JP5596275B2 - 物理量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物理量測定装置に関し、特に、測定精度向上に関するものである。
被測定流体の圧力(物理量)を振動式センサを用いて測定する圧力測定装置が一般に知られている。振動式センサを振動させる方式として、振動式センサと電極との間に働く静電吸引力の変化に応じて振動させるものがある。このような圧力測定装置について、物理量測定装置90の構成図を示す図4を用いて説明する。
図4において、物理量測定装置90は、固定電極10、振動子11、基準振動子12、電流/電圧変換部20、21、差動増幅部22および駆動部30を備えている。左右に並べられた振動子11および基準振動子12は、固定電極10に対し間隔DISBで対向設置されている。
振動子11は、その形状(例えば、梁の形状)によって決定される固有振動数を有し、振動子11を固有振動数で振動させる自励振回路が形成される。すなわち、バイアス電圧Vbが印加された固定電極10、固定電極10と振動子11との間に働く静電吸引力Fc、振動子11、電流/電圧変換部20、差動増幅部22、駆動部30および駆動信号KBの固定電極10への帰還によって、自励振回路(正帰還ループ)が形成される。
振動子11の振動の動作(自励振動作)について詳しく説明する。固定電極10と振動子11との間、固定電極10と基準振動子12との間には、抵抗を介してバイアス電圧Vbが印加される。
固定電極10は駆動信号KBによって駆動される。なお、駆動信号KBの周波数は振動子11の固有振動数と一致する。駆動信号KBによって固定電極10に印加される電圧が変化するため、振動子11は、固定電極10と振動子11との間に働く静電吸引力Fcの変化に応じて固有振動数で振動する。このとき、静電電流SBが、固定電極10と振動子11との間に形成された容量を介して、固定電極10から振動子11へ流れる。静電電流SBは、駆動信号KBと同相の電流にノイズ電流NAを重畳した電流である。そして、静電電流SBは、振動子11から出力され、電流/電圧変換部20によって電圧に変換される。
一方、基準振動子12の固有振動数と振動子11の固有振動数とは異なる。よって、固定電極10に印加された電圧が振動子11の固有振動数で変化しても、基準振動子12は殆ど振動せず、ノイズ電流NAと同振幅で同相のノイズ電流NBが、基準振動子12から出力され電流/電圧変換部21によって電圧に変換される。
差動増幅部22は、電流/電圧変換部20、21の出力電圧の差動増幅を行うため、ノイズ電流NA、NBの成分を打ち消しあい、振動子11の固有振動数の成分を出力する。このため、差動増幅部22の出力である物理量出力信号Poの周波数は、振動子11の固有振動数と一致する。
物理量出力信号Poは、オートゲインコントロール部(以下、「AGC部」という)31に入力されるとともに、交流/直流変換部32に入力される。交流/直流変換部32は、物理量出力信号Poの振幅に一致する直流電圧に変換し、誤差増幅部33に出力する。誤差増幅部33は、交流/直流変換部32の直流電圧と設定電圧Vs(直流)との誤差を増幅してAGC部31に出力する。AGC部31は、物理量出力信号Poの振幅を設定電圧Vsに一致させた駆動信号KB(交流)を固定電極10へ出力する。
なお、被測定流体の圧力が振動子11に作用することによって、振動子11の歪が変化し、固有振動数が変化する。すなわち、振動子11に印加される圧力に応じて、振動子11の固有振動数は変化する。物理量出力信号Poの周波数は振動子11の固有振動数と一致するため、物理量出力信号Po(圧力測定信号)の周波数によって圧力を知ることができる。
なお、特許文献1には、振動ゲートが静電吸引力の変化に応じて振動することについて記載されている。
特許第3292286号公報
ところで、基準振動子12の固有振動数に近い周波数をもつ外部振動が基準振動子12に伝達した場合、基準振動子12は外部振動によって振動を起こし、この振動信号が電流/電圧変換部21を介して物理量出力信号Poに重畳して、物理量の測定精度が悪化することがある。
また、振動子11と基準振動子12との絶縁を保つため、振動子11は基準振動子12と正確な間隔DISAを保って製造する必要がある。これに加えて、振動子11の固有振動数において基準振動子12が振動しないように、両者の固有振動数を離す必要があるため、固有振動数を決定する振動子11と基準振動子12の形状を正確に製造する必要がある。このように、振動子11と基準振動子12は、両者の間隔DISAおよび形状において正確に製造する必要があるため、製造の歩留まりが低下し、製造コストが高くなることがある。
また、製造上の誤差などが原因で、振動子11と基準振動子12の固有振動数が互いに近くなった場合、振動子11が固有振動数で振動するとともに、基準振動子12も振動を起こすことがある。このため、振動子11の振動エネルギーが基準振動子12に吸収され、振動子11の振動が不安定になり、物理量出力信号Poの周波数が不安定になって、物理量の測定精度が悪化することがある。
本発明の目的は、振動子の安定な振動、物理量の測定精度向上および振動子の歩留まり向上を実現する物理量測定装置を提供することである。
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、
被測定対象の物理量が作用する振動子とバイアス電圧が印加された第1固定電極との間に働く静電吸引力に応じて振動する前記振動子の出力信号に基づいて、前記物理量を測定する物理量測定装置において、
前記第1固定電極に対し前記振動子を挟んで所定の間隔で設置され、バイアス電圧が印加されない第2固定電極と、
前記振動子の出力信号に基づいて生成される第1駆動信号によって前記第1固定電極を駆動するとともに、前記第1駆動信号と逆相の第2駆動信号によって前記第2固定電極を駆動する駆動部を備えた、
ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1および第2駆動信号は、前記第1固定電極と前記振動子との第1間隔および前記第2固定電極と前記振動子との第2間隔に基づいた振幅を有する、
ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第1および第2駆動信号の振幅比は、前記第1間隔と前記第2間隔との比に基づいた振幅比である、
ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記駆動部は、前記第1駆動信号を出力する第1増幅部と前記第2駆動信号を出力する第2増幅部とを備え、
前記第1および第2駆動信号の振幅比は、前記第1増幅部の増幅率と前記第2増幅部の増幅率との比に基づいて決定される、
ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記第1および第2増幅部の少なくともいずれか一方は、増幅率を変更できる可変増幅部である、
ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において
前記第1固定電極、前記第2固定電極および前記振動子は同一のシリコンウエハに設けられた、
ことを特徴とする。
本発明によれば、基準振動子を使用せず、第1および第2固定電極を互いに逆相の駆動信号で駆動することによって、振動子を安定に振動し、物理量の測定精度を向上し、振動子の歩留まりを向上する物理量測定装置を実現できる。
本発明の実施形態の一例を図1を用いて説明する。図1は、物理量測定装置190の構成図であり、図4と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
図1において、被測定流体(被測定対象)の圧力(物理量)の測定を例として、物理量測定装置190について説明する。
物理量測定装置190は、バイアス電圧Vbが印加された第1固定電極100、第1固定電極100に対し所定の間隔DISTで設置された第2固定電極101、第1固定電極100と第2固定電極101との間に設けられた振動子102、振動子102の出力信号SENSの電流を電圧に変換する電流/電圧変換部110、電流/電圧変換部110の出力(物理量出力信号Po)に基づいて第1および第2駆動信号KD1、KD2を生成し、第1および第2固定電極100、101を駆動する駆動部120を備えている。
また、駆動部120は、物理量出力信号Po(交流)を直流に変換する交流/直流変換部32、交流/直流変換部32によって変換された直流電圧と設定電圧Vs(直流)との誤差を増幅する誤差増幅部33、物理量出力信号Poの振幅を設定電圧Vsに一致させたオートゲインコントロール出力信号(以下、「AGC出力信号」という)SAGCを出力するAGC部31、AGC出力信号SAGCを増幅した第1駆動信号KD1によって第1固定電極100を駆動する第1増幅部121、AGC出力信号SAGCを増幅した第2駆動信号KD2によって第2固定電極101を駆動する第2増幅部122、第1増幅部121の増幅率を決定する第1帰還抵抗R1、第2増幅部122の増幅率を決定する第2帰還抵抗R2、抵抗を介して第1固定電極100をバイアスするバイアス電圧Vbを備えている。
振動子102は、第1固定電極100と対向設置されるとともに、第2固定電極101と対向設置される。振動子102は、第1固定電極100と間隔DIS1(第1間隔)を保ち、第2固定電極101と間隔DIS2(第2間隔)を保っている。振動子102の固有振動数以外の振動数の信号に対しては、振動子102と第1固定電極100との間に容量C1(図示省略)が等価的に形成され、振動子102と第2固定電極101との間に容量C2(図示省略)が等価的に形成される。なお、容量C1は第1間隔DIS1に反比例し、容量C2は第2間隔DIS2に反比例する。
また、振動子102の固有振動数の信号に対しては、振動子102と第1固定電極100との間に抵抗RS1(図示省略)が等価的に形成され、振動子102と第2固定電極101との間に抵抗RS2(図示省略)が等価的に形成される。
第1固定電極100、第2固定電極101および振動子102の構造の一例を、図2を用いて説明する。
図2において、シリコンウエハ200には、中間部を薄くしたダイアフラム201が形成され、ダイアフラム201の部分に、第1固定電極100、第2固定電極101および振動子102が形成されている。このように、第1固定電極100、第2固定電極101および振動子102は、同一のシリコンウエハ200に設けられている。
第1固定電極100(斜線部)と第2固定電極101(斜線部)は、所定間隔DISTを保っている。第1固定電極100と第2固定電極101との間に振動子102が形成され、振動子102は、第1固定電極100と第1間隔DIS1を保ち対向するとともに、第2固定電極101と第2間隔DIS2を保ち対向している。
そして、被測定流体の圧力PRSがダイアフラム201に印加されると、ダイアフラム201が変形し、振動子102に歪が生じる。
図1に戻り、振動子102は、その形状(例えば、梁の形状)によって決定される固有振動数を有し、振動子102を固有振動数で振動させる自励振回路が形成される。すなわち、バイアス電圧Vbが印加された第1固定電極100、第1固定電極100と振動子102との間に働く静電吸引力Fc、振動子102、電流/電圧変換部110、駆動部120および第1駆動信号KD1の第1固定電極100への帰還によって、自励振回路(正帰還ループ)が形成される。
振動子102の振動の動作(自励振動作)について詳しく説明する。まず、第1間隔DIS1と第2間隔DIS2とが等しく、これに伴い容量C1と容量C2とが等しい場合について説明する。
バイアス電圧Vbは、第1固定電極100と回路コモン電圧Vcomとの間に抵抗を介して接続される。振動子102は、電流/電圧変換部110の演算増幅器によって回路コモン電圧Vcomに(仮想)接地される。これによって、第1固定電極100と振動子102との間にバイアス電圧Vbが印加される。一方、第2固定電極101と振動子102との間にバイアス電圧は印加されない。
第1固定電極100は第1駆動信号KD1によって駆動される。なお、第1駆動信号KD1の周波数は振動子102の固有振動数と一致する。第1駆動信号KD1によって第1固定電極100に印加される電圧が変化するため、振動子102は、第1固定電極100と振動子102との間に働く静電吸引力Fcの変化に応じて固有振動数で振動する。
このとき、第1静電電流SD1が、第1固定電極100から振動子102へ流れる。第1静電電流SD1は、第1駆動信号KD1と同相の電流にノイズ電流N1を重畳した電流である。この第1駆動信号KD1と同相の電流は、第1固定電極100から抵抗RS1を介して振動子102へ流れ、ノイズ電流N1は、第1固定電極100から容量C1を介して振動子102へ流れる。
一方、第2固定電極101は、第1駆動信号KD1と逆相の第2駆動信号KD2によって駆動されるが、バイアス電圧が印加されていないため、第2固定電極101と振動子102との間には、第2駆動信号KD2の周波数に応じた静電吸引力Fcは働かない。よって、ノイズ電流N1と同一振幅で逆相のノイズ電流N2が第2静電電流SD2として、第2固定電極101から容量C2を介して振動子102へ流れる。
振動子102に流れ込む電流のうち、ノイズ電流N1とノイズ電流N2とは同一振幅で逆相なので、互いに打ち消しあう。このため、第1駆動信号KD1と同相の電流が、振動子出力信号SENSとして、振動子102から電流/電圧変換部110へ流れる。
そして、電流/電圧変換部110は、振動子出力信号SENSの電流を電圧に変換し、物理量出力信号Poとして出力する。なお、物理量出力信号Poの周波数は、振動子102の固有振動数と一致する。
物理量出力信号Poは、AGC部31に入力されるとともに、交流/直流変換部32に入力される。なお、AGC部31、交流/直流変換部32および誤差増幅部33は図4と同じであり、AGC部31は、物理量出力信号Poの振幅を設定電圧Vsに一致させたAGC出力信号SAGC(交流)を、第1増幅部121と第2増幅部122に出力する。
第1増幅部121は、AGC出力信号SAGCを増幅した第1駆動信号KD1を出力し、第1固定電極100を駆動する。第2増幅部122は、AGC出力信号SAGCを増幅した第2駆動信号KD2を出力し、第2固定電極101を駆動する。
なお、第1増幅部121の増幅率G1の符号は第2増幅部122の増幅率G2の符号と異なるため、第1駆動信号KD1と第2駆動信号KD2とは逆相になる。
そして、図2に示すように、振動子102に作用(印加)する被測定流体の圧力PRSが変化すると、振動子102の歪が変化し、固有振動数が変化する。すなわち、振動子102に印加される圧力に応じて、振動子102の固有振動数は変化する。図1の振動子102の固有振動数は物理量出力信号Poの周波数と一致するため、物理量出力信号Po(圧力測定信号)の周波数によって圧力PRSを知ることができる。
つぎに、図1で説明した各部の信号波形について図3を用いて説明する。図3において、(a)はAGC出力信号SAGC(電圧)、(b)は第1駆動信号KD1(電圧)、(c)は第2駆動信号KD2(電圧)、(d)は第1静電電流SD1、(e)は第2静電電流SD2、(f)は振動子出力信号SENS(電流)、(g)は物理量出力信号Po(電圧)である。なお、(d)の波形は、(d1)に(d2)を重畳した波形となる。
第1増幅部121の増幅率G1が正の場合、AGC出力信号SAGC(a)は、第1駆動信号KD1(b)と同相になる。一方、第2増幅部122の増幅率G2が負の場合、第2駆動信号KD2(c)は、AGC出力信号SAGC(a)および第1駆動信号KD1(b)と逆相になる。なお、第1駆動信号KD1(b)の電圧振幅を第1振幅A1、第2駆動信号KD2(c)の電圧振幅を第2振幅A2とする。
第1静電電流SD1(d)のうち、SD1a(d1)は第1駆動信号KD1(b)と同相の電流であり、SD1b(d2)はノイズ電流N1である。
第2静電電流SD2(e)は、SD1b(d2)と同一振幅で逆相のノイズ電流N2である。
振動子出力信号SENS(f)は、SD1b(d2)がSD2(e)と打ち消しあうため、SD1a(d1)と同じになる。
物理量出力信号Po(g)は、振動子出力信号SENS(f)の電流を電圧に変換したものであり、その周波数は被測定流体の圧力PRSに対応する。
前述したように、第1間隔DIS1が第2間隔DIS2と等しく、容量C1が容量C2と等しいため、容量C1のインピーダンスZ1は容量C2のインピーダンスZ2と等しい。そして、第1振幅A1が第2振幅A2と等しければ、オームの法則より、ノイズ電流N1(図3(d2))はノイズ電流N2(図3(e))と同一振幅になって、互いに逆相の関係にある両者は打ち消しあう。
第1振幅A1を第2振幅A2と等しくするためには、増幅率G1の絶対値を増幅率G2の絶対値と等しくすればよい。すなわち、第1間隔DIS1と第2間隔DIS2との比が「1」の場合、第1振幅A1と第2振幅A2との比、および増幅率G1の絶対値と増幅率G2の絶対値との比をいずれも「1」にすれば、ノイズ電流N1とノイズ電流N2とを打ち消すことができる。
つぎに、例えば、製造上の誤差などが原因で、第1間隔DIS1が第2間隔DIS2より小さく(DIS1<DIS2)、これに伴い容量C1が容量C2より大きく(C1>C2)なる場合がある。この場合について説明する。
容量C1が容量C2より大きいため、容量C1のインピーダンスZ1は容量C2のインピーダンスZ2より小さい(Z1<Z2)。
このため、第1振幅A1を第2振幅A2より小さくすれば(A1<A2)、オームの法則より、ノイズ電流N1がノイズ電流N2と同一振幅になって、ノイズ電流N1とノイズ電流N2とを打ち消すことができる。そして、第1振幅A1を第2振幅A2より小さくするには、増幅率G1の絶対値を増幅率G2の絶対値より小さくすればよい(|G1|<|G2|)。
このように、第1振幅A1と第2振幅A2は、第1間隔DIS1と第2間隔DIS2に基づいたものである。そして、例えば、第1間隔DIS1と第2間隔DIS2との比(DIS1/DIS2)、第1振幅A1と第2振幅A2との比(A1/A2)、増幅率G1の絶対値と増幅率G2の絶対値との比(|G1|/|G2|)は、互いに比例関係であればよい。
なお、第1間隔DIS1が第2間隔DIS2より大きい(DIS1>DIS2)場合には、前述した大小関係を反対にして考えればよい。
また、前述した比例関係を実現するために、第1増幅部121および第2増幅部122の少なくともいずれか一方は、増幅率G1、G2を変更できる可変増幅部であってもよい。
本実施形態によれば、ノイズ電流N1とノイズ電流N2とを殆ど打ち消して、物理量(圧力)を測定することによって、物理量の測定精度を向上できる。
そして、基準振動子を使用しないため、外部振動が基準振動子へ伝達するのを防止できるほか、振動子102の振動エネルギーが基準振動子に吸収されない。これによって、振動子102が安定に振動して、物理量の測定精度を向上できる。また、振動子102は、基準振動子との関係(両者の間隔、形状)において正確に製造する必要がないので、振動子102の歩留まりを向上し、製造コストを低減できる。
また、第1間隔DIS1と第2間隔DIS2に応じて、第1帰還抵抗R1と第2帰還抵抗R2を選択変更して増幅率G1、G2を変更できるので、より容易に前述した比例関係を実現し、ノイズ電流N1とノイズ電流N2とを殆ど打ち消して、物理量の測定精度を向上できる。
また、第1間隔DIS1と第2間隔DIS2に応じて、第1および第2増幅部121、122の可変増幅によって増幅率G1、G2を変更できるので、さらに容易および柔軟に前述した比例関係を実現し、ノイズ電流N1とノイズ電流N2とを殆ど打ち消して、物理量の測定精度を向上できる。
また、図2に示したように、第1固定電極100、第2固定電極101および振動子102を、同一のシリコンウエハ200に設けることによって、振動子102の製造が、より容易になって、歩留まりの向上および製造コストを低減できる。
また、物理量が振動子102に作用して、振動子102の歪を変化させれば物理量を測定できる。このため、物理量測定装置190は、振動子102の歪を変化させる流量、温度、密度などの物理量測定にも利用できる。
なお、本発明は、前述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲で、さらに多くの変更および変形を含む。また、前述した各部の組み合わせ以外の組み合わせを含むことができる。
本発明を適用した物理量測定装置の構成図の例である。 第1固定電極、第2固定電極および振動子の構造図の例である。 図1で示した各部の信号波形図の例である。 背景技術で示した物理量測定装置の構成図の例である。
符号の説明
100 第1固定電極
101 第2固定電極
102 振動子
110 電流/電圧変換部
120 駆動部
121 第1増幅部
122 第2増幅部
190 物理量測定装置
200 シリコンウエハ
DIS1 第1間隔
DIS2 第2間隔
DIST 所定間隔
Fc 静電吸引力
KD1 第1駆動信号
KD2 第2駆動信号
Po 物理量出力信号
PRS 圧力
SENS 振動子出力信号

Claims (6)

  1. 被測定対象の物理量が作用する振動子とバイアス電圧が印加された第1固定電極との間に働く静電吸引力に応じて振動する前記振動子の出力信号に基づいて、前記物理量を測定する物理量測定装置において、
    前記第1固定電極に対し前記振動子を挟んで所定の間隔で設置され、バイアス電圧が印加されない第2固定電極と、
    前記振動子の出力信号に基づいて生成される第1駆動信号によって前記第1固定電極を駆動するとともに、前記第1駆動信号と逆相の第2駆動信号によって前記第2固定電極を駆動する駆動部を備えた、
    ことを特徴とする物理量測定装置。
  2. 前記第1および第2駆動信号は、前記第1固定電極と前記振動子との第1間隔および前記第2固定電極と前記振動子との第2間隔に基づいた振幅を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の物理量測定装置。
  3. 前記第1および第2駆動信号の振幅比は、前記第1間隔と前記第2間隔との比に基づいた振幅比である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の物理量測定装置。
  4. 前記駆動部は、前記第1駆動信号を出力する第1増幅部と前記第2駆動信号を出力する第2増幅部とを備え、
    前記第1および第2駆動信号の振幅比は、前記第1増幅部の増幅率と前記第2増幅部の増幅率との比に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の物理量測定装置。
  5. 前記第1および第2増幅部の少なくともいずれか一方は、増幅率を変更できる可変増幅部である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の物理量測定装置。
  6. 前記第1固定電極、前記第2固定電極および前記振動子は同一のシリコンウエハに設けられた、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の物理量測定装置。
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