JP2021147156A - クレーン及びクレーンの位置情報の補正方法 - Google Patents

クレーン及びクレーンの位置情報の補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】減速走行時にクレーンが振動したり、ねじれたりした場合でも荷役効率の悪化を抑制できるクレーンの提供。【解決手段】測位衛星100から自身の位置情報を取得する衛星測位アンテナ11を備えるクレーン1であって、クレーン1の振動に起因する衛星測位アンテナ11の位置変動を検出する位置変動検出手段15と、衛星測位アンテナ11及び位置変動検出手段15に接続され、位置変動検出手段15が検出した位置変動に基づき、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を補正する補正手段31を備えることを特徴とするクレーン1。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーン及びクレーンの位置情報の補正方法に関する。
コンテナターミナルを走行するクレーンには、荷役作業の自動化やクレーンのオペレータの作業負荷の軽減のために、測位衛星から位置情報を取得する衛星測位アンテナを備えたものがある(特許文献1)。この構成では測位衛星アンテナが取得した水平位置をクレーンの水平位置とすることで、クレーンの現在位置を把握している。
特開2004−284699号公報
しかしながら走行中のクレーンは、停止直前のクリープ走行と呼ばれる減速走行時に、構造体の撓みやタイヤの圧縮で走行方向にピッチング振動と呼ばれる振動を生じるため、衛星測位アンテナも振動し、取得する位置情報も変動する。そのため、減速走行時に衛星測位アンテナが取得した水平位置をそのままクレーンの水平位置とすると、クレーンの正確な位置を把握し難くなり、位置情報に基づく停止制御の精度が悪化する。
そのため、現状では減速走行を行う距離を長くする等して振動を抑制する必要があるが、減速走行の距離を長くするとクレーンが停止するまでに要する時間が長くなるため、荷役効率が悪化する原因となっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、減速走行時にクレーンが振動したり、ねじれたりした場合でも荷役効率の悪化を抑制できるクレーンの提供を目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の1態様は、測位衛星から自身の位置情報を取得する衛星測位アンテナを備えるクレーンであって、前記クレーンの振動に起因する前記衛星測位アンテナの位置変動を検出する位置変動検出手段と、前記衛星測位アンテナ及び前記位置変動検出手段に接続され、前記位置変動検出手段が検出した前記位置変動に基づき、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様は、測位衛星から自身の位置情報を取得する衛星測位アンテナを備えるクレーンを用い、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する、クレーンの位置情報の補正方法であって、前記クレーンの振動に起因する前記衛星測位アンテナの位置変動を検出する位置変動検出工程と、前記位置変動検出工程で取得した前記位置変動に基づき、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する補正工程と、を実施することを特徴とする。
本発明では、クレーンの振動に起因する衛星測位アンテナの位置変動を検出して、検出した位置変動に基づき、衛星測位アンテナが取得した位置情報を補正し、補正した位置情報に基づく位置をクレーンの現在位置とする。
そのため、クレーンの振動による影響を除去した位置情報を取得でき、減速走行時にクレーンが振動したり、ねじれたりした場合でも荷役効率の悪化を抑制できる。
本実施形態に係るクレーンの概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るクレーンの機能ブロック図である。 本実施形態に係るクレーンの概略構成を示す側面図であって、衛星測位アンテナは1つのみを図示し、スプレッダとワイヤは記載を省略している。 位置検出手段が撮像した映像の例を示す図である。 本実施形態に係るクレーンを用いたクレーンの位置情報の補正方法の手順を示すフロー図である。
以下、図面に基づき本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
まず図1〜図4を参照して本実施形態に係るクレーン1の構成を説明する。ここではクレーン1として、コンテナターミナル内で荷役対象としてのコンテナ10を搬送する門型のヤードクレーンを例示している。
図1及び図2に示すようにクレーン1は支持構造体3、桁7、走行機構5、トロリ9、スプレッダ12、衛星測位アンテナ11、位置変動検出手段15、及び補正手段31を備える。
支持構造体3はクレーン1の他の構造物を支持する構造体であり、脚部3a〜3d、シルビーム6a、6b、脚タイビーム21a、21bを備える。脚部3a〜3dはトロリ9及びスプレッダ12を支持する柱状の構造物であり、脚部3aと脚部3b、及び脚部3cと脚部3dが各々クレーン1の走行方向であるY方向に隣接する。また脚部3aと脚部3c、及び脚部3bと脚部3dが各々Y方向に直交するX方向(横行方向)に対向する。シルビーム6a、6bは脚部3aと脚部3bの下端、及び脚部3cと脚部3dの下端を各々連結する梁である。脚タイビーム21a、21bは脚部3aと脚部3bの上端近傍、及び脚部3cと脚部3dの上端近傍を各々連結する梁である。
桁7は脚部3a〜3dに横行方向(X方向)に跨設された桁状の構造物であり、1対の桁部7a、7bを備える。桁部7aは脚部3aと脚部3cの上端を連結して跨設され、桁部7bは脚部3bと脚部3dの上端を連結して跨設される。走行機構5は走行方向(Y方向)にクレーン1を走行させる装置であり、ここでは支持構造体3の下端(図1ではシルビーム6a、6bの下面)に設けられる。トロリ9はスプレッダ12をX方向に横行させる台車であり、ここでは桁部7a、7bに跨設され、桁部7a、7b上をX方向に往復移動する。スプレッダ12はコンテナ10を吊り上げる吊具であり、トロリ9にワイヤ8で保持されて上下方向(Z方向)に移動する。
図1のクレーン1は自動運転方式であり、コンテナターミナル内に設けられた図示しない管理棟から送信される荷役指令に従い、図2に示す走行制御部33が走行機構5、トロリ9、及びスプレッダ12を駆動することでコンテナ10の荷役を行う。走行制御部33はPLC等の制御装置であり、シルビーム6bに設けた電気室30(図1参照)に設けられる。
衛星測位アンテナ11は図2に示す測位衛星100から自身の位置情報を取得する装置である。より具体的には測位衛星100から受信した測位信号を基に自身の位置情報を取得する装置である。衛星測位アンテナ11は測位信号を受信する空中線、信号からノイズを除去するフィルタ、及び信号を増幅するアンプ等を備える。衛星測位アンテナ11は、測位信号を送信する測位衛星100の種類に応じて適宜選択すればよく、例えばGPSアンテナが用いられる。
衛星測位アンテナ11のクレーン1における位置は、測位信号を受信する際の障害物が少ない場所ほど好ましいので、クレーン1においてなるべく高い位置に設けられる。図1では設置位置の例示として、桁7における脚部3a〜3dの真上に設けられた衛星測位アンテナ11a〜11d、脚タイビーム21a、21bの上面に設けられた衛星測位アンテナ11e、11fの計6つの衛星測位アンテナ11を例示している。ただし図1の衛星測位アンテナ11a〜11eの図示は設置位置の例示に過ぎず、実際のクレーン1の位置検出に6つの衛星測位アンテナ11が必須であるという意味ではない。衛星測位アンテナ11の数はクレーン1の位置を正確に算出できる範囲で適宜選択すればよい。
位置変動検出手段15は、衛星測位アンテナ11の位置変動を検出する装置である。ここでいう位置変動とは、クレーン1が振動した場合と振動がない場合との衛星測位アンテナ11自体のクレーン1における相対位置の差である。クレーン1の振動は走行方向であるY方向及び横行方向であるX方向いずれにも生じ得るが、本実施形態では走行方向であるY方向の振動を例示する。特にクレーン1の減速走行時に生じるY方向の振動であるピッチング振動を例示する。これは、ピッチング振動が生じると、タイヤのたわみや支持構造体3のねじれにより、クレーン1の走行方向における正確な位置情報が取得し難くなり、位置情報に基づく停止制御の精度が悪化するためである。一方で仮に走行中に横行方向に振動が生じたとしても停止制御の精度にあまり影響しないためである。また、クレーン1が振動した場合とは、具体的には減速走行時にクレーン1が振動した場合であり、クレーン1が振動しない場合とは、具体的にはクレーン1が定速走行時である。
位置変動検出手段15における衛星測位アンテナ11の位置変動の検出方式は、検出精度やコストの兼ね合いで適宜選択すればよい。具体的にはカメラのように衛星測位アンテナ11を撮像する撮像装置が挙げられる。位置変動検出手段15がカメラである場合、検出する光波は可視光でもよいし、赤外線カメラを用いて赤外光を検出してもよい。
位置変動検出手段15は、衛星測位アンテナ11自体のクレーン1におけるY方向の相対位置を測定するため、クレーン1がY方向に走行する際に追従してY方向に走行する必要がある。具体的には支持構造体3に位置変動検出手段15を保持させればよい。図1では支持構造体3のシルビーム6a、6bに位置変動検出手段15を保持させている。
ただし、位置変動検出手段15をシルビーム6a、6bに固定すると、ピッチング振動による変動のうち、構造体の撓みに起因する変動は検出できるが、走行機構5のタイヤの圧縮に起因する変動は検出し難くなる。これは、タイヤの圧縮に起因する変動ではシルビーム6a、6b自体も傾くため、位置変動検出手段15を支持構造体3に固定すると、位置変動検出手段15もタイヤの圧縮に起因する変動で傾くためである。そのため、図1に示すように位置変動検出手段15を台車17に保持させるのが好ましい。
台車17は連結部19でシルビーム6a、6bに保持された走行体であり、シルビーム6a、6bに支持された連結部19を介してシルビーム6a、6bに連結されている。連結部19は台車17をシルビーム6a、6bに対して、Y方向の移動には追従するが、Y方向の振動に追従しない構造である。具体的には走行機構5が走行する路面の凹凸に追従して走行可能な構造である。より具体的には連結部19はピン支持、スライダ支持、バネ支持等の構造であり、シルビーム6a、6bに保持される。
この構造では走行機構5が走行する路面の凹凸に追従して走行可能に支持構造体3に台車17が連結されて路面を走行する。そのため、走行機構5のタイヤの圧縮でシルビーム6a、6bが傾斜した場合でもタイヤの圧縮に起因する衛星測位アンテナ11の位置変動を検出できる。なお、図1では台車17がタイヤで走行する構成を図示しているが、台車17のタイヤはソリッドタイヤが好ましい。これは、減速走行時に圧縮し難いソリッドタイヤとすることで、位置変動検出手段15がY方向に振動し難くするためである。ただし台車17が支持構造体3と比べて十分に小さく、台車17のタイヤの圧縮による台車17の振動が無視できる程度であれば、台車17のタイヤは空気式ラバータイヤでもよい。また、台車17はレールクランプ等の、既存の台車を利用してもよいし、位置変動検出手段15を保持するための専用品を設けてもよい。
なお台車17は必須ではない。走行機構5のタイヤの圧縮に起因する衛星測位アンテナ11の位置変動が、クレーン1の停止制御に影響しない程度に小さい場合は、台車17を設けずに位置変動検出手段15をシルビーム6a、6bに固定してもよい。
あるいは、傾斜角センサ等により常に鉛直上方を原点として、検出した位置変動を補正する機能を有するものでもよい。
位置変動検出手段15は衛星測位アンテナ11自体を撮像する等して、その位置を直接検出してもよいが、図2の衛星測位アンテナ11fに設けられたターゲット13のように、衛星測位アンテナ11に設けられた標識の位置を検出してもよい。ターゲット13は、衛星測位アンテナ11よりも位置変動検出手段15で検出しやすい形状や物性を備える標識である。
具体的なターゲット13としては衛星測位アンテナ11から突出した突起、あるいは衛星測位アンテナ11の所定位置を着色した部分が挙げられる。あるいは蛍光体のように特定の波長で発光する発光体を衛星測位アンテナ11に取り付けてターゲット13としてもよい。例えば位置変動検出手段15が赤外線カメラの場合、赤外線LEDを衛星測位アンテナ11に取り付けてターゲット13とする。
図1ではターゲット13が衛星測位アンテナ11に直結されているが、クレーン1が振動中でもターゲット13と衛星測位アンテナ11の位置変動を検出できる範囲でターゲット13と衛星測位アンテナ11は離間して配置されてもよい。
ターゲット13を設けることで、衛星測位アンテナ11自体の変動を検出する場合と比べて検出精度を向上させられる。また、衛星測位アンテナ11がクレーン1を構成する他の構造物に隠れて位置変動検出手段15から直視できない場合でも、ターゲット13が直視できれば衛星測位アンテナ11の位置が検出できる。
なお、位置変動検出手段15が衛星測位アンテナ11を直視できない位置にある場合は鏡に衛星測位アンテナ11やターゲット13を写し、鏡に写った衛星測位アンテナ11やターゲット13の写像の位置変動を位置変動検出手段15が検出してもよい。
衛星測位アンテナ11が複数設けられている場合、位置変動検出手段15は少なくとも1つの衛星測位アンテナ11の変動を検出すればよいが、1つの位置変動検出手段15で複数の衛星測位アンテナ11の変動を検出してもよい。図1で矢印A1〜A6に複数の衛星測位アンテナ11a〜11eの変動を検出する例を示す。
1つの位置変動検出手段15で複数の衛星測位アンテナ11の位置変動を検出することで、検出値から異常値を除去したり平均値や中央値を算出したりする等の、検出精度を向上させる処理が行える。また、一部の衛星測位アンテナ11の位置変動が検出できなかった場合でも他の衛星測位アンテナ11の位置変動を検出することで、冗長性が向上する。
複数の衛星測位アンテナ11がある場合、スプレッダ12の位置や、ヤードに蔵置されたコンテナ10の位置によっては、一部の衛星測位アンテナ11がこれらの背後に隠れて位置変動検出手段15で検出できない場合がある。この場合は、検出できる位置にある衛星測位アンテナ11を位置変動検出手段15が選択して検出できるようにしてもよい。
位置変動検出手段15は少なくとも1つあればよいが、測定精度の向上や冗長化のために複数設けてもよい。図1ではシルビーム6a、6bに1つずつ、計2つの位置変動検出手段15を設けた構造を例示している。
位置変動検出手段15と衛星測位アンテナ11が複数ある場合、図1の矢印A3、A7に示すように、1つの衛星測位アンテナ11fを複数の位置変動検出手段15で検出してもよい。あるいは、複数の位置変動検出手段15毎に別々の衛星測位アンテナ11の位置変動を検出させてもよい。
いずれの場合も測定値が複数得られるため、測定値の比較ができ、測定精度の向上や冗長化に寄与する。
衛星測位アンテナ11が複数設けられている場合に1つの衛星測位アンテナ11のみを検出対象とする場合、なるべくクレーン1におけるY方向の位置が位置変動検出手段15に近い衛星測位アンテナ11を対象とするのが好ましい。最も好ましくはY方向の位置が位置変動検出手段15と同じ衛星測位アンテナ11を対象とする。これは、Y方向の位置が位置変動検出手段15と同じ衛星測位アンテナ11を対象とすると、検出した変動がそのままY方向の変動値になるため、計算が簡易になるためである。
ここで、位置変動検出手段15が撮像装置の場合に衛星測位アンテナ11の位置変動を検出する手順について簡単に説明する。
まず、図3に示すように定速走行中で、ピッチング振動を生じていないクレーン1の衛星測位アンテナ11fのターゲット13を位置変動検出手段15としてのカメラが撮像しているとする。さらに、定速走行中のターゲット13を位置変動検出手段15が撮像した場合の映像41が図4の実線で示す映像であったとする。
この状態から、減速走行時にクレーン1が振動したとする。減速走行時には図3の破線で示すように、支持構造体3の上部がY方向に撓むことでY方向に振動し、衛星測位アンテナ11も振動に追従してY方向に振動する。なお図3では図示を簡略化するためにタイヤの圧縮による振動は記載を省略している。
ここで、図3の破線で示す撓みの状態でターゲット13を撮像した場合の映像41が図4の破線で示す位置にあったとする。この場合、クレーン1が振動してない場合のターゲット13のY方向の位置と振動した場合のターゲット13´のY方向の位置の差ΔYが振動による変動になる。具体的には位置変動検出手段15が、衛星測位アンテナ11fとの距離を予め知得しておけば、映像41の一画素のY方向長さを求められる。さらにクレーン1が振動しない場合のターゲット13の映像41における位置を予め知得しておけば、ΔYの画素数が求められ、求めた画素数に一画素のY方向長さを乗じた値が位置変動となる。
補正手段31は位置変動検出手段15が検出した位置変動に基づき、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を補正し、補正値をクレーン1の位置を示す情報とする手段であり、衛星測位アンテナ11及び位置変動検出手段15に電気的に接続される。
具体的には補正手段31は、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報のY座標から位置変動検出手段15が検出した衛星測位アンテナ11の位置変動の値を減じた座標を算出し、算出した座標をクレーン1の位置を示す位置情報とする。
位置変動検出手段15がターゲット13の位置変動を検出している場合、補正手段31はターゲット13の位置変動を基に、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を補正する。
さらに補正手段31は必要に応じて、算出した位置情報を図2に示す走行制御部33に送信する。走行制御部33は、受信したクレーン1の位置情報を基に、走行中のクレーン1を、目標となる停止位置で停止させるために走行機構5の加減速や移動方向を制御する。
補正手段31は衛星測位アンテナ11が取得した位置情報と位置変動検出手段15が検出した位置変動を基に補正値の演算ができる構造であれば、公知のコンピュータ等を用いればよい。また走行制御部33や位置変動検出手段15が補正手段31を兼ねてもよい。補正手段31は図2に例示するようにクレーン1の電気室30に設けられる。
このように、本実施形態では衛星測位アンテナ11が取得した位置情報をそのままクレーン1の位置情報とするのではなく、クレーン1の振動による影響を除去した位置情報をクレーン1の位置情報とする。そのため、減速走行時にクレーン1が振動しても、減速走行距離を長くする等の、振動を抑える制御を必ずしも行わなくても目標位置でクレーン1を停止させる制御を正確に行える。
よって、減速走行時にクレーン1が振動したり、ねじれたりした場合でも荷役効率の悪化を抑制できる。
補正手段31は、位置変動検出手段15が衛星測位アンテナ11の位置変動を取得するタイミングを位置変動検出手段15に指示する構成を備えるのが好ましい。具体的には、衛星測位アンテナ11が位置情報を取得したタイミングで衛星測位アンテナ11の位置変動を取得するように位置変動検出手段15に指示するのが好ましい。理由は以下の通りである。
一般の衛星測位アンテナ11は所定のサンプリング周期で測位衛星100から位置情報を取得している。
よって衛星測位アンテナ11が位置情報を取得するタイミングが、位置変動検出手段15が衛星測位アンテナ11の位置変動を取得するタイミングと異なると、位置変動の測定値は衛星測位アンテナ11が位置情報を取得したタイミングの位置変動と異なる。
この場合は補正した位置情報も、衛星測位アンテナ11が位置情報を取得したタイミングでの位置変動を反映していないため、補正の精度が悪くなる。
そのため、衛星測位アンテナ11が位置情報を取得したタイミングに同期させて衛星測位アンテナ11の位置変動を取得するように位置変動検出手段15に指示するのが好ましい。
具体的には図2に示すように、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を、まず補正手段31が取得し、位置情報を取得したタイミングで補正手段31が位置変動検出手段15に衛星測位アンテナ11の位置変動を取得する指示を出せばよい。
あるいは、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を位置変動検出手段15と補正手段31の両方が取得する構成とし、位置情報を取得したタイミングで位置変動検出手段15が衛星測位アンテナ11の位置変動を取得して補正手段31に送信してもよい。
このように、位置変動検出手段15が位置変動を取得するタイミングを衛星測位アンテナ11が位置情報を取得するタイミングに同期させることで、位置情報の補正の精度が益々向上する。
以上が本実施形態に係るクレーン1の構成の説明である。
次に、図5を参照して本実施形態に係るクレーン1を用いたクレーン1の位置情報の補正方法の手順について説明する。
まず、衛星測位アンテナ11が測位衛星100から所定のサンプリング周期で位置情報を取得しているとする(図5のS0)。
この場合、まず位置変動検出手段15がクレーン1の振動に起因する衛星測位アンテナ11の位置変動を検出する(位置変動検出工程、図5のS1)。
具体的には衛星測位アンテナ11が取得した位置情報をまず補正手段31が取得し、位置情報を取得したタイミングで補正手段31が位置変動検出手段15に衛星測位アンテナ11の位置変動を取得する指示を出す。指示を受けた位置変動検出手段15は衛星測位アンテナ11又はターゲット13の位置を検出して、位置変動を算出する。位置変動検出手段15は算出した位置変動を補正手段31に送信する。
次に、補正手段31は位置変動検出手段15が取得した位置変動に基づき、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を補正する(図5のS2、補正工程)。
なお、位置変動検出工程S1及び補正工程S2は、クレーン1の荷役状況によらず常時実施してもよい。ただし定速走行時や停止時のようにクレーン1が振動していない場合は衛星測位アンテナ11も振動しないため位置変動が生じず、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を補正する必要がない。そのため、クレーン1が減速走行時のみ位置変動検出工程S1及び補正工程S2を実施してもよい。
具体的には走行制御部33の走行機構5に対する制御信号を補正手段31が受信するようにクレーン1を構成すればよい。この場合、受信した制御信号からクレーン1が減速走行時であると補正手段31が判断した場合のみ、補正手段31が位置変動検出手段15に衛星測位アンテナ11の位置変動を取得する指示を出す。
以上が本実施形態に係るクレーン1を用いたクレーン1の位置情報の補正方法の手順の説明である。
このように本実施形態のクレーン1は、衛星測位アンテナ11が取得した位置情報を、位置変動検出手段15が取得した変動情報を基に補正手段31が補正することで、クレーン1の振動による影響を除去した位置情報を算出する。
そのため減速走行時にクレーン1が振動しても、減速走行距離を長くする等の、振動を抑える制御を行わずに目標位置でクレーン1を停止させる制御を正確に行うことができる。よって、減速走行時にクレーン1が振動したり、ねじれたりした場合でも荷役効率の悪化を抑制できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが本発明は実施形態に限定されない。
例えば上記した実施形態ではクレーン1としてヤードクレーンを例示したが、減速走行時に振動が発生するクレーンであれば、ヤードクレーン以外のクレーンにも本発明は適用できる。
また上記した実施形態ではクレーン1の運転方式として自動運転方式を例示したが、運転方式は手動運転方式でもよい。
さらに上記した実施形態では、位置変動検出手段15が映像41から位置変動の具体的な値を算出する例を説明したが、位置変動検出手段15は映像41のように位置変動を示す情報を検出できれば、必ずしも位置変動の具体的な値まで算出しなくてもよい。例えば位置変動検出手段15は映像41を撮像して補正手段31に送信する機能のみを有する構成とし、補正手段31が映像41から位置変動を算出してもよい。
また上記した実施形態では位置変動検出手段15を台車17に設けて支持構造体3のピッチング振動の影響を受けないようにし、ターゲット13は衛星測位アンテナ11を介して支持構造体3に固定することでピッチング振動の影響を受けるようにしている。
しかしながら、ピッチング振動による衛星測位アンテナ11の位置変動を求められるのであれば、位置変動検出手段15とターゲット13のどちらを支持構造体3に固定するかは適宜選択できる。例えばターゲット13を台車17に設けてピッチング振動の影響を受けないようにし、位置変動検出手段15を支持構造体3の衛星測位アンテナ11近傍に固定してピッチング振動の影響を受けるようにしても、位置変動は求められる。
1 :クレーン
3 :支持構造体
3a、3b、3c、3d :脚部
5 :走行機構
6a、6b :シルビーム
7 :桁
7a、7b :桁部
8 :ワイヤ
9 :トロリ
10 :コンテナ
11、11a、11b、11c、11d、11e、11f :衛星測位アンテナ
12 :スプレッダ
13 :ターゲット
15 :位置変動検出手段
17 :台車
19 :連結部
21a、21b :脚タイビーム
30 :電気室
31 :補正手段
33 :走行制御部
41 :映像
100 :測位衛星

Claims (5)

  1. 測位衛星から自身の位置情報を取得する衛星測位アンテナを備えるクレーンであって、
    前記クレーンの振動に起因する前記衛星測位アンテナの位置変動を検出する位置変動検出手段と、
    前記衛星測位アンテナ及び前記位置変動検出手段に接続され、前記位置変動検出手段が検出した前記位置変動に基づき、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とするクレーン。
  2. 前記クレーンにおける前記衛星測位アンテナの位置を示す標識であるターゲットを備え、
    前記位置変動検出手段は前記ターゲットの位置を検出する装置であり、
    前記補正手段は、前記位置変動検出手段が検出した前記ターゲットの位置変動を基に、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する、請求項1に記載のクレーン。
  3. 支持構造体と、前記支持構造体の下端に設けられて前記支持構造体を走行させる走行機構を備え、
    前記位置変動検出手段又は前記ターゲットの一方は、前記走行機構が走行する路面の凹凸に追従するように前記支持構造体に連結されて前記路面を走行する台車に設けられる、請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記衛星測位アンテナは予め定められた所定の周期で自身の前記位置情報を前記測位衛星から取得する装置であり、
    前記位置変動検出手段は、前記衛星測位アンテナが前記位置情報を取得したタイミングにおける前記衛星測位アンテナの位置変動を検出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレーン。
  5. 測位衛星から自身の位置情報を取得する衛星測位アンテナを備えるクレーンを用い、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する、クレーンの位置情報の補正方法であって、
    前記クレーンの振動に起因する前記衛星測位アンテナの位置変動を検出する位置変動検出工程と、
    前記位置変動検出工程で取得した前記位置変動に基づき、前記衛星測位アンテナが取得した前記位置情報を補正する補正工程と、
    を実施することを特徴とするクレーンの位置情報の補正方法。
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