JPH1073645A - 半導体デバイス試験装置 - Google Patents

半導体デバイス試験装置

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JPH1073645A
JPH1073645A JP9159013A JP15901397A JPH1073645A JP H1073645 A JPH1073645 A JP H1073645A JP 9159013 A JP9159013 A JP 9159013A JP 15901397 A JP15901397 A JP 15901397A JP H1073645 A JPH1073645 A JP H1073645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で動作するストローブ発生器を使用する
ことなく、低速動作半導体デバイスから高速動作半導体
デバイスまでを試験することができる半導体デバイス試
験装置を提供する 【解決手段】 同じ周波数の原ストローブパルスをそれ
ぞれ発生する4つのストローブパルス発生器によりスト
ローブ発生器6を構成し、ストローブパルス発生器と同
数の4つの論理比較回路5−1〜5−4を設け、さら
に、原ストローブパルス周波数の4倍の新しい高速のス
トローブ信号で、原ストローブパルス周波数の2倍に高
速化した新しい2つのストローブ信号で、及び原ストロ
ーブパルスの周波数と同じ周波数であるが位相が互いに
相違する新しい4つのストローブ信号で、それぞれレベ
ル比較器2からの出力信号Vを取り込み、期待値データ
信号と論理比較するモード1、モード2、及びモード3
のいずれかを設定するモード選択回路9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般には、各種
の半導体デバイスを試験するための半導体デバイス試験
装置に関し、特定すると、半導体デバイスの代表例であ
る半導体集積回路(以下、ICと称する)、特にRAM
(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリー
メモリ)、電荷転送デバイス(CCD)などのようなI
Cメモリの良否を試験するための半導体デバイス試験装
置の論理比較部の改良に関する。
【0002】なお、この発明の理解を容易にするため
に、以下においてはICメモリの良否を試験するための
ICメモリ試験装置にこの発明を適用した場合について
記載するが、この発明がICメモリ以外のICや、IC
以外の半導体デバイスの良否を試験するための半導体デ
バイス試験装置にも同様に適用できることは言うまでも
ない。
【0003】
【従来の技術】ICメモリ試験装置は、大ざっぱに言う
と、タイミング発生器(ストローブ発生器)、パターン
発生器、波形整形器、論理比較回路、及び不良解析メモ
リより構成されている。パターン発生器は、タイミング
発生器から供給される基準クロックに応答して、試験す
べきICメモリ(一般に被試験デバイス(DUT)と呼
ばれる)に供給されるアドレス信号、所定のパターンの
一連のテストデータ信号及び制御信号、論理比較回路に
供給される期待値データ信号等を発生する。アドレス信
号、テストデータ信号及び制御信号はいったん波形整形
器に入力され、ここで被試験ICメモリの試験に必要と
される波形に整形されてから被試験ICメモリに印加さ
れる。
【0004】被試験ICメモリは、制御信号の印加によ
ってテストデータの書き込み或いは読み出しが制御され
る。即ち、書き込み用の制御信号が印加されることによ
ってテストデータが、アドレス信号により指定された被
試験ICメモリのアドレスに、順次に書き込まれ、ま
た、読み出し用の制御信号が印加されることによって、
アドレス信号により指定された被試験ICメモリのアド
レスから、書き込まれたテストデータが順次に読み出さ
れる。
【0005】被試験ICメモリから読み出された読み出
しデータ信号は論理比較回路に与えられ、この論理比較
回路においてパターン発生器から出力される期待値デー
タ信号と比較される。比較結果が不一致であると、論理
比較回路は不一致を示す不良信号、いわゆるフェイル
(FAILURE) 信号を出力する。通常はフェイル信号として
論理「1」を出力する。これに対し、比較結果が一致で
あると、論理比較回路は一致を示す良信号、いわゆるパ
ス (PASS) 信号を出力する。フェイル信号が論理「1」
であるのでパス信号として論理「0」を出力する。フェ
イル信号は不良解析メモリに送られ、記憶されるが、パ
ス信号は通常記憶されない。
【0006】1テストサイクルが終了した後、不良解析
メモリに記憶されたフェイル信号の個数、発生場所等を
考慮して被試験ICメモリの良否が判断される。ICメ
モリの良否を試験する従来のこの種のICメモリ試験装
置の一例について、特に論理比較部の構成を主として示
す図11を参照して説明する。1つのテストサイクルを
構成する一連のテスト周期のそれぞれにおいて、被試験
ICメモリ1の各端子(ピン)から読み出された応答信
号は、初めに、対応するレベル比較器2に供給され、こ
こでその信号レベル(通常は電圧レベル)が基準のレベ
ルと比較される。基準のレベルは被試験ICメモリから
の出力が論理「1」のときに使用される基準電圧VOH
と被試験ICメモリからの出力が論理「0」のときに使
用される基準電圧VOLの2つがあり、図示の回路例で
は基準電圧VOHと比較される場合には、レベル比較器
2からはパスのときには論理「1」が、フェイルのとき
には論理「0」が出力される。また、基準電圧VOLと
比較される場合には、レベル比較器2からはパスのとき
には論理「0」が、フェイルのときには論理「1」が出
力される。図には被試験ICメモリ1の1つのピンに関
する回路構成のみを示すが、他のピンに関する回路構成
も同じである。
【0007】レベル比較器2からの出力信号V(図12
(a))は論理比較回路5に供給される。論理比較回路
5は2つの論理比較回路5a及び5bから構成されてお
り、出力信号Vは2つに分岐されて両論理比較回路5a
及び5bにそれぞれ供給される。両論理比較回路5a及
び5bは同じ回路構成を有し、それぞれラッチ回路3a
及び3bと排他的ORゲート4a及び4bとから構成さ
れている。レベル比較器2からの出力信号Vは両論理比
較回路5a及び5bのラッチ回路3a及び3bにそれぞ
れ供給される。これらラッチ回路3a、3bのクロック
端子には、ストローブ発生器(タイミング発生器)6よ
り周波数が同一(例えば100MHz)で位相の異なる
ストローブ信号Sa、Sb(図12(b)、(c))が
それぞれ供給され、各ストローブ信号の立下り時点(エ
ッジ)でレベル比較器2からの出力信号Vをラッチ回路
3a、3bにそれぞれ取り込む。つまり、各ストローブ
信号の立下りエッジにおける出力信号Vがラッチ回路3
a、3bにそれぞれラッチされる。
【0008】レベル比較器2からの出力信号Vは1テス
トサイクルの各テスト周期Tごとに更新される。各テス
ト周期Tはストローブ信号Sa、Sbの周期に等しく、
ストローブ信号の周波数をfsとすれば、T=1/fs
となる。各ラッチ回路3a、3bの出力信号は対応する
論理比較回路5a、5bの排他的ORゲート4a、4b
の一方の入力端子にそれぞれ入力され、パターン発生器
から出力される期待値データ信号Ea、Ebと論理比較
される。期待値データ信号Ea、Ebは被試験ICメモ
リ1に印加されるテストデータ信号と同じ論理の信号で
あるから、被試験ICメモリ1からの出力が論理「1」
であるべきであるときには、排他的ORゲート4a、4
bの他方の入力端子にそれぞれ入力される期待値データ
信号Ea、Ebは論理「1」であり、また、被試験IC
メモリ1からの出力が論理「0」であるべきであるとき
には、排他的ORゲート4a、4bの他方の入力端子に
それぞれ入力される期待値データ信号Ea、Ebは論理
「0」である。よって、被試験ICメモリ1からの出力
が論理「1」であるべきときにレベル比較器2から論理
「1」信号がラッチ回路3a、3bに入力された場合に
は期待値データ信号(論理「1」)と一致するので、排
他的ORゲート4a、4bからは論理「0」信号、即
ち、パス信号が発生される。しかし、論理「0」信号が
ラッチ回路3a、3bに入力された場合には期待値デー
タ信号(論理「1」)と一致しないので、排他的ORゲ
ート4a、4bからは論理「1」信号、即ち、フェイル
信号Fa、Fbが発生される。
【0009】これに対し、被試験ICメモリ1からの出
力が論理「0」であるべきときにレベル比較器2から論
理「0」信号がラッチ回路3a、3bに入力された場合
には期待値データ信号(論理「0」)と一致するので、
排他的ORゲート4a、4bからは論理「0」信号、即
ち、パス信号が発生される。しかし、論理「1」信号が
ラッチ回路3a、3bに入力された場合には期待値デー
タ信号(論理「0」)と一致しないので、排他的ORゲ
ート4a、4bからは論理「1」信号、即ち、フェイル
信号Fa、Fbが発生される。
【0010】これらフェイル信号Fa、Fbはフェイル
選択回路7に入力され、いずれか一方のフェイル信号が
選択されて対応する不良解析メモリ8a又は8bに書き
込まれるか、或いは両フェイル信号Fa、Fbが対応す
る不良解析メモリ8a、8bにそれぞれ書き込まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のIC
メモリ試験装置の論理比較部は、1つのストローブ発生
器(タイミング発生器)6を使用して被試験ICメモリ
1の各端子から読み出される応答信号の信号レベルを、
1テストサイクルの各テスト周期T内の1つ又は2つの
時点(タイミング)で期待値データ信号と論理比較し、
被試験ICメモリの良否を判定していた。この場合、ス
トローブ信号の周波数はストローブ発生器の性能(例え
ば100MHz)に依存するから、ストローブ発生器の
性能以上の周波数のストローブ信号を発生することはで
きない。従って、ストローブ発生器の性能を越える高速
(例えば200MHzや400MHz)で動作するIC
メモリの良否を判定することは不可能であった。
【0012】また、例えばDRAM(ダイナミックRA
M)の性能をアクセスタイムに関して4分類したい場合
に、上記従来のICメモリ試験装置ではストローブ信号
が2系統しかないので、分類するのに2つのテストサイ
クルを必要とする。このために分類作業に時間がかかる
という欠点があった。上記欠点は、ICメモリ以外のI
Cや、IC以外の半導体デバイスの良否を試験するため
の半導体デバイス試験装置においても、同様の回路構成
の論理比較部を有している場合には発生する。
【0013】さらに、最近では、半導体デバイス試験装
置において、1テストサイクルを構成する各テスト周期
及び論理比較を行うためのタイミングに多様性を持た
せ、低速で動作する半導体デバイスから高速で動作する
半導体デバイスまでを1台の半導体デバイス試験装置で
それらの種々の性能について試験できるようにして欲し
いと言う新しい要望が出されている。
【0014】この発明の1つの目的は、高速で動作する
ストローブ発生器を使用することなく、低速で動作する
半導体デバイスから高速で動作する半導体デバイスまで
を、それらの種々の性能について、試験することができ
る半導体デバイス試験装置を提供することである。この
発明の他の目的は、低速で動作するストローブ発生器を
使用して、半導体デバイスの試験時間を短縮することが
できる半導体デバイス試験装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、被試験半導体デバイスに所定のパターンの一連
のテストデータ信号を印加し、上記被試験半導体デバイ
スから読み出された読み出しデータ信号を論理比較回路
において期待値データ信号と論理比較し、比較結果が不
一致であるときに、その不一致を示すフェイル信号を出
力し、不良解析メモリに格納するように構成されている
半導体デバイス試験装置において、同じ周波数の原スト
ローブ信号をそれぞれ発生する複数のストローブ発生器
と、それぞれが1つの原ストローブ信号によって取り込
まれた上記被試験半導体デバイスからの読み出しデータ
信号を期待値データ信号と論理比較して、不一致のとき
にフェイル信号を発生する、上記ストローブ発生器の数
と同数の複数の論理比較回路と、上記複数のストローブ
発生器と上記複数の論理比較回路との間に設けられ、上
記複数のストローブ発生器からそれぞれ発生される原ス
トローブ信号に所定の遅延量を与えて、上記被試験半導
体デバイスからの読み出しデータ信号を対応する論理比
較回路に取り込むタイミングを制御するストローブ制御
回路と、1テストサイクルを構成する複数のテスト周期
のそれぞれにおいて、原ストローブ信号の周波数を、ス
トローブ発生器の数だけ倍増した周波数を有する新しい
ストローブ信号によって、上記被試験半導体デバイスか
らの読み出しデータ信号を対応する論理比較回路に取り
込むことができる第1テストモードを選択する第1モー
ド信号と、原ストローブ信号の周波数と同じ周波数を有
するが、位相が互いに相違する複数の新しいストローブ
信号によって、上記被試験半導体デバイスからの読み出
しデータ信号を複数のタイミングで対応する論理比較回
路に取り込むことができる第2テストモードを選択する
第2モード信号とを少なくとも発生するモード選択回路
とを具備する半導体デバイス試験装置が提供される。
【0016】好ましい一実施形態においては、上記モー
ド選択回路は上記モード信号の中の選択された1つを上
記ストローブ制御回路に供給し、この供給されたモード
信号に応じて、上記ストローブ制御回路は原ストローブ
信号に与える遅延量を変化させる。好ましい他の実施形
態においては、上記モード選択回路は上記モード信号の
中の選択された1つを上記ストローブ制御回路と上記複
数のストローブ発生器とにそれぞれ供給し、この供給さ
れたモード信号に応じて、上記ストローブ制御回路は原
ストローブ信号に与える遅延量を変化させ、また、上記
複数のストローブ発生器はそれぞれ原ストローブ信号の
位相を変化させて出力する。
【0017】好ましいさらに他の実施形態においては、
上記ストローブ制御回路は、上記複数のストローブ発生
器から出力される原ストローブ信号にそれぞれ所定の遅
延量を与える複数の遅延手段を有する遅延回路と、上記
複数の遅延手段に設定する遅延量に対応する遅延データ
を予め格納した遅延データ発生器と、この遅延データ発
生器からの遅延データを選択的に上記複数の遅延手段に
与える複数のゲート手段を有するゲート回路とから構成
されており、上記遅延データ発生器は、上記モード選択
回路から供給されるモード信号に応じて、対応する遅延
データを出力し、上記ゲート回路は、上記モード選択回
路から供給されるモード信号に応じて、所定のゲート手
段がイネーブルされる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、上記複数
のストローブ発生器及び上記複数の論理比較回路の数は
4つ以上であり、上記モード選択回路は、1テストサイ
クルを構成する多数のテスト周期のそれぞれにおいて、
原ストローブ信号の周波数の4倍以上の周波数を有する
新しいストローブ信号によって、上記被試験半導体デバ
イスからの読み出しデータ信号を対応する論理比較回路
に取り込むことができる第1テストモードを選択する第
1モード信号と、原ストローブ信号の周波数の2倍以上
の周波数を有する新しいストローブ信号によって、上記
被試験半導体デバイスからの読み出しデータ信号を対応
する論理比較回路に取り込むことができる第2テストモ
ードを選択する第2モード信号と、原ストローブ信号の
周波数と同じ周波数を有するが、位相が互いに相違する
4つ以上の新しいストローブ信号によって、上記被試験
半導体デバイスからの読み出しデータ信号を4つ以上の
タイミングで対応する論理比較回路に取り込むことがで
きる第3テストモードを選択する第3モード信号とを少
なくとも発生する半導体デバイス試験装置が提供され
る。
【0019】上記複数のストローブ発生器及び上記複数
の論理比較回路の数は4つ以上の偶数個であることが好
ましく、これらストローブ発生器は、上記モード選択回
路から上記第1モード信号が供給されると、1テストサ
イクルを構成する多数のテスト周期のそれぞれにおい
て、それぞれの原ストローブ信号をT/(4+n)(T
は1テスト周期、nは0を含む偶数)だけ順次ずらせて
出力し、上記モード選択回路から上記第2モード信号が
供給されると、1テストサイクルを構成する多数のテス
ト周期のそれぞれにおいて、初めに半分の原ストローブ
信号を同じ位相で、次に残りの半分の原ストローブ信号
を、初めの半分の原ストローブ信号の位相より大きいが
同じ位相で、かつそれらの位相差が最大でT/2時間以
内となるようにして出力し、上記モード選択回路から上
記第3モード信号が供給されると、1テストサイクルを
構成する多数のテスト周期のそれぞれにおいて、それぞ
れの原ストローブ信号を同じ位相で出力する。
【0020】上記半導体デバイス試験装置は、さらに、
複数の不良解析メモリと、上記複数の論理比較回路から
それぞれ出力されるフェイル信号を選択的にこれら不良
解析メモリに供給するフェイル選択回路を含んでいても
よい。また、上記フェイル選択回路は、上記モード選択
回路から供給されるモード信号に応じて、上記複数の論
理比較回路から供給されるフェイル信号を格納する不良
解析メモリを選択する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施形
態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
この発明によるICメモリ試験装置の一実施形態の主と
して論理比較部の回路構成を示し、図11を参照して上
述した従来のICメモリ試験装置と同様に、レベル比較
器2、論理比較回路5、ストローブ発生器(タイミング
発生器)6、フェイル選択回路7、及び不良解析メモリ
8を含む。
【0022】この実施形態においてはストローブ発生器
6は4つの原ストローブパルスSA′、SB′、SC′
及びSD′をそれぞれ発生する第1、第2、第3及び第
4の4つのストローブパルス発生器より構成されてお
り、対応的に論理比較回路5も第1、第2、第3及び第
4の4つの論理比較回路5−1、5−2、5−3及び5
−4より構成されている。これら論理比較回路5−1〜
5−4はすべて同一の回路構成でよく、例えば図11に
示した従来例の論理比較回路と同様に、ラッチ回路と排
他的ORゲートとによって構成することができる。
【0023】レベル比較器2は、1つのテストサイクル
を構成する一連のテスト周期のそれぞれにおいて被試験
ICメモリ1の各端子(ピン)から読み出された読み出
しデータ信号の信号レベル(通常は電圧レベル)を基準
のレベル信号と比較する。このレベル比較器2の動作は
上記従来例と同じであるので、ここでは詳細な説明を省
略する。
【0024】また、この実施形態においてはストローブ
発生器6と論理比較回路5との間にストローブ制御回路
10が挿入され、第1〜第4のストローブパルス発生器
から出力される原ストローブパルスSA′〜SD′はこ
のストローブ制御回路10の遅延回路14によってそれ
らの遅延量が制御された後で対応する論理比較回路5−
1〜5−4に送られる。
【0025】具体的に言うと、第1ストローブパルス発
生器の原ストローブパルスSA′は遅延回路14の第1
遅延手段DLaを直列に介して第1論理比較回路5−1
に送られ、第2ストローブパルス発生器の原ストローブ
パルスSB′は遅延回路14の第2遅延手段DLbを直
列に介して第2論理比較回路5−2に送られ、第3スト
ローブパルス発生器の原ストローブパルスSC′は遅延
回路14の第3遅延手段DLcを直列に介して第3論理
比較回路5−3に送られ、第4ストローブパルス発生器
の原ストローブパルスSD′は遅延回路14の第4遅延
手段DLdを直列に介して第4論理比較回路5−4に送
られる。
【0026】ストローブ制御回路10は上記遅延回路1
4の他に、遅延データ発生器12とゲート回路13とを
含む。遅延データ発生器12はこの実施形態では第1、
第2、第3及び第4の4つの遅延データS1D、S2
D、S3D及びS4Dを発生し、ゲート回路13に供給
する。ゲート回路13はこの実施形態では第1、第2、
第3、・・・、第7の7つのANDゲートA1、A2、
A3、・・・、A7より構成されており、第1遅延デー
タS1Dは第1、第2、第3の3つのANDゲートA
1、A2、A3の一方の入力に供給され、第2遅延デー
タS2Dは第4、第5の2つのANDゲートA4、A5
の一方の入力に供給され、第3遅延データS3Dは第6
ANDゲートA6の一方の入力にのみ供給され、第4遅
延データS4Dは第7ANDゲートA7の一方の入力に
のみ供給される。
【0027】第1ANDゲートA1の出力は第1〜第4
のすべての遅延手段DLa〜DLdに供給され、第2A
NDゲートA2の出力は第1、第3遅延手段DLa、D
Lcに供給され、第3ANDゲートA3の出力は第1遅
延手段DLaのみに供給され、第4ANDゲートA4の
出力は第2、第4遅延手段DLb、DLdに供給され、
第5ANDゲートA5の出力は第2遅延手段DLbのみ
に供給され、第6ANDゲートA6の出力は第3遅延手
段DLcのみに供給され、そして第7ANDゲートA7
の出力は第4遅延手段DLdのみに供給される。よっ
て、この実施形態では各遅延手段DLa〜DLdに3つ
のANDゲートの出力の中の選択された1つがそれぞれ
供給されることになるが、第1遅延手段DLaには第1
遅延データS1Dのみが供給され、第2遅延手段DLb
には第1遅延データS1Dと第2遅延データS2Dの中
の選択された1つが供給され、第3遅延手段DLcには
第1遅延データS1Dと第3遅延データS3Dの中の選
択された1つが供給され、第4遅延手段DLdには第1
遅延データS1Dと第2遅延データS2Dと第4遅延デ
ータS4Dの中の選択された1つが供給される。
【0028】これら遅延手段DLa〜DLdに供給され
る遅延データによってそれらの遅延量が設定され、第1
〜第4のストローブパルス発生器からのストローブパル
スSA′〜SD′に所定の遅延量を与える。上記ゲート
回路13のANDゲートA1〜A7はそれらの他方の入
力にモード選択回路9からモード信号が供給されること
によってイネーブル(可能化)状態となり、遅延データ
発生器12から供給される遅延データを通過させる。
【0029】この実施形態ではモード選択回路9によっ
てモード1、モード2、モード3の3つのモードが設定
できるように構成されており、モード1を設定する場合
には対応するモード信号M1が、また、モード2を設定
する場合には対応するモード信号M2が、そしてモード
3を設定する場合には対応するモード信号M3がモード
選択回路9から発生される。
【0030】モード選択回路9は、3つの固定接点a、
b、cと1つの可動接点dとを有するロータリ式の切り
換えスイッチであるモードスイッチSWを含む。可動接
点dは電源Eの正極に接続され、固定接点a、b、cは
出力端子O1、O2、O3にそれぞれ接続されると共
に、それぞれ抵抗器R1、R2、R3を通じて共通電位
点に接続されている。なお、電源Eの負極も共通電位点
に接続されている。従って、可動接点dと接続された固
定接点から高論理レベル(Hレベル)のモード信号が出
力される。
【0031】モードスイッチSWの可動接点dを固定接
点aに接続することによってモード1が選択され、対応
する出力端子O1から第1モード信号M1が出力されて
ゲート回路13のANDゲートA1の他方の入力、遅延
データ発生器12、ストローブ発生器6、及びフェイル
選択回路7に送られる。また、モードスイッチSWの可
動接点dを固定接点bに接続することによってモード2
が選択され、対応する出力端子O2から第2モード信号
M2が出力されてゲート回路13のANDゲートA2、
A4の他方の入力、遅延データ発生器12、ストローブ
発生器6、及びフェイル選択回路7に送られる。さら
に、モードスイッチSWの可動接点dを固定接点cに接
続することによってモード3が選択され、対応する出力
端子O3から第3モード信号M3が出力されてゲート回
路13のANDゲートA3、A5、A6、A7の他方の
入力、遅延データ発生器12、ストローブ発生器6、及
びフェイル選択回路7に送られる。
【0032】これらモード信号M1、M2、M3がスト
ローブ発生器6に与えられると、ストローブ発生器6の
第1〜第4のストローブパルス発生器から同一の周波数
fs(=1/T)を持ち、かつ位相(タイミング)が各
モードで異なる原ストローブパルスSA′、SB′、S
C′、SD′がそれぞれ発生される。この実施形態で
は、モード1が選択された場合には、原ストローブパル
スの位相は、図3に示すように、第1ストローブパルス
SA′を基準としてT/4だけ順次遅れるように設定さ
れる。従って、1テストサイクルを構成する一連のテス
ト周期の中の1つのテスト周期T(例えば10ns)に
おいて位相がそれぞれ相違する4つの原ストローブパル
スSA′、SB′、SC′、SD′を発生することがで
き、各テスト周期Tは4つのサイクルに分割されるか
ら、図3jに示すように4倍の周波数の高速のストロー
ブパルスS1を発生することができる。
【0033】モード2が選択された場合には、原ストロ
ーブパルスの位相は、図5に示すように、第1ストロー
ブパルスSA′と第2ストローブパルスSB′が同じ位
相(この例では基準位相)となり、第3ストローブパル
スSC′と第4ストローブパルスSD′が第1ストロー
ブパルスSA′又は第2ストローブパルスSB′よりT
/2遅れた同じ位相となるように設定される。従って、
1つのテスト周期Tにおいて4つの原ストローブパルス
SA′、SB′、SC′、SD′が発生されるが、モー
ド2では各テスト周期Tは2つのサイクルに分割される
だけであるので、図5j及びkに示すストローブパルス
S1及びS2を合算した2倍の周波数のストローブパル
スが発生できることになる。
【0034】さらに、モード3が選択された場合には、
原ストローブパルスの位相は、図7に示すように、すべ
て同じ位相(この例では基準位相)となるように設定さ
れる。従って、1つのテスト周期Tにおいて4つの原ス
トローブパルスが発生されるが、モード3では各テスト
周期Tはさらには分割されないから、テストデータ信号
と同じ周波数のストローブパルスが発生されることにな
る。
【0035】以上の結果をまとめると、図9に示すよう
になる。ストローブ発生器6から出力される4つの原ス
トローブパルスSA′〜SD′は、上述したように、ス
トローブ制御回路10の遅延回路14に入力され、対応
する遅延手段DLa〜DLdを通過する間に、これら遅
延手段によって各モードに応じた所定の遅延量(遅延時
間)が与えられる。即ち、原ストローブパルスSA′〜
SD′は遅延回路14において各モードに適合したスト
ローブパルスSA〜SDに変更されてストローブ制御回
路10の出力端子P1〜P4から対応する論理比較回路
5−1〜5−4に供給される。
【0036】各モードに応じてこれら遅延手段DLa〜
DLdに設定される遅延データは遅延データ発生器12
からゲート回路13を介して各遅延手段に与えられる。
遅延データ発生器12は入力されたモード信号(M1、
M2、M3のいずれか1つ)に応じて、それに対応する
遅延データ(信号)S1D〜S4Dをゲート回路13に
それぞれ供給する。
【0037】この実施形態では、モード選択回路9によ
ってモード1が選択され、モード信号M1が遅延データ
発生器12に入力されると、図3に示すように、すべて
の遅延データS1D〜S4Dがτ1(0≦τ1<T/
4)の遅延量を持つように設定される。、また、モード
信号M2が遅延データ発生器12に入力されると、図5
に示すように、遅延データS1DとS3Dが同じ遅延量
τ2-1を持ち、遅延データS2DとS4Dが遅延量τ
2-1とは異なる同じ遅延量τ2-2を持つように設定さ
れる。これら遅延量は、0≦τ2-1<τ2-2<T/2
の関係を有する。さらに、モード信号M3が遅延データ
発生器12に入力されると、図7に示すように、遅延デ
ータS1D、S2D、S3D、S4Dの順に時間0〜T
の間で順次大きくなる遅延量τ3-1、τ3-2、τ3-
3、τ3-4を持つように設定される。即ち、0≦τ3-
1<τ3-2<τ3-3<τ3-4<Tの関係を有する。
【0038】以上の結果をまとめると、図10に示すよ
うになる。ゲート回路13を構成する7つのアンドゲー
トA1〜A7は入力されたモード信号(M1、M2、M
3のいずれか1つ)に応じて選択的にイネーブルされ、
選択されたモードに対応する遅延データS1D〜S4D
を遅延手段DLa〜DLdに与える。
【0039】モード選択回路9によってモード1が選択
され、モード信号M1がゲート回路13に入力される
と、第1アンドゲートA1のみがイネーブルされ、遅延
データS1D(遅延量τ1)が遅延手段DLa〜DLd
にそれぞれ設定される。また、モード信号M2がゲート
回路13に入力されると、第2アンドゲートA2と第4
アンドゲートA4のみがイネーブルされ、遅延データS
1D(遅延量τ2-1)が第1遅延手段DLaと第3遅
延手段DLcに設定され、遅延データS2D(遅延量τ
2-2)が第2遅延手段DLbと第4遅延手段DLdに
設定される。さらに、モード信号M3がゲート回路13
に入力されると、第3、第5、第6及び第7のアンドゲ
ートA3、A5、A6、A7がイネーブルされ、遅延デ
ータS1D(遅延量τ3-1)が遅延手段DLaに、遅
延データS2D(遅延量τ3-2)が遅延手段DLb
に、遅延データS3D(遅延量τ3-3)が遅延手段D
Lcに、そして遅延データS4D(遅延量τ3-4)が
遅延手段DLdにそれぞれ設定される。
【0040】遅延手段DLa〜DLdによって各モード
に対応した位相調整が行われた原ストローブパルスS
A′〜SD′は新たなストローブパルスSA〜SDとし
て対応する論理比較回路5−1〜5−4にそれぞれ供給
され、レベル比較器2からの出力信号Vを各ストローブ
パルスのこの例では立ち下がりエッヂでそれぞれストロ
ーブした出力信号Vと、パターン発生器(図示せず)か
ら出力される期待値データ信号E1〜E4とをそれぞれ
論理比較する。これら論理比較回路5−1〜5−4は、
従来例と同様に、比較結果が不一致であると、不一致を
示すフェイル信号F1〜F4、この例では論理「1」、
を出力する。これに対し、比較結果が一致であると、論
理比較回路は一致を示すパス信号、この例では論理
「0」、を出力する。
【0041】論理比較回路5−1〜5−4から出力され
るフェイル信号F1〜F4はフェイル選択回路7に入力
される。フェイル選択回路7は、このフェイル選択回路
7に入力されるモード信号M1、M2、M3及びストロ
ーブ選択信号SiSEL(i=1〜4)に応じて入力フ
ェイル信号が格納される不良解析メモリ8−1〜8−4
を選択し、入力フェイル信号を選択された不良解析メモ
リに格納する。
【0042】フェイル選択回路7の一具体例を図2に示
す。フェイル選択回路7はストローブ選択回路7aとゲ
ート回路7bより構成されており、ストローブ選択回路
7aはオン/オフスイッチである第1、第2、第3及び
第4の4つのストローブ選択用スイッチSW1、SW
2、SW3及びSW4を含み、これらストローブ選択用
スイッチSW1、SW2、SW3及びSW4の一端は電
源Eの正極に接続され、他端がストローブ選択回路7a
の出力端子O1〜O4にそれぞれ接続されると共に、抵
抗器R1、R2、R3及びR4を通じて共通電位点に接
続されている。なお、電源Eの他端も共通電位点に接続
されている。
【0043】第1のストローブ選択用スイッチSW1
は、モード1が選択されると、必ずオンに制御され、ま
た、モード2又はモード3が選択されると、選択的にオ
ンに制御され、高論理(H)レベルの第1のストローブ
選択信号S1SELをストローブ選択回路7aの出力端
子O1に発生する。第2のストローブ選択用スイッチS
W2は、モード2又はモード3が選択されると、選択的
にオンに制御され、Hレベルの第2のストローブ選択信
号S2SELをストローブ選択回路7aの出力端子O2
に発生する。第3及び第4のストローブ選択用スイッチ
SW3及びSW4は、モード3が選択されると、選択的
にオンに制御され、Hレベルの第3及び第4のストロー
ブ選択信号S3SEL及びS4SELをストローブ選択
回路7aの出力端子O3及び04にそれぞれ発生する。
【0044】第1ストローブ選択信号S1SELはゲー
ト回路7bの4つのアンドゲートA1−1、A1−2、
A1−3、A1−4にそれぞれ入力され、第2ストロー
ブ選択信号S2SELは2つのアンドゲートA2−1、
A2−2にそれぞれ入力される。また、第3ストローブ
選択信号S3SELはアンドゲートA3に、第4ストロ
ーブ選択信号S4SELはアンドゲートA4に、それぞ
れ入力される。このように各アンドゲートの1つの入力
端子にはストローブ選択信号SiSEL(i=1〜4)
のいずれかが入力される。
【0045】モード1が選択されると、Hレベルのモー
ド信号M1がアンドゲートA1−1及びA1−3にはオ
アゲートOR1及びOR4をそれぞれ介して、また、ア
ンドゲートA1−2及びA1−4には直接に、それぞれ
与えられ、同時にこれらのアンドゲートには上述したよ
うに第1ストローブ選択信号S1SELが与えられるの
で、これらアンドゲートA1−1〜A1−4はイネーブ
ルされ、これによりフェイル信号F1〜F4がそれぞれ
対応する不良解析メモリ8−1〜8−4に入力されて記
憶される。モード2が選択されると、モード信号M2が
アンドゲートA1−1、A2−1及びA1−3にはオア
ゲートOR1、OR2及びOR4をそれぞれ介して、ま
た、アンドゲートA2−2には直接に、それぞれ与えら
れる。従って、第1ストローブ選択信号S1SELを発
生させれば、アンドゲートA1−1及びA1−3がイネ
ーブルされるから、フェイル信号F1(ストローブ信号
S1の奇数サイクルのフェイル情報)及びフェイル信号
F3(ストローブ信号S1の偶数サイクルのフェイル情
報)がそれぞれ対応する不良解析メモリ8−1及び8−
3に格納される。これに対し、第2ストローブ選択信号
S2SELを発生させれば、アンドゲートA2−1及び
A2−2がイネーブルされるから、フェイル信号F2
(ストローブ信号S2の奇数サイクルのフェイル情報)
及びF4(ストローブ信号S2の偶数サイクルのフェイ
ル情報)がそれぞれ対応する不良解析メモリ8−2及び
8−4に格納される。なお、第1ストローブ選択信号S
1SELと第2ストローブ選択信号S2SELを同時に
発生させることもできる。そのときにはすべてのフェイ
ル信号F1〜F4がそれぞれ対応する不良解析メモリ8
−1〜8−4に格納される。
【0046】モード3が選択されると、モード信号M3
がアンドゲートA1−1及びA2−1にはオアゲートO
R1及びOR2をそれぞれ介して、また、アンドゲート
A3及びA4には直接に、それぞれ入力される。従っ
て、第1ストローブ選択信号S1SELを発生させれ
ば、アンドゲートA1−1のみがイネーブルされるの
で、フェイル信号F1(ストローブ信号S1の各サイク
ルのフェイル情報)のみが対応する不良解析メモリ8−
1に格納される。また、第2ストローブ選択信号S2S
ELを発生させれば、アンドゲートA2−1のみがイネ
ーブルされるので、フェイル信号F2(ストローブ信号
S2の各サイクルのフェイル情報)が対応する不良解析
メモリ8−2に格納される。さらに、第3ストローブ選
択信号S3SEL又は第4ストローブ選択信号S4SE
Lを発生させれば、アンドゲートA3又はA4がイネー
ブルされるから、フェイル信号F3(ストローブ信号S
3の各サイクルのフェイル情報)又はF4(ストローブ
信号S4の各サイクルのフェイル情報)が対応する不良
解析メモリ8−3又は8−4に格納される。なお、第1
〜第4の4つのストローブ選択信号の内の任意の複数個
を同時に発生させることもできる。
【0047】次に、第1〜第3の各モードが選択された
ときの上記構成の論理比較部の動作について説明する。
まず、モード1は、図3及び図4に示すように、ストロ
ーブ発生器6の4つのストローブパルス発生器で発生さ
れた原ストローブパルスSA′〜SD′の周波数fs
(例えば100MHz)の4倍の周波数を持つ新しい高
速ストローブ信号S1(図3j)を使用して、一定の位
相条件(τ1)で、かつ所定のパターンの一連のテスト
データ信号の周波数ft=4fsを被試験ICメモリに
印加することによって、被試験ICメモリを試験するた
めのモードである。
【0048】モード1が選択された場合には、フェイル
選択回路7はそのゲート回路7bに与えるストローブ選
択信号として第1ストローブ選択信号S1SELを選択
しなければならない。第1ストローブ選択信号S1SE
Lを選択することにより論理比較回路5−1〜5−4か
ら出力されるフェイル信号F1〜F4は対応する不良解
析メモリ8−1〜8−4にそれぞれ格納される。
【0049】図4から分かるように、論理比較回路5−
1から出力されるフェイル信号F1はストローブ信号S
1のテスト周期1、5、9、・・・におけるフェイル情
報となり、論理比較回路5−2から出力されるフェイル
信号F2はストローブ信号S1のテスト周期2、6、1
0、・・・におけるフェイル情報となり、論理比較回路
5−3から出力されるフェイル信号F3はストローブ信
号S1のテスト周期3、7、11、・・・におけるフェ
イル情報となり、そして論理比較回路5−4から出力さ
れるフェイル信号F4はストローブ信号S1のテスト周
期4、8、12、・・・におけるフェイル情報となる。
【0050】モード2は、図5及び6に示すように、ス
トローブ発生器6の4つのストローブパルス発生器で発
生された原ストローブパルスの周波数fsの2倍の周波
数で、かつ位相の異なる新しい2つのストローブ信号S
1及びS2(図5j及び5k)を使用して、テストデー
タ信号の周波数ftを2fsに高速化して位相の異なる
2つの比較タイミング(比較エッジとも言う)でストロ
ーブすることによって被試験ICメモリを試験するため
のモードである。
【0051】モード2が選択された場合には、フェイル
選択回路7はそのゲート回路7bに与えるストローブ選
択信号として、第1ストローブ選択信号S1SEL又は
第2ストローブ選択信号S2SELを単独で選択しても
よいし、両方を選択してもよい。図6から理解できるよ
うに、論理比較回路5−1から出力されるフェイル信号
F1はストローブ信号S1のテスト周期1、3、5、・
・・におけるフェイル情報となり、論理比較回路5−2
から出力されるフェイル信号F2はストローブ信号S2
のテスト周期1、3、5、・・・におけるフェイル情報
となり、論理比較回路5−3から出力されるフェイル信
号F3はストローブ信号S1のテスト周期2、4、6、
・・・におけるフェイル情報となり、そして論理比較回
路5−4から出力されるフェイル信号F4はストローブ
信号S2のテスト周期2、4、6、・・・におけるフェ
イル情報となる。
【0052】モード3は、図7及び図8に示すように、
ストローブ発生器6の各ストローブパルス発生器で発生
された原ストローブパルスの周波数fsと同じ周波数
で、かつ位相の異なる新しい4つのストローブ信号S1
〜S4を使用して、テストデータ信号の周波数ft=f
sで、かつ異なる4つの比較タイミングで被試験ICメ
モリを試験するためのモードである。
【0053】モード3が選択された場合には、フェイル
選択回路7はそのゲート回路7bに与えるフェイル選択
信号として第1〜第4ストローブ選択信号S1SEL〜
S4SELの任意の1つ又は複数個を選択することがで
きる。図8から理解できるように、論理比較回路5−1
から出力されるフェイル信号F1はストローブ信号S1
のテスト周期1、2、3、・・・におけるフェイル情報
となり、論理比較回路5−2から出力されるフェイル信
号F2はストローブ信号S2のテスト周期1、2、3、
・・・におけるフェイル情報となり、論理比較回路5−
3から出力されるフェイル信号F3はストローブ信号S
3のテスト周期1、2、3、・・・におけるフェイル情
報となり、そして論理比較回路5−4から出力されるフ
ェイル信号F4はストローブ信号S4のテスト周期1、
2、3、・・・におけるフェイル情報となる。
【0054】
【発明の効果】上記構成の論理比較部を備えたICメモ
リ試験装置によれば、ストローブ発生器6を同じ周波数
の原ストローブパルスをそれぞれ発生する4つのストロ
ーブパルス発生器により構成し、かつストローブパルス
発生器と同数の4つの論理比較回路を設けたので、モー
ド選択回路9によって、原ストローブパルスの周波数f
sの4倍の新しい高速のストローブ信号でレベル比較器
2からの出力信号Vを取り込み、期待値データ信号と論
理比較するモード1と、原ストローブパルスの周波数f
sの2倍に高速化した新しい2つのストローブ信号でレ
ベル比較器2からの出力信号Vを取り込み、期待値デー
タ信号と論理比較するモード2と、原ストローブパルス
の周波数fsと同じ周波数であるが位相が互いに相違す
る新しい4つのストローブ信号でレベル比較器2からの
出力信号Vを取り込み、期待値データ信号と論理比較す
るモード3のいずれかを設定することができる。
【0055】従って、モード1を設定すると、レベル比
較器2からの出力信号Vは各テスト周期Tにおいて同一
位相の4つのストローブ信号でT/4サイクルごとにス
トローブされるから、原ストローブパルスの周波数fs
を例えば100MHzとすれば、その4倍の400MH
zの最高周波数のストローブ信号でレベル比較器2から
の出力信号Vを取り込むことができる。よって、高速動
作するICメモリでもテストすることができる。
【0056】また、モード2を設定すると、レベル比較
器2からの出力信号Vは各テスト周期Tにおいて位相の
異なる2つのストローブ信号でT/2サイクルごとにス
トローブされるから、原ストローブパルスの周波数fs
を例えば100MHzとすれば、200MHzの2倍の
周波数のストローブ信号でレベル比較器2からの出力信
号Vを取り込むことができる。よって、高速動作するI
Cメモリでもテストすることができる。その上、同時に
2種類のフェイル情報を取り込むことができるので、試
験時間を短縮することが可能となる。
【0057】さらに、モード3を設定すると、レベル比
較器2からの出力信号Vは各テスト周期Tにおいて位相
の異なる4つのストローブ信号でストローブされる。こ
の場合、各ストローブ信号の周波数は原ストローブパル
スの周波数fsと同じであるが、同時に4種類のフェイ
ル情報を取り込むことができるので、試験時間を大幅に
短縮することが可能となる。
【0058】例えば、DRAMをアクセスタイムによっ
て4種類に分類する場合に、モード2の場合には2種類
のフェイル情報しか取り込めないから、2回のテストサ
イクルを必要とする。これに対し、モード3の場合に
は、4種類のフェイル情報を同時に取り込むことができ
るから、1回のテストサイクルで分類作業が終了する。
従って、試験時間をほぼ1/2に短縮することができ
る。
【0059】上記実施形態では、ストローブ信号発生器
と論理比較回路を4つずつ、即ち、4チャネル分、設け
た場合を例に取って説明したが、ストローブ信号発生器
と論理比較回路の個数はさらに多くてもよい。ストロー
ブ信号発生器と論理比較回路とを5チャネル以上設けた
場合にはモード1、モード2、モード3の他に必要に応
じて種々のモードを設けることができる。その上、原ス
トローブ信号の周波数の5倍以上のストローブ信号でレ
ベル比較器2からの出力信号Vを取り込むことが可能と
なる。
【0060】勿論、ストローブ信号発生器と論理比較回
路とを2チャネル以上設ければ、原ストローブ信号の周
波数の2倍以上の高速ストローブ信号でレベル比較器2
からの出力信号Vを取り込むことができるので、従来の
ICメモリ試験装置ではテストすることができない、原
ストローブ信号の周波数の2倍以上の高速で動作するI
Cメモリのテストを行うことができるという利点があ
る。
【0061】また、上記実施形態では、フェイル選択回
路7として、ストローブ選択回路7aをフェイル選択回
路7の内部に設けた場合を例示したが、ストローブ選択
回路7aはフェイル選択回路7の外部に設けてもよい。
なお、各論理比較回路ごとに期待値データ発生器を設け
れば、被試験ICメモリの同一ピン、同一テスト周期に
おいてストローブ信号ごとに期待値データを変えること
ができるので、種々のテストを短時間で実行することが
可能になる。
【0062】また、各モードにおける新しいストローブ
信号SA〜SDの発生のタイミングを、ストローブ発生
器6のストローブパルスの発生タイミング(図9)とス
トローブ制御回路10で与える遅延量(図10)とによ
って決定するようにしたが、この発明は上記実施形態の
構成に限定されるものではなく、ストローブ発生器6の
ストローブパルスの発生タイミングを全て同じにしてス
トローブ制御回路10によって与える遅延量のみで新し
いストローブ信号SA〜SDの発生のタイミングを決定
してもよいことは言うまでもない。
【0063】上記実施形態では、ICメモリの良否を試
験するためのICメモリ試験装置にこの発明を適用した
場合について記載したが、この発明がICメモリ以外の
ICや、IC以外の半導体デバイスの良否を試験するた
めの半導体デバイス試験装置にも同様に適用でき、同様
の作用効果が得られることは言うまでもない。上述した
ように、この発明によれば、半導体デバイス試験装置に
おいて、1テストサイクルを構成する各テスト周期及び
論理比較を行うためのタイミングに多様性を持たせるこ
とができるから、低速で動作する半導体デバイスから高
速で動作する半導体デバイスまでを1台の半導体デバイ
ス試験装置でそれらの種々の性能について試験すること
ができるという顕著な効果がある。即ち、半導体デバイ
ス試験装置の利便性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるICメモリ試験装置の一実施形
態の主として論理比較部の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1のICメモリ試験装置に使用されたフェイ
ル選択回路の一具体例を示す回路図である。
【図3】図1のICメモリ試験装置においてモード1を
選択した場合に、ストローブ発生器から出力されるスト
ローブパルス及びフェイル選択回路へ入力されるストロ
ーブパルスをそれぞれ示すタイミングチャートである。
【図4】図1のICメモリ試験装置においてモード1を
選択した場合に、論理比較回路から出力されるフェイル
信号(F1〜F4)の内容を説明するための図である。
【図5】図1のICメモリ試験装置においてモード2を
選択した場合に、ストローブ発生器から出力されるスト
ローブパルス及びフェイル選択回路へ入力されるストロ
ーブパルスをそれぞれ示すタイミングチャートである。
【図6】図1のICメモリ試験装置においてモード2を
選択した場合に、論理比較回路から出力されるフェイル
信号(F1〜F4)の内容を説明するための図である。
【図7】図1のICメモリ試験装置においてモード3を
選択した場合に、ストローブ発生器から出力されるスト
ローブパルス及びフェイル選択回路へ入力されるストロ
ーブパルスをそれぞれ示すタイミングチャートである。
【図8】図1のICメモリ試験装置においてモード3を
選択した場合に、論理比較回路から出力されるフェイル
信号(F1〜F4)の内容を説明するための図である。
【図9】図1のICメモリ試験装置に使用されたストロ
ーブ発生器から出力される原ストローブ信号SA′、S
B′、SC′、SD′の位相関係を示す図である。
【図10】図1のICメモリ試験装置に使用された遅延
データ発生器から出力される遅延データS1D、S2
D、S3D、S4Dの遅延量を説明するための図であ
る。
【図11】従来のICメモリ試験装置の主として論理比
較部の回路構成を示すブロック図である。
【図12】図11のICメモリ試験装置に使用されたス
トローブ発生器から出力されるストローブパルスを示す
タイミングチャートである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験半導体デバイスに所定のパターン
    の一連のテストデータ信号を印加し、前記被試験半導体
    デバイスから読み出された読み出しデータ信号を論理比
    較回路において期待値データ信号と論理比較し、比較結
    果が不一致であるときに、その不一致を示すフェイル信
    号を出力し、不良解析メモリに格納するように構成され
    ている半導体デバイス試験装置において、 同じ周波数の原ストローブ信号をそれぞれ発生する複数
    のストローブ発生器と、 それぞれが1つの原ストローブ信号によって取り込まれ
    た前記被試験半導体デバイスからの読み出しデータ信号
    を期待値データ信号と論理比較して、不一致のときにフ
    ェイル信号を発生する、前記ストローブ発生器の数と同
    数の複数の論理比較回路と、 前記複数のストローブ発生器と前記複数の論理比較回路
    との間に設けられ、前記複数のストローブ発生器からそ
    れぞれ発生される原ストローブ信号に所定の遅延量を与
    えて、前記被試験半導体デバイスからの読み出しデータ
    信号を対応する論理比較回路に取り込むタイミングを制
    御するストローブ制御回路と、 1テストサイクルを構成する複数のテスト周期のそれぞ
    れにおいて、原ストローブ信号の周波数を、ストローブ
    発生器の数だけ倍増した周波数を有する新しいストロー
    ブ信号によって、前記被試験半導体デバイスからの読み
    出しデータ信号を対応する論理比較回路に取り込むこと
    ができる第1テストモードを選択する第1モード信号
    と、原ストローブ信号の周波数と同じ周波数を有する
    が、位相が互いに相違する複数の新しいストローブ信号
    によって、前記被試験半導体デバイスからの読み出しデ
    ータ信号を複数のタイミングで対応する論理比較回路に
    取り込むことができる第2テストモードを選択する第2
    モード信号とを少なくとも発生するモード選択回路とを
    具備することを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  2. 【請求項2】 前記モード選択回路は前記モード信号の
    中の選択された1つを前記ストローブ制御回路に供給
    し、この供給されたモード信号に応じて、前記ストロー
    ブ制御回路は原ストローブ信号に与える遅延量を変化さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス
    試験装置。
  3. 【請求項3】 前記モード選択回路は前記モード信号の
    中の選択された1つを前記ストローブ制御回路と前記複
    数のストローブ発生器とにそれぞれ供給し、この供給さ
    れたモード信号に応じて、前記ストローブ制御回路は原
    ストローブ信号に与える遅延量を変化させ、また、前記
    複数のストローブ発生器はそれぞれ原ストローブ信号の
    位相を変化させて出力することを特徴とする請求項1に
    記載の半導体デバイス試験装置。
  4. 【請求項4】 前記ストローブ制御回路は、前記複数の
    ストローブ発生器から出力される原ストローブ信号にそ
    れぞれ所定の遅延量を与える複数の遅延手段を有する遅
    延回路と、前記複数の遅延手段に設定する遅延量に対応
    する遅延データを予め格納した遅延データ発生器と、こ
    の遅延データ発生器からの遅延データを選択的に前記複
    数の遅延手段に与える複数のゲート手段を有するゲート
    回路とから構成されており、 前記遅延データ発生器は、前記モード選択回路から供給
    されるモード信号に応じて、対応する遅延データを出力
    し、 前記ゲート回路は、前記モード選択回路から供給される
    モード信号に応じて、所定のゲート手段がイネーブルさ
    れることを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス
    試験装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のストローブ発生器及び前記複
    数の論理比較回路の数は4つ以上であり、 前記モード選択回路は、1テストサイクルを構成する多
    数のテスト周期のそれぞれにおいて、原ストローブ信号
    の周波数の4倍以上の周波数を有する新しいストローブ
    信号によって、前記被試験半導体デバイスからの読み出
    しデータ信号を対応する論理比較回路に取り込むことが
    できる第1テストモードを選択する第1モード信号と、
    原ストローブ信号の周波数の2倍以上の周波数を有する
    新しいストローブ信号によって、前記被試験半導体デバ
    イスからの読み出しデータ信号を対応する論理比較回路
    に取り込むことができる第2テストモードを選択する第
    2モード信号と、原ストローブ信号の周波数と同じ周波
    数を有するが、位相が互いに相違する4つ以上の新しい
    ストローブ信号によって、前記被試験半導体デバイスか
    らの読み出しデータ信号を4つ以上のタイミングで対応
    する論理比較回路に取り込むことができる第3テストモ
    ードを選択する第3モード信号とを少なくとも発生する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス試験
    装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のストローブ発生器及び前記複
    数の論理比較回路の数は4つ以上の偶数個であり、これ
    らストローブ発生器は、 前記モード選択回路から前記第1モード信号が供給され
    ると、1テストサイクルを構成する多数のテスト周期の
    それぞれにおいて、それぞれの原ストローブ信号をT/
    (4+n)(Tは1テスト周期、nは0を含む偶数)だ
    け順次ずらせて出力し、 前記モード選択回路から前記第2モード信号が供給され
    ると、1テストサイクルを構成する多数のテスト周期の
    それぞれにおいて、初めに半分の原ストローブ信号を同
    じ位相で、次に残りの半分の原ストローブ信号を、初め
    の半分の原ストローブ信号の位相より大きいが同じ位相
    で、かつそれらの位相差が最大でT/2時間以内となる
    ようにして出力し、 前記モード選択回路から前記第3モード信号が供給され
    ると、1テストサイクルを構成する多数のテスト周期の
    それぞれにおいて、それぞれの原ストローブ信号を同じ
    位相で出力することを特徴とする請求項5に記載の半導
    体デバイス試験装置。
  7. 【請求項7】 複数の不良解析メモリと、前記複数の論
    理比較回路からそれぞれ出力されるフェイル信号を選択
    的にこれら不良解析メモリに供給するフェイル選択回路
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体
    デバイス試験装置。
  8. 【請求項8】 前記フェイル選択回路は、前記モード選
    択回路から供給されるモード信号に応じて、前記複数の
    論理比較回路から供給されるフェイル信号を格納する不
    良解析メモリを選択することを特徴とする請求項7に記
    載の半導体デバイス試験装置。
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