JPH1073337A - 冷暖房方法及びその装置 - Google Patents
冷暖房方法及びその装置Info
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- JPH1073337A JPH1073337A JP24923696A JP24923696A JPH1073337A JP H1073337 A JPH1073337 A JP H1073337A JP 24923696 A JP24923696 A JP 24923696A JP 24923696 A JP24923696 A JP 24923696A JP H1073337 A JPH1073337 A JP H1073337A
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- heat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷房及び暖房の両者を行う場合、蓄冷及び蓄
熱の両者が必要になり、冷暖房装置が大形化すると共
に、構造が複雑化せざるを得ない。 【解決手段】 第2MH容器2を排熱源38によつて加
熱しながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向け
て水素を移動させることにより、第1MH容器1の水素
吸蔵合金A1に発熱反応を生じさせ、第1MH容器1で
の発生熱を利用して暖気を得、その後、コンプレッサ4
により、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2
に戻すと共に、第1MH容器1を排熱源38によつて冷
却しながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向け
て水素を移動させることにより、第2MH容器2の水素
吸蔵合金A2に吸熱反応を生じさせ、第2MH容器2で
の発生熱を利用して冷気を得、その後、コンプレッサ4
により、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2
に戻す。
熱の両者が必要になり、冷暖房装置が大形化すると共
に、構造が複雑化せざるを得ない。 【解決手段】 第2MH容器2を排熱源38によつて加
熱しながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向け
て水素を移動させることにより、第1MH容器1の水素
吸蔵合金A1に発熱反応を生じさせ、第1MH容器1で
の発生熱を利用して暖気を得、その後、コンプレッサ4
により、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2
に戻すと共に、第1MH容器1を排熱源38によつて冷
却しながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向け
て水素を移動させることにより、第2MH容器2の水素
吸蔵合金A2に吸熱反応を生じさせ、第2MH容器2で
の発生熱を利用して冷気を得、その後、コンプレッサ4
により、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2
に戻す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房方法及びそ
の装置に関するものである。
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷暖房装置として、夜間(深夜)
電力を利用することにより、昼間の電力消費量のピーク
カットを企図するものが知られている。この種の冷暖房
装置では、夜間電力を使用して蓄熱体に蓄熱させてお
き、この蓄熱を昼間に有効利用している。例えば、蓄熱
体に固体と液体との間での相変化を行わせ、その際に凝
固熱又は融解熱からなる潜熱を吸収又は放出する性質を
利用することにより、省スペースを図りながら比較的大
量の蓄熱を実現している。
電力を利用することにより、昼間の電力消費量のピーク
カットを企図するものが知られている。この種の冷暖房
装置では、夜間電力を使用して蓄熱体に蓄熱させてお
き、この蓄熱を昼間に有効利用している。例えば、蓄熱
体に固体と液体との間での相変化を行わせ、その際に凝
固熱又は融解熱からなる潜熱を吸収又は放出する性質を
利用することにより、省スペースを図りながら比較的大
量の蓄熱を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の冷暖房装置にあつては、冷房及び暖房の両者
を行う場合、蓄冷及び蓄熱の両者が必要になる。その結
果、冷暖房装置が大形化すると共に、構造が複雑化せざ
るを得ないという技術的課題を有している。
うな従来の冷暖房装置にあつては、冷房及び暖房の両者
を行う場合、蓄冷及び蓄熱の両者が必要になる。その結
果、冷暖房装置が大形化すると共に、構造が複雑化せざ
るを得ないという技術的課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、水素吸蔵合金A
1,A2をそれぞれ収容する第1,第2MH容器1,2
を配置し、第2MH容器2を排熱源38によつて加熱し
ながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向けて水
素を移動させることにより、第1MH容器1の水素吸蔵
合金A1に発熱反応を生じさせ、該第1MH容器1での
発生熱を利用して暖気を得、その後、コンプレッサ4に
より、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2に
戻すことの繰り返しにより、暖房装置としての機能を得
ると共に、第1MH容器1を排熱源38によつて冷却し
ながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向けて水
素を移動させることにより、第2MH容器2の水素吸蔵
合金A2に吸熱反応を生じさせ、該第2MH容器2での
発生熱を利用して冷気を得、その後、コンプレッサ4に
より、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2に
戻すことの繰り返しにより、冷房装置としての機能を得
ることを特徴とする冷暖房方法である。
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、水素吸蔵合金A
1,A2をそれぞれ収容する第1,第2MH容器1,2
を配置し、第2MH容器2を排熱源38によつて加熱し
ながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向けて水
素を移動させることにより、第1MH容器1の水素吸蔵
合金A1に発熱反応を生じさせ、該第1MH容器1での
発生熱を利用して暖気を得、その後、コンプレッサ4に
より、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2に
戻すことの繰り返しにより、暖房装置としての機能を得
ると共に、第1MH容器1を排熱源38によつて冷却し
ながら、第2MH容器2から第1MH容器1に向けて水
素を移動させることにより、第2MH容器2の水素吸蔵
合金A2に吸熱反応を生じさせ、該第2MH容器2での
発生熱を利用して冷気を得、その後、コンプレッサ4に
より、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2に
戻すことの繰り返しにより、冷房装置としての機能を得
ることを特徴とする冷暖房方法である。
【0005】請求項2の発明は、水素吸蔵合金A1,A
2をそれぞれ収容する第1,第2MH容器1,2と、第
1MH容器1から第2MH容器2に向けて水素を強制的
に送り込むコンプレッサ4と、開閉バルブ14を付属
し、第2MH容器2から第1MH容器1に向けて水素を
送る流路15とを有し、第1MH容器1の熱媒体通路1
a及び第2MH容器2の熱媒体通路2aを排熱源38に
よつて温度調節された熱媒体を選択的に供給可能に配置
させ、かつ、第1MH容器1の熱取出用熱媒体通路1b
及び第2MH容器2の熱取出用熱媒体通路2bを配置
し、いずれかの熱取出用熱媒体通路1b,2bに生ずる
熱を熱媒体によつて外部に取り出し、暖気又は冷気を得
ることを特徴とする冷暖房装置である。
2をそれぞれ収容する第1,第2MH容器1,2と、第
1MH容器1から第2MH容器2に向けて水素を強制的
に送り込むコンプレッサ4と、開閉バルブ14を付属
し、第2MH容器2から第1MH容器1に向けて水素を
送る流路15とを有し、第1MH容器1の熱媒体通路1
a及び第2MH容器2の熱媒体通路2aを排熱源38に
よつて温度調節された熱媒体を選択的に供給可能に配置
させ、かつ、第1MH容器1の熱取出用熱媒体通路1b
及び第2MH容器2の熱取出用熱媒体通路2bを配置
し、いずれかの熱取出用熱媒体通路1b,2bに生ずる
熱を熱媒体によつて外部に取り出し、暖気又は冷気を得
ることを特徴とする冷暖房装置である。
【0006】請求項3の発明は、水素吸蔵合金A51,
A52をそれぞれ収容する第1,第2MH容器51,5
2と、第1MH容器51に付属される第1,第2熱媒体
通路51a,51bと、第2MH容器52に付属される
第1,第2熱媒体通路52a,52bと、第1MH容器
51と第2MH容器52との間を連通させる水素管53
と、夜間電力を使用して加熱された加熱水を貯留する蓄
熱タンク60とを備え、蓄熱タンク60内の加熱水を第
1MH容器51の第2熱媒体通路51bに供給循環させ
る配管74,75と、第1MH容器51の第1熱媒体通
路51aに排熱源38によつて温度調節された熱媒体を
供給循環させる配管84,85と、第2MH容器52の
第1熱媒体通路52aに排熱源38によつて温度調節さ
れた熱媒体を供給循環させる配管87,88と、第2M
H容器52の第2熱媒体通路52bに冷房用の熱媒体を
供給循環させる冷房用配管80,81と、該冷房用配管
80,81に接続される冷房装置と、蓄熱タンク60の
高圧熱水の熱を暖房装置に供給する暖房用配管70,7
1とを有することを特徴とする冷暖房装置である。
A52をそれぞれ収容する第1,第2MH容器51,5
2と、第1MH容器51に付属される第1,第2熱媒体
通路51a,51bと、第2MH容器52に付属される
第1,第2熱媒体通路52a,52bと、第1MH容器
51と第2MH容器52との間を連通させる水素管53
と、夜間電力を使用して加熱された加熱水を貯留する蓄
熱タンク60とを備え、蓄熱タンク60内の加熱水を第
1MH容器51の第2熱媒体通路51bに供給循環させ
る配管74,75と、第1MH容器51の第1熱媒体通
路51aに排熱源38によつて温度調節された熱媒体を
供給循環させる配管84,85と、第2MH容器52の
第1熱媒体通路52aに排熱源38によつて温度調節さ
れた熱媒体を供給循環させる配管87,88と、第2M
H容器52の第2熱媒体通路52bに冷房用の熱媒体を
供給循環させる冷房用配管80,81と、該冷房用配管
80,81に接続される冷房装置と、蓄熱タンク60の
高圧熱水の熱を暖房装置に供給する暖房用配管70,7
1とを有することを特徴とする冷暖房装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図4は、本発明に係
る冷暖房装置の第1実施の形態を示す。図1中において
符号1,2は、それぞれ水素吸蔵合金A1,A2を収容
する第1,第2MH容器を示す。水素吸蔵合金A1,A
2は、各MH容器1,2内に通気性を有する図外のフィ
ルターによつて区画して配置され、各MH容器1,2内
(図1上で左端部)に水素空間を形成している。水素
は、この水素空間から出入りする。また、各水素吸蔵合
金A1,A2内には、水素吸蔵合金A1,A2を加熱又
は冷却するための熱媒体通路1a,2aが付属されてい
ると共に、外部に熱(冷熱を含む)を取り出すための熱
取出用熱媒体通路1b,2bが付属されている。ここ
で、水素吸蔵合金A1,A2は、平衡圧を高低異にする
2種類が用いられ、例えばTiZrCrFeMnNiCu系合金の組成
を異ならせることにより、特性を制御したものを使用で
きる。
て図面を参照して説明する。図1〜図4は、本発明に係
る冷暖房装置の第1実施の形態を示す。図1中において
符号1,2は、それぞれ水素吸蔵合金A1,A2を収容
する第1,第2MH容器を示す。水素吸蔵合金A1,A
2は、各MH容器1,2内に通気性を有する図外のフィ
ルターによつて区画して配置され、各MH容器1,2内
(図1上で左端部)に水素空間を形成している。水素
は、この水素空間から出入りする。また、各水素吸蔵合
金A1,A2内には、水素吸蔵合金A1,A2を加熱又
は冷却するための熱媒体通路1a,2aが付属されてい
ると共に、外部に熱(冷熱を含む)を取り出すための熱
取出用熱媒体通路1b,2bが付属されている。ここ
で、水素吸蔵合金A1,A2は、平衡圧を高低異にする
2種類が用いられ、例えばTiZrCrFeMnNiCu系合金の組成
を異ならせることにより、特性を制御したものを使用で
きる。
【0008】各熱媒体通路1a,2aは、その一端部
が、分岐管31,32及び配管30を介して下水、地熱
水等による低レベル排熱(10〜35℃)を液体又は気
体からなる熱媒体に蓄熱する排熱源38に接続し、その
他端部が、分岐管34,35及び配管33を介して排熱
源38に接続している。36は、配管33に設けたポン
プであり、37は、配管33と分岐管34,35との接
続箇所に配置した3方切換え弁からなる切換え弁であ
り、排熱源38を第1MH容器1の熱媒体通路1aに連
通する切換え位置、排熱源38を第2MH容器2の熱媒
体通路2aに連通する切換え位置、及び両熱媒体通路1
a,2aを遮断する切換え位置を有する。しかして、ポ
ンプ36を駆動すると共に、切換え弁37を切換え操作
することにより、排熱源38内の比較的低温(10〜3
5℃)の熱媒体をいずれか一方の熱媒体通路1a,2a
に選択的に供給循環させることができ、また、切換え弁
37を切換え操作することにより、排熱源38内の熱媒
体の供給を遮断することができる。
が、分岐管31,32及び配管30を介して下水、地熱
水等による低レベル排熱(10〜35℃)を液体又は気
体からなる熱媒体に蓄熱する排熱源38に接続し、その
他端部が、分岐管34,35及び配管33を介して排熱
源38に接続している。36は、配管33に設けたポン
プであり、37は、配管33と分岐管34,35との接
続箇所に配置した3方切換え弁からなる切換え弁であ
り、排熱源38を第1MH容器1の熱媒体通路1aに連
通する切換え位置、排熱源38を第2MH容器2の熱媒
体通路2aに連通する切換え位置、及び両熱媒体通路1
a,2aを遮断する切換え位置を有する。しかして、ポ
ンプ36を駆動すると共に、切換え弁37を切換え操作
することにより、排熱源38内の比較的低温(10〜3
5℃)の熱媒体をいずれか一方の熱媒体通路1a,2a
に選択的に供給循環させることができ、また、切換え弁
37を切換え操作することにより、排熱源38内の熱媒
体の供給を遮断することができる。
【0009】また、各熱取出用熱媒体通路1b,2b
は、その一端部が、分岐管41,42及び配管40を介
して熱交換器48に接続し、その他端部が、分岐管4
4,45及び配管43を介して熱交換器48に接続して
いる。46は、配管40に設けたポンプであり、47
は、配管42と分岐管41,42との接続箇所に配置し
た3方切換え弁からなる切換え弁でり、熱交換器48を
第1MH容器1の熱取出用熱媒体通路1bに連通する切
換え位置、熱交換器48を第2MH容器2の熱取出用熱
媒体通路2bに連通する切換え位置、及び両熱取出用熱
媒体通路1b,2bを遮断する切換え位置を有する。し
かして、ポンプ46を駆動すると共に、切換え弁47を
切換え操作することにより、熱交換器48内の熱媒体が
いずれか一方の熱取出用熱媒体通路1b,2bに選択的
に供給循環され、10℃又は50℃程度の熱媒体となつ
て熱交換器48内に貯留され、また、切換え弁47を切
換え操作することにより、両熱取出用熱媒体通路1b,
2bを遮断することができる。
は、その一端部が、分岐管41,42及び配管40を介
して熱交換器48に接続し、その他端部が、分岐管4
4,45及び配管43を介して熱交換器48に接続して
いる。46は、配管40に設けたポンプであり、47
は、配管42と分岐管41,42との接続箇所に配置し
た3方切換え弁からなる切換え弁でり、熱交換器48を
第1MH容器1の熱取出用熱媒体通路1bに連通する切
換え位置、熱交換器48を第2MH容器2の熱取出用熱
媒体通路2bに連通する切換え位置、及び両熱取出用熱
媒体通路1b,2bを遮断する切換え位置を有する。し
かして、ポンプ46を駆動すると共に、切換え弁47を
切換え操作することにより、熱交換器48内の熱媒体が
いずれか一方の熱取出用熱媒体通路1b,2bに選択的
に供給循環され、10℃又は50℃程度の熱媒体となつ
て熱交換器48内に貯留され、また、切換え弁47を切
換え操作することにより、両熱取出用熱媒体通路1b,
2bを遮断することができる。
【0010】そして、第1,第2MH容器1,2の水素
空間同士は、コンプレッサ4を介在する配管13によつ
て連通させると共に、開閉バルブ14を介在する流路1
5によつて連通させてある。コンプレッサ4は、第1M
H容器1から第2MH容器2に向けて水素を強制的に送
り込む機能を有し、また、流路15は、第2MH容器2
から第1MH容器1に向けて水素を流す機能を有する。
空間同士は、コンプレッサ4を介在する配管13によつ
て連通させると共に、開閉バルブ14を介在する流路1
5によつて連通させてある。コンプレッサ4は、第1M
H容器1から第2MH容器2に向けて水素を強制的に送
り込む機能を有し、また、流路15は、第2MH容器2
から第1MH容器1に向けて水素を流す機能を有する。
【0011】次に、上記第1実施の形態の作用について
説明する。先ず、暖房装置としての作用について図1,
図2,図4を参照して説明する。いま、後述するように
コンプレッサ4を駆動し、第1MH容器1内の水素ガス
を第2MH容器2へ移動させてあるものとする。第2M
H容器2の水素吸蔵合金A2に十分な水素が吸蔵された
状態で、開閉バルブ14を開くと共に、第2MH容器2
を加熱する。すなわち、切換え弁37を切換え操作する
と共に、ポンプ36を駆動し、排熱源38からの比較的
低温(10〜35℃)の熱媒体を熱媒体通路2aに供給
循環させる。これにより、第2MH容器2の水素吸蔵合
金A2から水素ガスが放出され、放出された水素ガスは
流路15を通つて第1MH容器1に入り、その水素吸蔵
合金A1に吸蔵され、発熱反応を起こす。
説明する。先ず、暖房装置としての作用について図1,
図2,図4を参照して説明する。いま、後述するように
コンプレッサ4を駆動し、第1MH容器1内の水素ガス
を第2MH容器2へ移動させてあるものとする。第2M
H容器2の水素吸蔵合金A2に十分な水素が吸蔵された
状態で、開閉バルブ14を開くと共に、第2MH容器2
を加熱する。すなわち、切換え弁37を切換え操作する
と共に、ポンプ36を駆動し、排熱源38からの比較的
低温(10〜35℃)の熱媒体を熱媒体通路2aに供給
循環させる。これにより、第2MH容器2の水素吸蔵合
金A2から水素ガスが放出され、放出された水素ガスは
流路15を通つて第1MH容器1に入り、その水素吸蔵
合金A1に吸蔵され、発熱反応を起こす。
【0012】この状態から切換え弁47を切換えて分岐
管41と配管40とを接続させると共に、ポンプ46を
駆動し、熱取出用熱媒体通路1bを通つて昇温した熱媒
体を熱交換器48に導入する。このようにして熱交換器
48内の熱媒体を熱取出用熱媒体通路1bを循環させ、
熱交換器48内に蓄熱されたなら、この熱を熱交換器4
8から40〜50℃として取り出し、ファンコイルユニ
ット5に導き、ファンコイルユニット5から暖気を吹き
出すことにより、ビル等の暖房に供することができる。
なお、熱交換器48を省略し、熱取出用熱媒体通路1b
を通つて昇温した熱媒体を直接、ファンコイルユニット
5に導いて暖房を行うことも可能である。
管41と配管40とを接続させると共に、ポンプ46を
駆動し、熱取出用熱媒体通路1bを通つて昇温した熱媒
体を熱交換器48に導入する。このようにして熱交換器
48内の熱媒体を熱取出用熱媒体通路1bを循環させ、
熱交換器48内に蓄熱されたなら、この熱を熱交換器4
8から40〜50℃として取り出し、ファンコイルユニ
ット5に導き、ファンコイルユニット5から暖気を吹き
出すことにより、ビル等の暖房に供することができる。
なお、熱交換器48を省略し、熱取出用熱媒体通路1b
を通つて昇温した熱媒体を直接、ファンコイルユニット
5に導いて暖房を行うことも可能である。
【0013】第1MH容器1と第2MH容器2との間の
水素の移動は、次のようにして行われる。すなわち、水
素圧力−水素吸蔵量特性を示す図2において、当初、点
Rで示すように十分な水素が吸蔵された状態の第2MH
容器2の水素吸蔵合金A2から水素が放出され、点R〜
点Qとして破線で示すように内圧がPHからPMに降下
しながら水素吸蔵量が次第に減少し、放出された水素は
流路15を通つて第1MH容器1に流入する。一方、第
1MH容器1では、点S〜点Tに示すように内圧がPM
に向けて上昇しながら水素吸蔵量が増加する。
水素の移動は、次のようにして行われる。すなわち、水
素圧力−水素吸蔵量特性を示す図2において、当初、点
Rで示すように十分な水素が吸蔵された状態の第2MH
容器2の水素吸蔵合金A2から水素が放出され、点R〜
点Qとして破線で示すように内圧がPHからPMに降下
しながら水素吸蔵量が次第に減少し、放出された水素は
流路15を通つて第1MH容器1に流入する。一方、第
1MH容器1では、点S〜点Tに示すように内圧がPM
に向けて上昇しながら水素吸蔵量が増加する。
【0014】この第1MH容器1と第2MH容器2との
間の水素の移動は、図4に示すように比較的低温(10
〜35℃)かつ比較的高圧PHの点Xの状態の第2MH
容器2から、比較的高温(40〜50℃)かつ中間圧P
Mの点XIの状態の第1MH容器1へと行われる。な
お、図2,図4には、第1MH容器1をMH1、第2M
H容器2をMH2として示してある。
間の水素の移動は、図4に示すように比較的低温(10
〜35℃)かつ比較的高圧PHの点Xの状態の第2MH
容器2から、比較的高温(40〜50℃)かつ中間圧P
Mの点XIの状態の第1MH容器1へと行われる。な
お、図2,図4には、第1MH容器1をMH1、第2M
H容器2をMH2として示してある。
【0015】このようにして、第1MH容器1の水素吸
蔵合金A1に十分に水素が吸蔵されたなら、ポンプ36
の駆動を停止して再生工程に移行する。この再生工程で
は、切換え弁47及び開閉バルブ14を閉じた状態で、
切換え弁37を切換え操作すると共に、ポンプ36を駆
動し、未利用の排熱源38からの比較的低温(10〜3
5℃)の熱媒体を第1MH容器1及び第2MH容器2に
供給する。すなわち、未利用の排熱源38からの比較的
低温(10〜35℃)の熱媒体を、第1MH容器1の熱
媒体通路1aに供給循環させ、その水素吸蔵合金A1を
比較的低温(10〜35℃)に加熱すると共に、第2M
H容器2の熱媒体通路2aに供給循環させ、その水素吸
蔵合金A2を比較的低温(10〜35℃)に冷却する。
蔵合金A1に十分に水素が吸蔵されたなら、ポンプ36
の駆動を停止して再生工程に移行する。この再生工程で
は、切換え弁47及び開閉バルブ14を閉じた状態で、
切換え弁37を切換え操作すると共に、ポンプ36を駆
動し、未利用の排熱源38からの比較的低温(10〜3
5℃)の熱媒体を第1MH容器1及び第2MH容器2に
供給する。すなわち、未利用の排熱源38からの比較的
低温(10〜35℃)の熱媒体を、第1MH容器1の熱
媒体通路1aに供給循環させ、その水素吸蔵合金A1を
比較的低温(10〜35℃)に加熱すると共に、第2M
H容器2の熱媒体通路2aに供給循環させ、その水素吸
蔵合金A2を比較的低温(10〜35℃)に冷却する。
【0016】この状態から、コンプレッサ4を駆動して
第1MH容器1内を減圧する。これにより、加熱を受け
た状態で第1MH容器1内が減圧され、水素吸蔵合金A
1から水素の放出が促される。同時に、第2MH容器2
内が昇圧するので、反応熱が排熱源38に吸収されなが
ら、水素吸蔵合金A2に水素が吸蔵される。かくして、
第1MH容器1の水素吸蔵合金A1が吸熱反応に伴う過
度の温度低下を生ずることなく、水素の放出が維持され
ると同時に、第2MH容器2の水素吸蔵合金A2が発熱
反応に伴う過度の温度上昇を生ずることなく、水素の吸
蔵作用が継続される。
第1MH容器1内を減圧する。これにより、加熱を受け
た状態で第1MH容器1内が減圧され、水素吸蔵合金A
1から水素の放出が促される。同時に、第2MH容器2
内が昇圧するので、反応熱が排熱源38に吸収されなが
ら、水素吸蔵合金A2に水素が吸蔵される。かくして、
第1MH容器1の水素吸蔵合金A1が吸熱反応に伴う過
度の温度低下を生ずることなく、水素の放出が維持され
ると同時に、第2MH容器2の水素吸蔵合金A2が発熱
反応に伴う過度の温度上昇を生ずることなく、水素の吸
蔵作用が継続される。
【0017】再生工程は、水素圧力−水素吸蔵量特性を
示す図2において、矢印Cで示すように行われる。すな
わち、水素吸蔵合金A1から水素が放出され、図2に点
V〜点Uに示すように水素吸蔵量が次第に減少し、放出
された水素は配管13を通つて第2MH容器2に比較的
高圧で送り込まれる。第2MH容器2では、図2に点Q
で示すように水素吸蔵量が少なかつたものが、図2に点
Q〜点Rに示すように水素の流入によつて内圧が上昇し
ながら水素吸蔵合金A2に水素が効果的に吸蔵される。
発熱反応に伴う発生熱は、排熱源38によつて吸収さ
れ、所定温度(10〜35℃)に維持される。
示す図2において、矢印Cで示すように行われる。すな
わち、水素吸蔵合金A1から水素が放出され、図2に点
V〜点Uに示すように水素吸蔵量が次第に減少し、放出
された水素は配管13を通つて第2MH容器2に比較的
高圧で送り込まれる。第2MH容器2では、図2に点Q
で示すように水素吸蔵量が少なかつたものが、図2に点
Q〜点Rに示すように水素の流入によつて内圧が上昇し
ながら水素吸蔵合金A2に水素が効果的に吸蔵される。
発熱反応に伴う発生熱は、排熱源38によつて吸収さ
れ、所定温度(10〜35℃)に維持される。
【0018】この第1MH容器1と第2MH容器2との
間の水素の移動は、図4に示す比較的低温(10〜35
℃)かつ低圧PLの点XIIの状態の第1MH容器1か
ら、比較的低温(10〜35℃)かつ比較的高圧PHの
点Xの状態の第2MH容器2へと行われる。
間の水素の移動は、図4に示す比較的低温(10〜35
℃)かつ低圧PLの点XIIの状態の第1MH容器1か
ら、比較的低温(10〜35℃)かつ比較的高圧PHの
点Xの状態の第2MH容器2へと行われる。
【0019】このように、コンプレッサ4を使用して第
1MH容器1内の水素を第2MH容器2内に強制的に送
り込み、圧力差を生じさせながら再生工程を行うので、
平衡圧を異ならせた両水素吸蔵合金A1,A2の温度差
がほとんど存在しない場合であつても、水素の吸蔵・放
出を行わせることができる。第2MH容器2内の水素吸
蔵合金A2に十分に水素が吸蔵回収されたなら、コンプ
レッサ4及びポンプ36の駆動を停止し、再生工程を終
了する。このようにして、第2MH容器2の水素吸蔵合
金A2と第1MH容器1の水素吸蔵合金A1との間で水
素を繰り返し移動させながら、熱交換器48内に所定温
度(40〜50℃)に上昇した熱媒体を常時貯留させる
ことができる。この熱交換器48内の所定温度(40〜
50℃)の熱をファンコイルユニット5に導入すること
により、暖房作用を連続的に得ることができる。
1MH容器1内の水素を第2MH容器2内に強制的に送
り込み、圧力差を生じさせながら再生工程を行うので、
平衡圧を異ならせた両水素吸蔵合金A1,A2の温度差
がほとんど存在しない場合であつても、水素の吸蔵・放
出を行わせることができる。第2MH容器2内の水素吸
蔵合金A2に十分に水素が吸蔵回収されたなら、コンプ
レッサ4及びポンプ36の駆動を停止し、再生工程を終
了する。このようにして、第2MH容器2の水素吸蔵合
金A2と第1MH容器1の水素吸蔵合金A1との間で水
素を繰り返し移動させながら、熱交換器48内に所定温
度(40〜50℃)に上昇した熱媒体を常時貯留させる
ことができる。この熱交換器48内の所定温度(40〜
50℃)の熱をファンコイルユニット5に導入すること
により、暖房作用を連続的に得ることができる。
【0020】次に、冷房装置としての作用について図
1,図3,図4を参照して説明する。いま、コンプレッ
サ4を駆動し、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH
容器2へ移動させてあるものとする。この状態から、第
1MH容器1を比較的低温(10〜35℃)に冷却する
と共に、開閉バルブ14を開く。すなわち、切換え弁3
7を切換え操作すると共に、ポンプ36を駆動し、排熱
源38からの比較的低温(10〜35℃)の熱媒体を熱
媒体通路1aに供給循環させる。これにより、第2MH
容器2の水素吸蔵合金A2から水素ガスが放出され、第
2MH容器2の水素吸蔵合金A2が放熱反応を起こして
所定温度(7℃程度)に温度低下すると共に、放出され
た水素ガスは流路15を通つて第1MH容器1に入り、
その水素吸蔵合金A1に吸蔵され、発熱反応を起こす。
第1MH容器1は、排熱源38からの比較的低温(10
〜35℃)の熱媒体によつて冷却されて所定温度に維持
されている。
1,図3,図4を参照して説明する。いま、コンプレッ
サ4を駆動し、第1MH容器1内の水素ガスを第2MH
容器2へ移動させてあるものとする。この状態から、第
1MH容器1を比較的低温(10〜35℃)に冷却する
と共に、開閉バルブ14を開く。すなわち、切換え弁3
7を切換え操作すると共に、ポンプ36を駆動し、排熱
源38からの比較的低温(10〜35℃)の熱媒体を熱
媒体通路1aに供給循環させる。これにより、第2MH
容器2の水素吸蔵合金A2から水素ガスが放出され、第
2MH容器2の水素吸蔵合金A2が放熱反応を起こして
所定温度(7℃程度)に温度低下すると共に、放出され
た水素ガスは流路15を通つて第1MH容器1に入り、
その水素吸蔵合金A1に吸蔵され、発熱反応を起こす。
第1MH容器1は、排熱源38からの比較的低温(10
〜35℃)の熱媒体によつて冷却されて所定温度に維持
されている。
【0021】この状態から切換え弁47を切換えて分岐
管42と配管40とを連通させると共に、ポンプ46を
駆動し、熱取出用熱媒体通路2bを通つて冷却された熱
媒体を熱交換器48に導入する。この熱を熱交換器48
から7℃程度として取り出し、ファンコイルユニット5
に導いて、ファンコイルユニット5から冷気を吹き出さ
せることにより、ビル等の冷房に供する。
管42と配管40とを連通させると共に、ポンプ46を
駆動し、熱取出用熱媒体通路2bを通つて冷却された熱
媒体を熱交換器48に導入する。この熱を熱交換器48
から7℃程度として取り出し、ファンコイルユニット5
に導いて、ファンコイルユニット5から冷気を吹き出さ
せることにより、ビル等の冷房に供する。
【0022】第1MH容器1と第2MH容器2との間の
水素の移動は、次のようにして行われる。すなわち、水
素圧力−水素吸蔵量特性を示す図3において、当初、点
Gで示すように十分な水素が吸蔵された状態の水素吸蔵
合金A2から水素が放出され、点G〜点Fに示すように
内圧がPMに向けて降下しながら水素吸蔵量が次第に減
少し、放出された水素は流路15を通つて第1MH容器
1に流入する。一方、第1MH容器1では、点H〜点I
に示すように内圧がPLからPMに向けて上昇しながら
水素吸蔵量が増加する。なお、図3には、第1MH容器
1をMH1、第2MH容器2をMH2として示してあ
る。
水素の移動は、次のようにして行われる。すなわち、水
素圧力−水素吸蔵量特性を示す図3において、当初、点
Gで示すように十分な水素が吸蔵された状態の水素吸蔵
合金A2から水素が放出され、点G〜点Fに示すように
内圧がPMに向けて降下しながら水素吸蔵量が次第に減
少し、放出された水素は流路15を通つて第1MH容器
1に流入する。一方、第1MH容器1では、点H〜点I
に示すように内圧がPLからPMに向けて上昇しながら
水素吸蔵量が増加する。なお、図3には、第1MH容器
1をMH1、第2MH容器2をMH2として示してあ
る。
【0023】この第1MH容器1と第2MH容器2との
間の水素の移動は、図4に示す低温(7℃)かつ中間圧
の点XIIIの状態の第2MH容器2から、比較的低温
(10〜35℃)かつ低圧PLの点XIIの状態の第1
MH容器1へと行われる。
間の水素の移動は、図4に示す低温(7℃)かつ中間圧
の点XIIIの状態の第2MH容器2から、比較的低温
(10〜35℃)かつ低圧PLの点XIIの状態の第1
MH容器1へと行われる。
【0024】第1MH容器1の水素吸蔵合金A1に十分
な水素が吸蔵されたなら、開閉バルブ14及び切換え弁
47を閉じ、かつ、ポンプ46を停止すると共に再度、
コンプレッサ4を駆動し、第1実施の形態と同様に第1
MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2へ移動させて
再生を図る。すなわち、切換え弁37を切換え操作する
と共に、ポンプ36を駆動し、未利用の排熱源38から
の比較的低温(10〜35℃)の熱媒体を第1MH容器
1及び第2MH容器2に供給し、第1MH容器1の水素
吸蔵合金A1を比較的低温(10〜35℃)に加熱し、
か、第2MH容器2の水素吸蔵合金A2を比較的低温
(10〜35℃)に冷却する。
な水素が吸蔵されたなら、開閉バルブ14及び切換え弁
47を閉じ、かつ、ポンプ46を停止すると共に再度、
コンプレッサ4を駆動し、第1実施の形態と同様に第1
MH容器1内の水素ガスを第2MH容器2へ移動させて
再生を図る。すなわち、切換え弁37を切換え操作する
と共に、ポンプ36を駆動し、未利用の排熱源38から
の比較的低温(10〜35℃)の熱媒体を第1MH容器
1及び第2MH容器2に供給し、第1MH容器1の水素
吸蔵合金A1を比較的低温(10〜35℃)に加熱し、
か、第2MH容器2の水素吸蔵合金A2を比較的低温
(10〜35℃)に冷却する。
【0025】再生工程は、水素圧力−水素吸蔵量特性を
示す図3において、矢印Cで示すように行われる。すな
わち、コンプレッサ4を駆動して第1MH容器1内を減
圧することにより、水素吸蔵合金A1から水素が放出さ
れ、図3に点I〜点Hとして破線で示すように次第に減
圧されながら水素吸蔵量が減少し、放出された水素は配
管13を通つて第2MH容器2に比較的高圧で送り込ま
れる。
示す図3において、矢印Cで示すように行われる。すな
わち、コンプレッサ4を駆動して第1MH容器1内を減
圧することにより、水素吸蔵合金A1から水素が放出さ
れ、図3に点I〜点Hとして破線で示すように次第に減
圧されながら水素吸蔵量が減少し、放出された水素は配
管13を通つて第2MH容器2に比較的高圧で送り込ま
れる。
【0026】一方、第2MH容器2では、図3に点Dで
示すように水素吸蔵量が少なかつたものが、図3に点D
〜点Eに示すように水素の流入によつて内圧が上昇しな
がら水素吸蔵合金A2に水素が効果的に吸蔵される。こ
の第1MH容器1と第2MH容器2との間の水素の移動
は、第1実施の形態と同様に図4に示す点XII−点X
として生ずる。
示すように水素吸蔵量が少なかつたものが、図3に点D
〜点Eに示すように水素の流入によつて内圧が上昇しな
がら水素吸蔵合金A2に水素が効果的に吸蔵される。こ
の第1MH容器1と第2MH容器2との間の水素の移動
は、第1実施の形態と同様に図4に示す点XII−点X
として生ずる。
【0027】このように、コンプレッサ4を使用して第
1MH容器1内の水素を第2MH容器2内に強制的に送
り込んで圧力差を生じさせるので、平衡圧を異ならせた
両水素吸蔵合金A1,A2に温度差がほとんど存在しな
い場合であつても、水素の吸蔵・放出を繰り返して行わ
せることができる。第2MH容器2内の水素吸蔵合金A
2に十分に水素が吸蔵回収されたなら、コンプレッサ4
及びポンプ36の駆動を停止し、再生工程を終了する。
このようにして、第2MH容器2の水素吸蔵合金A2と
第1MH容器1の水素吸蔵合金A1との間で水素を繰り
返し移動させながら、熱交換器48内に所定温度(7℃
程度)に低下した熱媒体を常時貯留させることができ
る。この熱交換器48内の所定温度(7℃程度)の熱を
ファンコイルユニット5に導入することにより、冷房作
用を連続的に得ることができる。
1MH容器1内の水素を第2MH容器2内に強制的に送
り込んで圧力差を生じさせるので、平衡圧を異ならせた
両水素吸蔵合金A1,A2に温度差がほとんど存在しな
い場合であつても、水素の吸蔵・放出を繰り返して行わ
せることができる。第2MH容器2内の水素吸蔵合金A
2に十分に水素が吸蔵回収されたなら、コンプレッサ4
及びポンプ36の駆動を停止し、再生工程を終了する。
このようにして、第2MH容器2の水素吸蔵合金A2と
第1MH容器1の水素吸蔵合金A1との間で水素を繰り
返し移動させながら、熱交換器48内に所定温度(7℃
程度)に低下した熱媒体を常時貯留させることができ
る。この熱交換器48内の所定温度(7℃程度)の熱を
ファンコイルユニット5に導入することにより、冷房作
用を連続的に得ることができる。
【0028】なお、上記構成の第1,第2MH容器1,
2を複数個配置し、両MH容器1,2における水素の吸
蔵及び放出を逆位相で実施することにより、ファンコイ
ルユニット5によつて連続的に暖房又は冷房することも
可能である。
2を複数個配置し、両MH容器1,2における水素の吸
蔵及び放出を逆位相で実施することにより、ファンコイ
ルユニット5によつて連続的に暖房又は冷房することも
可能である。
【0029】図5には、本発明に係る冷暖房装置の第2
実施の形態を示す。図5中において符号51,52は、
それぞれ水素吸蔵合金A51,A52を収容する第1,
第2MH容器を示す。水素吸蔵合金A51,A52は、
各MH容器51,52内に通気性を有する図外のフィル
ターによつて区画して配置され、両MH容器51,52
の対向する端部に水素空間を形成している。水素は、こ
の水素空間同士を接続する水素管53を通じて出入りす
る。また、各水素吸蔵合金A51,A52内には、水素
吸蔵合金A51,A52を冷却(空冷又は水冷)するた
めの第1熱媒体通路51a,52aが付属されていると
共に、第2熱媒体通路51b,52bが付属されてい
る。ここで、水素吸蔵合金A51,A52は、平衡圧を
異にするものであり、例えばTiZrCrFeMnNiCu系合金の成
分を組成を異ならせることにより、特性を制御したもの
を使用できる。
実施の形態を示す。図5中において符号51,52は、
それぞれ水素吸蔵合金A51,A52を収容する第1,
第2MH容器を示す。水素吸蔵合金A51,A52は、
各MH容器51,52内に通気性を有する図外のフィル
ターによつて区画して配置され、両MH容器51,52
の対向する端部に水素空間を形成している。水素は、こ
の水素空間同士を接続する水素管53を通じて出入りす
る。また、各水素吸蔵合金A51,A52内には、水素
吸蔵合金A51,A52を冷却(空冷又は水冷)するた
めの第1熱媒体通路51a,52aが付属されていると
共に、第2熱媒体通路51b,52bが付属されてい
る。ここで、水素吸蔵合金A51,A52は、平衡圧を
異にするものであり、例えばTiZrCrFeMnNiCu系合金の成
分を組成を異ならせることにより、特性を制御したもの
を使用できる。
【0030】60は密閉状態の蓄熱タンクであり、電気
ヒータ61が付属されている。蓄熱タンク60は、電気
ヒータ61によつて夜間電力を使用して加熱され、熱水
(140〜170℃程度)を高圧状態(3.5〜7.5
kg/cm2 )で貯留する。また、蓄熱タンク60には
太陽熱温水器62が付属され、昼間、ポンプ63の駆動
により、太陽熱温水器62によつて加熱した水(80℃
程度)を蓄熱タンク60に供給することができるように
なつている。蓄熱タンク60内への補給水は、開閉弁6
5を開くと共にポンプ63を駆動することにより、給水
管64からの水を太陽熱温水器62を通して加熱した後
に、供給される。
ヒータ61が付属されている。蓄熱タンク60は、電気
ヒータ61によつて夜間電力を使用して加熱され、熱水
(140〜170℃程度)を高圧状態(3.5〜7.5
kg/cm2 )で貯留する。また、蓄熱タンク60には
太陽熱温水器62が付属され、昼間、ポンプ63の駆動
により、太陽熱温水器62によつて加熱した水(80℃
程度)を蓄熱タンク60に供給することができるように
なつている。蓄熱タンク60内への補給水は、開閉弁6
5を開くと共にポンプ63を駆動することにより、給水
管64からの水を太陽熱温水器62を通して加熱した後
に、供給される。
【0031】この蓄熱タンク60には、温度調節器7
7、暖房用配管70,71及びポンプ72を介して暖房
装置としてのファンコイルユニット73が接続されて閉
回路が形成されると共に、温度調節器78、配管74,
75及びポンプ76を介して第1MH容器51の第2熱
媒体通路51bが接続されて閉回路が形成される。各温
度調節器77,78は、蓄熱タンク60内の熱水(14
0〜170℃程度)に常温水を混合させ、所定温度(8
0℃程度)に低下させて供給する機能を有する。一方、
第2MH容器52の第2熱媒体通路52bには、冷房用
配管80,81及びポンプ82を介して冷房装置として
のファンコイルユニット83が接続される。この第2熱
媒体通路52b及び冷房用配管80,81内には、熱媒
体が収容されている。
7、暖房用配管70,71及びポンプ72を介して暖房
装置としてのファンコイルユニット73が接続されて閉
回路が形成されると共に、温度調節器78、配管74,
75及びポンプ76を介して第1MH容器51の第2熱
媒体通路51bが接続されて閉回路が形成される。各温
度調節器77,78は、蓄熱タンク60内の熱水(14
0〜170℃程度)に常温水を混合させ、所定温度(8
0℃程度)に低下させて供給する機能を有する。一方、
第2MH容器52の第2熱媒体通路52bには、冷房用
配管80,81及びポンプ82を介して冷房装置として
のファンコイルユニット83が接続される。この第2熱
媒体通路52b及び冷房用配管80,81内には、熱媒
体が収容されている。
【0032】第1MH容器51の第1熱媒体通路51a
は、配管84,85及びポンプ86を介して、下水、地
熱水等による低レベル排熱(10〜35℃)を液体又は
気体からなる熱媒体に蓄熱する排熱源38が接続されて
閉回路が形成される。第2MH容器52の第1熱媒体通
路52aは、配管87,88及びポンプ89を介して、
排熱源38が接続されて閉回路が形成される。
は、配管84,85及びポンプ86を介して、下水、地
熱水等による低レベル排熱(10〜35℃)を液体又は
気体からなる熱媒体に蓄熱する排熱源38が接続されて
閉回路が形成される。第2MH容器52の第1熱媒体通
路52aは、配管87,88及びポンプ89を介して、
排熱源38が接続されて閉回路が形成される。
【0033】次に、上記第2実施の形態の作用について
説明する。蓄熱タンク60内には、電気ヒータ61に夜
間電力を供給して、熱水(140〜170℃程度)が高
圧状態で貯留されている。先ず、暖房装置としての作用
について説明する。暖房に際しては、ポンプ72を駆動
する。これにより、蓄熱タンク60内の加熱水(140
〜170℃程度)が温度調節器77によつて所定温度
(80℃程度)に降温した状態で、暖房用配管70,7
1を介してファンコイルユニット73に供給循環させ
る。かくして、ファンコイルユニット73から暖気を吹
き出すことができる。ファンコイルユニット73を通つ
た所定温度(80℃程度)の温水は、70℃程度の温度
に低下して蓄熱タンク60内に還流する。なお、蓄熱タ
ンク60内の加熱水を80℃程度の温度に維持すれば、
温度調節器77は省略することができる。
説明する。蓄熱タンク60内には、電気ヒータ61に夜
間電力を供給して、熱水(140〜170℃程度)が高
圧状態で貯留されている。先ず、暖房装置としての作用
について説明する。暖房に際しては、ポンプ72を駆動
する。これにより、蓄熱タンク60内の加熱水(140
〜170℃程度)が温度調節器77によつて所定温度
(80℃程度)に降温した状態で、暖房用配管70,7
1を介してファンコイルユニット73に供給循環させ
る。かくして、ファンコイルユニット73から暖気を吹
き出すことができる。ファンコイルユニット73を通つ
た所定温度(80℃程度)の温水は、70℃程度の温度
に低下して蓄熱タンク60内に還流する。なお、蓄熱タ
ンク60内の加熱水を80℃程度の温度に維持すれば、
温度調節器77は省略することができる。
【0034】次に、冷房装置としての作用について説明
する。冷房に際しては、第2MH容器52内の水素を水
素管53を通じて第1MH容器51に移動させる。すな
わち、第2MH容器52内の水素吸蔵合金A52に十分
な水素を吸蔵させた状態で、第1MH容器51内の水素
吸蔵合金A51を第1熱媒体通路51aを通じて冷却
(空冷又は水冷)し、第1MH容器51内の水素吸蔵合
金A51に水素を吸蔵させる。その際、ポンプ86を駆
動し、第1MH容器51の第1熱媒体通路51aに、排
熱源38からの比較的低温(10〜35℃)の熱媒体を
供給循環させ、水素吸蔵合金A51を冷却する。
する。冷房に際しては、第2MH容器52内の水素を水
素管53を通じて第1MH容器51に移動させる。すな
わち、第2MH容器52内の水素吸蔵合金A52に十分
な水素を吸蔵させた状態で、第1MH容器51内の水素
吸蔵合金A51を第1熱媒体通路51aを通じて冷却
(空冷又は水冷)し、第1MH容器51内の水素吸蔵合
金A51に水素を吸蔵させる。その際、ポンプ86を駆
動し、第1MH容器51の第1熱媒体通路51aに、排
熱源38からの比較的低温(10〜35℃)の熱媒体を
供給循環させ、水素吸蔵合金A51を冷却する。
【0035】これにより、第1MH容器51内の水素吸
蔵合金A51での発熱反応が空冷又は水冷されながら継
続され、第2MH容器52内の水素吸蔵合金A52から
水素が放出されて吸熱反応が生ずる。この第2MH容器
52での吸熱反応により、第2MH容器52内の水素吸
蔵合金A52に温度低下を生ずる。第2MH容器52内
の水素吸蔵合金A52が7℃程度にまで温度低下したな
ら、ポンプ82を駆動し、冷房用配管80,81を通じ
て、熱媒体をファンコイルユニット83に供給循環させ
る。かくして、ファンコイルユニット83から冷気を吹
き出すことにより、ビル等の冷房に供することができ
る。
蔵合金A51での発熱反応が空冷又は水冷されながら継
続され、第2MH容器52内の水素吸蔵合金A52から
水素が放出されて吸熱反応が生ずる。この第2MH容器
52での吸熱反応により、第2MH容器52内の水素吸
蔵合金A52に温度低下を生ずる。第2MH容器52内
の水素吸蔵合金A52が7℃程度にまで温度低下したな
ら、ポンプ82を駆動し、冷房用配管80,81を通じ
て、熱媒体をファンコイルユニット83に供給循環させ
る。かくして、ファンコイルユニット83から冷気を吹
き出すことにより、ビル等の冷房に供することができ
る。
【0036】このようにして、第1MH容器51の水素
吸蔵合金A51に十分に水素が吸蔵されたなら、ポンプ
82,86の駆動を停止して再生工程に移行する。この
再生工程では、ポンプ76を駆動し、第1MH容器51
の第2熱媒体通路51bを、温度調節器78及び配管7
4,75を介して、蓄熱タンク60内の熱水(140〜
170℃程度)を所定温度(80℃程度)に低下させ
て、第1MH容器51の第2熱媒体通路51bに供給循
環させ、水素吸蔵合金A51を加熱する。また、ポンプ
89を駆動し、第2MH容器52の第1熱媒体通路52
aに排熱源38からの比較的低温(10〜35℃)の熱
媒体を供給循環させて、水素吸蔵合金A52を冷却す
る。
吸蔵合金A51に十分に水素が吸蔵されたなら、ポンプ
82,86の駆動を停止して再生工程に移行する。この
再生工程では、ポンプ76を駆動し、第1MH容器51
の第2熱媒体通路51bを、温度調節器78及び配管7
4,75を介して、蓄熱タンク60内の熱水(140〜
170℃程度)を所定温度(80℃程度)に低下させ
て、第1MH容器51の第2熱媒体通路51bに供給循
環させ、水素吸蔵合金A51を加熱する。また、ポンプ
89を駆動し、第2MH容器52の第1熱媒体通路52
aに排熱源38からの比較的低温(10〜35℃)の熱
媒体を供給循環させて、水素吸蔵合金A52を冷却す
る。
【0037】これにより、第1MH容器51の水素吸蔵
合金A51から水素が放出され、放出された水素ガスは
水素管53を通じて第2MH容器52に入り、その水素
吸蔵合金A52に吸蔵される。このようにして、第2M
H容器52の水素吸蔵合金A52に十分な水素が吸蔵さ
れたなら、ポンプ76,89の駆動を停止し、再生工程
を終了する。なお、蓄熱タンク60内の加熱水を80℃
程度の温度に維持すれば、温度調節器78は省略するこ
とができる。
合金A51から水素が放出され、放出された水素ガスは
水素管53を通じて第2MH容器52に入り、その水素
吸蔵合金A52に吸蔵される。このようにして、第2M
H容器52の水素吸蔵合金A52に十分な水素が吸蔵さ
れたなら、ポンプ76,89の駆動を停止し、再生工程
を終了する。なお、蓄熱タンク60内の加熱水を80℃
程度の温度に維持すれば、温度調節器78は省略するこ
とができる。
【0038】このように、蓄熱タンク60内に高温・高
圧の加熱水として蓄熱することにより、空調、特に暖房
運転に利用できる蓄熱量を増加することができ、蓄熱タ
ンク60の容積を削減することが可能となる。加えて、
蓄熱量が増加するので、従来の給湯設備を使用して、給
湯を行うことも可能となる。
圧の加熱水として蓄熱することにより、空調、特に暖房
運転に利用できる蓄熱量を増加することができ、蓄熱タ
ンク60の容積を削減することが可能となる。加えて、
蓄熱量が増加するので、従来の給湯設備を使用して、給
湯を行うことも可能となる。
【0039】ところで、第2実施の形態にあつては、暖
房用及び冷房用にそれぞれ別個のファンコイルユニット
73,83を備えさせたが、1個のファンコイルユニッ
トに切換え弁を介して第2MH容器52の第2熱媒体通
路52b又は蓄熱タンク60を選択的に接続させること
により、冷暖房の吹き出しを1個のファンコイルユニッ
トによつて共用させることも可能である。更に、単一の
ファンコイルユニット73,83による冷暖房のみなら
ず、地域冷暖房に使用することもできる。
房用及び冷房用にそれぞれ別個のファンコイルユニット
73,83を備えさせたが、1個のファンコイルユニッ
トに切換え弁を介して第2MH容器52の第2熱媒体通
路52b又は蓄熱タンク60を選択的に接続させること
により、冷暖房の吹き出しを1個のファンコイルユニッ
トによつて共用させることも可能である。更に、単一の
ファンコイルユニット73,83による冷暖房のみなら
ず、地域冷暖房に使用することもできる。
【0040】また、第2MH容器52内の水素吸蔵合金
A52を−20℃程度にまで温度低下させて、冷凍に使
用することもできる。かくして、暖房及び冷房からなる
空調を年間を通して行うことが可能であるのみならず、
冷凍の用途への使用も可能となる。冷凍に使用する場
合、熱取出用熱媒体通路52b内の熱媒体は、塩化カル
シウム水溶液、フロリナート等の凍結し難いものとす
る。
A52を−20℃程度にまで温度低下させて、冷凍に使
用することもできる。かくして、暖房及び冷房からなる
空調を年間を通して行うことが可能であるのみならず、
冷凍の用途への使用も可能となる。冷凍に使用する場
合、熱取出用熱媒体通路52b内の熱媒体は、塩化カル
シウム水溶液、フロリナート等の凍結し難いものとす
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明によれば、次の効果を奏することができる。請求
項1及び2の発明によれば、未利用の比較的低温の排熱
源を使用して、MH容器の水素吸蔵合金に発熱反応を生
じさせ、水素吸蔵合金による発生熱を利用して暖房を行
い、また、MH容器の水素吸蔵合金に吸熱反応を生じさ
せ、水素吸蔵合金による発生熱を利用して冷房を行うと
共に、一対のMH容器間で一方から他方に向けて水素を
強制的に送り込むことにより、上記暖房又は冷房を繰り
返し行う。しかして、特別の熱源を使用せず未利用の比
較的低温の排熱源を使用できるので、構造簡素かつ小形
にして省エネルギーとなると共に、昼間の各種の負荷要
求に対して冷房又は暖房の柔軟な対応が可能となる。
本発明によれば、次の効果を奏することができる。請求
項1及び2の発明によれば、未利用の比較的低温の排熱
源を使用して、MH容器の水素吸蔵合金に発熱反応を生
じさせ、水素吸蔵合金による発生熱を利用して暖房を行
い、また、MH容器の水素吸蔵合金に吸熱反応を生じさ
せ、水素吸蔵合金による発生熱を利用して冷房を行うと
共に、一対のMH容器間で一方から他方に向けて水素を
強制的に送り込むことにより、上記暖房又は冷房を繰り
返し行う。しかして、特別の熱源を使用せず未利用の比
較的低温の排熱源を使用できるので、構造簡素かつ小形
にして省エネルギーとなると共に、昼間の各種の負荷要
求に対して冷房又は暖房の柔軟な対応が可能となる。
【0042】請求項3の発明によれば、加熱水を蓄熱す
るのみで、暖房運転のみらず、冷房運転も可能になる。
その結果、コンパクトかつ構造簡素な冷暖房装置が得ら
れる。加えて、蓄熱タンク内の加熱水を夜間電力の使用
によつて得るので、昼間の電力消費量のピークカットを
図ることができる。
るのみで、暖房運転のみらず、冷房運転も可能になる。
その結果、コンパクトかつ構造簡素な冷暖房装置が得ら
れる。加えて、蓄熱タンク内の加熱水を夜間電力の使用
によつて得るので、昼間の電力消費量のピークカットを
図ることができる。
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る冷暖房装置を
示す概念図。
示す概念図。
【図2】 同じく暖房時の水素吸蔵合金の水素圧力−水
素吸蔵量特性を示す線図。
素吸蔵量特性を示す線図。
【図3】 同じく冷房時の水素吸蔵合金の水素圧力−水
素吸蔵量特性を示す線図。
素吸蔵量特性を示す線図。
【図4】 同じく水素吸蔵合金の水素圧力−温度平衡特
性を示す線図。
性を示す線図。
【図5】 本発明の第2実施の形態に係る冷暖房装置を
示す概念図。
示す概念図。
1:第1MH容器、2:第2MH容器、1a,2a:熱
媒体通路、1b,2b:熱取出用熱媒体通路、4:コン
プレッサ、14:開閉バルブ、15:流路、38:排熱
源、51:第1MH容器、51a:第1熱媒体通路、5
1b:第2熱媒体通路、52:第2MH容器、52a:
第1熱媒体通路、52b:第2熱媒体通路、53:水素
管、60:蓄熱タンク、70,71:暖房用配管、7
4,75,84,85,87,88:配管、80,8
1:冷房用配管、A1,A2,A51,A52:水素吸
蔵合金。
媒体通路、1b,2b:熱取出用熱媒体通路、4:コン
プレッサ、14:開閉バルブ、15:流路、38:排熱
源、51:第1MH容器、51a:第1熱媒体通路、5
1b:第2熱媒体通路、52:第2MH容器、52a:
第1熱媒体通路、52b:第2熱媒体通路、53:水素
管、60:蓄熱タンク、70,71:暖房用配管、7
4,75,84,85,87,88:配管、80,8
1:冷房用配管、A1,A2,A51,A52:水素吸
蔵合金。
Claims (3)
- 【請求項1】 水素吸蔵合金(A1,A2)をそれぞれ
収容する第1,第2MH容器(1,2)を配置し、第2
MH容器(2)を排熱源(38)によつて加熱しなが
ら、第2MH容器(2)から第1MH容器(1)に向け
て水素を移動させることにより、第1MH容器(1)の
水素吸蔵合金(A1)に発熱反応を生じさせ、該第1M
H容器(1)での発生熱を利用して暖気を得、その後、
コンプレッサ(4)により、第1MH容器(1)内の水
素ガスを第2MH容器(2)に戻すことの繰り返しによ
り、暖房装置としての機能を得ると共に、第1MH容器
(1)を排熱源(38)によつて冷却しながら、第2M
H容器(2)から第1MH容器(1)に向けて水素を移
動させることにより、第2MH容器(2)の水素吸蔵合
金(A2)に吸熱反応を生じさせ、該第2MH容器
(2)での発生熱を利用して冷気を得、その後、コンプ
レッサ(4)により、第1MH容器(1)内の水素ガス
を第2MH容器(2)に戻すことの繰り返しにより、冷
房装置としての機能を得ることを特徴とする冷暖房方
法。 - 【請求項2】 水素吸蔵合金(A1,A2)をそれぞれ
収容する第1,第2MH容器(1,2)と、第1MH容
器(1)から第2MH容器(2)に向けて水素を強制的
に送り込むコンプレッサ(4)と、開閉バルブ(14)
を付属し、第2MH容器(2)から第1MH容器(1)
に向けて水素を送る流路(15)とを有し、第1MH容
器(1)の熱媒体通路(1a)及び第2MH容器(2)
の熱媒体通路(2a)を排熱源(38)によつて温度調
節された熱媒体を選択的に供給可能に配置させ、かつ、
第1MH容器(1)の熱取出用熱媒体通路(1b)及び
第2MH容器(2)の熱取出用熱媒体通路(2b)を配
置し、いずれかの熱取出用熱媒体通路(1b,2b)に
生ずる熱を熱媒体によつて外部に取り出し、暖気又は冷
気を得ることを特徴とする冷暖房装置。 - 【請求項3】 水素吸蔵合金(A51,A52)をそれ
ぞれ収容する第1,第2MH容器(51,52)と、第
1MH容器(51)に付属される第1,第2熱媒体通路
(51a,51b)と、第2MH容器(52)に付属さ
れる第1,第2熱媒体通路(52a,52b)と、第1
MH容器(51)と第2MH容器(52)との間を連通
させる水素管53と、夜間電力を使用して加熱された加
熱水を貯留する蓄熱タンク(60)とを備え、蓄熱タン
ク(60)内の加熱水を第1MH容器(51)の第2熱
媒体通路(51b)に供給循環させる配管(74,7
5)と、第1MH容器(51)の第1熱媒体通路(51
a)に排熱源(38)によつて温度調節された熱媒体を
供給循環させる配管84,85と、第2MH容器(5
2)の第1熱媒体通路(52a)に排熱源(38)によ
つて温度調節された熱媒体を供給循環させる配管87,
88と、第2MH容器(52)の第2熱媒体通路(52
b)に冷房用の熱媒体を供給循環させる冷房用配管8
0,81と、該冷房用配管80,81に接続される冷房
装置と、蓄熱タンク(60)の高圧熱水の熱を暖房装置
に供給する暖房用配管(70,71)とを有することを
特徴とする冷暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24923696A JPH1073337A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 冷暖房方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24923696A JPH1073337A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 冷暖房方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1073337A true JPH1073337A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=17189959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24923696A Pending JPH1073337A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 冷暖房方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1073337A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1299086C (zh) * | 2001-11-19 | 2007-02-07 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 蓄氢合金空调装置 |
JPWO2018225602A1 (ja) * | 2017-06-06 | 2020-06-11 | 高砂熱学工業株式会社 | 蓄熱システム、および蓄熱システムの運転方法 |
CN112844266A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-05-28 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种加氢反应器控温系统及方法 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP24923696A patent/JPH1073337A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1299086C (zh) * | 2001-11-19 | 2007-02-07 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 蓄氢合金空调装置 |
JPWO2018225602A1 (ja) * | 2017-06-06 | 2020-06-11 | 高砂熱学工業株式会社 | 蓄熱システム、および蓄熱システムの運転方法 |
CN112844266A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-05-28 | 云南电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种加氢反应器控温系统及方法 |
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