JPH1075477A - 移動端末用情報通信システム - Google Patents

移動端末用情報通信システム

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Publication number
JPH1075477A
JPH1075477A JP8230993A JP23099396A JPH1075477A JP H1075477 A JPH1075477 A JP H1075477A JP 8230993 A JP8230993 A JP 8230993A JP 23099396 A JP23099396 A JP 23099396A JP H1075477 A JPH1075477 A JP H1075477A
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JP
Japan
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information
mobile terminal
importance
communication system
vehicle
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Application number
JP8230993A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kanemitsu
寛幸 金光
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動端末の移動状況を考慮して効果的な情報
通信を可能にする移動端末用情報通信システムを提供す
る。 【解決手段】 モデム12を介して情報提供センタと通
信を行う無線通信機20と、所定の移動抑制レベルの警
告を音声出力する音声合成装置14とを接続し、またナ
ビゲーションシステム等との通信、車速センサからの信
号を受信する車載コンピュータ10は、情報提供センタ
から情報を受信すると、その情報の重要度を判定し、更
には車両の移動状態を検出し、情報の重要度のレベルに
応じた移動抑制、例えば当該レベルに応じた警告のメッ
セージを出力させる。特に重要度の高い情報の場合に
は、警告により運転者に車両の停車等移動の抑制を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動端末用情報通信
システム、特に移動端末が重要度の高い情報を確実に受
信できるようにするための移動端末用情報通信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体、例えば車両には、近年、ナビゲ
ーションシステムや自動車電話等の情報通信機器が搭載
され、無線回線を介して外部との情報通信が可能となっ
ている。もちろん、車載用に限らず携帯電話、PHS等
の情報通信機器が車内に持ち込まれ利用されることも多
い。これらの情報通信機器を用いることで、車両の中に
いながら外部と会話を行ったり、情報提供事業者のデー
タベースをアクセスして種々の情報を取得することがで
きる。
【0003】このうち、ナビゲーションシステムは、固
定的な地図情報等を車載のCD−ROMに記憶して予め
保持しているが、その他にも情報提供センタから様々な
情報を必要に応じて受信することができる。その情報に
は、ニュース、宣伝広告等車両の走行に重要でない情報
から乗員が依頼した目的地周辺詳細地図、施設等に関す
る情報、更にはシステムのアプリケーションに関する情
報等状況によって重要度が変わるあるいは常に重要度の
高い情報等が含まれている。ナビゲーションシステム
は、車両の移動中にこれらの情報を受信し、運転者に各
種情報を提供したり、システムのアップデートなどを行
っている。
【0004】ところで、情報の取得中に車両が移動する
と、移動体情報通信の電波受信環境の変化から情報が途
切れてしまう可能性が生じてしまう。例えば、情報の取
得中にトンネル等に入ってしまえば、通信が途切れてし
まう可能性が非常に高くなる。情報取得の途中で通信が
中断してしまった場合、途中まで取得したデータが無駄
になるばかりか情報の再送が必要となるため回線使用料
が無駄になってしまう。
【0005】そこで、従来では、例えば、特開平6−7
8075号公報に示されたように通信中に電話回線が切
断された場合でも電話回線が再接続されたときには電話
回線切断の直前の状態から情報センターとの通信を再開
できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、取得中
の情報には非常に重要な情報が存在するが、仮にナビゲ
ーションシステムのアップデートに関する情報を受信し
かつ書換え中であるのにもかかわらず通信回線の切断等
が発生したとすると、ナビゲーションシステムの動作が
不能になってしまう場合が生じてしまう。従って、重要
度の高い情報の取得中における車両の移動は、好ましく
ない。
【0007】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、移動体に搭載され
た端末や、可搬型の端末(携帯端末)等の移動端末の移
動状況を考慮して効果的な情報通信を可能にする移動端
末用情報通信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明は、移動可能な移動端末と、無
線回線を介して情報提供局からの情報を受信する情報受
信手段とを有する移動端末用情報通信システムにおい
て、前記情報受信手段が情報を受信している時には、前
記移動端末の移動を抑制する移動抑制手段を有すること
を特徴とする。
【0009】第2の発明は、移動可能な移動端末と、無
線回線を介して情報提供局からの情報を受信する情報受
信手段とを有する移動端末用情報通信システムにおい
て、前記移動端末に搭載され、前記情報提供局からの情
報を取得する情報受信手段と、前記情報受信手段が受信
する情報の重要度を判定する重要度判定手段と、前記情
報受信手段が受信する情報の重要度が高いと判断される
場合には前記移動端末の移動を抑制する移動抑制手段と
を有することを特徴とする。
【0010】第3の発明は、第2の発明において、前記
重要度判定手段は、前記移動端末に搭載され、各情報に
割り当てられた重要度判定情報に基づいて情報の重要度
を判定することを特徴とする。
【0011】第4の発明は、第2の発明において、前記
移動抑制手段は、情報の重要度に応じて前記移動端末の
移動抑制のレベルを変更することを特徴とする。
【0012】第5の発明は、第2の発明において、前記
移動抑制手段は、前記移動端末の移動を検出したときに
受信している情報の重要度に応じて警告を発する警告出
力部を有することを特徴とする。
【0013】すなわち、上記発明によれば、移動端末が
受信する情報によっては、具体的には第2乃至第5の発
明のように重要な情報を取得するような場合には移動端
末の移動を抑制するようにして、情報の取得を確実に行
えるようにした。ここで、移動の抑制として、移動の抑
制を情報の重要度のレベルに応じて、例えば運転者等に
注意を喚起するレベルや移動端末の移動を禁止するレベ
ル等種々のレベルを設定することができる。また、この
レベルに応じた警告を音若しくは音声出力することで運
転者に警告することができる。
【0014】第6の発明は、移動可能な移動端末と、無
線回線を介して情報提供局からの情報を受信する情報受
信手段とを有する移動端末用情報通信システムにおい
て、前記移動端末は、前記情報提供局からの情報を取得
する情報受信手段と、前記情報提供局への情報送信要求
を行う際に発行するコマンドの重要度を予め判定するコ
マンドレベル判定手段と、前記コマンドレベル判定手段
の判定結果に応じて前記移動端末の移動抑制を情報通信
開始前に行う移動抑制手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】第7の発明は、移動可能な移動端末と、無
線回線を介して情報提供局からの情報を受信する情報受
信手段とを有する移動端末用情報通信システムにおい
て、前記移動端末は、前記情報提供局からの情報を取得
する情報受信手段と、前記情報提供局への情報送信要求
を行う際に発行するコマンドの重要度を予め判定するコ
マンドレベル判定手段と、発行するコマンドの重要度が
高い場合には当該コマンドによる情報送信要求を前記移
動端末の移動状態に応じて禁止する情報送信要求制御手
段とを有することを特徴とする。
【0016】上記第6及び第7の発明は、情報提供局へ
の情報送信要求を行う際に発行するコマンドの重要度を
予め判定するようにして、情報の受信前にその重要度を
判定し移動端末の移動の抑制をできるようにした。
【0017】第8の発明は、移動可能な移動端末と、無
線回線を介して情報提供局からの情報を受信する情報受
信手段とを有する移動端末用情報通信システムにおい
て、前記移動端末は、前記情報提供局からの情報を取得
する情報受信手段と、前記情報提供局への情報送信要求
を行う際に発行するコマンドを予め判定するコマンドレ
ベル判定手段と、発行するコマンドの判定結果並びに前
記移動端末の移動状態に応じて当該コマンドによる情報
送信要求を禁止する情報送信要求制御手段とを有するこ
とを特徴とする。すなわち、この発明は、移動端末が情
報を確実に受信できないと判断した場合、情報提供局側
において情報の送信要求に対する回答を見合わせるよう
にした。
【0018】第9の発明は、第2の発明において、前記
重要度判定手段は、前記移動端末側で動作し前記移動端
末の移動に関わるアプリケーションの進行度に応じて当
該情報の重要度を変更することを特徴とする。例えば、
目的地周辺の詳細地図は目的地から遠い位置ではそれほ
ど重要ではないが、目的地に近づくに連れ重要度は高く
なる。本発明によれば、このような場合、移動端末の移
動に伴い移動端末が受信する情報の重要度を変更するこ
とができる。
【0019】更に、第10の発明は、第2乃至第4の発
明において、前記重要度判定手段は、前記移動端末に搭
載され、前記情報受信手段が受信する情報の重要度の判
定に使用する重要度テーブルを含み、前記重要度テーブ
ルの内容を変更する重要度設定手段を有することを特徴
とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0021】実施の形態1.図1は、本発明に係る移動
端末用情報通信システムの一実施の形態を示した概略的
な全体構成図であり、本実施の形態においては、車両へ
の情報提供を行うためのシステムに応用した例で説明す
る。移動端末用情報通信システムは、車両に無線回線を
介して情報通信を行う情報提供局である情報提供センタ
1と、車両に搭載され情報提供センタ1との間で無線通
信を行う情報通信装置2とで構成される。図2は、この
情報通信装置2のブロック構成図である。車載コンピュ
ータ10には、モデム(アダプタ)12、音声合成装置
14、操作部16及び表示部18が接続されている。モ
デム(アダプタ)12は、自動車電話等の無線通信機2
0を接続し、情報提供センタ1から送られてくる情報の
受信や情報提供センタ1への情報送信要求を行う。情報
の受信は、車両の乗員が行う情報送信要求に限らず車載
コンピュータ10等システムが発する送信要求あるいは
情報提供センタ1からの自発的な送信により行われる。
音声合成装置14にはスピーカ22が内蔵されており、
車載コンピュータ10からの指示に従い音(音声)出力
を行うことで運転者に警告を発する。操作部16は、車
載コンピュータ10に対して後述する設定処理等を行う
ために使用される。表示部18は、操作部16による設
定内容等を表示したりメッセージの出力を行う。更に、
車載コンピュータ10には、車速センサ等車両の搭載さ
れた装置やナビゲーションシステム等の他のコンピュー
タシステムにも接続されており、各種装置から信号を受
信したり他のコンピュータとの間で通信を行う。
【0022】図3は、車載コンピュータ10が保持する
情報重要度テーブルを示した図である。情報提供センタ
1から送られてくる情報には、それぞれデータ種別等を
表すヘッダが付加されているが、この情報重要度テーブ
ルには、そのデータ種別毎に重要度が割り付けられて設
定されている。
【0023】本実施の形態において特徴的なことは、情
報提供センタ1から情報を受信しているときに情報重要
度テーブルを参照することによって得られたその情報の
重要度に応じて車両の移動を抑制することである。つま
り、重要度の高い情報の取得中においては、車両の移動
を抑制し、その情報の取得を確実に行えるようにしたこ
とである。
【0024】次に、本実施の形態における動作について
図4に示したフローチャートを用いて説明する。
【0025】車載コンピュータ10は、無線通信機2
0、モデム12を介して情報提供センタ1からの情報を
取得しているかどうかを判定し(ステップ101)、情
報の取得中であるときには、更に情報重要度テーブルを
参照して取得中の情報の重要度の判定を行う(ステップ
102)。
【0026】ところで、重要度は、例えば次のようにし
て設定する。重要度5は、途中で情報受信が途切れると
システム的に安定動作が望めなくなる可能性のある情報
に設定する。例えば、車載コンピュータ上で動作するア
プリケーションを情報提供センタ1から受信し遠隔書換
えをしている場合におけるそのアプリケーションがこれ
に相当する。重要度4は、途中で情報受信が途切れると
あるデータ群をセットで情報提供をしなければならない
のにその一部が欠落するため結果として情報提供の目的
が達成されない情報に設定する。例えば、名称、電話番
号、住所等から構成される施設に関する情報がこれに相
当する。重要度3は、途中で情報受信が途切れると単一
のデータを完全に受信することができなくなり結果とし
て情報提供の目的が達成されない情報に設定する。例え
ば、目的地周辺の詳細地図などの画像データがこれに相
当する。重要度2は、途中で情報受信が途切れるとデー
タの一部が欠落するが、途切れる前に受信できた情報や
その他の情報で情報提供の目的が達成できる情報に設定
される。例えば、ニュースなどがこれに相当する。重要
度1は、途中で情報受信が途切れデータそのものを失っ
たとしてもその情報自身が重要でないため特に問題が生
じない情報に設定される。例えば、宣伝等がこれに相当
する。本実施の形態では、以上のような5段階に情報を
分類したが、他の方法や分類数で重要度を設定してもか
まわない。なお、以降の説明において、特に断らない限
りここで説明した5段階分類の重要度を用いることにす
る。
【0027】車載コンピュータ10は、ステップ102
における判定の結果、情報重要度テーブルに設定された
重要度に従い受信している情報の重要度が一定値以上、
例えば3以上の時に音声合成装置14から警告を発する
ことになる(ステップ103)。なお、受信している情
報にはデータ種別が付加されているので、このデータ種
別を重要度判定情報として使用することで各情報の重要
度を得ることができる。
【0028】このように、本実施の形態によれば、重要
度の高い情報を受信しているときに警告を発するように
したので、運転者に車両の走行を抑制させることができ
る。つまり、運転者は、警告が発せられたとき、例えば
停止中であれば情報の取得が終了するまで車両をスター
トさせずに一時待機したり、走行中であれば受信状態の
良いと思われる場所に一時停止したりすることができ
る。なお、音声合成装置14が発する警告は、単なる音
出力でも音声出力でもよい。また、車両の周辺の通信阻
害物の存在状況から、車両が通信阻害物に接近する方向
に移動しようとした場合に一層警告の強さ(音量、メッ
セージ内容等)を高めるようにしてもよい。逆に、車両
が通信阻害物に対して遠ざかる場合には、上記警告の強
さを弱めるようにしてもよい。
【0029】実施の形態2.上記実施の形態1では、情
報の重要度の高低により警告を発すること、具体的には
受信した情報の重要度が一定値以上の場合に警告を発す
るようにしたが、本実施の形態においては、重要度に応
じたレベルの警告を発するようにしたことを特徴として
いる。本実施の形態におけるシステム構成は、実施の形
態1と同じである。なお、以降の実施の形態においても
特に断らない限り同様とする。
【0030】次に、本実施の形態における動作について
図5を用いて説明する。
【0031】車載コンピュータ10は、無線通信機2
0、モデム12を介して情報提供センタ1からの情報を
取得しているかどうかを判定し(ステップ201)、情
報の取得中であるときには、更に情報重要度テーブルを
参照して取得中の情報の重要度の判定を行う(ステップ
202)。そして、重要度のレベルに応じた警告情報を
取得し警告情報をセットする(ステップ203)。例え
ば、重要度5のようにレベルの高いものは、「データが
取得できないと今後の動作に支障を来すおそれがありま
す。」という表示と音声を出力し、重要度3のように中
程度のレベルのものは、「情報が提供できない場合があ
ります。」という表示と警告音という具合に設定され
る。なお、出力されるメッセージは、車載コンピュータ
10に登録しておいてもよいし、車載コンピュータ10
にはメッセージ番号だけで実際のメッセージは音声合成
装置14に記憶させるようにしてもよい。そして、車載
コンピュータ10は、音声合成装置14からセットされ
た警告内容のメッセージ等を出力する(ステップ20
4)。このとき、表示部18にもメッセージの内容を文
字表示する。
【0032】以上のようにして、本実施の形態によれ
ば、重要度のレベルに応じた警告を行うことができる。
なお、ステップ202における一定値は、固定的なもの
である必要はなく、重要度が1以上の場合とすると全て
の情報取得に対してメッセージを発するようにすること
ができる。
【0033】実施の形態3.上記各実施の形態において
は、車両が実際に受信している情報の重要度に基づいて
移動の抑制つまり警告を発するようにしていた。本実施
の形態においては、車両側から情報の送信要求をする際
にその要求を行うコマンドの重要度を予め判定すること
で、送られてくるであろう情報の重要度を事前に知り移
動の抑制を行うようにしたことを特徴としている。図6
は、車載コンピュータ10が保持するコマンド重要度テ
ーブルを示した図である。図6に示したように、各コマ
ンドに予め割り当てられたコマンドIDと重要度とを対
応づけている。
【0034】次に、本実施の形態における動作について
図7に示したフローチャートを用いて説明する。
【0035】例えば、運転者が目的地までの地図情報を
入手したいため操作部16から所定の操作を行うと、そ
の情報取得のためのコマンドが車載コンピュータ10の
内部において発行される(ステップ301)。そして、
コマンド重要度テーブルを参照して発行されたコマンド
の重要度の判定を行う(ステップ302)。そして、コ
マンドの重要度が一定値以上、例えば3以上の時に音声
合成装置14から警告を発することになる(ステップ3
03)。
【0036】また、発行されたコマンドの重要度が高い
場合には、図8に示した表示例を表示部18に表示し
て、運転者に車両の移動をさせないような警告並びに確
認を行うことで、情報受信を確実にできるように停車さ
せ、重要度の高い情報の取得を確実にできるようにす
る。情報通信装置2は、図8において運転者は「はい」
を選択することによってはじめて回線を接続し情報の受
信処理を行う。また、例えば、高速道路上では走行中に
停止をすることはできないので、このような場合には運
転者は「いいえ」を選択し停車できる状況になってから
再度情報の送信要求を行うことになる。
【0037】以上のように、本実施の形態によれば、情
報の受信前に警告を発することができるため、運転者に
車両の移動を抑制させ必要に応じて待機させることがで
きる。
【0038】実施の形態4.上記実施の形態3において
は、情報送信要求の際に発行されるコマンドの重要度を
事前に判定することによって警告を発するようにした。
本実施の形態においては、更に車両状態を考慮したこと
を特徴としている。車両状態というのは、車両の所在位
置(現在位置の道路環境、状況)や走行状態、また車両
全体の仕様等をいい、例えば、車速、どの道路(一般道
路、高速道路)を走行しているのかなどの状態をいう。
【0039】次に、本実施の形態における動作について
図9に示したフローチャートを用いて説明する。
【0040】例えば、運転者が目的地までの地図情報を
入手したいため所定の操作を行うと、その情報取得のた
めのコマンドが車載コンピュータ10の内部において発
行される(ステップ401)。そして、コマンド重要度
テーブルを参照して発行されたコマンドの重要度の判定
を行う(ステップ402)。判定の結果、その重要度が
一定値以上、例えば3以上でなければ上記各実施の形態
と同様に警告を発することなく処理を終了する。すなわ
ち、車両状態がよく情報が正常に受信できるようなとき
には警告をあえて発する必要がない。ここで、重要度が
一定値以上の場合、車両状態をチェックし問題の有無の
判定を行う(ステップ403)。例えば、車速センサか
らの信号を検出し、高速走行であるとき、あるいはナビ
ゲーションシステムからのデータにより車両の現在位置
が高速道路上であると判断されたときなどは、高速走行
により情報の受信が確実にできるとの確証がないため情
報の取得に問題有りと判断する。また、問題の有無は、
単なる車両の走行状態のみならず車両が搭載する無線通
信機器の仕様にも依存する。例えば、PHSを使用する
ときは約60km/h以上のときは回線接続が困難とな
る。従って、このような仕様等に依存するチェックも行
い、問題の有無の判断を行う。
【0041】ステップ403において問題有りと判断さ
れれば、音声合成装置14から情報取得に問題があるた
め送信要求の送信を禁止したという旨の警告を発するこ
とになる(ステップ404)。この際、車載コンピュー
タ10は、情報提供センタ1との回線接続を行わない。
一方、車両状態から情報取得に何ら問題ないと判断した
ときは、警告をあえて発する必要はない。
【0042】このように、本実施の形態によれば、情報
送信要求のコマンドの重要度のみならず車両状態に応じ
て警告の出力すなわち車両の移動の抑制を行うことがで
きる。
【0043】実施の形態5.上記各実施の形態では、基
本的に車両側に移動抑制の手段を設けた。本実施の形態
においては、情報提供センタ1側に車両の移動抑制をさ
せるための手段を設けたことを特徴としている。
【0044】情報提供センタ1は、図2に示した無線通
信機、モデム及び車載コンピュータに相当するコンピュ
ータを有している。また、図3に示した情報重要度テー
ブルも保持している。
【0045】次に、本実施の形態における情報提供セン
タ1の動作について図10に示したフローチャートを用
いて説明する。
【0046】情報提供センタ1は、車両から情報送信要
求を受け取ると(ステップ501)、その送信要求のあ
った情報の重要度を情報重要度テーブルを参照して得る
(ステップ502)。その重要度が一定値以上のとき、
更に送信要求をした車両が移動中であるかを検出する
(ステップ503)。情報提供センタ1は、路上に配置
された監視カメラや情報送信要求とともに送られてくる
車速等の情報により車両が移動中であるかどうかを検出
することができる。そして、その重要度が一定値以上の
時であって車両が移動中の場合、車両が確実に情報の受
信ができない状態であると判断してその回答を保留する
(ステップ504)。つまり、情報の送信を行わない。
但し、この場合はその旨の警告メッセージを送信する。
なお、情報の重要度が一定値に満たない場合、車両が移
動中でない場合は、通常通り要求のあった情報の送信を
行う(ステップ505)。
【0047】このように、本実施の形態においては、重
要度の高い情報の送信要求があったとき車両が移動中で
あるときには要求のあった情報の送信を保留するので、
無駄な回答となる情報送信の回数を低減することができ
る。なお、上記説明では、移動中すなわち車速が0か否
かを情報送信の基準としたが、車速に応じて情報送信の
可否を判断するようにしてもよい。また、エンジンの振
動状態(エンジンの回転数等)に応じて情報送信の可否
を判断するようにしてもよい。
【0048】実施の形態6.上記実施の形態1において
は、受信する情報に対して固定的な重要度を割り当てて
いたが、本実施の形態においては、重要度を可変とする
ことを特徴としている。
【0049】例えば、ナビゲーションシステムにおいて
目的地を設定し、現在地からその目的地までの経路誘導
に必要な地図情報を情報提供センタ1から入手しようと
している場合、目的地から遠く離れた現在地において
は、目的地周辺の詳細な住宅地図はまだそれほど重要で
ないが、目的地に近づくとその住宅地図は非常に重要と
なる。すなわち、ナビゲーションシステム上において同
じ経路誘導のアプリケーションが動作しているときでさ
え同じ地図情報の重要度が変わることになる。従って、
本実施の形態においては、車両側で動作するアプリケー
ションの進行度に応じて受信した情報の重要度を変更す
るようにしたことを特徴としている。
【0050】次に、本実施の形態における動作について
図11に示したフローチャートを用いて説明する。
【0051】前述したナビゲーションシステムにおいて
目的地を設定し、現在地からその目的地までの経路誘導
に必要な地図情報を情報提供センタ1から入手しようと
している場合の例で説明すると、経路誘導アプリケーシ
ョンが動作を開始したばかりでまだ現在地近辺を走行し
ているときには目的地周辺の住宅地図の重要度はそれほ
ど高くなくてよいので、情報重要度テーブルには3が設
定されている。車両が走行し、目的地がある程度近くな
ると住宅地図の重要度はやや高くなるのでこれを変更事
由とし(ステップ601)、例えば重要度テーブルの値
を4に変更する(ステップ602)。車載コンピュータ
10は、ナビゲーションシステムの経路誘導アプリケー
ションに目的地までの距離に応じてイベントを発生さ
せ、それを変更事由として重要度の設定変更のタイミン
グを得ることができる。あるいは、車両の走行位置と目
的地までの距離をナビゲーションシステムからのデータ
により得て自らイベントを発生させてもよい。同様にし
て、車両が目的地付近に達すると住宅地図の重要度は更
に高くなり5に設定変更される(ステップ601,60
2)。
【0052】本実施の形態によれば、以上のように情報
の使用する状態に応じて情報の重要度を自動的に変更す
ることができる。重要度の変更ができるということは、
使用状態に応じた警告を発することができるということ
になり、運転者に車両の移動の抑制を適切にさせること
ができる。
【0053】なお、重要度を変更するという本実施の形
態の特徴的な事項を、経路誘導アプリケーションに基づ
いてその進み具合によってイベントを発生させるという
例により説明をしたが、車両の移動に関わるアプリケー
ション、例えば移動スケジュール管理アプリケーション
などにおいて所定に時刻に近づくにつれイベントを発生
させて警告を発するようにすることなど同一情報の重要
度が時系列的に変化するアプリケーションを動作させる
ときにも応用することができる。
【0054】実施の形態7.上記実施の形態6では、ア
プリケーションの進行度によって情報の重要度を可変に
した。本実施の形態においては、重要度設定手段を設け
て重要度テーブルの内容を変更できるようにしたことを
特徴とする。図2においては、運転者は、操作部16を
操作することで車載コンピュータ10が持つ重要度の値
の設定変更を行う。これにより、個人的に嗜好性の強い
もののプライオリティを上げることができる。図12
は、表示部18に表示された設定画面の例を示す。この
場合、操作部16と表示部18とは同じ構成となる。図
12の例では、重要度の値を表示せずに各情報の並び順
により重要度を決定するようにしている。もちろん、値
が設定できるようにしてもよい。
【0055】なお、重要度の値は、運転者に自由に設定
できるようにしてもよいが、システム関係の情報等も重
要度設定の対象となっているため、一定値以下の重要度
である情報のみを設定対象とすることが望ましい。
【0056】以上のように、前述した各実施の形態にお
いては、情報の重要度に応じて車両の移動の抑制を行う
ように、重要度の高い情報の受信を確実にできるように
した。但し、この効果を奏するために、上記実施の形態
3、4のように情報を受信する前における処理である場
合は必ず車両側に各構成要素を具備させなくてはならな
いが、他の実施の形態においては、実施の形態5のよう
に車両側に限らず情報提供センタ1側に持たせるように
してもよい。例えば、実施の形態1、2においては、情
報の重要度を判定する重要度判定手段並びに車両が受信
する情報の重要度に応じて車両の移動を抑制する移動抑
制手段を、車両側に設けて情報の重要度を自ら判定しそ
の重要度に応じた警告を発するようにしているが、重要
度判定手段及び移動抑制手段を情報提供センタ1に設
け、情報の重要度を情報提供センタにおいて判定し、警
告情報を情報提供センタ1から車両に送信するようにし
ても実現可能である。あるいは、重要度判定手段のみを
情報提供センタ1に設け、データ種別の代わりに情報提
供センタにおいて判定した情報の重要度そのものを重要
度判定情報として車両に送信するようにしても実現可能
である。
【0057】また、上記各実施の形態において車両の移
動の抑制を音声合成装置14からの警告出力ということ
で説明したが、その他の抑制する方法でもよい。例え
ば、情報受信中にエンジンを停止させ車両のスタートを
させないようにしたりすることも可能である。この場
合、エンジン振動が車両コンピュータへのデータ書込み
に悪影響を及ぼすこともなくなるので、一層確実に情報
の取得(データ蓄積)が可能となる。
【0058】また、移動体として車両の場合で説明した
が、他に限られたものではない。更に、可搬型の端末、
携帯端末などの移動可能な端末に応用もできる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、受信する情報によって
は、具体的には重要度の高い情報を受信しているときに
は移動端末の移動を抑制するようにしたので、その情報
を確実に受信できるようにすることが可能となる。
【0060】また、重要度に応じた移動抑制のレベルに
より異なる警告を発するようにしたので、情報の重要度
に見合う移動抑制を運転者に取らせることが可能とな
る。
【0061】また、警告出力部を設けたので、音又は音
声により移動の抑制を告知することが可能となる。
【0062】また、移動端末側で情報送信要求の際に発
行されるコマンドを判定するようにしたので、情報の受
信前に移動端末の移動の抑制を行うことが可能となる。
【0063】特に、重要度の高い情報を受信したい場
合、移動端末の移動中であればその情報の送信要求を禁
止するようにしたので、情報受信の途切れによる再送、
回線使用料等の無駄を未然に防止することが可能とな
る。
【0064】また、情報提供局側においても移動端末の
移動中であればその情報の送信要求に対する回答を保留
するようにしたので、情報受信の途切れによる再送、回
線使用料等の無駄を未然に防止することが可能となる。
【0065】また、移動端末側における移動に関わるア
プリケーションの進行度によって情報の重要度を設定変
更できるので、移動の状況に応じた適切な移動抑制を行
うことが可能となる。
【0066】また、重要度設定手段を設け重要度の値を
変更できるようにしたので、運転者の嗜好等によっても
重要度を任意に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動端末用情報通信システムの
一実施の形態を示した概略的な全体構成図である。
【図2】 第1の実施の形態における情報通信装置のブ
ロック構成図である。
【図3】 第1の実施の形態における車載コンピュータ
が保持する情報重要度テーブルを示した図である。
【図4】 第1の実施の形態における動作を示したフロ
ーチャートである。
【図5】 第2の実施の形態における動作を示したフロ
ーチャートである。
【図6】 第3の実施の形態における車載コンピュータ
が保持するコマンド重要度テーブルを示した図である。
【図7】 第3の実施の形態における動作を示したフロ
ーチャートである。
【図8】 第3の実施の形態において表示部への表示例
を示した図である。
【図9】 第4の実施の形態における動作を示したフロ
ーチャートである。
【図10】 第5の実施の形態における動作を示したフ
ローチャートである。
【図11】 第6の実施の形態における動作を示したフ
ローチャートである。
【図12】 第7の実施の形態において重要度を設定す
るために使用する設定画面例を示した図である。
【符号の説明】
1 情報提供センタ、2 情報通信装置、10 車載コ
ンピュータ、12 モデム(アダプタ)、14 音声合
成装置、16 操作部、18 表示部、20無線通信
機、22 スピーカ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な移動端末と、無線回線を介し
    て情報提供局からの情報を受信する情報受信手段とを有
    する移動端末用情報通信システムにおいて、 前記情報受信手段が情報を受信している時には、前記移
    動端末の移動を抑制する移動抑制手段を有することを特
    徴とする移動端末用情報通信システム。
  2. 【請求項2】 移動可能な移動端末と、無線回線を介し
    て情報提供局からの情報を受信する情報受信手段とを有
    する移動端末用情報通信システムにおいて、 前記移動端末に搭載され、前記情報提供局からの情報を
    取得する情報受信手段と、 前記情報受信手段が受信する情報の重要度を判定する重
    要度判定手段と、 前記情報受信手段が受信する情報の重要度が高いと判断
    される場合には前記移動端末の移動を抑制する移動抑制
    手段と、 を有することを特徴とする移動端末用情報通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動端末用情報通信シス
    テムにおいて、 前記重要度判定手段は、前記移動端末に搭載され、各情
    報に割り当てられた重要度判定情報に基づいて情報の重
    要度を判定することを特徴とする移動端末用情報通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の移動端末用情報通信シス
    テムにおいて、 前記移動抑制手段は、情報の重要度に応じて前記移動端
    末の移動抑制のレベルを変更することを特徴とする移動
    端末用情報通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の移動端末用情報通信シス
    テムにおいて、 前記移動抑制手段は、前記移動端末の移動を検出したと
    きに受信している情報の重要度に応じて警告を発する警
    告出力部を有することを特徴とする移動端末用情報通信
    システム。
  6. 【請求項6】 移動可能な移動端末と、無線回線を介し
    て情報提供局からの情報を受信する情報受信手段とを有
    する移動端末用情報通信システムにおいて、 前記移動端末は、 前記情報提供局からの情報を取得する情報受信手段と、 前記情報提供局への情報送信要求を行う際に発行するコ
    マンドの重要度を予め判定するコマンドレベル判定手段
    と、 前記コマンドレベル判定手段の判定結果に応じて前記移
    動端末の移動抑制を情報通信開始前に行う移動抑制手段
    と、 を有することを特徴とする移動端末用情報通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 移動可能な移動端末と、無線回線を介し
    て情報提供局からの情報を受信する情報受信手段とを有
    する移動端末用情報通信システムにおいて、 前記移動端末は、 前記情報提供局からの情報を取得する情報受信手段と、 前記情報提供局への情報送信要求を行う際に発行するコ
    マンドの重要度を予め判定するコマンドレベル判定手段
    と、 発行するコマンドの重要度が高い場合には当該コマンド
    による情報送信要求を前記移動端末の移動状態に応じて
    禁止する情報送信要求制御手段と、 を有することを特徴とする移動端末用情報通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 移動可能な移動端末と、無線回線を介し
    て情報提供局からの情報を受信する情報受信手段とを有
    する移動端末用情報通信システムにおいて、 前記移動端末は、 前記情報提供局からの情報を取得する情報受信手段と、 前記情報提供局への情報送信要求を行う際に発行するコ
    マンドを予め判定するコマンドレベル判定手段と、 発行するコマンドの判定結果並びに前記移動端末の移動
    状態に応じて当該コマンドによる情報送信要求を禁止す
    る情報送信要求制御手段と、 を有することを特徴とする移動端末用情報通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の移動端末用情報通信シス
    テムにおいて、 前記重要度判定手段は、前記移動端末側で動作し前記移
    動端末の移動に関わるアプリケーションの進行度に応じ
    て当該情報の重要度を変更することを特徴とする移動端
    末用情報通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至4記載の移動端末用情報
    通信システムにおいて、 前記重要度判定手段は、前記移動端末に搭載され、前記
    情報受信手段が受信する情報の重要度の判定に使用する
    重要度テーブルを含み、 前記重要度テーブルの内容を変更する重要度設定手段を
    有することを特徴とする移動端末用情報通信システム。
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