JPH107211A - スタッカークレーンの停止制御方法 - Google Patents

スタッカークレーンの停止制御方法

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JPH107211A
JPH107211A JP17865096A JP17865096A JPH107211A JP H107211 A JPH107211 A JP H107211A JP 17865096 A JP17865096 A JP 17865096A JP 17865096 A JP17865096 A JP 17865096A JP H107211 A JPH107211 A JP H107211A
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JP
Japan
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stacker crane
brake
vertical frame
swing
electromagnetic brake
Prior art date
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Application number
JP17865096A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nishikawa
和弘 西川
Noriaki Unno
範昭 海野
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Kito KK
Kito Corp
Original Assignee
Kito KK
Kito Corp
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Publication of JPH107211A publication Critical patent/JPH107211A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタッカークレーンの縦フレームの剛性を高
めることなく、また縦フレーム上端にブレーキを設ける
ことなく、停止時の縦フレームの揺れを抑制できるスタ
ッカークレーンの停止制御方法を提供すること。 【解決手段】 走行中のスタッカークレーンを停止位置
から所定量手前のブレーキ作動位置に達するまでに所定
の第1低速度に減速し、該ブレーキ作動位置でブレーキ
を作動させ、停止位置にスタッカークレーンを停止させ
るスタッカークレーンの停止制御方法であって、ブレー
キ作動位置から所定量手前(A点)で更に減速し第1低
速度以下の第2低速度に減速し、ブレーキ作動前のスタ
ッカークレーンの縦フレームの揺れをブレーキ作動位置
(B点)でのブレーキ作動により発生する縦フレームの
揺れで相殺する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスタッカークレーン
の停止制御方法に関し、停止時のスタッカークレーンの
縦フレームの揺れを防止できるスタッカークレーンの停
止制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスタッカークレーンの停止制御方
法は、図8(a)に示すように、停止位置の所定量手前
のブレーキを作動させる位置(タイミングB)に達する
までに速度が所定の低速度v1になるまで減速させ、該
低速度v1でブレーキを作動させる位置Bに達したらブ
レーキを作動させて、スタッカークレーンを停止位置に
停止させている。
【0003】図8(b)は上記従来のスタッカークレー
ンの停止制御方法のスタッカークレーンの縦フレームの
揺れを示す図である。図示するように、停止制御方法で
はブレーキを作動させる位置(タイミングB)でブレー
キを作動させた場合、スタッカークレーン停止後も縦フ
レームの揺れが継続するという問題がある。このように
縦フレームの揺れが継続すると、荷物の積込みや積降し
が即座に行なえなくなり、作業効率が低下するという問
題がある。
【0004】従来上記のような縦フレームの揺れに対す
る対策として、スタッカークレーンの縦フレームの剛性
を高めて縦フレームの揺れを抑制したり、縦フレーム上
端にブレーキを設け、スタッカークレーンの停止時に該
ブレーキを作動させることにより、この縦フレームの揺
れを防止したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記縦フレームの剛性
を高めて縦フレームの揺れを抑制する方法は、スタッカ
ークレーンの重量が増加するという問題があり、この重
量の増加はスタッカークレーンの耐久性を低下させる主
要因となるほか、更にそれらの諸性能を補うための駆動
装置(走行用モータ等)の大容量化を招きスタッカーク
レーンのコストを引き上げる要因となる。
【0006】また、上記縦フレーム上端にブレーキを設
け、停止時に作動させる方法は、その制動効果を保つた
めに、定期的な点検・消耗品の交換を必要とし、設置後
のメンテナンスに手間がかかるという問題があった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、縦フレームの剛性を高めることなく、また縦フレー
ム上端にブレーキを設けることなく、停止時の縦フレー
ムの揺れを抑制できるスタッカークレーンの停止制御方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、走行中のスタッカークレーン
を停止位置から所定量手前のブレーキ作動位置に達する
までに所定の第1低速度に減速し、該ブレーキ作動位置
でブレーキを作動させ、停止位置にスタッカークレーン
を停止させるスタッカークレーンの停止制御方法であっ
て、ブレーキ作動前のスタッカークレーンの縦フレーム
の揺れをブレーキ作動位置でのブレーキ作動により発生
する縦フレームの揺れで相殺することを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、ブレーキ作動位置から所定量手
前で更に減速し第1低速度以下の第2低速度に減速する
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明のスタッカークレーンの停
止制御方法は停止時のスタッカークレーンの最適な減速
・電磁ブレーキの作動タイミングを決定することによ
り、縦フレームの揺れを抑制し、且つ電磁ブレーキ作動
前の縦フレームの揺れを電磁ブレーキを作動させること
によって発生する縦フレームの揺れで相殺し、縦フレー
ムの揺れを防止するようにしたスタッカークレーンの停
止制御方法である。
【0011】走行制御で停止時の縦フレームの揺れを低
減するためには、以下の乃至の3点が要点となる。
【0012】電磁ブレーキの作動によって発生する縦
フレームの揺れを小さくする。電磁ブレーキ作動時のス
タッカークレーンの速度と縦フレームの揺れの関係は図
2に示すようになる。図示するように、スタッカークレ
ーンの速度が速い程電磁ブレーキ作動による縦フレーム
の揺れ(振幅)は大きくなる。従って、電磁ブレーキを
作動させるときの速度をできるだけ小さくすることによ
り、縦フレームの揺れを小さくすることができる。
【0013】走行速度の加減速の変化によって生じる
縦フレームの揺れを最小限に抑える。縦フレームの揺れ
は、スタッカークレーンの加減速の変化によって生じ
る。縦フレームが揺れている場合、その揺れに対する加
減速のタイミングによって、その後の発生する揺れの大
きさが異なることを実験によって発見した。
【0014】例えば図3(b)の減速開始をA点のタイ
ミングとすれば、縦フレームの揺れは抑制できるが、そ
のタイミングを早めるとその後に発生する揺れが大きく
なる。なお、図3の縦軸と横軸はそれぞれ縦フレームの
前後方向の揺れ(振幅)と走行開始後の時間経過を示し
ている。
【0015】電磁ブレーキの作動前の縦フレームの揺
れを、電磁ブレーキの作動によって発生する縦フレーム
の揺れによって相殺する。即ち、電磁ブレーキをそれま
でに存在する縦フレームの揺れを相殺するタイミングで
作動させる。例えば、スタッカークレーンが前進してい
るときには、縦フレームが前方から後方へ移動している
ときで、且つ振動中心を通過したとき{図3(b)内の
点B}に電磁ブレーキを作動させると、電磁ブレーキを
作動させることによって発生する揺れで、それ以前の揺
れを相殺できる。この効果により停止後の縦フレームの
揺れを瞬時に無くすることができる。
【0016】次に、スタッカークレーンの停止制御方法
を実施する装置について説明する。図4は停止制御方法
を実施するスタッカークレーン10の概略構成を示す図
である。図示するように、スタッカークレーン10の骨
組は縦フレーム1、2に上部フレーム3及び下部フレー
ム4を設けた構造であり、該縦フレーム1、2に案内さ
れてキャリッジ5が昇降できるようになっている。な
お、6は荷積・荷降用のフォークである。
【0017】各連の停止位置にはストライカ7が設置さ
れており、スタッカークレーン10には該ストライカ7
を検知する前進定位置光電センサ8及び後退定位置光電
センサ9が搭載されている。なお、図4において、11
は電磁ブレーキ付きの走行用モータ、12は制御ユニッ
トである。
【0018】図5は停止制御方法を実施する制御系統を
示す図である。図示するように本制御はシーケンサ13
を具備し、該シーケンサ13には前進定位置光電センサ
8及び後退定位置光電センサ9の出力が入力され、該シ
ーケンサ13はインバータ14を介して走行用モータ1
1を制御して、スタッカークレーン10の走行、加速、
減速を制御すると共に、所定のタイミングで電磁ブレー
キ11aを作動させて停止させる。また、縦フレーム
1、2の揺れの量を検出する時は、縦フレームに発生す
る応力を測定する歪センサ、上、下部フレームの相対位
置を測定するスケールディテクタ等によって行なう。
【0019】図6はストライカ7と前進定位置光電セン
サ8及び後退定位置光電センサ9の関係を示す図であ
る。従来のスタッカークレーンの停止制御は、前進走行
を例に説明すると、図7に示すように目的の停止位置
(停止位置にあるストライカ7)の手前で第1低速度
(図では5m/min)に減速し、前進定位置光電セン
サ8がストライカ7の後端を検知したら、この前進定位
置光電センサ8のオン信号(B点)で走行用モータ11
の電磁ブレーキ11aを作動させて、スタッカークレー
ン10を(前進定位置光電センサ8と後退定位置光電セ
ンサ9の間隔の中心とストライカ7の中心が一致するよ
うに)停止させる。
【0020】図7に示すように目的の停止位置の手前で
所定の第1低速度(5m/min)に減速し、前進定位
置光電センサ8がストライカ7の後端を検知したら(タ
イミングB)、電磁ブレーキ11aを作動させて、スタ
ッカークレーン10を停止させる停止制御方法では、図
3(a)に示すように電磁ブレーキ11aを作動させて
スタッカークレーン10が停止した後も、縦フレーム
1、2の揺れが継続する。
【0021】そこで、本実施の形態では、前進走行を例
に説明すると、図1に示すように目的の停止位置(停止
位置にあるストライカ7)の手前で所定の第1低速度
(図では従来の第1低速度5m/minより高い速度
7.5m/min)に減速し、該低速で走行した後、後
退定位置光電センサ9がストライカ7の後端を検出し、
その出力信号がオンとなったタイミングAで所定の減速
度(図では0.08m/sec2)で減速を開始し、所
定の第2低速度(図では1.5m/min)まで減速さ
せ、前進定位置光電センサ8がストライカ7の後端を検
出し、その出力信号がオンとなったタイミングBで電磁
ブレーキ11aを作動させ、スタッカークレーン10を
停止する。
【0022】上記のように第2低速度に減速させるため
の減速開始タイミング(タイミングA)と電磁ブレーキ
11aを作動させる電磁ブレーキ作動タイミング(タイ
ミングB)の設定は、後退定位置光電センサ9の出力信
号と前進定位置光電センサ8の出力信号がオンとなる時
間差を利用して行なう。この時間差はストライカ7の長
さ寸法によって決定されるから、この長さを適切な長さ
に調整する(同時に、前進定位置光電センサ8と後退定
位置光電センサ9との間隔もストライカ7の長さに合わ
せて調整する)ことで、図1の減速開始のタイミングA
と電磁ブレーキ11aを作動させるタイミングBを上記
の効果を発揮する図3(b)の減速開始のタイミン
グA、電磁ブレーキ11aを作動させるタイミングBに
設定することができる。
【0023】即ち、ストライカ7を適切な長さに調整す
ることで、タイミングAで減速を開し、停止時の縦フレ
ームの揺れが小さくなるように第2低速度まで減速し
(図1参照)、そしてタイミングBで電磁ブレーキ11
aを作動し、電磁ブレーキ11aの作動前のスタッカー
クレーン10の縦フレーム1、2の揺れを該電磁ブレー
キ11aの作動により発生する縦フレーム1、2の揺れ
で相殺するのである。
【0024】なお、上記実施の形態において、第1低速
度(7.5m/min)の範囲を設けず、いきなり第2
低速度(1.5m/min)まで減速させ、タイミング
Bで電磁ブレーキ11aを作動し、電磁ブレーキ作動前
のスタッカークレーン10の縦フレーム1、2の揺れを
該電磁ブレーキ11aの作動により発生する縦フレーム
1、2の揺れで相殺する方法もあるが、第2低速度
(1.5m/min)での走行時間が長くなり、スタッ
カークレーン10の走行・停止のサイクルタイムが拡大
する。そこで上記のように、第2低速度(1.5m/m
in)の走行範囲の前にそれより高速の第1低速度
(7.5m/min)の走行範囲を設け、サイクルタイ
ムが拡大するのを防止する。
【0025】また、上記実施の形態例では、ストライカ
7の長さを調整して、電磁ブレーキ11aの作動前の縦
フレーム1、2の揺れを該電磁ブレーキ11aの作動に
より発生する揺れで相殺するようにしているが、電磁ブ
レーキ11aの作動前の縦フレーム1、2の揺れを直接
又は間接的に検出し、所定のタイミングで電磁ブレーキ
11aを作動させ、作動により発生する縦フレーム1、
2の揺れで、前記作動前の揺れを相殺するようにしても
良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
レーキ作動前のスタッカークレーンの縦フレームの揺れ
をブレーキ作動位置でのブレーキ作動により発生する縦
フレームの揺れで相殺するので、下記のような優れた効
果が得られる。
【0027】(1)スタッカクレーンの縦フレームの揺
れを少なくするために該縦フレームの剛性を高めること
が不必要となり材料費が低減できる。
【0028】(2)同時に、スタッカクレーンの軽量化
が図れるため、同一容量の走行用モータを用いる場合、
走行加速度、最高速度を高くすることができる。
【0029】また、縦フレームの揺れを防止するため上
端にブレーキを装備する必要がないから、コストが低減
できると同時にその保守点検が不必要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスタッカークレーンの停止制御方法を
説明するための図である。
【図2】電磁ブレーキ作動時のスタッカークレーン速度
と縦フレームの揺れの関係を示す図である。
【図3】本発明と従来の停止制御による縦フレームの揺
れ状態を示す図である。
【図4】スタッカークレーンの概略構成を示す図であ
る。
【図5】本発明のスタッカークレーンの停止制御方法を
実施する制御系の構成を示す図である。
【図6】各光電センサとストライカの関係を示す図であ
る。
【図7】従来のスタッカークレーンの停止制御方法を説
明するための図である。
【図8】従来のスタッカークレーンの走行停止制御方法
と縦フレームの揺れの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 縦フレーム 2 縦フレーム 3 上部フレーム 4 下部フレーム 5 キャリッジ 6 フォーク 7 ストライカ 8 前進定位置光電センサ 9 後退定位置光電センサ 10 スタッカークレーン 11 走行用モータ 12 制御ユニット 13 シーケンサ 14 インバータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中のスタッカークレーンを停止位置
    から所定量手前のブレーキ作動位置に達するまでに所定
    の第1低速度に減速し、該ブレーキ作動位置でブレーキ
    を作動させ、前記停止位置にスタッカークレーンを停止
    させるスタッカークレーンの停止制御方法であって、 前記ブレーキ作動前のスタッカークレーンの縦フレーム
    の揺れを前記ブレーキ作動位置でのブレーキ作動により
    発生する縦フレームの揺れで相殺することを特徴とする
    スタッカークレーンの停止制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ作動位置から所定量手前で
    更に減速し前記第1低速度以下の第2低速度に減速する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスタッカークレーン
    の停止制御方法。
JP17865096A 1996-06-18 1996-06-18 スタッカークレーンの停止制御方法 Pending JPH107211A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6146790B1 (ja) * 2016-06-16 2017-06-14 ニチユ三菱フォークリフト株式会社 産業車両
JP2021147156A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 株式会社三井E&Sマシナリー クレーン及びクレーンの位置情報の補正方法

Cited By (3)

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