JPH1070287A - 振動式トランスデューサとその製造方法 - Google Patents

振動式トランスデューサとその製造方法

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JPH1070287A
JPH1070287A JP8223882A JP22388296A JPH1070287A JP H1070287 A JPH1070287 A JP H1070287A JP 8223882 A JP8223882 A JP 8223882A JP 22388296 A JP22388296 A JP 22388296A JP H1070287 A JPH1070287 A JP H1070287A
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gate
film
polysilicon
forming
oxide film
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隆司 吉田
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俊一 宮崎
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/84Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by variation of applied mechanical force, e.g. of pressure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート絶縁膜が保護され、ドリフトが防止出
来、振動ゲートの付着を防止し得る振動式トランスデュ
ーサとその製造方法を提供するにある。 【解決手段】 両端が基板に固定された振動ゲートの共
振周波数を測定する事により振動ゲートの両端に加えら
れた歪を測定する振動式トランスデューサとその製造方
法において、第1の伝導形式を有する半導体の基板と、
基板の表面に形成され前記伝導形式とは逆の第2の伝導
形式を有するドレインとソースにより挟まれたチャネル
と、基板の表面上に形成されたゲート酸化膜と、ゲート
酸化膜の上を覆うポリシリコン保護膜と、ポリシリコン
よりなり変位可能なようにポリシリコン保護膜の表面か
ら間隙を保持して両端が基板に固定されドレインとソー
スとチャネルとを覆って配置され自励発振によりドレイ
ンとの間に生じる静電力により変位する板状の導電性の
振動ゲートとを具備したことを特徴とする振動式トラン
スデューサとその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲート絶縁膜が保
護され、ドリフトが防止出来、振動ゲートの付着を防止
し得る振動式トランスデューサとその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来より一般に使用されている
従来例の原理的構成説明図で、振動式トランスデューサ
を圧力センサとして用いた例で、例えば、特開平7−3
0128に示されている。
【0003】シリコン基板1は、例えば、伝導形式がn
形に形成され、ここには電極2が固定され、電極2は共
通電位点COMに接続されている。このシリコン基板1
の上面には、p形の不純物が拡散されてソースSが形成
され、ここにソースSの電位を取り出すための電極3が
形成されている。また、このシリコン基板1の下面に
は、測定すべき圧力PMが印加される。
【0004】また、このソースSに対して所定間隔Wだ
け離れて、同じくシリコン基板1の上面にp形の不純物
が拡散されてドレインDが形成され、ここにドレインD
の電位を取り出すための電極4が形成されている。
【0005】シリコン基板1の所定間隔Wの部分の上方
には、x1だけ離れて凸部5、6が形成され、不純物が
拡散されて導電性が付与された板状の振動子として機能
する振動ゲート7(便宜的にGなる符号を用いることも
ある)の両端が、これ等の凸部5、6に固定されてい
る。
【0006】つまり、振動ゲート7とシリコン基板1と
は両端を除いてx1だけ離れて配置され、この振動ゲー
ト7に対応するシリコン基板1には図示されていないが
ドレインDとソースSとの間にチャネルCNN1が形成
される。
【0007】電極4と共通電位点COMとの間には、抵
抗R1と直流電源E1とが直列に接続され、共通電位点
COMに対して、ドレインDの電位は負電位に保持され
ている。また、振動ゲート7には直流電源E2が共通電
位点COMに対して負電位になるように接続されてい
る。
【0008】図17は図16の動作を説明する説明図で
ある。振動ゲート7の長手方向から見たシリコン基板1
の断面を含む構成となっている。ゲートとして機能する
振動ゲート7には、直流電源E2から負の電位が印加さ
れているので、図17に示すように電子は振動子7の下
の表面からシリコン基板1の内部(図17では下の方)
へ押しやられ、逆に正孔は表面に引き寄せられるように
なる。
【0009】引き寄せられた正孔(P形)によって表面
に細いP形の伝導層であるチャネルCNN1が形成され
ソースS(P形)とドレインD(P形)との間をP形で
結ぶことになり、このためソースSとドレインDとの間
に電流id1が流れる。
【0010】この電流id1によって発生するドレインD
の電圧は、ドレイン抵抗RDと、ドレインとシリコン基
板1との間に形成される静電容量CDにより、位相シフ
トを受け、この位相シフトを受けた電位変化により振動
ゲート7とドレインDとの間の静電吸引力を変化させ間
隔x1を変化させる。
【0011】この間隔x1の変化によりチャネルCNN
1の厚さを変化させ、これにより電流id1を変化させ、
これがドレインの電位変化を引き起こす。これを繰り返
して発振するが、この発振はドレイン抵抗RDとドレイ
ンDとシリコン基板1の間の静電容量CDと発振の発振
角速度ωとの積(ωRDD)が1に比べて極めて大きく
なる様に選定することにより継続される。
【0012】以上のように自励発振が維持されている状
態で、図示のようにシリコン基板1に圧力PMが印加さ
れると、振動ゲート7を固定する凸部5、6を介してこ
の圧力PMによる歪が振動ゲート7に加わり、これに対
応して固有振動数が変化する。したがって、この固有振
動数の変化を取り出すことにより、圧力PMの値を検知
することができる。
【0013】図18は、図16の具体的実施例の構成を
示す斜視図、図19はその中央部近傍の断面図である。
ただし、振動ゲートを覆うシエル部分とダイアフラム部
分については省略してある。図20は振動ゲートの中央
部分における全体側断面図である。
【0014】図18、図19、図20において、シリコ
ン基板11は、例えば伝導形式がn形に形成され、この
シリコン基板11の上面には、p形の不純物が拡散され
てソースSが形成され、ここにソースSの電位を取り出
すためのアルミニウム製の電極12が、点線で示す配線
部WSを介して形成されている。また、このシリコン基
板11の下面には図示していないがダイアフラムが凹部
状に形成されここに測定すべき圧力PMが印加される。
【0015】また、このソースSに対して所定間隔だけ
離れて、同じくシリコン基板11の上面にp形の不純物
が拡散されてドレインDが形成され、ここにドレインD
の電位を取り出すためのアルミニウム製の電極13が点
線で示す配線部WDを介して形成されている。
【0016】シリコン基板11の上方には、間隙x2
け離れて固定端14、15が形成され、不純物が拡散さ
れて導電性が付与されたポリシリコンの板状の振動ゲー
ト16の両端が、これ等の固定端14、15に一体に固
定されている。振動ゲート16の梁の長さはLである。
そして、この振動ゲート16はアルミニウム製の電極1
7と点線で示す配線部分WGを介して接続されている。
【0017】つまり、振動ゲート16とシリコン基板1
1とは両端を除いて間隙x2だけ離れて配置され、この
振動ゲート16に対応するシリコン基板11のドレイン
DとソースSとの間にチャネルCNN2が形成される。
【0018】シリコン基板11の上面に形成されたこれ
らのドレインD、チャネルCNN2およびソースSの上
には弗化水素酸(HF)に対する耐食性の高い保護膜1
8、例えばSi34、Sixy、SiC、AL23など
と、酸化膜19とからなる2層構造膜21が形成されて
いる。保護膜18は酸化膜19と同様な絶縁体である。
【0019】そして、この2層構造膜21と振動ゲート
16との間は、振動ゲート16が固定端14、15を節
として上下に振動できるように間隙が設けられている。
このようにして振動ゲージ22が構成されている。23
はシエル、24はダイアフラムである。
【0020】今までの説明では、図18に示すような振
動ゲージと電子回路とを結合して振動式トランスデュー
サを構成する点について説明した。次に、このような振
動式トランスデューサの構成要素としての振動ゲージ2
2を製造する製造方法について、図21と図22に示す
製造工程図を用いて説明する。
【0021】なお、図22に示す製造工程は、図21に
示す製造工程に連続して続くものであるが、説明の便宜
上2つに分割してある。図18に示す構成では、振動ゲ
ート16の部分とこれを両端で固定する固定端14、1
5の部分とでは製造工程の過程で生じる断面構造が異な
るので、同一工程ではあるが左右に分離してこれらを各
別に図示する。
【0022】左側の図は振動ゲート16の中央部の断面
構造で、右側の図が固定端14の部分の断面構造であ
る。なお、固定端15の部分は固定端14の部分と同一
の構造であるので省略する。
【0023】ステップ1は、ゲート酸化膜形成工程を示
す。n形のシリコン単結晶の基板30の上にゲート酸化
膜31を、例えば500オングストローム程度の厚さに
形成する。この工程では、振動ゲートの中央部と固定端
部での断面構造は同一に形成される。この後、ステップ
2に移行する。以後、各ステップをステップ番号に従っ
て進行する。
【0024】ステップ2は、イオン注入工程を示す。こ
こでは、p形不純物としてボロンを所定領域にイオン注
入する。これにより、振動ゲートの中央部ではチャネル
CCNを形成する予定の所定間隔WNをおいてp形のソ
ース部32(図18のWSに対応)とドレイン部33
(図18のWDに対応)とを形成し、固定端部ではp形
のゲートリード部34(図18のWGに対応)を形成す
る。
【0025】ステップ3は、チャネル形成工程を示す。
ここでは、振動ゲートの中央部においてチャネルCCN
を形成する予定の所定間隔WNのチャネル部34(CC
N2)にボロンを浅い深さでイオン注入する。これによ
って、ソース・ドレイン間の抵抗を所定値に制御するこ
とができる。この場合、固定端部では変化がない。
【0026】ステップ4は、窒化膜形成工程を示す。こ
の工程では、後工程で使用する弗化水素酸(HF)に対
する、ゲート酸化膜31の保護のために、弗化水素酸に
対して耐性が強い絶縁膜35として、例えばSixy
膜を、ほぼ1000オングストローム程度の厚さで、ゲ
ート酸化膜31の上に成膜する。
【0027】ステップ5は、第1犠牲層酸化膜形成工程
を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート16の
周囲に空隙を形成するための下側の犠牲層としてCVD
(Chemical Vapour Deposition)法により5000オン
グストローム程度の厚さに絶縁膜35の上に酸化膜36
を形成する。
【0028】次に、固定端部に対しては、フオトリソグ
ラフイ技術により固定端14が形成される予定の部分の
ゲート酸化膜31、絶縁膜35、及び酸化膜36の部分
を開口部37として開口する。
【0029】ステップ6は、ポリシリコン成膜工程を示
す。この工程は最終的に振動ゲート16と固定端14と
を形成するための前工程である。先ず、酸化膜36と開
口部37の上にポリシリコン38を例えば1μm程度の
厚さで成膜する。この後、導電性を付与するためにボロ
ンをドープする。
【0030】次に、フオトリソグラフイ技術により振動
ゲート16に対応する部分と開口部37に対応する部分
にマスクをしてから、RIE(Reactive Ion Etching)
によりポリシリコン38を所定の形状にエッチングして
最終的に振動ゲートとなる板状の梁39と、開口部37
にY形の支柱40を形成する。
【0031】ステップ7は、第2犠牲層酸化膜形成工程
を示す。この工程は、最終的に振動ゲート16の周囲に
空隙を形成するための、下側を除く部分の犠牲層として
CVD法により5000オングストローム程度の厚さに
酸化膜36、梁39、及び支柱40の上に酸化膜41を
形成する。
【0032】ステップ8は、酸化膜エッチング工程を示
す。まず、フオトリソグラフイ技術により振動ゲートの
中央部では梁39の近傍を、固定端部では支柱40の近
傍と支柱40のY字中央部42を除く部分をマスクして
から、これらの周囲の酸化膜36と41を弗化水素酸で
エッチングして間隙対応部43、44を形成する。
【0033】ステップ9は、ギャップ対応成膜工程を示
す。この工程は、後工程で用いられるエッチング液を導
入するための犠牲層としての酸化膜45を、ほぼ500
オングストローム程度の厚さで絶縁膜35と間隙対応部
43、44の上を含んで全面にCVD法により形成す
る。この後、フオトリソグラフイ技術を用いてY字中央
部42の上の酸化膜45をエッチングして除去する。
【0034】ステップ10は、シエル対応部形成工程を
示す。ステップ9で形成された酸化膜45などの上に1
μm程度の厚さになるようにポリシリコン46を成膜す
る。この後、RTA(Rapid Thermal Aneal)によりシ
エル及び振動ゲートのポリシリコンに残存するストレス
を短時間熱処理して除去し、これらが変形するのを防止
する。
【0035】この後、フオトリソグラフイ技術を用いて
マスクし、RIEによりポリシリコン46をエッチング
して振動ゲートを覆う大きさの範囲にシエル対応部47
を形成する。
【0036】ステップ11は、エッチングギャップ形成
工程を示す。この工程は、振動ゲートとシエルとを形成
するために、弗化水素酸を用いて酸化膜45をエッチン
グしながらこれを除去して導入孔48を形成し、ついで
この導入孔48を介して間隙対応部43、44をも除去
する。このようにして、振動ゲート16、固定端14、
及びシエル49を形成する。
【0037】ステップ12は、真空封止工程を示す。こ
の工程は、真空中でシエル49、導入孔48、絶縁膜3
5の上をポリシリコン50でほぼ5000オングストロ
ーム程度の厚さで成膜して、シエル49の内部を真空に
保持する。
【0038】ステップ13は、コンタクトホール形成工
程を示す。ソース部32とドレイン部33の上部にある
ゲート酸化膜31、絶縁膜35、及びポリシリコン50
の一部をフオトリソグラフイ技術とRIEとを用いて開
口してコンタクトホール51、52を形成する。同様に
して、ゲート部にもコンタクトホール54を形成するこ
とができる。
【0039】ステップ14は、ダイアフラム形成工程を
示す。水酸化カリウム(KOH)液を用いて、中央部が
薄肉で周囲が厚肉となる薄肉部になるようにシリコン単
結晶の基板30の底部をエッチングしてダイアフラム5
3を形成する。
【0040】ステップ15は、ボンデング工程を示す。
コンタクトホール51、52にアルミニウム製の電極1
3、12を形成する。以上が、振動式トランスデューサ
の振動ゲージをシェルで覆いダイアフラムを形成する製
造方法である。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な、微細加工技術(マイクロマシーニング)を用いて、
半導体基板上に形成された構造型トランスデューサにお
いては、以下のような問題がある。
【0042】1)振動ゲート16などの構造物を作製す
る工程で、犠牲層にシリコン酸化膜36,41を用いる
ため、これを除去する工程で、弗化水素酸で長時間エッ
チングする必要がある。このとき、シリコン基板11側
に設けられ、絶縁膜として必要なゲート酸化膜19な
ど、エッチングされて欲しくない膜は、ゲート酸化膜1
9と同様な絶縁物であるシリコン窒化膜18等の、耐弗
化水素酸性の高い保護膜18で保護しておく必要がある
が、十分な耐蝕性は得られていなかった。
【0043】2)更に、ゲート酸化膜19をシリコン窒
素化膜などの耐弗化水素酸性の高い保護膜で保護する
と、シリコン窒化膜18等の膜により、ゲート酸化膜1
9との界面に準位が出来るために、FETに相当する部
分のしきい値電圧の絶対値が大きくなり、オンしずらく
なったり、バラツキが大きくなる。この界面の準位は不
安定なため、ドリフトなどの電気的特性の劣化を引き起
こす。
【0044】また、この構造では、通常のMOSFET
のゲートに相当する電極部分が、絶縁膜に接していない
ため、絶縁膜中に水平方向に、電位勾配が発生してソー
ス近傍での電位が低下し、そのためにしきい値電圧を押
し上げる結果になっている。
【0045】このため、動作点を一定にした時に、ドレ
イン電流の大きさに、ばらつきがでたり、ドリフトが生
じたりする問題があった。 3)また、製作工程中、または、完成後の動作中に、振
動ゲート16がシリコン基板11に付着してしまうとい
う問題があり、余り剛性の小さい梁構造を作製すること
ができなかった。
【0046】しかし、梁構造を有する高感度の振動式セ
ンサを作製しようとする場合、大きな周波数変化率を得
ようとすると、梁の長さを長く、厚さを薄くしなければ
ならないが、このような梁は剛性が小さく、容易にシリ
コン基板に付着してしまうため、高感度な振動式センサ
を作製する事は困難であった。
【0047】以上のような問題点に対して、以下の解決
方法を採用した。 1)ポリシリコン膜は、弗化水素酸水溶液に対する耐蝕
性は、シリコン窒化膜18等に比較して十分に強く、犠
牲層のシリコン酸化膜36,41を除去して構造物を形
成するのに、十分な耐蝕性を備えている。
【0048】2)ドリフト等電気特性の不安定性の原因
は、主として絶縁膜18と酸化膜19のあいだの界面準
位であると考えられる。そこで、絶縁膜18の替りに、
酸化膜19との界面状態が安定で、弗化水素酸に強い耐
性を持つポリシリコン膜を用いると、従来並みの特性に
加え、ドリフトがほとんどなくなり、しきい値電圧のば
らつきも少なくすることができた。
【0049】更に加えるに、ポリシリコン膜のチャネル
部分に、ボロン又はリン等の不純物を導入すると、しき
い値は小さく安定化することが出来る。
【0050】2)付着の原因としては主として以下の2
つがある。 振動ゲート16と基板11とが接触した時に働く、分
子(あるいは原子)間吸引力。 絶縁体19に、摩擦などの原因で電荷が注入されるこ
とによって、絶縁体19が帯びる静電気。
【0051】これらを解決する方法として、以下のよう
な対策を行なった。については、付着現象と基板11
の表面荒さの関係を調べ、表面荒さが大きければ付着が
起きにくいことを利用して解決を行なった。
【0052】については、基板11あるいは振動ゲー
ト16に少なくとも1個所を接続された、半絶縁性のポ
リシリコン膜で、基板11の表面を覆うことによって解
決した。
【0053】本発明の目的は、ゲート絶縁膜が保護さ
れ、ドリフトが防止出来、振動ゲートの付着を防止し得
る振動式トランスデューサとその製造方法を提供するに
ある。
【0054】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、 (1)両端が基板に固定された振動ゲートの共振周波数
を測定する事により該振動ゲートの両端に加えられた歪
を測定する振動式トランスデューサにおいて、第1の伝
導形式を有する半導体の基板と、該基板の表面に形成さ
れ前記伝導形式とは逆の第2の伝導形式を有するドレイ
ンとソースにより挟まれたチャネルと、前記基板の表面
上に形成されたゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜の上を
覆うポリシリコン保護膜と、ポリシリコンよりなり変位
可能なように該ポリシリコン保護膜の表面から間隙を保
持して両端が前記基板に固定され前記ドレインとソース
とチャネルとを覆って配置され自励発振により該ドレイ
ンとの間に生じる静電力により変位する板状の導電性の
振動ゲートとを具備したことを特徴とする振動式トラン
スデューサ。 (2)少なくとも1個所が前記半導体基板あるいは前記
振動ゲートに電気的に接続されたポリシリコン保護膜を
具備したことを特徴とする請求項1記載の振動式トラン
スデューサ。 (3)前記チャネルに対向する前記ポリシリコン保護膜
の部分に不純物が拡散されて形成された導通部を具備し
たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の振動式
トランスデューサ。 (4)前記振動ゲートを覆い内部が真空に保持されたシ
エルを具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2
又は請求項3記載の振動式トランスデューサ。 (5)両端が基板に固定された振動ゲートの共振周波数
を測定する事により該振動ゲートの両端に加えられた歪
を測定する振動式トランスデューサの製造方法におい
て、以下の工程を有することを特徴とする振動式トラン
スデューサの製造方法。 (a)第1の伝導形式を有する半導体の基板上に、ゲー
ト酸化膜を形成するゲート酸化膜形成工程。 (b)第2の伝導形式となる不純物をソース、ドレイン
やゲートのリード部分に対応する所定領域にイオン注入
するイオン注入工程。 (c)前記ゲート酸化膜上にポリシリコン保護膜を成膜
するポリシリコン保護膜形成工程。 (d)該ポリシリコン保護膜上に第1犠牲層酸化膜を形
成する第1犠牲層酸化膜形成工程。 (e)該第1犠牲層酸化膜上にポリシリコン膜を成膜す
る。この後、導電性付与のため第2の伝導形式となる不
純物をドープする。該ポリシリコン膜をエッチングして
振動ゲートに対応する梁を形成する梁形成工程。 (f)前記第1犠牲層酸化膜と前記梁の上に第2犠牲層
酸化膜を形成する第2犠牲層酸化膜形成工程。 (g)前記第1,第2犠牲層酸化膜をエッチングして間
隙対応部を形成する間隙対応部形成工程。 (h)犠牲層としてのギャップ対応酸化膜を前記ポリシ
リコン保護膜と間隙対応部の上を含んで全面に形成する
ギャップ対応膜形成工程。 (i)該ギャップ対応酸化膜上にポリシリコン膜を成膜
する。該ポリシリコン膜をエッチングしてシェル対応部
を形成するシェル対応部形成工程。 (j)前記ギャップ対応酸化膜をエッチングして導入孔
を形成し、この導入孔を介して前記間隙対応部をも除去
するエッチングギャップ形成工程。 (k)真空中で前記シェル対応部、前記導入孔、前記ポ
リシリコン保護膜上を、ポリシリコン膜で成膜して、シ
ェルの内部を真空に保持する真空封止工程。 (l)前記ソース部と前記ドレイン部の上部にある前記
ゲート酸化膜、前記ポリシリコン保護膜、及び前記ポリ
シリコン膜の一部をエッチング除去して開口しコンタク
トホールを形成する。この後、該コンタクトホール部に
パッド部分を形成し、金線でボンディングして配線を行
なう電極形成工程。 (m)前記第1の伝導形式を有する半導体の基板の底部
をエッチングしてダイアフラムを形成するダイアフラム
形成工程。
【0055】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の要部構
成説明図である。図において、図20と同一記号の構成
は同一機能を表わす。以下、図20と相違部分のみ説明
する。61は、ゲート酸化膜19の上を覆うポリシリコ
ン保護膜である。
【0056】以上の構成において、ゲートとして機能す
る振動ゲート16には、直流電源E2から負の電位が印
加されているので、電子は振動ゲート16の下の表面か
らシリコン基板11の内部へ押しやられ、逆に正孔は表
面に引き寄せられるようになる。
【0057】引き寄せられた正孔(P形)によって表面
に細いP形の伝導層であるチャネルCNN2が形成され
ソースS(P形)とドレインD(P形)との間をP形で
結ぶことになり、このためソースSとドレインDとの間
に電流id2が流れる。
【0058】この電流id2によって発生するドレインD
の電圧は、ドレイン抵抗RDと、ドレインとシリコン基
板11との間に形成される静電容量CDにより、位相シ
フトを受け、この位相シフトを受けた電位変化により振
動ゲート16とドレインDとの間の静電吸引力を変化さ
せ間隔x2を変化させる。
【0059】この間隔x2の変化によりチャネルCNN
2の厚さを変化させ、これにより電流id2を変化させ、
これがドレインの電位変化を引き起こす。これを繰り返
して発振するが、この発振はドレイン抵抗RDとドレイ
ンDとシリコン基板11の間の静電容量CDと発振の発
振角速度ωとの積(ωRDD)が1に比べて極めて大き
くなる様に選定することにより継続される。
【0060】以上のように自励発振が維持されている状
態で、シリコン基板11に圧力PMが印加されると、振
動ゲート16を固定する固定端14,15を介して、こ
の圧力PMによる歪が振動ゲート16に加わり、これに
対応して固有振動数が変化する。したがって、この固有
振動数の変化を取り出すことにより、圧力PMの値を検
知することができる。
【0061】この結果、 (1)基板11構造の最表面に形成されたポリシリコン
保護膜61は、弗化水素酸水溶液の耐蝕性が充分であ
り、振動ゲート16の製造工程中において、犠牲層エッ
チング時に、ゲート酸化膜19が弗化水素酸水溶液にさ
らされて、素子構造が破壊されることがない。
【0062】(2)ポリシリコン保護膜61は、ゲート
酸化膜19との界面状態が良好に出来るため、しきい値
のばらつきを押さえ、ドリフトが殆ど発生しない等、電
気的な安定性が得られる振動式トランスデューサが得ら
れる。
【0063】(3)ポリシリコン保護膜61は、膜厚を
厚く成長させると、表面に微小な凸凹が出来、表面粗さ
を変える事ができる。この表面粗さと付着の関係を実験
により調べた結果、ポリシリコン保護膜61を用いるこ
とにより、表面付着エネルギーを下げ、振動ゲート16
が付着しにくくすることができた。
【0064】また、振動ゲート16等のシリコンの構造
体を、犠牲層エッチングで切り離す前の工程で、既に、
ポリシリコン保護膜61が形成されているため、切り離
しの犠牲層エッチング工程で、シリコン基板11に振動
ゲート16が付着することを防止する事ができる。
【0065】更に、この構造では、犠牲層エッチング導
入孔86を狭くできるため、真空封止工程で、真空封止
のためのポリシリコン87が、振動ゲート16の外周面
に付着し、振動ゲート16の残留引張り歪を緩和した
り、断面形状が太く変化したりすることがなく、振動ゲ
ート16の共振周波数のばらつきを小さく抑える事がで
きる。
【0066】次に、少なくとも1個所が半導体基板1
1、あるいは振動ゲート16に電気的に接続された半絶
縁性のポリシリコン膜保護膜61で、基板11の表面を
覆うようにすれば、静電気等の要因により、ゲート酸化
膜19に電荷が注入されても、電荷の帯電を抑え、静電
気による振動ゲート16の、基板11やシェル23の壁
面への付着を防止できる振動式トランスデューサを得る
事ができる。
【0067】次に、チャネルCNN2に対向するポリシ
リコン保護膜61の部分に、不純物が拡散されて形成さ
れた導通部が設けられれば、しきい値は小さく安定化す
ることができる振動式トランスデューサが得られる。
【0068】また、振動ゲート16を覆い、内部が真空
に保持されたシエル23が設けられれば、振動ゲート1
6の振動のQ値を高くすることができ、高精度な振動式
トランスデューサを得ることができる。
【0069】次に、このような振動式トランスデューサ
の構成要素としての振動ゲージ22を製造する製造方法
について、図2から図15に示す製造工程図を用いて説
明する。
【0070】(1)図2は、ゲート酸化膜形成工程を示
す。n形のシリコン単結晶の基板71の上に、ゲート酸
化膜72を、例えば500オングストローム程度の厚さ
に形成する。
【0071】(2)図3は、イオン注入工程を示す。こ
こでは、p形不純物としてボロンを、ソース73、ドレ
イン74やゲートのリード部分に対応する所定領域に、
イオン注入しする。
【0072】(3)図4は、また、必要に応じて、チャ
ネル部75に、ボロンを浅い深さでイオン注入すること
で、ソース73−ドレイン74間の抵抗値を制御するこ
とが可能である。
【0073】(4)図5は、ポリシリコン保護膜形成工
程を示す。この工程では、後工程で使用する弗化水素酸
(HF)に対して耐性が強く、ゲート酸化膜72の保護
膜の役目を果たし、かつ安定な膜であるポリシリコン保
護膜76を、ほぼ5000オングストローム程度の厚さ
でゲート酸化膜72の上に成膜する。
【0074】(5)図6は、第1犠牲層酸化膜形成工程
を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲートの周囲
に空隙を形成するための下側の犠牲層として例えばCV
D(Chemical Vapor Deposition)法により5000オ
ングストローム程度の厚さにポリシリコン保護膜76の
上に第1犠牲層酸化膜77を形成する。
【0075】(6)図7は、梁形成工程を示す。この工
程は最終的に振動ゲート16を形成するための前工程で
ある。先ず、第1犠牲層酸化膜77の上に、ポリシリコ
ン膜78(図示せず)を、例えば1μm程度の厚さで成
膜する。この後、導電性を付与するためにボロンをドー
プする。
【0076】次に、フオトリソグラフイ技術により、振
動ゲート16に対応する部分に、マスクをしてから、R
IE(Reactive Ion Etching)により、ポリシリコン7
8(図示せず)を所定の形状にエッチングして、最終的
に振動ゲート16となる板状の梁79を形成する。
【0077】(7)図8は、第2犠牲層酸化膜形成工程
を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート16の
周囲に空隙を形成するための、下側を除く部分の犠牲層
として、例えばCVD法により、5000オングストロ
ーム程度の厚さに、第1犠牲層酸化膜77と梁79の上
に、第2犠牲層酸化膜81を形成する。
【0078】(8)図9は、間隙対応部形成工程を示
す。先ず、フォトリソグラフィ技術により、振動ゲート
16の中央部では梁79の近傍をマスクしてから、これ
らの周囲の第1犠牲層酸化膜77と第2犠牲層酸化膜8
1を、弗化水素酸でエッチングして、間隙対応部82を
形成する。
【0079】(9)図10は、ギャップ対応膜形成工程
を示す。この工程は、後工程で用いられる、エッチング
液を導入するための犠牲層としてのギャップ対応酸化膜
83を、ほぼ500オングストローム程度の厚さで、ポ
リシリコン保護膜76と間隙対応部82の上を含んで全
面にCVD法により形成する。
【0080】(10)図11は、シェル対応部形成工程
を示す。図10で形成されたギャップ対応酸化膜83上
に、1μm程度の厚さになるようにポリシリコン膜84
(図示せず)を成膜する。
【0081】この後、フォトリソグラフィ技術を用いて
マスクし、RIEによりポリシリコン膜84をエッチン
グして、振動ゲート16を覆う大きさの範囲に、シェル
対応部85を形成する。
【0082】(11)図12は、エッチングギャップ形
成工程を示す。この工程は、振動ゲート16とシェル対
応部85を形成するために、弗化水素酸を用いて、ギャ
ップ対応酸化膜83をエッチングしながら、これを除去
して導入孔86を形成し、ついでこの導入孔86を介し
て間隙対応部82をも除去する。このようにして、振動
ゲート16及びシェル対応部85を形成する。
【0083】(12)図13は、真空封止工程を示す。
この工程は、真空中でシェル対応部85、導入孔86、
ポリシリコン保護膜76の上を、ポリシリコン膜87で
ほぼ1μm程度の厚さで成膜して、シェル23の内部を
真空に保持する。
【0084】(13)図14は、電極を形成する工程を
示す。ソース部73とドレイン部74の上部にあるゲー
ト酸化膜72、ポリシリコン保護膜76、及びポリシリ
コン膜87の一部を、フォトリソグラフィ技術とRIE
とを用いて開口して、コンタクトホール88,89を形
成する。
【0085】この後、コンタクトホール88,89に、
アルミニウムをスパッタリング法によって成膜し、フォ
トグラフィ技術を用いてパッド部分91,92を形成す
る。金線でボンディングして配線を行なう。
【0086】(14)図15は、ダイアフラム形成工程
を示す。水酸化カリウム(KOH)液を用いて、中央部
が薄肉で周囲が厚肉となる薄肉部になるように、シリコ
ン単結晶の基板71の底部をエッチングして、ダイアフ
ラム24を形成する。
【0087】以上が、振動式トランスデューサの振動ゲ
ージ62を、シェル23で覆い、ダイアフラム24を形
成する製造方法である.
【0088】以上の様な本発明の製造方法によれば、ゲ
ート絶縁膜が保護され、ドリフトが防止出来、振動ゲー
トの付着を防止し得る振動式トランスデューサを、従来
の半導体プロセスを利用して安価に且つ確実に製作出来
る振動式トランスデューサの製造方法を得ることができ
る。
【0089】
【発明の効果】以上、実施例と共に詳細に説明したよう
に、本発明の第1請求項によれば、 (1)基板構造の最表面に形成されたポリシリコン保護
膜は、弗化水素酸水溶液の耐蝕性が充分であり、振動ゲ
ートの製造工程中において、犠牲層エッチング時に、ゲ
ート酸化膜が弗化水素酸水溶液にさらされて素子構造が
破壊されることがない。
【0090】(2)ポリシリコン保護膜は、ゲート酸化
膜との界面状態が良好に出来るため、しきい値のばらつ
きを押さえ、ドリフトが殆ど発生しない等、電気的な安
定性が得られる振動式トランスデューサが得られる。
【0091】(3)ポリシリコン保護膜は、膜厚を厚く
成長させると、表面に微小な凸凹ができ、表面粗さを変
える事ができる。この表面粗さと付着の関係を実験によ
り調べた結果、ポリシリコン保護膜を用いることによ
り、表面付着エネルギーを下げ、振動ゲートが付着しな
くすることができた。
【0092】また、振動ゲート等のシリコンの構造体
を、犠牲層エッチングで切り離す前の工程で、既に、ポ
リシリコン保護膜が形成されているため、切り離しの犠
牲層エッチング工程で、シリコン基板に振動ゲートが付
着することを防止する事ができる。
【0093】更に、この構造では、犠牲層エッチング導
入孔を狭くできるため、真空封止工程で、真空封止のた
めのポリシリコンが、振動ゲートの外周面に付着し、振
動ゲートの残留引張り歪を緩和したり、断面形状が太く
変化したりすることがなく、振動ゲートの共振周波数の
ばらつきを小さく抑える事ができる。
【0094】本発明の第2請求項によれば、静電気等の
要因により、ゲート酸化膜に電荷が注入されても、少な
くとも1個所が半導体基板、あるいは、振動ゲートに電
気的に接続された半絶縁性のポリシリコン膜保護膜で、
ゲート酸化膜表面を覆う事によって、電荷の帯電を抑
え、静電気による振動ゲートの、基板やシェル壁面への
付着を防止できる振動式トランスデューサを得る事がで
きる。
【0095】本発明の第3請求項によれば、チャネルに
対向するポリシリコン膜の部分に、不純物が拡散されて
形成された導通部が設けられたので、しきい値は小さく
安定化することができる振動式トランスデューサが得ら
れる。
【0096】本発明の第4請求項によれば、振動ゲート
を覆い内部が真空に保持されたシエルが設けられたの
で、振動ゲートの振動のQ値を高くすることができ、高
精度な振動式トランスデューサを得ることができる。
【0097】本発明の第5請求項によれば、ゲート絶縁
膜が保護され、ドリフトが防止出来、振動ゲートの付着
を防止し得る振動式トランスデューサを従来の半導体プ
ロセスを利用して安価に且つ確実に製作出来る振動式ト
ランスデューサの製造方法を得ることができる。
【0098】従って、本発明によれば、ゲート絶縁膜が
保護され、ドリフトが防止出来、振動ゲートの付着を防
止し得る振動式トランスデューサとその製造方法を実現
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1のゲート酸化膜形成工程説明図である。
【図3】図1のイオン注入工程説明図である。
【図4】図1のイオン注入工程説明図である。
【図5】図1のポリシリコン保護膜形成工程説明図であ
る。
【図6】図1の第1犠牲層酸化膜形成工程説明図であ
る。
【図7】図1の梁形成工程説明図である。
【図8】図1の第2犠牲層酸化膜形成工程説明図であ
る。
【図9】図1の間隙対応部形成工程説明図である。
【図10】図1のギャップ対応膜形成工程説明図であ
る。
【図11】図1のシェル対応部形成工程説明図である。
【図12】図1のエッチングギャップ形成工程説明図で
ある。
【図13】図1の真空封止工程説明図である。
【図14】図1の電極形成工程説明図である。
【図15】図1のダイアフラム形成工程説明図である。
【図16】従来より一般に使用されている従来例の原理
的構成説明図である。
【図17】図16の動作説明図である。
【図18】図16の具体的実施例の構成を示す斜視図で
ある。
【図19】図18の中央部近傍の断面図である。
【図20】図18の振動ゲート16の中央部分における
全体側断面図である。
【図21】図18の製造工程説明図である。
【図22】図18の製造工程説明図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 12 電極 13 電極 14 固定端 15 固定端 16 振動ゲート 17 電極 19 ゲート酸化膜 21 2層構造膜 22 振動ゲージ 23 シェル 24 ダイアフラム 61 ポリシリコン保護膜 71 シリコン基板 72 ゲート酸化膜 73 ソース 74 ドレイン 75 チャネル部 76 ポリシリコン保護膜 77 第1犠牲層酸化膜 78 ポリシリコン 79 梁 81 第2犠牲層酸化膜 82 間隙対応部 83 ギャップ対応酸化膜 84 ポリシリコン膜 85 シェル対応部 86 導入孔 87 ポリシリコン膜 88 コンタクトホール 89 コンタクトホール 91 パッド部分 92 パッド部分 S ソース D ドレイン E1、E2 直流電源 CNN1、CNN2 チャネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が基板に固定された振動ゲートの共振
    周波数を測定する事により該振動ゲートの両端に加えら
    れた歪を測定する振動式トランスデューサにおいて、 第1の伝導形式を有する半導体の基板と、 該基板の表面に形成され前記伝導形式とは逆の第2の伝
    導形式を有するドレインとソースにより挟まれたチャネ
    ルと、 前記基板の表面上に形成されたゲート酸化膜と、 該ゲート酸化膜の上を覆うポリシリコン保護膜と、 ポリシリコンよりなり変位可能なように該ポリシリコン
    保護膜の表面から間隙を保持して両端が前記基板に固定
    され前記ドレインとソースとチャネルとを覆って配置さ
    れ自励発振により該ドレインとの間に生じる静電力によ
    り変位する板状の導電性の振動ゲートとを具備したこと
    を特徴とする振動式トランスデューサ。
  2. 【請求項2】少なくとも1個所が前記半導体基板あるい
    は前記振動ゲートに電気的に接続されたポリシリコン保
    護膜を具備したことを特徴とする請求項1記載の振動式
    トランスデューサ。
  3. 【請求項3】前記チャネルに対向する前記ポリシリコン
    保護膜の部分に不純物が拡散されて形成された導通部を
    具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    振動式トランスデューサ。
  4. 【請求項4】前記振動ゲートを覆い内部が真空に保持さ
    れたシエルを具備したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2又は請求項3記載の振動式トランスデューサ。
  5. 【請求項5】両端が基板に固定された振動ゲートの共振
    周波数を測定する事により該振動ゲートの両端に加えら
    れた歪を測定する振動式トランスデューサの製造方法に
    おいて、 以下の工程を有することを特徴とする振動式トランスデ
    ューサの製造方法。 (a)第1の伝導形式を有する半導体の基板上に、ゲー
    ト酸化膜を形成するゲート酸化膜形成工程。 (b)第2の伝導形式となる不純物をソース、ドレイン
    やゲートのリード部分に対応する所定領域にイオン注入
    するイオン注入工程。 (c)前記ゲート酸化膜上にポリシリコン保護膜を成膜
    するポリシリコン保護膜形成工程。 (d)該ポリシリコン保護膜上に第1犠牲層酸化膜を形
    成する第1犠牲層酸化膜形成工程。 (e)該第1犠牲層酸化膜上にポリシリコン膜を成膜す
    る。この後、導電性付与のため第2の伝導形式となる不
    純物をドープする。該ポリシリコン膜をエッチングして
    振動ゲートに対応する梁を形成する梁形成工程。 (f)前記第1犠牲層酸化膜と前記梁の上に第2犠牲層
    酸化膜を形成する第2犠牲層酸化膜形成工程。 (g)前記第1,第2犠牲層酸化膜をエッチングして間
    隙対応部を形成する間隙対応部形成工程。 (h)犠牲層としてのギャップ対応酸化膜を前記ポリシ
    リコン保護膜と間隙対応部の上を含んで全面に形成する
    ギャップ対応膜形成工程。 (i)該ギャップ対応酸化膜上にポリシリコン膜を成膜
    する。該ポリシリコン膜をエッチングしてシェル対応部
    を形成するシェル対応部形成工程。 (j)前記ギャップ対応酸化膜をエッチングして導入孔
    を形成し、この導入孔を介して前記間隙対応部をも除去
    するエッチングギャップ形成工程。 (k)真空中で前記シェル対応部、前記導入孔、前記ポ
    リシリコン保護膜上を、ポリシリコン膜で成膜して、シ
    ェルの内部を真空に保持する真空封止工程。 (l)前記ソース部と前記ドレイン部の上部にある前記
    ゲート酸化膜、前記ポリシリコン保護膜、及び前記ポリ
    シリコン膜の一部をエッチング除去して開口しコンタク
    トホールを形成する。この後、該コンタクトホール部に
    パッド部分を形成し、金線でボンディングして配線を行
    なう電極形成工程。 (m)前記第1の伝導形式を有する半導体の基板の底部
    をエッチングしてダイアフラムを形成するダイアフラム
    形成工程。
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