JPH1070894A - ブラシレスモータのセンサ位置判別方法 - Google Patents

ブラシレスモータのセンサ位置判別方法

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JPH1070894A
JPH1070894A JP8226538A JP22653896A JPH1070894A JP H1070894 A JPH1070894 A JP H1070894A JP 8226538 A JP8226538 A JP 8226538A JP 22653896 A JP22653896 A JP 22653896A JP H1070894 A JPH1070894 A JP H1070894A
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JP
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sensor
brushless motor
transistor
motor
voltage
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Application number
JP8226538A
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English (en)
Inventor
Shinobu Kamono
忍 加茂野
Yukitoshi Yamada
行利 山田
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータの回転を検知するセンサの
位置を自動的に判別してセンサの位置ずれを事前に把握
することにより、装置の信頼性及び性能を維持しかつ装
置の検査の際に調整工数等を低減する。 【解決手段】 モータ12の駆動素子であるパワートラ
ンジスタへの指示電圧とこのトランジスタのソース電圧
との位相からセンサ18の配置位置を判別すると共に、
位相が所定値以上の場合はセンサの配置ずれと判断し、
異常表示及びモータの停止を行う。この結果、装置の不
具合発生前に警告表示したり、モータを停止したりする
ことができ、従って装置の信頼性及び性能を維持でき
る。また、装置の検査の際のモータ位置調整時には調整
工数等を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
を用いた油圧式動力舵取装置に関し、特にブラシレスモ
ータの回転を検出するセンサの位置判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧式動力舵取装置では、油圧
ポンプを電動モータにより駆動し、車速等の車両走行条
件に応じた油圧によって所要のアシスト力を得ている電
動ポンプ式のものがある。このような動力舵取装置に用
いられる電動モータとしては、ブラシ付モータが多く用
いられていたが、整流子に摺接するブラシに摩耗が生じ
ブラシの定期的な点検・保守が必要になることから、近
年はブラシを無くしたブラシレスモータを用いるように
なっている。
【0003】ブラシレスモータを用いた油圧式動力舵取
装置では、車速或いは舵角,舵角速度と目標とするモー
タの回転数との関係を予めメモリに記憶しておく。そし
て、ロータ回転位置検出センサを介してロータ(即ち、
モータ)の回転を検出し、検出した実際の回転数とメモ
リの目標回転数との偏差を求め、偏差が常に所定値以下
(理想的には「0」)になるようにモータの回転数を制
御し、必要なアシスト力を得るようにしている。
【0004】図7はブラシレスモータ及びブラシレスモ
ータを駆動する駆動回路の一例を示す図であり、図中、
12がブラシレスモータ、Q1〜Q6がブラシレスモー
タ12を駆動するパワートランジスタである。ブラシレ
スモータ12を回転駆動する場合、6個のトランジスタ
Q1〜Q6のうち、上段のパワートランジスタQ1〜Q
3の中から任意のトランジスタを選択してオンすると同
時に、下段のパワートランジスタQ4〜Q6の中からも
任意のトランジスタを選択してオンするような動作を順
次繰り返して、モータ12内の各電機子コイルの通電と
通電方向の変化を行うことで、モータ12の図示しない
ロータを所定の回転速度で回転させる。
【0005】なお、各トランジスタをオンさせる場合、
上段の例えばトランジスタQ1とこれに直列接続される
下段のトランジスタQ4とを同時にオンすると、トラン
ジスタQ1,Q4がショートして破壊するため、互いに
直列接続され対となるトランジスタは同時にオンしない
ように制御する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブラシレス
モータを駆動する場合は、実際にはモータの回転を検知
する図示しないセンサ(例えば、ホール素子からなる3
個のセンサデバイス)からの出力に基づいて各トランジ
スタのオン・オフ制御が行われるため、1つのパワート
ランジスタの動作に着目したとき、例えばこのパワート
ランジスタQ1をオンするために図8(a)に示すよう
な指示電圧を与えても、上記センサを構成する3個のホ
ール素子が120゜づつ均等な間隔で配置されていない
場合は、パワートランジスタQ1のゲート電圧の波形は
図8(b),(c)の点線で示すように、同図(a)の
指示電圧波形からずれ、従ってモータ12を駆動するト
ランジスタQ1のソース電圧波形も同図(b),(c)
の実線で示すように指示電圧波形からずれる。
【0007】この結果、ブラシレスモータの回転数が規
定の回転数に達しないという問題を生じると共に、例え
ばトランジスタQ1に対するオフ指示を行った時点でも
トランジスタQ1は実際にはオン状態が一定時間継続し
ており、この時間内にトランジスタQ4をオンすると、
両トランジスタQ1,Q4ではそれぞれソース・ドレイ
ン間が短絡されることになってトランジスタが破壊する
恐れがある。
【0008】このため、工場における装置の検査時等で
は、予めロータ位置を検出するセンサをある適切な位置
に配置してモータを一定時間運転させその回転数を別途
の検出装置で検出させると共に、この検出状況とこのと
きのモータ電流等をモニターするようにしてセンサ位置
の調整を行っているが、多くの調整工数を必要としかつ
別途の回転数検出装置が必要になるため装置のコストが
上昇するという問題があった。また、こうしてセンサが
最適位置に調整された後でも、ブラシレスモータを長い
期間運転していると、センサ位置が正規な位置から次第
にずれて上述したモータの回転数不良等が生じるという
問題もあった。従って本発明は、ブラシレスモータの回
転を検知するセンサの位置を特別な検出手段を用いずに
自動的に判別してセンサ位置のずれを的確に把握するよ
うにして、装置の検査時等の際の調整工数等を低減する
と共に、装置の信頼性及び性能の維持を図ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本発明は、ブラシレスモータと、ブラシレスモー
タの回転位置を検出するセンサと、複数の上段パワート
ランジスタと、複数の下段パワートランジスタとを備
え、各上段パワートランジスタのソース出力と各下段パ
ワートランジスタのドレイン入力間にブラシレスモータ
の多相コイルを接続して多相全段全波駆動によりブラシ
レスモータを回転駆動する装置において、上段パワート
ランジスタへの動作指示電圧とこのパワートランジスタ
のソース電圧(バイポーラトランジスタの場合はエミッ
タ電圧)との位相からセンサの配置位置を判別するよう
にした方法である。また、上記の位相が所定時間を越え
る場合はセンサの配置ずれと判断し、異常表示及びブラ
シレスモータの停止を行うようにしたものである。ま
た、上段パワートランジスタへの動作指示電圧とこのパ
ワートランジスタのソース電圧とを監視しセンサの最適
配置位置を判別するようにした方法である。また、位相
を監視し、位相が所定時間を越える場合は表示を行うも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。図6は本発明を適用した油圧式動力舵取装
置の構成を示す図であり、図中において、1はこの装置
の本体部である。装置本体部1は、自動車の左、右操舵
輪2,2にナックルアームを介して連結されるタイロッ
ド3が設けられている。この装置本体部1は、詳細な図
示は省略するが、周知のように舵取りハンドル4での舵
取り操作がステアリングシャフト5により伝達されるこ
とにより油圧流路を切換える流路切換弁と、舵取り操作
をタイロッド3側に伝達する伝達部と、左、右室のいず
れかに油圧を導入することで舵取り操作に応じたアシス
ト力を発生させるパワーシリンダを備えている。また、
6はメインバッテリ、7は補助バッテリ、8はスイッチ
である。
【0011】また、10は電動モータにより駆動されて
装置本体部1に圧油を送るオイルポンプ部であり、ベー
ン型のオイルポンプ11とこれを駆動する電動モータで
あるDCブラシレスモータ12と、ポンプ11の周囲を
覆うケーシングによるオイルタンク13によって構成さ
れる。ここで、ブラシレスモータ12を駆動制御するた
めに、スイッチ8を介して補助バッテリ7に接続された
シグナルコントローラ14と、このシグナルコントロー
ラ14によってブラシレスモータ12に駆動電流を供給
するパワーコントローラ15が設けられている。このパ
ワーコントローラ15はメインバッテリ6から電源が供
給されている。
【0012】また、16は車速を検出する車速センサ、
17は舵取り操作に伴なう舵角、舵角速度を検出する操
舵角センサ、18は互いに120゜づつの間隔で配置さ
れる3個のホール素子からなるブラシレスモータ12の
ロータ回転位置を検出するための回転位置検出センサで
あり、それぞれのセンサからの検出信号がシグナルコン
トローラ14に送られるように構成されている。そし
て、シグナルコントローラ14が車速センサ16、操舵
角センサ17、回転位置検出センサ18からの各検出信
号を入力し、各検出信号に基づいてパワーコントローラ
15を制御することによりブラシレスモータ12を回転
駆動することができる。これにより、ポンプ11が所要
の状態で作動され、装置本体部1の流路切換弁を介して
パワーシリンダに所要圧力の圧油が給送されることによ
り、自動車の低速走行域での操舵時にはアシスト力を大
きくして操舵力を軽く、中高速走行域での操舵時はこれ
とは逆にアシスト力を小さくして操舵力を重くするよう
に、舵取りハンドル4の操舵時におけるアシスト力を制
御する。
【0013】次に図5は、このようなDCブラシレスモ
ータ12を用いた動力舵取装置の制御ブロック図であ
る。このDCブラシレスモータ12は同図に示すように
3相モータであり、3個の電機子コイルL1〜L3によ
り構成され、各コイルへの通電はパワーコントローラ1
5内の6個のパワートランジスタQ1〜Q6により各電
機子コイルの通電及び通電方向が制御される。
【0014】また、パワーコントローラ15内には、上
段のパワートランジスタQ1〜Q3に対して各個にオン
信号を与えるための上段信号処理回路15A、下段のト
ランジスタQ4〜Q6に対して各個にオン信号を与える
ための下段信号処理回路15Bが設けられている。ま
た、シグナルコントローラ14内には、ドライバIC1
4A、図示しないメモリに記憶されたモータ回線数目標
マップ14B、及びモータ回転数検出回路14Cが設け
られている。
【0015】そして、ドライバIC14Aは回転位置検
出センサ18から出力されモータ回転数検出回路14C
を介するモータ12の実際の回転数を入力すると、この
ときの車速センサ16により検知される車速と、操舵角
センサ17により検知される舵角及び舵角速度とからモ
ータ回転数目標マップ14Bを検索してその目標値を求
める。そして、求めた目標値と実際の回転数との間の偏
差が少なくなるようにパワーコントローラ15を制御
し、モータ12の回転駆動を行う。この場合、ドライバ
IC14Aは、パワーコントローラ15内の上段信号処
理回路15Aに対しPWM制御を行って各トランジスタ
Q1〜Q3の出力パルスのデューティを変化させること
でモータ12の回転数を制御する。また、ドライバIC
14Aはモータ12を回転駆動する場合、回転位置検出
センサ18から出力される互いに120゜ずれた3つの
回転検知信号(ロータ位置検出信号)を入力すると、こ
の信号に基づきパワーコントローラ15内の各信号処理
回路に対し各トランジスタをオンするための指示電圧信
号を与える。
【0016】ここで、モータ12の回転制御を行う際に
は、パワーコントローラ15内の各トランジスタから各
電機子コイルL1〜L3に対し次のような通電及び通電
方向の制御が行われる。即ち、電機子コイルL1,L2
に電流をL1→L2の方向に流す場合はトランジスタQ
1,Q5をオンし、L2→L1の方向に電流を流す場合
はトランジスタQ2,Q4をオンする。また、コイルL
1,L3に電流をL1→L3の方向に流す場合はトラン
ジスタQ1,Q6をオンし、電流をL3→L1の方向に
流す場合はトランジスタQ3,Q4をオンする。さら
に、コイルL2,L3に電流をL2→L3の方向に流す
場合はトランジスタQ2,Q6をオンし、L3→L2の
方向に流す場合はトランジスタQ3,Q5をオンする。
【0017】このように、6個のパワートランジスタの
うち上段のパワートランジスタQ1〜Q3の中から任意
のパワートランジスタを選択的にオンし、かつ下段のパ
ワートランジスタQ4〜Q6の中から、オンした上段パ
ワートランジスタに直列接続されたパワートランジスタ
を除くパワートランジスタを選択して同時にオンする動
作を順次繰り返すことで各コイルの通電及びその通電方
向を変化させ、これによりモータ12の図示しないロー
タが所定の回転速度で回転駆動される。
【0018】図1は本発明の要部構成を示す図であり、
こうしたブラシレスモータ12の回転位置を検出する回
転位置検出センサ18内の各ホール素子の配置状況を判
別する装置の第1の例を示すもので、図1(a)にその
機能ブロック図、図1(b)にその判別装置の回路例を
示す。この判別装置はドライバIC14A内に設けら
れ、図1(a)に示すようにロジック判断部14A1及
び異常判断部14A2を有する。そして、回転位置検出
センサ18の配置状況を判定する場合、例えば上段トラ
ンジスタQ1への指示電圧と、このトランジスタQ1の
ソース電圧とのずれをロジック判断部14A1で検出
し、異常判断部14A2へ送る。異常判断部14A2で
は、内蔵のタイマ部を用いてこのズレ量が所定時間内に
あるか否かを判断し、所定時間を越える場合は表示器2
2へ異常表示を行うと共に、各トランジスタをオフして
モータ12を停止させる。
【0019】図1(b)は判別装置の具体的な回路例で
あり、判別装置は、アンド回路AND1、電圧比較器C
M1、トランジスタQ11、抵抗R1〜R7,ダイオー
ドD1,D2及びコンデンサC1からなる。この判別装
置は、例えば図8(a)に示すトランジスタQ1への指
示電圧と、図8(b)の実線部分で示すトランジスタQ
1のソース電圧とをロジック判断部14A1であるアン
ド回路AND1に入力する。すると、アンド回路AND
1では、図8(b)に示す両信号のずれ量Δt1の間ト
ランジスタQ11を駆動しオンさせる。トランジスタQ
11がオンすると抵抗R4を介してコンデンサC1に充
電が開始される。なお、この抵抗R4及びコンデンサC
1からなる時定数回路が異常判断部14A2のタイマ部
に相当する。
【0020】ここで、上述のずれ量Δt1が抵抗R4の
値とコンデンサC1の値とで定まる時定数より大きい場
合は、コンデンサC1の充電電圧が高くなって、常時は
「Hi」レベルを出力している電圧比較器CM1の出力
が「Low」レベルとなる。この結果、電圧比較器CM
1の出力と接続される上段の各トランジスタQ1〜Q3
のゲートが「Low」レベルとなり、従って各トランジ
スタQ1〜Q3はオフ状態となってモータ12の駆動が
停止される。
【0021】また、上述のずれ量Δt1が抵抗R4とコ
ンデンサC1の各値で定まる時定数より小さい場合は、
コンデンサC1の充電電圧は上昇せず、電圧比較器CM
1の出力は「Hi」レベルを維持する。ここで、ダイオ
ードD1,D2はアンド回路AND1の入力端子保護用
クランプダイオード、R7はコンデンサC1の放電抵抗
である。この結果、各トランジスタQ1〜Q3のゲート
には電圧比較器CM1から「Low」レベル信号が印加
されず、従って各トランジスタQ1〜Q3は上段信号処
理回路15Aからの出力信号に従ったオン・オフ動作を
継続する。なお、上記時定数は、この装置の例では、回
転位置検出センサ18内のホール素子の配置が基準配置
位置より5゜ずれ、かつこのときのモータ回転数が17
00回転を示す場合(即ち、このときのずれ量Δtは約
0.8msecである)を想定して定められている。
【0022】ここで、こうした回転位置検出センサ18
内のホール素子の配置位置を判別する判別回路の代わり
に、ドライバIC14A内にA/D変換器を有するCP
Uを設け、CPUがソフトウェアを実行することによっ
ても同様な判別を行うことができる。即ち、図2のフロ
ーチャートのステップS1で、まずCPUは、例えば上
段トランジスタQ1への指示電圧AT を読み込む。続い
てこの指示電圧AT のレベルが所定値αより大きいか否
かをステップS2で判断する。ここでステップS2の判
定が「Y」となると、次にステップS3で該当トランジ
スタQ1のソース電圧VS1を読み込み、その電圧レベル
が所定値βより大きいか否かをステップS4で判断す
る。
【0023】そして、トランジスタQ1のソース電圧V
S1のレベルが所定値βより大きい場合は、内部のタイマ
にタイマ値t1がセット済みか否かをステップS5で判
断し、セット済みでなければステップS6でタイマにタ
イマ値t1をセットし起動する。こうしてタイマ値t1
がセットされたタイマの刻時動作が開始する。この場
合、CPUは処理をステップS1に戻し、トランジスタ
Q1への指示電圧AT の読み込み、読み込んだ指示電圧
のレベルが所定値α以上か否かの判断(ステップS
2)、トランジスタQ1のソース電圧VS1の読み込み
(ステップS3)、及びその電圧レベルVS1が所定値β
より大きいか否かの判断(ステップS4)の一連の動作
を、指示電圧AT のレベルがα以上、ソース電圧VS1の
レベルがβ以上であることを条件に継続する。
【0024】ここで、こうした一連の動作中にタイマが
所定時間γを経過し、ステップS7の判定が「Y」とな
ると、上述した図8(b),(c)に示すずれ量Δt
1,Δt2(即ち、トランジスタQ1への指示電圧とト
ランジスタQ1のソース電圧とのずれ量)が大きいとい
うことで、ステップS8で回転位置検出センサ18の配
置位置を異常と判定し、ステップS9で表示器22に異
常表示を行う。或いは、ステップS10で全てのパワー
トランジスタQ1〜Q6をオフするようにパワーコント
ローラ15を制御し、モータ12を停止させる。
【0025】一方、上記所定時間γ以内に、指示電圧A
T が所定値α以下になりステップS2の判定が「N」と
なる場合、またはソース電圧VS1が所定値β以下になり
ステップS4の判定が「N」となる場合は、上記ずれ量
Δt1,Δt2が小さいということで、ステップS11
で回転位置検出センサ18の配置位置を正常と判定す
る。このように、あるトランジスタへの指示電圧とこの
トランジスタのソース電圧という回路上の2つの信号を
入力して状態判断を行うことで、回転位置検出センサ1
8の配置のずれを把握することができる。従って、特別
な回転検出手段を用いることなく自動的にセンサ18の
配置のずれを検出して、装置の不具合発生前に警告表示
したり、モータ12を停止したりすることが可能になる
ことから、装置のコストを上昇させずに、装置の信頼性
及び性能を維持できる。また、モータ12の駆動素子で
あるパワートランジスタの破壊を未然に防止できる。
【0026】次に図3は回転位置検出センサ18の配置
状況を判別する第2の例を示すもので、図3(a)にそ
の機能ブロック図、図3(b)にその判別装置の回路例
を示す。この判別装置は、ドライバIC14A内に設け
られ、図3(a)に示すようにロジック判断部14A1
及び最適位置判断手段14A3を有する。そして、回転
位置検出センサ18の配置状況を判定する場合、例えば
上段トランジスタQ1への指示電圧と、デジタル変換部
14A4でデジタル変換されたこのトランジスタQ1の
ソース電圧とのずれをロジック判断部14A1で検出
し、最適位置判断手段14A3へ送る。最適位置判断手
段14A3では、このずれ量を表示器22等の表示手段
に出力して表示する。従って、センサ18の位置ずれを
簡単に検出して表示することができる。
【0027】図3(b)は判別装置の具体的な回路例で
あり、判別装置は、ロジック判断部であるアンド回路A
ND2、トランジスタQ12、抵抗R11〜R17,ダ
イオードD3,D4及びコンデンサC2からなる。ま
た、図4はこの判別装置の各部の動作タイミングを示す
タイミングチャートである。図3(b)及び図4に従っ
て判別装置の動作を説明する。この判別装置は、例えば
図4(a)に示す上段トランジスタQ1への指示電圧A
の抵抗R11,R12による分圧A’と、図4(b)に
示すトランジスタQ1のソース電圧Bの抵抗R13,R
14による分圧B’とをアンド回路AND2に入力す
る。すると、アンド回路AND2では、双方の電圧信号
の論理積をとり出力する。
【0028】ここで、信号A’が「Low」レベル出力
でかつ信号B’が「Hi」レベル出力の場合は、アンド
回路AND2からの信号は「Low」レベル出力とな
る。一方、両信号A’,B’間に、図4(a),(b)
にみられるずれがあれば(即ち、回転位置検出センサ1
8を構成する各ホール素子が規定位置からずれていれ
ば)、アンド回路AND2から図4(c)に示すような
「Hi」レベル出力信号CがトランジスタQ12へ送出
される。ここで、両信号A’,B’間に多少のずれがあ
っても、コンデンサC2により吸収されるため、トラン
ジスタQ12の出力Dはセンサ18の最適配置位置を示
す「Hi」レベル出力を維持している。
【0029】しかし、両信号A’,B’のタイミングに
所定量以上のずれが生じると、トランジスタQ12は図
4(d)に示すような反転出力信号Dを出力する。従っ
て、トランジスタQ12の出力に表示器22等の表示手
段を接続しておけば、回転位置検出センサ18が最適位
置に配置されているか否かを容易に判別できる。この結
果、装置の検査時等には特別な回転検出手段を用いるこ
となく自動的にセンサ18の配置のずれを検出して報知
できるようになり、従って装置のコストを上昇させず
に、かつ少ない工数でセンサ18の位置調整が可能にな
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ワートランジスタへの動作指示電圧とこのパワートラン
ジスタの出力電圧との位相からセンサの配置位置を判別
するようにしたので、パワートランジスタへの動作指示
電圧及びその出力電圧という装置で常に用いられている
2つの信号を流用してセンサの配置状況を判断すること
が可能になり、この結果、装置のコストアップを招かず
にセンサ位置を判別できるという効果がある。また、上
記の位相が所定値以上の場合はセンサの配置ずれと判断
し、異常表示及びブラシレスモータの停止を行うように
したので、装置の不具合発生前に警告表示したり、ブラ
シレスモータを停止したりすることが可能になることか
ら、装置の信頼性及び性能を維持できる。また、ブラシ
レスモータの駆動素子であるパワートランジスタの破壊
を未然に防止できる。また、パワートランジスタへの動
作指示電圧とこのパワートランジスタの出力電圧とを監
視しセンサの最適配置位置を判別するようにしたので、
センサが最適位置に配置されているか否かを簡単な構成
で容易に判別できる。また、位相を監視し、位相が所定
値以上の場合は表示を行うようにしたので、装置の検査
時等にセンサ位置を調整する場合、特別な回転検出手段
等を用いることなく自動的にセンサの配置ずれを検出し
て報知できるようになり、従って装置のコストアップを
招かずに、かつ少ない工数でセンサの位置調整が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の要部構成例を示す機能ブロッ
ク図及び回路図である。
【図2】 図1に示す装置の動作を示すフローチャート
である。
【図3】 本発明の第2の要部構成例を示す機能ブロッ
ク図及び回路図である。
【図4】 図3に示す装置の各部の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図5】 本発明が適用される油圧式動力舵取装置のブ
ロック図である。
【図6】 ブラシレスモータを用いた油圧式動力舵取装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】 上記装置に用いられるブラシレスモータ及び
ブラシレスモータを駆動する駆動回路の構成を示す図で
ある。
【図8】 上記駆動回路を構成するパワートランジスタ
への指示電圧波形及びパワートランジスタの実際の駆動
波形を示す波形図である。
【符号の説明】
12…ブラシレスモータ、14…シグナルコントロー
ラ、14A…ドライバIC、14A1…ロジック判断
部、14A2…異常判断部、14A3…最適位置判断手
段、15…パワーコントローラ、15A…上段信号処理
回路、15B…下段信号処理回路、18…回転位置検出
センサ、L1〜L3…電機子コイル、Q1〜Q6…パワ
ートランジスタ、Q11,Q12…トランジスタ、CM
1…電圧比較器、AND1,AND2…アンド回路、C
1,C2…コンデンサ、R1〜R7,R11〜R17…
抵抗,D1〜D4…ダイオード。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータと、ブラシレスモータ
    の回転位置を検出するセンサと、複数の上段パワートラ
    ンジスタと、複数の下段パワートランジスタとを備え、
    各上段パワートランジスタのソース出力と各下段パワー
    トランジスタのドレイン入力間に前記ブラシレスモータ
    の多相コイルを接続して多相全段全波駆動によりブラシ
    レスモータを回転駆動する装置において、 前記上段パワートランジスタへの動作指示電圧とこのパ
    ワートランジスタのソース電圧との位相から前記センサ
    の配置位置を判別することを特徴とするブラシレスモー
    タのセンサ位置判別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記上段パワートランジスタへの動作指示電圧とこのパ
    ワートランジスタのソース電圧との位相が所定時間を越
    える場合は前記センサの配置ずれと判断し、異常表示及
    びブラシレスモータの停止を行うことを特徴とするブラ
    シレスモータのセンサ位置判別方法。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータと、ブラシレスモータ
    の回転位置を検出するセンサと、複数の上段パワートラ
    ンジスタと、複数の下段パワートランジスタとを備え、
    各上段パワートランジスタのソース出力と各下段パワー
    トランジスタのドレイン入力間に前記ブラシレスモータ
    の多相コイルを接続して多相全段全波駆動によりブラシ
    レスモータを回転駆動する装置において、 前記上段パワートランジスタへの動作指示電圧とこのパ
    ワートランジスタのソース電圧とを監視し前記センサの
    最適配置位置を判別することを特徴とするブラシレスモ
    ータのセンサ位置判別方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記上段パワートランジスタへの動作指示電圧とこのパ
    ワートランジスタのソース電圧との位相を監視し、位相
    が所定時間を越える場合は表示を行うことをことを特徴
    とするブラシレスモータのセンサ位置判別方法。
JP8226538A 1996-08-28 1996-08-28 ブラシレスモータのセンサ位置判別方法 Pending JPH1070894A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7157870B2 (en) 2005-05-18 2007-01-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Drive method for brushless motor and drive control apparatus therefor
US7170243B2 (en) 2005-05-18 2007-01-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaishia Drive method for brushless motor and drive control apparatus therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7157870B2 (en) 2005-05-18 2007-01-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Drive method for brushless motor and drive control apparatus therefor
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