JPH1071451A - 鋳造用中子の支持構造 - Google Patents

鋳造用中子の支持構造

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JPH1071451A
JPH1071451A JP22675196A JP22675196A JPH1071451A JP H1071451 A JPH1071451 A JP H1071451A JP 22675196 A JP22675196 A JP 22675196A JP 22675196 A JP22675196 A JP 22675196A JP H1071451 A JPH1071451 A JP H1071451A
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恭治 佐藤
Masao Ishimaru
政夫 石丸
Yoshisane Yamashita
喜実 山下
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads

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Abstract

(57)【要約】 【課題】中子成形時における中子成形コストの増加を招
くこと無く、しかも、鋳型側に対する中子の位置ずれを
確実に規制出来る鋳造用中子の支持構造を提供する。 【解決手段】 吸気ポート中子28の一端を下型23に
形成された係合面f上に載置して中子28を鋳型(下型
23等)内で位置決め支持する構造において、中子28
が中子造型用の分割型34,38により成形され、鋳型
内で支持された中子の分割型34,38による型割り方
向A1,A2に対し、係合面fが略平行に設定された中
子の支持構造で、特に中子28の一端に係合面fに略直
角な凹部47,48が形成されると共に、凹部はその中
子型割方向の壁面が開放されて他の壁面で囲まれてお
り、係合面fには中子側凹部47,48に嵌合可能な凸
部49,50が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッド等
を金型鋳造する際に用いられる鋳造用中子の支持に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多気筒エンジンは複数の気筒を列状に配
置したシリンダブロックを単一ブロック列、或いはV字
状に2列のブロック列として分けて設けられることが多
い。何れの場合も各ブロック列の上には複数気筒用のシ
リンダヘッドが一体的に結合される。このようなエンジ
ンのシリンダヘッドはその長手方向に沿った一側に吸気
ポートが、他側に排気ポートがそれぞれ複数気筒分ずつ
列状に配設される。
【0003】図10には紙面垂直方向に長い直列エンジ
ンのシリンダヘッド1の一例を示した。このシリンダヘ
ッド1はその鋳造時において、金型の主型となる下型2
上に複数の図示しない分割型や中子が組み込まれた上
で、これら金型内にアルミ合金の溶湯が注入され、シリ
ンダヘッド1の鋳造が成される。ここで、シリンダヘッ
ド1には複数気筒分の吸排ポート3,4が図10での紙
面垂直方向に順次形成され(図10には1つの吸排気ポ
ートのみを示した)、同吸排ポートは吸排ポート中子
5,6によってそれぞれ成形される。このシリンダヘッ
ド1の鋳造に先立つ吸排ポート中子5,6の組込時にお
いて、同中子は金型内の設定位置に位置精度良く組み込
まれる必要がある。
【0004】図10のシリンダヘッド1の場合、吸排ポ
ート3,4は、シリンダヘッド1の左右側壁側101,
102と燃焼室対向部sとにわたってそれぞれ横向きに
形成され、各気筒の吸排ポートを鋳造する吸排ポート中
子5,6は同吸排ポートと同一断面形状の横向き棒状を
成し、それらのうち、各気筒の吸気ポート中子5の各外
側端は腕部501によって、各気筒の排気ポート中子6
の各外側端は腕部601によってそれぞれ一体的に連結
されている。
【0005】ここで、吸排ポート中子5,6の各腕部5
01,601はその下面を下型2の側端側の上向き面に
載置するように形成され、特に、同吸排ポート中子は燃
焼室対向部sとの対向端に円錐台状の凹穴である幅木部
7,8を形成される。なお、図11(a),(b)に吸
気ポート中子5の幅木部7を示した。これら幅木部7,
8はその部位を下型2の燃焼室対向部sに突設されたピ
ン9,10に嵌着し、位置規制を行う。更に、吸排ポー
ト中子5,6の腕部501,601はその長手方向にお
ける複数箇所に円錐台状の凹穴である幅木部11,12
を形成され、その部位を下型2より突設されたピン1
3,14に嵌着し、位置規制を行うように構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】処で、近年燃焼室内に
大きな縦渦流を発生させて出力や燃費の向上を図れる縦
スワール式の内燃機関が提案されている。この種の内燃
機関のシリンダヘッドの場合、同シリンダヘッド内に形
成される吸気ポートは、シリンダヘッドの燃焼室側から
ロッカカバー側を貫通する縦向きに形成され、同吸気ポ
ートを成形するのに用いる吸気ポート中子は図10の吸
気ポート中子5のように横向きのものとその支持構造が
相違することと成る。
【0007】即ち、図10に示すような吸排ポート中子
5,6は左右分割型を備えた周知の中子成形機で成形さ
れるが、この場合、図10に2点鎖線で示すような位置
で中子成形機の左右分割型が型割れされて吸排ポート中
子5,6がそれぞれ成形される。ところが、シリンダヘ
ッド内を縦向きに貫通する吸気ポート用の吸気ポート中
子5’の成形時には、図12に示すように、吸気ポート
中子5’の燃焼室対向部s1との対向端に円錐台状の凹
穴である幅木部7’を形成するとする。この場合、幅木
部7’は割り面Fに沿った方向に延びる凹穴として形成
される。
【0008】この場合、幅木部7’を形成する幅木部成
形体b,cを左右分割型15,16上の燃焼室対応部s
1に形成し、吸気ポート中子5’の成形後に同左右分割
型を左右型割方向A1,A2に型割しようとすると、幅
木部成形体b,cが吸気ポート中子5’の幅木部7’近
傍の部位dと干渉し、型割することが出来ないという問
題がある。
【0009】この場合、左右2分割式の中子成形機に代
えて、幅木部成形体b,cを第3の分割型を用いてA3
方向に型割した上で、左右分割型15,16を型割する
方式を採ることも考えられる。しかし、この場合、中子
成形機の構造が複雑化し、高コスト化を招くことと成
る。通常の熱硬化性樹脂を含む砂中子の場合、該砂と成
形時間の節約を図り、また、中子内部から生ずるガスの
逃げを容易にするため、中子表面部のみを硬化成形する
ことが行われる。このため、鋳砂は中子の腕部501,
601側を上方に向けた状態で該腕部側から中子の成型
型即ち、造型型内に封入され、幅木部7’を含む中子外
表面部分が硬化した段階で該造型型が反転され、下方に
向いた腕部501,601側から余剰の鋳砂が排出され
る。従って中子の造型機はこのような反転機構をも備え
ねばならず、上記の如き第3の移動型を設けることは中
子造型機の製造をさらに複雑化させることとなるため、
極力回避すべきものとされている。また、第3の型を設
けることは型同士の位置決め整合性の悪化につながる可
能性もあり、成型される中子の形状精度を低下させる懸
念があるといった問題を有している。
【0010】本発明の目的は、中子成形時における中子
成形コストの増加を招くこと無く、しかも、鋳型側に対
する中子の位置ずれを確実に規制出来る鋳造用中子の支
持構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、中子
の一端を鋳型側に形成された係合面上に載置して該中子
を鋳型内で位置決め支持する構造において、該中子が中
子造型用の分割型により成形され、鋳型内で支持された
中子の上記分割型による型割り方向に対し、上記鋳型側
の係合面が略平行に設定された中子の支持構造であっ
て、上記中子の一端に上記係合面に略直角な凹部が形成
されると共に、該凹部はその中子型割方向の壁面が開放
されて他の壁面で囲まれており、鋳型側の上記係合面に
は中子側凹部に嵌合可能な凸部が形成されていることを
特徴とする。
【0012】中子側には位置決め用の凹部が形成される
が、該凹部の中子型割方向の壁面は開放されており、従
って中子成形時に中子型と中子とが相互干渉することが
なく、該型の型割が可能となる。また中子の位置決め部
分は凹状であって、しかも壁面にて囲まれた形であるた
め、他物体との接触による摩耗変形のおそれなく、高い
位置決め精度を維持できる。上記係合面とは中子を受け
止め支持する平面を言い、上記分割形の型割方向に対し
略並行な面(即ち該分割型の型割面に対し略直角な面)
である。上記型割方向と係合面とはいくらかの角度を持
って配置されるのが普通であり、またその角度が比較的
大きなものであることも多くあることから、該型割方向
と係合面との角度関係を本発明においては直角に近いか
又は並行に近いかによって区分して捉えており、従って
上記略並行とは互いに45度以内の角度関係にあること
を称している。また上記中子側凹部が上記係合面に対し
略直角であるとは、該係合面に略直角な方向に深さを有
することを意味する。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の鋳造用
中子の支持構造において、前記中子側凹部はその壁面が
前記型割り方向を開放した略コ字形に形成されているこ
とを特徴とする。上記凹部を囲む壁面を略コ字形として
該凹部を覆う形状とすることにより、該凹部の摩耗を最
も効果的に防止できる。このコ字形にはU字形等、多少
の変形も含まれ得る。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の鋳造用中子の支持構造において、前記中子側凹部
は、前記中子の一端において、前記分割型による割り面
を境とする一側に独立して形成されているていることを
特徴とする。中子の一端に形成される中子側凹部が分割
型による割り面を境とする一側に独立して形成されるの
で、凹部が該割面の両方に跨って形成されることなく、
従って該凹部および中子形成型の構造を単純化出来る。
【0015】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載の鋳造用中子の支持構造において、前記係合面が傾
斜面であり、前記中子側凹部は、該傾斜面の下位側に対
応する位置に配設されていることを特徴とする。上記係
合面が傾斜面であるとき、中子側凹部が該傾斜面の下位
側に配置されることによって、該凹部の壁面と鋳型側凸
部とが当接係合し、自重による中子の位置ずれが防止さ
れる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
記載の鋳造用中子の支持構造において、前記中子側凹部
およぴ前記鋳型側凸部はそれぞれ前記型割り方向に対応
して互いに逆側の2箇所に設けられていることを特徴と
する。上記逆側にも凹部を設けることにより、他側の凹
部の開放された壁面の位置決め機能を補い、前後左右方
向に確実な位置決めを行うことができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
記載の鋳造用中子の支持構造において、前記中子は内燃
機関のシリンダヘッドにおいて該シリンダヘッドの燃焼
室側からロッカカバー側に貫通する吸気ポートを鋳造成
形するためのものであり、前記係合面は上記ポートの燃
焼室側開口部に対応する位置に形成されていることを特
徴とする。上記の如き内燃機関において鋳造時の吸気ポ
ート用中子の位置決めが可能となり、特に該ポートの最
も精度を要求される燃焼室側開口において、確実な形状
の鋳物製品を実現できる。
【0018】請求項7の発明は、請求項1、2、3、5
又は請求項6記載の鋳造用中子の支持構造において、前
記係合面は略水平に形成されることを特徴とする。中子
を載置する鋳型側に形成された係合面が水平に形成され
るので、中子の一端側の上下方向のずれが排除される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1には本発明の適用された鋳造
用中子の支持構造を採用して鋳造されたシリンダヘッド
20を示した。ここでのシリンダヘッド20は、直列4
気筒で、吸排気弁が各一対の4バルブ方式で、縦渦流式
のガソリンエンジン(以後単にエンジンと記す)に採用
されている。
【0020】このシリンダヘッド20は図示しない燃焼
室に縦渦流(スワール)を生成すべく、シリンダヘッド
の燃焼室側(図1において下側)からロッカカバー側
(図1において上側)に貫通する縦向きの吸気ポート2
1を形成され、シリンダヘッドの燃焼室側(図1におい
て下側)からシリンダヘッドの右側壁201側に横向き
に延びる排気ポート22を形成され、これら吸排気ポー
ト21,22は各一対ずつ各気筒対向部にそれぞれ形成
される。このようなシリンダヘッド20は図5に示すよ
うな金型及び中子を用い鋳造されている。
【0021】ここでの鋳造装置は、シリンダヘッド20
の外形を形成する複数の金型と、鋳物の内部空間を形成
する複数の中子とから構成されている。金型は主型とな
る下型23、前寄型24、後寄型25、右寄型26、左
寄型27からなり、各金型は図示しない駆動シリンダに
よって各矢印方向に移動可能に構成されている。各中子
の内、吸排気ポート中子28,29、ウオータジャケッ
ト中子30、押湯中子31はそれぞれ図1、図5に示す
形状を成す。ここでの吸排気ポート中子28,29は周
知の中子成型機(図示せず)により、その一成形サイク
ルで同時に成形されるように構成されている。即ち、図
6に示すように、図示しない中子成型機の基台に支持さ
れた固定型基枠33には吸排気ポート中子28,29用
の両固定分割型34,35を一体的に装着し、可動型基
枠37には吸排気ポート中子28,29用の両可動分割
型38,39を一体的に装着している。
【0022】ここで、固定型基枠33に対し可動型基枠
37の摺動部371はガイドレール40に沿って相対的
に接離可能であり、しかも、離脱した可動型基枠37は
摺動部371に支持された回転ピン46中心に90度上
方に回転して、可動型基枠37を上向けに支持できる。
更に、固定型基枠33及び可動型基枠37とも一体的に
回転中心線L1回りに180°ずつ切換え回転可能に支
持されている。このため、図6に示すように、吸気ポー
ト中子28の固定分割型34及び可動分割型38が上方
に、排気ポート中子29の固定分割型35及び可動分割
型39が下方に、或いは吸気ポート中子28の両分割型
34、38が下方に、排気ポート中子29の両分割型3
5,39が上方にそれぞれ配置される。
【0023】ここで、型締め済の吸気ポート中子28の
固定分割型34及び可動分割型38の開口mが上向きで
配置されると、同開口mより鋳砂が吹き込まれ、逆に、
排気ポート中子29の固定分割型35及び可動分割型3
9の開口nが上向きで配置されると、同開口nより鋳砂
が吹き込まれる。なお、上方に位置した各開口m,nよ
り型締め済の各分割型内に吹き込まれた鋳砂は所定時間
加熱されると、図3に示すように、型締め済の両分割型
内で中心部分Cを除いて厚皮状を成して固形化し、吸排
気ポート中子28,29(図3には吸気ポート中子のみ
示した)となる。
【0024】ここで、吸排気ポート中子28,29の両
分割型35,39が下方に保持された場合、図3に示す
ように、型締め済の両分割型内で固形化していない中心
部分Cの鋳砂が、吸排気ポート中子28,29(図3に
は吸気ポート中子のみ示した)それぞれの開口m,nよ
り外部に流下して排除され、吸排気ポート中子28,2
9は椀部側が開口する中空棒状体として成形される。な
お、このような吸排気ポート中子28,29は、これら
が鋳込み時にそれ自体の発生するガスを中心部分Cの空
間を通過させ、スムーズに外部に排除することとなる。
ところで、吸気ポート中子28は図1乃至図3及び図7
に示すように形成され、排気ポート中子29は図1に示
すように形成される。なお、ここでの排気ポート中子2
9は、図10に示した従来のものと同様の形状のため、
ここではその説明を略す。図7に示すように、吸気ポー
ト中子28は、1つのシリンダヘッド20で用いる各2
本の吸気ポート中子単体281,282を4対備え、こ
れら吸気ポート中子単体281,282の一端側が各棒
状の腕部283によって一体的に連結される。なお、腕
部283の両側端には載置壁284がそれぞれ形成さ
れ、両載置壁284が下型23の前後壁体231上の凹
部232に嵌合され、吸気ポート中子28全体の位置規
制をするように構成される。
【0025】各吸気ポート中子単体281,282の下
端は、下型23の燃焼室対向部sに位置する係合面f上
に載置される。この係合面fとの対向端には図2
(a),(b)に示すような略コ字形の下向き凹部4
7、上向き凹部48が係合面fに対し、略直角となるよ
うに、しかも、互いに逆側の2箇所に形成される。ここ
で、係合面fは固定及び可動分割型34,38の型割り
方向A1、A2に対し、略平行、即ち、ここでは、係合
面fの図1における水平面に対し所定の傾斜角θを保つ
場合も略平行と見做す。
【0026】図1においての係合面fは左下がりの傾斜
角θの面であり、傾斜面の下位側に対応する位置に下向
き凹部47が配置される。更に、下向き凹部47と上向
き凹部48とは各吸気ポート中子単体281,282の
型割り方向A1,A2によって決まる割り面Fを境にし
て独立して逆位置に形成されている。この下向き凹部4
7及び上向き凹部48は係合面f上の下凸部49に、上
向き凹部48は係合面f上の上凸部50にそれぞれ嵌合
するように形成される。この場合、下向き凹部47はそ
の中子型割方向A1の壁面が開放され、上向き凹部48
はその中子型割方向A2の壁面が開放され、他の壁面は
下凸部49や上凸部50に当接可能に形成されている。
【0027】ここで固定分割型34(図6、図8参照)
及び可動分割型38(図6、図9参照)は、型締め時に
1つのシリンダヘッド20で用いる4気筒分の吸気ポー
ト中子28の各吸気ポート中子単体281,282とこ
れらを結合する腕部283を一体成形するよう形成さ
れ、それぞれ腕部用凹部342,382と、複数の各長
溝部343,383とを備える。特に、各長溝部34
3,383の端部には下向き凹部47、上向き凹部48
を成形する凹部成形部341及び凹部成形部381が形
成されている。なお、図8、図9中の符号L2は型基準
面を示す。
【0028】このような固定分割型34及び可動分割型
38を用いての吸気ポート中子28の成形時には、同時
に排気ポート中子29も成形されるが、ここでは吸気ポ
ート中子28を主に説明する。固定分割型34及び可動
分割型38が型締めされ、各開口mより鋳砂が供給さ
れ、加熱され、吸気ポート中子28の成形が進むと、次
いで、固定分割型34及び可動分割型38が下方一に切
換え配備され、逆に、排気ポート中子29側の固定分割
型35及び可動分割型39が上向きに配置され、同様に
鋳砂込めが成さ、加熱され、次いで固定分割型35及び
可動分割型39が下向きに配置さる。これによって、吸
排気ポート中子28,29の成形が完了する。なお、こ
の間、開口m,nが下向きの際に吸排気ポート中子2
8,29内の固化しない鋳砂が外部に排除される。
【0029】吸排気ポート中子28,29の成形が完了
した後、中子型割がなされる。この時、図4に示すよう
に、固定分割型34の凹部成形部341、可動分割型3
8の凹部成形部381が各型割方向A1、A2に相対移
動する。この場合、成形された両凹部47,48が略コ
字形で、その中子型割方向A1、A2の各壁面のみが開
放されるため、スムーズに両凹部47,48その他の壁
面より凹部成形部341,381が離脱出来、凹部成形
部341,381との干渉を確実に排除できる。
【0030】このため、この吸気ポート中子28用の固
定及び可動分割型34,38を用いれば、この吸気ポー
ト中子28を容易に量産出来、中子成形のコスト増を防
止できる。更に、このように成形された吸気ポート中子
28の金型への組込時において、下向き凹部47のその
他の壁面が下型23の係合面f上の下凸部49(図1参
照)に確実に係合出来、傾斜した係合面f上にずれなく
支持される。更に、この場合、係合面f上の下凸部49
と上凸部50とが下向き凹部47及び上向き凹部48に
嵌合し、吸気ポート中子28の下端のくびれ部51を確
実に挟持出来る、このため、下型23側に対する吸気ポ
ート中子28の下端側の位置ずれをより確実に規制で
き、精度の良い吸気ポート21を備えたシリンダヘッド
20を鋳造出来る。
【0031】上述のところにおいて、図1のシリンダヘ
ッド20は直列4気筒用であったがその他の気筒数のエ
ンジンに本願発明を適用出来、この場合、同様の作用効
果が得られる。更に、図1のシリンダヘッド20の鋳造
に用いる吸気ポート中子28は下型23の燃焼室対向部
s上の傾斜角θの係合面fに載置されるものであった
が、この燃焼室対向部s上の係合面fの傾斜角θがゼロ
の場合であってもよく、この場合、吸気ポート中子28
の下端部は水平の係合面fに当接することによって、上
下変位することが無く、このような金型内に吸気ポート
中子28が組み込まれた場合、同中子の位置精度をより
向上出来る。
【0032】更に、図1のシリンダヘッド20の鋳造に
用いる吸気ポート中子28の吸気ポート中子単体28
1,282の各下端には下向き凹部47と上向き凹部4
8が形成されていたが、場合により吸気ポート中子単体
281,282に下向き凹部47のみを形成してもよ
い。或いは、吸気ポート中子単体281,282に下向
き凹部47を形成するとともに、両側端の各1本の吸気
ポート中子単体281,282のみには上向き凹部48
も形成するという構成を採ってもよく、何れの場合も、
固定分割型34及び可動分割型38の構造の簡素化を図
れる。
【0033】更に、上述の中子成形においては1つのシ
リンダヘッド20で用いる吸気ポート中子28と排気ポ
ート中子29を一成形サイクルで同時に成形するもので
あったが、これに限らず、吸気ポート中子28や排気ポ
ート中子29をそれぞれ単独に成形するようにした装置
に本発明を適用しても良い。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、鋳型側に
形成された係合面と対向する中子の一端側に、係合面に
略直角な凹部が形成されると共に、該凹部はその中子型
割方向の壁面が開放されて他の壁面で囲まれており、分
割型による中子成形の際の中子型割時において、分割型
と凹部の壁面との干渉を排除でき、しかも凹部の他の壁
面が係合面上の凸部に嵌合して鋳型側に対する中子の位
置ずれを規制することができる。また中子側の位置決め
部分である凹部は、凹部であるが故に中子の搬送時等に
も他の物体と容易に接触しないので、容易に摩耗せず、
該摩耗による位置決め精度の狂いを確実に防止できる。
【0035】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
鋳造用中子の支持構造において、中子の一端側に係合面
に略直角に形成される凹部が略コ字形のため、該凹部が
3方の壁面によって囲まれる形となり、凹部内の摩耗が
効果的に防止され、高い位置決め精度が要求される。ま
た鋳型側の凸部を中子側凹部で挾むような形となるの
で、鋳型側に対する中子の位置ずれをより確実に規制出
来る。
【0036】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の鋳造用中子の支持構造において、中子の一
端に形成される中子側凹部が分割型による割り面を境と
する一側に独立して形成されるので、1つの中子形成用
分割型に1つの凹部形成部を形成すれば良く、該分割型
及び中子の形状が単純で製造容易となる。
【0037】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3記載の鋳造用中子の支持構造において、鋳型側に
形成された係合面上に載置される中子はその一端側に形
成される中子側凹部が傾斜面の下位側に対応する位置に
配設されているので、この中子が自重で係合面の下位側
にずれようとすると中子側凹部が係合面上の凸部により
確実に移動を阻止できる。このため、鋳型側に対する中
子の位置ずれをより確実に規制することができる。
【0038】請求項5の発明によれば、請求項1乃至請
求項3記載の鋳造用中子の支持構造において、型割り方
向に対応して互いに逆側の2箇所に設けられた鋳型側凸
部が2ヵ所の中子側凹部に嵌挿出来、その2箇所に設け
られた鋳型側凸部が中子側凹部の間の部位を確実に挟持
出来る。このため、鋳型側に対する中子のの一端側の位
置ずれをより確実に規制することができる。
【0039】請求項6の発明によれば、請求項1乃至請
求項5記載の鋳造用中子の支持構造において、シリンダ
ヘッドの燃焼室側からロッカカバー側に貫通する吸気ポ
ートを鋳造成形する中子は、シリンダヘッドの鋳造時に
おいて、鋳型側に形成されると共に燃焼室側開口部に対
応する位置の係合面に対して縦向きに載置されるが、こ
の場合であっても、吸気ポート中子を確実に、位置決め
支持でき、また特に位置決め精度が要求される燃焼室開
口部分の位置決めが確実となる。
【0040】請求項7の発明によれば、請求項1乃至請
求項5記載の鋳造用中子の支持構造において、中子を載
置する鋳型側に形成された係合面が水平に形成されるの
で、中子の一端側の上下方向のずれが排除される。この
ため、中子の一端側のずれ規制精度がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された鋳造用中子の支持構造を採
用して鋳造されたシリンダヘッドの断面図である。
【図2】図1の鋳造用中子の支持構造で用いる鋳造用中
子の要部断面図で、(a)は図1のX−X線断面図、
(b)は図1相当の部分断面図である。
【図3】図1の鋳造用中子の支持構造で用いる鋳造用中
子の成形状態での側面図である。
【図4】図1の鋳造用中子の支持構造で用いる鋳造用中
子の成形用分割型の部分断面図である。
【図5】図1のシリンダヘッドの鋳造用金型の分解斜視
図である。
【図6】図1中の鋳造用中子の成形機における固定分割
型及び可動分割型の作動説明図である。
【図7】図1のシリンダヘッドの鋳造に用いる鋳造用中
子の全体平面図である。
【図8】図6の固定分割型の要部拡大断面図である。
【図9】図6の可動分割型の要部拡大断面図である。
【図10】従来の鋳造用中子の支持構造を採用して鋳造
されたシリンダヘッドの断面図である。
【図11】図10のシリンダヘッドの鋳造に用いる吸気
ポート中子の端部を示し、(a)は要部正面図、(b)
は要部側面図を示す。
【図12】従来の吸気ポート中子の端部の成形を想定し
た場合における、同部分の断面図である。
【符号の説明】
20 シリンダヘッド 21 吸気ポート 22 排気ポート 23 下型 28 吸気ポート中子 29 排気ポート中子 34 吸気ポート中子の固定側分割型 38 吸気ポート中子の可動側分割型 47 下向き凹部 48 上向き凹部 49 下凸部 50 上凸部 f 係合面 A1,A2型割り方向 F 割り面 L1 中子成形機の回転中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 喜実 東京都大田区下丸子四丁目21番1号・三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中子の一端を鋳型側に形成された係合面上
    に載置して該中子を鋳型内で位置決め支持する構造にお
    いて、該中子が中子造型用の分割型により成形され、鋳
    型内で支持された中子の上記分割型による型割り方向に
    対し、上記鋳型側の係合面が略平行に設定された中子の
    支持構造であって、上記中子の一端に上記係合面に略直
    角な凹部が形成されると共に、該凹部はその中子型割方
    向の壁面が開放されて他の壁面で囲まれており、鋳型側
    の上記係合面には中子側凹部に嵌合可能な凸部が形成さ
    れていることを特徴とする鋳造用中子の支持構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の鋳造用中子の支持構造にお
    いて、 前記中子側凹部はその壁面が前記型割り方向を開放した
    略コ字形に形成されていることを特徴とする鋳造用中子
    の支持構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の鋳造用中子の
    支持構造において、 前記中子側凹部は、前記中子の一端において、前記分割
    型による割り面を境とする一側に独立して形成されてい
    るていることを特徴とする鋳造用中子の支持構造。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の鋳造用中子の
    支持構造において、 前記係合面が傾斜面であり、前記中子側凹部は、該傾斜
    面の下位側に対応する位置に配設されていることを特徴
    とする鋳造用中子の支持構造。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3記載の鋳造用中子の
    支持構造において、 前記中子側凹部およぴ前記鋳型側凸部はそれぞれ前記型
    割り方向に対応して互いに逆側の2箇所に設けられてい
    ることを特徴とする鋳造用中子の支持構造。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載の鋳造用中子の
    支持構造において、 前記中子は内燃機関のシリンダヘッドにおいて該シリン
    ダヘッドの燃焼室側からロッカカバー側に貫通する吸気
    ポートを鋳造成形するためのものであり、前記係合面は
    上記ポートの燃焼室側開口部に対応する位置に形成され
    ていることを特徴とする鋳造用中子の支持構造。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、5又は請求項6記載の
    鋳造用中子の支持構造において、 前記係合面は略水平に形成されることを特徴とする鋳造
    用中子の支持構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000771A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Daihatsu Motor Co Ltd 鋳造製シリンダヘッドにおけるポート用中子の構造
CN100444988C (zh) * 2005-11-02 2008-12-24 沈阳铸造研究所 一种制备整体制芯模具的方法
US8434546B1 (en) 2010-03-30 2013-05-07 Honda Motor Co., Ltd. Casting mold core retention device and method
JP2015080801A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 本田技研工業株式会社 鋳造用金型装置
CN105436416A (zh) * 2015-12-17 2016-03-30 南车戚墅堰机车车辆工艺研究所有限公司 一种单进出水环偏芯中间壳的组芯方法

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