JPH1074646A - エンジンの点火コイル装置 - Google Patents
エンジンの点火コイル装置Info
- Publication number
- JPH1074646A JPH1074646A JP8266501A JP26650196A JPH1074646A JP H1074646 A JPH1074646 A JP H1074646A JP 8266501 A JP8266501 A JP 8266501A JP 26650196 A JP26650196 A JP 26650196A JP H1074646 A JPH1074646 A JP H1074646A
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- JP
- Japan
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- coil
- core
- adhesive
- coil device
- magnetic flux
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層コアのかしめや溶接による部分的なコア
の変形や溶融部分によってストレスによる磁束損失が生
ずるようなことがなく、積層コアの磁束損失を抑制して
点火コイル装置の出力効率の向上を図るようにする。 【構成】 一次コイルおよび二次コイルが巻装されたコ
イルボビンの中空軸内に棒状の積層コアが挿入された組
立体をコイルケース内に入れて、そのケース内にモール
ド樹脂を注入して一体的に成形される開磁路型のエンジ
ンの点火コイル装置にあって、複数の板状のコア素材を
接着剤により接着して積層コアを形成する。
の変形や溶融部分によってストレスによる磁束損失が生
ずるようなことがなく、積層コアの磁束損失を抑制して
点火コイル装置の出力効率の向上を図るようにする。 【構成】 一次コイルおよび二次コイルが巻装されたコ
イルボビンの中空軸内に棒状の積層コアが挿入された組
立体をコイルケース内に入れて、そのケース内にモール
ド樹脂を注入して一体的に成形される開磁路型のエンジ
ンの点火コイル装置にあって、複数の板状のコア素材を
接着剤により接着して積層コアを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開磁路型のエンジンの
点火コイル装置に関する。
点火コイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一次コイルが巻装されたコイル
ボビンの外側に二次コイルが巻装されたコイルボビンを
同軸状に設け、その一次側のコイルボビンの中空軸内に
棒状の積層コアが挿入されたものをコイルケース内に入
れて、ケース内に絶縁性樹脂を注入して一体的に成形し
て、コイルケースに点火プラグを保持するためのコネク
タ部を形成して、そのコネクタ部に差し込まれた点火プ
ラグの先端がそのコネクタ部の内部に突出している高圧
端子に接触するようにした点火プラグに直付けされる開
磁路型のエンジンの点火コイル装置が開発されている
(実公平4−23296号公報参照)。
ボビンの外側に二次コイルが巻装されたコイルボビンを
同軸状に設け、その一次側のコイルボビンの中空軸内に
棒状の積層コアが挿入されたものをコイルケース内に入
れて、ケース内に絶縁性樹脂を注入して一体的に成形し
て、コイルケースに点火プラグを保持するためのコネク
タ部を形成して、そのコネクタ部に差し込まれた点火プ
ラグの先端がそのコネクタ部の内部に突出している高圧
端子に接触するようにした点火プラグに直付けされる開
磁路型のエンジンの点火コイル装置が開発されている
(実公平4−23296号公報参照)。
【0003】従来、このようなエンジンの点火コイル装
置における積層コアを形成する場合、図6ないし図8に
示すように、複数の板状のコア素材91をVかしめ、丸
かしめまたはピンかしめ、材料溶融による溶接などによ
って固定して積層コア9を形成するようにしている。図
6中92はVかしめ部分を、図7中93は丸かしめ部分
を、図8中94は溶接部分をそれぞれ示している。
置における積層コアを形成する場合、図6ないし図8に
示すように、複数の板状のコア素材91をVかしめ、丸
かしめまたはピンかしめ、材料溶融による溶接などによ
って固定して積層コア9を形成するようにしている。図
6中92はVかしめ部分を、図7中93は丸かしめ部分
を、図8中94は溶接部分をそれぞれ示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、開磁路型のエンジンの点火コイル装置では、一次
コイルおよび二次コイルが巻装されたコイルボビンの中
空軸内に棒状の積層コアが挿入されている構造からし
て、その発生磁束が周囲に広がって、エンジンのシリン
ダブロックなどの部分を通る際の鉄損により減磁され
て、出力効率が低下してしまい、磁束損失を極力抑える
ようにする必要があることである。
点は、開磁路型のエンジンの点火コイル装置では、一次
コイルおよび二次コイルが巻装されたコイルボビンの中
空軸内に棒状の積層コアが挿入されている構造からし
て、その発生磁束が周囲に広がって、エンジンのシリン
ダブロックなどの部分を通る際の鉄損により減磁され
て、出力効率が低下してしまい、磁束損失を極力抑える
ようにする必要があることである。
【0005】その際、特に、従来の積層コアでは、それ
がVかしめ、丸かしめまたはピンかしめ、材料溶融によ
る溶接などによって固定されているので、積層コアが部
分的に変形してしまい、その変形部分でストレスによる
磁束損失を生じてしまうという問題がある。
がVかしめ、丸かしめまたはピンかしめ、材料溶融によ
る溶接などによって固定されているので、積層コアが部
分的に変形してしまい、その変形部分でストレスによる
磁束損失を生じてしまうという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次コイルお
よび二次コイルが巻装されたコイルボビンの中空軸内に
棒状の積層コアが挿入された組立体をコイルケース内に
入れて、そのケース内にモールド樹脂を注入して一体的
に成形される開磁路型のエンジンの点火コイル装置にあ
って、積層コアを固定することによって磁束損失を生ず
ることがないようにするべく、複数の板状のコア素材を
接着剤により接着して積層コアを形成するようにしてい
る。
よび二次コイルが巻装されたコイルボビンの中空軸内に
棒状の積層コアが挿入された組立体をコイルケース内に
入れて、そのケース内にモールド樹脂を注入して一体的
に成形される開磁路型のエンジンの点火コイル装置にあ
って、積層コアを固定することによって磁束損失を生ず
ることがないようにするべく、複数の板状のコア素材を
接着剤により接着して積層コアを形成するようにしてい
る。
【0007】そして、複数の板状のコア素材を接着剤に
よって接着した積層コアをコイルボビンの中空軸内に圧
入して強固に固定させるようにしている。
よって接着した積層コアをコイルボビンの中空軸内に圧
入して強固に固定させるようにしている。
【0008】
【実施例】図1に示すように、本発明によるエンジンの
点火コイル装置にあっては、内部に点火コイルの組立体
が入れられる円筒状のコイルケース1の部分と、そのコ
イルケース1の下方の開口部に嵌め込まれて装着される
プラグカバー2の部分と、そのコイルケース1の上方の
開口部分の外側に嵌め込まれて装着される低圧端子ソケ
ット3の部分とからなっている。
点火コイル装置にあっては、内部に点火コイルの組立体
が入れられる円筒状のコイルケース1の部分と、そのコ
イルケース1の下方の開口部に嵌め込まれて装着される
プラグカバー2の部分と、そのコイルケース1の上方の
開口部分の外側に嵌め込まれて装着される低圧端子ソケ
ット3の部分とからなっている。
【0009】コイルケース1の内部には、一次コイル5
が巻装されたコイルボビン6の外側に二次コイル7が巻
装されたコイルボビン8が同軸状に組み込まれて、その
一次側のコイルボビン6の中空軸内に棒状の積層コア9
が挿入された組立体が収納されている。コア9の両端に
は、一次電流の断続に際して磁束量の大きな変化が得ら
れるように、永久磁石10がそれぞれ取り付けられてい
る。
が巻装されたコイルボビン6の外側に二次コイル7が巻
装されたコイルボビン8が同軸状に組み込まれて、その
一次側のコイルボビン6の中空軸内に棒状の積層コア9
が挿入された組立体が収納されている。コア9の両端に
は、一次電流の断続に際して磁束量の大きな変化が得ら
れるように、永久磁石10がそれぞれ取り付けられてい
る。
【0010】二次側のコイルボビン8の下方の端部に
は、その中央部分に突出して高圧端子の取付部11が一
体的に形成されている。また、その取付部11に接着し
て取り付けられる高圧端子12には、点火プラグ15と
の電気的接続をとるための接触スプリング13が装着さ
れている。
は、その中央部分に突出して高圧端子の取付部11が一
体的に形成されている。また、その取付部11に接着し
て取り付けられる高圧端子12には、点火プラグ15と
の電気的接続をとるための接触スプリング13が装着さ
れている。
【0011】一次側のコイルボビン6、二次側のコイル
ボビン8、コア9、高圧端子12および接触スプリング
13からなる組立体がコイルケース1内に収納されるに
際して、接触スプリング13がプラグケース2の中央部
分に形成されている管状の孔4の外方に突出した状態
で、高圧端子12の取付部11の部分がその孔4の内部
に圧入されて、その組立体がコイルケース1内に所定に
位置決めされるようになっている。
ボビン8、コア9、高圧端子12および接触スプリング
13からなる組立体がコイルケース1内に収納されるに
際して、接触スプリング13がプラグケース2の中央部
分に形成されている管状の孔4の外方に突出した状態
で、高圧端子12の取付部11の部分がその孔4の内部
に圧入されて、その組立体がコイルケース1内に所定に
位置決めされるようになっている。
【0012】そして、コイルケース1内に組立体が所定
に位置決めされた状態で、コイルケース1の上方の開口
部から溶融されたエポキシなどの絶縁性樹脂が注入され
て、その絶縁性樹脂が固化されることにより一体的に成
形される。
に位置決めされた状態で、コイルケース1の上方の開口
部から溶融されたエポキシなどの絶縁性樹脂が注入され
て、その絶縁性樹脂が固化されることにより一体的に成
形される。
【0013】その際、樹脂がコア9の部分に入り込まな
いように、そのコア9の両端に設けられた永久磁石10
をそれぞれ覆うとともに、コア9の長手方向に生ずる比
較的大きな熱応力を吸収して、周囲の絶縁性樹脂にクラ
ックが発生するのを防止するためのダンパ部材14が設
けられる。
いように、そのコア9の両端に設けられた永久磁石10
をそれぞれ覆うとともに、コア9の長手方向に生ずる比
較的大きな熱応力を吸収して、周囲の絶縁性樹脂にクラ
ックが発生するのを防止するためのダンパ部材14が設
けられる。
【0014】プラグカバー2の先端には点火プラグ15
を保持するプラグラバー16が装着されている。そし
て、そのプラグラバー16内に点火プラグ15が差し込
まれたときに、その点火プラグ15の先端が接触スプリ
ング13に接触して電気的な接続がとられるようになっ
ている。
を保持するプラグラバー16が装着されている。そし
て、そのプラグラバー16内に点火プラグ15が差し込
まれたときに、その点火プラグ15の先端が接触スプリ
ング13に接触して電気的な接続がとられるようになっ
ている。
【0015】また、低圧端子ソケット3の内部には、図
2に示すように、イグナイタ19が収納されている。
2に示すように、イグナイタ19が収納されている。
【0016】コイルケース1に低圧端子ソケット3を嵌
め込むに際して、コイルケース1の内側に設けられてい
る弾性部材17を外方に折り返して、その折返し部分2
9に低圧端子ソケット3を嵌め込むようにして、シール
性を高めるようにしている。
め込むに際して、コイルケース1の内側に設けられてい
る弾性部材17を外方に折り返して、その折返し部分2
9に低圧端子ソケット3を嵌め込むようにして、シール
性を高めるようにしている。
【0017】低圧端子ソケット3にキャップ20を装着
した状態で、そのキャップ20にあけられた穴22から
注型ノズルを差し込んで内部に絶縁性樹脂を注入するに
際して、低圧端子ソケット3内におけるキャップ20の
内側に設けられた複数のリブ21の先端がつかるレベル
にまで絶縁性樹脂を注入してキャップ20を一体的に固
着させる。
した状態で、そのキャップ20にあけられた穴22から
注型ノズルを差し込んで内部に絶縁性樹脂を注入するに
際して、低圧端子ソケット3内におけるキャップ20の
内側に設けられた複数のリブ21の先端がつかるレベル
にまで絶縁性樹脂を注入してキャップ20を一体的に固
着させる。
【0018】なお、キャップ20に設けられた複数のリ
ブ21によって、温度変化にともなって固化された絶縁
性樹脂に加わる熱応力が分散され、イグナイタ19の上
部の絶縁性樹脂部分にクラックが発生するのが有効に防
止されることになる。
ブ21によって、温度変化にともなって固化された絶縁
性樹脂に加わる熱応力が分散され、イグナイタ19の上
部の絶縁性樹脂部分にクラックが発生するのが有効に防
止されることになる。
【0019】また、低圧端子ソケット3の下側のコイル
ケース1部分には、エンジンのシリンダヘッド部分に形
成されたシリンダ孔23の部分にコイルケース1を埋設
する際に、そのシリンダ孔23の開口部分をシールする
シールラバー24が嵌め込まれている。
ケース1部分には、エンジンのシリンダヘッド部分に形
成されたシリンダ孔23の部分にコイルケース1を埋設
する際に、そのシリンダ孔23の開口部分をシールする
シールラバー24が嵌め込まれている。
【0020】そして、シリンダ孔23の部分にコイルケ
ース1を埋設した状態で、低圧端子ソケット3に一体的
に形成されているボルト座25を介して、ボルト26に
よってこの点火コイルユニットがシリンダヘッド側に取
り付けられる。
ース1を埋設した状態で、低圧端子ソケット3に一体的
に形成されているボルト座25を介して、ボルト26に
よってこの点火コイルユニットがシリンダヘッド側に取
り付けられる。
【0021】コイルケース1は、それ自体が導電性を有
する透磁率の高い珪素鋼板などの磁性材料によって形成
されている。そして、コイルケース1と低圧端子ソケッ
ト3内のアース端子27とコイルケース1とが電気的に
接続されて、そのコイルケース1がアース電位に保持さ
れている。
する透磁率の高い珪素鋼板などの磁性材料によって形成
されている。そして、コイルケース1と低圧端子ソケッ
ト3内のアース端子27とコイルケース1とが電気的に
接続されて、そのコイルケース1がアース電位に保持さ
れている。
【0022】しかして、コイルケース1によって電磁シ
ールド効果が発揮され、また、開磁路型の点火コイルの
組立体による発生磁束の大半がそのコイルケース1の部
分に集中するようなサイドコアの役目が果たされて、発
生磁束が広がって周囲のエンジンのシリンダブロックの
部分を通ることにより減磁されて二次出力電圧が低下す
るようなことが有効に抑制されるようになる。
ールド効果が発揮され、また、開磁路型の点火コイルの
組立体による発生磁束の大半がそのコイルケース1の部
分に集中するようなサイドコアの役目が果たされて、発
生磁束が広がって周囲のエンジンのシリンダブロックの
部分を通ることにより減磁されて二次出力電圧が低下す
るようなことが有効に抑制されるようになる。
【0023】また、そのコイルケース1がアース電位に
保持されているので、内部の高電圧部からの漏れ放電に
よる感電を防止できるようになる。そして、二次コイル
7とコイルケース1との間で局部的に生ずるコロナ放電
が抑制され、その間に介在する絶縁性樹脂の絶縁耐久性
が向上する。
保持されているので、内部の高電圧部からの漏れ放電に
よる感電を防止できるようになる。そして、二次コイル
7とコイルケース1との間で局部的に生ずるコロナ放電
が抑制され、その間に介在する絶縁性樹脂の絶縁耐久性
が向上する。
【0024】また、コイルケース1とシリンダヘッドと
の間の空隙を通して生ずる放電がなくなり、エンジンの
制御系や周囲の機器に電波障害をきたすようなことが有
効に防止できるようになる。
の間の空隙を通して生ずる放電がなくなり、エンジンの
制御系や周囲の機器に電波障害をきたすようなことが有
効に防止できるようになる。
【0025】なお、そのコイルケース1には、渦電流損
を抑制するべく、図5に示すように、断面がC状になる
ように、その長手方向にギャップを形成する0.5〜
1.5mm程度のスリット18が設けられている。
を抑制するべく、図5に示すように、断面がC状になる
ように、その長手方向にギャップを形成する0.5〜
1.5mm程度のスリット18が設けられている。
【0026】そして、そのコイルケース1の内側には、
ゴム、エラストマーなどの弾性部材17が設けられてい
る。
ゴム、エラストマーなどの弾性部材17が設けられてい
る。
【0027】しかして、コイルケース1とその中に注入
されて固化された絶縁性樹脂との間にその弾性部材17
が介在することによって、温度変化による熱応力がその
弾性部材17によって緩和されて、周囲の絶縁性樹脂に
クラックが発生するようなことが有効に防止できるよう
になる。
されて固化された絶縁性樹脂との間にその弾性部材17
が介在することによって、温度変化による熱応力がその
弾性部材17によって緩和されて、周囲の絶縁性樹脂に
クラックが発生するようなことが有効に防止できるよう
になる。
【0028】このように構成されたエンジンの点火コイ
ル装置にあって、特に本発明では、積層コア9として、
図3に示すように、複数の板状のコア素材91を接着剤
により接着して積層するようにしている。
ル装置にあって、特に本発明では、積層コア9として、
図3に示すように、複数の板状のコア素材91を接着剤
により接着して積層するようにしている。
【0029】しかして、積層コア9を何らかしめや溶接
などによることなく接着剤によって固定することによ
り、何ら部分的に変形や溶融することがなくなり、変形
や溶融部分によってストレスによる磁束損失が生ずるよ
うなことが防止できるようになる。このことは、発生磁
束が周囲に広がって減磁される開磁路型のエンジンの点
火コイル装置にとって、磁束損失を極力抑えて出力効率
の向上を図るうえで有利となる。
などによることなく接着剤によって固定することによ
り、何ら部分的に変形や溶融することがなくなり、変形
や溶融部分によってストレスによる磁束損失が生ずるよ
うなことが防止できるようになる。このことは、発生磁
束が周囲に広がって減磁される開磁路型のエンジンの点
火コイル装置にとって、磁束損失を極力抑えて出力効率
の向上を図るうえで有利となる。
【0030】なお、その際、板状のコア素材91に予め
被覆されている絶縁層を溶解しない接着剤を用いるよう
にする。
被覆されている絶縁層を溶解しない接着剤を用いるよう
にする。
【0031】また、本発明では、積層コア9を接着剤に
よって仮固定したうえで、コイルボビン6の中空軸内に
圧入して完全に固定させるようにしている。
よって仮固定したうえで、コイルボビン6の中空軸内に
圧入して完全に固定させるようにしている。
【0032】その際、図3に示すような角状の積層コア
9をコイルボビン6の中空軸内に圧入させるようにして
もよいが、円筒状のコイルボビン6の中空軸内により強
固に圧入させるとともに、占積率を上げて磁束の発生効
率を良くすることができるように、図4に示すように、
断面がほぼ円形に近い形状になるように、幅が異なる板
状のコア素材91′を複数積層するようにすればより効
果的である。
9をコイルボビン6の中空軸内に圧入させるようにして
もよいが、円筒状のコイルボビン6の中空軸内により強
固に圧入させるとともに、占積率を上げて磁束の発生効
率を良くすることができるように、図4に示すように、
断面がほぼ円形に近い形状になるように、幅が異なる板
状のコア素材91′を複数積層するようにすればより効
果的である。
【0033】
【効果】以上、本発明によるエンジンの点火コイル装置
によれば、開磁路型のものにあって、複数の板状のコア
素材を接着剤により接着して積層コアを形成するように
しているので、従来のようにかしめや溶接による部分的
なコアの変形や溶融部分によってストレスによる磁束損
失が生ずるようなことがなくなり、磁束損失を抑制して
出力効率の向上を有効に図ることができるという利点が
ある。
によれば、開磁路型のものにあって、複数の板状のコア
素材を接着剤により接着して積層コアを形成するように
しているので、従来のようにかしめや溶接による部分的
なコアの変形や溶融部分によってストレスによる磁束損
失が生ずるようなことがなくなり、磁束損失を抑制して
出力効率の向上を有効に図ることができるという利点が
ある。
【図1】開磁路型のエンジンの点火コイル装置の構成例
を示す正断面図である。
を示す正断面図である。
【図2】同構成例における低圧端子ソケットの内部構造
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】本発明のエンジンの点火コイル装置における積
層コアの一例を示す部分的な斜視図である。
層コアの一例を示す部分的な斜視図である。
【図4】本発明のエンジンの点火コイル装置における積
層コアの他の例を示す部分的な斜視図である。
層コアの他の例を示す部分的な斜視図である。
【図5】同構成例におけるコイルケース部分の横断面図
である。
である。
【図6】従来のエンジンの点火コイル装置における積層
コアの一例を示す部分的な斜視図である。
コアの一例を示す部分的な斜視図である。
【図7】従来のエンジンの点火コイル装置における積層
コアの他の例を示す部分的な斜視図である。
コアの他の例を示す部分的な斜視図である。
【図8】従来のエンジンの点火コイル装置における積層
コアのさらに他の例を示す部分的な斜視図である。
コアのさらに他の例を示す部分的な斜視図である。
1 コイルケース 2 プラグカバー 3 低圧端子ソケット 5 一次コイル 6 一次側コイルボビン 7 二次コイル 8 二次側コイルボビン 9 コア 91 板状のコア素材
Claims (3)
- 【請求項1】 一次コイルおよび二次コイルが巻装され
たコイルボビンの中空軸内に棒状の積層コアが挿入され
た組立体をコイルケース内に入れて、そのコイルケース
内に絶縁性樹脂を注入して一体的に成形される開磁路型
のエンジンの点火コイル装置において、複数の板状のコ
ア素材を接着剤により接着して積層コアを形成するよう
にしたことを特徴とするエンジンの点火コイル装置。 - 【請求項2】 断面がほぼ円形に近い形状になるよう
に、幅が異なる板状のコア素材を複数積層するようにし
たことを特徴とする前記第1項の記載によるエンジンの
点火コイル装置。 - 【請求項3】 複数の板状のコア素材を接着剤によって
接着することによって形成し積層コアをコイルボビンの
中空軸内に圧入して固定させるようにしたことを特徴と
する前記第1項または第2項の記載によるエンジンの点
火コイル装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8266501A JPH1074646A (ja) | 1996-08-31 | 1996-08-31 | エンジンの点火コイル装置 |
EP99115518A EP0964413B1 (en) | 1996-08-31 | 1997-08-07 | Engine igniting coil device |
DE69720279T DE69720279T2 (de) | 1996-08-31 | 1997-08-07 | Zündspulenvorrichtung für Verbrennungsmotor |
EP97113683A EP0827163B1 (en) | 1996-08-31 | 1997-08-07 | Engine igniting coil device |
DE69706494T DE69706494T2 (de) | 1996-08-31 | 1997-08-07 | Zündspulenvorrichtung für Brennkraftmaschine |
US08/919,722 US6011457A (en) | 1996-08-31 | 1997-08-28 | Engine igniting coil device |
CNB971175098A CN1145985C (zh) | 1996-08-31 | 1997-08-28 | 发动机点火线圈装置 |
TW086112445A TW351817B (en) | 1996-08-31 | 1997-08-30 | Engine igniting coil device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8266501A JPH1074646A (ja) | 1996-08-31 | 1996-08-31 | エンジンの点火コイル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1074646A true JPH1074646A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=17431802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8266501A Pending JPH1074646A (ja) | 1996-08-31 | 1996-08-31 | エンジンの点火コイル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1074646A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002170727A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-14 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | 点火コイル用鉄芯の製造方法 |
KR100648902B1 (ko) * | 2004-12-01 | 2006-11-28 | 주식회사 세림테크 | 자동차용 점화코일의 코어 결합구조 |
JP2008130885A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
-
1996
- 1996-08-31 JP JP8266501A patent/JPH1074646A/ja active Pending
Cited By (3)
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