JP4107355B2 - ディスクの記録及び/又は再生装置 - Google Patents

ディスクの記録及び/又は再生装置 Download PDF

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本発明は、フロントパネルが開いたときの開度を大きくして2以上の記録媒体が挿脱できるようにしたディスクの記録及び/又は再生装置に関する。
音声や映像の記録及び/又は再生用のディスク(記録媒体)としてコンパクトディスク(以下、単にCDという)や、デジタルバースタイルディスク(DVD)があり、これらのディスクの記録及び/又は再生装置は、種種のものが市場に多く出回っている。例えば車載用のCDの再生方式としては、複数枚のCDをマガジンに収容してマガジン単位でまとめて複数枚のCDを一度に交換するとともに選択したCDを順に再生する方式のものと、その都度に一枚ずつCDを交換して再生する方式のものとがある。
後者の方式のディスクの記録及び/又は再生装置は、車室内のインダッシュの定められた空間に収容される。この車載用のディスクの記録及び/又は再生装置は、1DINサイズと呼ばれる一定の寸法の略直方体のケース内にφ120mmのCDを挿入して一枚ずつ再生するようになっている。
このようなディスクの記録及び/又は再生装置には、CDを挿脱するためにパネル枠の上部に開口部が形成され、当該開口部を閉塞するためのフロントパネルが設けられている。フロントパネルを開いた状態では、CDを挿脱させ得る高さ方向での幅分、つまりはパネル枠の上部だけが開放され、CDを挿脱することができる。
このほか、CDに代えて、メモリカード等を単独でケースの内部に挿入して再生する構成の記録及び/又は再生装置もある。
ところが、パネル枠の上部だけが開放されて下部は開放されないので、メモリカード等を加えた2種以上の異なる記録媒体をケースに挿脱して記録及び/又は再生を行なうことができない。
また、開いた状態でフロントパネルを操作する際に、開いた状態のフロントパネルが動かないように拘束されていないと、フロントパネル上のスイッチ等の操作がし難いという問題もある。
そこで本発明は、斯かる課題を解決したディスクの記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するための本発明の構成は、開閉可能なフロントパネルを有する記録及び/又は再生装置において、
記録媒体を挿脱するための開口部が形成されたパネル枠と、
前面に操作部が設けられ、全閉状態においては当該操作部が外側に向けられると共に前記開口部を閉塞し、全開状態においては当該操作部が外側に向けられると共に当該開口部を開放するフロントパネルと、
当該記録及び/又は再生装置の両側に配置され、動力伝達手段により互いに連結される一対の駆動機構部と、
当該記録及び/又は再生装置の一方の側に配置され、前記一対の駆動機構部を駆動させる駆動手段とを有し、
当該記録及び/又は再生装置の両側において第1のアーム及び第2のアームの基端部が前記駆動機構部を介して連結されることにより当該第1のアーム及び当該第2のアームを当該記録及び/又は再生装置に対して回動可能にすると共に、前記フロントパネルの両側において当該第1のアーム及び当該第2のアームの先端部が各軸と当該各軸に対応する各軸受孔を介して連結されることにより当該第1のアーム及び当該第2のアームを当該フロントパネルに対して回動可能にし、
前記第1のアーム及び前記第2のアームの少なくともいずれか一方が駆動アームとして駆動することにより、前記フロントパネルは前記操作部が外側に向けられるように前記全閉状態から前記全開状態まで移動可能にし、
前記駆動手段は前記一対の駆動機構部の一方を駆動させることにより前記動力伝達手段を介して他方の駆動機構部を連動駆動させ、前記第1のアーム及び前記第2のアームの少なくともいずれか一方である駆動アームを駆動させる構成にした。
本発明のディスクの記録及び/又は再生装置には次に述べるような効果がある。 (1)フロントパネルを開いた状態で前記回動連結部の遊び間隙を実質的にゼロにするので、前記遊び間隙が原因で起こるフロントパネルの撓みをなくして、フロントパネルのスイッチ等の操作性を向上させることができる。
(2)パネル駆動手段の駆動力を動力伝達手段により一対の駆動アームを同時に駆動することができる。
(3)フロントパネルを拘束する拘束手段を設けたので、フロントパネルを開いた状態でのフロントパネルの動きが拘束され、フロントパネル上の操作子を操作するときの操作性が良い。
(4)拘束手段として、フロントパネルの駆動にウォームギア機構とカムギアとを組み合わせて用いたので、構成が簡単でかつ製造コストがかからない。
(5)フロントパネルが開いた状態では、フロントパネルに設けられた操作子のうちの少なくともひとつの操作子がパネル枠よりも下方に位置するので、前記のようにパネル枠の上から下までのどの位置においても記憶媒体を引出・挿入できるだけでなく、更にフロントパネルの操作子が上面ではなく操作者の方を向くことになり、操作性が一段と向上する。
(6)フロントパネルを開いて移動ユニットを排出した場合でも、フロントパネルと移動パネルの先端部との距離が十分に大きいので、フロントパネルに設けられた複数の操作子のうちの例えばスタートスイッチ等はパネル枠よりも下方に位置しており、移動ユニットが飛び出して排出位置を占めている状態でも、スタートスイッチ等を容易に操作することができる。
以下、本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態としてのディスクプレーヤについて説明する。
<構成>
(A)ディスクの記録及び/又は再生装置の全体構成
図1,3,6,7,9に示すように、ディスクの記録及び/又は再生装置は大きく分けて、ケース1と、CDを載せてケース1の内部へ引き込む移動ユニット2と、移動ユニット2を駆動する移動用駆動手段3と、CDがケース1の内部に引き込まれた状態で移動ユニット2をロックするロック手段4と、移動ユニット2上でCDをチャッキングして回転させるディスク駆動手段5と、回転するCDから情報を読み取るピックアップユニット6と、前記ケース1を収容する外枠10(図9)とで構成される。
(B)ケース
ケース1は、図3に示すように、底板1aと、左側板1bと、右側板1cと、背板1dとで成り立っており、板材を切り欠き、折り曲げ、また組み合わせて構成されている。そして、左側板1b,右側板1cと一体に形成されて夫々背面側で折り曲げた結合板1e,1fの部分が背板1dの左右と結合されてケース1の剛性が確保されている。
(C)移動ユニット
ケース1の内部には、移動ユニット2が設けられている。移動ユニット2は第一移動台8と第二移動台9とで構成されている。第一移動台8は第一ガイド手段を介してケース1に移動自在に設けられ、第二移動台9は第二ガイド手段を介して第一移動台8に移動自在に設けられている。第一移動台8は、底板8aと左側板8bと右側板8cとで構成され、第二移動台9は、底板9aと左側板9bと右側板9cとで構成されている。
前記第一ガイド手段は、ケース1の底板1a,左側板1b,右側板1cに前後方向に沿って形成されたガイド孔10a,10b,10cと、第一移動台8の底板8a,左側板8b,右側板8cに下方又は外側へ向かって突出するガイドピン10d,10e,10fとで構成され、ガイドピン10d,10e,10fがガイド孔10a,10b,10cに遊嵌されている。
前記第二ガイド手段は、第一移動台8の底板8aの右側と中央部近傍に前後方向に沿って形成されたガイド孔11a,11bと、第二移動台9の底板9aの背後側に下方へ向かって突出する単一のガイドピン11c及び一対のガイドピン11dとで構成され、単一のガイドピン11cがガイド孔11aに、一対のガイドピン11dがガイド孔11bに遊嵌されている。ガイド孔11a,11bからの抜けを防止するため、ガイドピン11c,11dは径大部となっている。
ケース1と移動可能な第一移動台8と第二移動台9との各部材間には、遊びが生じないように一方を他方へ向かって付勢する板バネが設けられている。即ち、以下のようになっている。第一移動台8の左右方向での遊びを防止するため、第一移動台8の右側板8cの外側には両端がケース1の右側板1cの内側を押圧する板バネ12の中央部が結合されている。第二移動台9の左右方向での遊びを防止するため、第二移動台9の右側板9cの内側には第一移動台8の右側板8cの内側を押圧する図示しない板バネが取り付けられている。第一移動台8の上下方向での遊びを防止するため、第一移動台8の底板8aにおける背面側の下面には、図3,図5に示すようにH形状の板バネ16がネジ17を介して設けられている。板バネ16は複数の屈曲部を有し、第二移動台9を押圧する4つの上押圧部16aと、ケース1を挿圧する図示しない4つの下押圧部とが形成されている。4つの上押圧部16aは第一移動台8に形成された4つの切欠部18から上方へ突出している。
(D)移動用駆動手段
移動ユニット2を駆動して第二移動台9をケース1の外へ引き出したり、あるいはケース1内へ挿入したりするために移動用駆動手段3が第一移動台8に設けられている。移動用駆動手段3は、ケース1に対する第一移動台8の駆動と、第一移動台8に対する第二移動台9の駆動との双方の駆動を単一の移動用駆動源である移動用モータで行うように構成されている。即ち、図3,4,6,7に示すように、ケース1と移動可能な第一移動台8と第二移動台9とのうちの中間に位置する第一移動台8に単一の移動用モータ20によって駆動される一対の歯車21,22が設けられる一方、ケース1と第二移動台9とには歯車21,22に夫々噛み合うラック36,37が設けられている。以下、これについて詳細に説明する。
図3に示すように、第一移動台8の背後側の左側には、底板8aを切り欠いて曲げ成形することにより、底板8aよりも少し高い高台8dが形成される一方、第二移動台9の左側には、高台8dが下方へ入り込むための高台9dと、前記歯車21,22の干渉から逃げるための堀下台9eとが形成されている。
高台8dの下面であって前面側には前記歯車21,22が回転自在に設けられ、図6のように双方の歯車21,22に噛み合うピニオンギヤ部25aと、平歯車部25bとを有する歯車25が設けられている。高台8dの背後側には前記移動用モータ20が取り付けられ、移動用モータ20の上半分と下半分とが夫々高台8dの上下から略半分ずつ突出している。この移動用モータ20と前記歯車25とが歯車群を介して連動連結されている。即ち、図6,図7のようになっている。
高台8dを貫通する貫通軸27が軸受を介して回転自在に設けられ、貫通軸27の上端に固着したプーリ29と移動用モータ20の出力軸に固着したプーリ30とに、ベルト31が掛けられている。プーリ29,30とベルト31とは歯付のものが用いられている。貫通軸27の下端にはピニオンギヤ32が固着され、ピニオンギヤ32は、高台8dの下面に設けられた平歯車部33aとピニオンギヤ部33bとからなる歯車33と、歯車34と、平歯車部35aとピニオンギヤ部35bとからなる歯車35とを介して歯車25に連動連結されている。
第二移動台9における高台9dの右側の鉛直部9fと、ケース1における左側板1bの内側とには、ラック36,37が設けられている。ケース1の内部に第二移動台9が完全に収容された状態で第二移動台9をロックする前記ロック手段(後述する)4を構成するため、図6に示すように、ラック36,37は、固定されて動かない固定ラック38,39と、固定ラック38,39に対して一歯分だけラックの長さ方向へ移動自在な可動ラック40,41とで構成されている。可動ラック40,41は固定ラック38,39と一体になって歯車21,22に噛み合う協働部40a,41aと、独立して歯車21,22に噛み合う独立部40b,41bとで構成される。固定ラック38,39の上に可動ラック40,41の協働部40a,41aが摺動自在に設けられている。また、図7に示すように、可動ラック40,41を案内するために、可動ラック40,41には突起40c,40c・突起41c,41cが形成される一方、第二移動台9,ケース1にはガイド孔42a・ガイド孔43a,43b(図3)が形成されている。そして、独立部40b,41bを固定ラック38,39へ向かって押圧するように可動ラック40,41を付勢する付勢手段として、図7に示すように、第二移動台9に形成した軸46を囲繞するようにして設けたバネ47の一端が可動ラック40に形成された孔40dに挿通され、他端が第二移動台9と一体に形成されたバネ掛け部48に掛けられる一方、可動ラック41のロッド部41dとケース1の左側板1bから内側へ突出させて設けたバネ掛け部44とを囲繞するようにして圧縮コイルバネ45が設けられている。
(E)ロック手段
第二移動台9をケース1の内部でロックするためのロック手段4は、図7に示すように、ケース1における底板1aの前面中央側に立設したロックピン50と、第二移動台9の下面であって前面中央側に回動自在に設けたロックレバー51等により構成される。ロックレバー51は固定軸52に回動自在に設けられ、ロックレバー51の基端部に一体に形成された係合部51aが、第二移動台9の底板9aに形成した切欠部53を介して底板9aの上方へ突出している。固定軸52における底板9aの上方へ突出した部分を囲繞するように設けたバネ54の一端が底板9aから突出して形成されたバネ受け55とロックレバー51の基端部との間に掛けられており、ロックレバー51はバネ54によりロックピン50をロックする方向へ付勢されている。ケース1に設けた前記ロックピン50は、前記固定軸52とは干渉しないように、図7における固定軸52の少し左の上下方向の軌道に沿って移動し、バネ54の付勢力が加わって図7(a)のようにロックレバー51が傾いた状態では、ロックピン50はロックレバー51の先端によって拘束されて上方へは動けず、ロックピン50はロックされる。ロックピン50は第一移動台8を貫通した状態でロックレバー51を設けた第二移動台9の下面に届くので、第一移動台8の底板8aには、ロックピン50が貫通して移動できるようにするための長孔56が形成されている。
(F)ディスク駆動手段
図3に示すように、前記第二移動台9には再生ユニット59が設けられている。再生ユニット59にはディスク駆動手段5とピックアップユニット6とが組み込まれている。CDが第二移動台9の中央に位置してかつ再生用の光ピックアップ60がCDの半径方向へ走行するように設定する場合に、第二移動台9の底板9aの面積を最も小さくできるのは、光ピックアップ60の走行方向が底板9aの対角線の方向となる場合であり、そのような目的を満たす位置に支持部を構成するユニットベース61が配置されている。図3,4のように3本の支柱62が第二移動台9の底板9aに立設され、支柱62にゴム製の緩衝材を介してユニットベース61が位置決めされている。
ユニットベース61における、第二移動台9の中央と対応する位置に、ディスク駆動手段5が設けられている。即ち、ユニットベース61の下面に図示しないスピンドルモータが取り付けられ、ユニットベース61を貫通して上方へ突出したスピンドルモータの出力軸66には、CDを回転させるためのターンテーブル67が固着されている。ターンテーブル67の中央には、CDの中央の孔へ嵌め込む円柱形の凸部67aが形成されている。また、CDをターンテーブル67上でチャッキングするとともに小さな力を加えればCDをターンテーブル67上に装着しあるいはターンテーブル67から取り外すことができるチャッキング手段が設けられている。
チャッキング手段の構成を以下に説明する。凸部67aの外周部には120度間隔で等配に3つの凹部が形成されている。図示しないストッパ部を有するツメ68が半径方向へ移動自在な状態で凹部に収容され、図示しないバネにより外側へ付勢されている。ツメ68には、CDを装着する際と取り外す際とにCDから受ける力を、凸部67aの中心へ向かってツメ68を押圧する力に変換することになるテーパ部が形成されている。
ユニットベース61に組み込まれたピックアップユニット6について説明する。ユニットベース61には、ターンテーブル67の中心を通る線に沿ってスリット61aが形成されている。そして、光ピックアップ60をスリット61aに沿って案内する図示しないガイド手段と、光ピックアップ60をスリット61aに沿って往復駆動する図示しない走行駆動手段とが設けられているが、これらの構成は既存の構成と同じなので説明を省略する。
(G)トレイ等
図3に示すように、第二移動台9における第一移動台8上の移動用モータ20と対応する隅部が切り欠かれており、当該移動用モータ20が第二移動台9の上方へ突出している。そして、図1,図4のように再生ユニット59と移動用モータ20とを除いた部分を埋めるような形状に成形したプリント板81が第二移動台9の上に結合されている。プリント板81には、第二移動台9が第一移動台8上から最も移動した位置で移動用モータ20の回転を止めるリミットスイッチ83と第二移動台9が第一移動台8と完全に重なった位置で移動用モータ20の回転を止めるリミットスイッチ84とが設けられ、第一移動台8にはリミットスイッチ83のドグを動かすための切欠部8eとリミットスイッチ84のドグを動かすための段部8fとが形成されている。
図3に示すように、第二移動台9の上には、略正方形の樹脂からなるトレイ85が、前記再生ユニット59を取り付けた支柱62にねじ込むネジ等を介して取り付けられている。トレイ85には再生ユニット59が嵌まり込む切欠部85aが形成されており、トレイ85は前記プリント板81及び移動用モータ20を覆っている。トレイ85にはCDを載せるための円形のディスク用凹部85bが形成されている。そして、CDを半径方向に挟んでトレイ85上に載せたり取り除いたりするために一対の切欠部85cが形成され、円弧部86aを有する半透明部材86がトレイ85の下面側から取り付けられ、夫々の切欠部85cに半透明部材86の一部が嵌まり込んでいる。このほか、トレイ85上のCDを取り除く際に中指又は人差し指でターンテーブル67の凸部67aを押さえて親指でCDの外周部を持ち上げるための円形の親指用凹部85dが、トレイ85の前面側の左右の隅部に形成されている。なお、図5の左右の半透明部材86における円弧部86aどうしの距離Aは、CDの直径よりもやや小さい値のA=11.5cmとされ、CDの装着と取り外しが容易となる。
前記半透明部材86の部分から光を放出することにより、載せるCDの位置決めを可能にするため、プリント板81における半透明部材86と対応する位置には、発光ダイオード92が夫々設けられている。
(H)パネル枠・移動パネル
図9に示すように、外枠10が設けられ、外枠10内の上部に収容して前記ケース1が取り付けられている。そして、外枠10の前面側には樹脂製のパネル枠87が取り付けられる。パネル枠87には第一移動台8,第二移動台(載置部移動体)9を引き出し・挿入するための開口部87aが形成されている。
一方、図3にも示すように、第二移動台9の前面側には樹脂製の移動パネル88が取り付けられている。移動パネル88には水平方向へ貫通する長孔状の貫通孔が形成され、貫通孔の左端には第二移動台9をケース1の外部へ引き出し・挿入するための挿脱スイッチ89が挿入され、貫通孔の右端にはCDを回転させるためのスタートスイッチ90が挿入されている。挿脱スイッチ89,スタートスイッチ90は、いずれも貫通孔から抜け落ちないようになっている。貫通孔における挿脱スイッチ89,スタートスイッチ90の間には半透明部材91が挿入されて固着されている。
次に、パネル枠87と移動パネル88との関係を、図9に基づいて説明する。第二移動台9がケース1の内部に完全に収容された状態ではパネル枠87の開口部87aに移動パネル88が嵌まり込んで閉塞されるようになっている。
図1,図4に示すように、前記プリント板81における前記挿脱スイッチ89,スタートスイッチ90と対応する位置には、スイッチ93,94が設けられている。また、プリント板81における挿脱スイッチ89,スタートスイッチ90,半透明部材91と対応する位置には発光ダイオード95が夫々設けられている。
(I)フロントパネルの開閉機構
図9に示すように、パネル枠87には凹部87bが形成され、開口部87aを開閉するための操作パネルすなわちフロントパネル100が凹部87b内に開閉可能に設けられている。
フロントパネル100を開閉させるための構成を以下に説明する。図9に示すようにフロントパネル100は取付板98に着脱自在に取り付けられ、取付板98を移動させるための構成が設けられる。
図9〜図11に示すように、外枠10における内部の前面側の左右には一対のレバーを回動させるための左駆動機構部99と右駆動機構部101とが設けられ、双方の駆動機構部どうしはシャフト(動力伝達手段)102を介して連動連結されている。そして、左駆動機構部99にはパネル用モータ(パネル駆動手段)103が設けられている。以下、各部分ごとに説明する。
まず、左・右駆動機構部99・101について説明する。いずれも支持板104,105の内側に軸106aを介して回転自在に大歯車(カムギア)106(図12(a))が設けられる一方、支持板104,105の外側には軸106aとは離れた軸107aを介して回動自在に歯付レバー107(図12(b))が設けられている。大歯車106における支持板104,105と対向する面には、カム溝としての渦巻溝106bが形成される一方、支持板104,105には軸107aを中心とする円弧溝(図示せず)が形成され、歯付レバー107に固着されたピン107bが円弧溝に挿通されて前記渦巻溝106bに遊嵌されている。歯付レバー107には軸107aを中心とする円弧に沿って歯107cが形成されている。支持板104,105の外側には軸109a,110aによって回動自在に第1、第2のアーム109、110(図12(c)(d)参照)が設けられている。(以下、第1のアーム109を駆動アームと称し、第2のアーム110を従動アームと称する)。
駆動アーム109には、軸109aを中心とする円弧に沿って歯111aを有する歯付レバー111が固着されており、歯111aは前記歯107cと噛み合っている。従動アーム110を駆動アーム109から離れる方向へ付勢するバネ112が設けられている。駆動アーム109・従動アーム110を支持板104,105へ向かって付勢するための板バネ(図示せず)が外枠10の内側に夫々設けられている。
そして、左・右駆動機構部99・101を連動させるための前記シャフト102が図示しない軸受を介して外枠10の前面側下部に回転自在に設けられ、シャフト102の両端に固着された歯車113・113が左右の前記大歯車106に夫々噛み合っている。
左右で2対の駆動アーム109,従動アーム110は、それぞれの基端部が前述したように、軸109a,110aによって支持板104,105の外側に回動自在に取り付けられていると共に、先端部がそれぞれ回動連結部141により前記フロントパネル100の取付板98の両端上部に回動自在に結合されている。
前記回動連結部141は、前記駆動アーム109と従動アーム110の先端部に設けられた軸受孔142と、該軸受孔142を介して前記取付板98の両端上部に設けられたネジ孔143に螺着される軸144と、からなっている。
図11(a)に示すように、前記軸144は、前記軸受孔142よりも小径の軸本体部144aと、該軸本体部144aの一端部に設けられていて前記軸受孔142よりも大径の頭部144bと、前記軸本体部144aの他端部に設けられていて前記軸本体部144aよりも小径の雄ネジ部144cとを備えている。そして、前記前記軸本体部144aおよび雄ネジ部144cを前記駆動アーム109と従動アーム110の先端部に設けた軸受孔142に挿入し、前記雄ネジ部144cを前記取付板98の両端上部に設けたネジ孔143に螺着することにより、前記駆動アーム109と従動アーム110の先端部を前記取付板98の両端上部に回動自在に結合している。
図11(b)に示すように、前記軸受孔142の内周面と、これに挿入された前記軸本体部144aの外周面の間には、所定の遊び間隙Gが設定されている。
ここで、図13(a)に示すようにフロントパネル100が閉じた状態では、駆動アーム109の先端部の軸144は、従動アーム110の先端部の軸144に対して、相対的に下方に配置されている。
前記フロントパネル100が閉じた状態においては、図13(b)に示すように、前記駆動アーム109の軸受孔142と従動アーム110の軸受孔142の外側間隔L1は、前記駆動アーム109の軸144と従動アーム110の軸144の最大間隔L2に前記遊び間隙Gを加えた値(L1=L2+G)に設定されている。そして、この値は、フロントパネル100が閉じた状態から開いた状態に移動するときも一定に保たれるようになっている。
次に、左側の大歯車106を駆動するための構成を図10,図11に基づいて説明する。左側の前記支持板104の右側には支持板116が取り付けられ、支持板116に前記パネル用モータ(パネル駆動手段)103が取り付けられている。パネル用モータ103の出力軸にはウォームギヤ機構が設けられる。このウォームギヤ機構は、パネル用モータ103の出力軸に固着されたウォーム117と、このウォーム117に噛み合うホィール118と、当該ホィール118に噛み合う大径歯車119aおよび大径歯車119aと同心的に配置された小径歯車119bからなるホィール119と、小径歯車119bに噛み合う大径歯車120aおよび大径歯車120aと同心的に配置された小径歯車120bからなるホィール120と、小径歯車120bに噛み合う大径歯車121aおよび大径歯車121aと同心的に配置された小径歯車121bとからなるホィール121とで構成される。なお、パネル用モータ103,ホィール118,ホィール119は支持板116に設けられる一方、ホィール120,ホィール121は支持板104に設けられている。
前記ウオームギヤ機構と、渦巻溝106bを有する大歯車(カムギヤ)106とで拘束手段が構成され、拘束手段により駆動アーム109が拘束され、結果としてフロントパネル100が動かないように拘束されている。
前記フロントパネル100が全開・全閉の状態まで動いたら前記パネル用モータ103を停止させるため、左側の大歯車106の内側にはドグ106cが一体に形成される一方、支持板116にはリミットスイッチ123,124が設けられている。
(J)フロントパネルの着脱機構
前記のように、取付板98にはフロントパネル100が着脱自在に設けられている。即ち、図16のようになっている。フロントパネル100の右側を引っ掛ける引掛手段125とフロントパネル100の左側を結合する結合手段126とが設けられている。
引掛手段125は、取付板98に形成された突起125aと、フロントパネル100に形成された突起125bとで構成される。
一方、結合手段126は、図17に示すように、軸126aを中心として回動自在に支持されかつバネ126bにより前面側へ向かって付勢される主アーム126cと、主アーム126cの先端に軸126dを中心として回動自在に設けられるとともにバネ126eにより前方へ向かって付勢される補助アーム126fと取付板98に形成された切欠部98aの上下に下方・上方へ向かって突出する一対のピン126gと、図16のようにフロントパネル100の左側に形成された係合凹部126hとで構成される。補助アーム126fには、一対のピン126gに係合して補助アーム126fの仮軸受となる仮軸受部126iと、ピン126gを中心として回動して前記係合凹部126hに係合する係合突起126jとが形成されている。このほか、主アーム126cの被押圧部126kを押圧してフロントパネル100を取付板98から取り外すために、図18に示すように、フロントパネル100には、リリースボタン126mがバネ126nにより前面側へ付勢された状態で設けられている。
(K)フロントパネルの構成
フロントパネル100には、以下のような操作子(スイッチ)が設けられている。図9のようにフロントパネル100を開閉するための開閉スイッチ127と、CDを挿脱するための挿脱スイッチ128と、選曲スイッチ129と再生を開始するためのスタートスイッチ130と、音量を増減させるための音量スイッチ131と、CDとMD(ミニディスク)との間でモードを切り替えるモード切替スイッチ132と、選曲のための曲名や音量を表示するための表示部133と、電源ON・OFFスイッチ134等が設けられている。
フロントパネル100は取付板98に対して着脱自在なため、図16のようにフロントパネル100の背面にオスコネクタ135が設けられる一方、取付板98の前面にはメスコネクタ136が設けられ、メスコネクタ136は図示しないフレキシブルなハーネスを介してケース10の内部と電気的に接続されている。
<作用>
次に、CDをケース1内に収容して再生するための手順について説明する。
(A)フロントパネルの開閉
まず、パネル枠87の凹部87b内のフロントパネル100を開くために、フロントパネル100の前面に設けた図9の開閉スイッチ127を押し、パネル用モータ103を回転させる。すると、図10においてパネル用モータ103の回転がウォーム117からホィール118〜121を介して左側の大歯車106へ伝わり、更に歯車113とシャフト102とを介して右側の大歯車106へ伝わり、一対の大歯車106が同一方向へ同時に回転する。このとき、大歯車106の渦巻溝106bに沿ってピン107bが大歯車106の外側へ移動するので、歯付レバー107が軸107aを中心として回動し、歯107cの部分が前面側へ移動する。このため、歯107cと噛み合う歯111aを有する歯付レバー111が一体化されている駆動アーム109が軸109aを中心として回動し、駆動アーム109の先端がパネル枠87の前方で上から下へ向かって降下する。駆動アーム109の先端には取付板98が結合され、取付板98には従動アーム110の先端が結合されており、図13(a)のようにフロントパネル100が閉の状態のときは、駆動アーム109の回動連結部141の上方に、従動アーム110の回動連結部141が位置するように、前記従動アーム110の基端部の軸110aの位置と、従動アーム110の長さとが設定されている。そして、前記フロントパネル100が閉の状態から前記パネル用モータ(パネル駆動手段)103を駆動させると、前記駆動アーム109と従動アーム110は、それぞれ基端部の軸109aと軸110aを中心に回動して図14のフロントパネル100の半開の状態を経て、図15に示すフロントパネル100の全開の状態に至る。そして、フロントパネル100が全開の状態のときは、従動アーム110は、バネ112の付勢力に抗して図15の位置まで取付板98に引っ張られる。そして、取付板98に取り付けられたフロントパネル100が図10に示す左の大歯車106のドグ106cがリミットスイッチ124を押すと、パネル用モータ103の回転が停止する。フロントパネル100が開の状態ではホィール118からウォーム117を回すことができず、ピン107bから大歯車106を回すことも困難なため、フロントパネル100は拘束された状態となり、フロントパネル100上のスイッチの操作が容易となる。
ところで、図13(b)に示すように、前記駆動アーム109の軸受孔142と従動アーム110の軸受孔142の外側間隔L1は、前記駆動アーム109の軸144と従動アーム110の軸144の外側間隔L2に前記遊び間隙Gを加えた値に設定されている。そして、この値は、フロントパネル100が閉状態のときも全開状態のときも一定に保たれるようになっている。前記遊び間隙Gは、言うまでもなく前記軸144を取付板98に対して円滑に回動させるために必要不可欠のものである。
しかし、フロントパネル100の全開状態において前記遊び間隙Gが存在すると、フロントパネル100に設けた操作子(スイッチ)等を操作する際に操作力(押圧力)が加わるとフロントパネル100が撓んでしまう。特に、カーステレオ等の車載装置においては、操作タッチを明確にするために、所謂重いタッチの操作子を使用する傾向にあるためにフロントパネル100の撓みが増大して操作フィーリングを悪化させる原因になる虞がある。
図22は、フロントパネル100の全開状態において前記遊び間隙Gを実質的に無くすことにより、上記フロントパネル100の撓みを防止できるようにした実施例を示す。この実施例において、フロントパネル100の閉状態における前記駆動アーム109の軸受孔142と従動アーム110の軸受孔142の外側間隔L1が、前記駆動アーム109の軸144と従動アーム110の軸144の外側間隔L2に前記遊び間隙Gを加えた値になり、また、フロントパネル100の全開状態における前記駆動アーム109の軸受孔142と従動アーム110の軸受孔142の外側間隔L3が、前記駆動アーム109の軸144と従動アーム110の軸144の外側間隔L2に前記遊び間隙2Gを加えた値以上(L3≧L2+2G)になるように、駆動アーム109の先端部(軸受孔142)の移動軌跡R1と、従動アーム110の先端部(軸受孔142)の移動軌跡R2が設定されている。
具体的には、フロントパネル100を全開させる位置まで従動アーム110が回動してきたときに、該従動アーム110に設けた突起部151が突起当接部152に当接して、前記従動アーム110は、その軸受孔142と、駆動アーム109の軸受孔142との間隔を拡大する方向に僅かに移動するようになっている。
従って、フロントパネル100の全開位置においては、前記遊び間隙Gは、実質的に無くなった状態になり、前記遊び間隙Gの存在が原因で起こるフロントパネル100の撓みをなくし、フロントパネル100に設けた操作子(スイッチ)の操作性、操作フィーリングを向上させることができる。
(B)移動台の引き出し
次に、図15の状態で移動パネル88の挿脱スイッチ89又はフロントパネル100の挿脱スイッチ128を押す。すると、移動用モータ20が回転を開始し、移動用モータ20の回転力が歯車群を介して歯車25へ伝わり、歯車21,22が同一方向へ回転する。すると、図6の歯車21,22が噛み合っている可動ラック40,41が、矢印で示すように相互に反対方向へ移動する。このとき、図8のように、最初に例えば固定ラック38に対して可動ラック40が一歯分のsだけ移動する。図7(a)の状態から一方の可動ラック40が図中の下方へsだけ移動すると、可動ラック40の段部40eが係合部51aを図中の下方へ押し、ロックレバー51がバネ54の付勢力に抗して固定軸52を中心として回動し、図7(b)のようにロックレバー51の先端がロックピン50の軌道から外れる。そして、一歯分のsだけずれた状態で、固定ラック38・可動ラック40の双方に沿って歯車21が転がる一方、固定ラック39・可動ラック41の双方に沿って歯車22が転がり、第一移動台8に対してケース1と第二移動台9とが相互に反対方向へ突出することになる。見方を変えれば、ケース1に対して第一移動台8が前面側へ移動し、第一移動台8に対して第二移動台9が前面側へ移動することになる。これにより、移動パネル88がパネル枠87の開口部87aから出たのちに第一移動台8と第二移動台9とが順に開口部87aから突出し、第二移動台9の略全体がケース1の外へ出て図4,図5のCDの排出状態となる。そして、リミットスイッチ83のドグが切欠部8eに入り込むと、移動用モータ20の回転が止まる。
(C)ディスクの装着と移動台の挿入
このあと、親指と中指とでCDを半径方向から挟み、トレイ85上に載せ、ターンテーブル67の凸部67aをCDの孔へ挿入させてCDの中心部近傍を下方へ押す。すると外側へ向かって図示しないバネで押されるツメ68によりCDがターンテーブル67上でチャッキングされる。なお、夜間等の暗いときにCDをチャッキングするには発光ダイオード92により一対の半透明部材86と単一の半透明部材91とが光るようになりCDの載置位置が明確になるようになっている。
そして、図15に第二移動台9が引き出された状態を仮想線でを示すように、フロントパネル100上の挿脱スイッチ128は第二移動台9の下に位置して操作しずらいため、移動パネル88の挿脱スイッチ89を押すと、移動用モータ20が前記とは反対方向に回転し、第一移動台8,第二移動台9がケース1内に挿入される(図1及び図2の状態)。
第一移動台8,第二移動台9がケース1の内部に収容されると、ロックピン50が第二移動台9の下面に沿って相対的に前面側へ移動し、バネ54の付勢力に抗してロックレバー51が回動させられ、その後に復帰する。つまり、第一移動台8,第二移動台9が完全にケース1内に収容されるとロックピン50はロックレバー51の先端によりロックされる。このとき、リミットスイッチ84のドグが段部8fと係合し、移動用モータ20の回転が止まる。また、歯車21,22は固定ラック38,39から外れた位置まで移動して少し回転するので、歯車21,22は可動ラック40,41のみと噛み合って可動ラック40,41を一歯分だけ前記と逆方向へ移動させて元の位置へ戻させることになる。
(D)ディスクの再生
以上のようにしてケース1の内部へCDが収容されたら、開閉スイッチ127を押し、フロントパネル100を閉じる。フロントパネル100が閉じると、図10のドグ106cがリミットスイッチ123を押し、パネル用モータ103が停止する。このあと、選曲スイッチ129を押して選曲し、フロントパネル100上のスタートスイッチ130を押す。すると、前記のように第二移動台9が挿入されたときに、ロックピン50がロックレバー51によってロックされた状態で、スピンドルモータが回転してターンテーブル67上のCDが回転を開始すると同時に、光ピックアップ60がスリット61a内をCDの半径方向に沿って移動し、CDの再生が行われる。
CDをより早く再生したい場合は、フロントパネル100を閉じる前に移動パネル88のスタートスイッチ90を押せばよい。本来ならば挿脱スイッチ128を押してCDが収容され、その後にフロントパネル100を閉じてからスタートスイッチ130を押すべきところ、スタートスイッチ90のみを押すだけで再生が開始されることになる。
(E)移動台からのディスクの取り出し
再生の終了後は、開閉スイッチ127を押してフロントパネル100を開いたのち、挿脱スイッチ89又は挿脱スイッチ128を押して第二移動台9をケース1の外へ引き出し、ターンテーブル67からCDを取り外す。この場合、一対の円弧部86aの位置でCDを挟持して上へ引いてもよく、中指又は人差し指を凸部67aに当てた状態で親指用凹部85dへ親指を入れて持ち上げるようにしてもよい。CDを外した後は再び挿脱スイッチ89を押して第二移動台9をケース1の中へ収容し、開閉スイッチ127を押してフロントパネル100を閉じる。
(F)フロントパネルの着脱
車から離れる場合は、ディスクプレーヤであることが認識されないように、またディスクプレーヤが盗難にあっても操作できないように、フロントパネル100を取り外すことができる。図18(a)に示すリリースボタン126mを押すと被押圧部126kが押されるために主アーム126cが図19の位置から背面側へ少し回動して図20の位置を占め、これにより補助アーム126fにおける軸126dの部分が背面側へ少し移動し、ピン126gは動かないために仮軸受部126iがピン126gから外れ、図21のようにバネ126eの作用により補助アーム126fが軸126dを中心として前面側へ回動する。このため、係合突起126jがフロントパネル100の係合凹部126hから外れ、フロントパネル100を取り外すことができる。このとき、メスコネクタ136からオスコネクタ135が抜ける。
次に、フロントパネル100を装着する場合は、図16におけるフロントパネル100の右背面の突起125bを取付板98の突起125aに係合させた状態でフロントパネル100の左側を取付板98へ押圧する。すると、取り外すときとは逆であって、バネ126bのバネ定数がバネ126eのバネ定数よりも大きいので、図21の状態から補助アーム126fが軸126dを中心として回動したのちに主アーム126cが軸126aを中心として背面側へ回動して図20の状態となり、仮軸受部126iがピン126gに係合したのちにフロントパネル100への押圧力を除去すると、バネ126bの付勢力で主アーム126cが軸126aを中心に前方へ少し回動して図19の状態となり、このとき仮軸受部126iがピン126gに引っ掛かり、補助アーム126fがピン126gを中心として前面側へ少し回動するため、係合突起126jがフロントパネル100の係合凹部126hにはいり込み、フロントパネル100が取付板98に装着される。
なお、本実施の形態はディスクの記録及び/又は再生装置を、ディスクの再生装置としてのディスクプレーヤに適用したものであるが、ディスクの記録装置又はディスクの記録及び再生を行う装置に適用してもよい。そして、CDはφ120mmのものを用いたがφ80mmのものを再生することもできる。
また、本実施の形態では記録媒体がCDのみの場合を示したが、CDとメモリカード、あるいはCDとカセットテープとの組み合わせ等であってもよい。更に、本実施の形態では第1、第2のアームのうちの一方のみが駆動アームの場合を示したが、双方を駆動アームにしてもよい。
本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態を示す斜視図。 本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態を示す平面図。 本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態を示す分解斜視図。 本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態に係り、移動台がケースから引き出された状態を示す斜視図。 本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態に係り、移動台がケースから引き出された状態を示す平面図。 本発明によるディスクの記録及び/又は再生装置の実施の形態に係り、移動台を駆動するための移動用駆動手段の斜視図。 移動用駆動手段およびロック手段の構成と作用とを説明するための平面図。 ロック手段の作用を説明するための平面図。 外枠とパネルとの関係を示す分解斜視図。 左駆動機構部を示す構成図。 (a)は左駆動機構部の斜視図、(b)は軸部の断面図。 左右の駆動機構部を構成する部品図。 (a)はフロントパネルが閉じた状態の説明図、(b)は要部の断面図。 フロントパネルが少し開いた状態の説明図。 フロントパネルが完全に開いた状態の説明図。 フロントパネルを取り外す場合の説明図。 フロントパネルの結合手段の分解斜視図。 フロントパネルに設けたリリースボタンの説明図。 フロントパネルが装着された状態の平面断面図。 リリースボタンが押された状態の平面断面図。 フロントパネルが外される直前の状態の平面断面図。 他の実施例の説明図。
符号の説明
10…外枠
87…パネル枠
87a…開口部
88…移動パネル
100…フロントパネル
102…シャフト
103…パネル用モータ
109…駆動アーム
110…従動アーム
117…ウォーム
118…ホィール
141…回動連結部

Claims (5)

  1. 開閉可能なフロントパネルを有する記録及び/又は再生装置において、
    記録媒体を挿脱するための開口部が形成されたパネル枠と、
    前面に操作部が設けられ、全閉状態においては当該操作部が外側に向けられると共に前記開口部を閉塞し、全開状態においては当該操作部が外側に向けられると共に当該開口部を開放するフロントパネルと、
    当該記録及び/又は再生装置の両側に配置され、動力伝達手段により互いに連結される一対の駆動機構部と、
    当該記録及び/又は再生装置の一方の側に配置され、前記一対の駆動機構部を駆動させる駆動手段とを有し、
    当該記録及び/又は再生装置の両側において第1のアーム及び第2のアームの基端部が前記駆動機構部を介して連結されることにより当該第1のアーム及び当該第2のアームを当該記録及び/又は再生装置に対して回動可能にすると共に、前記フロントパネルの両側において当該第1のアーム及び当該第2のアームの先端部が各軸と当該各軸に対応する各軸受孔を介して連結されることにより当該第1のアーム及び当該第2のアームを当該フロントパネルに対して回動可能にし、
    前記第1のアーム及び前記第2のアームの少なくともいずれか一方が駆動アームとして駆動することにより、前記フロントパネルは前記操作部が外側に向けられるように前記全閉状態から前記全開状態まで移動可能にし、
    前記駆動手段は前記一対の駆動機構部の一方を駆動させることにより前記動力伝達手段を介して他方の駆動機構部を連動駆動させ、前記第1のアーム及び前記第2のアームの少なくともいずれか一方である駆動アームを駆動させる
    ことを特徴とする記録及び/又は再生装置。
  2. 前記フロントパネルが前記全閉状態から前記全開状態に移動可能なように前記第1のアーム及び前記第2のアームの基端部の軸間隔と、前記各軸受孔の間隔と、当該第1のアーム及び当該第2のアームの基端部と先端部の間隔が設定されていると共に、当該フロントパネルが当該全閉状態から当該全開状態に移動したときに、前記各軸は前記各軸受孔の対向する内面に接触する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  3. 前記駆動手段を、モータと、当該モータの出力軸に固着されたウォームと、当該ウォームに噛合するホイールと、当該ホイールに噛合する複数の伝達ホイールで構成すると共に、前記伝達ホイールを介して回転される前記一対の駆動機構部の一方の大径のカムギヤの側面に渦巻溝を形成し、前記駆動アームの基端部と一体に回動する第1の歯付レバーと当該第1の歯付レバーと噛合し側面に当該大径のカムギヤの当該渦巻溝に係合するピンを有する第2の歯付レバーを設け、前記フロントパネルの前記全閉状態と前記全開状態での動きを拘束する
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1つに記載の記録及び/又は再生装置。
  4. 前記フロントパネルが前記全開状態において、前記操作部の少なくとも一つの操作子は前記パネル枠よりも下方に位置する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の記録及び/又は再生装置。
  5. 前記フロントパネルが前記全開状態において、当該フロントパネルは前記パネル枠よりも下方まで回動する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の記録及び/又は再生装置。
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