JPH1069695A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JPH1069695A
JPH1069695A JP22690296A JP22690296A JPH1069695A JP H1069695 A JPH1069695 A JP H1069695A JP 22690296 A JP22690296 A JP 22690296A JP 22690296 A JP22690296 A JP 22690296A JP H1069695 A JPH1069695 A JP H1069695A
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JP
Japan
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tray
base
trays
disc
loading device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22690296A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Oizumi
健二郎 大泉
Satoru Ibuki
哲 伊吹
Masakazu Yamashita
雅一 山下
Nobuyuki Isobe
伸之 磯部
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LDなどの大径のディスク1枚、あるいはC
Dなどの小径のディスク2枚を収納可能で、2枚組のビ
デオCDなどもいちいち入れ替える必要なしに連続再生
でき、すべての動作をただ1つの駆動源を用いて行える
ようにした、コンパチブルディスクプレーヤのためのデ
ィスクローディング装置を提供すること。 【解決手段】 LDトレイ4と、LDトレイ4の下底裏
面に位置して上下方向に段差を有して階層的に配設した
2つのCDトレイ5,6と、下側CDトレイ6を前後方
向に移送するトレイベース7と、トレイベース7とLD
トレイ4を係脱自在に連結するトレイ係止機構7b,1
2と、トレイベース7と下側CDトレイ6を係脱自在に
連結するロック機構7a,17,9,10と、上下のC
Dトレイ5,6を連結してお互いを反対方向に移送する
反転機構5a,13a,6a,13bと、トレイベース
7を移送するトレイ駆動手段とを備えることにより構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外径の異なる複数
種のディスクを再生可能とされたコンパチブルディスク
プレーヤのためのディスクローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外径寸法の異なる複数種のディスク、例
えばLD(レーザーディスク)とCD(コンパクトディ
スク)を再生可能としたコンパチブルディスクプレーヤ
が既に知られている。このようなコンパチブルディスク
プレーヤにおいては、外径寸法の異なるディスクを収納
して再生位置まで搬送するディスクローディング装置が
不可欠である。
【0003】ところで、前記したCDには、音楽用CD
だけでなく、映画などの画像を記録したビデオCDやコ
ンピュータデータを記録したCD−ROMなど、種々の
仕様のものが存在する。例えば、ビデオCDを例に採る
と、ビデオCDの最大記録時間は74分であるため、再
生時間が74分を越える映画などを収録しようとする
と、ディスクを2枚組にせざるを得ない。このようにデ
ィスクを2枚組構成とした場合、いちいち入れ替えるこ
となしに2枚組のCDを再生できることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような目的
のためのディスクローディング装置としては、例えば、
径の大きなLD用トレイの内部に径の小さなCD用トレ
イを円周方向に沿って平面的に複数個並べて設けたもの
や、LD用トレイとは別にCD専用のトレイを複数個独
立に設けたものなどが知られている。
【0005】しかしながら、上記した従来のディスクロ
ーディング装置の場合、いずれも、LDトレイを移送す
るための駆動源とは別にCDトレイを入れ替えるための
駆動源が必要であり、装置が大型化するとともに、コス
トが高くなるという問題があった。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、LDな
どの大径のディスク1枚、あるいはCDなどの小径のデ
ィスク2枚を収納可能で、2枚組のビデオCDなどもい
ちいち入れ替える必要なしに連続再生でき、しかも、す
べての動作をただ1つの駆動源を用いて行えるようにし
たディスクローディング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1記載のディスクローディング装置は、外径の異
なる複数種のディスクを再生可能とされたコンパチブル
ディスクプレーヤのためのディスクローディング装置で
あって、径の大きなディスクを載置するための第1のト
レイと、該第1のトレイに載置されるディスクよりも径
の小さなディスクを載置するための第2および第3の2
つのトレイとを有し、前記第1のトレイはイジェクト位
置と再生位置の間を移動自在とされ、前記第2および第
3のトレイは前記第1のトレイ内に位置して上下方向に
段差を有して階層的に配設されているとともに、前記第
1のトレイ内において再生位置へ入れ替え自在とされて
いることを特徴とする。
【0008】このような構成とした場合、第2および第
3の2つのトレイが第1のトレイ内において上下方向に
階層的に配置され、しかも、第2および第3の2つのト
レイが第1のトレイ内において再生位置へ入れ替え自在
とされているので、2枚組のビデオCDなどもいちいち
入れ替える必要なしに連続再生できる。
【0009】また、請求項2記載のディスクローディン
グ装置は、前記請求項1記載のローディング装置におい
て、前記第2および第3のトレイの移動方向を前記第1
のトレイの移動方向と同じにしたことを特徴とする。
【0010】このような構成とした場合、3つのトレイ
の移動方向が同じであるので、ただ1つの駆動源を用い
てすべての動作を行わせることができる。
【0011】また、請求項3記載のディスクローディン
グ装置は、前記請求項1または2記載のディスクローデ
ィング装置において、前記第2および第3のトレイが前
記第1のトレイの下底裏面に位置して階層的に配設され
ていることを特徴とする。
【0012】このような構成とした場合、3つのトレイ
が下へ向かって階層的に並ぶので、見た目も美しく、イ
ジェクト時のディスクの装填も容易となる。
【0013】また、請求項4記載のディスクローディン
グ装置は、前記請求項3記載のディスクローディング装
置において、前記第3のトレイを前後方向に移送するト
レイベースと、該トレイベースと前記第1のトレイを係
脱自在に連結するトレイ係止機構と、前記トレイベース
と前記第3のトレイを係脱自在に連結するロック機構
と、前記第2のトレイと第3のトレイを連結してお互い
のトレイを反対方向に移送する反転機構と、前記トレイ
ベースを移送するトレイ駆動手段とを備えたことを特徴
とする。
【0014】このような構成とした場合、トレイベース
を前後へ移動させることにより、径の小さな2枚組のC
Dなどを自動的に切り替えて再生することが可能とな
る。
【0015】さらに、請求項5記載のディスクローディ
ング装置は、前記請求項3または4記載のディスクロー
ディング装置において、イジェクト動作時に、前記上側
に位置する第2のトレイを手前側に、かつ、前記下側に
位置する第3のトレイを奥側の再生位置に配置せしめて
イジェクトすることを特徴とする。
【0016】このような構成とした場合、手前側の第2
のトレイにディスクを載せる際に奥側の第3のトレイに
入っているディスクが邪魔になることがなくなり、操作
性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。まず最初に、理解を容易
とするために、本発明に係るディスクローディング装置
の構造と動作の概略を簡単に説明する。なお、以後の説
明において、左右方向とは図中に示したXYZ座標のX
軸方向を指し、前後方向とはY軸方向を指し、上下方向
とはZ軸方向を指すものである。
【0018】本発明に係るディスクローディング装置
は、図1および図2に示すように、コンパチブルディス
クプレーヤの本体部を構成するプレーヤハウジング1の
前面に形成した開口部2内に位置して、前後方向(図中
のY軸方向)に移動自在とされたディスク担持部3を備
えている。このディスク担持部3は、LDトレイ4と、
LDトレイ4の下底裏面に位置して上下二段に配置され
た2つのCDトレイ5,6とから構成されている。この
2つのCDトレイ5,6は、LDトレイ4内において前
後方向に移動自在とされており、下側CDトレイ6が奥
側の再生位置に位置している時に上側CDトレイ5は前
方側に位置し(図1,図3)、反対に、下側CDトレイ
6が前方側に位置している時に上側CDトレイ5が奥側
の再生位置に位置する(図4)ように、後述する反転歯
車によって連結されている。
【0019】前記ディスク担持部3は、キー操作部8の
イジェクトキーを操作することにより、図2のローディ
ング位置から図1のイジェクト位置に引き出されるもの
で、このイジェクト動作時、LDトレイ4と上下のCD
トレイ5,6の三者は後述するトレイ係止レバーによっ
て係止され、一体となって図1のようにイジェクト位置
へ排出されるものである。この図1のイジェクト状態に
おいて、例えばLDトレイ4にLDを載置し、あるい
は、CD用トレイ5または6にCDを載置した後、ディ
スク担持部3を再び図2のローディング位置まで引き込
み、載置されたLDやCDの再生を行うものである。
【0020】また、ビデオCDなどの2枚組のCDを再
生する場合は、図1のイジェクト状態において、第1枚
目のCDを下側CDトレイ6に載置するとともに、第2
枚目のCDを上側CDトレイ5に載置し、図2のローデ
ィング位置まで引き込んだ後、まず最初に、図3に示す
トレイ配置状態で下側CDトレイ6に載せられている第
1枚目のCDを再生する。そして、この第1枚目のCD
の再生が終了したら、下側CDトレイ6と上側CDトレ
イ5の位置を前後入れ替え、図4に示すトレイ配置状態
とした後、上側CDトレイ5に載せられている第2枚目
のCDを再生するようにしたものである。
【0021】上記のような構造ならびに動作とすること
により、ビデオCDなどの2枚組のCDを再生する場合
でも、いちいちディスクを入れ替える必要がなくなり、
CDを連続的に再生することができる。しかも、LDト
レイ4、上側CDトレイ5、下側CDトレイ6の3つの
トレイが上下方向に階層的に配置されているので、ディ
スクを挿入し易く、また、これら3つのトレイのすべて
が前後方向(Y軸方向)に移動するように構成した場合
には、ただ1つの駆動源を用いてすべての動作を行わせ
ることができるものである。
【0022】以下、本発明に係るディスクローディング
装置の具体的な構造について説明する。まず、大径のL
Dを載置するためのLDトレイ4の構造について、図5
〜図9を参照して説明する。図5はディスク担持部3全
体の分解斜視図、図6はLDトレイ4の上面図、図7は
LDトレイ4の背面図、図8は図7の右側面図、図9は
図7中のIX−IX線断面図である。
【0023】LDトレイ4の上面部には、図5および図
6に示すように、30cmLD載置用の円形凹部4a
と、20cmLD載置用の円形凹部4bが同心的に段差
をもって形成されている。また、その中央部には、図示
しないターンテーブルおよび光ピックアップを含む演奏
手段がLDにアクセスするための細長い開口部4cが形
成されている。そして、この開口部4cの左右2か所に
は、後述する下側CDトレイ6にCDなどの小径のディ
スクを載置するときに、LDトレイ4と下側CDトレイ
6の隙間に、ディスクが誤って挟み込まれることを防止
するためのストッパー4d,4dが突設されている。な
お、4eはCD取り出し時に指をCDトレイ部まで差し
込むための切り欠き部である。
【0024】一方、LDトレイ4の裏面部には、図7〜
図9に示すように、その左右両側部に位置して、LDト
レイ4の移動方向である前後方向(Y軸方向)に沿って
ラック4f、4fがそれぞれ形成されている。このラッ
ク4fは、図1および図2のようにディスク担持部3を
コンパチブルディスクプレーヤ内に組み付けた時に、プ
レーヤハウジング1内のメカベース上に設けられた左右
一対の同期歯車27,27(図33参照)と噛合し、L
Dトレイ4の左右両側部の移動速度の同期をとり、トレ
イ全体をスムーズに移動させるためのものである。
【0025】さらに、前記開口部4cの右側部(図7に
おいて)には、上側CDトレイ5と下側CDトレイ6の
前後入れ替え時にトレイベース7(図5参照)と下側C
Dトレイ6の連結と連結解除を行わせるためのカムバル
ブ9とカム部10、上側CDトレイ5と下側CDトレイ
6の前後入れ替え動作時に下側CDトレイ6を押し返し
て入れ替え動作を確実に行わせるためのチェンジレバー
11、LDトレイ4をトレイベース7に係止して一体的
に連結するするためのトレイ係止レバー12、上側CD
トレイ5と下側CDトレイ6に反転運動を行わせるため
の歯車比1:1からなる2つの反転歯車13a,13
b、上側CDトレイ5と下側CDトレイ6の前後入れ替
え時に上側CDトレイ5を再生位置に確実に固定させる
ためのセンターロック14がそれぞれ設けられている。
なお、4gは、CDガイド15,16、ガイドプレート
20(図5参照)を取り付けるためのネジ穴用ボスであ
る。
【0026】前記カムバルブ9とカム部10の詳細を図
10〜図12に示す。図10はカムバルブ9とカム部1
0部分をLDトレイ4の裏面側から見たときの平面図、
図11は図10の右側面図、図12は図10の底面図で
ある。カムバルブ9は、左右のU字状溝部9aに軸部9
bが回動自在に嵌入されており、この軸部9bにL字状
レバー9cが一体に形成されている。このL字状レバー
9cはトーションバネ9dによって起立方向に回動付勢
され、ストッパ9eに当接している。なお、ストッパ9
eは、軸部9bの押さえ部材も兼ねており、下面に突設
した押さえ用凸部9fで軸部9bを押さえることによ
り、軸部9bがU字状溝部9aから飛び出すことのない
ように構成されている。
【0027】カム部10は、図10に示すような形状と
されており、下側CDトレイ6の先端に取り付けられて
いるロックピン17(図5参照)の上側ピン17aを、
図10中の二点鎖線で示すような経路に沿って移動せし
めるためのもので、ロックピン17の下側ピン17bを
トレイベース7のカム溝部7a(図5参照)に係合させ
ることによりトレイベース7と下側CDトレイ6を連結
し、また、その係合を解除することにより、トレイベー
ス7と下側CDトレイ6を分離するものである。
【0028】ロックピン17の上側ピン17aは、カム
部10から抜け出る際に、その先端部でカムバルブ9の
L字状レバー9cを押し、図11中の二点鎖線で示すよ
うに、トーションバネ9dに抗してL字状レバー9cを
回動せしめ、カム部10から抜け出ていくものである。
なお、カム部10の外側を囲む壁部18は、前記上側ピ
ン17aをカム部10のカム面に沿って動かすための案
内壁である。
【0029】前記チェンジレバー11の詳細を図13お
よび図14に示す。図13はチェンジレバー11をLD
トレイ4の裏面側から見たときの平面図、図14は図1
3の底面図である。チェンジレバー11は、支軸11a
によってLDトレイ4に回動自在に取り付けられてお
り、引っ張りバネ11bによって時計方向(図13にお
いて)に回動付勢され、ストッパーピン11cに当接し
ている。回動先端側にはCDトレイ押し部11dが突設
されており、このCDトレイ押し部11dが下側CDト
レイ6の先端寄り側縁の鉤部6b(図5参照)に当接す
ることにより、引っ張りバネ11bのバネ力で下側CD
トレイ6を後方へ押すものである。
【0030】また、回動先端の逆側には、検出スイッチ
押し部11eが突設されており、この検出スイッチ押し
部11eがプレーヤハウジング1内の左側前部に配置し
たスイッチ(図示せず)を押すことにより、上側CDト
レイ5と下側CDトレイ6の前後入れ替えが完了したこ
とを検出する。
【0031】前記トレイ係止レバー12の詳細を図15
〜図18に示す。図15はトレイ係止レバー12をLD
トレイ4の裏面側から見たときの平面図、図16は図1
5の左側面図、図17は図15の背面図、図18は図1
5の底面図である。トレイ係止レバー12は、支軸12
aによってLDトレイ4に回動自在に取り付けられてお
り、引っ張りバネ12bによって反時計方向(図15に
おいて)に回動付勢され、ストッパーピン12cに当接
している。
【0032】回動先端側には係止突起12dが突設され
ており、この係止突起12dがトレイベース7の係止溝
部7b(図5参照)内に嵌入することにより、トレイベ
ース7とLDトレイ4とを連結して一体化するものであ
る。12eはレバー先端に立設されたピンであり、例え
ば、図示しないリブ状カムなどによってこのピン12e
を押すことにより、レバーを引っ張りバネ11bに抗し
て逆方向に回動し、係止突起12dと係止溝部7bとの
係合を解除するものである。
【0033】前記反転歯車13a,13bの詳細を図1
9および図20に示す。図19は反転歯車13a,13
b部分をLDトレイ4の裏面側から見たときの平面図、
図20は図19の側面図である。この2つの反転歯車1
3a,13bは同一の歯車であって、図20に示すよう
に、お互いの歯車厚の上下半部を噛合させた状態でLD
トレイ4に回転自在に取り付けられている。そして、一
方の反転歯車13aに上側CDトレイ5のラック5aが
噛合されているとともに、他方の反転歯車13bに下側
CDトレイ6のラック6aが噛合されている。
【0034】したがって、後述の動作説明から明らかと
なるように、トレイベース7によって下側CDトレイ6
が、例えば実線の矢印方向に搬送されると、この運動は
2つの反転歯車13a,13bによって方向を反転さ
れ、上側CDトレイ5は反対方向である点線の矢印方向
に向かって歯車比1:1、すなわち同一速度で反転移動
されるものである。
【0035】前記センターロック14の詳細を図21お
よび図22に示す。図21はセンターロック14をLD
トレイ裏面側から見たときの平面図、図22は図21の
左側面図である。このセンターロック14は、上側CD
トレイ5(図5参照)を再生位置に正確に固定するため
のレバーであり、支軸14aによってLDトレイ4に回
動自在に取り付けられ、トーションバネ14bによって
反時計方向(図22において)に回動付勢されている。
【0036】センターロック14の回動先端側には、レ
バー押し部14cが形成されており、このレバー押し部
14cに再生位置まで戻ってきたトレイベース7の開口
部7eの内壁部に形成された凸部7c(図29参照)が
当接してレバーを押すことにより、トーションバネ14
bに抗して時計方向(図22において)に回動するもの
である。このレバー押し部14cの先端上面にはピン1
4eが立設されており、このピン14eが上側CDトレ
イ5の穴5g(図5参照)に係合することにより、上側
CDトレイ5を再生位置に正確に固定するものである。
なお、ピン14dは、LDトレイ4のイジェクト時に、
図示しないカムプレートと当接し、図示しないトレイ位
置検知スイッチのON・OFFの切り替わりを阻止する
ものである。
【0037】次に、小径のCDを載置するための上側C
Dトレイ5の構造について、図5、図23〜図25を参
照して説明する。図5は前述したディスク担持部3全体
の分解斜視図、図23は上側CDトレイ5の上面図、図
24は図23の左側面図、図25は上側CDトレイ5の
背面図である。上側CDトレイ5の左端部(図23にお
いて)には、前述した2つの反転歯車13a,13bの
うちの一方の反転歯車13aと噛合するラック5aが形
成されている(図20参照)。この反転歯車13a,1
3bとラック5aによって、下側CDトレイ6の前後方
向の移動力が反転して上側トレイ5に伝達され、上側C
Dトレイ5は下側CDトレイ6と反対方向に移動するも
のである。
【0038】また、上側CDトレイ5の上面部には、図
23に示すように、12cmCD載置用の円形凹部5b
が形成されているとともに、その中央部には図示しない
ターンテーブルおよび光ピックアップを含む演奏手段が
CDにアクセスするためのU字状の細長い開口部5cが
形成されている。
【0039】この上側CDトレイ5は、図5に示すよう
に、左右2本のCDガイドZ15,15によって、LD
トレイ4の裏面部に前後方向(Y軸方向)移動自在に取
り付けられている。なお、5eはCD取り出し時に指を
差し込むための凹部、5fはCDトレイのナンバー表示
部、5gはセンターロック14のピン14eが係合する
ための穴である。
【0040】次に、小径のCDを載置するためのもう1
つのトレイである下側CDトレイ6の構造について、図
5、図26〜図28を参照して説明する。図5は前述し
たディスク担持部3全体の分解斜視図、図26は下側C
Dトレイ6の上面図、図27は図26の左側面図、図2
8は下側CDトレイ6の背面図である。下側CDトレイ
6の左端部(図26において)には、前述した2つの反
転歯車13a,13bのうちの一方の反転歯車13bと
噛合するラック6a(図20参照)が形成されており、
下側CDトレイ6がトレイベース7(図5参照)ととも
に前後方向へ移動されるとき、その移動力を反転歯車1
3a,13bを介して上側CDトレイ5に伝達し、上側
CDトレイ5を下側CDトレイ6と反対方向に移動せし
めるものである。また、ラック6aの前端寄り側縁には
鉤部6bが形成されており、前述したようにチェンジレ
バー11のCDトレイ押し部11d(図5参照)がこの
鉤部6bに当接することにより、下側CDトレイ6を後
方へ押し戻すようになされている。
【0041】また、下側CDトレイ6の上面部には、図
26に示すように、12cmCD載置用の円形凹部6c
と、8cmシングルCD載置用の円形凹部6dが同心的
に段差をもって形成されているとともに、その中央部に
は図示しないターンテーブルおよび光ピックアップを含
む演奏手段がCDにアクセスするための略U字状の細長
い開口部6eが形成されている。なお、6gはCD取り
出し時に指を差し込むための凹部、6iはCDトレイの
ナンバー表示部である。
【0042】さらに、この下側CDトレイ6の左前端部
(図26において)には、前述したように、下側CDト
レイ6とトレイベース7との連結と連結解除を行うため
のロックピン17が設けられており、ロックピン17の
下側ピン17bをトレイベース7のカム溝部7a(図5
参照)と係合させることによりトレイベース7と下側C
Dトレイ6を連結して一体化し、また下側ピン17bと
カム溝部7aの係合を解くことによりトレイベース7と
下側CDトレイ6を分離するものである。
【0043】前記下側CDトレイ6は、図5に示すよう
に、左右2本のCDガイドI16,16および左右2本
のCDガイドZ15,15によって、上側CDトレイ5
の下側に位置して、LDトレイ4の裏面部に前後方向
(Y軸方向)移動自在に取り付けられている。
【0044】次に、トレイベース7の構造について、図
5、図29〜図32を参照して説明する。図5は前述し
たディスク担持部3全体の分解斜視図、図29はトレイ
ベース7の上面図、図30は図29の左側面図、図31
はトレイベース7の背面図、図32は図31中のXXXII
−XXXII 線断面図である。トレイベース7の左前端部
(図29において)にはカム溝部7aが形成されている
とともに、前端側縁には係止溝部7bが形成されてい
る。前述したように、カム溝部7aには下側CDトレイ
6の前端部に設けられたロックピン17の下側ピン17
b(図5参照)が出入りし、係止溝部7bにはLDトレ
イ4の裏面に設けられたトレイ係止レバー12の係止突
起12d(図5参照)が嵌入して係合するものである。
【0045】トレイベース7の裏面右端部(図31にお
いて)には、後述するトレイ駆動手段の一対の駆動ギヤ
21,21(図33参照)と連結するためのラック7d
が形成されている。また、開口部7eの内壁部に形成さ
れた凸部7cは、前述したように、トレイベース7が再
生位置に戻ってきた時に、LDトレイ4の裏面部に設け
られたセンターロック14のレバー押し部14c(図5
参照)に当接してこれを押し上げることにより、センタ
ーロック14のピン14eが上側CDトレイ5の穴5g
に契合し、上側CDトレイ5を再生位置に正確に固定す
るものである。
【0046】さらに、トレイベース7の中央部には、図
示しないターンテーブルおよび光ピックアップを含む演
奏手段がLDやCDにアクセスするための略U字状の細
長い開口部7eが形成されている。そして、この開口部
7eとラック7dの間にはカム溝7fが形成されてい
る。このカム溝7fは、プレーヤハウジング1内のメカ
ベース上に設けられたカムプレート(図示せず)のピン
と係合しており、その摺接位置に従って、LDトレイ4
のイジェクト位置の検出、CDトレイの前後位置入れ替
え時のトレイベースの停止位置検出、ターンテーブルの
昇降動作、光ピックアップなどの演奏手段の傾き調整動
作など、それぞれの機構との間の動作の同期を採るため
のものである。なお、このカム溝7fによる同期動作自
体は本発明の目的であるトレイのローディング動作とC
Dトレイの前後位置入れ替え動作に直接関係しないの
で、その詳細は省略する。
【0047】前記トレイベース7は、図5に示すよう
に、左右2本のCDガイドI16,16および左右2本
のガイドプレート20,20によって、下側CDトレイ
6の下側に位置して、LDトレイ4の裏面部に前後方向
(Y軸方向)移動自在に取り付けられている。
【0048】図33に、前記トレイベース7とLDトレ
イ4およびプレーヤハウジング内のメカベース上に設け
られているトレイ駆動手段との連結関係を示す。なお、
分かり易くするために、上側CDトレイ5と下側CDト
レイ6については図示を略してある。
【0049】トレイベース7とLDトレイ4は、トレイ
係止レバー12で係止することにより、一体に連結され
るようになっている。一方、プレーヤハウジング内のメ
カベース上には、一対の駆動歯車21,21、小歯車2
2、プーリ23、ベルト24、モータ25によって構成
されたトレイ駆動手段が設けられおり、このトレイ駆動
手段の一対の駆動歯車21,21が前記トレイベース7
のラック7dに噛合され、トレイベース7を前後方向へ
自在に移動するようになっている。
【0050】なお、プレーヤハウジングの開口部2の近
傍位置には、図示するように、回転自在なシャフト26
の左右両端に取り付けられた一対の同期歯車27,27
が配置されている。LDトレイ4の裏面の左右位置に形
成されたラック4f,4fは、この左右一対の同期歯車
27,27と噛合し、LDトレイ4の左右両側部の移動
速度の同期をとることにより、トレイ全体をスムーズに
移動させるように構成されている。
【0051】進んで、前記構造になるディスクローディ
ング装置の動作について説明する。まず最初に、図2の
ローディング位置から図1のイジェクト位置までディス
ク担持部3を引き出すイジェクト動作について述べる。
【0052】図2の初期状態においては、LDトレイ
4、上側CDトレイ5、下側CDトレイ6は図3のよう
な配置状態、すなわち、LDトレイ4内において上側C
Dトレイ5が手前側、下側CDトレイ6が奥側に位置し
た状態となっている。また、図33に示すように、LD
トレイ4の裏面のトレイ係止レバー12は引っ張りバネ
12bによって時計方向に回動され、その係止突起12
dがトレイベース7の係止溝部7b内に嵌入し、LDト
レイ4とトレイベース7が一体に連結された状態となっ
ている。
【0053】さらに、トレイベース7のカム溝部7a
と、下側CDトレイ6のロックピン17の下側ピン17
bとは、図34のような係合状態となっており、トレイ
ベース7と下側CDトレイ6とはカム溝部7aと下側ピ
ン17bによって係止され、一体に連結された状態とな
っている。さらにまた、下側CDトレイ6と上側CDト
レイ5は2つの反転歯車13a,13bによって連結さ
れている。したがって、イジェクト前の図2の初期状態
においては、LDトレイ4、上側CDトレイ5、下側C
Dトレイ6、トレイベース7のすべてが連結され、一体
化された状態となっている。
【0054】さて、前記図2の状態において、キー操作
部8のイジェクトキーを操作すると、図示しない制御回
路によってトレイ駆動手段のモータ25(図33)が駆
動開始され、ベルト24、プーリ23、小歯車22を介
して一対の駆動歯車21,21が回転を開始し、この駆
動歯車21,21と噛合しているトレイベース7が前方
側へ向けて移動を開始する。トレイベース7が移動する
と、これに連結されたLDトレイ4、上側CDトレイ
5、下側CDトレイ6、トレイベース7も一体となって
移動し、ディスク担持部3は図1のイジェクト位置まで
引き出される。ディスク担持部3が図1のイジェクト位
置まで引き出されると、モータ25が停止される。
【0055】この図1のイジェクト状態において、LD
を再生したい場合には、再生したいLDをLDトレイ4
に載置する。また、1枚のCDを再生したい場合には、
再生したいCDを下側CDトレイ6または上側トレイ5
のいずれかに載置する。さらに、2枚組のCDを再生し
たい場合には、第1枚目のCDを奥側に位置している下
側CDトレイ6に載置し、第2枚目のCDを手前側に位
置している上側CDトレイ5に載置する。
【0056】本発明の場合、イジェクト時には、上側C
Dトレイ5が手前側に、下側CDトレイ6が奥側に位置
するような状態で引き出される。このように、手前側か
ら奥側に向かってトレイが段々と低くなっていくように
配置(図3の配置状態)した場合、手前側のCDトレイ
にCDを載せる際に奥側に入っているCDが邪魔になる
ことがなくなり、操作性が向上する。
【0057】もし、これとは逆に、下側CDトレイ6が
手前側に、上側CDトレイ5が奥側に位置するような状
態(図4の配置状態)でイジェクトするようにした場
合、奥側の上側CDトレイ5と手前側の下側CDトレイ
6との間の隙間が直接見えてしまうため、誤ってこの2
つのトレイの隙間にCDなどのディスクを差し込んでし
まうおそれがある。したがって、イジェクト時には、常
に上側CDトレイ5が手前側に、下側CDトレイ6が奥
側に位置するような状態で引き出すようにしている。
【0058】次に、ディスク担持部3のローディング動
作と2つのCDトレイ5,6の前後位置の入れ替え動作
について、図35のフローチャートを参照して説明す
る。図1の状態において所望のディスクを載置した後、
キー操作部8のプレイキーを押すと(図35のステップ
S1)、図示しない制御回路がモータ25(図33)を
イジェクト時とは逆方向に駆動開始する。これにより、
ディスク担持部3は、イジェクト時とは逆にプレーヤハ
ウジング1へ引き込まれていき、図2のローディング位
置まで引き込まれた時点でモータが停止される(ステッ
プS2)。
【0059】いま、LDトレイ4にLDが載置されてい
るものとする。ディスク担持部3が図2の状態まで引き
込まれて停止すると、図示しない光ピックアップがLD
トレイ4にアクセスし、LDトレイ4上にLDが載置さ
れているか否かを検出して判定する(ステップS3,S
4)。LDトレイ4にLDが載置されていないことが判
定されると、次は下側CDトレイ6にアクセスし、下側
CDトレイ6にCDが載置されているか否かを検出して
判定する(ステップS6,S7)。いまの場合、LDト
レイ4にLDが載置されていると仮定しているので、処
理はステップS5へ移行し、LDの再生が開始される。
もし、LDトレイ4にLDが載置されておらず、さらに
下側CDトレイ6にもCDが載置されていない場合に
は、処理はステップS10へ移行し、後述する上側CD
トレイ5と下側CDトレイ6の前後位置入れ替え動作を
行う。
【0060】一方、上側CDトレイ5と下側CDトレイ
6の両方にCDが載置されている場合には、ステップS
7で下側CDトレイ6にCDが載置されていると判定さ
れた時点で、処理はステップS8へ移行し、下側CDト
レイ6に載置されている第1枚目のCDの再生を開始す
る。そして、下側CDトレイ6に載置されている第1枚
目のCDの再生が終了すると(ステップS9)、以下の
ようにして下側CDトレイ6と上側CDトレイ5の前後
位置の入れ替え動作が行われる(ステップS10)。
【0061】すなわち、まず、図示しないリブ状カムな
どによって、LDトレイ4に取り付けられているトレイ
係止レバー12(図33参照)を引っ張りバネ12bに
抗して反時計方向(図33において)に回動し、レバー
先端の係止突起12dとトレイベース7の係止溝部7b
との係合を解除する。これにより、LDトレイ4とトレ
イベース7が切り離され、トレイベース7と2つのCD
トレイ5,6のみが移動可能な状態となる。
【0062】上記のようにして、LDトレイ4とトレイ
ベース7を切り離した後、トレイ駆動手段のモータ25
(図33)をイジェクト動作時と同じ方向に回転開始す
る。これにより、ラック7dを介してトレイベース7が
前方側へ移動開始する。このとき、トレイベース7のカ
ム溝部7aと、下側CDトレイ6のロックピン17の下
側ピン17bとは、図34のような状態で係合してお
り、トレイベース7と下側CDトレイ6とは一体となっ
て前方側へ移動する。
【0063】前述したように、下側CDトレイ6と上側
CDトレイ5とは歯車比1:1からなる2つの反転歯車
13a,13bによって係合されている(図5、図1
9、図20参照)。したがって、下側CDトレイ6が前
方側へ移動すると、上側CDトレイ5はこれとは反対に
奥側の再生位置に向かって移動する。
【0064】下側CDトレイ6とトレイべース7がLD
トレイ4裏面のカムバルブ9とカム部10の位置まで達
すると、以下に述べるような動作によって下側CDトレ
イ6とトレイベース7の係合が外れ、トレイべース7の
みが再生位置まで引き戻される。
【0065】すなわち、下側CDトレイ6とトレイベー
ス7がLDトレイ4の裏面のカムバルブ9とカム部10
の位置まで達すると、図36に示すように、下側CDト
レイ6の前端部に設けられたロックピン17の上側ピン
17aは、LDトレイ4の裏面のカムバルブ9とカム部
10に沿って、→→→の経路で移動する。な
お、この図36は、カムバルブ9とカム部10の部分を
LDトレイ4の上側から透かして見た透視図である。
【0066】上側ピン17aがの位置まで達すると、
この上側ピン17の丁度裏側に立設されている下側ピン
17bと、トレイベース7のカム溝部7aとの係合が外
れる。このため、の位置に達した時点で、カム溝7f
と当接するカムプレート(図示せず)が動き、前述のト
レイ位置検出スイッチ(図示せず)によりトレイベース
7の反転位置を検出し、トレイ駆動手段のモータ25の
回転方向を反転し、トレイベース7を再生位置方向に移
送開始する。トレイベース7が再生位置方向へ移動する
と、下側CDトレイ6は上側ピン17aがカム部10の
位置に係合しているので当該位置に引き止められて残
り、下側CDトレイ6との係合の外れたトレイベース7
のみが奥側の再生位置に向かって戻っていく。
【0067】なお、下側CDトレイ6が前記位置に達
したことは、チェンジレバー11のCDトレイ押し部1
1dが下側CDトレイ6の先端側縁の鉤部6b(図5参
照)で押され、反対側の検出スイッチ押し部11eが図
示しない検出スイッチを押すことにより、検出される。
【0068】上記のようにして下側CDトレイ6とトレ
イベース7が分離され、トレイベース7のみが元の再生
位置に戻って下側CDトレイ6と上側CDトレイ5の前
後位置の入れ替え動作が終了すると(ステップS1
0)、図示しない光ピックアップが位置を入れ替えられ
た上側CDトレイ5にアクセスし、上側CDトレイ5に
CDが載置されているか否かを判定する(ステップS1
1,S12)。そして、上側CDトレイ5にCDがある
と判定されると、処理はステップS13へ移行し、上側
CDトレイ5に載置されたCDの再生を開始する。
【0069】一方、ステップS12において、上側CD
トレイ5にCDが載置されていないと判定された場合に
は、再び下側CDトレイ6と上側CDトレイ5の前後位
置の入れ替え動作を行い(ステップS14)、下側CD
トレイ6を奥側の再生位置に、上側CDトレイ5を手前
側に再入れ替えした後、次の指示を待つために待機状態
に入る(ステップS15)。
【0070】すなわち、ステップS12において、上側
CDトレイ5にCDが載置されていないと判定された場
合には、再びトレイ駆動手段のモータ25がイジェクト
方向に回転開始され、トレイベース7が前方側へ向かっ
て移送されていく。
【0071】トレイベース7の前方側への移送が進み、
LDトレイ4の裏面のカムバルブ9とカム部10の位置
まで達すると、図37に示すように、それまでカム部1
0の位置に係止していた下側CDトレイ6のロックピ
ン17の下側ピン17bがトレイベース7のカム溝部7
aに当接し、前方側(Y軸方向)へ押される。ロックピ
ン17は引っ張りバネ17c(図5参照)によって常時
左方(図37において)へ引っ張られているので、上側
ピン17aがの位置に達すると、引っ張りバネ17c
のバネ力によって左方へ引かれ、の位置に達する。し
たがって、この位置において再び下側ピン17bとト
レイベース7のカム溝部7aとが係合する。
【0072】そして、このの状態に達した時点でトレ
イ駆動手段のモータ25の回転方向を逆転し、トレイベ
ース7の移送方向をローディング方向に転ずると、下側
ピン17bによって一体に係合されたトレイベース7と
下側CDトレイ6が再び奥側の再生位置に向かって戻っ
ていき、上側CDトレイ5は逆に奥側から手前側に向か
って移動していく。
【0073】このようにして、再び下側CDトレイ6と
上側CDトレイ5の前後位置が入れ替えられ(ステップ
S14)、下側CDトレイ6が奥側に、上側CDトレイ
5が手前側に位置した状態で待機状態に入る(ステップ
S15)。以上説明した下側CDトレイ6と上側CDト
レイ5の前後位置の入れ替え動作の概要を図38に模式
的に示した。
【0074】なお、前記の例では、LDまたはCDのい
ずれかを載置した場合について述べたが、LD1枚とC
D1枚の計2枚を同時に載置して、LD1枚を再生する
こともできる。この場合には、図39に示すように、C
Dについては手前側の上側CDトレイ5に載置してやる
必要があり、CDの再生はできない。奥側に位置する下
側CDトレイ6にCDを載置した場合には、図35のフ
ローチャートから明らかなように、ステップS3,S4
のLD検出処理が不可能となるので、LDの再生はでき
なくなる。
【0075】また、前記の例では、上側CDトレイ5に
ついては、標準の12cmCDのみを載置できるように
したが、下側CDトレイ6と同様に、12cmCDと8
cmシングルCDの両方を載置できるようにしてもよい
ことは勿論である。
【0076】さらに、前記の例では、2つのCDトレイ
5,6の移動方向をLDトレイ4のイジェクト方向と一
致させたが、必ずしも一致させる必要はない。ただし、
CDトレイ5,6とLDトレイ4の移動方向を一致させ
た場合は、前述動作説明から明らかなように、ただ1つ
の駆動源、すなわち、ただ1つのモータ25を用いてす
べての動作を行わせることが可能となる。
【0077】図40に本発明の他の実施形態を示す。こ
の例は、プレーヤハウジング1の開口部2の上部側に、
取り外し式あるいは開閉式のCD用ディスク交換窓28
を形成したものである。このようなディスク交換窓を設
けることにより、CD再生中においても、この窓から手
前側に位置するCDトレイのCDを交換することができ
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のデ
ィスクローディング装置によるときは、第2および第3
の2つのトレイを第1のトレイ内において上下方向に階
層的に配置し、しかも、第2および第3の2つのトレイ
を第1のトレイ内において再生位置へ入れ替え自在とし
たので、2枚組のビデオCDなどもいちいち入れ替える
必要なしに連続的に再生することができる。このため、
コンパチブルディスクプレーヤの操作性を一層向上する
ことができる。
【0079】また、請求項2記載のディスクローディン
グ装置によるときは、第2および第3のトレイの移動方
向を第1のトレイの移動方向と同じにしたので、ただ1
つの駆動源を用いてすべての動作を行わせることができ
る。このため、装置の小型化とコスト低減を図ることが
できる。
【0080】また、請求項3記載のディスクローディン
グ装置によるときは、第2および第3のトレイを第1の
トレイの下底裏面に位置して階層的に配設したので、3
つのトレイが下へ向かって階層的に並び、見た目も美し
くなるとともに、イジェクト時のディスクの装填も容易
となる。
【0081】また、請求項4記載のディスクローディン
グ装置によるときは、トレイベースを前後へ移動させる
ことにより、径の小さな2枚組のCDなどを自動的に切
り替えて再生することが可能となる。
【0082】さらに、請求項5記載のディスクローディ
ング装置によるときは、イジェクト動作時に、前記上側
に位置する第2のトレイを手前側に、かつ、前記下側に
位置する第3のトレイを奥側の再生位置に配置せしめて
イジェクトするようにしたので、手前側の第2のトレイ
にディスクを載せる際に奥側の第3のトレイに入ってい
るディスクが邪魔になるようなことがなくなり、操作性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクローディング装置のイジ
ェクト状態を示す外観斜視図である。
【図2】本発明に係るディスクローディング装置のロー
ディング状態を示す外観斜視図である。
【図3】上側CDトレイが手前側に、下側CDトレイが
奥側に配置された状態におけるディスク担持部の斜視図
である。
【図4】上側CDトレイと下側CDトレイが前後入れ替
えられた状態におけるディスク担持部の斜視図である。
【図5】ディスク担持部全体の分解斜視図である。
【図6】LDトレイの上面図である。
【図7】LDトレイの背面図である。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】図7中のIX−IX線断面図である。
【図10】カムバルブとカム部をLDトレイ裏面側から
見たときの平面図である。
【図11】図10の右側面図である。
【図12】図10の底面図である。
【図13】チェンジレバーをLDトレイ裏面側から見た
ときの平面図である。
【図14】図13の側面図である。
【図15】トレイ係止レバーをLDトレイ裏面側から見
たときの平面図である。
【図16】図15の左側面図である。
【図17】図15の背面図である。
【図18】図15の底面図である。
【図19】反転歯車部分をLDトレイ裏面側から見たと
きの平面図である。
【図20】図19の側面図である。
【図21】センターロックをLDトレイ裏面側から見た
ときの平面図である。
【図22】図21の左側面図である。
【図23】上側CDトレイの上面図である。
【図24】図23の左側面図である。
【図25】上側CDトレイの背面図である。
【図26】下側CDトレイの上面図である。
【図27】図26の左側面図である。
【図28】下側CDトレイの背面図である。
【図29】トレイベースの上面図である。
【図30】図29の左側面図である。
【図31】トレイベースの背面図である。
【図32】図31中のXXXII −XXXII 線断面図である。
【図33】トレイベースとLDトレイおよびトレイ駆動
手段の連結関係を示す図である。
【図34】ロックピンの下側ピンとトレイベースのカム
溝部との係止状態の説明図である。
【図35】本発明に係るディスクローディング装置の動
作のフローチャートである。
【図36】下側CDトレイが前方へ移動する際のロック
ピンの上側ピンと下側ピンの移動軌跡の説明図である。
【図37】下側CDトレイが後方へ移動する際のロック
ピンの上側ピンと下側ピンの移動軌跡の説明図である。
【図38】下側CDトレイと上側CDトレイの前後位置
入れ替え動作の模式説明図である。
【図39】LD枚とCDを1枚づつ載置する場合におけ
るディスクの装填状態説明図である。
【図40】本発明に係るディスクローディング装置の他
の実施形態の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 プレーヤハウジング 2 開口部 3 ディスク担持部 4 LDトレイ 4a 30cmLD載置用の円形凹部 4b 20cmLD載置用の円形凹部 5 上側CDトレイ 5a ラック 5b 12cmCD載置用の円形凹部 6 下側CDトレイ 6a ラック 6c 12cmCD載置用の円形凹部 6d 8cmシングルCD載置用の円形凹部 7 トレイベース 7a カム溝部 7b 係止溝部 7d ラック 8 キー操作部 9 カムバルブ 10 カム面 11 チェンジレバー 11d CDトレイ押し部 12 トレイ係止レバー 12b 引っ張りバネ 12d 係止突起 13a,13b 反転歯車 14 センターロック 15 CDガイドZ 16 CDガイドI 17 ロックピン 17a 上側ピン 17b 下側ピン 17c 引っ張りバネ 21 駆動歯車 22 小歯車 23 プーリ 24 ベルト 25 モータ 27 同期歯車 28 CD用ディスク交換窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 伸之 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径の異なる複数種のディスクを再生可
    能とされたコンパチブルディスクプレーヤのためのディ
    スクローディング装置であって、 径の大きなディスクを載置するための第1のトレイと、 該第1のトレイに載置されるディスクよりも径の小さな
    ディスクを載置するための第2および第3の2つのトレ
    イとを有し、 前記第1のトレイはイジェクト位置と再生位置の間を移
    動自在とされ、 前記第2および第3のトレイは前記第1のトレイ内に位
    置して上下方向に段差を有して階層的に配設されている
    とともに、前記第1のトレイ内において再生位置へ入れ
    替え自在とされていること、 を特徴とするディスクローディング装置。
  2. 【請求項2】 前記第2および第3のトレイの移動方向
    を前記第1のトレイの移動方向と同じにしたことを特徴
    とする請求項1記載のディスクローディング装置。
  3. 【請求項3】 前記第2および第3のトレイが前記第1
    のトレイの下底裏面に位置して階層的に配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のディスクロー
    ディング装置。
  4. 【請求項4】 前記第3のトレイを前後方向に移送する
    トレイベースと、 該トレイベースと前記第1のトレイを係脱自在に連結す
    るトレイ係止機構と、 前記トレイベースと前記第3のトレイを係脱自在に連結
    するロック機構と、 前記第2のトレイと第3のトレイを連結してお互いのト
    レイを反対方向に移送する反転機構と、 前記トレイベースを移送するトレイ駆動手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3記載のディスクロー
    ディング装置。
  5. 【請求項5】 イジェクト動作時に、前記上側に位置す
    る第2のトレイを手前側に、かつ、前記下側に位置する
    第3のトレイを奥側の再生位置に配置せしめてイジェク
    トすることを特徴とする請求項3または4記載のディス
    クローディング装置。
JP22690296A 1996-08-28 1996-08-28 ディスクローディング装置 Withdrawn JPH1069695A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6728168B2 (en) * 2001-04-25 2004-04-27 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Carriage ejection mechanism and carriage retaining mechanism

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6728168B2 (en) * 2001-04-25 2004-04-27 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Carriage ejection mechanism and carriage retaining mechanism

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