状態になっていても前輪は制動され
ず、例えば、斜面の等高線と平行に駐車した場合などで
は、前輪が回転して機体が傾斜方向に動き出すおそれが
あった。そこで、フロントドライブ用油圧クラッチに付
勢部材を設けて、圧油が送油されていないときは該付勢
部材の付勢力により摩擦板を押圧することで、該クラッ
チをオン状態として後輪伝動系と前輪とを接続した4W
Dとし、2WDとするときは油圧クラッチを作動させて
クラッチ「断」としていた。こうしてエンジン停止時に
は付勢部材の付勢力により4WDとして後輪を駐車ブレ
ーキにより制動したときには、その制動力を前輪にも伝
達するように構成した技術が公知となっている。例え
ば、特許第3080506号公報に記載の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
フロントドライブ用油圧クラッチに付勢部材を設けて、
該付勢部材により摩擦板を押圧することで該クラッチを
オン状態とする構成では、クラッチの構造が複雑になる
とともに、コスト高となっていた。また、付勢部材、例
えばバネによりクラッチをONとし、この付勢力によ
り、後輪駐車ブレーキ機構の制動力を前輪へ伝達し、ま
た、4WDには後輪からの駆動力をクラッチを介して前
輪に伝達しなければならないために、クラッチ容量を大
きくしなければならず、ミッションケースが大きくな
り、重量等も増加していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、前輪駆動出力
軸上に、後輪伝動系からの動力を前輪へ断接自在に伝達
可能なフロントドライブ用油圧クラッチを設けた4輪駆
動型作業車両の駐車ブレーキ装置において、該前輪駆動
出力軸または前輪伝達軸にロック機構を設け、該ロック
機構と駐車ブレーキレバーを連動連結したものである。
【0006】請求項2においては、前記ロック機構は、
フロントドライブ用油圧クラッチのクラッチケースに嵌
合部を設け、該嵌合部に嵌合可能な嵌合部材を本機側に
設け、該嵌合部材を駐車ブレーキレバーと連動連結した
ものである。
【0007】請求項3においては、前記ロック機構は、
前記前輪駆動出力軸と前輪伝達軸の間に配置して、該前
輪駆動出力軸と前輪伝達軸の両者間上を相対回転不能、
かつ、摺動可能にスライダを設け、該スライダと本機と
にそれぞれ互いに咬合可能とする咬合体を設け、前記ス
ライダを駐車ブレーキレバーと連動連結したものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は作業車両の側面図、図2は同じく平面図、図
3は動力伝達構成を示したスケルトン図、図4はロック
機構の側面断面図、図5は駐車ブレーキレバー取付部の
側面図、図6は別実施例のロック機構の側面断面図であ
る。
【0009】図1、図2において、この作業車両はトラ
クタを実施例としており、本機の前後に前輪1及び後輪
2を支承し、前部のボンネット6内部にはエンジン5を
配置し、該ボンネット6の後方にはダッシュボードを配
置し、該ダッシュボード上に表示パネル7及びステアリ
ングハンドル10を設けており、上記ステアリングハン
ドル10の後方にはシート11を配設している。また、
ステアリングハンドル10近傍のダッシュボードには前
後進を切り換えるリバーサレバー71が配置され、ダッ
シュボードより側方に突出され、反対側にはアクセルレ
バー72が突出されている。シート11の近傍には変速
操作手段となる主変速レバー77や副変速レバーやPT
Oレバーや昇降レバーや2WD・4WD切換レバー(ま
たは2WD・4WD切換スイッチ)等が配設される。
【0010】また、エンジン5の後部にクラッチハウジ
ングが配置され、該クラッチハウジングの後部にミッシ
ョンケース9を配設し、エンジン5からの動力を後輪2
に伝達して駆動し、更に該ミッションケース9より後述
する2輪・4輪駆動切替機構79を介して前輪1にも同
時に駆動力を伝達することを可能としている。
【0011】また、エンジン5の駆動力はミッションケ
ース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該
PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等
を介して機体後端に作業機装着装置を介して装着した作
業機100(図3)を駆動するように構成している。そ
して、前記シート11前下方のステップ上には主クラッ
チを断接操作するためのクラッチペダル16、ブレーキ
ペダル17等が配設されている。
【0012】次に、動力伝動系の構成について図3より
説明する。図3において、前記クラッチハウジング内に
は多板式の主クラッチ21が収納され、前記クラッチペ
ダル16に連係されている。そして、前記エンジン5の
出力軸(クランク軸)22の回転が主クラッチ21に入
力され、該主クラッチ21の出力軸23は機体後方に延
出され、その後端に形設したギア23aには主変速軸2
4に遊嵌された主変速四速歯車34が噛合している。該
主変速四速歯車34は更に主軸25に固設された伝達歯
車44に噛合している。該主軸25には三枚の伝達歯車
41・42・43が固設され、あるいは形設されてお
り、該三枚の伝達歯車41・42・43を介して、主変
速軸24にそれぞれ遊嵌された主変速一速歯車31、主
変速二速歯車32、主変速三速歯車33に動力が伝達さ
れる。また、主変速軸24と主変速一速歯車31、主変
速二速歯車32、主変速三速歯車33、主変速四速歯車
34の間にはそれぞれ油圧クラッチ51・52・53・
54が配設され、該油圧クラッチ51・52・53・5
4は主変速レバー77の操作で切り換えられる油圧制御
弁と接続されて断接可能としている。
【0013】従って、主クラッチ21の出力軸23が回
転すると、主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、
主変速三速歯車33及び主変速四速歯車34は各々異な
る回転数で回転することとなる。そして、上記主変速レ
バー77に油圧制御弁がリンク等を介して連動連結され
て、該主変速レバー77の操作により四つの油圧クラッ
チ51・52・53・54のいずれか一つが選択されて
「接」とされ、四段階の変速が可能となり、主変速装置
75を構成し、主軸25からの変速後の回転が主変速軸
24に伝達される。
【0014】主変速軸24は後方に延長されて、該延長
部分には前後進切換装置76(正逆転機構)が構成され
て正転側歯車26及び逆転側歯車27がそれぞれ同一軸
心上に遊嵌される。該主変速軸24と正転側歯車26及
び逆転側歯車27の間にはそれぞれ前進側の油圧クラッ
チ56、後進側の油圧クラッチ57が配設され、該前進
側油圧クラッチ56と後進側油圧クラッチ57は前記リ
バーサレバー(前後進切換レバー)71と連動連結され
た油圧制御弁の切換によって断接される。
【0015】こうして、リバーサレバー71の操作によ
り油圧制御弁を切り換えて、前進側のリバーサ用油圧ク
ラッチ56又は後進側のリバーサ用油圧クラッチ57の
いずれかが選択され接続され、主変速軸24の回転は正
転側歯車26又は逆転側歯車27のいずれかに伝達され
る。ただし、リバーサレバー71がニュートラル位置の
場合は、回転は両歯車26・27のいずれにも伝達され
ない。
【0016】前記正転側歯車26は副変速軸35に相対
回転不能に連結され、同時に、クリープ変速軸36に固
設された伝達歯車37に噛合しており、その回転を両軸
35・36に伝達する。逆転側歯車27は、カウンター
軸38の一端に形設された歯車39に噛合しており、該
カウンター軸38の他端に形設された歯車40は、クリ
ープ変速軸36に固設された前記伝達歯車37に噛合す
る。従って、逆転側歯車27の回転は、カウンター軸3
8を介して該クリープ変速軸36を逆転方向に回転させ
る。また、該クリープ変速軸36の伝達歯車37に噛合
する正転側歯車26を介して、それに連結された副変速
軸35を逆転方向に回転させる。
【0017】副変速軸35の後部には副変速機構とクリ
ープ変速機構が設けられ、副変速軸35の後方延長上に
副変速第二軸45が同一軸心上に配置され遊転可能とし
ており、該副変速第二軸45にはクリープ変速歯車46
が遊嵌される。該クリープ変速歯車46はクリープ変速
軸36に形設した歯車47に噛合している。また、副変
速第二軸45には入力クラッチスライダ91が軸方向摺
動可能にスプライン嵌合され、図示せぬクリープ変速レ
バーに連係されている。
【0018】従って、該入力クラッチスライダ91は、
上記クリープ変速レバーの操作により副変速軸35又は
クリープ変速歯車46のいずれかに噛み合って、その回
転を副変速第二軸45に伝達可能としている。即ち、該
入力クラッチスライダ91の摺動に基づく選択により、
副変速軸35の回転又は副変速軸35からクリープ変速
軸36によるクリープ変速を経た回転のいずれかが、副
変速第二軸45に入力される。
【0019】また、前記副変速第二軸45と平行に出力
軸48がミッションケース9に軸支され、該出力軸48
には二枚の伝達歯車49・50が固設される。該伝達歯
車49・50は副変速第二軸45に遊嵌された二枚の変
速歯車59・60に噛合して副変速機構を構成してい
る。また、副変速第二軸45には出力クラッチスライダ
92が軸方向摺動可能にスプライン嵌合されている。該
出力クラッチスライダ92は図略の副変速レバーに連係
されている。
【0020】従って、副変速レバーの操作により出力ク
ラッチスライダ92が摺動され、二枚の変速歯車59・
60のいずれかに噛み合って、該副変速第二軸45の回
転を二枚の変速歯車59・60のいずれかに伝達可能と
している。従って、出力クラッチスライダ92の摺動に
基づく選択により、副変速第二軸45の回転が二段の変
速を経て出力され、出力軸48に入力される。
【0021】前記ミッションケース9後部には後輪デフ
装置66bが配置され、前記出力軸48の回転が、その
後端に形設したベベルギア20を介して該後輪デフ装置
66bに入力され、リアアクスルケース内の車軸、伝達
歯車等を経由して後輪2を駆動する。96はブレーキ装
置である。
【0022】次に、PTO伝動系について説明する。即
ち、ミッションケース9内の前部には主軸25と平行に
PTOクラッチ軸29が配置され、該PTOクラッチ軸
29には四枚のPTO変速歯車、即ち、PTO一速歯車
61、PTO二速歯車62、PTO三速歯車63、PT
O四速歯車64が遊嵌される。該PTO変速歯車61・
62・63・64は、主軸25に固設あるいは形設した
四枚の前記伝達歯車41・42・43・44に噛合して
おり、主軸25の回転により該PTO変速歯車61・6
2・63・64が異なる回転数で回転される。
【0023】また、PTOクラッチ軸29にはPTO逆
回転用歯車65が遊嵌され、該PTO逆回転用歯車65
は、主変速軸24に遊嵌された前述の主変速一速歯車3
1に噛合している。即ち、該主変速一速歯車31は、P
TO逆転付与機構のアイドルギアとしての役割をも果た
す。
【0024】また、PTOクラッチ軸29には二つのP
TOクラッチスライダ93・94が軸方向摺動可能にス
プライン嵌合される。また、該PTOクラッチスライダ
93・94は、図略のPTO変速レバーに連係されてい
る。従って、両PTOクラッチスライダ93・94の摺
動に基づく選択により、主軸の回転が四段階の変速を経
た後にPTO軸15に伝達される。また、主変速一速歯
車31、PTO逆回転用歯車65を介して、主軸25の
回転が正逆変換されてPTOクラッチ軸29に伝達され
る。即ち、正転四速、逆転一速の変速が両軸25・29
の間に行われる。前記PTOクラッチ軸29はPTO軸
15に相対回転不能に連結される。該PTO軸15は後
方に延出され、作業車後端に接続された作業機100を
駆動する。
【0025】次に、前輪駆動系について説明する。即
ち、前記PTO軸15にはパイプ状の前輪入力軸55が
遊転可能に外嵌され、該前輪入力軸55と平行に前輪駆
動出力軸30が軸支される。前記前輪入力軸55には入
力歯車67が固設され、該入力歯車67は前記後輪2を
駆動するための伝動系の途中に配置した出力軸48に固
設された伝達歯車49に噛合している。そして、前輪入
力軸55上に歯車18・19を固設し、該歯車18・1
9は前輪駆動出力軸30上に遊嵌した前輪駆動入力歯車
69、前輪駆動増速歯車70と噛合し、該前輪駆動入力
歯車69、前輪駆動増速歯車70と前輪駆動出力軸30
の間にフロントドライブ用油圧クラッチである4輪駆動
クラッチ73と増速クラッチ74がそれぞれ配設されて
2輪・4輪駆動切替機構79を構成している。前記前輪
駆動出力軸30の前端に連結する前輪伝達軸14の前部
はユニバーサルジョイント等を介して前輪側のデフ装置
66aに入力され、フロントアクスルケース内の車軸、
伝達歯車等を介して前輪1を駆動する。
【0026】次に、本発明について図4より説明する。
前記前輪駆動出力軸30及び前輪伝達軸14は前記ミッ
ションケース9の前下部に、出力軸23や主変速軸24
やPTO軸15等と平行に前後方向にベアリングを介し
て回転自在に支持され、前輪伝達軸14の前端はミッシ
ョンケース9より前方に突出されている。図4に示すよ
うに、該前輪駆動出力軸30上には前輪駆動入力歯車6
9が遊嵌され、その後部に4輪駆動クラッチ73と増速
クラッチ74のクラッチケース78が嵌合固定され、さ
らにその後部に前輪駆動増速歯車70が遊嵌されてい
る。4輪駆動クラッチ73と増速クラッチ74はそれぞ
れ圧油を送油することによりピストン73a・74aが
摺動されて摩擦板を押圧して前輪駆動入力歯車69また
は前輪駆動増速歯車70より4輪駆動クラッチ73また
は増速クラッチ74を介してクラッチケース78に伝え
て、前輪駆動出力軸30に動力を伝える構成としてい
る。
【0027】そして、前記4輪駆動クラッチ73と増速
クラッチ74のクラッチケース78の外周部には所定の
間隔を開けて複数の嵌合部となる嵌合溝78a・78a
・・・が形成されている。また、前記クラッチケース7
8の外側(本実施例では下方)のミッションケース9の
前記嵌合溝78aと対向する位置に、嵌合部材となる嵌
合ピン68が前輪駆動出力軸30の軸心に向かって摺動
自在に挿嵌されている。該嵌合ピン68のミッションケ
ース9内に突出した部分が前記嵌合溝78aに嵌合可能
とし、ミッションケース9より外側に突出した部分には
止め輪58が外嵌され、該止め輪58とミッションケー
ス9との間にはバネ部材28が外嵌されて、嵌合ピン6
8を抜く(非嵌合)方向に付勢している。こうして、前
輪駆動出力軸30をロックするロック機構90が構成さ
れている。
【0028】また、L字状に構成したアーム81の中途
部が回動支点軸80に枢支され、該回動支点軸80はミ
ッションケース9に支持されている。前記アーム81の
一端は前記嵌合ピン68の突出先端面に当接するように
配置され、他端にはリンクまたは連結ワイヤー13に連
結されている。該連結ワイヤー13の他端は駐車ブレー
キレバー12と連結されている。つまり、前記駐車ブレ
ーキレバー12はワイヤーやアーム等の連動機構を介し
てロック機構と連動連結されている。
【0029】図5に示すように、前記駐車ブレーキレバ
ー12は中途部がダッシュボードに枢支軸95を回動支
点として回動自在に枢支されている。該駐車ブレーキレ
バー12は操作シャフト12aとカムプレート12bと
から構成されており、該カムプレート12bの下部辺に
鋸歯状の係止部12cが形成されるとともに、カムプレ
ート12bと機体の間に戻しバネ97が介装されて、該
戻しバネ97によりカムプレート12bが非係合(上)
方向へ回動するように付勢されている。前記駐車ブレー
キレバー12は回動して前記ブレーキペダル17を踏ん
だ状態に維持して駐車ブレーキをかけるものであり、該
ブレーキペダル17は上端が支点軸8を回動支点として
回動自在に支持されおり,その上部と本機との間に戻し
バネ89が設けられて上方に回動するように付勢され、
その下部側面には係止突起17aが設けられて、前記カ
ムプレート12bの係止部12cと係合可能に配置して
いる。そして、ブレーキペダル12を踏み込んだ状態で
駐車ブレーキレバー17を上方に回動してONにする
と、カムプレート12bの係止部12cとブレーキペダ
ル12の係止突起17aが係合してブレーキペダル17
を係止し、後輪を制動した状態に維持して駐車ブレーキ
を作動するように構成されている。
【0030】そして同時に、駐車ブレーキレバー12を
上方へ操作してONにすると、連結ワイヤー13により
前記アーム81が上方へ回動して、嵌合ピン68が上方
へ摺動し、該嵌合ピン68の上部がクラッチケース78
の嵌合溝78aと嵌合して前輪駆動出力軸30がロック
される。
【0031】逆に、駐車ブレーキレバー12を下方へ操
作してOFFにすると、連結ワイヤー13によりアーム
81が下方へ回動して、嵌合ピン68がバネ部材28に
より下方へ摺動し、クラッチケース78の嵌合溝78a
との嵌合状態が解除される。
【0032】このように、駐車ブレーキレバー12を上
方へ操作してONにすると、ブレーキ装置96により後
輪2が制動されるとともに、嵌合ピン68により前輪駆
動出力軸30がロックされた状態となる。即ち、前輪1
がロックされた状態となり、前輪1を確実に制動すると
同時に後輪2も制動することができる。
【0033】また、前輪1の制動はフロントドライブ用
油圧クラッチとは別に設けた嵌合ピン68により行うの
で、フロントドライブ用油圧クラッチの容量とは無関係
であり、フロントドライブ用油圧クラッチは従来と同容
量とすることができる。
【0034】次に、ロック機構の別実施例について説明
する。図6に示すように、前輪駆動出力軸30と前輪伝
達軸14が同一軸線上に配置されて、前輪駆動出力軸3
0の前端と前輪伝達軸14の後端が回転自在に遊嵌され
て連結部を構成している。この連結部にロック機構98
が設けられており、該ロック機構98は、本機側のミッ
ションケース9に固設されて(または一体的に構成され
て)クラッチ爪82aを有する固定部材82と、前輪駆
動出力軸30及び前輪伝達軸14の両者上において、相
対回転不能、かつ、摺動可能にスプライン嵌合されてク
ラッチ爪83aを有するスライダ83とから構成されて
いる。該固定部材82とスライダ83には、それぞれ咬
合体となり咬合可能なクラッチ爪82a・83aが形成
されて、クラッチ爪83aがクラッチ爪82aに咬合す
ることで前輪伝達軸14をロックするように構成されて
いる。
【0035】前記スライダ83は、連動機構により前記
駐車ブレーキレバー12と連結されている。該連動機構
は、その一端を駐車ブレーキレバー12に接続される連
結ワイヤー13と、該連結ワイヤー13の他端と接続さ
れ回動支点84を中心に回動自在な回動板85と、該回
動板85と一体的に回動可能な係合部材86と、該係合
部材86に接続する摺動部材87とから構成されてい
る。該摺動部材87は前輪伝達軸14と略平行に軸支さ
れた支持軸88に摺動自在に嵌装され、その一端がスラ
イダ83と係合しており、該摺動部材87の摺動動作に
よりクラッチ爪83aを前輪伝達軸14の軸方向に摺動
可能としている。
【0036】このような構成において、駐車ブレーキレ
バー12を上方へ操作してONにすると、図6上側に示
すように、連結ワイヤー13により回動板85が上方回
動するとともに、係合部材86が図6における左方へ回
動して、摺動部材87が左方へ摺動する。これにより、
スライダ83のクラッチ爪83aがクラッチ爪82a方
向へ摺動して、該クラッチ爪82aと咬合すると同時
に、前輪駆動出力軸30と前輪伝達軸14の動力伝達は
解除される。該クラッチ爪82aが形成された固定部材
82は、ミッションケース9に固定されているため、該
クラッチ爪82aとクラッチ爪83aとが咬合した状態
では、前輪伝達軸14がロックされた状態となる。
【0037】逆に、駐車ブレーキレバー12を下方へ操
作してOFFにすると、連結ワイヤー13により係合部
材86が図6における右方へ回動するとともに、摺動部
材87も右方向へ摺動して、クラッチ爪83aがクラッ
チ爪82aと反対方向へ摺動し、図6下側に示すよう
に、クラッチ爪82aとの係合状態が解除されると同時
に、前輪駆動出力軸30と前輪伝達軸14がスライダ8
3を介して連結されて動力が伝達される。
【0038】このように、前記同様にブレーキペダル1
7を踏んで駐車ブレーキレバー12を上方へ操作してO
Nにすると、ブレーキ装置96により後輪2が制動され
るとともに、ロック機構98により前輪伝達軸14がロ
ックされた状態となる。即ち、前輪1がロックされた状
態となり、前輪1を確実に制動することができ、後輪も
制動されて駐車ブレーキをかけた状態とすることができ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0040】即ち、請求項1に示す如く、前輪駆動出力
軸上に、後輪伝動系からの動力を前輪へ断接自在に伝達
可能なフロントドライブ用油圧クラッチを設けた4輪駆
動型作業車両の駐車ブレーキ装置において、該前輪駆動
出力軸または前輪伝達軸にロック機構を設け、該ロック
機構と駐車ブレーキレバーを連動連結したので、作業車
両の停車時や駐車時等に後輪駐車ブレーキレバーを後輪
制動状態となるように操作すると、前輪駆動出力軸をロ
ックした状態とすることができ、前輪をも確実に制動す
ることができる。また、前輪の制動はフロントドライブ
用油圧クラッチとは別に設けたロック機構により行うの
で、フロントドライブ用油圧クラッチの容量とは無関係
であり、フロントドライブ用油圧クラッチの容量を変更
する必要がない。
【0041】請求項2に示す如く、前記ロック機構は、
フロントドライブ用油圧クラッチのクラッチケースに嵌
合部を設け、該嵌合部に嵌合可能な嵌合部材を本機側に
設け、該嵌合部材を駐車ブレーキレバーと連動連結した
ので、作業車両の停車時や駐車時等に後輪駐車ブレーキ
レバーを後輪制動状態となるように操作すると、前輪駆
動出力軸をロックした状態とすることができ、簡単且つ
低コストな構成で、前輪をも確実に制動することができ
る。
【0042】請求項3に示す如く、前記ロック機構は、
前記前輪駆動出力軸と前輪伝達軸の間に配置して、該前
輪駆動出力軸と前輪伝達軸の両者間上を相対回転不能、
かつ、摺動可能にスライダを設け、該スライダと本機と
にそれぞれ互いに咬合可能とする咬合体を設け、前記ス
ライダを駐車ブレーキレバーと連動連結したので、作業
車両の停車時や駐車時等に後輪駐車ブレーキレバーを後
輪制動状態となるように操作すると、前輪駆動出力軸を
ロックした状態とすることができ、簡単且つ低コストな
構成で、前輪をも確実に制動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車両の側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】動力伝達構成を示したスケルトン図。
【図4】ロック機構の側面断面図。
【図5】駐車ブレーキレバー取付部の側面図。
【図6】別実施例のロック機構の側面断面図。
【符号の説明】
1 前輪 12 駐車ブレーキレバー 14 前輪伝達軸 30 前輪駆動出力軸 73 4輪駆動クラッチ 74 増速クラッチ 90 ロック機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪駆動出力軸上に、後輪伝動系からの
    動力を前輪へ断接自在に伝達可能なフロントドライブ用
    油圧クラッチを設けた4輪駆動型作業車両の駐車ブレー
    キ装置において、該前輪駆動出力軸または前輪伝達軸に
    ロック機構を設け、該ロック機構と駐車ブレーキレバー
    を連動連結したことを特徴とする作業車両の駐車ブレー
    キ装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構は、フロントドライブ用
    油圧クラッチのクラッチケースに嵌合部を設け、該嵌合
    部に嵌合可能な嵌合部材を本機側に設け、該嵌合部材を
    駐車ブレーキレバーと連動連結したことを特徴とする請
    求項1記載の作業車両の駐車ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック機構は、前記前輪駆動出力軸
    と前輪伝達軸の間に配置して、該前輪駆動出力軸と前輪
    伝達軸の両者間上を相対回転不能、かつ、摺動可能にス
    ライダを設け、該スライダと本機とにそれぞれ互いに咬
    合可能とする咬合体を設け、前記スライダを駐車ブレー
    キレバーと連動連結したことを特徴とする請求項1記載
    の作業車両の駐車ブレーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007522989A (ja) * 2004-02-23 2007-08-16 マグナ ドライブトレイン アクツィエン・ゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディート・ゲゼルシャフト 全車輪駆動車両の駆動装置
US7328955B2 (en) * 2004-06-25 2008-02-12 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Control device for four-wheel drive vehicle
EP2769890A1 (en) 2013-02-25 2014-08-27 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Parking brake device

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US7328955B2 (en) * 2004-06-25 2008-02-12 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Control device for four-wheel drive vehicle
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