JPH1071406A - 圧延用リングロール - Google Patents
圧延用リングロールInfo
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- JPH1071406A JPH1071406A JP22949496A JP22949496A JPH1071406A JP H1071406 A JPH1071406 A JP H1071406A JP 22949496 A JP22949496 A JP 22949496A JP 22949496 A JP22949496 A JP 22949496A JP H1071406 A JPH1071406 A JP H1071406A
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Abstract
止。 【構成】 ロール本体1に該本体の外周面に表面を露出
させて硬質リング2を装着した圧延用リングロールであ
って、硬質リング2は、外層3は超硬合金、内層4は鋳
鋼又は鋳鉄にて形成された2層構造であって、硬質リン
グの軸心を含み軸心に沿う断面において、硬質リング内
層4の断面積は硬質リングの全断面積の10〜30%であ
る。
Description
延に使用されるリングロールに関するものである。
棒材等の圧延に用いられるロールとして、超硬合金を環
状に形成した硬質リングをロール本体に嵌めて機械的に
組み立てたリングロールが実施されている。
することは以下の問題がある。 超硬合金製リングは高価であり、コスト高を招来す
る。 超硬合金製リングは重量が嵩み、ロール本体への装着
作業性が悪い。 超硬合金製リングは靭性がないために、耐衝撃性に乏
しく、使用中の破損事故を招来する。 超硬合金製リングは焼嵌めによるロール本体への取付
けができない。 本発明は、硬質リングを2層構造とすることにより、上
記問題を解決できる圧延用リングロールを明らかにする
ものである。
ルは、ロール本体(1)の外周面に硬質リング(2)を装着
した圧延用リングロールであって、硬質リング(2)は、
外層(3)は超硬合金、内層(4)は鋳鋼又は鋳鉄にて形成
された2層構造であって、硬質リングの軸心を含み軸心
に沿う断面において、硬質リング内層(4)の断面積は硬
質リングの全断面積の10〜30%であることを特徴と
する。
グ内層(4)が超硬合金よりも安価な鋳鋼又は鋳鉄にて形
成されているため、リング全体を超硬合金にて形成した
ものよりも安価に製造でき、リングロール全体の製造コ
ストを低減できる。鋳鋼又は鋳鉄は超硬合金よりも軽量
であるため、リング全体を超硬合金にて形成したものよ
り軽量にでき、ロール本体(1)への装着作業性を向上で
きる。鋳鋼又は鋳鉄は超硬合金に比べると靭性があり、
リングに対する耐衝撃性を向上でき、使用中の破損事故
を防止できる。リング内層(4)は、鋳鋼又は鋳鉄である
から焼嵌めによるロール本体(1)への組込が可能とな
る。
の鋳鋼又は鋳鉄に比べて熱膨張係数が小さいため、超硬
合金を鋳込んでリングを製造する際、冷却工程中に、外
層(3)と内層(4)の熱膨係数の差によって応力が発生
し、内層(4)と外層(3)の境界部から外層(3)に割れが
生じる。
リング(2)の軸心を含み軸心に沿う断面において、リン
グ内層(4)の断面積はリングの全断面積の30%以下と
することにより、内層(4)と外層(3)の境界部に発生す
る剪断応力を外層(3)の破壊強度以下にでき、以てリン
グの割れを防止を実現できた。リング内層(4)の断面積
がリングの全断面積の10%以下となると、前記経済効
果、軽量化等の効果が生じ難い。
図面に沿って詳述する。図1は、ロール本体(1)の外周
に複数の硬質リング(2)を嵌め込み機械的に固定したリ
ングロールの一例を示している。図2は、硬質リング
(2)の軸心を含み軸心に沿う断面を示している。
(3)と内層(4)の2層構造であり、外層(3)は超硬合
金、内層(4)は鋳鋼又は鋳鉄によって形成され、図2の
断面において、硬質リング内層(4)の断面積は硬質リン
グの全断面積の10〜30%である点である。
iメッキ(予熱加熱時の酸化防止のため)。 外層を650℃に予備加熱(溶湯鋳造時の熱衝撃による
外層の割れ防止のため)。 外層に対して溶融内層材料を鋳込んで静置鋳造し、
外層と内層を複合一体化、溶湯鋳込み温度は1660℃(外
層の超硬合金は1320℃付近で液相が発生するため、外層
との溶着のためには鋳込み温度は1400℃程度は必要)。 外層と内層が複合一体化したリングを焼入れ温度98
0℃、焼戻し温度570℃で熱処理し、徐冷。
r 1重量% 寸法:外径φ210mm、内径φ140mm 熱膨張係数:7×10-6(℃-1) 但し室温から600℃までの
平均熱膨張係数 引張強度:538MPa(圧裂試験) 重量:19.5kg
の平均熱膨張係数 引張強度:679MPa 靭性伸び:18% 重量:2.5kg
リング内層(4)が超硬合金よりも安価な鋳鋼又は鋳鉄に
て形成されているため、リング全体を超硬合金にて形成
したものよりも安価に製造でき、リングロール全体の製
造コストを低減できる。鋳鋼又は鋳鉄は超硬合金よりも
軽量であるため、リング全体を超硬合金にて形成したも
のより軽量にでき、ロール本体(1)への装着作業性を向
上できる。鋳鋼又は鋳鉄は超硬合金に比べると靭性があ
り、リングに対する耐衝撃性を向上でき、使用中の破損
事故を防止できる。リング内層(4)は、鋳鋼又は鋳鉄で
あるから焼嵌めによるロール本体(1)への組込が可能と
なる。
の鋳鋼又は鋳鉄に比べて熱膨張係数が小さいため、超硬
合金を鋳込んでリングを製造する際、冷却工程中に、外
層(3)と内層(4)の熱膨係数の差によって応力が発生
し、内層(4)と外層(3)の境界部から外層(3)に割れが
生じる。
を求め、硬質リング(2)の軸心を含み軸心に沿う断面に
おいて、リング内層(4)の断面積はリングの全断面積の
30%以下とすることにより、内層(4)と外層(3)の境
界部に発生する剪断応力を外層(3)の破壊強度以下にで
き、以てリングの割れを防止できるものである。
生の計算]超硬合金と鋳鋼材を高温で複合一体化した
後、熱膨張差により冷却中に発生する応力を計算する。
超硬合金よりも鋳鋼材の方が熱膨張係数が大きいため、
冷却過程で超硬合金には圧縮、鋳鋼材には引張りの応力
が発生する。
う膨張があるため、600℃以下での超硬合金と鋳鋼材と
の熱膨張差が問題となる。ここでΔT=600℃とする。
超硬合金と鋳鋼材の常温から600℃の間の平均熱膨張率
の差をΔα=7×10-5(℃-1)とすると全歪み量はε=Δ
α・ΔT=0.42%となる。
に、常温になった時点での超硬合金および鋳鋼材に発生
する応力をσ1,σ2(σ1は圧縮応力,σ2は引張応力) 超硬合金側および鋳鋼側の歪み量をε1,ε2 超硬合金および鋳鋼材のヤング率をE1,E2 超硬合金および鋳鋼材の断面積をS1,S2とすると、
いようにするための鋳鋼材の断面積比率を求める。図
4、図5に示す如く、鋳鋼材の断面積比率を30%以下
にすると超硬合金の外層と鋳鋼の内装との境界部に発生
する剪断応力が超硬合金の材料強度538MPa以下となり、
破壊しない。
積の10%以下となると、前記経済効果、軽量化等の効
果が生じ難い。本発明は上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形
が可能である。
る。
の説明図である。
応力の計算表である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ロール本体(1)の外周面に硬質リング
(2)を装着した圧延用リングロールであって、硬質リン
グ(2)は、外層(3)は超硬合金、内層(4)は鋳鋼又は鋳
鉄にて形成された2層構造であって、硬質リングの軸心
を含み軸心に沿う断面において、硬質リング内層(4)の
断面積は硬質リングの全断面積の10〜30%であるこ
とを特徴とする圧延用リングロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22949496A JP3698829B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 圧延用リングロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22949496A JP3698829B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 圧延用リングロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071406A true JPH1071406A (ja) | 1998-03-17 |
JP3698829B2 JP3698829B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=16893054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22949496A Expired - Fee Related JP3698829B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 圧延用リングロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3698829B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP22949496A patent/JP3698829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3698829B2 (ja) | 2005-09-21 |
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