JPH1072740A - セルロースマルチフィラメント糸を用いた裏地 - Google Patents
セルロースマルチフィラメント糸を用いた裏地Info
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- JPH1072740A JPH1072740A JP9186050A JP18605097A JPH1072740A JP H1072740 A JPH1072740 A JP H1072740A JP 9186050 A JP9186050 A JP 9186050A JP 18605097 A JP18605097 A JP 18605097A JP H1072740 A JPH1072740 A JP H1072740A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セルロース繊維の利点、すなわち風合い、吸
湿性、制電性、滑り等の裏地機能を有しつつ 縫製時の
きわ付き性能及び縫い代割、折り目付の洗濯耐久性を著
しく改善し得る化繊フィラメント100%より成る裏地
及び化繊フィラメントと合繊フィラメントよりなる交織
裏地の提供。 【解決手段】 経糸及び/又は緯糸が有機溶媒から紡糸
されたセルロースマルチフィラメントで構成されてなる
事を特徴とする裏地。
湿性、制電性、滑り等の裏地機能を有しつつ 縫製時の
きわ付き性能及び縫い代割、折り目付の洗濯耐久性を著
しく改善し得る化繊フィラメント100%より成る裏地
及び化繊フィラメントと合繊フィラメントよりなる交織
裏地の提供。 【解決手段】 経糸及び/又は緯糸が有機溶媒から紡糸
されたセルロースマルチフィラメントで構成されてなる
事を特徴とする裏地。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセルロースマルチフ
ィラメントを用いた裏地に関する。更に詳しくは、本発
明は、セルロース繊維としてリヨセル繊維マルチフィラ
メントを用いて優れた物性と風合い及び取扱性を有する
裏地に関する。
ィラメントを用いた裏地に関する。更に詳しくは、本発
明は、セルロース繊維としてリヨセル繊維マルチフィラ
メントを用いて優れた物性と風合い及び取扱性を有する
裏地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、再生セルロース系繊維フィラメン
トを100%用いた裏地は、風合い、吸湿性、吸汗性、
制電性、滑り等に優れるという長所を有し、特に高級紳
士、婦人服分野の裏地として使用されているが、反面縫
製時の中間スチームアイロン処理(洋服の各パーツを縫
製した段階でパーツ毎にアイロン処理を行うこと。)に
おいてスチームの凝縮水が裏地に付着すると、乾燥後付
着した水滴の部分が水じみ(きわ付き現象と以下称す)
として残り、最終製品になった時、品質不良となるため
縫製時の中間アイロン処理の取り扱いにおいては、生産
性の低い状況になっていた。
トを100%用いた裏地は、風合い、吸湿性、吸汗性、
制電性、滑り等に優れるという長所を有し、特に高級紳
士、婦人服分野の裏地として使用されているが、反面縫
製時の中間スチームアイロン処理(洋服の各パーツを縫
製した段階でパーツ毎にアイロン処理を行うこと。)に
おいてスチームの凝縮水が裏地に付着すると、乾燥後付
着した水滴の部分が水じみ(きわ付き現象と以下称す)
として残り、最終製品になった時、品質不良となるため
縫製時の中間アイロン処理の取り扱いにおいては、生産
性の低い状況になっていた。
【0003】従来、きわ付き現象の対策としては、染色
後の仕上げ加工工程において樹脂加工を行う(樹脂加工
時に撥水剤を併用した加工)等の手段が講じられている
が、問題の完全解決には至っていない。又、上記の様な
対策を施すことは製造コストのアップ要因にもつながっ
ており、低コストできわ付き現象の発生がなく、セルロ
ース繊維の持っている裏地機能をそのまま保持した裏地
が市場では要求されている。
後の仕上げ加工工程において樹脂加工を行う(樹脂加工
時に撥水剤を併用した加工)等の手段が講じられている
が、問題の完全解決には至っていない。又、上記の様な
対策を施すことは製造コストのアップ要因にもつながっ
ており、低コストできわ付き現象の発生がなく、セルロ
ース繊維の持っている裏地機能をそのまま保持した裏地
が市場では要求されている。
【0004】又、通常の再生セルロース繊維を用いた裏
地は、ポリエステル100%裏地に比べ、低温でアイロ
ン処理が掛かり易いため、縫製時の縫い代割(二枚の裏
地を縫い合わせた後、縫い代の部分にアイロンを当て縫
い目を割ったり、二枚の裏地を縫い目に沿って折り曲げ
る事)や折り目付け(裏地のきせの部分の折り曲げ性能
=表地より少し大きめに縫い合わせた後、アイロンを当
て折り曲げ外観をきれいに仕上げる事。例えば袖口や上
衣の裾の部分で重視される。)がきれいに出来るという
特徴を有している反面、ポリエステルの様にパーマネン
ト性がないため、長い間の着用及び着用後のドライクリ
ーニングや洗濯処理を行うと、縫い目割の部分や折り目
付の部分の外観が洋服仕立て直後に比べ悪くなるという
欠点を有していた。従って、ドライクリーニングや洗濯
処理を行った後の仕上げアイロン処理を丁寧に行う必要
があった。
地は、ポリエステル100%裏地に比べ、低温でアイロ
ン処理が掛かり易いため、縫製時の縫い代割(二枚の裏
地を縫い合わせた後、縫い代の部分にアイロンを当て縫
い目を割ったり、二枚の裏地を縫い目に沿って折り曲げ
る事)や折り目付け(裏地のきせの部分の折り曲げ性能
=表地より少し大きめに縫い合わせた後、アイロンを当
て折り曲げ外観をきれいに仕上げる事。例えば袖口や上
衣の裾の部分で重視される。)がきれいに出来るという
特徴を有している反面、ポリエステルの様にパーマネン
ト性がないため、長い間の着用及び着用後のドライクリ
ーニングや洗濯処理を行うと、縫い目割の部分や折り目
付の部分の外観が洋服仕立て直後に比べ悪くなるという
欠点を有していた。従って、ドライクリーニングや洗濯
処理を行った後の仕上げアイロン処理を丁寧に行う必要
があった。
【0005】近年、ウール製品や綿製品を中心に、形状
記憶加工と称して着用中や洗濯後も折り目の跡が永久に
残り、皺になりにくいイージーケアー商品が脚光を浴び
ているが裏地についてもイージーケアーでセルロース繊
維の機能を持った商品の要望が強い。一方、ポリエステ
ル繊維を中心とした合繊フィラメントを用いた裏地は、
強度、きわ付き、縫い代、折り目付の耐久性、洗濯収縮
率、洗濯時の皺等の物性が優れる反面、風合い、吸湿
性、制電性、滑り性の点で再生セルロース繊維100%
からなる裏地に比べて、著しく劣るという欠点を持って
いる。
記憶加工と称して着用中や洗濯後も折り目の跡が永久に
残り、皺になりにくいイージーケアー商品が脚光を浴び
ているが裏地についてもイージーケアーでセルロース繊
維の機能を持った商品の要望が強い。一方、ポリエステ
ル繊維を中心とした合繊フィラメントを用いた裏地は、
強度、きわ付き、縫い代、折り目付の耐久性、洗濯収縮
率、洗濯時の皺等の物性が優れる反面、風合い、吸湿
性、制電性、滑り性の点で再生セルロース繊維100%
からなる裏地に比べて、著しく劣るという欠点を持って
いる。
【0006】そこで、再生セルロース繊維からなる化繊
フィラメントと合繊フィラメントのそれぞれの長所を複
合させる目的で、これらの繊維を交織する方法が検討さ
れているが、織物の経糸又は緯糸に通常の再生セルロー
スを100%用いた場合の交織裏地では、やはり通常の
再生セルロース繊維の特性が裏地物性に発現する為、き
わ付き性能や縫い目割及び折り目付の耐久性は若干は改
善されるものの、ポリエステル100%裏地に比べると
充分満足できるものが得られていないのが現状である。
フィラメントと合繊フィラメントのそれぞれの長所を複
合させる目的で、これらの繊維を交織する方法が検討さ
れているが、織物の経糸又は緯糸に通常の再生セルロー
スを100%用いた場合の交織裏地では、やはり通常の
再生セルロース繊維の特性が裏地物性に発現する為、き
わ付き性能や縫い目割及び折り目付の耐久性は若干は改
善されるものの、ポリエステル100%裏地に比べると
充分満足できるものが得られていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、セル
ロース繊維の利点、すなわち風合い、吸湿性、制電性、
滑り等の裏地機能を有し、かつ上記のような問題を解消
し得る、すなわち、上述したきわ付き及び縫い代割及び
折り目付の耐久性を著しく改善し得る化繊フィラメント
を含有する裏地を提供することである。
ロース繊維の利点、すなわち風合い、吸湿性、制電性、
滑り等の裏地機能を有し、かつ上記のような問題を解消
し得る、すなわち、上述したきわ付き及び縫い代割及び
折り目付の耐久性を著しく改善し得る化繊フィラメント
を含有する裏地を提供することである。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】本発明者は、上記課題
について種種検討した結果、裏地を構成する経糸及び/
又は緯糸としてリヨセル繊維マルチフィラメントを用い
ることにより、上述したキワ付き及び縫い代割り及び折
り目付の耐久性を著しく改善することを見出し、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明は、経糸及び/又は
緯糸がリヨセル繊維マルチフィラメントで構成されてな
る裏地を提供する。本発明は、下記の実施の態様をも包
含する。 リヨセル繊維が乾燥時の破断強度3.0〜5.0g
/d、破断伸度5〜10%である有することを特徴とす
る請求項1記載の裏地。 リヨセル繊維を経糸及び/又は緯糸に用いた布帛を
アルカリ溶液に接触した時に、該繊維の乾燥時の破断強
度2.8〜4.0g/d、破断伸度13〜20%である
ことを特徴とする請求項1記載の裏地。 裏地を構成する経糸及び緯糸がリヨセル繊維マルチ
フィラメントであることを特徴とする請求項1記載の裏
地。 裏地を構成する経糸及び緯糸のいずれかが、リヨセ
ル繊維マルチフィラメントであり、他糸が合成繊維のマ
ルチフィラメントであることを特徴とする請求項1記載
の裏地。 裏地を構成する経糸及び緯糸のいずれかが、リヨセ
ル繊維マルチフィラメントであり、他糸が再生セルロー
スマルチフィラメントであることを特徴とする請求項1
記載の裏地。
について種種検討した結果、裏地を構成する経糸及び/
又は緯糸としてリヨセル繊維マルチフィラメントを用い
ることにより、上述したキワ付き及び縫い代割り及び折
り目付の耐久性を著しく改善することを見出し、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明は、経糸及び/又は
緯糸がリヨセル繊維マルチフィラメントで構成されてな
る裏地を提供する。本発明は、下記の実施の態様をも包
含する。 リヨセル繊維が乾燥時の破断強度3.0〜5.0g
/d、破断伸度5〜10%である有することを特徴とす
る請求項1記載の裏地。 リヨセル繊維を経糸及び/又は緯糸に用いた布帛を
アルカリ溶液に接触した時に、該繊維の乾燥時の破断強
度2.8〜4.0g/d、破断伸度13〜20%である
ことを特徴とする請求項1記載の裏地。 裏地を構成する経糸及び緯糸がリヨセル繊維マルチ
フィラメントであることを特徴とする請求項1記載の裏
地。 裏地を構成する経糸及び緯糸のいずれかが、リヨセ
ル繊維マルチフィラメントであり、他糸が合成繊維のマ
ルチフィラメントであることを特徴とする請求項1記載
の裏地。 裏地を構成する経糸及び緯糸のいずれかが、リヨセ
ル繊維マルチフィラメントであり、他糸が再生セルロー
スマルチフィラメントであることを特徴とする請求項1
記載の裏地。
【0009】以下本発明について詳述する。本発明で用
いるリヨセル繊維とは、有機溶媒から紡糸されて得られ
たセルロースマルチフィラメントを意味する。該リヨセ
ル繊維は、例えば、特公昭60−28848号公報に記
載されるように、有機溶媒に溶解されたセルロースと水
などの非溶媒を含む溶液を空気中又は非沈殿性媒体中に
紡糸し、(紡糸口金から出た繊維形成溶液を送り出し速
度より速い速度で引っ張って3倍以上の延伸倍率)延伸
した後非溶媒で処理することにより得られるものであ
る。
いるリヨセル繊維とは、有機溶媒から紡糸されて得られ
たセルロースマルチフィラメントを意味する。該リヨセ
ル繊維は、例えば、特公昭60−28848号公報に記
載されるように、有機溶媒に溶解されたセルロースと水
などの非溶媒を含む溶液を空気中又は非沈殿性媒体中に
紡糸し、(紡糸口金から出た繊維形成溶液を送り出し速
度より速い速度で引っ張って3倍以上の延伸倍率)延伸
した後非溶媒で処理することにより得られるものであ
る。
【0010】この際の有機溶媒は公知の溶媒であってよ
く、例えば特公昭60−28848号公報に開示されて
いるアミンオキシド類であっても差支えなく、また別種
の溶媒であってもよい。この場合に、有機溶媒として使
用するアミンオキシド類には、例えば第三級アミンN−
オキシド(例えばトリメチルアミンの、トリエチルアミ
ンの、トリプロピルアミンの、モノメチルジエチルアミ
ンの、ジメチルモノメチルアミンの、モノメチルジプロ
ピルアミンのオキシド;N−ジメチル−、N−ジエチル
−、N−ジプロピルシクロヘキシルアミンのオキシド;
ピリジンのオキシド;N−メチルモルホリンN−オキシ
ド等の環状モノN−メチルアミン−N−オキシド)等が
挙げられる。中でもN−メチルモルホリンN−オキシド
の使用が好ましい。
く、例えば特公昭60−28848号公報に開示されて
いるアミンオキシド類であっても差支えなく、また別種
の溶媒であってもよい。この場合に、有機溶媒として使
用するアミンオキシド類には、例えば第三級アミンN−
オキシド(例えばトリメチルアミンの、トリエチルアミ
ンの、トリプロピルアミンの、モノメチルジエチルアミ
ンの、ジメチルモノメチルアミンの、モノメチルジプロ
ピルアミンのオキシド;N−ジメチル−、N−ジエチル
−、N−ジプロピルシクロヘキシルアミンのオキシド;
ピリジンのオキシド;N−メチルモルホリンN−オキシ
ド等の環状モノN−メチルアミン−N−オキシド)等が
挙げられる。中でもN−メチルモルホリンN−オキシド
の使用が好ましい。
【0011】また、本発明におけるリヨセル繊維は、そ
の繊維形態がマルチフィラメントであることが好まし
い。繊維の太さ、断面形状などについては特に制限され
ることはない。一般的に裏地として用いられるマルチフ
ィラメント糸のトータルデニールは、30〜120d、
好ましくは50〜100dの範囲であり、単糸デニール
では0.5〜10d、好ましくは1〜5dの範囲であ
る。
の繊維形態がマルチフィラメントであることが好まし
い。繊維の太さ、断面形状などについては特に制限され
ることはない。一般的に裏地として用いられるマルチフ
ィラメント糸のトータルデニールは、30〜120d、
好ましくは50〜100dの範囲であり、単糸デニール
では0.5〜10d、好ましくは1〜5dの範囲であ
る。
【0012】本発明のリヨセル繊維は、更に好ましく
は、特願平7−278946号で記載されているように
乾燥時の破断強度3.0〜5.0g/d、破断伸度5〜
10%である特定のセルロース繊維である。更に、本発
明のリヨセル繊維は、該繊維を経糸及び/又は緯糸に用
いた布帛を、アルカリ溶液に接触させて、該繊維の破断
強度2.8〜4.0g/d、破断伸度を13〜20%と
なすことによりきわ付き及び縫い代、折り目付の耐久性
以外に洗濯後の皺の発生が少なく、裏地特性として優れ
た物になる。
は、特願平7−278946号で記載されているように
乾燥時の破断強度3.0〜5.0g/d、破断伸度5〜
10%である特定のセルロース繊維である。更に、本発
明のリヨセル繊維は、該繊維を経糸及び/又は緯糸に用
いた布帛を、アルカリ溶液に接触させて、該繊維の破断
強度2.8〜4.0g/d、破断伸度を13〜20%と
なすことによりきわ付き及び縫い代、折り目付の耐久性
以外に洗濯後の皺の発生が少なく、裏地特性として優れ
た物になる。
【0013】経糸及び/又は緯糸がリヨセル繊維マルチ
フィラメントで構成されてなる裏地とは次のものをい
う。 ケース1:経糸及び緯糸ともリヨセル繊維マルチフィラ
メントを用いる場合。 ケース2:経糸にリヨセル繊維マルチフィラメントを用
い、緯糸にポリエステル又はナイロン6、ナイロン66
等の合成繊維のマルチフィラメントを用いる場合。 ケース3:経糸にポリエステル又はナイロン6,ナイロ
ン66等の合成繊維のマルチフィラメントを用い、緯糸
にリヨセル繊維マルチフィラメントを用いる場合。 ケース4:経糸にリヨセル繊維マルチフィラメントを用
い、緯糸に再生セルロースマルチフィラメントを用いる
場合。 ケース5:経糸に再生セルロースマルチフィラメントを
用い、緯糸にリヨセル繊維マルチフィラメントを用いる
場合。
フィラメントで構成されてなる裏地とは次のものをい
う。 ケース1:経糸及び緯糸ともリヨセル繊維マルチフィラ
メントを用いる場合。 ケース2:経糸にリヨセル繊維マルチフィラメントを用
い、緯糸にポリエステル又はナイロン6、ナイロン66
等の合成繊維のマルチフィラメントを用いる場合。 ケース3:経糸にポリエステル又はナイロン6,ナイロ
ン66等の合成繊維のマルチフィラメントを用い、緯糸
にリヨセル繊維マルチフィラメントを用いる場合。 ケース4:経糸にリヨセル繊維マルチフィラメントを用
い、緯糸に再生セルロースマルチフィラメントを用いる
場合。 ケース5:経糸に再生セルロースマルチフィラメントを
用い、緯糸にリヨセル繊維マルチフィラメントを用いる
場合。
【0014】裏地機能として風合い、吸湿性、制電性、
滑り等を重要視するエレガントな衣服に対してはケース
1の裏地が最も好ましく、本発明の解決課題であるきわ
付き及び縫い代割性能、折り目付の耐久性能を著しく改
善しうる裏地となる。この裏地はセルロース繊維100
%からなる裏地であるため、吸湿性に優れており、20
℃×40%RHの環境下ではもちろん、20℃×20%
RHの低湿度環境下においても優れた制電性能を有す
る。裏地機能の重要な項目の一つに滑り性能がある。こ
の滑り性能は、袖の滑り性能だけではなく、前身頃での
表地との滑りが洋服の落ち感、シルエットに大きく影響
するが、ケース1の裏地は従来の再生セルロース繊維を
用いた裏地に対しても遜色無く、ポリエステル繊維10
0%の裏地より著しく優れた裏地となる。
滑り等を重要視するエレガントな衣服に対してはケース
1の裏地が最も好ましく、本発明の解決課題であるきわ
付き及び縫い代割性能、折り目付の耐久性能を著しく改
善しうる裏地となる。この裏地はセルロース繊維100
%からなる裏地であるため、吸湿性に優れており、20
℃×40%RHの環境下ではもちろん、20℃×20%
RHの低湿度環境下においても優れた制電性能を有す
る。裏地機能の重要な項目の一つに滑り性能がある。こ
の滑り性能は、袖の滑り性能だけではなく、前身頃での
表地との滑りが洋服の落ち感、シルエットに大きく影響
するが、ケース1の裏地は従来の再生セルロース繊維を
用いた裏地に対しても遜色無く、ポリエステル繊維10
0%の裏地より著しく優れた裏地となる。
【0015】又、ケース1の裏地は、再生セルロース繊
維を100%用いた裏地に比べて、家庭での洗濯による
皺の発生、織物収縮率が小さく、且つ縫い代割及び折り
目付の耐久性が優れており、一般家庭で洗濯しても乾燥
後の入念な仕上げアイロン処理が不要のため、近年の清
潔志向に合致した裏地となる。ケース2、3の裏地の場
合は、ケース1の裏地に比べてセルロース繊維の混率が
低いため、風合い、吸湿性、制電性、滑りの点でやや劣
るが、裏地性能として磨耗、屈曲、引き裂き等の機械的
強度及び家庭洗濯(イージーケア性)を重要視するオフ
ィス用ユニフォームや通勤服、外出着に対しては好まし
いものとなる。ケース2、3の組み合わせの場合、再生
セルロース繊維を経糸及び/又は緯糸に用いると、セル
ロース繊維がアルカリ水溶液処理によって強度低下を起
こすため、経糸又は緯糸にポリエステル繊維を用いた場
合にポリエステル繊維側を減量加工出来ず、セルロース
繊維が交織されているといっても風合いがポリエステル
の剛性により硬いものとなってしまっていた。
維を100%用いた裏地に比べて、家庭での洗濯による
皺の発生、織物収縮率が小さく、且つ縫い代割及び折り
目付の耐久性が優れており、一般家庭で洗濯しても乾燥
後の入念な仕上げアイロン処理が不要のため、近年の清
潔志向に合致した裏地となる。ケース2、3の裏地の場
合は、ケース1の裏地に比べてセルロース繊維の混率が
低いため、風合い、吸湿性、制電性、滑りの点でやや劣
るが、裏地性能として磨耗、屈曲、引き裂き等の機械的
強度及び家庭洗濯(イージーケア性)を重要視するオフ
ィス用ユニフォームや通勤服、外出着に対しては好まし
いものとなる。ケース2、3の組み合わせの場合、再生
セルロース繊維を経糸及び/又は緯糸に用いると、セル
ロース繊維がアルカリ水溶液処理によって強度低下を起
こすため、経糸又は緯糸にポリエステル繊維を用いた場
合にポリエステル繊維側を減量加工出来ず、セルロース
繊維が交織されているといっても風合いがポリエステル
の剛性により硬いものとなってしまっていた。
【0016】しかし、本発明の裏地の様にリヨセル繊維
マルチフィラメントを用いる事により、ポリエステル側
のアルカリ減量加工が可能になるため、風合いの良好な
裏地を製造する事も可能になる。ケース2、3の裏地に
用いられる合成繊維マルチフィラメントとしては通常の
ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維が用いられ、ト
ータルデニール及び単糸デニールも特に限定される事は
ないが、セルロース繊維の混率が50%程度となるた
め、20℃×20%RHのような低湿度環境下における
制電性能、特に着用時のスカートのまとわりつきを防止
するために、経糸及び/又は緯糸に用いられる合成繊維
としては制電糸を用いる事が好ましい。
マルチフィラメントを用いる事により、ポリエステル側
のアルカリ減量加工が可能になるため、風合いの良好な
裏地を製造する事も可能になる。ケース2、3の裏地に
用いられる合成繊維マルチフィラメントとしては通常の
ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維が用いられ、ト
ータルデニール及び単糸デニールも特に限定される事は
ないが、セルロース繊維の混率が50%程度となるた
め、20℃×20%RHのような低湿度環境下における
制電性能、特に着用時のスカートのまとわりつきを防止
するために、経糸及び/又は緯糸に用いられる合成繊維
としては制電糸を用いる事が好ましい。
【0017】制電糸の種類は特に限定されるものではな
いが、親水性ポリマー、例えばポリエチレングリコール
系、ポリエーテルアミド系、ポリオキシアルキレングリ
コール系、ポリオキシアルキレン系のポリマーを合成繊
維中に均一に混入させた制電糸又は上記親水性ポリマー
を芯部に、合成繊維を鞘部とした複合制電糸等が好まし
く用いられる。20℃×40%RH以上の環境下におい
ては、経糸又は緯糸に用いる合成繊維としては、制電糸
を用いなくても良好な制電性能を有した裏地となる。織
物の場合、風合、触感は経糸の性質が緯糸の性質より強
く現れるため、経糸にリヨセル繊維マルチフィラメント
を用いたケース2の裏地は、緯糸にリヨセル繊維マルチ
フィラメントが用いたケース3の裏地に比べて風合い、
滑りの点ではケース1の裏地により近いものとなる。
いが、親水性ポリマー、例えばポリエチレングリコール
系、ポリエーテルアミド系、ポリオキシアルキレングリ
コール系、ポリオキシアルキレン系のポリマーを合成繊
維中に均一に混入させた制電糸又は上記親水性ポリマー
を芯部に、合成繊維を鞘部とした複合制電糸等が好まし
く用いられる。20℃×40%RH以上の環境下におい
ては、経糸又は緯糸に用いる合成繊維としては、制電糸
を用いなくても良好な制電性能を有した裏地となる。織
物の場合、風合、触感は経糸の性質が緯糸の性質より強
く現れるため、経糸にリヨセル繊維マルチフィラメント
を用いたケース2の裏地は、緯糸にリヨセル繊維マルチ
フィラメントが用いたケース3の裏地に比べて風合い、
滑りの点ではケース1の裏地により近いものとなる。
【0018】ケース4、5の裏地の場合、風合い、吸湿
性、制電性、滑り等はケース1の裏地と遜色ない性能の
ものが得られるが、きわ付き性能や縫い目割り及び折り
目付の耐久性がケース1に比べるとやや劣るが、従来の
再生セルロース100%を用いた裏地に比べると著しく
改善されたものとなる。本発明の裏地の織物組織は、特
に限定されるものではないが、平組織、綾組織、朱子組
織がある。
性、制電性、滑り等はケース1の裏地と遜色ない性能の
ものが得られるが、きわ付き性能や縫い目割り及び折り
目付の耐久性がケース1に比べるとやや劣るが、従来の
再生セルロース100%を用いた裏地に比べると著しく
改善されたものとなる。本発明の裏地の織物組織は、特
に限定されるものではないが、平組織、綾組織、朱子組
織がある。
【0019】織物に使用する糸の繊度及び密度として
は、経糸繊度50〜100デニール、経糸密度100〜
180本/吋、緯糸繊度50〜120デニール、緯糸密
度60〜130本/吋の範囲で、前記糸組み合わせのケ
ース1〜5又は、使用服種、紳士又は婦人等の用途に応
じて設定すれば良い。使用する織機のタイプについても
特に限定されるものではないが、織物の品質安定性及び
製造コストの点から、ケース1、2、4、5の場合はエ
アージェットルーム織機、特にケース3の場合はウオ ー
タージェットルーム織機が好ましい。
は、経糸繊度50〜100デニール、経糸密度100〜
180本/吋、緯糸繊度50〜120デニール、緯糸密
度60〜130本/吋の範囲で、前記糸組み合わせのケ
ース1〜5又は、使用服種、紳士又は婦人等の用途に応
じて設定すれば良い。使用する織機のタイプについても
特に限定されるものではないが、織物の品質安定性及び
製造コストの点から、ケース1、2、4、5の場合はエ
アージェットルーム織機、特にケース3の場合はウオ ー
タージェットルーム織機が好ましい。
【0020】本発明の裏地の染色仕上げ法についても特
に限定されるものではなく、通常のセルロース繊維を用
いた裏地の方法と何ら変わるものではない。一般的な製
造工程は、精練糊抜き−染色−仕上げ加工という工程に
なる。ケース2、3の場合、経糸及び/又は緯糸にポリ
エステル繊維を用いた場合は、風合い柔軟化の目的で精
練糊抜き後、アルカリ減量加工を実施しても良い。又、
特願平7−278946号に記載されている様に、精練
糊抜き工程の前にアルカリ処理を実施する事が洗濯後の
皺、収縮改善効果から望ましい。仕上げ加工時には、樹
脂加工を併用しなくても本発明の目的を達成する事は加
工であるが、摩耗による減量特性に悪影響を及ぼさない
範囲の樹脂加工剤濃度で柔軟剤との併用加工を実施して
も良い。
に限定されるものではなく、通常のセルロース繊維を用
いた裏地の方法と何ら変わるものではない。一般的な製
造工程は、精練糊抜き−染色−仕上げ加工という工程に
なる。ケース2、3の場合、経糸及び/又は緯糸にポリ
エステル繊維を用いた場合は、風合い柔軟化の目的で精
練糊抜き後、アルカリ減量加工を実施しても良い。又、
特願平7−278946号に記載されている様に、精練
糊抜き工程の前にアルカリ処理を実施する事が洗濯後の
皺、収縮改善効果から望ましい。仕上げ加工時には、樹
脂加工を併用しなくても本発明の目的を達成する事は加
工であるが、摩耗による減量特性に悪影響を及ぼさない
範囲の樹脂加工剤濃度で柔軟剤との併用加工を実施して
も良い。
【0021】
【発明の実施の態様】以下、実施例を以って、本発明を
より具体的に説明する。尚、性能評価は以下の方法で行
った。 (1)きわ付き性能評価;10cm×10cmの裏地試
験片に20℃の水を0.3ml滴下、その後自然状態で
水を試験片に浸透させ自然乾燥させた後、試験片の外観
変化を目視にて1−5級の等級判定を実施した。本評価
における級数が大きいほどきわ付きが少ないことを示
す。合格は3.0級以上とした。
より具体的に説明する。尚、性能評価は以下の方法で行
った。 (1)きわ付き性能評価;10cm×10cmの裏地試
験片に20℃の水を0.3ml滴下、その後自然状態で
水を試験片に浸透させ自然乾燥させた後、試験片の外観
変化を目視にて1−5級の等級判定を実施した。本評価
における級数が大きいほどきわ付きが少ないことを示
す。合格は3.0級以上とした。
【0022】(2)縫い代割及び折り目付試験方法;経
25cm×10cmのサンプルを2枚採取し、1.5c
mの縫い代で中表同一方向に縫い合わせる。縫い合わせ
後のサンプルの縫い代を下記条件で縫い代割と折り目付
にアイロン掛けを行う。 アイロン機種=滴下式スチームアイロン(直本工業
(株)製) 表面温度=160℃ アイロン時間=4秒/20cm アイロン圧=自重(16g/cm2 ) 縫い代割と折り目付けの判定は、アイロン直後とJIS
L−1042−1986G法での処理後の2種類につい
て行った。その判定基準は下記表1による。
25cm×10cmのサンプルを2枚採取し、1.5c
mの縫い代で中表同一方向に縫い合わせる。縫い合わせ
後のサンプルの縫い代を下記条件で縫い代割と折り目付
にアイロン掛けを行う。 アイロン機種=滴下式スチームアイロン(直本工業
(株)製) 表面温度=160℃ アイロン時間=4秒/20cm アイロン圧=自重(16g/cm2 ) 縫い代割と折り目付けの判定は、アイロン直後とJIS
L−1042−1986G法での処理後の2種類につい
て行った。その判定基準は下記表1による。
【0023】
【表1】 合格は、3級以上とした。
【0024】また、用いた試験糸は次のように製造し
た。 <リヨセル繊維の製造方法>すなわち、特公昭60−2
8848号公報に記載されている製造方法に従い、パル
プとN−メチルモルホリンN−オキシド水溶液を混合槽
にいれて減圧下で混合し、セルロース濃度10.0%の
セルロース溶液を製造した。得られるセルロース溶液を
124℃の吐出温度で、エアギャップ紡糸した。紡糸さ
れた糸は水洗によって精練を行い、乾燥、巻き取りを経
て下記表2に示す試験糸1〜4のマルチフィラメント糸
を得た。
た。 <リヨセル繊維の製造方法>すなわち、特公昭60−2
8848号公報に記載されている製造方法に従い、パル
プとN−メチルモルホリンN−オキシド水溶液を混合槽
にいれて減圧下で混合し、セルロース濃度10.0%の
セルロース溶液を製造した。得られるセルロース溶液を
124℃の吐出温度で、エアギャップ紡糸した。紡糸さ
れた糸は水洗によって精練を行い、乾燥、巻き取りを経
て下記表2に示す試験糸1〜4のマルチフィラメント糸
を得た。
【0025】
【表2】
【0026】
【実施例1】表2記載の試験糸1を経糸に試験糸2を緯
糸に用いた経密度131本/吋×緯密度85本/吋の平
織物を試料として、表2に記載した条件で連続精練機を
用い、精練、水洗、中和、乾燥を行った。続いて表4に
記載した条件で染色後、表4に記載した条件で仕上げ加
工を行い製品とした。
糸に用いた経密度131本/吋×緯密度85本/吋の平
織物を試料として、表2に記載した条件で連続精練機を
用い、精練、水洗、中和、乾燥を行った。続いて表4に
記載した条件で染色後、表4に記載した条件で仕上げ加
工を行い製品とした。
【0027】
【実施例2】表2記載の試験糸1を経糸に試験紙3を緯
糸に用いた経密度131本/吋×緯密度80本/吋の平
織物を試料として、表2に記載した条件で連続精練機を
用い、精練、水洗、中和、乾燥を行った。続いて表6に
記載した条件で染色後、表4に記載した条件で仕上げ加
工を行い製品とした。
糸に用いた経密度131本/吋×緯密度80本/吋の平
織物を試料として、表2に記載した条件で連続精練機を
用い、精練、水洗、中和、乾燥を行った。続いて表6に
記載した条件で染色後、表4に記載した条件で仕上げ加
工を行い製品とした。
【0028】
【実施例3】表2記載の試験糸4を経糸に試験糸2を緯
糸に用いた経密度128本/吋×緯密度85本/吋の平
織物を試料として、表2に記載した条件で連続精練機を
用い、精練、水洗、中和、乾燥を行った。続いて表4に
記載した条件で染色後、表4に記載した条件で仕上げ加
工を行い製品とした。
糸に用いた経密度128本/吋×緯密度85本/吋の平
織物を試料として、表2に記載した条件で連続精練機を
用い、精練、水洗、中和、乾燥を行った。続いて表4に
記載した条件で染色後、表4に記載した条件で仕上げ加
工を行い製品とした。
【0029】
【実施例4〜6】実施例1〜3で得られた染色後の裏地
を表6に記載した条件で仕上げ樹脂加工を行い製品とし
た。実施例1が実施例4に、実施例2が実施例5に、実
施例3が実施例6にそれぞれ対応する。
を表6に記載した条件で仕上げ樹脂加工を行い製品とし
た。実施例1が実施例4に、実施例2が実施例5に、実
施例3が実施例6にそれぞれ対応する。
【0030】
【実施例7〜8】実施例2と3で得られた精練、水洗、
中和、乾燥後の染色前の平織物を表7に記載した条件で
アルカリ減量加工、水洗、中和処理を行った。続いて、
表5に記載した条件で染色後、表6に記載した条件で仕
上げ樹脂加工を行い製品とした。
中和、乾燥後の染色前の平織物を表7に記載した条件で
アルカリ減量加工、水洗、中和処理を行った。続いて、
表5に記載した条件で染色後、表6に記載した条件で仕
上げ樹脂加工を行い製品とした。
【0031】
【比較例1〜2】経糸に銅アンモニア法レーヨン長繊維
(旭化成工業製)50d/30f、緯糸も銅アンモニア
法レーヨン長繊維(旭化成工業製)75d/45fを用
いて得た平織物(密度:経131本/吋、緯85本/
吋)を実施例1と同一の条件で精練、水洗、中和、乾
燥、染色、仕上げ加工を行い比較例1の製品とした。実
施例1と同一の条件で精練、水洗、中和、染色後、表8
記載の条件で仕上げ樹脂加工を行った物を比較例2の製
品とした。
(旭化成工業製)50d/30f、緯糸も銅アンモニア
法レーヨン長繊維(旭化成工業製)75d/45fを用
いて得た平織物(密度:経131本/吋、緯85本/
吋)を実施例1と同一の条件で精練、水洗、中和、乾
燥、染色、仕上げ加工を行い比較例1の製品とした。実
施例1と同一の条件で精練、水洗、中和、染色後、表8
記載の条件で仕上げ樹脂加工を行った物を比較例2の製
品とした。
【0032】
【比較例3〜4】経糸に銅アンモニア法レーヨン長繊維
(旭化成工業製)50d/30f、緯糸に試験糸3を用
いた経密度131本/×緯密度80本/吋の平織物を試
料として、実施例2と同一の条件で精練、水洗、中和、
乾燥、染色、仕上げ加工を行い製品比較例3の製品とし
た。実施例2と同様の条件で精練、水洗、中和、染色
後、表8記載の条件で仕上げ樹脂加工を行った物を比較
例4の製品とした。
(旭化成工業製)50d/30f、緯糸に試験糸3を用
いた経密度131本/×緯密度80本/吋の平織物を試
料として、実施例2と同一の条件で精練、水洗、中和、
乾燥、染色、仕上げ加工を行い製品比較例3の製品とし
た。実施例2と同様の条件で精練、水洗、中和、染色
後、表8記載の条件で仕上げ樹脂加工を行った物を比較
例4の製品とした。
【0033】
【比較例5〜6】表2記載の試験糸4を経糸に、緯糸銅
アンモニア法レーヨン繊維(旭化成工業製)75d/4
5f、を用いた経密度128本/吋×緯密度85本/吋
の平織物を試料として、実施例3と同一の条件で、精
練、水洗、中和、乾燥、染色、仕上げ加工を行い比較例
5の製品とした。実施例3と同一の条件で精練、水洗、
中和、染色後、表8記載の条件で仕上げ樹脂加工を行っ
た物を比較例6の製品とした。得られた製品のきわ付き
性能、洗濯収縮率、W/W性、風合いの測定結果をまと
めて表10に示した。表10から明らかなように本発明
の裏地は、きわ付き、洗濯収縮率、W/W性に優れたセ
ルロース繊維100%裏地及びセルロース繊維と合繊繊
維の交織裏地を得ることが出来る。
アンモニア法レーヨン繊維(旭化成工業製)75d/4
5f、を用いた経密度128本/吋×緯密度85本/吋
の平織物を試料として、実施例3と同一の条件で、精
練、水洗、中和、乾燥、染色、仕上げ加工を行い比較例
5の製品とした。実施例3と同一の条件で精練、水洗、
中和、染色後、表8記載の条件で仕上げ樹脂加工を行っ
た物を比較例6の製品とした。得られた製品のきわ付き
性能、洗濯収縮率、W/W性、風合いの測定結果をまと
めて表10に示した。表10から明らかなように本発明
の裏地は、きわ付き、洗濯収縮率、W/W性に優れたセ
ルロース繊維100%裏地及びセルロース繊維と合繊繊
維の交織裏地を得ることが出来る。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、セルロ
ース繊維の利点、即ち風合い、吸湿性、制電性、滑り性
等の機能を有しつつ、縫製時のきわ付き性能及び縫い代
割、折り目付の洗濯耐久性を著しく改善し得る化繊フィ
ラメント100%よりなる裏地及び化繊フィラメントと
合繊フィラメントよりなる交織裏地を提供することが可
能となる。
ース繊維の利点、即ち風合い、吸湿性、制電性、滑り性
等の機能を有しつつ、縫製時のきわ付き性能及び縫い代
割、折り目付の洗濯耐久性を著しく改善し得る化繊フィ
ラメント100%よりなる裏地及び化繊フィラメントと
合繊フィラメントよりなる交織裏地を提供することが可
能となる。
Claims (1)
- 【請求項1】 経糸及び/又は緯糸がリヨセル繊維マル
チフィラメントで構成されてなる事を特徴とする裏地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186050A JPH1072740A (ja) | 1996-07-02 | 1997-06-27 | セルロースマルチフィラメント糸を用いた裏地 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-189962 | 1996-07-02 | ||
JP18996296 | 1996-07-02 | ||
JP9186050A JPH1072740A (ja) | 1996-07-02 | 1997-06-27 | セルロースマルチフィラメント糸を用いた裏地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072740A true JPH1072740A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=26503504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9186050A Pending JPH1072740A (ja) | 1996-07-02 | 1997-06-27 | セルロースマルチフィラメント糸を用いた裏地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072740A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001670A (ja) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Asahi Kasei Fibers Corp | 裏地用織物 |
CN102154759A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-08-17 | 吴江飞翔经编纺织有限公司 | 一种绿色环保面料 |
EP3467172A1 (en) * | 2017-10-06 | 2019-04-10 | Lenzing Aktiengesellschaft | Silk-like woven garment containing or consisting of lyocell filaments |
EP3467171A1 (en) * | 2017-10-06 | 2019-04-10 | Lenzing Aktiengesellschaft | Lyocell filament denim |
CN111148865A (zh) * | 2017-10-06 | 2020-05-12 | 连津格股份公司 | 莱赛尔长丝衬里织物 |
AU2018345580B2 (en) * | 2017-10-06 | 2021-06-03 | Lenzing Aktiengesellschaft | Knitted continuous filament lyocell fabrics |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP9186050A patent/JPH1072740A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001670A (ja) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Asahi Kasei Fibers Corp | 裏地用織物 |
CN102154759A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-08-17 | 吴江飞翔经编纺织有限公司 | 一种绿色环保面料 |
EP3467172A1 (en) * | 2017-10-06 | 2019-04-10 | Lenzing Aktiengesellschaft | Silk-like woven garment containing or consisting of lyocell filaments |
EP3467171A1 (en) * | 2017-10-06 | 2019-04-10 | Lenzing Aktiengesellschaft | Lyocell filament denim |
WO2019068467A1 (en) * | 2017-10-06 | 2019-04-11 | Lenzing Aktiengesellschaft | WOVEN SILK-LIKE CLOTHING CONTAINING OR CONSISTING OF LYOCELLULAR FILAMENTS |
WO2019068476A1 (en) * | 2017-10-06 | 2019-04-11 | Lenzing Aktiengesellschaft | DENIM WITH LYOCELLULAR FILAMENTS |
CN111148865A (zh) * | 2017-10-06 | 2020-05-12 | 连津格股份公司 | 莱赛尔长丝衬里织物 |
CN111183249A (zh) * | 2017-10-06 | 2020-05-19 | 连津格股份公司 | 莱赛尔长丝牛仔布 |
CN111194365A (zh) * | 2017-10-06 | 2020-05-22 | 连津格股份公司 | 包含莱赛尔长丝或由莱赛尔长丝组成的丝状机织服装 |
KR20200057764A (ko) * | 2017-10-06 | 2020-05-26 | 렌징 악티엔게젤샤프트 | 라이오셀 필라멘트 데님 |
US20200240051A1 (en) * | 2017-10-06 | 2020-07-30 | Lenzing Aktiengesellschaft | Silk-like woven garment containing or consisting of lyocell filamets |
JP2020536183A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | リヨセル繊維裏地用布地 |
JP2020536185A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | リヨセルフィラメントデニム |
JP2020536181A (ja) * | 2017-10-06 | 2020-12-10 | レンチング アクチエンゲゼルシャフト | リヨセルフィラメントを含む又はリヨセルフィラメントからなる絹様織衣服 |
AU2018345581B2 (en) * | 2017-10-06 | 2021-04-29 | Lenzing Aktiengesellschaft | Lyocell filament denim |
RU2747298C1 (ru) * | 2017-10-06 | 2021-05-04 | Ленцинг Актиенгеселльшафт | Одежда из шелкоподобной ткани, содержащей лиоцелловые волокна или состоящей из них |
AU2018345580B2 (en) * | 2017-10-06 | 2021-06-03 | Lenzing Aktiengesellschaft | Knitted continuous filament lyocell fabrics |
KR20220066206A (ko) * | 2017-10-06 | 2022-05-23 | 렌징 악티엔게젤샤프트 | 라이오셀 필라멘트를 함유하거나 이로 이루어진 실크-라이크 직조 의복 |
US11686016B2 (en) | 2017-10-06 | 2023-06-27 | Lenzing Aktiengesellschaft | Lyocell filament lining fabric |
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