JPH1072127A - 原稿送り装置 - Google Patents

原稿送り装置

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JPH1072127A
JPH1072127A JP13802697A JP13802697A JPH1072127A JP H1072127 A JPH1072127 A JP H1072127A JP 13802697 A JP13802697 A JP 13802697A JP 13802697 A JP13802697 A JP 13802697A JP H1072127 A JPH1072127 A JP H1072127A
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JP13802697A
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Shiro Saeki
司郎 佐伯
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、原稿載置台上にセットされた原稿
を呼出ローラが給紙方向下流へ送り出す原稿送り装置に
関し、原稿が呼出ローラを滑らかに超えるようにするこ
とにより、原稿を負荷なく原稿載置台上にセットできる
ようにして、簡易かつ安価な構成により原稿のセット時
の信頼性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 原稿Pをセットされる原稿テーブル12
と、セットされた原稿Pの下面に当接回転し該原稿Pを
給紙方向下流へ送り出す呼出ローラ26a、26bと、呼出
ローラ26a、26bを原稿テーブル12の先端部12aから露
出可能に開口する切欠部112の上流側および両側方側に
立設された案内リブ113とを備え、この案内リブ113に上
流側より原稿テーブル12の上面から滑らかに連続して呼
出ローラ26a、26bの頂面方向に徐々に離隔しその頂面
の露出高さと略同等未満の高さとなるガイド面113aを
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿載置台上にセ
ットされた原稿を呼出ローラが給紙方向下流へ送り出す
原稿送り装置に関し、詳しくは、無理な負荷を与えるこ
となく原稿を呼出ローラ上にセットできるように工夫し
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿を1枚ずつ分離給紙する
位置に原稿載置台上にセットされた原稿束を送り出す原
稿送り装置が知られており、この装置は原稿分離給紙装
置と共に原稿自動搬送装置に搭載され、複写機やファク
シミリ装置などに多用されている。
【0003】この種の原稿送り装置としては、例えば、
図13に示すようなものがある。この原稿送り装置1は、
原稿テーブル(原稿載置台)2上にセットされた原稿束
Pを呼出ローラ3a、3bが最下の原稿Pの下面に当接
して給紙方向に回転し原稿分離給紙装置6に受け渡すよ
うになっており、このとき、最上の原稿Pの上面には加
圧ローラ4が上方から呼出ローラ3a方向に圧接し確実
に原稿束Pを送り出すことができるようになっている。
この呼出ローラ3a、3bは、加圧ローラ4により原稿
Pを圧接される周面を一般的にはゴム製にして、その原
稿Pに給紙するための搬送力を与えている。
【0004】また、原稿送り装置1は、待機時や原稿P
の送り出し後には呼出ローラ3b方向に降下して原稿P
の給紙方向下流側への移送を制限する一方、原稿Pの給
紙動作開始時には上昇してその制限を解除するストッパ
爪5(仕切り板)を備えている。このため、原稿Pはス
トッパ爪5に当接させてセットするが、そのストッパ爪
5は加圧ローラ4と共に装置カバー内に内装されるとと
もに、呼出ローラ3a、3bは加圧ローラ4およびスト
ッパ爪5の下方を覆う上ガイド板9に対面しているの
で、この上ガイド板9と呼出ローラ3a、3bとの間に
差し込んでセットすることになる。なお、呼出ローラ3
a、3bの回転は、装置本体の処理可能な最短の長さの
原稿P後端が通過した後には駆動を停止して次の原稿P
を擦ってしまわないように駆動のタイミングを制御され
る。また、原稿分離給紙装置6は給紙方向に回転する分
離ローラ7に分離ベルト8が摺接して移送されてきた原
稿束Pの最下の原稿Pから1枚づつ分離給紙する。
【0005】なお、図13には、一対の呼出ローラ3a、
3bを一例として示しているが、単一の呼出ローラとす
る原稿送り装置もある。このような原稿送り装置は、例
えば、特開平6−227694号公報に記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の原稿送り装置にあっては、原稿テーブル2上
の原稿束Pに呼出ローラ3a、3bが確実に当接回転し
て送り出すために、その呼出ローラ3a、3bの周面は
原稿テーブル2の上面から露出する。このため、原稿P
を差し込んで原稿テーブル2上にセットする際に、原稿
Pの先端が呼出ローラ3a、3bの周面に突き当たっ
て、特に薄紙の原稿Pでは先端が座屈し易く、折れ曲が
りやシワ発生の要因となっていた。また、呼出ローラ3
a、3bに突き当たる負荷によって、原稿Pの先端をス
トップ爪5に確実に当接させた状態でセットすることが
できずに、例えば当接したと錯覚して、給紙する原稿P
の不送りや重送の要因にもなっていた。
【0007】この不具合を解消するため、突き当たった
原稿Pにより従動回転するようにクラッチを内蔵する呼
出ローラを用いたり、図14に示すように、周面の一部を
切り欠いて半月形状にした呼出ローラ3c、3dを用い
て原稿Pのセット時にはその周面が原稿載置台2上から
露出しないように工夫した原稿送り装置が提案されてい
る。
【0008】しかし、枚数の少ない原稿Pや薄紙のよう
な原稿Pでは、腰が弱く、クラッチを内蔵させたとして
も呼出ローラをスムーズに従動回転させることができな
い。また、原稿Pを送り出した後に呼出ローラ3c、3
dの切欠を上方に位置させるためには、1回転のみ回転
させるクラッチやその回転量を検知する手段が必要で制
御も複雑になり、コスト高になってしまうという問題が
あった。なお、この問題は、原稿を差し込んでセットす
る原稿送り装置に限らず、原稿載置台の上面に案内・支
持させつつ先端を下流側に送ってセットする場合に、問
題となる。
【0009】そこで、本発明は、原稿が呼出ローラを滑
らかに超えられるようにすることにより、差し込まれた
原稿に負荷を与えることなく原稿載置台上にセットでき
るようにして、簡易かつ安価な構成により原稿のセット
時の信頼性を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、原稿をセットされる原稿載置台
と、セットされた原稿の下面に当接回転し該原稿を給紙
方向下流へ送り出す呼出ローラと、を備えた原稿送り装
置において、原稿載置台の原稿の給紙方向下流側に呼出
ローラの周面が露出するように切り欠かれた切欠部を設
けられ、該切欠部近傍の原稿の給紙方向上流側より原稿
載置台上面の延長面から徐々に呼出ローラの頂面方向に
離隔するガイド面を形成したことを特徴とするものであ
り、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成
に加え、前記ガイド面の原稿載置台上面からの高さを、
呼出ローラの頂面近傍で該呼出ローラの露出高さに対し
て略同等未満となるように形成したことを特徴とするも
のである。
【0011】この請求項1、2記載の発明では、原稿載
置台上に、例えば差し込まれることによりセットされる
原稿は、その上面に案内・支持されつつ先端を下流側に
送られるが、切欠部の給紙方向上流側より原稿載置台上
面から徐々に呼出ローラの頂面方向に離隔するようにガ
イド面により案内され、呼出ローラに接触する前にその
頂面に近接される。したがって、原稿が呼出ローラの周
面に原稿載置台上面の延長面と交叉する位置で突き当た
って負荷となってしまうことがなく、呼出ローラの周面
には頂面近傍から滑らかに接触し、その頂面を給紙方向
下流側に超えられる。このため、ガイド面は呼出ローラ
の頂面近傍で原稿載置台上面からの露出高さに対して略
同等未満となるように形成すればよく、このように構成
することによって、呼出ローラの原稿との当接を確保し
つつ、本発明による作用を得ることができる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、原稿をセッ
トされる原稿載置台と、セットされた原稿の下面に当接
回転し該原稿を給紙方向下流へ送り出す呼出ローラと、
を備えた原稿送り装置において、原稿載置台の原稿の給
紙方向下流側に、呼出ローラの周面が露出するように切
り欠かれた切欠部を設けられた上下方向に移動するガイ
ド板を配設し、該ガイド板は、原稿の給紙時には下方に
位置して切欠部から呼出ローラを露出させる一方、待機
時には上方に位置して原稿の給紙方向上流側の上面が原
稿載置台上面の延長面と滑らかに連続するとともに切欠
部近傍の上面が呼出ローラの頂面付近以上を覆うことを
特徴とするものであり。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成に加え、前記ガイド板は、原稿載置台上の全て
の原稿が給紙されるまで切欠部から呼出ローラを露出さ
せる下方に位置することを特徴とするものである。この
請求項3、4記載の発明では、待機時に原稿載置台上
に、例えば差し込まれることによりセットされる原稿
は、その上面に案内・支持されつつ先端を下流側に送ら
れるが、給紙方向下流側で上方に位置するガイド板上面
により原稿載置台上面から滑らかに案内され切欠部近傍
では呼出ローラの頂面を覆うように案内される。そし
て、給紙時にはガイド板が下方に位置して呼出ローラが
切欠部から露出され、その上面に支持される原稿下面に
当接される。したがって、原稿が呼出ローラの周面に原
稿載置台上面(ガイド板以外)の延長面と交叉する位置
で突き当たって負荷となってしまうことがなく、呼出ロ
ーラの頂面を給紙方向下流側に超えられる。この後に、
ガイド板は降下するだけで呼出ローラを露出させ原稿と
の当接を確保することができる。また、この呼出ローラ
は原稿載置台上の原稿の給紙が終了するまでガイド板が
下方に位置して露出されることにより、給紙方向下流側
の例えば、原稿分離給紙装置と協働して原稿を給紙する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図10は本発明に係る原稿送り装置の第1
実施形態を搭載した原稿自動搬送装置の一例を示す図で
あり、本実施形態は請求項1、2に記載の発明に対応す
る。
【0015】図1において、10は複写機やファクシミリ
装置などのコンタクトガラス11上に接離可能に搭載され
た原稿自動搬送装置であり、原稿自動搬送装置10は、原
稿テーブル(原稿載置台)12上に画像面を上面として載
置(セット)された原稿束Pを給紙方向下流へと送り出
した後にその原稿束Pから1枚づつ原稿Pを分離すると
ともに反転しコンタクトガラス11上に給紙する給紙部
(原稿送り装置および原稿分離給紙装置)13と、給紙さ
れてきた原稿Pをコンタクトガラス11上の読取位置に搬
送して停止し図示していない本体側の画像読取部がコン
タクトガラス11を介して原稿画像を読み取った後にその
原稿Pを読取位置から搬出する搬送部(原稿搬送装置)
14と、コンタクトガラス11上から搬出されてきた原稿P
を反転し排紙テーブル15上に排紙するとともに原稿Pの
両面から画像を読み取る際には切換爪16により通紙経路
を切り換えて原稿Pを反転しコンタクトガラス11上に再
搬入(給紙)する排紙部(原稿排出装置)17と、装置本
体の処理に同期するように上記各部13、14、17を統括制
御する図示していない制御部と、を備えている。なお、
図1中、18は原稿テーブル12上に原稿Pをセットする際
にその側辺の位置を規制する原稿Pの幅方向に移動可能
なサイドガイドである。
【0016】給紙部13が構成する原稿送り装置は、図2
に示すように、原稿テーブル12方向に垂下された原稿仕
切り板21の仕切り部21aに原稿Pを当接させて原稿テー
ブル12上にセットするようになっており、この原稿仕切
り板21は待機時や給紙動作時には仕切り部21aが原稿テ
ーブル12方向に降下して給紙前の原稿の送り出しを制限
し待機させることができる。この原稿テーブル12上への
原稿Pのセットは、セット検知レバー22が原稿Pにより
回動されたことをセンサS1が検出することによって検
知する。そして、原稿Pがセットされた状態でスタート
キーが押下されると、図3に示すように、給紙ソレノイ
ド23がオンすることにより原稿加圧ローラ24が支持軸25
を介して回動され原稿Pの給紙方向上流側の呼出ローラ
26aを原稿Pを介してスプリングの弾性力により加圧す
るとともに原稿仕切り板21の仕切り部21aが原稿テーブ
ル12から離隔する方向に上昇し原稿の送り出しの制限を
解除する。この後に(略200msec後に)、呼出ローラ
26a、26bは、図4に示すように、給紙モータ27(図7
に示している)が駆動回転するとともにその駆動力の伝
達を接断する分離MC(電磁クラッチ)28がオンするこ
とにより、後述の原稿分離給紙装置を構成する分離コロ
(ローラ)29と協働して給紙方向に回転駆動し1枚づつ
分離給紙する原稿Pを給紙方向に送り出す。なお、原稿
加圧ローラ24の加圧力は、ローラ内部のスプリングによ
って決められている。
【0017】この給紙部13は、図5〜図7に示すよう
に、呼出ローラ26a、26bが原稿テーブル12の先端部12
aを切り欠かれ開口する切欠部112から周面を露出し原
稿テーブル12上にセットされた原稿Pの下面に当接回転
してその原稿Pを給紙方向に送り出すが、呼出ローラ26
a、26bの上方は原稿仕切り板21および加圧ローラ24を
装置カバーと共に上ガイド板201により内装するために
覆われているので、原稿Pは呼出ローラ26a、26b上に
差し込んでセットすることになり、このとき原稿Pは原
稿テーブル12、特に先端部12aの上面により支持・案内
されることになる。この原稿テーブル12の先端部12aに
は、切欠部112の給紙方向に対して上流側および両側方
側を囲む案内リブ113が立設されており、この案内リブ1
13は上流側より先端部12aの上面(原稿テーブル12の延
長面)から滑らかに連続して呼出ローラ26a、26bの最
上の周面(頂面)方向に徐々に離隔しその頂面の高さ
(露出高さ)と略同等未満の図6に示す程度の高さとな
るガイド面113aを形成されている。したがって、原稿
テーブル12の上面により案内される原稿Pは、先端部12
aに設けられた案内リブ113のガイド面113aにより案内
され、呼出ローラ26a、26bに突き当たることなくその
頂面付近から滑らかに接触し給紙方向下流側へと超えさ
せて仕切り板21aの仕切り部21aに当接させることがで
きる。この後に、図7に示すように、原稿仕切り板21の
仕切り部21aが上昇し原稿の送り出しの制限を解除して
給紙動作を行なう際には、案内リブ113のガイド面113a
は呼出ローラ26aの頂面未満の高さに形成されているの
で、原稿加圧ローラ24により加圧される原稿Pの呼出ロ
ーラ26aへの当接を妨げることもない。なお、この案内
リブ113のガイド面113aの高さは、本実施形態では図6
に示すように、呼出ローラ26a、26bの頂面より0<X
≦0.5mm程度低くなるように形成しているが、これ
に限らず、処理する原稿Pの腰の強さに応じて0.5m
m以上低く設定してもよいことはいうまでもない。な
お、図5では、呼出ローラ26b側の図示は省略してい
る。
【0018】また、給紙部13が構成する原稿分離給紙装
置は、図8(a)に示すように、分離コロ29に駆動ロー
ラ対30に巻き掛けられたエンドレスベルトからなる分離
ベルト31が原稿Pの給紙側の周面に圧接し原稿Pを分離
するようになっており、分離コロ29および分離ベルト31
は原稿Pとの間の摩擦力(原稿P間<原稿Pおよび分離
ベルト31間<原稿Pおよび分離コロ29間)の差を利用し
て分離コロ29に接する最下の原稿Pを給紙方向に給紙す
るとともに分離ベルト31が他の給紙を制限することによ
り原稿テーブル12上の原稿束Pから原稿Pを1枚づつ分
離しプルアウトローラ対32に受渡して搬送部14へと給紙
する。このとき、給紙部13は、原稿Pを確実に分離する
ため、給紙モータ27を低速回転するとともに原稿Pの先
端を図8(b)に示すレジストセンサS2が検知したと
きに分離MC28がオフして呼出ローラ26a、26bおよび
分離コロ29への駆動力の伝達を切断した後に給紙モータ
27を高速回転させプルアウトローラ対32のみにより原稿
Pを搬送部14へと給紙する。なお、このときに分離コロ
29は原稿Pに連れ回りする。そして、給紙部13は、分離
給紙した原稿Pが搬送部14により原稿Pの読取位置への
搬送された後に次の原稿Pも同様に給紙モータ27の低速
回転により分離給紙しレジストセンサS2がその先端を
検知する位置まで送って停止させておき、先の原稿Pの
処理(読取)が終了した後の本体からの給紙信号により
給紙モータ27が高速回転する。このため、原稿Pは2枚
目以降も確実に分離給紙されるとともに高速回転するプ
ルアウトローラ対32により続けて搬送部14へと給紙され
コンタクトガラス11上の原稿Pを短時間で入れ替えるこ
とができる。なお、原稿Pの分離給紙能力が汚れにより
低下することを防止するために、分離コロ29の周面はロ
ーレット状に形成されており、また分離ベルト31の表面
(周面)には適度な深さを有するシボが形成(シボ加
工)されている。
【0019】この給紙部13は、図8(b)に示すよう
に、駆動ローラ対30が駆動し分離ベルト31を回動させる
ようになっており、給紙動作のスタート時には、駆動ロ
ーラ対30を駆動させる専用のステッピングモータなどの
分離モータを電気的にはオン状態で停止させて分離ベル
ト31により原稿Pを分離し原稿Pの先端がレジストセン
サS2に検知されたときに瞬間的にその分離モータを駆
動させ分離ベルト31を給紙方向と逆方向に回動(逆転)
させる。このとき、分離ベルト31は分離コロ29との圧接
位置がずれるので最下の原稿P以外がニップ部へ侵入す
ることをなくして原稿Pの重送を防止することができ、
また原稿Pを分離ベルト31の周面の同じ位置が原稿Pに
摺接することをなくして原稿Pが汚れることを防止する
ことができる。なお、分離ベルト31の駆動は、図示は省
略するが、駆動ローラ30の一方と同軸に設けられ回転す
る遮光板によりオン/オフするセンサの検出信号により
回転状態や回転異常を検知する。
【0020】そして、給紙部13は、呼出ローラ26a、26
bが原稿仕切り板21の仕切り部21aよりも給紙方向に送
り出した原稿テーブル12上の原稿Pすべてを分離給紙し
た後には、セット検知レバー22と同様に原稿Pにより回
動されていた下流側のジョブ検知レバー35が原稿Pの通
紙経路を遮るように落込み、そのジョブ検知レバー35を
センサS4が検出して原稿Pの分離給紙終了を検知す
る。
【0021】次に、搬送部14が構成する原稿搬送装置
は、図9に示すように、搬送モータ41の駆動力を伝達さ
れる駆動ローラ42と従動回転する従動ローラ43とに巻き
掛けられた搬送ベルト44がローラ42、43間に配設され従
動回転する5本のベルト加圧コロ45によりコンタクトガ
ラス11上に圧接されており、搬送モータ41が装置本体か
らの給紙信号や排紙信号などで駆動することによって搬
送ベルト44が給紙部13(または排紙部17)から給紙され
てきた原稿Pをコンタクトガラス11に圧接させつつ搬送
して読取位置に停止させた後に搬出する。
【0022】また、排紙部17が構成する原稿排出装置
は、図10に示すように、排紙モータ51の駆動力を反転ロ
ーラ52と排紙ローラ対53の一方に伝達するようになって
おり、装置本体からの給紙信号や排紙信号などによって
搬送モータ41とともに排紙モータ51が高速回転し反転ロ
ーラ52に圧接する従動コロ54との間で原稿Pを挟持しつ
つ切換爪16により切り換えられた通紙経路を通して反転
し排紙方向または搬送部14方向に送って、排紙方向に送
った原稿Pは排紙ローラ対53が排紙テーブル15上に排紙
する一方、搬送部14に送った原稿Pはコンタクトガラス
11上の読取位置に再搬送される。なお、この排紙部17
は、原稿Pの通過をセンサS5が検知した後に排紙モー
タ51のエンコーダによるパルスカウントが所定値に達し
た後に停止するようになっており、原稿Pの排紙テーブ
ル15上でのスタック性をよくするため原稿Pのサイズを
検知(読込)しその後端から50mm位の位置から排紙モ
ータ51を低速回転させている。
【0023】このように本実施形態においては、呼出ロ
ーラ26a、26bを露出させる切欠部112の周囲に、原稿
テーブル12先端部12aの上流側よりその上面から滑らか
に連続し呼出ローラ26a、26bの頂面に徐々に近接する
ガイド面113aを有する案内リブ113を立設しているの
で、差し込むようにセットする原稿Pを給紙方向上流側
から呼出ローラ26a、26bの頂面に徐々に近接させてか
ら滑らかに接触させ超えさせることができ、切欠を形成
したり回転量を制御することのない呼出ローラ26a、26
bであっても、原稿Pが呼出ローラ26a、26bの先端部
12a上面と交叉する付近の周面に突き当たってシワなど
になってしまうことがなく、仕切り板21の仕切り部21a
に当接させて確実にセットすることができる。したがっ
て、切欠部112の周囲に案内リブ113を立設するだけで、
切欠を形成したり回転量を制御することのない呼出ロー
ラ26a、26bを問題なく使用することができる。
【0024】なお、本実施形態では、案内リブ113は、
切欠部112の給紙方向に対して上流側および両側方側を
囲むように形成しているが、これに限らず、両側方側の
みとしてもよい。また、案内リブ113を切欠部112の間の
側方に延長し、原稿テーブル12先端部12aの上面自体に
よりガイド面113aを構成させてもよい。次に、図11お
よび図12は本発明に係る原稿送り装置の第2実施形態を
搭載した原稿自動搬送装置の一例を示す図であり、本実
施形態は請求項3、4に記載の発明に対応する。なお、
本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されている
ので、同様な構成には同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0025】両図において、原稿テーブル12は、先端部
12aを給紙方向の上流側と下流側とに2分割されてお
り、その先端部12aの給紙方向上流側として呼出ローラ
26aより上流側を回動支点212aに上下方向に回動可能
な下ガイド板212が配設されている。下ガイド板212は、
原稿テーブル12の延長面より下方に回動支点212aを配
設されており、この回動支点212aに固定された回動レ
バー213を介してソレノイド214に連結されて回動(移
動)される。なお、呼出ローラ26a、26bは、下ガイド
板212の給紙方向の中間部と該下ガイド板212先端側およ
び原稿テーブル12先端部12aの間とに切欠部112が設け
られて、その周面を上面から露出することができる。な
お、本実施形態では、下ガイド板212は上昇する方向に
不図示のスプリングなどにより付勢されてソレノイド21
4のOFF時には上方に位置する一方、ソレノイド214の
ON時に降下されて下方に位置する構成としており、こ
のソレノイド214は原稿テーブル12上の給紙する原稿P
の有無により回動されるジョブ検知レバー35をセンサ4
が検出してON/OFFされる。また、下ガイド板212
の回動は、これに限らず駆動モータなどにより正逆方向
に回動させてもよい。
【0026】この下ガイド板212は、その上面を屈曲さ
せて、図12に示すように降下されたときにはその下流側
が原稿テーブル12(下ガイド板212以外)の延長面と略
一致する一方、図11に示すように上昇されたときには原
稿テーブル12の延長面と給紙方向上流側から滑らかに連
続するとともに下流側では呼出ローラ26a、26bの頂面
を覆うように形成されており、待機時には上昇した位置
に保持され、給紙時には原稿テーブル12上の原稿Pの給
紙が終了するまで降下した位置に保持される。したがっ
て、待機時には原稿テーブル12の上面により案内される
原稿Pは、下ガイド板212の上面により案内され、呼出
ローラ26a、26bに突き当たることなくその頂面を超え
て仕切り板21aの仕切り部21aに当接させることができ
る。この後の給紙時には、原稿仕切り板21の仕切り部21
aが上昇し原稿の送り出しの制限を解除して給紙動作を
開始するとともに、下ガイド板212は降下して呼出ロー
ラ26a、26bの周面を露出させ、原稿加圧ローラ24によ
り加圧される原稿Pの下面に呼出ローラ26a、26bが当
接回転してその原稿Pが給紙方向に送り出される。この
後に、分離コロ29および分離ベルト31により分離給紙さ
れる原稿Pは、加圧ローラ24が上昇したときには原稿束
Pの自重による摩擦抵抗力に応じた搬送力が呼出ローラ
26a、26bから付与される。
【0027】このように本実施形態においては、上述第
1実施形態の案内リブ113に代わり、待機時には下ガイ
ド板212が上昇して呼出ローラ26a、26bの頂面を覆う
ので、差し込むようにセットする原稿Pを給紙方向上流
側から呼出ローラ26a、26bの頂面を滑らかに超えさせ
ることができ、上述第1実施形態と同様の作用効果を得
ることができる。また、給紙時には、下ガイド板212は
降下して呼出ローラ26a、26bの周面を切欠部112から
露出させるので、原稿Pを確実に給紙することができ
る。また、下ガイド板212は原稿テーブル12上の原稿P
の給紙が終了するまで降下しているので、呼出ローラ26
a、26bは分離コロ29と協働するように原稿Pの給紙を
補助することができる。したがって、切欠部112を設け
た下ガイド板212を回動させるだけで、切欠を形成した
り回転量を制御することのない呼出ローラ26a、26bを
問題なく使用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、呼出ローラが露出する
位置より給紙方向上流側から原稿を呼出ローラの頂面に
徐々に近接させるので、原稿載置台の上面により案内さ
れる原稿を呼出ローラの頂面を滑らかに超えさせセット
することができ、待機時に原稿載置台上面の延長面から
呼出ローラの周面が露出する構成としたとしても、原稿
がシワなどになる負荷を与えることなく、原稿を確実に
セットすることができ、セット後には原稿を確実に給紙
することができる。したがって、簡易かつ安価な構成に
より原稿のセット時の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿送り装置の第1実施形態を搭
載した原稿自動搬送装置の一例を示す概略構成図であ
り、その透視正面図である。
【図2】その原稿のセットを説明する要部の透視斜視図
である。
【図3】その原稿の送り動作を説明する要部の斜視図で
ある。
【図4】その原稿の分離給紙動作を説明する要部の斜視
図である。
【図5】その本実施形態の要部を示す斜視図である。
【図6】その図5に示す要部の正面図である。
【図7】その図6に示す要部の送り動作時の状態を示す
正面図である。
【図8】その図4に示す分離給紙動作を説明する図であ
り、(a)はその原稿の分離を説明する要部の透視斜視
図、(b)は1枚の原稿の給紙終了毎の動作を説明する
透視正面図である。
【図9】その原稿の搬送動作を説明する内部構成の透視
斜視図である。
【図10】その原稿の排紙動作を説明する図であり、
(a)はその内部構成の透視斜視図、(b)はその透視
正面図である。
【図11】本発明に係る原稿送り装置の第2実施形態を搭
載した原稿自動搬送装置の一例を示す図であり、その要
部を示す透視正面図である。
【図12】その要部の図11と異なる状態を示す透視正面図
である。
【図13】原稿送り装置の従来例を示す図であり、その要
部の正面図である。
【図14】原稿送り装置の図13と異なる従来例を示す図
であり、その要部の正面図である。
【符号の説明】
10 自動原稿搬送装置 11 コンタクトガラス 12 原稿テーブル(原稿載置台) 13 給紙部(原稿送り装置) 14 搬送部 15 排紙テーブル 17 排紙部 21 原稿仕切り板 21a 仕切り部 26a、26b 呼出ローラ 29 分離コロ 31 分離ベルト 32 プルアウトローラ対 44 搬送ベルト 52 反転ローラ 53 排紙ローラ対 112 切欠部 113 案内リブ 113a ガイド面 212 下ガイド板(ガイド板) 213 回動レバー 214 ソレノイド P 原稿

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿をセットされる原稿載置台と、セット
    された原稿の下面に当接回転し該原稿を給紙方向下流へ
    送り出す呼出ローラと、を備えた原稿送り装置におい
    て、 原稿載置台の原稿の給紙方向下流側に呼出ローラの周面
    が露出するように切り欠かれた切欠部を設けられ、 該切欠部近傍の原稿の給紙方向上流側より原稿載置台上
    面の延長面から徐々に呼出ローラの頂面方向に離隔する
    ガイド面を形成したことを特徴とする原稿送り装置。
  2. 【請求項2】前記ガイド面の原稿載置台上面からの高さ
    を、呼出ローラの頂面近傍で該呼出ローラの露出高さに
    対して略同等未満となるように形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の原稿送り装置。
  3. 【請求項3】原稿をセットされる原稿載置台と、セット
    された原稿の下面に当接回転し該原稿を給紙方向下流へ
    送り出す呼出ローラと、を備えた原稿送り装置におい
    て、 原稿載置台の原稿の給紙方向下流側に、呼出ローラの周
    面が露出するように切り欠かれた切欠部を設けられた上
    下方向に移動するガイド板を配設し、 該ガイド板は、原稿の給紙時には下方に位置して切欠部
    から呼出ローラを露出させる一方、待機時には上方に位
    置して原稿の給紙方向上流側の上面が原稿載置台上面の
    延長面と滑らかに連続するとともに切欠部近傍の上面が
    呼出ローラの頂面付近以上を覆うことを特徴とする原稿
    送り装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド板は、原稿載置台上の全ての原
    稿が給紙されるまで切欠部から呼出ローラを露出させる
    下方に位置することを特徴とする請求項3記載の原稿送
    り装置。
JP13802697A 1996-06-25 1997-05-28 原稿送り装置 Pending JPH1072127A (ja)

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JP13802697A JPH1072127A (ja) 1996-06-25 1997-05-28 原稿送り装置

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JP16399296 1996-06-25
JP8-163992 1996-06-25
JP13802697A JPH1072127A (ja) 1996-06-25 1997-05-28 原稿送り装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106598A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 Canon Inc シート給送装置並びに画像記録装置及び画像読取装置
JP2014118248A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Brother Ind Ltd 給送装置

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JP2007106598A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 Canon Inc シート給送装置並びに画像記録装置及び画像読取装置
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