JP2014118248A - 給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレイに載置されたシートを円滑に給送することができる給送装置を提供する。
【解決手段】給送装置は、複数の記録用紙12が重畳して載置される底板75を有する給送トレイ20と、底板75に載置された記録用紙12を給送向き17に給送する給送部28と、給送部28よりも給送向き17の下流側に配置されており、給送向き17の下流側が上流側よりも上方となるよう傾斜する傾斜面39を有する傾斜部33と、傾斜面39から一部が露出するように配置されており、給送向き17に給送される記録用紙12と当接することによって回転する複数の給送コロ34と、を備える。給送コロ34は、左右方向9に沿った軸45を中心に回転するものであり、左右方向9において間隔を空けて複数設けられており、搬送向き16において間隔を空けて複数設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートを載置可能なトレイを有し、トレイからシートを給送可能な給送装置に関する。
従来より、複数枚のシートを重畳して載置可能なトレイを有し、トレイからシートを画像記録装置などの装置本体に給送可能な給送装置が知られている。
多くの給送装置において、トレイに載置されたシートは、トレイの上方に設けられた給送部によって、トレイの端部から傾斜された壁部に沿って装置本体に給送される。なお、壁部は、トレイに設けられていてもよいし、装置本体に設けられていてもよい。壁部がトレイに設けられている場合、壁部は、例えば、トレイの端部から立設されている。また、壁部が装置本体に設けられている場合、壁部は、例えば、トレイが装置本体に装着された状態においてトレイの端部と近接して配置されている。
上記のように壁部が傾斜されている場合、トレイから給送されるシートが壁部の傾斜された面に貼り付いてしまうことがある。この貼り付きが生じると、壁部とシートとの摩擦力が増大するために給送部による給送が正常に行えずに給送不良が発生してしまう。
このような問題を解決するために、特許文献1には、トレイに設けられた壁部にコロが配置された給紙装置が開示されている。壁部にコロが設けられていることによって、トレイに載置されたシートは、壁部の表面に沿って円滑に案内される。
特開2007−91429号公報
しかしながら、特許文献1に開示された給紙装置では、コロは、シートの給送方向と直交する幅方向に1列のみ設けられているために、以下の問題が生じてしまう。つまり、トレイに載置されているシートが光沢紙やハガキなどの厚紙の場合、トレイから給送されたシートは、普通紙よりも強い力で且つ広範囲に亘って壁部の表面に押しつけられる。そうすると、壁部に幅方向に沿って1列のみ設けられたコロは、壁部の表面に押しつけられたシートに対して幅方向に沿った線状で当接するため、当該シートを壁部の表面から完全に離間させることができない。
その結果、壁部とシートとの間の摩擦力が増大するために給送部による給送が正常に行えずに給送不良が発生してしまうという上記の問題が、コロを設けているにもかかわらず発生してしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、トレイに載置されたシートを円滑に給送することができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る給送装置は、複数のシートが重畳して載置される載置部を有するトレイと、上記載置部に載置されたシートを給送向きに給送する給送部と、上記給送部よりも上記給送向きの下流側に配置されており、上記給送向きの下流側が上流側よりも上方となるよう傾斜する傾斜面を有する傾斜部と、上記傾斜面から一部が露出するように配置されており、上記給送向きに給送されるシートと当接することによって回転する複数の給送コロと、を備える。上記給送コロは、上記給送向きと直交し且つ上記傾斜面に沿った幅方向に沿った軸を中心に回転するものであり、上記幅方向において間隔を空けて複数設けられており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートが上記傾斜面に沿って案内される案内向きにおいて間隔を空けて複数設けられている。
本構成によれば、複数の給送コロの配置範囲が幅方向及び案内向きに沿った平面に拡がっている。そのため、複数の給送コロは、シートを平面で支持することができる。よって、本構成によれば、シートが傾斜部の傾斜面に貼り付く可能性を低くすることができる。その結果、シートの給送不良が発生する可能性を低くすることができる。
(2) 上記傾斜面は、上記幅方向の中央部が上記幅方向の端部よりも上記給送向きの上流側に位置するように湾曲している。
本構成によれば、給送されて傾斜部に到達したシートは、幅方向に湾曲した傾斜面の一部とのみ、例えば幅方向の中央部とのみ当接する。その結果、シートが傾斜面を案内向きに送られる際に、シートが傾斜部から受ける抵抗を小さくすることができる。
(3) 上記給送コロの軸は、上記傾斜面における当該給送コロの配置位置の接面に沿って延びている。
本構成によれば、給送されて傾斜部に到達したシートは、幅方向において間隔を空けて配置された複数の給送コロの一部とのみ、例えば幅方向の中央部に配置された給送コロとのみ当接する。その結果、シートが傾斜面を案内向きに給送される際に、シートが傾斜部から受ける抵抗を小さくすることができる。
(4) 本発明に係る給送装置は、上記トレイが挿抜される筐体を更に備える。上記トレイは、上記載置部における上記給送向きの下流側の端部位置から上向きに突出された少なくとも1つの突出部を備える。上記傾斜部は、上記筐体において、上記トレイが上記筐体に挿入された状態において上記トレイの上記給送向きの下流端部に近接する位置に設けられている。上記傾斜面には、上記突出部が収容される収容部が形成されている。複数の上記給送コロは、上記幅方向において上記収容部を挟む位置に配置されている。
給送されるシートが収容部の端部と当接すると、シートは、当該端部から抵抗を受けてしまう。しかし、本構成によれば、給送コロが幅方向において収容部を挟む位置に配置されているため、収容部を挟む位置に配置された2つの給送コロに支持されたシートは、収容部の端部と当接しにくい。その結果、シートが収容部の端部から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
(5) 本発明に係る給送装置は、上記傾斜面に配置されており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートのうち最上のシートを他のシートから分離する分離部を更に備える。上記収容部は、上記幅方向における上記分離部の左右両側に配置されている。複数の上記給送コロは、上記幅方向において上記分離部及び上記収容部の各々を挟む位置に配置されている。
分離部は、シートを他のシートから分離するという機能上、当接したシートに対して抵抗となる。また、上記(4)より、収容部の端部も、当接したシートに対して抵抗となる。しかし、本構成によれば、給送コロが幅方向において収容部及び分離部を挟む位置に配置されているため、収容部及び分離部を挟む位置に配置された2つの給送コロに支持されたシートは、収容部の端部及び分離部と当接しにくい。その結果、シートが収容部の端部及び分離部から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
(6) 本発明に係る給送装置は、上記傾斜面に配置されており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートのうち最上のシートを他のシートから分離する分離部を更に備える。複数の上記給送コロは、上記幅方向において上記分離部を挟む位置に配置されている。
分離部は、上記(5)より、当接したシートに対して抵抗となる。しかし、本構成によれば、給送コロが幅方向において分離部を挟む位置に配置されているため、分離部を挟む位置に配置された2つの給送コロに支持されたシートは、分離部と当接しにくい。その結果、シートが分離部から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
(7) 上記分離部は、上記幅方向において間隔を空けて複数配置されている。本構成によっても、上記(6)と同様に、シートが分離部から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
(8) 上記給送部は、上記載置部に当接する給送ローラと、上記給送ローラを回転可能に支持する支持部と、上記給送ローラよりも上記載置部における上記給送向きの上流側に設けられており、上記支持部を、上記給送ローラが上記載置部に対して接離する方向に揺動可能に支持する軸部と、を備える。上記給送コロは、上記載置部に載置可能な最大数のシートが上記載置部に重畳して載置されている場合における当該最大数のシートの最高位置よりも下側に、少なくとも1個設けられている。
本構成のように、支持部が揺動するように給送部が構成されている場合、載置部に載置されているシートの枚数が少ないときに給送ローラがシートを給送する力は、載置部に載置されているシートの枚数が多いときに給送ローラがシートを給送する力よりも大きい。そこで、本構成では、給送コロは、載置部に最大数のシートが載置されている場合のシートの最高位置よりも下側に、少なくとも1個設けられている。これにより、載置部に載置されているシートの枚数が少ないときに給送ローラによって給送されたシートが当接する給送コロの数は、載置部に載置されているシートの枚数が多いときに給送ローラによって給送されたシートが当接する給送コロの数よりも多くなる。その結果、シートが強い力で給送されることにより当該シートの傾斜面に対する押し付け力が強くなることによって当該シートが傾斜部から受ける抵抗が大きくなるときには、当該シートと当接する給送コロの数を増加させて、当該シートが傾斜部から受ける抵抗を緩和することができる。
(9) 上記傾斜面における複数の上記給送コロの各々の下側に近接する位置には、上記給送コロに近い程に上記傾斜面から大きく突出するように傾斜するリブが設けられている。上記案内向きの下流側に配置されている上記給送コロに対応する上記リブは、上記案内向きの上流側に配置されている上記給送コロに対応する上記リブよりも、上記幅方向の長さが長い。
上記(8)で説明したように、支持部が揺動するように給送部が構成されている場合、載置部に載置されているシートの枚数が多い程、給送ローラがシートを給送する力は小さくなる。すると、載置部に載置されているシートの枚数が多い場合、給送部によって給送されたシートは、給送コロに支持されずに、給送コロと傾斜面との隙間に入り込んでしまうおそれがある。そこで、本構成によれば、載置部に載置されているシートの枚数が多い場合、給送部によって給送されたシートが当接するリブ、つまり案内向きの下流側に配置されている給送コロに対応するリブは、幅方向の長さが長く構成されている。これにより、給送されたシートはリブによって給送コロに支持される位置に導かれ易くなるため、給送されたシートが給送コロと傾斜面との隙間に入り込んでしまう可能性を低くすることができる。
(10) 上記案内向きの上流側に配置された上記給送コロは、上記案内向きの下流側に配置された上記給送コロと、上記幅方向において同じ位置に配置されている。本構成によれば、給送コロの回転によって傾斜面を案内されるシートが斜行する可能性を低くすることができる。
(11) 本発明に係る給送装置は、上記トレイが挿抜される筐体を更に備える。上記傾斜部は、取付部を備え、当該取付部によって上記筐体に取り付けられている。上記取付部は、上記幅方向において上記給送コロを挟む位置に形成されている。
本構成によれば、取付部は、幅方向において給送コロが配置されていない箇所に形成されている。そのため、傾斜部を筐体に対して強固に固定することができる。
(12) 本発明に係る給送装置は、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートを案内する搬送路を形成する経路部材と、上記搬送路に設けられており、上記幅方向において複数の上記給送コロの配置範囲よりも外側まで連続して延設されており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートを搬送向きに搬送する搬送ローラと、上記搬送ローラよりも上記搬送向きの上流側の上記経路部材に一部が上記搬送路に露出するように配置されており、上記搬送路を案内されるシートと当接することによって回転する複数の搬送コロと、を更に備える。上記搬送コロの少なくとも一部は、上記幅方向において上記給送コロが配置されている範囲の両外側に配置されている。上記搬送コロの全ては、上記幅方向において上記搬送ローラが配置されている範囲よりも内側に配置されている。
本構成によれば、シートが案内される向きの上流側から下流側にかけて、給送コロ、搬送コロ、及び搬送ローラの順序で配置されている。また、給送コロ、搬送コロ、及び搬送ローラの幅方向における配置範囲は、下流側に配置されたもの程大きい。これにより、給送ローラによって給送されたシートを搬送ローラへ案内し易くすることができる。
(13) 本発明に係る給送装置は、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートを案内する湾曲された搬送路を形成する湾曲経路部材と、上記搬送路に設けられており、正逆転可能であり、正転または逆転することによって上記給送向きに給送されたシートを搬送向きに搬送する搬送ローラと、を更に備える。
本構成の場合、搬送ローラは、シートを案内向きに搬送する回転向きと逆向きに回転することによって、給送ローラによって給送されるシートの斜行矯正である所謂レジスト処理を実行することができる。レジスト処理が実行された場合、シートは、より強い力で傾斜面に貼り付けられる。よって、このような構成は、本発明の機能を実現するための好適な構成である。
(14) 上記給送部は、上記載置部に当接する給送ローラを備える。上記給送ローラは、上記幅方向において上記給送コロが配置されている範囲の内側に配置されている。
本構成によれば、シートが案内される向きの上流側から下流側にかけて、給送ローラ及び給送コロの順序で配置されている。また、給送コロの幅方向における配置範囲は、給送ローラの幅方向における配置範囲よりも大きい。これにより、給送ローラによって給送されたシートを給送コロよりも下流側へ案内し易くすることができる。
本発明によれば、シートが傾斜部の傾斜面に貼り付く可能性を低くすることができる。その結果、本発明によれば、トレイに載置されたシートを円滑に給送することができる。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、複合機10における下側の縦断面図である。 図3は、給送トレイ20と傾斜部33と外側ガイド部材19との斜視図である。 図4は、傾斜部33を斜め前から見た斜視図である。 図5は、傾斜部33を斜め後から見た斜視図である。 図6は、複合機10における下側の平面図である。 図7は、給送ローラ25と搬送ローラ60と給送コロ34と搬送コロ35との配置関係を説明するための模式図である。 図8は、複合機10における下側を模式的に示す縦断面図である。 図9は、給送トレイ20の斜視図である。 図10は、変形例3における傾斜部33と給送コロ34との配置関係を模式的に示す平面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが「向き」と表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が「方向」と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が形成された側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10(本発明の給送装置の一例)は、概ね直方体に形成されており、筐体14を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。ここで、プリント機能として、記録用紙12(本発明のシートの一例、図8参照)の少なくとも一方の面に画像を記録する機能である。
筐体14の正面には開口13が形成されている。開口13の奥には、空間15(図2参照)が形成されている。後述する給送トレイ20(本発明のトレイの一例)が、前後方向8にスライドすることによって、開口13を通じて空間15に挿抜可能である。つまり、給送トレイ20は、筐体14に対して装着可能である。なお、図1では、給送トレイ20は、上下二段設けられているが、以下の説明では、上段の給送トレイ20についてのみ言及し、下段の給送トレイ20については、上段の給送トレイ20と概ね同構成であるため、その説明を省略する。
図8に示されるように、筐体14の内部には、搬送ローラ対57、排出ローラ対58、搬送コロ35、記録部24、給送トレイ20、排出トレイ21、給送部28、傾斜部33、及び給送コロ34などが配置されている。
給送トレイ20の底板75(本発明の載置部の一例)に支持された記録用紙12は、後述する給送部28によって後向き、つまり図8に破線で示される給送向き17に送られることによって後述する搬送路65に給送され、搬送路65を図8に一点鎖線で示される搬送向き16(本発明の案内向きの一例)に搬送される。搬送路65を搬送される記録用紙12の搬送向き16の先端が、搬送路65に設けられた搬送ローラ対57に到達すると、当該記録用紙12は、搬送ローラ対57によって搬送路65を記録部24へ向けて搬送される。記録部24の直下へ到達した記録用紙12は、記録部24によって画像記録される。画像記録された記録用紙12は、排出ローラ対58によって、給送トレイ20の上方に設けられた排出トレイ21に排出される。なお、排出トレイ21は、給送トレイ20と一体に前後方向8にスライドする。
[搬送路65]
図8に示されるように、筐体14に装着された給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、記録用紙12を案内する経路である。搬送路65は、給送トレイ20の後端部から延出された湾曲状の経路である湾曲路65Aと、湾曲路65Aの搬送向き16の下流端と連続した経路であり且つ直線状の経路である直線路65Bとで構成されている。給送トレイ20に載置された記録用紙12は、湾曲路65Aを下方から上方へUターンするように搬送された後、記録部24に至る。記録部24により画像記録が行われた記録用紙12は、直線路65Bを搬送されて排出トレイ21に排出される。
湾曲路65Aは、外側ガイド部材19と内側ガイド部材18とによって形成されている。外側ガイド部材19と内側ガイド部材18とは、本発明の湾曲経路部材の一例である。直線路65Bのうち、記録部24が配置されている以外の部分は、上側ガイド部材54と下側ガイド部材55とによって形成されており、記録部24が配置されている部分は、記録部24とプラテン42とによって形成されている。各ガイド部材19、18、54、55と記録部24とプラテン42とは、本発明の経路部材の一例である。
[搬送コロ35]
図3及び図6に示されるように、外側ガイド部材19には、4個の搬送コロ35が取り付けられている。なお、本実施形態では、搬送コロ35が4個設けられているが、搬送コロ35の数は4個に限らない。
4個の搬送コロ35は、左右方向9に沿って間隔を空けて複数設けられている。以下に詳述する。外側ガイド部材19の上下方向7の概ね中央部には、4個の開口97が形成されている。各開口97は、左右方向9において、相互に間隔を空けて形成されている。各開口97の後側には、搬送コロ35の軸36(図8参照)が左右方向9に沿って配置されている。それぞれの軸36の左右方向9の中央部には、搬送コロ35が、軸36と一体回転可能に取り付けられている。また、外側ガイド部材19における各開口97の後側には、支持部材(不図示)が取り付けられている。当該支持部材には、軸36が回転可能に支持される。
上記のように軸36が支持部材に支持された状態において、搬送コロ35は、その周面の一部が外側ガイド部材19から前側に突出された状態となる。つまり、搬送コロ35の周面の一部は、外側ガイド部材19から湾曲路65Aに向かって露出された状態となる。これにより、搬送コロ35は、給送部28によって湾曲路65Aに給送された記録用紙12と当接して回転する。
[搬送ローラ対57及び排出ローラ対58]
図8に示されるように、搬送路65における湾曲路65Aよりも搬送向き16の下流側には、搬送ローラ60及びピンチローラ61よりなる搬送ローラ対57が設けられ、搬送路65における直線路65Bに排出ローラ62及び拍車63よりなる排出ローラ対58が設けられている。
図7に示されるように、搬送ローラ60は、左右方向9に沿って延びた一本の軸51と、当該軸51を覆うように取り付けられたローラ部52とを備えている。ローラ部52は、軸51の左端部から右端部までに亘って左右方向9に沿って延びている。記録用紙12は、ローラ部52の表面と当接する。なお、本実施形態においては、搬送ローラ60の左右方向9における配置領域は、搬送可能な最大サイズの記録用紙12の通過領域よりも若干広く形成されている。具体的には、搬送路65を搬送している当該最大サイズの記録用紙12の右端は、ローラ部52の右端よりも左側且つローラ部52の左端よりも右側に位置する。
しかしながら、搬送ローラ60は、左右方向9において複数のローラが配置される構成であってもよい。なお、上記のように搬送ローラ60が複数のローラによって構成されている場合であっても、搬送ローラ60の左右方向9における配置領域は、搬送可能な最大サイズの記録用紙12の通過領域よりも若干広く形成されている。具体的には、搬送路65を搬送している当該最大サイズの記録用紙12の右端は、複数のローラのうち最も右側のローラのローラ部52の右端よりも左側に位置し、且つ複数のローラのうち最も左側のローラのローラ部52の左端よりも右側に位置する。
各ローラ対57、58は、記録用紙12を挟持する。各ローラ60、62は、モータ(不図示)から正逆転の駆動力が付与されて回転する。正転または逆転の一方の駆動力が付与された各ローラ60、62は、記録用紙12を搬送向き16に搬送させる回転向きに回転する。一方、正転または逆転の他方の駆動力が付与された各ローラ60、62は、記録用紙12を搬送向き16と逆向きに搬送させる回転向きに回転する。つまり、各ローラ60、62は、正逆転可能である。
なお、搬送ローラ60は、記録用紙12を搬送向き16と逆向きに搬送させる回転向きに回転することにより、記録用紙12の斜行を是正する所謂レジスト処理を実行することができる。詳細には、搬送ローラ60は、記録用紙12の搬送向き16の先端が搬送ローラ60と当接した状態において予め設定された時間だけ、記録用紙12を搬送向き16と逆向きに搬送させる回転向きに回転される。これにより、記録用紙12の斜行が是正される。その後、搬送ローラ60は、記録用紙12を搬送向き16に搬送させる回転向きに回転される。これにより、斜行が是正された記録用紙12は、搬送向き16に搬送される。
[記録部24]
図8に示されるように、直線路65Bにおける搬送ローラ対57よりも搬送向き16の下流側且つ排出ローラ対58よりも搬送向き16の上流側には、記録部24が設けられている。本実施形態において、記録部24は、インクジェット方式によって、給送部28によって湾曲路65Aへ給送され搬送ローラ対57によって直線路65Bを搬送される記録用紙12に画像を記録する。なお、記録部24が記録用紙12に画像を記録する方式は、インクジェット方式に限らず、電子写真方式などの他の公知の方式であってもよい。
[給送トレイ20]
図8に示されるように、給送トレイ20は、筐体14に装着された状態において、記録部24の下方に配置されている。また、給送トレイ20が筐体14に装着された状態において、給送トレイ20に載置された記録用紙12が湾曲路65Aへ供給可能となる。一方、給送トレイ20が筐体14から脱抜された状態において、給送トレイ20への記録用紙12の補充が可能となる。
図9に示されるように、給送トレイ20は、上側が開放された概ね直方体の箱状に形成されている。給送トレイ20は、複数の記録用紙12が重畳して載置される底板75と、底板75の後端部、つまり給送向き17の下流側の端部位置から立設、つまり上向きに突出された突出板76(本発明の突出部の一例)と、底板75の左右方向9(本発明の幅方向の一例)の両端部から立設された右側板77及び左側板78と、底板75の前端部から立設された前板74とを備えている。
突出板76は、給送トレイ20が筐体14から脱抜された状態において、底板75に載置された記録用紙12の後端と当接する。これにより、給送トレイ20が筐体14から脱抜された状態のときにおける記録用紙12の後側からの落下を防止できる。なお、本実施形態では、突出板76は2つ設けられているが、突出板76は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。つまり、突出板76は、少なくとも1つ設けられていればよい。
[給送部28]
図2及び図8に示されるように、筐体14に装着された状態の給送トレイ20の上方且つ記録部24の下方には、給送部28が設けられている。給送部28は、給送ローラ25、アーム26(本発明の支持部の一例)、及び軸部27を備えている。
給送ローラ25は、アーム26の先端側に回転可能に支持されている。アーム26は、筐体14に支持された軸部27に回動可能に支持されている。アーム26は、軸部27に支持されている側を前側として後方に延出されている。つまり、軸部27は、給送ローラ25よりも底板75における給送向き17の上流側に設けられている。アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側、つまり下方へ回動付勢されている。これにより、給送ローラ25は、底板75に記録用紙12が載置されていない場合、給送トレイ20の底板75に当接する。また、給送ローラ25は、底板75に記録用紙12が載置されている場合、載置された記録用紙12のうち最上の記録用紙12に当接する。以上より、軸部27は、アーム26を、給送ローラ25が底板75に対して接離する方向に揺動可能に支持している。
給送ローラ25は、モータ(不図示)から駆動力が付与されて回転する。なお、当該モータは、各ローラ60、62に駆動力を付与するモータと同一であってもよいし異なっていてもよい。これにより、給送ローラ25は、底板75に支持された記録用紙12をピックアップして搬送路65へ向けて給送向き17に給送する。なお、給送トレイ20が筐体14に装着されているとき、突出板76は、後述する傾斜部33(図4参照)に形成された凹部37(本発明の収容部の一例)に収納される(図3参照)。これにより、底板75に載置された記録用紙12が給送部28によって給送されると、当該記録用紙12は、傾斜部33の前側の面である傾斜面39に沿って案内されて、搬送路65へ導かれる。
なお、給送トレイ20が筐体14に対して挿抜される際、アーム26の基端側から左右方向9の一方に延びた延出部(不図示)が、左側板78(図9参照)と当接して上方に回動する。これにより、上記挿抜が、給送部28に妨げられることなく実行される。
[傾斜部33]
図2及び図8に示されるように、傾斜部33は、筐体14において給送トレイ20が挿入される空間15の奥部に設けられている。つまり、傾斜部33は、筐体14に設けられており、給送トレイ20が筐体14に装着された状態において、給送部28よりも給送向き17の下流側に配置されている。詳細には、傾斜部33は、給送トレイ20が筐体14に装着された状態において、給送トレイ20の給送向き17の下流端部に近接する位置に設けられている。
図4に示されるように、傾斜部33の前側には、筐体14の底部から後方斜め上向きに立設された傾斜面39が形成されている。つまり、傾斜面39は、後側(給送向き17の下流側)が前側(給送向き17の上流側)よりも上方となるよう傾斜している。傾斜面39は、記録用紙12を搬送路65(図8参照)へ案内する役割を担う。
図6に示されるように、傾斜面39は、左右方向9の中央部である程、前側に位置しており、左右方向9の端部である程、後側に位置している。つまり、傾斜面39は、平面視において、左右方向9の中央部が左右方向9の端部よりも給送向き17の上流側に位置するように湾曲している。
図4に示されるように、傾斜面39の中央には、傾斜面39から突出された複数の分離歯40が搬送向き16に沿って並んで配置されている。複数の分離歯40は、本発明の分離部の一例である。底板75から給送部28によって給送向き17に給送された複数の記録用紙12が分離歯40と当接すると、各記録用紙12が分離される。これにより、給送ローラ25と当接している最上の記録用紙12だけが傾斜面39に沿って上方の搬送路65へ案内される。つまり、分離歯40は、給送部28によって給送向き17に給送された記録用紙12のうち最上の記録用紙12を他の記録用紙12から分離する。なお、本発明の分離部として、分離歯40の代わりに、記録用紙12に対して摩擦係数が十分に大きい樹脂などが用いられてもよい。
傾斜面39には、後向きに凹んだ凹部37が形成されている。凹部37は、給送トレイ20の突出板76の各々に対応して設けられている。つまり、本実施形態において、凹部73は、突出板76と同数の2つ設けられている。
凹部37は、左右方向9において、分離歯40の左右両側に1つずつ配置されている。凹部37の左右方向9の長さは、給送トレイ20の突出部76の左右方向9の長さよりも若干長く、凹部37の上下方向7の長さは、突出部76の上下方向7の長さよりも若干長く構成されている。また、凹部37の奥行きは、突出部76の前後方向8の長さよりも若干長く構成されている。
また、凹部37の左右方向9の位置は、給送トレイ20の突出板76の左右方向9の位置と同位置である。また、給送トレイ20が筐体14に装着された状態において、給送トレイ20の突出板76の前後方向8の位置は、傾斜面39の前端よりも後側に位置する。以上により、図3に示されるように、給送トレイ20が筐体14に装着された状態において、給送トレイ20の突出板76は、傾斜面39の凹部37に収容される。
図5に示されるように、傾斜部33における傾斜面39の裏側の面には、当該面から後方に突出された複数の取付部41が設けられている。一方、筐体14を構成するフレームには、取付部41と対応する位置に、取付部41と嵌合可能な形状の凹み或いは開口(不図示)が設けられている。取付部41が当該凹み或いは当該開口と嵌合することによって、傾斜部33は筐体14に取り付けられる。
本実施形態において、取付部41は、4つ設けられている。4つの取付部41は、概ね左右方向9に並んで間隔を空けて配置されている。また、4つの取付部41は、左右方向9において後述する給送コロ34を挟んでいる。詳細には、4つの取付部41のうち、右側2つの取付部41は、最も右側に配置された給送コロ34を挟んでいる。また、4つの取付部41のうち、左側2つの取付部41は、最も左側に配置された給送コロ34を挟んでいる。また、4つの取付部41のうち、左右方向9における中央2つの取付部41は、左右方向9における中央に配置された2つの給送コロ34を挟んでいる。なお、取付部41は、3つ以下でも5つ以上でもよい。また、取付部41は、左右方向9において給送コロ34を挟む位置に形成されているならば、概ね左右方向9に並んだ配置以外の配置であってもよい。
[給送コロ34]
図4及び図5に示されるように、傾斜部33には、複数の給送コロ34が取り付けられている。本実施形態では、給送コロ34が8個設けられている。8個の給送コロ34は、搬送向き16において2つ且つ左右方向9において4つ、それぞれ間隔を空けて設けられている。なお、給送コロ34の数は、8個に限らない。また、給送コロ34の搬送向き16における数は2つに限らず、給送コロ34の左右方向9における数は4つに限らない。
8つの給送コロ34のうち、下側(搬送向き16の上流側)に配置された4つの給送コロ34の各々と、上側(搬送向き16の下流側)に配置された4つの給送コロ34の各々とは対応しており、対応した各給送コロ34同士の左右方向9の位置は同位置である。つまり、下側に配置された給送コロ34は、上側に配置された給送コロ34と、左右方向9において同じ位置に配置されている。
8個の給送コロ34のうち、下側に配置された4つの給送コロ34は、図8に示されるように、底板75に載置可能な最大数の記録用紙12が底板75に重畳して載置されている場合における当該最大数の記録用紙12の最高位置PMAXよりも下側に設けられている。なお、最高位置PMAXよりも下側に配置された給送コロ34の数は4つに限らず、最高位置PMAXよりも下側に少なくとも1個の給送コロ34が配置されていればよい。
図4に示されるように、左右方向9における給送コロ34の位置は、分離歯40及び凹部37の各々を挟む位置である。換言すると、8個の給送コロ34は、左右方向9において分離歯40及び凹部37の各々を挟む位置に配置されている。詳細には、左右方向9に並んで配置された4つの給送コロ34のうち、右側2つの給送コロ34は、2つの凹部37のうち右側の凹部37を挟んでいる。また、左右方向9に並んで配置された4つの給送コロ34のうち、左側2つの給送コロ34は、2つの凹部37のうち左側の凹部37を挟んでいる。すなわち、凹部37の左右方向9における両側に、給送コロ34が配置されている。また、左右方向9に並んで配置された4つの給送コロ34のうち中央2つの給送コロ34は、分離歯40を挟んでいる。すなわち、分離歯40の左右方向9における両側に、給送コロ34が配置されている。
以下、給送コロ34の構成及び給送コロ34の傾斜部33への取付について詳述する。図5に示されるように、傾斜面39の上端には、下側に凹んだ4つの凹部43が形成されている。また、傾斜面39における凹部43の下側、つまり搬送向き16の上流側には、4つの開口44が形成されている。各凹部43及び各開口44の後側には、給送コロ34の軸45が左右方向9に沿って配置されている。
図4及び図5に示されるように、各軸45の左右方向9の中央部には、給送コロ34が、軸45を中心として軸45と一体回転可能に取り付けられている。また、図5に示されるように、傾斜面39の裏側の面における各凹部43及び各開口44の後方には、支持部材46が取り付けられている。支持部材46は、軸45を回転可能に支持する。
上記のように軸45が支持部材46に支持された状態において、給送コロ34の一部は、図2、図4、及び図8に示されるように、傾斜面39から突出した状態となる。詳細には、凹部43に配置された給送コロ34の周面の前側及び上側は、傾斜面39から搬送路65に向かって露出した状態となる。また、開口44に配置された給送コロ34の周面の前側は、傾斜面39から搬送路65に向かって露出した状態となる。以上より、給送コロ34は、搬送路65に給送された記録用紙12と当接することによって回転する。
[リブ47、48]
図4に示されるように、傾斜部33の傾斜面39には、リブ47、48が設けられている。リブ47は、凹部43の下端から下向きに延設されている。つまり、リブ47は、凹部43に配置された給送コロ34の各々の下側に近接する位置に設けられている。リブ48は、開口44の下端から下向きに延設されている。つまり、リブ47は、開口44に配置された給送コロ34の各々の下側に近接する位置に設けられている。
リブ47、48は、搬送向き16の下流側(上側)である程、つまり直上に配置された給送コロ34に近い程に傾斜面39から大きく突出するように傾斜している。また、搬送向き16の下流側に配置されている給送コロ34に対応するリブ48は、搬送向き16の上流側に配置されている給送コロ34に対応するリブ47よりも、左右方向9の長さが長い。換言すると、リブ48は、リブ47よりも幅広である。
[給送ローラ25、給送コロ34、搬送コロ35、及び搬送ローラ60の配置]
図7に示されるように、各ローラ25、60及び各コロ34、35は、搬送向き16の上流側から下流側に亘って、給送ローラ25、給送コロ34、搬送コロ35、及び搬送ローラ60の順序で配置されている。そして、各ローラ25、60及び各コロ34、35は、搬送向き16の下流側に配置されているもの程、左右方向9において広範囲に亘って配置されている。以下に詳述する。
図3及び図7に示されるように、左右方向9において、給送ローラ25の右端は、最も右側に配置された給送コロ34の右端よりも左側且つ最も左側に配置された給送コロ34の左端よりも右側に配置されている。つまり、給送ローラ25は、左右方向9において給送コロ34が配置されている範囲の内側に配置されている。
また、最も右側に配置された搬送コロ35は、その右端が最も右側に配置された給送コロ34の右端よりも右側となるように配置されている。また、最も左側に配置された搬送コロ35は、その左端が最も左側に配置された給送コロ34の左端よりも左側となるように配置されている。なお、本実施形態では、4つの搬送コロ35のうち左右方向9の両端の搬送コロ35のみが、給送コロ34よりも左右方向9の外側となるように配置されているが、4つの搬送コロ35の全てが、給送コロ34よりも左右方向9の外側となるように配置されていてもよい。つまり、搬送コロ35の少なくとも一部が、左右方向9において給送コロ34が配置されている範囲の両外側に配置されていればよい。
また、最も右側に配置された搬送コロ35の右端は、搬送ローラ60のローラ部52の右端よりも左右方向9の左側に位置しており、最も左側に配置された搬送コロ35の左端は、搬送ローラ60のローラ部52の左端よりも左右方向9の右側に位置している。つまり、搬送コロ35の全ては、左右方向9において搬送ローラ60のローラ部52が配置されている範囲よりも内側に配置されている。また、以上より、搬送ローラ60のローラ部52は、左右方向9において複数の給送コロ34の配置範囲よりも外側まで連続して延設されている。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、複数の給送コロ34の配置範囲が左右方向9及び搬送向き16に沿った平面である傾斜面39に沿って拡がっている。そのため、複数の給送コロ34は、記録用紙12を平面で支持することができる。よって、本実施形態によれば、記録用紙12が傾斜部33の傾斜面39に貼り付く可能性を低くすることができる。その結果、記録用紙12の給送不良が発生する可能性を低くすることができ、給送トレイ20の底板75に載置された記録用紙12を円滑に給送することができる。
また、本実施形態によれば、給送されて傾斜部33に到達した記録用紙12は、左右方向9に湾曲した傾斜面39の一部とのみ、例えば左右方向9の中央部とのみ当接する。その結果、記録用紙12が傾斜面39を搬送向き16に送られる際に、記録用紙12が傾斜部33から受ける抵抗を小さくすることができる。
また、分離歯40は、記録用紙12を他の記録用紙12から分離するという機能上、当接した記録用紙12に対して抵抗となる。また、給送される記録用紙12が凹部37の端部と当接すると、記録用紙12は、当該端部から抵抗を受けてしまう。しかし、本実施形態によれば、給送コロ34が左右方向9において凹部37及び分離歯40を挟む位置に配置されているため、凹部37及び分離歯40を挟む位置に配置された2つの給送コロ34に支持された記録用紙12は、凹部37の端部及び分離歯40と当接しにくい。その結果、記録用紙12が凹部37の端部及び分離歯40から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
また、本実施形態のように、アーム26が揺動するように給送部28が構成されている場合、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が少ないときに給送ローラ25が記録用紙12を給送する力は、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が多いときに給送ローラ25が記録用紙12を給送する力よりも大きい。そこで、本実施形態では、給送コロ34は、底板75に最大数の記録用紙12が載置されている場合の記録用紙12の最高位置PMAXよりも下側に、少なくとも1個設けられている。これにより、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が少ないときに給送ローラ25によって給送された記録用紙12が当接する給送コロ34の数は、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が多いときに給送ローラ25によって給送された記録用紙12が当接する給送コロ34の数よりも多くなる。その結果、記録用紙12が強い力で給送されることにより当該記録用紙12の傾斜面39に対する押し付け力が強くなることによって当該記録用紙12が傾斜部33から受ける抵抗が大きくなるときには、当該記録用紙12と当接する給送コロ34の数を増加させて、当該記録用紙12が傾斜部33から受ける抵抗を緩和することができる。
また、アーム26が揺動するように給送部28が構成されている場合、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が多い程、給送ローラ25が記録用紙12を給送する力は小さくなる。すると、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が多い場合、給送部28によって給送された記録用紙12は、給送コロ34に支持されずに、給送コロ34と傾斜面39との隙間に入り込んでしまうおそれがある。そこで、本実施形態によれば、底板75に載置されている記録用紙12の枚数が多い場合、給送部28によって給送された記録用紙12が当接するリブ48、つまり搬送向き16の下流側に配置されている給送コロ34に対応するリブ48は、左右方向9の長さがリブ47よりも長く構成されている。これにより、給送された記録用紙12はリブ48によって給送コロ34に支持される位置に導かれ易くなるため、給送された記録用紙12が給送コロ34と傾斜面39との隙間に入り込んでしまう可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、搬送向き16の上流側に配置された給送コロ34と下流側に配置された給送コロ34との左右方向9の位置が同位置であるため、給送コロ34の回転によって傾斜面39を案内される記録用紙12が斜行する可能性を低くすることができる。
また、本実施形態によれば、取付部41は、左右方向9において給送コロ34が配置されていない箇所に形成されている。そのため、傾斜部33を筐体14に対して強固に固定することができる。
また、本実施形態によれば、記録用紙12が案内される向きの上流側から下流側にかけて、給送コロ34、搬送コロ35、及び搬送ローラ60の順序で配置されている。また、給送コロ34、搬送コロ35、及び搬送ローラ60の左右方向9における配置範囲は、下流側に配置されたもの程大きい。これにより、給送ローラ25によって給送された記録用紙12を搬送ローラ60へ案内し易くすることができる。
また、本実施形態の場合、搬送ローラ60は、記録用紙12を搬送向き16に搬送する回転向きと逆向きに回転することによって、給送ローラ25によって給送される記録用紙12の斜行矯正である所謂レジスト処理を実行することができる。レジスト処理が実行された場合、記録用紙12は、より強い力で傾斜面39に貼り付けられる。よって、このような構成は、本実施形態の機能を実現するための好適な構成である。
また、本実施形態によれば、搬送路65における搬送向き16の上流側から下流側にかけて、給送ローラ25及び給送コロ34の順序で配置されている。また、給送コロ34の左右方向9における配置範囲は、給送ローラ25の左右方向9における配置範囲よりも大きい。これにより、給送ローラ25によって給送された記録用紙12を給送コロ34よりも搬送向き16の下流側へ案内し易くすることができる。
[変形例1]
上述の実施形態において、分離歯40は、左右方向9において中央部の1箇所にのみ配置されていたが、分離歯40は、左右方向9において間隔を空けて複数配置されていてもよい。例えば、分離歯40は、左右方向9において、4つの給送コロ34の各々の間の3箇所に配置されていてもよい。上記例のように分離歯40が配置された場合であっても、上述の実施形態と同様に、記録用紙12が分離歯40から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
[変形例2]
上述の実施形態では、傾斜面39に、分離歯40と凹部37とが設けられていたが、分離歯40及び凹部37の存在は任意である。例えば、傾斜面39に、分離歯40または凹部37の一方のみが設けられていてもよいし、分離歯40及び凹部37の双方が設けられていてもよい。傾斜面39に凹部37が設けられている場合、複数の給送コロ34は、左右方向9において凹部37を挟む位置に配置されている。また、傾斜面39に分離歯40が設けられている場合、複数の給送コロ34は、左右方向9において分離歯40を挟む位置に配置されている。なお、凹部37が設けられていない場合、給送トレイ20には、突出板76が設けられていない。
変形例2によっても、上述の実施形態と同様に、記録用紙12が凹部37の端部及び分離歯40から抵抗を受けてしまう可能性を低くすることができる。
[変形例3]
上述の実施形態では、給送コロ34の軸45は、左右方向9に沿って配置されていたが、軸45は、左右方向9に沿って配置されていなくてもよい。詳細には、図10に示されるように、給送コロ34の各々の軸45は、傾斜面39の左右方向9の端部に近い程に後側となるような向きに傾斜した状態で配置されていてもよい。本実施形態において、給送コロ34の軸45は、傾斜面39における給送コロ34の配置位置の接面49に沿って延びている。
変形例3によれば、給送されて傾斜部33に到達した記録用紙12は、左右方向9において間隔を空けて配置された複数の給送コロ34の一部とのみ、例えば左右方向9の中央部に配置された給送コロ34とのみ当接する。その結果、記録用紙12が傾斜面39を搬送向き16に給送される際に、記録用紙12が傾斜部33から受ける抵抗を小さくすることができる。
10・・・複合機
12・・・記録用紙
16・・・搬送向き
17・・・給送向き
20・・・給送トレイ
28・・・給送部
33・・・傾斜部
34・・・給送コロ
39・・・傾斜面
45・・・軸
75・・・底板

Claims (14)

  1. 複数のシートが重畳して載置される載置部を有するトレイと、
    上記載置部に載置されたシートを給送向きに給送する給送部と、
    上記給送部よりも上記給送向きの下流側に配置されており、上記給送向きの下流側が上流側よりも上方となるよう傾斜する傾斜面を有する傾斜部と、
    上記傾斜面から一部が露出するように配置されており、上記給送向きに給送されるシートと当接することによって回転する複数の給送コロと、を備え、
    上記給送コロは、上記給送向きと直交し且つ上記傾斜面に沿った幅方向に沿った軸を中心に回転するものであり、上記幅方向において間隔を空けて複数設けられており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートが上記傾斜面に沿って案内される案内向きにおいて間隔を空けて複数設けられている給送装置。
  2. 上記傾斜面は、上記幅方向の中央部が上記幅方向の端部よりも上記給送向きの上流側に位置するように湾曲している請求項1に記載の給送装置。
  3. 上記給送コロの軸は、上記傾斜面における当該給送コロの配置位置の接面に沿って延びている請求項1または2に記載の給送装置。
  4. 上記トレイが挿抜される筐体を更に備え、
    上記トレイは、上記載置部における上記給送向きの下流側の端部位置から上向きに突出された少なくとも1つの突出部を備え、
    上記傾斜部は、上記筐体において、上記トレイが上記筐体に挿入された状態において上記トレイの上記給送向きの下流端部に近接する位置に設けられており、
    上記傾斜面には、上記突出部が収容される収容部が形成されており、
    複数の上記給送コロは、上記幅方向において上記収容部を挟む位置に配置されている請求項1から3のいずれかに記載の給送装置。
  5. 上記傾斜面に配置されており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートのうち最上のシートを他のシートから分離する分離部を更に備え、
    上記収容部は、上記幅方向における上記分離部の左右両側に配置されており、
    複数の上記給送コロは、上記幅方向において上記分離部及び上記収容部の各々を挟む位置に配置されている請求項4に記載の給送装置。
  6. 上記傾斜面に配置されており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートのうち最上のシートを他のシートから分離する分離部を更に備え、
    複数の上記給送コロは、上記幅方向において上記分離部を挟む位置に配置されている請求項1から4のいずれかに記載の給送装置。
  7. 上記分離部は、上記幅方向において間隔を空けて複数配置されている請求項6に記載の給送装置。
  8. 上記給送部は、
    上記載置部に当接する給送ローラと、
    上記給送ローラを回転可能に支持する支持部と、
    上記給送ローラよりも上記載置部における上記給送向きの上流側に設けられており、上記支持部を、上記給送ローラが上記載置部に対して接離する方向に揺動可能に支持する軸部と、を備え、
    上記給送コロは、上記載置部に載置可能な最大数のシートが上記載置部に重畳して載置されている場合における当該最大数のシートの最高位置よりも下側に、少なくとも1個設けられている請求項1から7のいずれかに記載の給送装置。
  9. 上記傾斜面における複数の上記給送コロの各々の下側に近接する位置には、上記給送コロに近い程に上記傾斜面から大きく突出するように傾斜するリブが設けられており、
    上記案内向きの下流側に配置されている上記給送コロに対応する上記リブは、上記案内向きの上流側に配置されている上記給送コロに対応する上記リブよりも、上記幅方向の長さが長い請求項8に記載の給送装置。
  10. 上記案内向きの上流側に配置された上記給送コロは、上記案内向きの下流側に配置された上記給送コロと、上記幅方向において同じ位置に配置されている請求項1から9のいずれかに記載の給送装置。
  11. 上記トレイが挿抜される筐体を更に備え、
    上記傾斜部は、取付部を備え、当該取付部によって上記筐体に取り付けられており、
    上記取付部は、上記幅方向において上記給送コロを挟む位置に形成されている請求項1から10のいずれかに記載の給送装置。
  12. 上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートを案内する搬送路を形成する経路部材と、
    上記搬送路に設けられており、上記幅方向において複数の上記給送コロの配置範囲よりも外側まで連続して延設されており、上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートを搬送向きに搬送する搬送ローラと、
    上記搬送ローラよりも上記搬送向きの上流側の上記経路部材に一部が上記搬送路に露出するように配置されており、上記搬送路を案内されるシートと当接することによって回転する複数の搬送コロと、を更に備え、
    上記搬送コロの少なくとも一部は、上記幅方向において上記給送コロが配置されている範囲の両外側に配置されており、
    上記搬送コロの全ては、上記幅方向において上記搬送ローラが配置されている範囲よりも内側に配置されている請求項1から11のいずれかに記載の給送装置。
  13. 上記給送部によって上記給送向きに給送されたシートを案内する湾曲された搬送路を形成する湾曲経路部材と、
    上記搬送路に設けられており、正逆転可能であり、正転または逆転することによって上記給送向きに給送されたシートを搬送向きに搬送する搬送ローラと、を更に備える請求項1から12のいずれかに記載の給送装置。
  14. 上記給送部は、上記載置部に当接する給送ローラを備え、
    上記給送ローラは、上記幅方向において上記給送コロが配置されている範囲の内側に配置されている請求項1から13のいずれかに記載の給送装置。
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