JPH1074988A - 超伝導細線の形成方法 - Google Patents

超伝導細線の形成方法

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JPH1074988A
JPH1074988A JP8229830A JP22983096A JPH1074988A JP H1074988 A JPH1074988 A JP H1074988A JP 8229830 A JP8229830 A JP 8229830A JP 22983096 A JP22983096 A JP 22983096A JP H1074988 A JPH1074988 A JP H1074988A
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Japan
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film
superconducting
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thin
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JP8229830A
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Akira Yoshida
晃 吉田
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Fujitsu Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性の良い薄膜から超伝導線を形成できる
ようにして,超伝導臨界電流を大きく, 且つ配線形成を
容易にする。 【解決手段】 1)酸化物基板上に酸化物超伝導体膜を
堆積し,該酸化物超伝導体膜をパターニングして超伝導
細線を形成する第1工程と,該酸化物基板を該超伝導体
細線から除去する第2工程とを含む,2)第1工程の後
に,超伝導細線の回りを絶縁膜で被覆する工程を含む
3)第1工程の後に,前記超伝導細線の回りを絶縁膜及
び導体膜で被覆する工程を含む,4)第1工程の後に,
前記酸化物基板を他の回路基板に貼り合わせる工程を含
む,5)酸化物基板上に下層酸化物超伝導体膜と絶縁膜
と上層酸化物超伝導体膜を順に堆積し,少なくとも該上
層酸化物超伝導体膜をパターニングして超伝導細線を形
成する第1工程と,該酸化物基板を該超伝導体細線から
除去する第2工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超伝導細線の形成方
法に関する。超伝導体を用いた線は, 抵抗が零で発熱し
ないため大電流が流せる。また,ストリップラインにす
ると抵抗が零であるため, 高速信号が鈍らずに伝送でき
る。そのため,特に集積回路中の大電流供給用線や高周
波線路用配線に用いられることが期待できる。
【0002】
【従来の技術】超伝導線を作製する従来例としては,通
常銀等のシースの中に超伝導酸化物材料を入れて, 線状
に伸ばし, その後アニールして超伝導セラミックを焼き
固める方法をとっている。
【0003】しかしながら,この方法で作製した超伝導
線は,超伝導薄膜に比べて超伝導臨界電流密度が低く,
特性の良い線は得られていない。また,この方法では径
が数10μm以下の細い線は作製できない等の問題があ
る。
【0004】さらに,この方法では,高周波信号を伝送
できるような同軸ケーブルの形状や,ストリップライン
形状を作製するのが難しい。それに比べて, 単結晶基板
上に堆積して作製した薄膜は, 従来例のセラミック細線
と異なり結晶が配向しているから, セラミック細線より
も超伝導臨界電流密度が高い。
【0005】また,酸化物超伝導薄膜を作製する場合の
典型的な堆積条件は, スパッタ法でアルゴンガスと 5%
酸素ガス雰囲気中で, ガスの圧力が 100〜200 mTorr,
基板温度が 600〜900 ℃で成膜する。
【0006】この堆積条件の下では, シリコン(Si)やGa
As等の半導体基板上に直接堆積しようとしても, 良好な
特性の膜ができない。さらには, 半導体基板自身が劣化
する可能性がある。
【0007】以上の理由により,酸化物超伝導体配線は
大きなメリットがあるにもかかわらず, 実際には使われ
ていない。また,薄膜堆積の方法を用いた酸化物超伝導
線の作製方法の従来例としては,薄い可塑性の基板(YS
Z; Yttria-Stabilized Zirconia) 上に高温超伝導薄膜
を堆積して線を作製する方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のバルク焼結体で
作製するセラミック線よりも超伝導臨界電流密度が大き
く, 半導体基板上に直接あるいはバッファ層を介して堆
積した薄膜よりも結晶性の良い膜から作製でき且つスト
リップラインやパターン形成の容易な超伝導配線の形成
方法が望まれる。
【0009】本発明は, 結晶性の良い薄膜から超伝導線
を形成できるようにして,超伝導臨界電流を大きく, 且
つストリップラインや同軸等を含めて配線形成を容易に
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は, 1)酸化物基板(酸化物超伝導体に格子定数の近い)上
に酸化物超伝導体膜を堆積し,該酸化物超伝導体膜をパ
ターニングして超伝導細線を形成する第1工程と,次い
で,該酸化物基板を該超伝導体細線から除去する第2工
程とを含む超伝導細線の形成方法,あるいは 2)前記第1工程の後に,前記超伝導細線の回りを絶縁
膜で被覆する工程を含む請求項1記載の超伝導細線の形
成方法,あるいは 3)前記第1工程の後に,前記超伝導細線の回りを絶縁
膜及び導体膜で被覆する工程を含むことを特徴とする請
求項1記載の超伝導細線の形成方法,あるいは 4)前記1の第1工程また前記2または前記3の工程の
後に,前記酸化物基板を他の回路基板に貼り合わせる工
程を含む超伝導細線の形成方法,あるいは 5)酸化物基板上に下層酸化物超伝導体膜と絶縁膜と上
層酸化物超伝導体膜を順に堆積し,少なくとも該上層酸
化物超伝導体膜をパターニングして超伝導細線を形成す
る第1工程と,次いで,該酸化物基板を該超伝導体細線
から除去する第2工程とを含む超伝導細線の形成方法に
より達成される。
【0011】本発明は酸化物超伝導体と格子定数が近い
酸化物基板上に酸化物超伝導体を堆積する。これによ
り, 配向した結晶性の良い酸化物超伝導体の薄膜が得ら
れる。この薄膜を,フォトリソグラフィ技術とイオンビ
ームエッチングやケミカルエッチング技術等を用いてパ
ターニングして細線にし,その後, 基板を研磨, エッチ
ングにより除去して独立した細線が得られる (図1参
照)。
【0012】また,細線形状にパターニングした後,超
伝導配線が必要な別の基板に貼り合わせ,元の基板を除
去する。別の基板上の配線とコンタクトをとれば,低温
処理で高品質の酸化物超伝導配線ができる (図2参
照)。
【0013】また,2層の酸化物超伝導薄膜を絶縁体薄
膜で分離すれば,縦型のマイクロストリップラインが作
製できる (図5参照)。ここで,酸化物超伝導体と絶縁
体のエッチングレートの比が大きいほど良い,例えば,
YBa2Cu3O7-x とSrTiO3とでは, SrTiO3の方が 5倍くらい
エッチングレートが大きい。また, 薄膜のSrTiO3ではエ
ッチングレートがさらに大きくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態(1) の
説明図である。図1(a) において,20mm角, 厚さ 0.5mm
の(100)SrTiO3 基板 1上に, スパッタ法により, 厚さ 1
μmのYBa2Cu3O7-x (YBCO)薄膜 2を堆積する。
【0015】その上に, 蒸着で厚さ50nmの金(Au)膜を堆
積する (Au膜は極めて薄いため図示しない) 。次いで,
その上に幅10μmの細線パターンをレジスト膜 3で形成
する。
【0016】図1(b) において,アルゴン(Ar)イオンビ
ームエッチングにより,Au/YBCO 薄膜をエッチングす
る。図1(c) において,レジスト膜 3を除去し,有機溶
剤あるいはエレクトロンワックス等の接着剤 5でSi基板
4に貼り付ける。
【0017】図1(d) において,SrTiO3基板 1をメカノ
ケミカル研磨して,厚さ20μm程度に薄くする。図1
(e) において,5 %の弗酸溶液中にSrTiO3基板 1を浸漬
し,スターラで攪拌しながら室温でエッチングする。
【0018】この際, エッチングレートは, SrTiO3基板
1で約 3μm/時間である。基板のすべてをエッチング
除去する。図1(f) において,接着剤が有機溶剤の場合
はアセトンで,エレクトロンワックスの場合はイソプロ
ピルアルコールで接着剤 5を除去すると,細線 2が基板
から分離される。
【0019】図1(g) は超伝導細線の平面図である。図
2は本発明の実施の形態(2) の説明図である。この例
は,他の回路基板上の回路に超伝導配線を形成した場合
である。
【0020】図2(a) は図1(b) と同じで, SrTiO3基板
1上に Au/YBCO薄膜からなる細線パターン 2が形成され
ている。図2(b) は他の回路基板としてのIC基板 6で,
この後, この上に超伝導配線を形成する。
【0021】図2(c) において,接着剤 5として硼珪酸
ガラス(BSG;Borosilicate Glass)でIC基板 6上にSrTiO3
基板 1を貼り付ける。図2(d) において,SrTiO3基板 1
を除去する。
【0022】図2(e) において,BSG 5にコンタクト孔
を開け, ICとのコンタクト用の厚さ100nmのAu膜6Aを蒸
着する。次いで, Au膜6Aをパターニングして超伝導配線
とIC基板 6上に形成された回路と接続する。
【0023】図3は本発明の実施の形態(3)の説明図で
ある。この例は,超伝導線を絶縁性のパッシベーション
膜で包んだ配線を示す。図3(a) において,YBCO膜は,
水等の処理に弱いのでパッシベーション膜を予め付けた
形にする。
【0024】(100)SrTiO3 基板 1上に, スパッタ法によ
り, パッシベーション膜として厚さ1μmのYSZ 膜 7を
堆積する。この際のターゲットは 5% Yを含むZrO2セラ
ミックを用いる。
【0025】次いで, 図1と同様にYBCO薄膜 2を堆積
し,細線パターン形成用のレジスト膜3を形成する。図
3(b) において,YBCO薄膜 2を細線にパターニングした
後, 全面に再び厚さ1μmのYSZ 膜 8を堆積する。
【0026】図3(c) において,細線上を被覆すように
パターニングされたレジスト膜 9を形成し,YSZ 膜を細
線パターンに分離する。図3(d) 〜(f) は, 図1(c),
(e),(f) と同じプロセスである。
【0027】図3(d) において,レジスト膜 9を除去
し,有機溶剤あるいはエレクトロンワックス等の接着剤
5でSi基板 4に貼り付ける。図3(e) において,SrTiO3
基板 1をメカノケミカル研磨して,厚さ20μm程度に薄
くする。
【0028】次いで,5 %の弗酸溶液中にSrTiO3基板 1
を浸漬し,スターラで攪拌しながら室温でエッチングす
る。この際, エッチングレートは, SrTiO3基板 1で約 3
μm/時間である。基板のすべてをエッチング除去す
る。
【0029】図3(f) において,接着剤が有機溶剤の場
合はアセトンで,エレクトロンワックスの場合はイソプ
ロピルアルコールで接着剤 5を除去すると,パッシベー
ション膜 7, 8 で被覆された超伝導細線 2が基板から分
離される。
【0030】図3(g) は細線の平面図と断面図である。
図4は本発明の実施の形態(4)の説明図である。この例
は,図3で形成されたパッシベーション膜付きの超伝導
細線をIC基板 6上に配置した場合である。
【0031】図4(a) は図3(b) と同じでSrTiO3基板 1
上に,Au/YBCO薄膜からなるパッシベーション膜付きの細
線パターンが形成されている。図4(b) はIC基板 6で,
この上に超伝導配線を形成する。
【0032】図4(c) において,接着剤 5としてBSG(Bo
rosilicate Glass) でIC基板 6上にSrTiO3基板 1を貼り
付ける。図4(d) において,SrTiO3基板 1を除去する。
【0033】図4(e) において,BSG 5 にコンタクト孔
を開け, ICとのコンタクト用の厚さ100nmのAu膜6Aを蒸
着する。次いで, Au膜6Aをパターニングして超伝導配線
とIC基板 6上に形成された回路と接続する。
【0034】図5は本発明の実施の形態(5) の説明図で
ある。この例は,超伝導薄膜と絶縁体薄膜とを積層して
ストリップ線を形成した場合である。
【0035】図5(a) において,(100)SrTiO3 基板 1上
に, スパッタ法により, 厚さ 1μmのYBCO薄膜 2と層間
絶縁膜としてNdGaO3膜10と厚さ 1μmのYBCO薄膜2Aを堆
積する。
【0036】次いで, その上に幅10μmの細線パターン
をレジスト膜 3で形成する。図5(b) において,アルゴ
ン(Ar)イオンビームエッチングにより,YBCO薄膜 2/Nd
GaO3膜10/YBCO薄膜2Aをエッチングする。
【0037】図5(c) において,レジスト膜 3を除去
し,SrTiO3基板 1を接着剤 5でSi基板4に貼り付ける。
図5(d) において,SrTiO3基板 1を除去する。
【0038】図5(e) において,接着剤 5を除去する
と,YBCO薄膜 2/NdGaO3膜10/YBCO薄膜2Aからなるスト
リップ線が基板から分離される。図5(g) はストリップ
線の平面図と断面図である。
【0039】図6は本発明の実施の形態(6) の説明図で
ある。この例は,図5のストリップ線を他の基板上の回
路に接続した場合である。図6(a) はIC基板 6で, この
上に超伝導ストリップ線を形成する。
【0040】図6(b) において,図5(c) で超伝導スト
リップ線が形成されたSrTiO3基板 1をIC基板 6上に接着
剤(BSG 膜) 5 で貼り付ける。図6(c) において,SrTi
O3基板 1を除去する。
【0041】図6(d) において,BSG 5 にコンタクト孔
を開け, ICとのコンタクト用の厚さ100nmのAu膜6Aを蒸
着する。次いで, Au膜6Aをパターニングしてストリップ
線とIC基板 6上に形成された回路と接続する。
【0042】図7は本発明の実施の形態(7) の説明図で
ある。この例は,複数の超伝導線と一つのグランドプレ
ーンとで超伝導ストリップラインを形成した例である。
【0043】作製方法は図5の場合と略同じであるが,
超伝導膜 2, 2Aをパターニングするときに,上部超伝導
膜2Aをパターニングした後,別のマスク11を用いて, 超
伝導膜 2をパターニングしてグランドプレーンを形成す
る。
【0044】図7(a) において,(100)SrTiO3 基板 1上
に, スパッタ法により, 厚さ 1μmのYBCO薄膜 2と層間
絶縁膜としてNdGaO3膜10と厚さ 1μmのYBCO薄膜2Aを堆
積する。
【0045】次いで, その上に幅10μmの細線パターン
をレジスト膜 3で形成する。図7(b) において,アルゴ
ン(Ar)イオンビームエッチングにより,NdGaO3膜10/YB
CO薄膜2Aをエッチングする。
【0046】図7(c) において,レジスト膜 3を除去
し,新たにグランドプレーン形成用のマスク11を形成
し, YBCO 薄膜 2をパターニングする。図7(d) におい
て,SrTiO3基板 1を接着剤 5でSi基板 4に貼り付ける。
【0047】図7(e) において,SrTiO3基板 1を除去す
る。図7(f) において,接着剤 5を除去すると,YBCO薄
膜 2/NdGaO3膜10/YBCO薄膜2Aからなるストリップ線が
基板から分離される。
【0048】図7(g) は平面図である。図8は本発明の
実施の形態(8) の説明図である。この例は,コプレーナ
型のストリップラインを形成した例である。
【0049】作製方法は図7と同じである。図8(a) に
おいて,(100)SrTiO3 基板 1上に, スパッタ法により,
層間絶縁膜としてNdGaO3膜10と厚さ 1μmのYBCO薄膜2A
を堆積する。
【0050】次いで, その上に幅10μmの細線パターン
をレジスト膜12で形成する。図8(b) において,アルゴ
ン(Ar)イオンビームエッチングにより,YBCO薄膜2Aをエ
ッチングする。
【0051】次いで,レジスト膜 3を除去し,新たにグ
ランドプレーン形成用のマスク13を形成する。図8(c)
において, YBCO 薄膜2Aをパターニングする。次いで,
SrTiO3基板 1を接着剤 5でSi基板 4に貼り付ける。
【0052】図8(d) において,SrTiO3基板 1を除去す
る。図8(e) において,接着剤 5を除去すると,YBCO膜
2A/NdGaO3膜10からなるストリップ線が基板から分離さ
れる。
【0053】図8(f) は平面図である。図9は本発明の
実施の形態(9) の説明図である。この例は,芯線と外皮
線を酸化物超伝導体で形成した同軸ケーブルを形成した
例である。
【0054】図9(a) において,(100)SrTiO3 基板 1上
に, スパッタ法により, 厚さ 1μmのYBCO薄膜 2と層間
絶縁膜としてNdGaO3膜10と厚さ 1μmのYBCO薄膜2Aを堆
積する。
【0055】次いで, その上に幅10μmの細線パターン
をレジスト膜 3で形成する。図9(b) において,アルゴ
ン(Ar)イオンビームエッチングにより,NdGaO3膜10/YB
CO薄膜2Aをエッチングする。
【0056】図9(c) において,レジスト膜 3を除去
し,基板上全面に絶縁体薄膜 8を堆積する。図9(d) に
おいて,細線上にレジスト膜 9を形成し,絶縁体薄膜 8
をエッチングする。
【0057】図9(e) において,基板上全面にYBCO薄膜
11を堆積し,その上に新たに細線形成用のマスク12を形
成する。図9(f) において,YBCO薄膜11, 2Aをパターニ
ングする。
【0058】図9(g) において,SrTiO3基板 1を接着剤
5でSi基板 4に貼り付ける。図9(h) において,SrTiO3
基板 1を除去する。図9(i) において,接着剤 5を除去
すると,酸化物超伝導同軸線が基板から分離される。
【0059】図9(j) は酸化物超伝導同軸線の平面図と
断面図である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば, バルク焼結体で作製す
るセラミック線よりも超伝導臨界電流密度が大きく, 半
導体基板上に直接あるいはバッファ層を介して堆積した
薄膜よりも結晶性の良い膜から作製でき, ストリップラ
インや同軸を含め配線パターンの形成が容易な超伝導細
線が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(1) の説明図
【図2】 本発明の実施の形態(2) の説明図
【図3】 本発明の実施の形態(3)の説明図
【図4】 本発明の実施の形態(4)の説明図
【図5】 本発明の実施の形態(5) の説明図
【図6】 本発明の実施の形態(6) の説明図
【図7】 本発明の実施の形態(7) の説明図
【図8】 本発明の実施の形態(8) の説明図
【図9】 本発明の実施の形態(9) の説明図
【符号の説明】
1 SrTiO3基板 2, 2A YBa2Cu3O7-x (YBCO)薄膜 3 レジスト膜 4 シリコン(Si)基板 5 接着剤 (有機溶剤またはワックス) 6 IC基板 7, 8 絶縁膜 9 レジスト膜 10 絶縁膜 11 YBa2Cu3O7-x (YBCO)薄膜 12 レジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01P 3/08 H01P 3/08 11/00 ZAA 11/00 ZAAG

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物基板上に酸化物超伝導体膜を堆積
    し,該酸化物超伝導体膜をパターニングして超伝導細線
    を形成する第1工程と,次いで,該酸化物基板を該超伝
    導体細線から除去する第2工程とを含むことを特徴とす
    る超伝導細線の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程の後に,前記超伝導細線の
    回りを絶縁膜で被覆する工程を含むことを特徴とする請
    求項1記載の超伝導細線の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程の後に,前記超伝導細線の
    回りを絶縁膜及び導体膜で被覆する工程を含むことを特
    徴とする請求項1記載の超伝導細線の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の第1工程または請求項2また
    は請求項3の工程の後に,前記酸化物基板を他の回路基
    板に貼り合わせる工程を含むことを特徴とする超伝導細
    線の形成方法。
  5. 【請求項5】 酸化物基板上に下層酸化物超伝導体膜と
    絶縁膜と上層酸化物超伝導体膜を順に堆積し,少なくと
    も該上層酸化物超伝導体膜をパターニングして超伝導細
    線を形成する第1工程と,次いで,該酸化物基板を該超
    伝導体細線から除去する第2工程とを含むことを特徴と
    する超伝導細線の形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014141777A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 古河電気工業株式会社 超電導導体の製造方法及び超電導導体

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