JPH1071402A - 鋼板の調質圧延方法およびその設備 - Google Patents

鋼板の調質圧延方法およびその設備

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JPH1071402A
JPH1071402A JP22979796A JP22979796A JPH1071402A JP H1071402 A JPH1071402 A JP H1071402A JP 22979796 A JP22979796 A JP 22979796A JP 22979796 A JP22979796 A JP 22979796A JP H1071402 A JPH1071402 A JP H1071402A
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浩志 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 鋼板プロセスラインでのロールマークの発
生を抑制してしかも自動表面検査装置が誤認識しがちな
液残りの発生を防止する。 【解決手段】 プロセスライン上の鋼板20を調質圧延機
2により調質圧延する時に鋼板に純水を噴射し、さらに
好ましくは調質圧延停止時には純水に代えて調質液を噴
射し、調質圧延後に鋼板を鋼板乾燥機3で強制乾燥した
後に自動表面検査装置5を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼板の調質圧延
方法およびその設備に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の連続焼鈍ライン等のプロセスライ
ンにおいては、表面品質保証の観点から、検査員による
目視検査、あるいは自動表面検査装置による自動検査に
よってオンラインで鋼板表面の疵を検出し、直ちに上流
にフィードバックして発生原因を除去する態勢がとられ
ている。近年は、省力化に加え動点検出性能の優位性か
ら、自動表面検査装置が使用されることが多い。
【0003】一方、プロセスライン出側の自動表面検査
装置の上流では、鋼板の平坦度を確保するために調質圧
延が行われる。これは、図3に示すように、例えば上下
にワークロール(WR)、中間ロール(IMR)、バッ
クアップロール(BUR)をそれぞれ配した6重の調質
圧延機を用いて行われるが、圧延時にダル粉とよばれる
異物が発生して鋼板20にロールマークとよばれる表面疵
を発生させる原因となるので、入側に調質液供給ノズル
24を配置して、主に鋼板20とワークロールとの噛込み部
に調質液(潤滑・洗浄等の目的で多用される鉱物油)を
噴射し、出側にエアワイパ18を配置してエア噴射により
用済みの調質液をエアワイピングするという調質圧延方
式によって、ダル粉の除去が図られている。
【0004】しかし、この方式では用済み調質液が十分
に除去されず、図4に示すように、種々の形態で鋼板20
の表面上に残る(液残りという)。このような液残りが
あると、そのサイズやコントラストによっては自動表面
検査装置はこれを表面疵と誤認識し、検出警報を発して
工程を攪乱することがある。これを回避しようとして調
質液の噴射量を減らすと、今度はロールマークが発生す
る。
【0005】そのため、調質液を使用しない調質圧延方
式、例えば図5に示すようなドライスキンパス方式も考
えられている。これは、ロールポリッシャ23により適時
ロール研磨を行うとともに発生したダル粉を吸引すると
いう方式であり、鋼板20表面上に液残りがなく、したが
って自動表面検査装置が誤認識する懸念はないが、調質
液を利用して随時行っていたミル(圧延機)洗浄ができ
なくなるのでロールマークが多発する。
【0006】このように従来の技術では、自動表面検査
装置の誤認識をなくそうとすると、ロールマークをなく
すことが困難になるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記従来技術の問題を解決し、プロセスラインでのロール
マークの発生を抑制してしかも自動表面検査装置が誤認
識しがちな液残りの発生を防止できる鋼板の調質圧延方
法およびその設備を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、鋼板の調質
圧延時に鋼板に純水を噴射し、さらに好ましくは調質圧
延停止時には純水に代えて調質液を噴射し、しかる後に
鋼板を強制乾燥することを特徴とする鋼板の調質圧延方
法である。この発明ではさらに、調質圧延後強制乾燥前
に鋼板をエアワイピングすることが好ましい。
【0009】また、この発明は、鋼板の調質圧延機と、
この調質圧延機の入側に液体を噴射できる噴射ノズル
と、この噴射ノズルに純水と調質液とを切換供給できる
液切換装置と、この液切換装置に純水および調質液をそ
れぞれ供給できる純水タンクおよび調質液タンクと、調
質圧延機の下流に配設された鋼板乾燥機とからなり、好
ましくはさらに調質圧延機と鋼板乾燥機の間で鋼板をエ
アワイピングできるエアワイパを備えたことを特徴とす
る調質圧延設備である。
【0010】
【発明の実施の形態】従来は、調質圧延時に調質液を噴
射していたのに対し、この発明では、純水を噴射するよ
うにした。発明者らは鋭意検討・実験を重ねて、調質圧
延時に調質液を噴射してダル粉を除去し、調質圧延後の
鋼板を強制乾燥して表面上の液残りを蒸発させると、調
質液の含有物が鋼板上に痕跡となって残るが、純水を用
いるとそのような痕跡が残らないという重要な知見を得
た。すなわち、かかる知見に基づいてなされたこの発明
によれば、調質圧延後の鋼板表面上の液残りがなくな
り、自動表面検査装置がこれを表面疵と誤認識するとい
う問題は解消する。
【0011】ただし、ライントラブル等で調質圧延機を
停止せざるを得ないときには、調質圧延機の回りで停止
した鋼板上に乗った純水によって錆が発生する可能性が
高い。そこで、このときには防錆成分も通常含有する調
質液に切り換えて噴射するのが好ましい。なお、純水の
純度は99%程度以上が望ましいが、純水中の含有物が板
面乾燥時に残らない程度であればよい。
【0012】また、ミル洗浄に際しては、通常の調質圧
延時と同様、純水を用いて洗浄すればよいが、洗浄効率
を高めるために流量を通常調質圧延時より多くしてもよ
い。図1はこの発明の実施に適したプロセスラインの全
体概念図であって、鋼板20は同図右側で図示しない処理
設備により酸洗、焼鈍、メッキ等の処理をされた後、出
側ルーパ1を経て調質圧延機2に送られ、材質・形状を
調整される。この調質圧延時に鋼板に、好ましくはロー
ルに対しても同時に、純水を噴射してダル粉を除去す
る。調質圧延後の鋼板20は、例えば温風ドライヤあるい
は電熱ドライヤ等の鋼板乾燥機3に送られ、そこで強制
乾燥されて表面に残る純水を蒸発除去され、しかる後に
自動表面検査装置5を通過して表面疵の有無を検査され
る。前記したように純水は鋼板20の乾燥後に痕跡を残さ
ないので、自動表面検査装置5は正しく表面疵のみを検
出することができる。鋼板20はこの後、ラインの運転室
6の脇を通過し、オイラ7、シヤー8を順次経てテンシ
ョンリール9,9aにより巻き取られる。
【0013】図2はこの発明の調質圧延設備に係る純水
供給系統図である。図2に示すように、調質圧延機2の
入側には主として鋼板20とワークロール(WR)との噛
込み部に液体を噴射する噴射ノズル17が配置され、この
噴射ノズル17の背後には液切換装置をなす三方弁16の出
口が接続され、三方弁16の二つの入口はそれぞれポンプ
15、15a を介して純水タンク13、調質液タンク14に接続
されている。なお、純水タンク13には純水11が、調質液
タンク14には純水11a および調質液原液12がそれぞれ供
給される。
【0014】この構成により、純水と調質液とを自在に
切り換えて噴射することができる。なお、21、22はそれ
ぞれ排液パン、排液配管である。同図には、さらに調質
圧延機2の出側に、主として鋼板20とワークロール(W
R)との噛出し部をエアワイピングできるエアワイパ18
を配備した形態を示している。これによれば、鋼板乾燥
機3(図1参照)の乾燥負荷が軽減されるのでさらに好
適である。なお、用済みの純水あるいは調質液をスムー
ズに排除するために樋等の排液経路を設けることも好ま
しい。
【0015】
【実施例】板厚0.5 〜2.3mm 、板幅 700〜1850mmの範囲
のサイズの自動車用鋼板を最大スピード 500mpm で通板
しながら焼鈍する連続焼鈍ラインに、この発明を図1、
図2に示した通りの形態で適用し、純水の噴射流量は、
噴射ノズルのヘッダ流量設定値で上部2.43l/min 、下部
3.60l/min とし、鋼板乾燥機には温風ドライヤを用いて
温風温度 100℃、温風噴射速度100m/sで運転した。
【0016】その結果、調質液のみを噴射していた従来
に比較して、プロセスラインから精整ラインを通過せず
に、直接出荷される比率が7%向上し、調質液の原単位
が純水を用いると98%削減され、ロールマーク発生頻度
が60%低減するという顕著な効果が得られた。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、鋼板のプロセスライ
ンにおいてロールマークの発生を抑制しながらしかも液
残りの発生を防止できて自動表面検査装置の誤認識を招
かないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に適したプロセスラインの全体
概念図である。
【図2】この発明の調質圧延設備に係る純水供給系統図
である。
【図3】従来の調質液噴射方式の説明図である。
【図4】液残りの形態説明図である。
【図5】従来のドライスキンパス方式の説明図である。
【符号の説明】
1 出側ルーパ 2 調質圧延機 3 鋼板乾燥機 5 自動表面検査装置 6 運転室 7 オイラ 8 シヤー 9,9a テンションリール 11,11a 純水 12 調質液原液 13 純水タンク 14 調質液タンク 15,15a ポンプ 16 三方弁(液切換装置) 17 噴射ノズル 18 エアワイパ 20 鋼板 21 排液パン 22 排液配管 23 ロールポリッシャ 24 調質液供給ノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の調質圧延時に鋼板に純水を噴射
    し、しかる後に鋼板を強制乾燥することを特徴とする鋼
    板の調質圧延方法。
  2. 【請求項2】 さらに、調質圧延停止時には純水に代え
    て調質液を噴射する請求項1記載の鋼板の調質圧延方
    法。
  3. 【請求項3】 さらに、調質圧延後強制乾燥前に鋼板を
    エアワイピングする請求項1または2記載の鋼板の調質
    圧延方法。
  4. 【請求項4】 鋼板の調質圧延機と、この調質圧延機の
    入側に液体を噴射できる噴射ノズルと、この噴射ノズル
    に純水と調質液とを切換供給できる液切換装置と、この
    液切換装置に純水および調質液をそれぞれ供給できる純
    水タンクおよび調質液タンクと、調質圧延機の下流に配
    設された鋼板乾燥機とからなることを特徴とする鋼板の
    調質圧延設備。
  5. 【請求項5】 調質圧延機と鋼板乾燥機の間で鋼板をエ
    アワイピングできるエアワイパをさらに備えた請求項4
    記載の調質圧延設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013119090A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Jfe Steel Corp 調質圧延装置および調質圧延方法

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