JPH1071803A - 制動機構を備えた搬送容器 - Google Patents
制動機構を備えた搬送容器Info
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- JPH1071803A JPH1071803A JP22999096A JP22999096A JPH1071803A JP H1071803 A JPH1071803 A JP H1071803A JP 22999096 A JP22999096 A JP 22999096A JP 22999096 A JP22999096 A JP 22999096A JP H1071803 A JPH1071803 A JP H1071803A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量かつ安価でしかも確実に機能する制動機
構を備えた樹脂製搬送容器を提供する。 【解決手段】 容器本体１の底部に設けられたキャスタ
のうち、搬送の進行方向に対して前輪（または後輪）と
なるキャスタ３に制動機構６を取り付け、この制動機構
６と、容器本体１の把手５に配置したブレーキレバー７
とをワイヤＷを介して連結し、このワイヤＷによってレ
バー７の操作力を制動機構６に伝達する構造とする。ま
た、操作性の向上をはかるため、ブレーキレバーのワイ
ヤ連結点から制動機構のワイヤ連結までのワイヤ経路
を、容器本体のコーナ部以外はほぼ直線状とし、ワイヤ
とアウタ内壁面との摺動抵抗を可能な限り小さくする。
構を備えた樹脂製搬送容器を提供する。 【解決手段】 容器本体１の底部に設けられたキャスタ
のうち、搬送の進行方向に対して前輪（または後輪）と
なるキャスタ３に制動機構６を取り付け、この制動機構
６と、容器本体１の把手５に配置したブレーキレバー７
とをワイヤＷを介して連結し、このワイヤＷによってレ
バー７の操作力を制動機構６に伝達する構造とする。ま
た、操作性の向上をはかるため、ブレーキレバーのワイ
ヤ連結点から制動機構のワイヤ連結までのワイヤ経路
を、容器本体のコーナ部以外はほぼ直線状とし、ワイヤ
とアウタ内壁面との摺動抵抗を可能な限り小さくする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル・地下街や駅
構内などの各種場所から出たごみの搬送、あるいは工場
等において重量物等を搬送するのに用いられる大型の搬
送容器（３００Ｌ〜８００Ｌ程度）に関し、さらに詳し
くは制動機構を備えた搬送容器に関する。
構内などの各種場所から出たごみの搬送、あるいは工場
等において重量物等を搬送するのに用いられる大型の搬
送容器（３００Ｌ〜８００Ｌ程度）に関し、さらに詳し
くは制動機構を備えた搬送容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】ごみや重量物等の運搬用の容器として
は、上面が開口された箱形形状の容器本体の底部に運搬
用のキャスタを設けたコンテナ型の容器が一般に広く使
用されている。
は、上面が開口された箱形形状の容器本体の底部に運搬
用のキャスタを設けたコンテナ型の容器が一般に広く使
用されている。
【０００３】また、この種のコンテナ型の容器には、樹
脂成形品と金属製のものがあるが、制動機構付搬送容器
といえば一般に金属製の容器であり、その制動を操作す
るための伝達手段も鉄製線材や金属製のカム部品の組み
合わせ等により構成されている。
脂成形品と金属製のものがあるが、制動機構付搬送容器
といえば一般に金属製の容器であり、その制動を操作す
るための伝達手段も鉄製線材や金属製のカム部品の組み
合わせ等により構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、制動機構付
金属製の搬送容器は自重が重いことから、制動機構付樹
脂製の搬送容器も望まれているが、樹脂製容器に、金属
製の搬送容器に付いている制動機構を取り付けようとす
ると、部品点数が多くなり組付けに多くの時間を要す
る。また、樹脂製容器は収縮のばらつきが大きいため、
金属部品の組付け時にばらつきが生じ、安定した制動性
能が得られ難いという問題が起こる。
金属製の搬送容器は自重が重いことから、制動機構付樹
脂製の搬送容器も望まれているが、樹脂製容器に、金属
製の搬送容器に付いている制動機構を取り付けようとす
ると、部品点数が多くなり組付けに多くの時間を要す
る。また、樹脂製容器は収縮のばらつきが大きいため、
金属部品の組付け時にばらつきが生じ、安定した制動性
能が得られ難いという問題が起こる。
【０００５】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、軽量かつ安価でしかも確実に機能する制動機構
を備えた樹脂製搬送容器の提供を目的とする。
もので、軽量かつ安価でしかも確実に機能する制動機構
を備えた樹脂製搬送容器の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の搬送容器は、実施の形態図面である図１及
び図２に示すように、樹脂製容器本体１の底部に設けら
たキャスタ３，３と４，４のうち、搬送の進行方向に対
して前輪（または後輪）となるキャスタ３，３に取り付
けられた制動機構６と、容器本体１の互いに対向する短
側壁の一方１ｃに設けられた把手５に支点が配置される
ブレーキレバー７を備え、このブレーキレバー７の作用
点と制動機構６とがワイヤＷを介して連結され、そのワ
イヤＷによってブレーキレバー７の操作力が制動機構６
に伝達されるように構成した点に特徴がある。
め、本発明の搬送容器は、実施の形態図面である図１及
び図２に示すように、樹脂製容器本体１の底部に設けら
たキャスタ３，３と４，４のうち、搬送の進行方向に対
して前輪（または後輪）となるキャスタ３，３に取り付
けられた制動機構６と、容器本体１の互いに対向する短
側壁の一方１ｃに設けられた把手５に支点が配置される
ブレーキレバー７を備え、このブレーキレバー７の作用
点と制動機構６とがワイヤＷを介して連結され、そのワ
イヤＷによってブレーキレバー７の操作力が制動機構６
に伝達されるように構成した点に特徴がある。
【０００７】このようにワイヤＷを力の伝達に用いるこ
とで、樹脂製容器の寸法にばらつきがあっても、そのば
らつきをワイヤの弛みで吸収することができ、安定した
制動性能を得ることができる。また、キャスタに付けた
制動機構を、容器本体の短側壁に設けたブレーキレバー
で操作しようする場合、操作力の伝達方向を、上下方向
から横方向に変えることが必要になり、従来ではその力
の伝達方向を変える手段として金属製のカム等を使用し
ていたが、ワイヤの場合、そのような付属部品が不要な
ことから、部品点数が少なくて済むとともに、部品組み
付け作業も容易なる。
とで、樹脂製容器の寸法にばらつきがあっても、そのば
らつきをワイヤの弛みで吸収することができ、安定した
制動性能を得ることができる。また、キャスタに付けた
制動機構を、容器本体の短側壁に設けたブレーキレバー
で操作しようする場合、操作力の伝達方向を、上下方向
から横方向に変えることが必要になり、従来ではその力
の伝達方向を変える手段として金属製のカム等を使用し
ていたが、ワイヤの場合、そのような付属部品が不要な
ことから、部品点数が少なくて済むとともに、部品組み
付け作業も容易なる。
【０００８】ところで、容器本体の短側面に配置したブ
レーキレバーと、容器本体の底面側の制動機構とをワイ
ヤで連結する場合、次のような問題が起きる。すなわ
ち、ブレーキレバーから制動装置までの経路には、様々
な障害物があるため、それを避けるにはワイヤを曲げな
ければならないが、ワイヤを曲げる箇所が多くなると、
ワイヤとアウタの内壁面との間の摺動抵抗が大きくなり
操作性が悪くなる。また、容器搬送途中などにおいてワ
イヤにものが引っ掛かり制動機構６が破損するといった
問題が生じる。
レーキレバーと、容器本体の底面側の制動機構とをワイ
ヤで連結する場合、次のような問題が起きる。すなわ
ち、ブレーキレバーから制動装置までの経路には、様々
な障害物があるため、それを避けるにはワイヤを曲げな
ければならないが、ワイヤを曲げる箇所が多くなると、
ワイヤとアウタの内壁面との間の摺動抵抗が大きくなり
操作性が悪くなる。また、容器搬送途中などにおいてワ
イヤにものが引っ掛かり制動機構６が破損するといった
問題が生じる。
【０００９】これらの点を解消するため、本発明では、
図２及び図３に例示するように、障害物に関係なく、ワ
イヤＷの経路をほぼ直線上に規定して、ワイヤ経路を最
短距離とするとともに、ワイヤＷの曲がりを容器本体１
のコーナ部の１箇所としている。
図２及び図３に例示するように、障害物に関係なく、ワ
イヤＷの経路をほぼ直線上に規定して、ワイヤ経路を最
短距離とするとともに、ワイヤＷの曲がりを容器本体１
のコーナ部の１箇所としている。
【００１０】そのようなワイヤ経路を達成するための具
体的手段として、本発明では、図７及び図８に例示する
ように、容器本体１の側壁面及び底面に、ワイヤＷの外
径（アウタＰの外径）に合わせた大きさの凹部Ｇをワイ
ヤＷの経路に沿って形成するといった構成を採用してい
る。またキャスタ４が障害物となる場合には、そのキャ
スタ４の上方部に凹部Ｇを形成してワイヤＷを通すよう
にする（図８）。
体的手段として、本発明では、図７及び図８に例示する
ように、容器本体１の側壁面及び底面に、ワイヤＷの外
径（アウタＰの外径）に合わせた大きさの凹部Ｇをワイ
ヤＷの経路に沿って形成するといった構成を採用してい
る。またキャスタ４が障害物となる場合には、そのキャ
スタ４の上方部に凹部Ｇを形成してワイヤＷを通すよう
にする（図８）。
【００１１】ここで、本発明の搬送容器において、ワイ
ヤのアウタを容器本体の外面（凹部を形成していない部
分）に固定する方法の一つとして、図１０及び図１１に
例示するように、ワイヤＷの経路を挟んで互いに対向す
る少なくとも１対の突出部１１，１２を設けるととも
に、その各突出部１１，１２にインサートナットＮを埋
め込んでおき、それらインサートナットＮを利用して止
め金具１０を取り付けてワイヤＷのアウタＰを固定す
る、といった方法が挙げられる。
ヤのアウタを容器本体の外面（凹部を形成していない部
分）に固定する方法の一つとして、図１０及び図１１に
例示するように、ワイヤＷの経路を挟んで互いに対向す
る少なくとも１対の突出部１１，１２を設けるととも
に、その各突出部１１，１２にインサートナットＮを埋
め込んでおき、それらインサートナットＮを利用して止
め金具１０を取り付けてワイヤＷのアウタＰを固定す
る、といった方法が挙げられる。
【００１２】なお、このような容器壁面に対し垂直に突
き出す突出部１１，１２は粉末成形法により形成するこ
とができる。
き出す突出部１１，１２は粉末成形法により形成するこ
とができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態の側
面図、また図２及び図３はその実施の形態の背面図及び
底面図である。
面に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態の側
面図、また図２及び図３はその実施の形態の背面図及び
底面図である。
【００１４】容器本体１は、長側壁１ａ，１ｂ及び短側
壁１ｃ，１ｄと底板１ｅからなる箱形形状の樹脂成形品
で、その上面のみが開口されている。この容器本体１の
長側壁１ａの上部には、内容物の出し入れを行い易くす
るために切欠き凹部（図示せず）が設けられている。こ
の容器本体１に取り付けられる蓋２は、同じく樹脂成形
品で容器本体１の開口部（切欠き凹部も含む）を覆う形
状に加工されている。
壁１ｃ，１ｄと底板１ｅからなる箱形形状の樹脂成形品
で、その上面のみが開口されている。この容器本体１の
長側壁１ａの上部には、内容物の出し入れを行い易くす
るために切欠き凹部（図示せず）が設けられている。こ
の容器本体１に取り付けられる蓋２は、同じく樹脂成形
品で容器本体１の開口部（切欠き凹部も含む）を覆う形
状に加工されている。
【００１５】容器本体１には底面の４角（前後・左右の
４箇所）に、ゴム製または樹脂製のキャスタ３，３及び
４、４が装着されている。この例では、４個のキャスタ
のうち、図１の左方に位置するキャスタ３，３を前輪と
し、右方に位置するキャスタ４，４を後輪としている。
また前輪となるキャスタ３，３に後述する制動機構６を
取り付けて固定キャスタとし、後輪となるキャスタ４，
４を自在キャスタとしている。
４箇所）に、ゴム製または樹脂製のキャスタ３，３及び
４、４が装着されている。この例では、４個のキャスタ
のうち、図１の左方に位置するキャスタ３，３を前輪と
し、右方に位置するキャスタ４，４を後輪としている。
また前輪となるキャスタ３，３に後述する制動機構６を
取り付けて固定キャスタとし、後輪となるキャスタ４，
４を自在キャスタとしている。
【００１６】制動機構６は、図４及び図５に示すよう
に、キャスタ３の車輪３ａの上方に配置される金属製の
押し付け板６ａ、この押し付け板６ａを回動自在に支承
する回転軸６ｂ及び引張コイルばね６ｃを備えている。
に、キャスタ３の車輪３ａの上方に配置される金属製の
押し付け板６ａ、この押し付け板６ａを回動自在に支承
する回転軸６ｂ及び引張コイルばね６ｃを備えている。
【００１７】その引張コイルばね６ｃは、一端が押し付
け板６ａの端部に他端がキャスタの車輪軸受３ｂの側面
に固着され、押し付け板６ａの回転軸６ｂに、引き伸ば
された状態で巻掛けられており、その引張力（復元力）
により押し付け板６ａを車輪３ａの外周面に押し付ける
ように構成されている。なお、押し付け板６ａの表面
（押し付け面）には、制動力を高めるためバーリング加
工等により突起６ｄが形成されている。
け板６ａの端部に他端がキャスタの車輪軸受３ｂの側面
に固着され、押し付け板６ａの回転軸６ｂに、引き伸ば
された状態で巻掛けられており、その引張力（復元力）
により押し付け板６ａを車輪３ａの外周面に押し付ける
ように構成されている。なお、押し付け板６ａの表面
（押し付け面）には、制動力を高めるためバーリング加
工等により突起６ｄが形成されている。
【００１８】一方、ブレーキレバー７は、容器本体１の
後輪側の短側壁１ｃに設けられた把手５に配置されてい
る。このブレーキレバー７は、把手５の支持材５ａに設
けた回転軸７ａに回動自在に支承されており、その先端
（作用点）にワイヤＷの一端が連結されている。このワ
イヤＷの他端は、制動機構６の押し付け板６ａの先端部
に連結されている。なお、ワイヤＷは両端部以外がアウ
タＰによって被覆されている。
後輪側の短側壁１ｃに設けられた把手５に配置されてい
る。このブレーキレバー７は、把手５の支持材５ａに設
けた回転軸７ａに回動自在に支承されており、その先端
（作用点）にワイヤＷの一端が連結されている。このワ
イヤＷの他端は、制動機構６の押し付け板６ａの先端部
に連結されている。なお、ワイヤＷは両端部以外がアウ
タＰによって被覆されている。
【００１９】そして、以上の構造において、制動機構６
の押し付け板６ａからブレーキレバー７までのワイヤＷ
の長さは、ブレーキレバー７を操作しない状態（図１の
状態）で、ワイヤＷにある程度の弛みがあり、ブレーキ
レバー７を操作したときに押し付け板６ａに対し引張力
が働くような長さに調整されており、ブレーキレバー７
を下方に動かしたときに、押し付け板６ａがキャスタ３
の車輪３ａから外れて制動が解除され、またブレーキレ
バー７をフリーの状態にしたときに、引張コイルばね６
ｃの弾性力によって、車輪３ａに制動が自動的に掛かる
ように構成されている。
の押し付け板６ａからブレーキレバー７までのワイヤＷ
の長さは、ブレーキレバー７を操作しない状態（図１の
状態）で、ワイヤＷにある程度の弛みがあり、ブレーキ
レバー７を操作したときに押し付け板６ａに対し引張力
が働くような長さに調整されており、ブレーキレバー７
を下方に動かしたときに、押し付け板６ａがキャスタ３
の車輪３ａから外れて制動が解除され、またブレーキレ
バー７をフリーの状態にしたときに、引張コイルばね６
ｃの弾性力によって、車輪３ａに制動が自動的に掛かる
ように構成されている。
【００２０】さて、本発明の実施の形態では、図１〜図
３に示すように、ブレーキレバー７のワイヤ連結点から
制動機構６のワイヤ連結点までのワイヤＷの経路を、容
器本体１のコーナ部以外はほぼ直線状として、ワイヤＷ
とアウタＰの内壁面との間の摺動抵抗を可能な限り小さ
くしたところに特徴がある。
３に示すように、ブレーキレバー７のワイヤ連結点から
制動機構６のワイヤ連結点までのワイヤＷの経路を、容
器本体１のコーナ部以外はほぼ直線状として、ワイヤＷ
とアウタＰの内壁面との間の摺動抵抗を可能な限り小さ
くしたところに特徴がある。
【００２１】また、そのような直線状のワイヤ経路を確
保するため、図１のＡ部拡大図である図６、そのＢ−Ｂ
断面図及びＣ−Ｃ断面図である図７及び図８に示すよう
に、容器本体１の短側壁１ｃ及び底板１ｅの外面に、ワ
イヤＷのアウタＰの外径に合わせた大きさの凹部Ｇを、
ワイヤＷの経路となる部分に沿って、容器本体１の短側
壁１ｃの中央部付近から底板１ｅの中央部付近まで形成
して、障害物となる後輪側のキャスタ４との干渉を避け
るようにしている。
保するため、図１のＡ部拡大図である図６、そのＢ−Ｂ
断面図及びＣ−Ｃ断面図である図７及び図８に示すよう
に、容器本体１の短側壁１ｃ及び底板１ｅの外面に、ワ
イヤＷのアウタＰの外径に合わせた大きさの凹部Ｇを、
ワイヤＷの経路となる部分に沿って、容器本体１の短側
壁１ｃの中央部付近から底板１ｅの中央部付近まで形成
して、障害物となる後輪側のキャスタ４との干渉を避け
るようにしている。
【００２２】なお、以上の実施の形態において、容器本
体１の後輪側の短側壁１ｃと底板１ｅとのコーナ部のア
ールは、このコーナ部でのワイヤＷの摺動抵抗を小さく
するためＲ５０ｍｍ以上とすることが好ましい。
体１の後輪側の短側壁１ｃと底板１ｅとのコーナ部のア
ールは、このコーナ部でのワイヤＷの摺動抵抗を小さく
するためＲ５０ｍｍ以上とすることが好ましい。
【００２３】次に、以上のように配置されたワイヤＷの
アウタＰの固定法を述べる。まず、容器本体１の凹部Ｇ
に配置したアウタＰの固定は、図２のＤ−Ｄ断面図であ
る図７に示すように、凹部Ｇを挟んで互いに対向する位
置にインサートナットＮを埋め込んでおき、このインサ
ートナットＮを利用して止め金具１０を取り付けてアウ
タＰを固定するといった方法を採用し、また、図１のＥ
部（凹部を形成していない部分）については、図１０及
びそのＦ−Ｆ断面図である１１に示すように、ワイヤの
アウタＰを挟んで互いに対向する少なくとも１対の突出
部１１，１２を設けるとともに、その各突出部１１，１
２にインサートナットＮを埋め込んでおき、それらイン
サートナットＮを利用して止め金具１０を取り付けてワ
イヤのアウタＰを固定するという方法を採用する。
アウタＰの固定法を述べる。まず、容器本体１の凹部Ｇ
に配置したアウタＰの固定は、図２のＤ−Ｄ断面図であ
る図７に示すように、凹部Ｇを挟んで互いに対向する位
置にインサートナットＮを埋め込んでおき、このインサ
ートナットＮを利用して止め金具１０を取り付けてアウ
タＰを固定するといった方法を採用し、また、図１のＥ
部（凹部を形成していない部分）については、図１０及
びそのＦ−Ｆ断面図である１１に示すように、ワイヤの
アウタＰを挟んで互いに対向する少なくとも１対の突出
部１１，１２を設けるとともに、その各突出部１１，１
２にインサートナットＮを埋め込んでおき、それらイン
サートナットＮを利用して止め金具１０を取り付けてワ
イヤのアウタＰを固定するという方法を採用する。
【００２４】ここで、以上の実施の形態によると、図８
に示したように、キャスタ４の取付金具４ｃが、アウタ
Ｐの止め金具の機能を兼ねているので、部品点数を削減
できコストダウンをはかることができるといった利点が
ある。
に示したように、キャスタ４の取付金具４ｃが、アウタ
Ｐの止め金具の機能を兼ねているので、部品点数を削減
できコストダウンをはかることができるといった利点が
ある。
【００２５】なお、以上の実施の形態では、押し付け板
６ａを車輪３ａに押し付ける力を与える手段として引張
コイルばねを用いているが、これに代えて、圧縮コイル
ばねあるいは板ばね等を用いても本発明は実施可能であ
る。
６ａを車輪３ａに押し付ける力を与える手段として引張
コイルばねを用いているが、これに代えて、圧縮コイル
ばねあるいは板ばね等を用いても本発明は実施可能であ
る。
【００２６】また、以上の実施の形態では、搬送容器の
前輪を固定キャスタとしているが、後輪に、図３に示し
たような構造の制動機構を設けて後輪を固定キャスタと
してもよい。
前輪を固定キャスタとしているが、後輪に、図３に示し
たような構造の制動機構を設けて後輪を固定キャスタと
してもよい。
【００２７】さらに、以上の実施の形態では、ブレーキ
レバー７を下方に動かしてワイヤＷに引張力を与えたと
きに、制動機構６による制動が解除されキャスタ３の車
輪３ａがフリーな状態となるように構成としているが、
これとは逆の構成すなわちブレーキレバー７を下方に動
かしたときに、車輪３ａに制動力を与えるといった構成
を採ることも可能である。
レバー７を下方に動かしてワイヤＷに引張力を与えたと
きに、制動機構６による制動が解除されキャスタ３の車
輪３ａがフリーな状態となるように構成としているが、
これとは逆の構成すなわちブレーキレバー７を下方に動
かしたときに、車輪３ａに制動力を与えるといった構成
を採ることも可能である。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器本体の底部に装着されたキャスタに制動機構を取り
付け、その制動機構とこれを操作するブレーキレバーと
をワイヤで連結して力の伝達を行う構造としたから、樹
脂製容器の寸法にばらつきがあっても、そのばらつきを
ワイヤの弛みで吸収することができる。しかも操作力伝
達のための付属部品が不要となって部品点数が少なくて
済む。その結果、軽量・安価でしかも確実に機能する制
動機構を備えた樹脂製搬送容器の実現が可能になる。
容器本体の底部に装着されたキャスタに制動機構を取り
付け、その制動機構とこれを操作するブレーキレバーと
をワイヤで連結して力の伝達を行う構造としたから、樹
脂製容器の寸法にばらつきがあっても、そのばらつきを
ワイヤの弛みで吸収することができる。しかも操作力伝
達のための付属部品が不要となって部品点数が少なくて
済む。その結果、軽量・安価でしかも確実に機能する制
動機構を備えた樹脂製搬送容器の実現が可能になる。
【００２９】さらに、本発明では、ブレーキレバーのワ
イヤ連結点から制動機構のワイヤ連結までのワイヤ経路
を、容器本体のコーナ部以外はほぼ直線状となるように
したから、ワイヤとアウタ内壁面との摺動抵抗がほとん
ど掛からず制動機構の操作性が良い。また必要なワイヤ
長さを最短とすることができるのでコストダウンにもつ
ながる。さらに容器本体の側壁面及び底面に設けた凹部
に、ワイヤの多くの部分を収めているので、容器搬送時
などにおいてワイヤがものに引っ掛かって制動機構が破
損するといった可能性も少ない。
イヤ連結点から制動機構のワイヤ連結までのワイヤ経路
を、容器本体のコーナ部以外はほぼ直線状となるように
したから、ワイヤとアウタ内壁面との摺動抵抗がほとん
ど掛からず制動機構の操作性が良い。また必要なワイヤ
長さを最短とすることができるのでコストダウンにもつ
ながる。さらに容器本体の側壁面及び底面に設けた凹部
に、ワイヤの多くの部分を収めているので、容器搬送時
などにおいてワイヤがものに引っ掛かって制動機構が破
損するといった可能性も少ない。
【図１】本発明の実施の形態の構造構成を示す側面図
【図２】同じく実施の形態の構造を示す背面図
【図３】同じく実施の形態の構造を示す底面図
【図４】本発明の実施の形態に用いるキャスタ３と制動
機構６を抽出して示す図
機構６を抽出して示す図
【図５】同じくキャスタ３と制動機構６を抽出して示す
図
図
【図６】図１のＡ部拡大図
【図７】図６のＢ−Ｂ断面図
【図８】図７のＣ−Ｃ断面図
【図９】図２のＤ−Ｄ断面図
【図１０】図１のＥ部詳細図
【図１１】図１０のＦ−Ｆ断面図
１ 容器本体 １ｃ 短側壁 １ｅ 底板 ２ 蓋 ３ キャスタ（前輪） ４ キャスタ（後輪） ５ 把手 ６ 制動機構 ６ａ 押し付け板 ６ｂ 回転軸 ６ｃ 引張コイルばね ６ｄ 突起 ７ ブレーキレバー ７ａ 回転軸 １０ 止め板 １１，１２ 突出部 Ｗ ワイヤ Ｐ アウタ Ｇ 凹部 Ｎ インサートナット
Claims (3)
- 【請求項１】 上面に矩形の開口をもつ箱形形状の樹脂
製容器本体の底部に運搬用のキャスタが設けられた搬送
容器において、それらキャスタのうち、搬送の進行方向
に対して前輪または後輪となるキャスタに取り付けられ
た制動機構と、容器本体の互いに対向する短側壁の一方
に設けられた把手に支点が配置されるブレーキレバーを
備え、このブレーキレバーの作用点と制動機構とがワイ
ヤを介して連結され、そのワイヤによってブレーキレバ
ーの操作力が制動機構に伝達されるように構成されてい
るとともに、上記ブレーキレバーのワイヤ連結点から制
動機構のワイヤ連結までのワイヤ経路が容器本体のコー
ナ部以外はほぼ直線状に形成され、かつ、容器本体の側
壁面及び底面に、ワイヤの外径に合わせた大きさの凹部
がワイヤ経路に沿って形成されていることを特徴とする
制動機構を備えた搬送容器。 - 【請求項２】 請求項１の記載の搬送容器において、ワ
イヤがキャスタの上方部を通過するように上記凹部が形
成されていることを特徴とする制動機構を備えた搬送容
器。 - 【請求項３】 上面に矩形の開口をもつ箱形形状の樹脂
製容器本体の底部に運搬用のキャスタが設けられた搬送
容器において、それらキャスタのうち、搬送の進行方向
に対して前輪または後輪となるキャスタに取り付けられ
た制動機構と、容器本体の互いに対向する短側壁の一方
に設けられた把手に支点が配置されるブレーキレバーを
備え、このブレーキレバーの作用点と制動機構とがワイ
ヤを介して連結され、そのワイヤによってブレーキレバ
ーの操作力が制動機構に伝達されるように構成されてい
るとともに、容器本体には、ワイヤ経路を挟んで互いに
対向する少なくとも１対の突出部が設けられ、その各突
出部にワイヤのアウタを固定する際に使用するインサー
トナットが設けられていることを特徴とする制動機構を
備えた搬送容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22999096A JPH1071803A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 制動機構を備えた搬送容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22999096A JPH1071803A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 制動機構を備えた搬送容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1071803A true JPH1071803A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16900882
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22999096A Pending JPH1071803A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 制動機構を備えた搬送容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1071803A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002538045A (ja) * | 1999-03-05 | 2002-11-12 | ヒル−ロム，インコーポレイティド | キャスタ及び制動システム |
| FR2829542A1 (fr) * | 2001-09-12 | 2003-03-14 | Manutention Tubes Fils Amenage | Dispositif pour le deblocage automatique du frein d'un chariot roulant en cas d'attelage |
| CN108116813A (zh) * | 2017-07-07 | 2018-06-05 | 永春豪田工艺品有限公司 | 一种新型环保垃圾箱装置 |
| CN108116812A (zh) * | 2017-07-07 | 2018-06-05 | 永春豪田工艺品有限公司 | 一种安全性高的环保垃圾箱装置 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP22999096A patent/JPH1071803A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002538045A (ja) * | 1999-03-05 | 2002-11-12 | ヒル−ロム，インコーポレイティド | キャスタ及び制動システム |
| JP4986326B2 (ja) * | 1999-03-05 | 2012-07-25 | ヒル−ロム，インコーポレイティド | キャスタ及び制動システム |
| FR2829542A1 (fr) * | 2001-09-12 | 2003-03-14 | Manutention Tubes Fils Amenage | Dispositif pour le deblocage automatique du frein d'un chariot roulant en cas d'attelage |
| CN108116813A (zh) * | 2017-07-07 | 2018-06-05 | 永春豪田工艺品有限公司 | 一种新型环保垃圾箱装置 |
| CN108116812A (zh) * | 2017-07-07 | 2018-06-05 | 永春豪田工艺品有限公司 | 一种安全性高的环保垃圾箱装置 |
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