JPH1072502A - 水溶性の部分アセチル化キトサン液の製造方法 - Google Patents

水溶性の部分アセチル化キトサン液の製造方法

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JPH1072502A
JPH1072502A JP22914596A JP22914596A JPH1072502A JP H1072502 A JPH1072502 A JP H1072502A JP 22914596 A JP22914596 A JP 22914596A JP 22914596 A JP22914596 A JP 22914596A JP H1072502 A JPH1072502 A JP H1072502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々なpHにおいてまた各種の多価塩の添加
に対して安定な水溶性の部分アセチル化キトサン液を得
る。部分アセチル化キトサン液を短時間にかつ高い効率
で量産に適した方法で製造する。有機溶媒の使用量を大
幅に削減することにより、廃出溶媒の処理が簡単で済
む。 【解決手段】 原料キトサンを酸水溶液に溶解して均一
なキトサン水溶液を調製し、このキトサン水溶液を撹拌
しながらキトサン水溶液に無水酢酸からなるアセチル化
剤又は無水酢酸を水に可溶な有機溶媒で10倍未満に希
釈したアセチル化剤を90mモル/分以下の速度で添加
して、N−アセチル−D−グルコサミン単位の含量が3
5〜65%、D−グルコサミン単位の含量が65〜35
%の部分アセチル化キトサン液を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水に不溶性の原料
キトサンから水に溶解する水溶性の部分アセチル化キト
サン液を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水溶性の部分脱アセチル
化キチンを製造する方法として、天然産キチンを出発物
質としてこれを50℃以下の温度で均一系においてアル
カリ加水分解する際に、キチンの脱アセチル化率が40
〜60%になるように、部分脱アセチル化を行う方法が
開示されている(特開昭53ー47479)。しかしな
がら、この方法は、アルカリキチン溶液の調製に手間
がかかり、また均一な溶液にすることが難しく、所望
の脱アセチル化率にするために約32〜98時間という
長い反応時間を要し、均一にキチンを脱アセチル化し
てランダムな生成物を得ることが困難でその収率が悪
く、更に強アルカリを用いて高温下で長時間反応させ
るため、生成物がかなり低分子化され、高分子量の水溶
性部分脱アセチル化キチンを得にくいなどの問題点があ
った。
【0003】これらの問題点を解決するために、原料キ
トサンを酸水溶液に溶解し、アセチル化剤を添加してア
セチル化することによって部分アセチル化キトサンを得
る方法が提案されている(特開昭62−4702)。こ
のアセチル化キトサンの製造方法は、酸水溶液に溶解し
たキトサンを水に可溶な有機溶媒で希釈することで、キ
トサンの希薄溶液を調製し、次いでこのものにアセチル
化剤を同じ有機溶媒で10〜2000倍に希釈したもの
を少量ずつ添加することで部分アセチル化反応を行う方
法である。
【0004】例えば脱アセチル化度95%のキトサン原
料4.8gを2%酸水溶液約270gに溶解し、更に水
に可溶な有機溶媒を600〜1200ml加えてキトサ
ンの稀薄溶液とする。これに、無水酢酸2.0gを溶媒
で800倍に希釈したアセチル化剤約1.6kgを撹拌
しながら少量ずつ添加する。添加後1時間撹拌し反応を
行う。反応終了したキトサン溶液は、1N−水酸化ナト
リウム水溶液を加えpH10に調整し反応停止を行う。
その際、凝集沈殿するものを回収し透析処理を行うこと
で水溶性の部分アセチル化キトサン(固体)を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
4702号公報に示される方法には、本発明者が検証し
た結果、次のような技術的問題点があった。即ち、 原料キトサンに精製度の良くないキトサンを用いた場
合には、酸に溶解したときに酸水溶液にならずに、ゲル
化してしまう。 キトサンの酸水溶液を得た後に有機溶媒で希釈する
が、この際、生成するキトサン塩の影響で、ゲル化又は
凝集沈殿が生じアセチル化度に関係なく水に不溶とな
り、均一な溶液が得られない。 反応終了後、希釈溶媒とアセチル化剤の希釈溶媒によ
って、アセチル化キトサンが反応液全体に対して希薄に
なり、反応規模に比べ、得られる部分アセチル化キトサ
ンの量が少なく効率が悪い。また反応自体には関与しな
い希釈に用いる有機溶媒を大量に必要とし、製造コスト
を増大させる。 アセチル化剤を過剰に希釈し、少量ずつ添加するため
に反応時間が長く、そのため、製造工程時間当たりのキ
トサンのアセチル化処理量が少量である。これも生産コ
ストを増大させ、工業的利用の妨げになっている。 工業化のためのスケールアップに伴い、扱う溶媒量が
増大し、安全面、設備規模等の面で困難を要する。また
溶剤からのアセチル化キトサンの回収工程を必要とする
ことや、廃出溶媒の処理など付帯設備を必要とする。
【0006】以上のように上記製造方法は、特に工業的
な大量生産を行うには適当な方法ではなく、例えば上記
公報に記載の実施例を単純にスケールアップして考える
と、5kgのキトサンをアセチル化処理するために必要
となる溶媒量は、原料キトサンを溶解するための2%酸
水溶液280kg、その希釈溶媒のメタノール500k
g、またアセチル化剤を希釈するためのメタノール約1
400kgとなる。またアセチル化剤を加える添加時間
については、添加スピードによって決まるが、少なくと
も15時間以上必要となる。
【0007】本発明の目的は、様々なpHにおいてまた
各種の多価塩の添加に対して安定な水溶性の部分アセチ
ル化キトサン液の製造方法を提供することにある。本発
明の別の目的は、部分アセチル化キトサン液を短時間に
かつ高い効率で製造し得る、量産に適した水溶性の部分
アセチル化キトサン液の製造方法を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、有機溶媒の使用量を大幅に削
減することにより、廃出溶媒の処理が簡単で済む水溶性
の部分アセチル化キトサン液の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
原料キトサンを酸水溶液に溶解して均一なキトサン水溶
液を調製する工程と、このキトサン水溶液を撹拌しなが
らこのキトサン水溶液に無水酢酸からなるアセチル化剤
を90mモル/分以下の速度で添加して、N−アセチル
−D−グルコサミン単位の含量が35〜65%、D−グ
ルコサミン単位の含量が65〜35%の部分アセチル化
キトサン液を得るアセチル化工程とを含む水溶性の部分
アセチル化キトサン液の製造方法である。反応液全体を
効率よく激しく撹拌しながら、アセチル化剤を極めて短
時間にかつ均一に反応溶液中へ分散することにより、ラ
ンダムな部分アセチル化が行われ、反応生成物である部
分アセチル化キトサンが高い水溶性になる。
【0009】請求項2に係る発明は、原料キトサンを酸
水溶液に溶解して均一なキトサン水溶液を調製する工程
と、このキトサン水溶液を撹拌しながらこのキトサン水
溶液に無水酢酸を水に可溶な有機溶媒で10倍未満に希
釈したアセチル化剤を21〜90mモル/分の速度で添
加して、N−アセチル−D−グルコサミン単位の含量が
35〜65%、D−グルコサミン単位の含量が65〜3
5%の部分アセチル化キトサン液を得るアセチル化工程
とを含む水溶性の部分アセチル化キトサン液の製造方法
である。アセチル化剤に無水酢酸を水に可溶な有機溶媒
で10倍未満に希釈したものを用いることにより、無水
酢酸のみのアセチル化剤と比べて急激なアセチル化が抑
制され、ゲル化が起こりにくくなる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、キトサン水溶液の撹拌を撹拌翼の先
端の点の線速度が少なくとも0.35m/秒又はずり速
度が少なくとも20/秒かかるように行う水溶性の部分
アセチル化キトサン液の製造方法である。請求項4に係
る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明であ
って、原料キトサンを酸水溶液に溶解する前に、原料キ
トサンを10〜25重量%の水酸化ナトリウム又は水酸
化カリウム水溶液に15〜60℃で2〜24時間浸漬処
理する工程を更に含む水溶性の部分アセチル化キトサン
液の製造方法である。精製度が不十分な原料キトサンに
対しては、原料キトサンを高濃度のアルカリ水溶液に浸
漬処理することにより、原料キトサンから不純物が除去
され、かつ軟質化や水に対する分散性が向上し、アセチ
ル化反応に最適な条件を満たすようになる。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに係る発明であって、原料キトサンを酸水溶
液に溶解する前に、原料キトサンを55〜65℃の水に
入れてプロテアーゼを添加することにより原料キトサン
の蛋白を分解処理する工程と、この蛋白分解処理したキ
トサンを界面活性剤で洗浄する工程と、この洗浄液をろ
過する工程と、ろ過により得られたキトサンを10〜2
5重量%の水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム水溶液
に15〜60℃で2〜24時間浸漬処理する工程を更に
含む水溶性の部分アセチル化キトサン液の製造方法であ
る。請求項4に係るアルカリ水溶液処理の前に更にプロ
テアーゼによる除蛋白質処理と、界面活性剤による洗浄
を行うことにより、原料キトサンに不純物として付着し
ている蛋白質をより確実に除去して、目的物の部分アセ
チル化キトサンより残留蛋白質に起因した異臭を除去す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(a) 原料キトサン 請求項1ないし5に係る発明の原料キトサンは水に対し
て不溶なキトサンであって、N−アセチル−D−グルコ
サミンとD−グルコサミンを構成単位とし、D−グルコ
サミン単位の含量が70%以上であるランダム共重合体
であるか、或いはD−グルコサミンを構成単位とし、D
−グルコサミン単位の含量が100%の重合体である。
【0013】(b) 原料キトサンの前処理 事前に酸性溶液に溶解してゲル化が認められるような精
製度が不十分な原料キトサンについては、請求項4又は
5に係る発明に基づいて、アセチル化反応に最適な条件
を満たすように高濃度のアルカリ水溶液により前処理を
行う。即ち、原料キトサンを粉末又はフレーク状のまま
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの濃度10〜2
5%強塩基性溶液で15〜60℃に約2〜24時間処理
し前処理を行う。高濃度のアルカリ溶液の処理により、
粉末又はフレーク状の原料キトサンから不純物を除去
し、同時に軟質化して酸水溶液に対する分散性を向上す
る。この結果、生成物のゲル化を防止し安定な水溶性を
確保することができる。またアセチル化反応後のろ過作
業が容易になり、定量的な生成物の回収ができる。
【0014】アルカリ濃度、処理温度及び処理時間は相
互に関係して、例えば高濃度のアルカリ溶液を高温で用
いると処理時間が短くなる。前処理条件の例として、1
0%水酸化ナトリウム水溶液中で55℃に2時間、又は
25%水酸化ナトリウム水溶液中で15℃に5時間が好
ましい。この前処理により夾雑する脂質、蛋白質、色素
等が除去され、次工程の酸水溶液に対する溶解性が向上
し、ゲル化を防ぐことができる。更にアセチル化反応後
の部分アセチル化キトサンの溶解性を向上させ、100
メッシュ網によるろ過を容易にし、定量的回収を可能と
する。しかしアルカリ溶液で処理することでキトサンの
低分子化も併発するため必要以上に行うことは好ましく
ない。請求項5に係る発明に基づき、原料キトサンに不
純物として付着している蛋白質をより確実に除去して、
目的物の部分アセチル化キトサンより残留蛋白質に起因
した異臭を除去するために、高濃度のアルカリ処理の前
に、プロテアーゼによる除蛋白質処理と、界面活性剤に
よる洗浄を併せて行うことが好ましい。
【0015】(c) キトサン水溶液の調製 原料キトサンを酸水溶液に溶解して均一なキトサン水溶
液を調製するときには、原料キトサンのアミノ基のモル
数に対して0.5〜1.5モル当量の各種酸の水溶液
に、キトサンの濃度が2.0重量%以下になるように、
原料キトサンを溶解する。ここでキトサンの濃度は溶液
の粘度に対応して決定する。分子量が数万〜数十万のキ
トサンに関しては、1.0重量%前後が望ましい。原料
キトサンを溶解する酸として、酢酸、蟻酸等の1価の有
機酸又は無機酸を用いる。この酸はpKa値が3.5〜
4.6であって、特にpKa値が4.5前後の酢酸が望
ましい。pKa値が3.5未満の低い酸では、酸無水物
などのアセチル化剤の加水分解が促進してしまうので、
添加するアセチル化剤量の増加が必要となる。またpK
a値が4.6を越えると、キトサンを完全に溶解し切れ
ない不具合がある。原料キトサンを酸水溶液に溶解する
ことで均一系を得る。この工程で調製されたキトサン水
溶液は、特開昭62−4702号公報に示される方法の
ように水に可溶な溶媒で希釈することなく、又は水で希
釈することなく、次工程のアセチル化反応に用いる。
【0016】(d) キトサンのアセチル化反応 キトサンのアセチル化工程では、キトサン水溶液にアセ
チル化剤を添加してキトサンにアセチル化反応を起こさ
せ、水溶性アセチル化キトサン液を得る。請求項1に係
る製造方法ではキトサンのアセチル化剤として無水酢酸
を用いる。また請求項2に係る製造方法ではキトサンの
アセチル化剤として無水酢酸を水に可溶な揮発性有機溶
媒で10倍未満に希釈したものを用いる。添加するアセ
チル化剤の量は、生成した部分アセチル化キトサンのア
セチル化度を40〜60%にするよう前試験をして事前
に決定しておく。このアセチル化剤の量は、アセチル化
されるアミノ基のモル量に関係するが、水系反応のため
水との加水分解反応で消費されるので、等モル量の数倍
が必要となる。具体的には、キトサンのアセチル化され
るアミノ基のモル数の2〜9倍のモル数の無水酢酸が必
要となる。請求項2に係る製造方法における希釈溶媒と
しては、アセトンなどの揮発性非プロトン系溶媒、又は
メタノール、エタノール、イソプロパノール等が例示さ
れる。有機溶媒使用量を無水酢酸の10倍未満にするこ
とによって、キトサンと酸によって生成する塩濃度の影
響によるアセチ化キトサンの凝集沈殿を起こすことな
く、水溶性の部分アセチル化キトサンが高濃度で得られ
る。10倍以上に無水酢酸を希釈した場合には、水溶性
の部分アセチル化キトサンが高濃度で得られないばかり
か、廃出溶媒の処理が複雑になり、量産に不適になる。
【0017】アセチル化剤を添加するときには、キトサ
ン水溶液を20〜50℃にして、キトサン水溶液の粘度
を低下させることで撹拌効率が向上するようにする。即
ち、反応系が激しく均一に撹拌される状態にして、アセ
チル化剤を少量ずつしかも短時間に添加する。請求項1
の方法のように、無水酢酸のみを添加して激しく撹拌さ
せるか、或いは請求項2の方法のように、無水酢酸を水
に可溶な有機溶媒で10倍未満に希釈して激しく撹拌さ
せることにより、加えたアセチル化剤が瞬時にかつ均一
に反応溶液中へ分散し、ランダムな部分アセチル化の割
合が制御され、反応生成物の水溶性が決定される。本発
明の添加速度は請求項1に係る発明では、90mモル/
分以下であり、請求項2に係る発明では、21〜90m
モル/分である。添加速度が遅いほどランダムなアセチ
ル化が行われ、高い水溶性を有する部分アセチル化キト
サンが得られる。しかし、生産性の観点から21mモル
/分以上が好ましい。90mモル/分を越えるとアセチ
ル化剤がキトサン反応液中に均一に分散せず、ブロック
的なアセチル化反応が起こり、高い水溶性を有する部分
アセチル化キトサンが得られない。添加終了後、更に1
0〜30分間撹拌を続け反応を終了する。
【0018】アセチル化剤を添加するときの撹拌は、請
求項3に記載した方法が望ましい。即ち、請求項1又は
請求項2に記載した製造方法に適した撹拌は、添加した
無水酢酸が停滞しないように行う必要がある。その撹拌
の一例を図1に示す半径Rcの円筒容器1内に半径Rbの
2枚羽根からなる櫂型(oar-shaped)撹拌翼2を有する
撹拌機3を用いて説明する。この撹拌機3の撹拌翼2を
角速度ωで回転させてアセチル化反応を行う場合、撹拌
翼2の先端の点の線速度Vは、 V = Rb × ω ……… (1) で表され、またこのときのずり速度Dは近似的に D = 2kω/(1−a2) ……… (2) で表される。ここで、a=Rb/Rc、kは撹拌翼2を用
いたときの補正定数であって、0.48である。請求項
1又は請求項2に記載した製造方法に適した撹拌は、撹
拌翼の先端の点の線速度Vが少なくとも0.35m/
秒、又はずり速度Dが少なくとも20/秒で撹拌翼を回
転させる。撹拌翼をプロペラ型等を用いても同様の回転
を行うことが好ましい。例えば、0.4%酢酸で溶解さ
せた分子量が10×104、15×104、30×104
である3種のキトサン1%水溶液の25℃におけるずり
速度とそのときの見かけ粘度の関係を求めると、図2に
示すように、ずり速度が大きくなるにつれ、高分子構造
破壊のために、初めは見かけ粘度が急激に減少するが、
ずり速度Dが20/秒以上では一定となる。このためず
り速度Dを少なくとも20/秒かかるようにして撹拌す
ることが好ましいことが裏付けられる。
【0019】上記の添加条件で、アセチル化剤を添加し
ても反応液をゲル化させることなく、良好なアセチル化
反応を行うことが可能となったのは、このアセチル化反
応が水系反応であることに大きく影響している。即ち添
加された無水物のアセチル化剤は、水とは直ちに溶解せ
ず、激しい撹拌、例えば撹拌翼の先端の点の線速度が少
なくとも0.35m/秒又はずり速度が少なくとも20
/秒の撹拌によって系中に分散されながら均一に混ざり
合う。この間にキトサン分子内のアミノ基をアセチル化
し、また溶媒である水による加水分解を受ける。このよ
うに溶媒である水とキトサン分子のアミノ基との競争反
応が起こるため、キトサン分子内のアミノ基のアセチル
化がブロック的に進行することが抑制され、ランダムに
アセチル化された水溶性の部分アセチル化キトサンが得
られる。
【0020】(e) アセチル化反応後の処理 アセチル化反応後、撹拌熱による水の蒸発分の補充又は
目的の濃度へ希釈を行い、後処理として75〜100メ
ッシュでろ過を行い微粒状で水不溶の透明ゲルを除去す
るとともに、不純物をろ過により取り除くことが好まし
い。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を比較例とと
もに説明する。 <実施例1>アセチル化度が20.3%の原料キトサン
(焼津水産化学工業(株)製)を用意した。この原料キト
サンは事前に酸水溶液に溶解して1%キトサン溶液にし
たがゲル化せず均一水溶液になったため、アルカリ処理
の必要がないと判断した。この原料キトサン5.0gに
0.4%酢酸水溶液495.0gを加え、ホモミキサー
で撹拌して均一に十分溶解させ酢酸で溶解した1%キト
サン水溶液を得た。このキトサン水溶液を25℃に維持
して、撹拌翼の先端の点の線速度を2.9m/秒、ずり
速度を128/秒にして激しく撹拌しながらこの溶液
に、アセチル化剤として無水酢酸(キシダ化学(株)製;
特級試薬)3.0gを少量ずつ21mモル/分の速度で
加え、更に10分間撹拌して反応を完了させた。僅かに
混入している微粒状の水不溶透明ゲルや不純物を除くた
め100メッシュ網でろ過して、目的物の水溶性の部分
アセチル化キトサン1%液を定量的に得た。
【0022】<比較例1>実施例1と同じアセチル化剤
の添加速度を92mモル/分にした以外は、実施例1と
同様にして、目的物の水溶性の部分アセチル化キトサン
1%液を定量的に得た。
【0023】<実施例2>アセチル化剤として無水酢酸
3.0gをアセトンで5倍に希釈したものを用いた以外
は、実施例1と同様にして、目的物の水溶性の部分アセ
チル化キトサン1%液を定量的に得た。
【0024】<実施例3>アセチル化剤として無水酢酸
3.0gをメタノールで5倍に希釈したものを用いた以
外は、実施例1と同様にして、目的物の水溶性の部分ア
セチル化キトサン1%液を定量的に得た。
【0025】<実施例4>実施例1のアセチル化反応の
段階を図1に示した形状の容器を用いて、2枚羽根から
なる櫂型(oar-shaped)撹拌翼の先端の点の線速度を
0.35m/秒、ずり速度を20/秒にして激しく撹拌
した以外は、実施例1と同様にして、目的物の水溶性の
部分アセチル化キトサン1%液を定量的に得た。
【0026】<比較例2>実施例1のアセチル化反応の
段階を図1に示した形状の容器を用いて、2枚羽根から
なる櫂型(oar-shaped)撹拌翼の先端の点の線速度を
0.26m/秒、ずり速度を15/秒にして撹拌した以
外は、実施例1と同様にして、目的物の水溶性の部分ア
セチル化キトサン1%液を定量的に得た。
【0027】<実施例5>アセチル化度が23.2%の
フレーク状キトサン(焼津水産化学工業(株)製)を用意
した。この原料キトサンは事前に酸水溶液に溶解して1
%キトサン溶液を調製するとゲル化がはげしく均一系を
得にくいため、次のアルカリ処理を行った。即ち、この
原料キトサン5.0kgをホウ砂80gを溶かした60
℃の温水80kgに入れ、次にプロテアーゼ(商品名:
23−EZ−08、ツヤック(株)製)400gを加え、
液温を約55〜65℃に保ちながら2時間撹拌して酵素
処理した。次いでこの液に非イオン系界面活性剤(商品
名:22−HH−16、ツヤック(株)製)160gを入
れ、原料キトサンを洗浄した後、ろ過し、更に水洗し
た。更にこのキトサンを55℃に加温しておいた10%
水酸化ナトリウム水溶液60kgに加え、55℃のまま
2時間撹拌した後にろ過し、十分水洗し回収した。
【0028】続いてこのキトサンに0.4%酢酸水溶液
を全量が500kgになるように加え、ホモミキサーで
撹拌して均一に十分溶解させた。撹拌しながらこの溶液
に、アセチル化剤として無水酢酸1.7kgを揮発性溶
媒のアセトン13.9kgを加え希釈(9.2倍希釈)
したものを少量ずつ80mモル/分の速度で加え、更に
30分撹拌して反応を完了させた。撹拌熱により水が蒸
発した分だけ水を補充し、微粒状の水不溶透明ゲルや不
純物を除くため100メッシュ網でろ過して、目的物の
水溶性の部分アセチル化キトサン1%液を得た。
【0029】<比較例3>実施例5と同じ原料キトサン
5.0gを15℃で25%水酸化ナトリウム水溶液60
gに加えて、30分間浸漬処理した後にろ過、十分水洗
し回収した。このキトサンに0.4%酢酸水溶液を全量
が500gになるように加え、ホモミキサーで撹拌して
十分溶解させ酢酸溶解1%キトサン水溶液を得た。しか
しアルカリ処理したにもかかわらず、この液の一部はゲ
ル化していた。この状態で実施例1と同様にしてアセチ
ル化処理を行ったが、目的物の水溶性の部分アセチル化
キトサン1%液はゲル化してしまった。
【0030】<目的物のアセチル化度の評価>実施例1
〜5及び比較例1〜3の目的物である部分アセチル化キ
トサン液のアセチル化度、紫外可視吸収スペクトル(透
過度)、pHでの溶液安定性、及び各種多価塩の添加に
対する溶液安定性の評価を行った。これらの結果を原料
キトサンの結果とともに表1に示す。即ち、表1は実施
例1で合成したN−アセチル化キトサンの物理的な性質
をまとめたものである。
【0031】先ず目的物である、得られた反応生成物の
アセチル化度の測定は、従来一般的に用いられるコロイ
ド滴定法に従い行った。即ち、ろ過し濃度を調整した生
成物を直接に秤量し、蒸留水を適量加えよく撹拌する。
指示薬として0.1%トルイジンブルー溶液(キシダ化
学(株)製)を2〜3滴加え、1/400N−ポリビニル
硫酸カリウム溶液(和光純薬工業(株)製;コロイド滴定
用試薬)にて滴定しアセチル化度を算出した。次に透過
度は、反応後の生成物N−アセチル化キトサン1%液
1.0gに4%水酸化ナトリウム水溶液1.0gを加え
てpHをアルカリ性に変え、次いで水で全量を10gに
し均一に撹拌してアルカリ性の0.1重量%キトサン溶
液を調製した後、この溶液をサンプルとして480nm
における透過度%Tを測定することにより求めた。9
8.0%T以上が水溶性が良好で、溶液の白濁及びゲル
化が起こっていないとみなされる。
【0032】また様々なpHにおける目的物の溶液安定
性は、目的物の水溶性のN−アセチル化キトサン1%液
をそれぞれ4種類のpHの緩衝溶液に滴下して溶解性の
試験を行った。なおpH9.1及び9.8は炭酸ナトリ
ウム−炭酸水素ナトリウム系の緩衝液、pH12.6及
び13.4は水酸化ナトリウム−塩化カリウム系の緩衝
溶液を用いた。また各種多価塩の添加に対する溶液安定
性は、目的物の水溶性のN−アセチル化キトサン1%液
に塩濃度が9%となるように各種の塩(NaCl,KC
l,CaCl2,Na2SO4)を添加したときのN−ア
セチル化キトサンの溶液安定性を試験した。
【0033】
【表1】
【0034】表1において、「+」は目的物であるN−
アセチル化キトサン液がゲル化もしくは沈殿を形成せず
に殆ど透明な溶液状態であることを示し、「−」は反対
にN−アセチル化キトサン液がゲル化もしくは沈殿を形
成して白濁状態にあることを示す。表1から明らかなよ
うに、比較例1の液は原料キトサンと同様にpH9.1
及びpH9.8で、或いはKCl,Na2SO4を添加し
たときに、ゲル化もしくは沈殿を形成し、比較例2の液
は原料キトサンと同様にpH9.8で、或いはNa2
4を添加したときにゲル化もしくは沈殿を形成し、比
較例3の液は原料キトサンと同様にpH9.1〜13.
4で、或いは各種塩を添加したときに、ゲル化もしくは
沈殿を形成した。これに対して、実施例1〜5の液はゲ
ル化もしくは沈殿を全く形成しなかった。このことは比
較例1〜3の液の透過度が98.0%T未満であって、
実施例1〜5の液の透過度が98.0%T以上であるこ
とからも裏付けられた。
【0035】また、実施例5の出発原料と反応生成物に
ついて、それぞれ紫外可視吸収スペクトル及び赤外吸収
スペクトルを測定した。その結果を図3〜図6に示す。
図3は実施例5の目的物の反応生成物(アセチル化度5
0%)の透過度%T測定の紫外可視吸収スペクトル線図
であり、図5はその赤外吸収スペクトル線図である。ま
た図4は上記原料キトサン(アセチル化度20%)の透
過度%T測定の紫外可視吸収スペクトル線図であり、図
6はその赤外吸収スペクトル線図である。図3及び図4
から明らかなように、実施例5の原料キトサンの透過度
は測定波長領域を1000nmに広げても80%T程度
であるのに対して、実施例5の反応生成物は全波長領域
において透過度が100%Tに近かった。また図5及び
図6の対比から、実施例5の反応生成物が波数1650
cm-1で吸収が増大し、アミド基の特徴的なアミドIバ
ンドの生成が認められた。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、従来法では、反応
時間が長く、反応溶液当りのキトサン処理量が低く、工
業的利用のための迅速な製造が困難で、かつ大量供給の
ための大規模な生産が至難であったものが、本発明の製
造方法によれば、水に不溶性のキトサンから高分子の水
溶性の部分アセチル化キトサンを簡易かつ短時間に製造
することができ、従来法の欠点を解消することができ
る。即ち、本発明の製造方法で得られる水溶性の部分ア
セチル化キトサンは、アセチル化度が35〜65%の非
晶質のものであり、アセチルグルコサミンとグルコサミ
ンの構成単位が交互に配列した構造をもつことが推定さ
れる。これは、アセチル化度の測定ならびに、塩基性条
件下での透過度の測定や、pH変化及び各種多価塩の添
加に対する溶液安定性からも実証される。従って、本発
明の製造方法は、水溶性の部分アセチル化キトサンを迅
速かつ大量に、また低コストで供給することを可能に
し、キトサンの工業的用途を大きく拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキトサン水溶液を撹拌するための撹拌
機の構成図。
【図2】0.4%酢酸で溶解させた分子量の異なる3種
のキトサン1%水溶液のずり速度とそのときの見かけ粘
度の関係を示す図。
【図3】実施例5における反応生成物の水溶性部分アセ
チル化キトサンの紫外可視吸収スペクトル線図。
【図4】実施例5における原料キトサンの紫外可視吸収
スペクトル線図。
【図5】実施例5における反応生成物の水溶性部分アセ
チル化キトサンの赤外吸収スペクトル線図。
【図6】実施例5における原料キトサンの赤外吸収スペ
クトル線図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料キトサンを酸水溶液に溶解して均一
    なキトサン水溶液を調製する工程と、 前記キトサン水溶液を撹拌しながら前記キトサン水溶液
    に無水酢酸からなるアセチル化剤を90mモル/分以下
    の速度で添加して、N−アセチル−D−グルコサミン単
    位の含量が35〜65%、D−グルコサミン単位の含量
    が65〜35%の部分アセチル化キトサン液を得るアセ
    チル化工程とを含む水溶性の部分アセチル化キトサン液
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 原料キトサンを酸水溶液に溶解して均一
    なキトサン水溶液を調製する工程と、 前記キトサン水溶液を撹拌しながら前記キトサン水溶液
    に無水酢酸を水に可溶な有機溶媒で10倍未満に希釈し
    たアセチル化剤を21〜90mモル/分の速度で添加し
    て、N−アセチル−D−グルコサミン単位の含量が35
    〜65%、D−グルコサミン単位の含量が65〜35%
    の部分アセチル化キトサン液を得るアセチル化工程とを
    含む水溶性の部分アセチル化キトサン液の製造方法。
  3. 【請求項3】 キトサン水溶液の撹拌を撹拌翼の先端の
    点の線速度が少なくとも0.35m/秒又はずり速度が
    少なくとも20/秒かかるように行う請求項1又は2記
    載の水溶性の部分アセチル化キトサン液の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料キトサンを酸水溶液に溶解する前
    に、前記原料キトサンを10〜25重量%の水酸化ナト
    リウム又は水酸化カリウム水溶液に15〜60℃で2〜
    24時間浸漬処理する工程を更に含む請求項1ないし3
    いずれか記載の水溶性の部分アセチル化キトサン液の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 原料キトサンを酸水溶液に溶解する前
    に、前記原料キトサンを55〜65℃の水に入れてプロ
    テアーゼを添加することにより前記原料キトサンの蛋白
    を分解処理する工程と、前記蛋白分解処理したキトサン
    を界面活性剤で洗浄する工程と、前記洗浄液をろ過する
    工程と、前記ろ過により得られたキトサンを10〜25
    重量%の水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム水溶液に
    15〜60℃で2〜24時間浸漬処理する工程を更に含
    む請求項1ないし3いずれか記載の水溶性の部分アセチ
    ル化キトサン液の製造方法。
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