JPH1076603A - 多重被覆金属管 - Google Patents

多重被覆金属管

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JPH1076603A
JPH1076603A JP23617896A JP23617896A JPH1076603A JP H1076603 A JPH1076603 A JP H1076603A JP 23617896 A JP23617896 A JP 23617896A JP 23617896 A JP23617896 A JP 23617896A JP H1076603 A JPH1076603 A JP H1076603A
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JP
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polyethylene
polypropylene
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coated
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Application number
JP23617896A
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English (en)
Inventor
Junichi Kitagawa
淳一 北川
Shinichiro Mori
慎一郎 森
Keiji Sugawara
啓司 菅原
Katsumi Omori
克己 大森
Katsuhiko Sasada
克彦 笹田
Hideyuki Wada
英之 和田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防食層であるポリエチレン樹脂層からの
保護層であるポリプロピレン樹脂層の剥離性を著しく改
良し、ポリエチレン、ポリプロピレンの樹脂組成に制約
されることなく該樹脂を多重被覆鋼管に使用でき、低温
衝撃性に優れ、さらに押出特性、機械的強度、ウェルド
強度に優れた多重被覆鋼管を提供する。 【解決手段】 金属管の外側にポリエチレン樹脂層が防
食層として被覆され、その外面にはポリプロピレン樹脂
層が保護層として被覆されている多重被覆金属管におい
て、該ポリエチレン樹脂層及びポリプロピレン樹脂層の
うち少なくとも1層に帯電防止剤が0.001〜60重
量%含まれていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防食層および保護
層を被覆層として有する多重被覆金属管に関する。
【0002】
【従来の技術】水道用、ガス用あるいはケーブル保護用
などに、ポリエチレン被覆鋼管などが用いられており、
その一種として防食用のポリエチレン被覆層と輸送取扱
時の機械的外力に対する保護用のポリプロピレン被覆層
との二重被覆層を設けたものがある。かかる二重被覆鋼
管は、配管施工時に鋼管を溶接などにより接続する場
合、その保護層のみを剥離する必要がある。
【0003】そこで、これらの多重被覆鋼管には、防食
層のポリエチレンと保護層のポリプロピレンは互いに剥
離性の良い樹脂が使用されており、そのためポリエチレ
ンおよびポリプロピレンの樹脂組成が制約されていた。
【0004】例えば、防食層樹脂と保護層樹脂の剥離性
を改良したものに、防食層と保護層のいずれか一層をポ
リエチレン樹脂単独とし、他の一層をポリエチレン20
〜40重量%およびポリプロピレン60〜80重量%の
配合よりなる共重合体またはブレンド樹脂としたプラス
チック被覆鋼管が提案されている(特開昭54−158
720号公報)。しかし、ここで用いられているポリエ
チレン−ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン
単体に比較して耐傷付性に不足し、またポリエチレン単
体と比較して耐寒性およびウェルド強度の点で不十分で
あった。
【0005】また、前記樹脂組成物またはポリプロピレ
ン樹脂にエチレン・α−オレフィンランダム共重合体を
ブレンドして用いた提案があるが(特公昭60−226
22号公報)、押出特性、機械的強度、低温衝撃性、ウ
ェルド強度等の点でかならずしも十分ではなかった。
【0006】また防食層と梱包層の剥離性を全く考慮し
ない任意のポリエチレン、ポリプロピレンをそれぞれ防
食層、梱包層として用いると該樹脂の溶着等が発生し、
剥離性が著しく悪化し、実用にならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
を解決するためになされたもので、防食層であるポリエ
チレン樹脂層からの保護層であるポリプロピレン樹脂層
の剥離性を著しく改良し、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンの樹脂組成に制約されることなく該樹脂を多重被覆鋼
管に使用でき、低温衝撃性に優れ、さらに押出特性、機
械的強度、ウェルド強度に優れた多重被覆鋼管を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らの検討の結
果、防食層ポリエチレン及び/又は保護層ポリプロピレ
ンに、帯電防止剤を添加することによって、樹脂間の粘
着を防ぎ、その結果、防食層と保護層間の剥離性が大き
く改善されることを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、金属管の外側にポリ
エチレン樹脂層が防食層として被覆され、その外面には
ポリプロピレン樹脂層が保護層として被覆されている多
重被覆金属管において、該ポリエチレン樹脂層及びポリ
プロピレン樹脂層のうち少なくとも1層に帯電防止剤が
0.001〜60重量%含まれていることを特徴とする
多重被覆鋼管に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】金属管の種類は特に限定されるも
のではなく、鋼管のほか銅管、鉛管などでもよい。金属
管には公知のクロメート処理、プライマー被覆等の表面
処理を施すことができる。
【0011】防食層に用いられるポリエチレン樹脂は、
エチレンの単独重合体あるいはエチレンとα−オレフィ
ン、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテ
ン、1−デセンなどとの共重合体であってエチレンを主
体とする重合体である。α−オレフィンの炭素数が4以
上のものは一般的に直鎖状低密度ポリエチレンと称され
ているものであるが、密度は0.97g/cm3に達する
ものである。本発明に好ましいポリエチレン樹脂は、M
I 0.05〜10g/10min、密度0.9〜2g
/cm3、特に好ましくはMI 0.2〜0.5g/10m
in、密度0.92〜1g/cm3である。防食層の厚
みは0.01〜50mm程度、好ましくは0.1〜10
mm程度が適当である。このポリエチレン樹脂層は単一
層のほか2層以上を共押出したあるいは逐次積層した複
合層であってもよい。また、ポリエチレン樹脂層は破断
点応力が100kg/cm2以上、好ましくは150〜
500kg/cm2、特に好ましくは200〜400k
g/cm2、そして衝撃強度が2kg・cm以上、好ま
しくは2.5〜20kg・cm、特に好ましくは5〜1
0kg・cmのものが適当である。
【0012】保護層に用いられるポリプロピレン樹脂
は、プロピレンの単独重合体あるいはプロピレンとエチ
レンあるいは1−ブテンなどとのランダム共重合体ある
いはプロピレン単独重合体とプロピレン−エチレン共重
合体とのブロック共重合体であって、プロピレンを主体
とする重合体である。特に剛性と低温での衝撃強度の点
からブロック共重合体が好ましい。本発明に好ましいポ
リプロピレン樹脂はMI0.05〜10g/10mi
n、密度0.8〜2g/cm3、特に好ましくはMI0.
2〜2g/10min、密度0.90〜1.5g/cm3
である。保護層の厚みは0.01〜50mm程度、好ま
しくは0.1〜10mm程度が適当である。ポリプロピ
レン樹脂層とポリエチレン樹脂層との間の剥離強度は5
kg/10cm幅以下が適当であり、0〜3kg/10
cm幅程度、特に0〜1.5kg/10cm幅程度が好
ましい。また、ポリプロピレン樹脂層は破断点応力が1
00kg/cm2以上、好ましくは150〜600kg
/cm2、特に好ましくは200〜400kg/cm2
そして衝撃強度が5kg・cm以上、好ましくは10〜
40kg・cm、特に好ましくは10〜30kg・cm
のものが適当である。
【0013】樹脂間の粘着を防ぐために、本発明の被覆
層として用いられるポリエチレン樹脂あるいはポリプロ
ピレン樹脂に添加する滑剤としては、非イオン系帯電防
止剤、アニオン系帯電防止剤、カチオン系帯電防止剤、
両性系帯電防止剤、導電性樹脂などがあり、そのいずれ
でも使用できる。非イオン帯電防止剤は、ポリ(オキシ
エチレン)アルキルアミン、ポリ(オキシエチレン)アル
キルアミド、ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテ
ル、ポリ(オキシエチレン)アルキルフェニルエーテ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テルなどである。アニオン系帯電防止剤はアルキルスル
ホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサ
ルフェート、アルキルホスフェートなどである。カチオ
ン系帯電防止剤は第4級アンモニウムクロライド、第4
級アンモニウムサルフェート、第4級アンモニウムナイ
トレートなどである。両性系帯電防止剤はアルキルベタ
イン、アルキルイミダゾリン、アルキルアラニンなどで
ある。また、導電性樹脂型の帯電防止剤はポリビニルベ
ンジル型カチオン、ポリアクリル酸型カチオンなどであ
る。
【0014】帯電防止剤の添加量としては、0.001
〜60重量%である。帯電防止剤の添加量が0.001
重量%未満であると、剥離性の改善が十分でなく、ま
た、60重量%を越えると、低温時の破断点応力及び低
温衝撃性が著しく悪化する。帯電防止剤の効果を十分に
発揮し、さらに機械的強度などの悪化を防ぐために、添
加量は、好ましくは、0.1〜20重量%が適当であ
る。
【0015】さらに、本発明の被覆層として用いられる
ポリエチレン樹脂あるいはポリプロピレン樹脂中には、
酸化防止剤、造核剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃
剤、顔料、染料、有機の充填剤などの各種添加剤を、本
発明の目的を損なわない範囲内で配合してもよい。
【0016】多重被覆金属管の形成は、金属管上に被覆
材料をチューブ状に押出して被覆する方法あるいは金属
管上に被覆材料のフラットなシートを押出し、これらを
らせん状に巻き付けて被覆する方法などによって行われ
る。
【0017】金属管上に被覆材料をチューブ状に押出し
て被覆する方法では、金属管を機械的または化学的に前
処理した後、管の外周全面にわたり加熱溶融した粘着剤
または接着剤を塗布し、ついで押出機により溶融混練し
たポリエチレン樹脂をクロスヘッドダイあるいはオフセ
ットダイからチューブ状に押出して前記外周全面に被覆
し、冷却後あるいは冷却せずに、形成された防食層上
に、直接これと同様の方法でポリプロピレン樹脂をチュ
ーブ状に押出して保護層を形成させる方法、または多層
ダイを用いてポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂と
を同時に被覆する方法などが用いられる。
【0018】金属管上に被覆材料のフラットなシートを
押出し、これをらせん状に巻き付けて被覆する方法では
押出機により溶融混練したポリエチレン樹脂をT−ダイ
からフラットなシートとして押出し、これをあらかじめ
粘着剤などを塗布してある金属管の外周全面状にらせん
状に被覆し、冷却後あるいは冷却せずに、形成された防
食層上に、直接これと同様の方法でポリプロピレン樹脂
のフラットなシートをらせん状に巻き付けて被覆する方
法、または多層T−ダイを用いてポリエチレン樹脂とポ
リプロピレン樹脂とのフラットなシートを同時にらせん
状に巻き付けて被覆する方法などが用いられる。
【0019】〔測定方法〕 剥離強度:100A鋼管に被覆された保護層ポリプロピ
レンに、管長方向に10cm幅でスリットを入れ、円周
方向の90度角ピール強度を測定し、そのときのピール
強度が5kg/10cm以下のものを剥離性良好とし
た。
【0020】破断点応力:JIS K−7113の2号
ダンベルを使用し、−20℃において、引張速度50m
m/分で測定し、そのときの破断点応力が200kg/
cm 2以上のものを合格とした。
【0021】衝撃強度:−20℃において、直径50m
mの円板状試験片上に、荷重3040gの先端径5/8
インチの錘を落下させ、錘の落下距離を変えることによ
り、一定枚数の試験片の50%が破壊するに要するエネ
ルギーより衝撃強度(kg・cm)を求めた。−20度
における衝撃強度が防食層ポリエチレンについては、5
0kg・cm以上を合格とし、保護層ポリプロピレンに
ついては、60kg・cm以上を合格とした。
【0022】
【実施例】
実施例1:100A鋼管表面にプライマーを塗布した
後、変性ポリエチレンを接着層として被覆した。その直
後に防食層として、帯電防止剤「エレクトロストリッパ
ーTS」(花王石鹸)を0.001重量%添加した高密
度ポリエチレン(MI 0.25g/10min、密度0.
94g/cm3)を230℃に溶融してクロスヘッドダ
イから1.5mmの厚さに押出被覆し、水冷した。次い
で、他のクロスヘットダイから保護層としてポリプロピ
レン(MI 0.90g/10min、密度0.90g/c
3)を200℃に溶融して1.5mmの厚さに押出被
覆した。
【0023】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は2.3kg/10c
m、防食層のポリエチレンの破断点応力は355kg/
cm2、衝撃強度は80kg・cmであった。また、保
護層ポリプロピレンの破断点応力は500kg・c
2、衝撃強度は120kg・cmであった。よって、
防食層と保護層の剥離性が良好で、両樹脂の破断点応
力、衝撃強度とも問題なかった。
【0024】実施例2:100A鋼管表面にプライマー
を塗布した後、変性ポリエチレンを接着層として被覆し
た。その直後に防食層として、帯電防止剤「エレクトロ
ストリッパーTS」(花王石鹸)を60重量%添加した
高密度ポリエチレン(MI 0.30g/10min、密
度0.938g/cm3)を240℃に溶融してクロスヘ
ッドダイから1.5mmの厚さに押出被覆し、水冷し
た。次いで、他のクロスヘッドダイから保護層としてポ
リプロピレン(MI 0.90g/10min、密度0.
90g/cm3)を200℃に溶融して1.5mmの厚
さに押出被覆した。被覆後、直ちに水冷を行った。
【0025】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は0.9kg/10c
m、防食層のポリエチレンの破断点応力は305kg/
cm2、衝撃強度は65kg・cmであった。また、保
護層ポリプロピレンの破断点応力は500kg・c
2、衝撃強度は120kg・cmであった。よって、
防食層と保護層の剥離性が良好で、両樹脂の破断点応
力、衝撃強度とも問題なかった。
【0026】実施例3:100A鋼管表面にプライマー
を塗布した後、変性ポリエチレンを接着層として被覆し
た。その直後に防食層として、高密度ポリエチレン(M
I 0.25g/10min、密度0.942g/cm3
を230℃に溶融してクロスヘッドダイから1.5mm
の厚さに押出被覆し、水冷した。次いで、他のクロスヘ
ッドダイから保護層として、花王石鹸株式会社製の帯電
防止剤「エレクトロストリッパーTS」を0.001重
量%添加したポリプロピレン(MI 0.95g/10m
in、密度0.90g/cm3)を200℃に溶融して
1.5mmの厚さに押出被覆した。被覆後、直ちに水冷
を行った。
【0027】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は2.2kg/10c
m、防食層のポリエチレンの破断点応力は360kg/
cm2、衝撃強度は80kg・cmであった。また、保
護層ポリプロピレンの破断点応力は495kg・c
2、衝撃強度は120kg・cmであった。よって、
防食層と保護層の剥離性が良好で、両樹脂の破断点応
力、衝撃強度とも問題なかった。
【0028】実施例4:100A鋼管表面にプライマー
を塗布した後、変性ポリエチレンを接着層として被覆し
た。その直後に防食層として、高密度ポリエチレン(M
I 0.15g/10min、密度0.947g/cm3
を230℃に溶融してクロスヘッドダイから1.5mm
の厚さに押出被覆し、水冷した。次いで、他のクロスヘ
ッドダイから保護層として、花王石鹸株式会社製の帯電
防止剤「エレクトロストリッパーTS」を60重量%添
加したポリプロピレン(MI 1.0g/10min、密
度0.895g/cm3)を200℃に溶融して1.5m
mの厚さに押出被覆した。被覆後、直ちに水冷を行っ
た。
【0029】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は0.8kg/10c
m、防食層のポリエチレンの破断点応力は360kg/
cm2、衝撃強度は80kg・cmであった。また、保
護層ポリプロピレンの破断点応力は455kg・c
2、衝撃強度は110kg・cmであった。よって、
防食層と保護層の剥離性が良好で、両樹脂の破断点応
力、衝撃強度とも問題なかった。
【0030】実施例5:表1に示す帯電防止剤を添加し
た保護層ポリプロピレンを使用し、管径100A鋼管に
実施例1と同様に被覆し、得られた被覆鋼管の防食層ポ
リエチレンと保護層ポリプロピレンの剥離強度、破断点
応力、衝撃強度を評価し、結果を表2に示す。
【0031】参考例1:防食層として、帯電防止剤を添
加していない高密度ポリエチレンを用い、保護層とし
て、帯電防止剤を添加していないポリプロピレンを用い
て、実施例1と同様に押出被覆した。
【0032】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は12.0kg/10
cm、防食層のポリエチレンの破断点応力は360kg
/cm2、衝撃強度は80kg・cmであった。また、
保護層ポリプロピレンの破断点応力は500kg・cm
2、衝撃強度は120kg・cmであった。防食層と保
護層が溶着し、両樹脂の剥離性が悪化した。
【0033】参考例2:防食層として、花王石鹸株式会
社製の帯電防止剤「エレクトロストリッパーTS」を7
0重量%添加した高密度ポリエチレンを用い、保護層と
してポリプロピレンを用いて、実施例1と同様に押出被
覆した。
【0034】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は0.7kg/10c
mであったが、防食層のポリエチレンの破断点応力は1
85kg/cm2、衝撃強度は45kg・cmとなり、
剥離性は問題なかったが、防食層のポリエチレンの機械
的強度が悪化した。
【0035】参考例3:防食層として、花王石鹸株式会
社製の帯電防止剤「エレクトロストリッパーTS」を7
0重量%添加したポリプロピレンを用いて、実施例1と
同様に押出被覆した。
【0036】得られた被覆鋼管の防食層ポリエチレンと
保護層ポリプロピレンの剥離強度は0.7kg/10c
mであったが、保護層のポリプロピレンの破断点応力は
260kg/cm2、衝撃強度は50kg・cmとな
り、剥離性は問題なかったが、保護層のポリプロピレン
の機械的強度が悪化した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明の多重被覆鋼管は、防食層のポリ
エチレン、保護層のポリプロピレンの剥離性を著しく改
良し、ポリエチレン、ポリプロピレンの樹脂組成に制約
されることなく該樹脂を多重被覆鋼管に使用でき、機械
的強度、低温衝撃性に優れ、さらに押出特性、ウェルド
強度に優れた多重被覆鋼管を提供できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/12 C08L 23/12 (72)発明者 大森 克己 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 笹田 克彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 和田 英之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管の外側にポリエチレン樹脂層が防
    食層として被覆され、その外面にはポリプロピレン樹脂
    層が保護層として被覆されている多重被覆金属管におい
    て、該ポリエチレン樹脂層及びポリプロピレン樹脂層の
    うち少なくとも1層に帯電防止剤が0.001〜60重
    量%含まれていることを特徴とする多重被覆鋼管
JP23617896A 1996-09-06 1996-09-06 多重被覆金属管 Pending JPH1076603A (ja)

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