JPS63245972A - 弱結合型ジヨセフソン素子 - Google Patents

弱結合型ジヨセフソン素子

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JPS63245972A
JPS63245972A JP62077414A JP7741487A JPS63245972A JP S63245972 A JPS63245972 A JP S63245972A JP 62077414 A JP62077414 A JP 62077414A JP 7741487 A JP7741487 A JP 7741487A JP S63245972 A JPS63245972 A JP S63245972A
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信雄 宮本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体ヘリウム温度近傍で動作させる弱結合型ジ
ョセフソン素子に係り、特に高速のスイッチング動作に
好適な弱結合型ジョセフソン素子に関する。
〔従来の技術〕
従来の弱結合型ジョセフソン素子については、アイ・イ
ー・イー・イー、トランザクションズオン エレクトロ
ン デバイセス、イーデー−28巻、第11号(198
1)第1394頁から第1397頁(IEEH,TRA
NSACTIONS ONHLEC丁RON  DEV
ICES、  VOL、  HD −28、Na  1
 1(1981)pp、1394−1397)  にお
いて論じられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この素子は第6図に示すように、Siから成る常導電体
64上でpbとInの合金薄膜から成る超電導体電極6
5及び66を対向させた平面形構造になっている。一般
にこのような構造の弱結合型ジョセフソン素子の超電温
体電極間を流れるジョセフソン電流■は、 I(c(T”/ξn )・exp(−L /ξ、 )−
(式1)で与えられる。ここでTは素子の動作温度で、
超電導電極の超電導転移温度より低く、一般に液体ヘリ
ウム温度(4,2″K)である。ξ。は常電導体中の電
子対コヒーレンス長で、常電導性の性質によって定まる
。Lは2つの超電導体電極の対向間隔で、結合長と称す
る。この素子で実用に足りる数μへ以上のジセフソン接
合電流を得るためには、結合長り、を電子対コヒーレン
ス長ξ□の10倍程度以下、すなわち約0.5  μm
以下にする必要があり、かつジョセフソン接合電流のそ
ろった多数個の素子を作製するためには、各結合長の寸
法精度を高める必要がある。従来技術においては。
まずSi基板上にPb−In合金から成る超電導体薄膜
を形成し、次いでフォトレジストあるいは電子線レジス
トをマスクとしたエツチングによって素子パターン及び
結合長部分を加工し、接近した2つの超電導体電極を形
成していた。このように平面形構造の素子では、結合長
部分を、0.5μm以下という極めて微細なパターン寸
法でNrL良く、また再現性良く加工する工程を必要と
しているが、この加工は必ずしも容易ではなかった。
°このため、従来法で作製した素子は、結合長に依存す
るジョセフソン接合電流が基板内で約±10%以上の分
布をもち、また基板間で約±30%の分布をもち、電流
の均一性と再現性に乏しいという問題があった。
本発明の目的は、常電導体を介して2つの超電導体を接
続して構成する弱結合型ジョセフソン素子において、2
つの超電導体の微細な結合の形成を容易にし、かつその
寸法精度を高め、これによって素子特性の均一性と再現
性を向上できる新しい素子構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明では結合長部分をパタ
ーン加工して形成する従来の平面形素子構造に代えて、
常電導体あるいは絶縁体で形成した段差部分で2つの超
電導体を分離し、かつこの段差部における段差の大きさ
を基準として結合長を決める第1の素子構造とした。
また、本発明では常電導体を2つの超電導体で挾んだ三
層構造として、該常電導体の膜厚を結合長どし、かつ弱
結合部を除く常電導体に形成した絶縁体層で、2つの超
電導体を電気的に分離する第2の素子構造とした。
〔作用〕
この第1の素子構造によれば、段差を真空蒸着等の薄膜
堆積法、あるいは常電導体をエツチングする方法により
形成することが可能である。この薄膜堆積法及びエツチ
ング法は、数n mの弔位で寸法制御を再現性良く行な
うことが可能であり。
段差の大きさすなわち結合長の寸法精度とその再現性を
格段に高めることができる。従って1素子特性の均一性
と再現性を向上できる。
この第2の素子構造によれば1弱結合材料となる常電導
体のP!厚を制御することにより、任意の蛸合長を有す
る素子を作製することができる。この常電導体は真空蒸
着法あるいはスパッタリング法等の薄膜堆積法により形
成することが可能であり、これらの薄膜堆積法は数nm
の精度でIl!J厚、すなわち結合長を再現性良く制御
できる。従って結合長に依存する素子特性の均一性と再
現性を向上できる。
〔実施例〕
以下、実施例1〜5を用いて本発明の第1の素子構造に
ついて詳細に説明する。
(実施例1) (1)まず第1図(a)に示すように、フォトレジスト
13(ヘキスト(lloachst)  社製、商品名
:AZ−1350J)のパターンを形成した直径2イン
チのSi基板11上に、段差材12として厚さ0.5 
 μmのSiを真空蒸着法により形成した。このSiは
、本発明の弱結合型ジョセフソン接合が動作する、極低
温において、アクセプタ、あるいはドナーがフリーズ・
アウトする程度にすなわちI X 10 ”m−”以下
に少なくしである。
(2)そして、該フォトレジスト13をアセトンで溶解
除去することにより、第1図(b)に示すようにSi段
差材12で高さの0.5 μmの段差部を形成した。
(3)次いで、第1図(c)に示すように常電導体14
として厚さ1μmのCu膜を真空蒸着法により形成した
のち、同一真空槽内で超電導体電極15及び16として
、厚さ0.3  ttmのNb膜を真空蒸着法により該
Cu膜上に形成した。
この際、Nbは段差面が見通せない方向から蒸着し、段
差面にNbが蒸着されないようにした。
これにより、Nb超電導体電極15と同電極16は、段
差部で0.2 μmの間隙、すなわち結合長17で分離
された。
ここでNb超電導体電極膜をスパッタリング法によって
形成した場合、段差面にもNbが飛着し、該電極15と
16は短絡した。しかし。
この後CF4ガスを用いた反応性プラズマエツチング法
でNb膜を厚さ10〜20nmのエツチングによって除
去することにより、段差面に付着したNbを除去でき、
該電極15と16を段差部で分離することができた。
(4)最後に、フォトレジストをマスク材とし、CF4
ガスを用いたプラズマエツチング法によりNb超電導体
電極膜】5及び16をエツチングして、第1図(d)に
示すような弱結合型ジョセフソン素子を完成した。
本実施例において結合長17は、段差材12の高さく膜
厚)あるいは超電導体電極15の膜厚を変えることによ
って、任意の長さにすることができる。そこでSi段差
材12の高さを0.5 μmに固定し、Nb超超電導体
電工15膜厚を前述した0、3μmに加えて、0.2μ
m。
0.25 μm、0.35  μm、0.4  μmと
した結果、結合長が0.1 μmto、15  μm。
0.2 μm、0.25  μm、Q、3  μmの接
合を作製することができた。これらの接合長の寸法精度
は、Si段差材とNb超電導電極を真空蒸着するときの
膜厚制御性と膜厚の場所的な分布によって定まる。本実
施例の場合は、この寸法精度は設定値の±1%以下で、
この再現性は±2%以下で極めて良好であった。この結
果、従来法で基板内で約±10%以上分布していた接合
電流を±5%以下に、また、従来試作コツ1〜間で約±
30%ばらついていた接合電流を±10%以下に低減で
き、接合電流の均一性と再現性を向上することができた
(実施例2) (1)まず第2図(a)に示すように、Si基板21全
而に常電導体24として厚さ1μmのCu膜を真空蒸着
法により形成したのち、フォトレジスト23のパターン
を形成した。
(2)次いで該フォトレジストをマスク材として、Ar
ガスを用いたイオンミリング法により該Cu膜を0.5
 μmの深さまでエツチングした。
そして該フォトレジストをアセトンで溶解除去して、第
2図(b)に示すようにCu膜に0.5μmの段差を形
成した。
(3)次に前記試料の表面を1.33 P a  のA
rガス雰囲気中で高周波スパッタエツチングして、試料
の表面の不純物及び酸化物を除去したのち、超電導体電
極25及び26として厚さ0.3μmのNb膜を真空蒸
着法により第2図(Q)に示すように形成した。
(4)そしてフォトレジスト(前記A Z −1350
J )をマスク材とし、CF4ガスを用いたプラズマエ
ツチング法により該Nb膜をエツチングして第2図(d
)に示すような弱結合型ジョセフソン素子を完成した。
そして実施例1と同様に、ジョセフソン接合電流の均一
性と再現性を向上できた。
なお、本実施例では、Si!板上に形成した常電導体の
Cu膜をエツチングして段差を設けたが、Si基板に代
えてCu基板を用い、これをエツチングして段差を形成
することも可能である。
(実施例3) (1)第3図(a)に示すようにSi基板31上にフォ
トレジスト33(前記AZ−4350J)のパターンを
形成したのち、段差材32として厚さ0.5 μmのS
iOを真空蒸着法により形成した。
(2)そして、該フォトレジストをアセトンで溶解除去
することにより、第3図(b)に示すようにSiO段差
材32で高さ0.5  μmの段差を形成した。
(3)次いで第3図(Q)に示すように、超電導体電極
35及び36として、厚さ0.4  μmのNb膜を真
空蒸着法により形成し、引き続いて同一真空中で常電導
体34として厚さ0.8μmのCuを該Nb膜上に蒸着
した。これにより2つのNb超電導体電極35と36は
、5iOJIQ差材32で形成した段差部において、0
.1μmの結合長でCu常電導体34を介して結合され
た。
(4)そしてフォトレジストをマスク材として。
Arガスを用いたイオンミリング法により該Cu常電導
体34て該Nb超電導体電極35及び36をエツチング
して、第3図(d)に示すように素子パターンを形成し
た。
(5)さらにフォトレジスト(前記A Z−1350J
 )をマスク材として、Arガスを用いたイオンミリン
グ法により段差部以外の該Cu常電導体34をエツチン
グして、第3図(e)及び(f)に示すような弱結合型
ジョセフソン素子を完成した。
本実施例のように、超電導体電極の上に常電導体で弱結
合部を形成しても、実施例1と同様の特性が得られ、ジ
ョセフソン接合電流の均一性と再現性を向上することが
できた。
なお本実施例の断差材32を、SiOから常電導体のC
uに替え、超電導体電極の上下を常電導体で挾んで弱結
合部を構成することも可能である。
(実施例4) 次に本発明の弱結合型ジョセフソン素子の段差部に制御
電極を設け、ここに電圧を印加して2つの超電導体電極
間にある常電導体に電界を加え。
この超電導結合状態を変化させて、ジョセフソン接合電
流を制御する超電導トランジスタを作製した一実施例に
ついて、第4図を用いて説明する。
(1)Sj基板41上に制御電極48として厚さ0.5
 μmのNbを真空蒸着法により形成したのち、フォト
レジストをマスク材として、CFaガスを用いたプラズ
マエツチング法によりエツチングし、第4図(a)に示
すようにNb膜で高さ0.5  μmの段差を形成した
(2)次に第4図(b)に示すように、フォトレジスト
43でNb制御電極48の配線パッド部を被覆して、陽
極酸化法により該Nbの表面に厚さ約30nmの酸化N
b絶縁膜49を形成した。
(3)そして該フォトレジスト43をアセトンで溶解除
去したのち、試料を真空装置に設置し、5XIO−’P
a以下の真空中で約200℃の温度で30分間の加熱処
理を行なった後、試料の表面を1.33  PaのOz
ガス雰囲気中で高周波スパッタエツチングし、試料表面
の不純物を除去した。そして常電導体44として、真空
蒸着法により断差面を見通す斜め方向から、厚さ約0.
1 μmの多結晶Si膜を形成し、続いて超電導体電極
45及び46として、真空蒸着法により断差面が見通せ
ない方向から、厚さ0.4μmのNb膜を形成した。こ
れにより第4図(、)に示すように超電導体電極45と
46を断差部において0.1  μmの結合長で分離す
ることができた。
(4)最後にフォトレジストをマスク材とし、Arガス
を用いたイオンミリング法により、Nb超電導体電極4
5及び46とSi常電導体44をエツチングして、第4
図(d)に示すような超電導トランジスタを完成した。
本実施例においても実施例1と同様にジョセフソン接合
電流の均一性、再現性を向上することができ、かつ制御
電極に200〜200mVの電圧を印加することにより
、ジョセフソン接合電流をO〜80μAの範囲で制御す
ることができた。
以上本実施例は、実施例1で説明した本発明による素子
の断差材に制御電極機能を付加した新しい構造の超電導
トランジスタを提供するものである。
(実施例5) 前記実施例4では、制御電極をジョセフソン素子の下に
設けた例を説明したが、この制御電極をジョセフソン素
子の上に形成することも可能である。そこで実施例1で
説明した素子(第1図(d)に示す)上に絶縁膜を介し
て制御電極を設けたが、制御電圧が大きくなるという欠
点があった。この場合、常導電体−超電導体電極一絶縁
膜一制御電極の順に素子を構成したため、電界が導電導
体に印加されにくかったためと考えられる。そこで、超
電導体電極−常電導体一絶縁膜一制御電極の順に素子を
構成した実施例について、第5図を用いて以下に説明す
る。
(1)まず第5図(a)に示すようにSi基板51上に
、段差材52として厚さ0.5μmのSi膜膜を形成し
た。
(2)そして、超電導体電極55及び56として、真空
蒸着法により断差面が見通せない方向から厚さ0.4 
μmのNb膜を形成し、引き続いて常電導体54として
、厚さ0.15 μmの多結晶Siを断差面を見通す方
向から真空蒸着法により形成し、その表面を乾燥したO
zガス雰囲気中で、1000℃20分間の加熱処理によ
り酸化し、厚さ約25nmは酸化Si絶縁膜59を形成
し、第5図(b)に示すような構造にした。
(3)次いで、フォトレジストをマスク材とし。
Arガスを用いたイオンミリング法により、該酸化Si
絶縁膜59、Si常電導体54、Nb超電導電極55及
び56をエツチングして素子パターンを形成したのち、
同じくイオンミリング法により、断差部以外の該酸化S
i絶縁膜59とSi常電導体54のみをエツチングして
第5図(Q)に示すような構造にした。
(4)そして第5図(d)に示すように、真空蒸着法に
より厚さ0.7  μmのSiO層間絶縁膜60を形成
し、さらに該酸化Si絶縁膜59上に制御電極58とし
て、厚さ1.0 μmのpb−In蒸着膜を形成して、
超電導トランジスタを完成した。
本実施例においても実施例4と同様に、制御電極に電圧
を印加することによりジョセフソン接合電流を制御する
ことができた。
以上の実施例1.〜5においては、超電導3!極にNb
を用いたが、このほかにNbN、Nb5AQ。
N b aG a 等のNb化合物、Pb−In、Pb
−B1.Pb−Au−In等のpb金合金あるいはM 
o Nなどを用いることができることは言うまでもない
。常電導体材料については、Cu、Siの例で説明した
が、AQ、Ge、GaAs、I nP。
InAs、InSb、Garb、GaPなどを用いた場
合でも同様の効果を得ることができた。
以下、実施例6〜7を用いて本発明の詳細な説明する。
(実施例6) (1)まず直径2インチのSi基板111上に、厚さ2
00nmのNb膜を直流マグネトロンスパッタ法により
形成し、この上にフォトレジスト(ヘキスト(Hoec
hst)  社製、商品名:AZ−1350J)で第1
の超電導体電極パターンを光露光法により形成した。そ
してこのフォトレジストをマスク材とし、CFa と0
2の混合ガスを用いた反応性プラズマエツチング法によ
り。
該Nb膜をエツチングして第7図(a)に示すような第
1のNb超電導体電極112を形成した。
(2)次にArガスを用いた高周波スパッタクリーニン
グ法により、該Nb超電導体電極112の表面を清浄化
処理したのち、真空蒸着法により常電導体113として
厚さ50nmのSi膜を形成した(第7図(b))。こ
のSiは本発明の弱結合型ジョセフソン素子が動作する
極低温において、アクセプタあるいはドナーがフリーズ
・アウトする程度、すなわちI X 10”m−’以下
の不純物濃度にした。なおこの蒸着では水晶振動子式膜
厚計を用いて蒸着膜厚を制御した。
(3)そしてフォトレジスト(該AZ−1350J)1
14を用いて該Si膜の弱結合部を被覆したのち、02
ガスを用いた高周波プラズマ酸化法により、露出した該
Sj膜表面を酸化して、厚さが約5nm以上の5jOx
絶縁体層115を形成しく第7図(C))、該フォトレ
ジストをアセトンで溶解除去した。
(4)次にArガスを用いた高周波スパッタクリーニン
グ法により、該81常電導体113の弱結合部およびS
 i Ox絶縁体層115の表面を清浄化処理したのち
、厚さ200nmのNb膜を直流マグネトロンスパッタ
法により形成した(第7図(d))、そして該フォトレ
ジストを用いて第2の超電導体、電極パターンを形成し
CFaを用いた反応性プラズマエツチング法により、該
Nb膜をエツチングして第2のNb超電導体電極116
を形成し、第7図(e)に示すような弱結合型ジョセフ
ソン素子を完成した。
以上のような方法により、常電導体113の厚さ、すな
わち結合長を前述した50nmに加え、1100n、1
50nm、200nmとした素子も作製したが、これら
の寸法精度は設定値の±2%以下で、この再現性は±5
%以下と極めて良好であった。この結果、従来法で基板
内で約±10%以上分布していた接合電流を±5%以下
に、また試作ロット間で約±30%ばらついていた接合
電流を±10%以下に低減でき、素子特性の均一性と再
現性を向上することができた。
(実施例7) 前述の実施例6では、一層毎に電極パターンを形成する
ため1弱結合部に残るフォトレジスト等の不純物を高周
波スパッタクリーニング法で除去し、表面を清浄化する
工程が必要であった。また第1の超電導体電極の段差に
よって2つの超電導体電極が短絡しないよう、第1の超
電導体電極112の断面形状を第7図に示すように台形
にする必要があり、素子間隔を狭められず、素子の高密
度化が困難であった。そこで本発明において上記の清浄
化工程を不要とし、かつ素子を平坦化して高密度化を容
易にした実施例について、第8図を用いて以下に説明す
る。
(1)まず第8図(a)に示すように、Si基板121
上に第1の超電導体電極122として厚さ200nmの
NbN膜を、続いて常電導体123として厚さ1100
nのSi膜、第2の超電導体電極126として厚さ11
00nのNbN膜を連続して形成した。ここでNbN膜
は直流マグネトロンスパッタ法により、Si膜は真空蒸
着法により形成し、水晶振動子式膜厚計を用いて膜厚を
制御した。このように予め三層膜を連続形成することに
より、実施例6で述べた膜表面の清浄化工程は不要とな
った。
(2)次に該基板表面にフォトレジスト(前記AZ−1
350J)で第1の超電導体電極パターンを光露光法に
より形成した。そしてこのフォトレジスト124をマス
ク材として、CF4ガスを用いた反応性プラズマエツチ
ング法により、第8図(b)に示すように2つのNbN
超電導体電t4122,126とSiで常電導体123
をエツチングした。
(3)引き続いて該基板上に、真空蒸着法によりSiO
#!I縁膜127を300nmの厚さまで形成し、該レ
ジスト124をアセトンで溶解し、この上に蒸着されて
Si膜膜を除去することにより、第8図(c)に示すよ
うに常電導体123の表面までSiO絶縁体127で埋
め戻した。
(4)さらに該基板表面に、フォトレジスト(前記AZ
−1350J)で弱結合部のパターンを光露光法により
形成した。そしてこのフォトレジスト128をマスク材
として、CI?、ガスを用いた反応性プラズマエツチン
グ法により、第2のNbN超電導体電極126をエツチ
ングしたのち、02ガスを用いた11°6周波プラズマ
酸化法により、露出した該5i1B電導体123表面を
酸化して、厚さが約5nm以上のSiOx絶縁体層12
5を第8図(d)に示すように形成した。
(5)次に第8図(e)に示すように、該基板上に厚さ
1100nのSiO絶縁膜129を真空蒸着法により形
成した。そして該レジスト128をアセトンで溶解し、
この上に蒸着されたSiO膜を除去することにより、第
2の超電導体電極126 表it テS i owAa
体129で埋め、素子を平坦にした。
(6)最後に厚さ150nmのNbN膜を直流マグネト
ロンスパッタ法により形成したのち、フォトレジストを
マスク材として、CF4ガスを用いた反応性プラズマエ
ツチング法により該NbN膜をエツチングしてNbN超
電導引出な極130を形成し、第8図(f)に示すよう
に平坦化した弱結合型ジョセフソン素子を完成した。そ
して実施例6と同様に、ジョセフソン接合電流の均一性
と再現性を向上でき、さらに実施例6と比して清浄化工
程を省略し、かつ素子構造を平坦化して高密度化を容易
にした。
以上実施例6〜7においては、超電導電極NbNを用い
たが、この他にNb、NbaGe、MoNあるいはP 
b −I n 、 P b −B i等のpb金合金ど
を用いることができることは言うまでもない。
また常電導体材料についてはSiの例で説明したが、A
Q、Ge、Cuを用いても同様の効果が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明したごとく本発明による第1の素子構造の素子
、すなわち段差部で2つの超電導体電極を分離し、かつ
この段差部に配した常電導体で2つの超電導体電極を結
合した弱結合型ジョセフソン素子では、′結合長となる
段差の制御を、寸法の制御性、再現性共に優れた、真空
蒸着法等の薄膜堆積法あるいはエツチング法により行な
うことができる。従って結合長の寸法精度を設定値の±
1%以下に、再現性を±2%以下にでき、従来の素子で
±10%以上分布していたジョセフソン接合電流を±5
%以下に、試作ロット間の接合電流のばらつきを従来の
約±30%から±10%以下にすることができ、素子特
性の均・−性と再現性を向上できる。
本発明の第2の素子構造によれば、弱結合形ジョセフソ
ン素子の結合長となる常電導体の膜厚の制御を1寸法の
制御性、再現性共に優れた真空蒸着法等の薄膜堆積法に
より行なうことができる。
従って結合長の寸法精度、再現性を格段−に向上でき、
これに依存するジョセフソン接合電流を、従来法で基板
内で±10%以上分布していたものを±5%以上に、ま
た試作ロット間で約±30%ばらついていたものを±1
0%以下に低減することができ、素子特性の均一性と再
現性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の各実施例における素子作製工
程を示す図、第6図は従来の素子構造を示す図、第7図
及び第8図は1本発明の実施例における素子作製工程を
示す図である。 ・ 11,21,21,41,51・・・Si基板、1
2゜32.52・・・段差材、13,23,33,43
・・・フォトレジスト、14,24,34,44,54
゜64・・・常電導体、15,16,25,26,35
゜36.45,46,55,56,65,66・・・超
電導体電極、17.67・・・結合長、48.58・・
・制御電極、49.59・・・絶縁膜、60・・・層間
絶縁膜、111,121・・・基板、112,116゜
122.126,132,136・・・超電導体電極、
113.123,133・・・常電導体、115゜12
5・・・絶縁体層、114,124,128・・・フォ
トレジスト、127,129・・・絶縁体、130・・
・超電導引出電極。 \、〜・′ ¥3 1  図 (η) (d) 不 2 図 (η) (b) Cd) 第 3 図 第 5  図 (久υ (〆) tρ1間紀憇 ++ ■(f 哨 鵠■Q〜 1階寸 嘴 嘴く寸 4ゞン” 吋    め 寸か(支)−吋寸噌慢   
  喝 寸唖り哨 不 6  図 χ7 図 (C) (e)l16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、常電導体を介して2つの超電導体を接続して構成す
    る弱結合型ジョセフソン素子において、常電導体から成
    る段差部で2つの超電導体電極を分離し、かつこの段差
    部の常電導体を弱結合部とすることを特徴とする弱結合
    型ジョセフソン素子。 2、特許請求の範囲第1項記載の弱結合型ジョセフソン
    素子において、前記段差部に制御電極を設けたことを特
    徴とする弱結合型ジョセフソン素子。 3、弱結合型ジョセフソン素子において、絶縁体から成
    る段差部で2つの超電導体電極を分離し、さらにこの段
    差部上に常電導体から成る弱結合部を形成することを特
    徴とする弱結合型ジョセフソン素子。 4、特許請求の範囲第3項記載の弱結合型ジョセフソン
    素子において、前記段差部に制御電極を設けたことを特
    徴とする弱結合型ジョセフソン素子。 5、第1の超電導体の上に常電導体を形成し、さらにそ
    の上に弱結合部となる開口部を有する絶縁体を形成した
    のち、その上に第2の超電導体を形成して構成すること
    を特徴とする弱結合型ジョセフソン素子。
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