JPH1070736A - テレビジョン信号の伝送/再生方法及び装置 - Google Patents

テレビジョン信号の伝送/再生方法及び装置

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JPH1070736A
JPH1070736A JP9193574A JP19357497A JPH1070736A JP H1070736 A JPH1070736 A JP H1070736A JP 9193574 A JP9193574 A JP 9193574A JP 19357497 A JP19357497 A JP 19357497A JP H1070736 A JPH1070736 A JP H1070736A
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Hiroshi Yoshiki
宏 吉木
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Norihiko Fukinuki
敬彦 吹抜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現行受像機でもワイド画像の両端が切れること
なく全部表示でき、ワイドアスペクト比の受像機の再生
画像でも、不自然な接続部分のないワイド画像が得られ
るテレビジョン信号の伝送/再生方法及び装置を提供す
ることにある。 【解決手段】撮像系1から得られるワイドな画像(5:3)
を、現行受像機のアスペクト比(4:3)に合せ、垂直方向
に圧縮2して伝送することにより達成される。なお、垂
直方向の高域成分及び補助情報を圧縮により生じた空き
走査線を利用して送り、現行帯域以上の水平方向の高域
成分は、現行方式の周波数の隙間に多重4,5すること
により伝送する。 【効果】本発明によれば、現行テレビジョン方式との両
立性を保存しながら、ワイドアスペクト比の画像を伝送
できるので、テレビジョン画像のワイド化に大きな効果
がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン信号の
伝送/再生方法及び装置に係り、特に現行のNTSCの
如き標準のアスペクト比の受像機でも受信できるいわゆ
る両立性を有するワイドアスペクト比のテレビジョン信
号の伝送/再生方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現行テレビジョンよりアスペクト比の大
きなテレビジョン信号を、現行方式と両立性を保ちなが
ら伝送する方法が提案されている(M.A.Isnardi, e
tal.,“A Single Channel, NTSC Compatible Widescree
n EDTV System”)。
【0003】上記提案の方法では、図16に示す如く撮
像系から得られたワイドな画面のうち、現行受像機で表
示できる中央部分は現行方式(例えばNTSC方式)で
送り、残った両側の画面は、別途変調し、現行方式の信
号に多重して伝送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案技術は、ま
ず、図16に示す如く、ワイドな画面のうち、現行受像
機で表示できる中央部のみを現行方式(NTSC方式な
ど)で送るため、現行受像機では、中央部だけでしか表
示されず、左右の画面は見ることができない。
【0005】また、中央部と左右の画像の信号伝送形態
が異なるために、伝送路の影響,多信多重に伴うクロス
トークなどの影響が異なりその再生画像の接続部が完全
に連続にならず、不自然な画質劣化が発生する。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決し、現
行受像機でもワイド画像の両端が切れることなく全部表
示でき、ワイドアスペクト比の受像機の再生画像でも、
不自然な接続部分のないワイド画像が得られるテレビジ
ョン信号の伝送/再生方法及び装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、撮像系から
得られるワイドな画像を、現行受像機のアスペクト比に
合せ、垂直方向に圧縮して伝送することにより達成され
る。なお、垂直方向の高域成分及び補助情報を圧縮によ
り生じた空き走査線を利用して送り、現行帯域以上の水
平方向の高域成分は、現行方式の周波数の隙間に多重す
ることにより伝送する。
【0008】ワイドアスペクト比の撮像系から得られた
画像をそのまま現行のアスペクト比の受像機で受信する
と、水平方向に圧縮された縦長の画像になってしまう。
これに対して、本発明では、現行受像機のアスペクト比
(4:3)に合せ、垂直方向を圧縮して伝送する。これ
によって、現行受像機で受信しても正常な画像が再生で
きる。また、従来技術の如く、左右の画像の一部が再生
できないという問題も解決され全画面を見ることが可能
となる。
【0009】また、中央部と左右の端部を分けることな
く、一括して同一手段で伝送するため、再生画像におい
て、従来技術で問題となっていた不自然な接続部分も本
質的に発生することもなく良好な画像を得ることが可能
となる。
【0010】さらに、圧縮により発生する高域成分は、
空き走査線、および空き周波数を利用し多重するため、
これを再生することにより、高解像度な画像を再生でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
より説明する。図1(a)は送信側の構成を示し、同図
(b)は受信側の構成を示す。テレビカメラ1は、最も
簡単な場合を考え、走査線数は現行方式と同じ525本
で、2:1のインタレース走査のものであり、アスペク
ト比だけが現行方式より大きい5:3のものを使う場合
について述べる。まず、カメラ1から得られたアスペク
ト比5:3の画像信号は、垂直方向圧縮部2で現行方式
と同じアスペクト比4:3になるように垂直方向に圧縮
される。そして、受信側で伸張する際に必要な垂直方向
の情報(垂直方向の高域成分)は、圧縮により生じた上
下の空き走査線を利用して伝送する。この具体的な構成
は後述する。
【0012】垂直方向に圧縮された信号は、良く知られ
ているNTSCエンコーダ3により現行のNTSC信号
にエンコードされる。この信号は、現行の周波数帯域の
4.2MHzに水平周波数が帯域制限されており、低域
成分を伝送することになる。そのため、垂直方向圧縮部
2の出力信号は、高域成分変調部4により、4.2MH
z以上の高域成分が抽出され現行方式で伝送可能な如く
変調され、加算器5により、現行NTSC信号に加算さ
れて伝送される。この高域成分変調部の詳細な構成は特
願昭59-067642に記載の通りである。
【0013】受信側では図1(b)に示す如く、まず多
重された高域成分が高域成分分離部6で分離され、復調
部8で元の高域成分が再生されて、NTSCデコーダ7
で生成された低域成分と加算器9で加算されて元の帯域
(0〜6.0MHz)の信号が得られる。この高域成分
分離、復調部の構成も前記文献に記載された技術で実現
される。
【0014】この信号は、垂直方向伸張部10で送信部
の圧縮に対応して垂直方向に伸張され、ワイドアスペク
ト比(5:3)を有するワイドアスペクト比のテレビジ
ョン受信機の映像部に入れられ、画像が再生される。
【0015】本発明の特徴の一つである送信側での垂直
方向の圧縮と、受信側での伸張方法について具体的に述
べる。図2にその一実施例を示す。この例は、原信号の
画像部分について、走査線5本につき1本を間引くこと
により、4/5に垂直方向を圧縮するものである。すな
わち、図2の原信号の5本の走査線Xn-2,Xn-1
n,Xn+1,Xn+2のうちXn-2,Xn-1,Xn+1,Xn+2
の4本だけ送る。Xnの情報は圧縮されたことにより生
じた同図の斜線で示した上下の空き走査線を利用して伝
送する。この間引かれた走査線Xnの情報は、そのまま
伝送することも考えられるが、現行受像機で受信する場
合の妨害を考えると好ましくない。ここでは、上下の走
査線の平均値との差Δnを送る。ここに、
【0016】
【数1】
【0017】である。このΔnはXnが画面の上半分の領
域である場合には上の空き走査線で送り、下半分の場合
は下の空き走査線で送る。
【0018】現行受像機では、この圧縮された信号をそ
のまま表示することになる。5:3の画像をそのまま現
行の4:3の受像機で表示すると、縦長の画像になって
しまうが、このように垂直方向に圧縮されていると正し
い画像が表示される。
【0019】ワイドアスペクト比の受像側での垂直方向
の伸張は、図2に示す如く、4本の走査線に1本づつ補
間することにより行なう。補間走査線をXn’とすると
【0020】
【数2】
【0021】となり、元の走査線が再生される。
【0022】垂直方向圧縮部2の実施例の構成を図3に
示す。テレビカメラから得られた5:3のワイドアスペ
クト比の画像信号は、1走査線遅延素子12,13に入
り加算器14によりXn-1+Xn+1が加算され、さらに1
/2の係数が乗せられる。そして、減算器15によりX
nとの差がとられΔnが得られる。
【0023】制御信号発生部18では、走査周期を分周
し、5本に1本の割合で切替え器16を切替え、Δn
メモリ17に書き込まれる如く制御信号を出力する。メ
モリの書き込みアドレスは、Δnを書き込むときは画面
の上下に相当するアドレスとなる如く制御される。メモ
リ17の読み出しは、通常の画面の順に行なわれ、これ
で圧縮された画像信号が得られる。
【0024】なお、この圧縮機能は、画像部分について
のみ行なわれ、同期信号部分では行なわない。
【0025】垂直方向伸張部(図1の10)の実施例の
構成を図4に示す。制御信号発生回路26からの制御信
号により、信号切替え器19が切替えられて、入力信号
のうち、画像の上下の走査線で送られている走査線補間
用の信号(垂直高域成分)はメモリ20に書込まれ、そ
れ以外の信号はメモリ21に書き込まれる。
【0026】メモリ21に書き込まれたデータは、読み
出され、1走査遅延素子22で遅延された後、加算器2
3でXn+1とXn-1が加算され、さらに1/2の係数掛け
られて加算器24に入る。加算器24では、メモリ20
から読み出されたΔnと加算されて補間信号Xn’が得ら
れる。そして、制御信号発生回路26からの制御信号に
より、4本に1本の割合で、信号切替え器25が切替え
られ、補間信号Xn’が出力される。これにより、垂直
方向に伸張された画像信号が出力される。
【0027】以上は走査線補間用の信号(垂直高域成
分)Δnとして上下の走査線の平均値との差を送る場合
について述べたが、これに限定されるものではない。Δ
nとしては、例えば
【0028】
【数3】
【0029】とし、受信側の補間信号Xn’=N・Δn
する。あるいは、Δnとして、前述のΔnを搬送波で変調
して伝送する。など種々の方法が考えられる。
【0030】また、垂直伸張の方法として図5(b)に
示す如く、垂直方向の掃引を同図(a)に示す従来のも
のより、大きくなる如くして行なうことも可能である。
ただし、このときは垂直方向の解像度は若干犠牲にな
る。
【0031】図6は、他の実施例における送信側におけ
る動作の一例を示す。この例では、撮像系にアスペクト
比16:9,走査線数1125本,30フレーム,イン
ターレース走査の形態のものを考える。同図(a)は、
走査線数1125本の撮像系より得られた信号形態を示
す。第1フィールドでは、同図の実線で示す走査線A,
B,C,D,…、第2フィールドでは点線で示す走査線
A′,B′,C′,…に相当した信号を抽出する。
【0032】一方、同図(b)は、本発明によって画像
縮小を行ない伝送される走査線の信号の1例を示す。こ
の例では、第1フィールドの走査線イ,ロ,ハ,…、な
らびに第2フィールドの走査線イ′,ロ′,ハ′,…は
それぞれ、走査線数1125本の系で得られた信号の連
続した2つの走査線間の信号の平均値(例えば(A+
B)/2,(D+E)/2,…)により構成する。そし
て、1フレームでTotal360本の走査線数に相当する
画像縮小したワイドアスペクト比の画像に対応した信号
をつくる。なお、この処理によって失なわれる垂直解像
度を補なうための補助信号の1例を同図(c)に示す。
この例では各走査線に対して2種類の補助信号VH1
VH2を割り当てる。このうち、VH1信号は、走査線
イ,ロ,…の生成に用いた走査線信号の差分値、例えば
走査線イに対しては(A−B)/2,ロに対しては(D
−E)/2によって生成する。一方、VH2信号は、例
えば走査線イに対してはC−((B+D)/2),ロに
対してはF−((E+G)/2)によって得られるよう
な差分値である。
【0033】これらの補助信号VH1,VH2は時間軸圧
縮などを行ない、例えば同図(d)に示すように、使用
されずに余っている120本の走査線の期間に多重す
る。
【0034】次に、図7により、受信側における動作を
説明する。同図(a)に示すように伝送された走査線
イ,ロ,ハ,…に対して、補助信号VH1との和、ある
いは差を取ることにより、同図(b)に示すように、も
との走査線数1125本の系に対応した2つの連続した
走査線対の信号A,BあるいはD,EもしくはG,Hの
信号を再生する。このようにして再生した同図(b)の
信号系列に対して、さらに、補助信号VH2との間で、
VH2−(B+D)/2,VH2−(E+G)/2の演算を行
ない、同図(b)でぬけている走査線C,Fに対応する
信号を再生する。そして、最終的には、同図(c)に示
すように、もとの走査線数1125本の系の形態で表示
する。
【0035】以上、述べたように、本実施例によれば、
現行テレビジョン方式との両立性を有し、かつ、解像度
も損なうことなくワイドアスペクト比の画像の伝送が実
現できる。
【0036】なお、本発明においては、前述したV
1,VH2などの補助信号によって垂直解像度の高い画
像再生ができる。一方、水平解像度に関しても、以下に
述べる補助信号によって高解像度の画像再生が実現でき
る。
【0037】ワイドアスペクト比の画像では、その信号
スペクトルは図8(a)に示すように周波数帯域も広
く、現行テレビジョン方式で規定されている周波数帯域
を越えている。このため、現行テレビジョン信号帯域内
のみの信号では、水平解像度も低下する。
【0038】そこで、同図(b)に示すように、例えば
現行テレビジョン信号帯域を越える輝度高域成分は、周
波数シフトにより現行テレビジョン信号帯域内の信号に
周波数変換し、補助信号HHとして多重する。
【0039】受信側では、同図(d)に示すように、多
重した補助信号HHを分離抽出し、もとの周波数帯の信
号に復調して、輝度高域成分の再生を行なう。この動作
によって、水平解像度の高い画像再生が実現できる。
【0040】補助信号HHの多重にも種々の形態が考え
られるが、その1例を同図(c)に示す。時間周波数
f,垂直周波数νの「f−ν」2次元周波数領域では、
現行テレビジョン方式の輝度信号,色信号のスペクトル
はそれぞれ実線の領域に存在する。そこで、補助信号H
Hは、利用されずに空いているこの第1,第3象限に多
重する。
【0041】図9は上記図6〜図8で説明した原理によ
る本発明送信側の一実施例の構成である。16:9撮像
系1において、例えば走査線数1125本,30フレー
ム,インタレース走査,アスペクト比16:9の形態の
3原色信号R,G,Bは、YIQ変換回路32により、
輝度信号Y,および2つの色差信号、例えばI,Q、あ
るいはR−Y,B−Yなどに変換する。そして、伝送走
査線信号発生回路33,36では、例えば図6に示すよ
うな走査線信号間の演算により、伝送する走査線イ,
ロ,ハ,…の信号を生成する。一方、VH1抽出回路3
4,VH2抽出回路35では、同様に走査線信号間の演
算により、例えば図6(c)に示したような垂直方向の
補助信号VH1,VH2を生成する。これら、生成した信
号は、時間軸変換回路37〜40によって、時間軸伸
張,時間軸並びかえなどの処理を行ない、現行テレビジ
ョン方式の走査形態に合致した信号系列に変換する。
【0042】時間軸変換回路37で得られる画像縮小し
たアスペクト比16:9の輝度信号は、HH抽出回路4
1において、先に図8に示したように、例えば輝度信号
の高域成分を補助信号成分として抽出し、周波数シフト
回路42により現行テレビジョン方式の周波数帯に周波
数変換した補助信号HH′を発生する。そして、遅延回
路43で遅延調整した信号に加算回路44で加算するこ
とによって、補助信号HH′の多重を実現する。
【0043】一方、色差信号I,Q、あるいはR−Y,
B−Yは色信号変調回路45により、現行テレビジョン
方式の色信号Cを生成する。
【0044】そして、多重化回路46では、それぞれ所
定の期間に、補助信号VH1,VH2、ならびにアスペク
ト比16:9の画像信号を多重化する。そして、同期信
号、バースト信号、ならびに、必要に応じて制御信号,
識別信号などを付加して、現行テレビジョン方式と両立
性を有するワイドアスペクト比のテレビジョン信号を構
成する。
【0045】次に、受信側の一実施例を図10により説
明する。
【0046】分離回路47では、受信信号より、輝度信
号YL,色信号C、ならびに補助信号HH′,VH1′V
2′信号をそれぞれ分離抽出する。なお、この分離の
際には、いわゆる水平,垂直,時間の3次元周波数領域
での動き適応処理による分離抽出の動作を行なうことが
望ましい。
【0047】補助信号HH′は周波数シフト回路49で
もとの周波数帯の信号に変換し、ワイドアスペクト比の
輝度信号高域成分を復調する。そして、加算回路50で
遅延回路48で遅延したYL信号に加算して、高域成分
まで周波数の伸びた輝度信号に復調する。
【0048】この輝度信号、ならびに遅延回路22で遅
延調整した補助信号VH1,HV2を使用して、走査線再
生回路53では、例えば図7に示すような動作を行な
い、走査線数1125本の形態の各走査線に対応する輝
度信号を生成する。
【0049】一方、色信号Cは、色信号復調回路51に
おいて、もとの色差信号I,QあるいはR−Y,B−Y
に復調する。そして、この信号をもとに走査線再生回路
54では走査線数1125本の形態の各走査線に対応す
る色差信号を生成する。なお、色差信号では、人間の視
覚特性も悪いため、輝度信号のような解像度は不要であ
る。したがって、この各走査線の生成では、例えば図7
(c)に示す走査線A,B,C、あるいはD,E,Fな
どは同図(a)に示す走査線イ,ロの情報をそのまま使
用することで実現してもよい。
【0050】以上の処理によって生成した信号系列は、
時間軸変換回路55において、時間軸の圧縮、並びかえ
等の処理を行ない、走査線数1125本,30フレー
ム,インタレース走査の形態の信号系列に変換する。
【0051】そして、RGB変換回路56で3原色信号
に変換し、16:9表示系57によって、アスペクト比
16:9の画像再生を行なう。なお、この際、表示可能
な画像領域は、例えば図11(a)の斜線の部分であ
る。
【0052】以上は、本発明によるワイドアスペクト比
のテレビジョン信号を受信した場合の動作であるが、次
に、現行テレビジョン方式の信号を受信した場合の動作
の一例を説明する。
【0053】デコーダ回路58では、YC分離,色信号
の復調などの処理を行ない、輝度信号YL′,色差信号
I′,Q′を再生する。なお、この場合にも、YC分離
では3次元周波数領域での動き適応処理などにより、漏
話の少ない分離を行なうことが望ましい。そして、この
YC分離の機能は、前述した分離回路57で実現する構
成も可能である。
【0054】走査線補助回路59,60では、空間,時
間方向に隣接した走査線の情報を利用して、走査線数1
125本の走査形態に必要な補間走査線の信号を生成す
る。そして、時間軸変換回路61では、時間軸の並びか
え、時間軸圧縮などの処理を行ない、例えば、図11
(b)に示すような形態の信号として、画像再生を行な
う。なお、現行テレビジョン方式,ワイドアスペクト比
テレビジョン信号の識別は、制御信号あるいは識別信号
などで行なうことになる。
【0055】なお、本発明による補助信号の形態として
は、図12(a)に示すもの以外にも種々のものが考え
られ、例えば同図(b)に示すように、輝度信号,色信
号の補助信号を多重することも可能である。
【0056】また、補助信号の多重形態としても、図1
2以外に、例えば図13に示すように、放送波帯のキャ
リアfCの領域に直交変換して多重することも可能であ
る。
【0057】さらに、本発明を複数チャネルを使用した
ワイドアスペクト比のテレビジョン信号の伝送に適用す
ることも可能である、その一実施例を図14に示す。こ
の実施例は2チャネルによる伝送の場合で、ch1では
アスペクト比4:3の画像信号を現行テレビジョン方式
と同様な形態で伝送し、両立性を保持する。なお、この
場合、水平解像度の向上を図るための補助信号HHを重
畳することの可能である。一方、ch2ではch1で伝
送できない画像に対応した信号、および補助信号を伝送
する。この場合、補助信号としては、垂直解像度の向上
を図るためのVH信号、あるいは水平解像度の向上を図
るためのHH信号、または、両者のいずれもなど、様々
なものが可能である。
【0058】受信側では、ch1,ch2の画像信号、
補助信号より、再度、アスペクト比16:9の高解像度
な画像を再生する。
【0059】なお、複数チャネルによる伝送では、チャ
ネル間の特性のばらつきなどによって、再生画像には継
ぎ目等の画像劣化が発生する場合もある。
【0060】この種の問題を解決する一実施例を図15
に示す。図14との相違点は、ch2へ割り当てる画像
信号は、ch1の信号とオーバーラップの領域を有する
ことである。
【0061】アスペクト比が16:9の画像再生時に
は、このオーバーラップ領域ではそれぞれのチャネルの
信号が一致するように、例えば輝度信号のゲイン調整,
色信号のゲイン,色相調整などを行なうことによって、
継ぎ目等の画質劣化を解決できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、現行テレビジョン方式
との両立性を保存しながら、ワイドアスペクト比の画像
を伝送できるので、テレビジョン画像のワイド化に大き
な効果がある。
【0063】なお、本発明における補助信号の例として
は、実施例に示したものに限定されず、垂直解像度、あ
るいは水平解像度の向上に寄与するものであれば、本発
明が適用可能なことも明らかである。
【0064】また、補助信号の多重形態としては、図1
2,図13に必ずしも限定されることなく、これらの組
み合せなど、様々な形態が可能なことも明らかである。
【0065】さらに、本実施例では走査線数525本,
1125本、16:9の走査形態を例に説明したが、本
発明はこれに限定されず、例えば走査線数1049本あ
るいは1050本などの形態のものにも適用可能なこと
も明らかである。
【0066】又、実施例の説明では現行方式としてNT
SC方式の場合について述べたが、SECAM,PAL
などの方式にもそのまま適用できる。
【0067】更に、高域成分の変調,多重方法として、
現行方式の周波数スペクトルの隙間を利用する例を示し
たが、映像信号搬送波と直交する如く変調する方法でも
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビジョン信号の伝送/再生方
法及び装置の一実施例の構成図。
【図2】図1の垂直方向圧縮部2と垂直方向伸張部10
の機能を示す図。
【図3】垂直方向圧縮部2の構成図。
【図4】垂直方向伸張部10の構成図。
【図5】垂直方向伸張部の他の実施例の説明図。
【図6】本発明による他の実施例の垂直解像度向上の補
助信号説明図。
【図7】受信側における補助信号の動作説明図。
【図8】水平解像度向上の補助信号周波数特性図。
【図9】図7の原理による本発明による送信側の一実施
例の構成図。
【図10】受信側の一実施例の構成図。
【図11】本発明による再生画像の一表示例。
【図12】本発明の他の一実施例の動作説明図。
【図13】本発明の他の一実施例の動作説明図。
【図14】本発明を複数チャネル伝送に適用した場合の
一実施例の原理説明図。
【図15】本発明を複数チャネル伝送に適用した場合の
一実施例の原理説明図。
【図16】従来技術の構成図。
【符号の説明】
1…テレビカメラ、2…垂直方向圧縮部、3…NTSC
エンコーダ、4…高域成分変調部、6…高域成分分離
部、7…NTSCデコーダ、8…高域成分復調部、10
…垂直方向伸張部、11…ワイドスクリーン受像機、1
2,13,22…1走査線遅延素子、17,20,21
…メモリ、18,26…制御信号発生器、31…16:
9撮像系、32…YIQ変換回路、33,36…伝送走
査線信号発生回路、34…VH1抽出回路、35…VH2
抽出回路、37〜40…時間軸変換回路、41…HH抽
出回路、42…周波数シフト回路、43…遅延回路、4
4…加算回路、45…色信号変調回路、46…多重化回
路、47…分離回路、48,52…遅延回路、49…周
波数シフト回路、50…加算回路、51…色信号復調回
路、53,54…走査線再生回路、55,61…時間軸
変換回路、56…RGB変換回路、57…16:9表示
系、58…デコーダ回路、59…走査線補間回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスペクト比が4対3とは異なる横長画像
    を垂直方向に圧縮する手段と、該圧縮手段により生成し
    た画像信号をアスペクト比が4対3の画面の中央部に配
    置し、上記垂直方向の圧縮のために生じる画面の上下の
    空き走査線部に横長画像の垂直方向の解像度を向上する
    ための第1の補助信号を配置するための手段と、上記画
    像信号に横長画像の水平方向の解像度を向上するための
    第2の補助信号を挿入する手段とを有することを特徴と
    するテレビジョン信号の伝送装置。
  2. 【請求項2】前記第2の補助信号の挿入手段が、横長画
    像の輝度水平高域成分を現行テレビジョン方式の周波数
    帯域内に周波数シフトし、「垂直−時間」周波数領域で
    搬送色信号成分と共役な第1象限及び第3象限の領域に
    挿入することを特徴とする請求項1記載のテレビジョン
    信号の伝送装置。
  3. 【請求項3】送信側で、アスペクト比が4対3とは異な
    る横長画像を垂直方向に圧縮して生成した画像信号がア
    スペクト比が4対3の画面の中央部に配置され、上記垂
    直方向の圧縮のために生じる画面の上下の空き走査線部
    に横長画像の垂直方向の解像度を向上するための第1の
    補助信号が挿入され、上記画像信号に横長画像の水平方
    向の解像度を向上するための第2の補助信号が挿入され
    送信されたテレビジョン信号を受信する手段と、上記第
    1の補助信号及び第2の補助信号を再生する手段と、上
    記画像信号を垂直方向に伸長して元の横長画像を再生す
    る手段とを有することを特徴とするテレビジョン信号の
    再生装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の補助信号の再生手段
    が、動き適応の信号処理により各補助信号の再生を行な
    うことを特徴とする請求項3記載のテレビジョン信号の
    再生装置。
  5. 【請求項5】アスペクト比が4対3とは異なる横長画像
    を垂直方向に圧縮する手段と、該圧縮手段により生成し
    た画像信号をアスペクト比が4対3の画面の中央部に配
    置し、上記垂直方向の圧縮のために生じる画面の上下の
    空き走査線部に横長画像の垂直方向の解像度を向上する
    ための補助信号を配置するための手段とを有することを
    特徴とするテレビジョン信号の伝送装置。
  6. 【請求項6】送信側で、アスペクト比が4対3とは異な
    る横長画像を垂直方向に圧縮して生成した画像信号がア
    スペクト比が4対3の画面の中央部に配置され、上記垂
    直方向の圧縮のために生じる画面の上下の空き走査線部
    に横長画像の垂直方向の解像度を向上するための補助信
    号が挿入され送信されたテレビジョン信号を受信する手
    段と、上記補助信号を再生する手段と、上記画像信号を
    垂直方向に伸長して元の横長画像を再生する手段とを有
    することを特徴とするテレビジョン信号の再生装置。
  7. 【請求項7】前記補助信号の再生手段が、動き適応の信
    号処理により補助信号の再生を行なうことを特徴とする
    請求項6記載のテレビジョン信号の再生装置。
  8. 【請求項8】アスペクト比が4対3とは異なる横長画像
    を垂直方向に圧縮して生成した画像信号をアスペクト比
    が4対3の画面の中央部に配置し、上記垂直方向の圧縮
    のために生じる画面の上下の空き走査線部に横長画像の
    垂直方向の解像度を向上するための補助信号を挿入して
    送信することを特徴とするテレビジョン信号の伝送方
    法。
  9. 【請求項9】送信側で、アスペクト比が4対3とは異な
    る横長画像を垂直方向に圧縮して生成した画像信号がア
    スペクト比が4対3の画面の中央部に配置され、上記垂
    直方向の圧縮のために生じる画面の上下の空き走査線部
    に横長画像の垂直方向の解像度を向上するための補助信
    号が挿入され送信されたテレビジョン信号を受信し、上
    記補助信号を再生し、上記画像信号を垂直方向に伸長し
    て元の横長画像を再生することを特徴とするテレビジョ
    ン信号の再生方法。
  10. 【請求項10】前記補助信号の再生において、動き適応
    の信号処理により補助信号の再生を行なうことを特徴と
    する請求項9記載のテレビジョン信号の再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030093881A (ko) * 2002-06-05 2003-12-11 삼성전자주식회사 자동 화면비율 조정이 가능한 디지털 방송신호 수신장치
KR100429228B1 (ko) * 2001-12-14 2004-04-29 엘지전자 주식회사 티브이의 사이드 화면 제어장치 및 그 방법
CN107580244A (zh) * 2017-07-31 2018-01-12 上海与德科技有限公司 裁切片源的方法、裁切片源的设备和终端

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CN107580244A (zh) * 2017-07-31 2018-01-12 上海与德科技有限公司 裁切片源的方法、裁切片源的设备和终端

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