JPH1070177A - 円板形状体の位置決め方法及び装置 - Google Patents

円板形状体の位置決め方法及び装置

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JPH1070177A
JPH1070177A JP22540096A JP22540096A JPH1070177A JP H1070177 A JPH1070177 A JP H1070177A JP 22540096 A JP22540096 A JP 22540096A JP 22540096 A JP22540096 A JP 22540096A JP H1070177 A JPH1070177 A JP H1070177A
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重之 山本
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正史 松森
Yukihiro Minamida
幸廣 南田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で精密な位置決めを自動制御によ
り実現する円板形状体の位置決め方法及び装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 位置決め点上に回転中心がある回転ステ
ージ2上にウエハ(円板形状体)10を置き、所定角度
毎の回転中心からウエハ10の周縁までの距離を測距セ
ンサ8で測定し、回転中心とウエハ10中心との位置ず
れ角度と位置ずれ距離とを演算し、位置ずれ角度だけ回
転ステージ2を回動させた後、ウエハ10を一時離脱さ
せた状態でクラッチ5により回転ステージ2の回転をカ
ム4に伝達することにより、回転ステージ2を位置ずれ
距離だけ直線移動させる。ウエハ10を再び回転ステー
ジ2上に置くとウエハ10中心と回転中心とが一致する
ので、カム4により回転ステージ2を元の位置に戻す
と、位置決めがなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハ等
のように外周の一部に切り欠き部であるオリエンテーシ
ョンフラット(以下、オリフラと略記する)又はノッチ
を有する円板形状体を所定位置に位置決めする円板形状
体の位置決め方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円板形状体の一例である半導体ウエハを
加工あるいは検査する装置では、ウエハを所定位置に精
密に位置決めすることが要求される。単純には、円板形
状体を位置決め点上に移動させるには、円板形状体の側
面を機械的に位置決め点方向に押し出せばよいが、半導
体ウエハのように微細加工がなされたものでは治具等の
機械的な接触物から発生する微細な粉塵等も避ける必要
があり、多くはウエハを載置した回転ステージの位置を
移動制御することにより、ウエハを所定の位置決め点上
に移動させる方法が採用されている。
【0003】例えば、図5に示す従来構成に係る位置決
め装置では、X−Yステージ31上に搭載された回転テ
ーブル35上にウエハ30を載置し、ウエハ30を回転
テーブル35で回転させたときの所定角度毎のウエハ3
0の周縁位置を一次元走査光電変換によるセンサ33で
測定する。センサ33は移動距離が認識できる直線移動
ステージ32上に搭載されているので、前記所定角度毎
にウエハ30の周縁が検出されるまで直進移動した距離
から、回転中心とウエハ30の中心位置との位置ずれ量
を検出し、その位置ずれ量だけX−Yステージ31を移
動させることにより、ウエハ30を所定位置に位置決め
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、X−Yステージを使用しているため、
装置が複雑化しコスト高になる問題点があった。また、
センサを移動させる直線移動ステージを採用しているた
め、この移動精度や組付け精度、更には一次元走査光電
変換によるセンサの性能により、微小な位置ずれが検出
できない場合があり、回転テーブル上にウエハを載置す
る際に故意に大きな位置ずれ状態にして載置する等の手
間を要する問題点があった。
【0005】本発明は、装置構造を小型化、簡易化しな
がらも精密な位置決め動作を自動化した円板形状体の位
置決め方法及び装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は、上記
目的を達成するため、周縁の一部にオリエンテーション
フラットまたはノッチが形成された円板形状体の中心位
置を所定位置に位置決めする円板形状体の位置決め方法
において、位置決め点上に回転中心がある状態を原位置
とする回転ステージ上に前記円板形状体を載置し、前記
回転ステージを1周回転させる360度を少なくとも5
分割72度毎に前記回転中心から円板形状体の周縁まで
の距離を測定し、各測定値と既知の円板形状体の半径と
から、前記回転中心と円板形状体の中心位置との偏心状
態を偏心角度と偏心距離として演算し、前記回転ステー
ジを前記偏心角度だけ回動させた後、載置された円板形
状体を回転ステージ上から一時離脱させ、前記回転ステ
ージを前記偏心距離だけ移動させて円板形状体を再び回
転ステージ上に載置し、回転ステージの回転中心を前記
原位置に戻すようにしたことを特徴とする。
【0007】上記位置決め方法によれば、円板形状体を
載置する回転ステージの回転中心は位置決め点上の原位
置にあり、測定と演算とにより求めた回転中心と円板形
状体の中心との偏心量だけ回転ステージを原位置から移
動させ、再び原位置に戻せば円板形状体の中心は位置決
め点上に位置決めされる。位置決めするための動作が簡
単なので、これに用いる装置構造も簡易化できる。
【0008】また、本願の第2発明は、上記目的を達成
するため、周縁の一部にオリエンテーションフラットま
たはノッチが形成された円板形状体の中心位置を所定位
置に位置決めする円板形状体の位置決め装置において、
位置決め点上に回転中心がある状態を原位置として前記
円板形状体を保持して所定角度毎に回動する回転ステー
ジと、この回転ステージに連動して回動するカムと、こ
のカムの前記回転ステージとの連動を任意に着脱させる
連動着脱手段と、前記カムの回動により前記回転ステー
ジを前記原位置から所定方向に進退移動させる直線移動
手段と、前記回転ステージ上に載置された円板形状体の
周縁位置を測定する測距センサと、前記回転ステージ上
に円板形状体を搬送すると共に載置状態から任意のタイ
ミングで前記回転ステージから離脱させる搬送手段と、
前記回転ステージの所定角度毎に前記測距センサで測定
された前記回転中心から円板形状体の周縁までの距離測
定データと既知の円板形状体の半径とから前記回転中心
と円板形状体の中心との偏心角度及び偏心距離を演算す
る演算手段と、この演算手段の演算データに基づいて各
動作部の動作を制御する制御手段とを具備してなること
を特徴とする。
【0009】上記構成によれば、回転ステージの所定角
度毎に測距センサにより測定された回転中心から円板形
状体の周縁までの距離と既知の円板形状体の半径とか
ら、演算手段により回転中心と円板形状体の中心との位
置ずれが偏心角度と偏心距離として演算できる。回転ス
テージの回転中心は位置決め点上の原位置にあるので、
演算された偏心角度だけ回転ステージを回転させ、角度
のずれをなくした後、搬送手段により円板形状体を回転
ステージ上から一時離脱させた状態で、回転ステージと
カムとの連動を連動着脱手段によりオンにすると、カム
の回動により直線移動手段が動作して回転ステージを原
位置から移動させる。この移動距離は偏心距離に相当す
る距離である。再び円板形状体を回転ステージ上に戻す
と、回転中心と円板形状体の中心とが一致しているの
で、回転ステージの回動によるカムの回動により回転ス
テージを原位置に戻すと、円板形状体の中心は位置決め
点上に位置決めされる。
【0010】上記構成におけるカムは、ハート形カムを
採用することができる。ハート形カムの円運動から得ら
れる直線移動手段の直線運動が等速往復運動となるた
め、回動角度と直線移動距離とが比例関係になり、制御
が簡単で構造も簡単になる。
【0011】また、上記回動動作着脱手段は、クラッチ
を採用することができる。クラッチにより位置決め動作
の任意のタイミングでカムへの回動を着脱できる。
【0012】また、上記測距センサは、透過形レーザー
測長センサを採用することができる。透過形レーザー測
長センサは一次元走査光電変換センサに比して、精密な
測定ができるので、測定データから演算される位置ずれ
量の検出が正確になり、精密な位置決めが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0014】図1は、本発明の一実施形態に係る円板形
状体の位置決め装置の構成を示す構成図で、円板形状体
として周縁の1箇所にノッチ15が形成されたウエハ
(円板形状体)10を位置決め対象物とし、このウエハ
10の中心位置を所定の位置決め点上に位置決めすると
共に、前記ノッチ15を所定の角度位置に位置決めする
構成がなされている。
【0015】図1において、位置決め装置1は、回転ス
テージ2と、この回転ステージ2の回転中心に固定され
た回転軸11を任意角度に回動させるモータ3と、前記
回転軸11に電磁クラッチ(連動着脱手段)5を介して
取り付けられたハート形溝カム4と、このハート形溝カ
ム4のハート形状に形成された溝に滑動自在に嵌め込ま
れたカムフォロア6と、このカムフォロア6を軸支する
と共に前記モータ3を搭載した支持台(直線移動手段)
12を所定方向に直線移動自在に支持する直線移動台
(直線移動手段)7と、前記回転ステージ2上に載置さ
れたウエハ10の周縁位置を測定する測距センサ8と、
アーム13上にウエハ10を保持して搬送する搬送部9
と、各動作部の動作を位置決め動作手順に従って制御す
る制御部16と、前記測距センサ8による測定値と予め
記憶しておいたデータをもとに位置決め動作を行うため
の演算を行う演算部17とを具備して構成されている。
【0016】尚、上記構成において、回転ステージ2及
び搬送部9のアーム13には、図示は省略しているが、
載置されたウエハ10の載置位置が移動しないように真
空吸着等の保持手段が設けられている。また、測距セン
サ8は透過形レーザー測長センサ、モータ3はステッピ
ングモータが用いられている。
【0017】上記構成による位置決め動作を、図2に示
すフローチャートの手順に基づいて以下に説明する。
尚、同図に示されているS1、S2……は、動作手順を
示すステップ番号であって、本文に添記した番号に一致
する。
【0018】位置決め対象とするウエハ10は、図示し
ないウエハキャリアによって所定位置に移送され、次い
で搬送部9のアーム13上に保持されて搬送され、回転
ステージ2上に載置される。搬送部9にはアーム13を
昇降駆動させるシリンダ14が設けられているので、ア
ーム13によりウエハ10を回転ステージ2上に載置し
た後、その位置でアーム13は下降して待機する(S
1)。
【0019】搬送部9によって回転ステージ2上にウエ
ハ10が載置された状態を平面図として示すと、図3に
示すようになる。この載置状態では、回転ステージ2の
回転中心Oと、載置されたウエハ10の中心Pとの間に
は、位置ずれが生じている。
【0020】また、ノッチ15の角度位置も位置ずれし
ている。回転ステージ2の回転中心Oは位置決め点上に
あり、これを回転ステージ2の原位置として、図示する
ようにウエハ10が位置ずれした状態から、ウエハ10
の中心Pを回転中心Oに一致させ、ノッチ15を所定角
度位置に合わせるのが、本位置決めの目的である。
【0021】図3に示すように、回転ステージ2の回転
中心Oを通るX軸線上に測距センサ8が配設されている
ので、まず、搬送されてきた状態(この状態を回動角度
0度とする)でのウエハ10の回転中心OからX線上の
周縁までの距離Dを測距センサ8で測定する。測距セン
サ8は上記したように透過形レーザー測長センサを用い
ているので、センサを形成する発光体と受光体との間を
ウエハ10が遮る長さから周縁の位置を精密に測定する
ことができる。この測距センサ8で測定されたデータは
演算部17に入力され、予め記憶されている回転中心O
から測距センサ8までの距離データをもとに、測定され
た距離Dから回動角度0におけるX線上の周縁までの距
離D1 が演算される。
【0022】上記回転中心Oからウエハ10の周縁まで
の距離測定及び演算を、回転ステージ2が1周回転する
360度を等分割した5分割72度毎に実行する。ま
ず、回転ステージ2の回転動作により、ウエハ10を時
計方向に72度回動させ、このときのX線上の周縁まで
の距離を測定演算し、回動角度72度での距離D2 を求
める。同様にして、回動角度144度(回動角度0度か
らの回動角度、以下同じ)での距離D3 、回動角度21
6度での距離D4 、回動角度288度での距離D5 を求
める。これによりウエハ10を1周360度回転させて
72度毎5分割した角度位置での周縁までの距離D1
5 が求められる(S2)。
【0023】尚、上記ウエハ10の周縁までの距離Dを
1周360度を5分割した72度毎に測定するのは、ウ
エハ10にノッチ15が形成されているためであり、こ
のノッチ15の位置で周縁までの距離Dを測定したデー
タが1つでもあると、ウエハ10の正しい円の形状が求
められないため、最低4つの周縁までの距離データを得
るべく、少なくとも5分割72度毎に周縁までの距離D
を測定する。
【0024】上記測定演算によって求められた距離D1
〜D5 と、既知のウエハ10の半径Rのデータとをもと
にして、演算部17は回転中心Oとウエハ10の中心P
との位置ずれ距離(偏心距離)r及び位置ずれ角度(偏
心角度)θを余弦定理及び三角関数加法定理を用いた演
算により求める(S3)。
【0025】以下に示す式(1)から式(5)までが位
置ずれ距離r及び位置ずれ角度θを求めるための前記余
弦定理を用いた演算式である。
【0026】
【数1】
【0027】上記したように、ウエハ10にはノッチ1
5が形成されており、1周360度を72度毎に5分割
して測定した各距離D1 〜D5 のうち、前記ノッチ15
がX線上にある角度状態で測定されたデータが含まれて
いる可能性がある。ノッチ15位置で測定されたデータ
はウエハ10の正しい円周上の周縁までの距離とはなら
ない。そこで、上記式(1)〜式(5)を用いた三角関
数加法定理による演算で求められる位置ずれ距離rか
ら、ノッチ15の位置で検出されたデータを除外する演
算を実行する。この演算処理は、次のようになされる。
【0028】〈1〉式(1)、(2)、(3)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr1 とする。
【0029】〈2〉式(1)、(2)、(4)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr2 とする。
【0030】〈3〉式(1)、(2)、(5)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr3 とする。
【0031】〈4〉式(1)、(3)、(4)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr4 とする。
【0032】〈5〉式(1)、(3)、(5)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr5 とする。
【0033】〈6〉式(1)、(4)、(5)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr6 とする。
【0034】〈7〉式(2)、(3)、(4)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr7 とする。
【0035】〈8〉式(2)、(3)、(5)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr8 とする。
【0036】〈9〉式(2)、(4)、(5)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr9 とする。
【0037】〈10〉式(3)、(4)、(5)を用いて
求められた位置ずれ距離rをr10とする。
【0038】この演算処理〈1〉〜〈10〉で求められた
1 〜r10のうち、元のデータにノッチ15位置で測定
したデータが含まれている場合、実数で同じ値となるの
は4個以上である。仮に、測定された距離D1 がノッチ
15位置であったとすると、式(1)を用いて演算され
たr1 からr6 はすべて異なる値となる。しかし、距離
1 を含まないで演算されたr7 からr10は同じ値とな
るので、これが正しい位置ずれ距離rとなる。
【0039】次に、位置ずれ角度θを求めるため、上記
演算処理によって求められた位置ずれ距離rを式
(1)、(2)、(3)に代入して、それぞれ位置ずれ
角度θを演算する。この式(1)、(2)、(3)に
も、ノッチ15位置で測定した距離D1 〜D3 が含まれ
ている可能性があるが、少なくとも2個は同じ位置ずれ
角度θが演算結果として出るので、これが正しい位置ず
れ角度θとなる。
【0040】上記演算により、回転中心Oとウエハ10
の中心Pとの間の位置ずれ距離rと位置ずれ角度θとが
演算部17によって求められた後、このデータは制御部
16に入力され、入力データにもとづく制御動作がなさ
れる。
【0041】まず、モータ3により回転ステージ2を位
置ずれ角度θの角度に回動させる。
【0042】この動作により、ウエハ10の中心PがX
線上に移動する(S4)。次に、搬送部9のシリンダ1
4を動作させて、ウエハ10の下で待機状態にあるアー
ム13を上昇させ、ウエハ10を回転ステージ2上から
一時離脱させる(S5)。次いで、電磁クラッチ5を動
作させ、ハート形溝カム4と回転軸11とを結合させ、
モータ3を動作させると、ハート形溝カム4が回動する
(S6)。
【0043】図4はハート形溝カム4の形状を示す平面
図である。図示するように、回転軸11を中心として偏
心した状態の溝がハート形に形成されているので、ハー
ト形溝カム4が回動すると、溝に滑動自在に嵌め込まれ
たカムフォロア6は、ハート形溝カム4の回動角度に対
応してX軸方向の位置が変化する。図1に示したよう
に、カムフォロア6は支持台12上に軸支されているの
で、カムフォロア6の移動により直線移動台7上を摺動
自在に支持された支持台12が移動する。ハート形溝カ
ム4の回動角度に対する直線移動ステージ7の直線移動
量を予め制御部16に記憶させておけば、演算部17か
ら入力された位置ずれ距離rの距離だけ支持台12を移
動させることができる。そこで、モータ3によりハート
形溝カム4を回動させ、支持台12を位置ずれ距離rだ
け移動させると、この支持台12に支持されたモータ3
の回転軸11上にある回転ステージ2もX軸方向に距離
rだけ移動する(S7)。
【0044】続いて、搬送部9のシリンダ14を動作さ
せ、回転ステージ2の上方で待機しているウエハ10を
回転ステージ2上に再び載置する。先の動作ステップ
(S4)でウエハ10の中心PはX軸上に移動してお
り、前の動作ステップ(S7)で回転ステージ2は位置
ずれ距離rだけX線上を移動しているので、載置された
ウエハ10の中心Pと回転ステージ2の回転中心Oとが
一致する(S8)。
【0045】ウエハ10を位置決めしたい位置は、回転
ステージ2が移動しない原位置なので、モータ3を動作
させてハート形溝カム4を回動させ、カムフォロア6を
元位置(ハート形状の凹部)に戻すことにより、直線移
動台7上の支持台12も元の位置に戻るので、回転ステ
ージ2をウエハ10を載置して原位置に戻すことができ
る。これによって、位置決め点上の回転ステージ2の回
転中心Oにウエハ10の中心Pを一致させた状態に位置
決めされる(S9)。この後、電磁クラッチ5の動作を
オフにして、回転軸11とハート形溝カム4との結合を
解除する(S10)。
【0046】次に、ウエハ10のノッチ15を所定角度
位置に位置決めするため、モータ3により回転ステージ
2を回転させ、測距センサ8でノッチ15を検出する
(S11)。ノッチ15が検出されたら、ノッチ15が
所定の角度位置になるようにして回転ステージ2を停止
させる(S12)。以上の動作手順によりウエハ10の
所定位置への位置決めが終了する。
【0047】上記構成においては、回転ステージ2を直
線移動させる手段としてハート形溝カム4を採用してい
るが、これを外形がハート形のハートカムとして、その
外周にカムフォロアを接触させる構造を用いることもで
きる。また、回転軸11とハート形溝カム4との結合の
着脱に電磁クラッチ5を採用しているが、ワンウェイク
ラッチを用いて、モータ3を逆回転させたときにのみハ
ート形溝カム4が回動できるように構成することもでき
る。
【0048】また、上記位置決め動作では、ウエハ10
を1周360度を5分割した72度毎に周縁までの距離
Dを測定しているが、5分割以上の角度で連続的に測定
・演算して、位置決め速度を高めることもできる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明の通り、本願の第1発明に係
る位置決め方法によれば、円板形状体を載置する回転ス
テージの回転中心は位置決め点上の原位置にあり、測定
と演算とにより求めた回転中心と円板形状体の中心との
偏心量だけ回転ステージを原位置から移動させ、再び原
点に戻せば円板形状体は位置決めされるので、位置決め
するための動作が簡単であり、これに用いる装置構造も
簡易化できる。
【0050】また、本願の第2発明に係る位置決め装置
によれば、回転ステージの所定角度毎に測距センサによ
り測定された回転中心から円板形状体の周縁までの距離
と既知の円板形状体の半径とから、回転中心と円板形状
体の中心との位置ずれが偏心角度と偏心距離として演算
できる。この演算データに基づいて、回転テーブルの偏
心角度分の回動と、カムによる直線移動手段の偏心距離
分の移動とが制御手段によりなされるので、円板形状体
の中心は回転ステージの回転中心と一致する。
【0051】この後、回転ステージを原位置にもどせ
ば、この原位置は位置決め点上なので、円板形状体はの
中心は位置決め点上に位置決めされる。このように、位
置決め点上にある回転ステージをカムによる直線移動に
より任意のタイミングで移動できる構成なので、構造が
簡単で自動制御により容易に精度のよい位置決めができ
る。
【0052】上記構成におけるカムとしてハート形カム
を採用することができ、ハート形カムの円運動から得ら
れる直線移動手段の直線運動が等速往復運動となるた
め、回動角度と直線移動距離とが比例関係になり、制御
が簡単で構造も簡単になる。
【0053】また、クラッチにより任意のタイミングで
カムへの駆動力の伝達を着脱できるので、装置の小型
化、簡易化がなされる。
【0054】また、測距センサとして透過形レーザー測
長センサを採用すると、一次元走査光電変換センサに比
して、精密な測定ができるので、測定データから演算さ
れる位置ずれ量の検出が正確になり、精密な位置決めが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る円板形状体の位置決
め装置の構成を示す斜視図。
【図2】上記円板形状体の位置決め装置を用いた位置決
め動作の手順を示すフローチャート。
【図3】実施形態に係る位置ずれ角度と位置ずれ距離と
を求める方法を説明する平面図。
【図4】実施形態に係るハート形溝カムの構成を示す平
面図。
【図5】従来技術に係る円板形状体の位置決め装置の構
成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 位置決め装置 2 回転ステージ 4 ハート形溝カム(カム) 5 電磁クラッチ(連動着脱手段) 7 直線移動台(直線移動手段) 8 測距センサ 9 搬送部(搬送手段) 10 ウエハ(円板形状体) 12 支持台(直線移動手段) 15 ノッチ 16 制御部(制御手段) 17 演算部(演算手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松森 正史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 南田 幸廣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁の一部にオリエンテーションフラッ
    トまたはノッチが形成された円板形状体の中心位置を所
    定位置に位置決めする円板形状体の位置決め方法におい
    て、 位置決め点上に回転中心がある状態を原位置とする回転
    ステージ上に前記円板形状体を載置し、前記回転ステー
    ジを1周回転させる360度を少なくとも5分割72度
    毎に前記回転中心から円板形状体の周縁までの距離を測
    定し、各測定値と既知の円板形状体の半径とから、前記
    回転中心と円板形状体の中心位置との偏心状態を偏心角
    度と偏心距離として演算し、前記回転ステージを前記偏
    心角度だけ回動させた後、載置された円板形状体を回転
    ステージ上から一時離脱させ、前記回転ステージを前記
    偏心距離だけ移動させて円板形状体を再び回転ステージ
    上に載置し、回転ステージの回転中心を前記原位置に戻
    すようにしたことを特徴とする円板形状体の位置決め方
    法。
  2. 【請求項2】 周縁の一部にオリエンテーションフラッ
    トまたはノッチが形成された円板形状体の中心位置を所
    定位置に位置決めする円板形状体の位置決め装置におい
    て、 位置決め点上に回転中心がある状態を原位置として前記
    円板形状体を保持して所定角度毎に回動する回転ステー
    ジと、この回転ステージに連動して回動するカムと、こ
    のカムの前記回転ステージとの連動を任意に着脱させる
    連動着脱手段と、前記カムの回動により前記回転ステー
    ジを前記原位置から所定方向に進退移動させる直線移動
    手段と、前記回転ステージ上に載置された円板形状体の
    周縁位置を測定する測距センサと、前記回転ステージ上
    に円板形状体を搬送すると共に載置状態から任意のタイ
    ミングで前記回転ステージから離脱させる搬送手段と、
    前記回転ステージの所定角度毎に前記測距センサで測定
    された前記回転中心から円板形状体の周縁までの距離測
    定データと既知の円板形状体の半径とから前記回転中心
    と円板形状体の中心との偏心角度及び偏心距離を演算す
    る演算手段と、この演算手段の演算データに基づいて各
    動作部の動作を制御する制御手段とを具備してなること
    を特徴とする円板形状体の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 カムがハート形カムであることを特徴と
    する請求項2記載の円板形状体の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 連動着脱手段が、クラッチであることを
    特徴とする請求項2記載の円板形状体の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 測距センサが、透過形レーザー測長セン
    サであることを特徴とする請求項2記載の円板形状体の
    位置決め装置。
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