JP4167192B2 - ヤードクレーンおよびヤードクレーンの横行トロリ横行制御方法 - Google Patents
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Description
この荷役作業に用いられるクレーンとして、図7に示すものを例にとって説明する。
図7において符号10は、吊荷であるコンテナCを、目標コンテナへ段積みさせるヤードクレーン(以下クレーンと称す)である。
このクレーン10は、コンテナを段積みするタイヤ式橋形クレーンであり、タイヤ9を備えたタイヤ式走行装置21によって無軌道面上を走行する門形のクレーン走行機体10aを有している。クレーン走行機体10aの水平な上部梁12には、この上部梁12に沿って水平方向に移動する横行トロリ13が設けられている。
この場合、クレーン10の走行中は横行トロリ13を横行できないようにインターロックを設けている。クレーン10が走行中に横行トロリ13を加減速させると、以下の悪影響が生ずるからである。
トロリ13を横行加減速させると反力(横行反力)が発生する。この横行反力は、直線走行方向と直角方向なので、直線走行への外力となる。
この横行反力によって、ガーダ振動が発生する。ガーダ振動とは、構造が前後に2秒程度の周期で揺れる振動である。このガーダ振動によって、
・オートステアセンサ18の取り付け位置も振動し、センサ信号のノイズとなる。
・タイヤの浮き沈みが発生する。例えば、後側タイヤが沈んで、後側タイヤが浮き、前後のタイヤ半径に違いが出て、前後走行移動量に違いが出て、蛇行する。
・タイヤの浮き沈みで、沈んだ側の摩擦力が大きくなり、前後走行移動量に差が出ることでも蛇行する。
このようにクレーン10走行中に横行トロリ13を横行できないため、荷役効率のロスが生じるという問題があった。
請求項1に記載の発明は、コンテナを把持するスプレッダが設けられ、横行ノッチ信号に基づいて横行速度指令が与えられることで横行駆動される横行トロリと、タイヤと、コンテナヤードに設けられたオートステア用ガイドラインを検出するオートステアセンサとを備え、前記オートステアセンサによる検出信号が前記タイヤのオートステアリング制御に用いられることで自動走行するヤードクレーンにおいて、ヤードクレーンが走行中の場合に、前記横行トロリの横行速度指令の変化率をヤードクレーン停止時の横行速度指令変化率よりも低く制限する加速度制限手段を備えていることを特徴とする。
図1において、符号20は、吊荷であるコンテナCを、目標コンテナへ段積みさせるヤードクレーンである。横行トロリ13は上梁部12の前後方向(長手方向)に横行自在に支持され、横行モータ(吊具横行手段)M1によって横行可能となっている。(横行モータM1がトロリ13に設置され、トロリ13が自走するタイプもある。)
また、スプレッダ16の上部に設けられた複数のロープ滑車16aにトロリ13から繰り出された吊りロープ15が掛け回されている。トロリ13に設けられた巻取モータ(吊具昇降手段)M2により、巻上装置14が備える巻取りドラム14aを回転駆動させて吊りロープ15を巻き取ることで、スプレッダ16及び保持されたコンテナCを上昇させることができ、吊りロープ15を繰り出すことで、スプレッダ16及び保持されたコンテナCを下降させることができる。
尚、横行トロリ13の下方には図示しない運転室が設けられている。
また符号33はヤードクレーン走行制御部であり、オートステアセンサ18の出力信号および横行トロリ13が横行中であることを示す信号を受け、これらに基づいてタイヤ走行制御装置21を制御してヤードクレーン20を走行させるものである。ヤードクレーン走行制御部33はローパスフィルタ等のノイズ除去フィルタ34によりオートステアセンサ信号を加工可能となっている。
図4に示したものは横行モータM1の制御方法である。横行制御部30は運転手の操作による横行ノッチ信号を受けると、まずステップST1にてヤードクレーン20が走行中か否かによって制御を分ける。走行中でない場合、ステップST2にて通常の加減速度制限を行い、横行モータM1へ横行速度指令を与える。走行中である場合には、ステップST3にて加減速度制限を行う。この状態を図6に示した。図6(a)は横行ノッチ信号であり、(b)の実線は通常の加減速度制限による横行速度指令である。破線はステップST3にて行われた加減速度制限である。また、(c)はそれぞれ通常時、制限時の加速度である。ステップST3では、加減速度制御手段31が(a)の横行ノッチ信号に対して実線で示した通常時よりも加減速度を抑えた速度指令値とする。
さらにステップST4にて、平滑フィルタ32によって、図6(c)の加減速度が(d)の破線のように平滑化される。(c)のように加速度がステップ状に変化すると周波数成分によってガーダ振動が発生するが、(d)のように平滑化されることでガーダ振動の発生が抑えられる。
このようにして加工された横行速度指令が横行モータM1に与えられ、横行モータM1が駆動することで横行トロリ13がヤードクレーン20が停止中か走行中かに関わらず横行する。
またステップST4において平滑フィルタをかけることで、ガーダ振動をさらに低減させることができる。
なお、加速度が十分に小さい場合には、ステップST4を省略して平滑フィルタ32を用いなくてもよい。
図5はヤードクレーン20の走行制御方法である。ヤードクレーン走行制御部33は、オートステアセンサ18から入力されるオートステアセンサ信号を受けると、まずステップST1にて横行トロリ13が横行中か否かによって制御を分ける。横行中でない場合は、タイヤ式走行制御装置21にオートステアセンサ信号を出力してタイヤ9を駆動させ、通常のステアリング制御を行う。
横行中の場合、ステップST2にてノイズ除去フィルタ34によってオートステアセンサ信号からノイズが除去される。その後同様にタイヤ式走行装置21にオートステアセンサ信号を出力してタイヤ9を駆動させる。
このように横行トロリ13が横行中の場合はステップST2においてオートステアセンサ信号からノイズを除去することで、ガーダ振動にともなって発生しうるオートステアセンサ信号のノイズを抑え、ヤードクレーン20の蛇行を防ぐ。
また、横行トロリ13の停止中は、通常と同じヤードクレーン20の走行制御を行うことができ、一方、ヤードクレーン20停止時には加減速度制限手段31,平滑フィルタ32等を用いない従来と同じ横行トロリ13の制御を行うことができる。
18 オートステアセンサ
19 オートステア用ガイドライン
30 横行制御部
31 加減速度制限手段
32 平滑フィルタ
33 ヤードクレーン走行制御部
34 ノイズ除去フィルタ
M1 横行モータ
Claims (6)
- コンテナを把持するスプレッダが設けられ、横行ノッチ信号に基づいて横行速度指令が与えられることで横行駆動される横行トロリと、タイヤと、コンテナヤードに設けられたオートステア用ガイドラインを検出するオートステアセンサとを備え、前記オートステアセンサによる検出信号が前記タイヤのオートステアリング制御に用いられることで自動走行するヤードクレーンにおいて、
ヤードクレーンが走行中の場合に、前記横行トロリの横行速度指令の変化率をヤードクレーン走行停止時の横行速度指令変化率よりも低く制限する加速度制限手段を備えていることを特徴とするヤードクレーン。 - ヤードクレーン走行時に、前記加速度制限手段により制限された横行速度指令を平滑化する平滑フィルタを備えていることを特徴とする請求項1に記載のヤードクレーン。
- 前記横行トロリが横行中の場合に前記オートステアセンサ信号からノイズを除去するノイズ除去フィルタを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のヤードクレーン。
- コンテナを把持するスプレッダが設けられ、横行ノッチ信号に基づいて横行速度指令が与えられることで横行駆動される横行トロリと、タイヤと、コンテナヤードに設けられたオートステア用ガイドラインを検出するオートステアセンサとを備え、前記オートステアセンサによる検出信号が前記タイヤのオートステアリング制御に用いられることで自動走行するヤードクレーンの横行トロリ横行制御方法において、
ヤードクレーン走行時には、前記横行トロリの横行速度指令の変化率を、ヤードクレーン走行停止時の横行速度指令変化率より低く制限することを特徴とするヤードクレーンの横行トロリ横行制御方法。 - ヤードクレーン走行時に、変化率が制限された前記横行速度指令を平滑化することを特徴とする請求項4に記載のヤードクレーンの横行トロリ横行制御方法。
- 前記横行トロリが横行中の場合に、前記オートステアセンサ信号からノイズを除去することを特徴とする請求項4または5に記載のヤードクレーンの横行トロリ横行制御方法。
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