JPH1069500A - ボイラプラントの計画支援システム - Google Patents

ボイラプラントの計画支援システム

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JPH1069500A
JPH1069500A JP8226745A JP22674596A JPH1069500A JP H1069500 A JPH1069500 A JP H1069500A JP 8226745 A JP8226745 A JP 8226745A JP 22674596 A JP22674596 A JP 22674596A JP H1069500 A JPH1069500 A JP H1069500A
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JP8226745A
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Inventor
Shigeru Goukon
茂 郷右近
Masanori Funakura
正典 船倉
Akitomo Kai
明智 甲斐
Hiroyoshi Watanabe
博兆 渡辺
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CADシステムで自動描画するのに必要な入
力データを自動生成する。 【解決手段】 マスタ定義ファイル7と、生成データフ
ァイル9と、CAD出力データファイル10と、ポスト
プロセッサ6とを備え、ネットワーク上のデータベース
に分散している設計情報を人手を介さないで自動抽出
し、自動作画システムの入力データを自動生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機を用いた機
器の計画、設計支援システムに係り、特にボイラプラン
トの計画支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】計算機の設計支援システムへの応用は古
くから行われており、初めは主に技術計算に使用され、
その後、図面作成のための設計支援システムに利用され
るようになった。その図面作成のための設計支援システ
ムの従来技術を図41に基づいて説明する。
【0003】(a)は設計の図面作成に初めて計算機を
利用し始めた頃の形態で、計算機は大型計算機(ホスト
計算機)を用いている。設計者30はパンチカード31
にパンチカード穿孔機で図面を描くためのデータを作成
し、計算機に投入し、大型計算機32で自動製図機用の
専用の描画プログラムを用いて開発したアプリケーショ
ンプログラムをバッチで動作させて図面作成に必要な図
形情報を作成していた。
【0004】その図形情報は磁気テープ33に出力さ
れ、人手により自動製図機34にセットし、自動製図機
34を動作させることにより、初めて設計図面35が出
力されていた。
【0005】本システムの特徴は、設計者はデータさえ
計算機に入力すればずっと傍についていなくても図面が
出来上がるまで他の仕事ができるメリットがある。反
面、データ作成時点では完成図面を設計者が見ることが
できず、また完成図面が得られるまで長時間掛かるとい
う欠点がある。
【0006】その後、計算機システムにTSSシステム
(即時処理)が開発され(b)、設計者はTSS端末3
6から直接図面作成に必要なデータを入力できるように
なった。データ作成以外は(a)と同じである。本シス
テムの場合は、前者より図面作成までの時間が多少短縮
できた程度であり、前記同様の特徴を有している。
【0007】ごく最近では、高機能のEWS(エンジニ
アリング・ワークステーション)が出現し、そのEWS
に対話機能と図形処理機能を具備したCADシステム3
7(c)が多くのメーカから市販されている。そのCA
Dシステムは、大型の図形表示装置36、マウス23、
キーボード21、図形情報を格納するハードディスク2
なとで構成されており、設計者はキーボード21または
マウス23を用いて図形表示装置36に表示されている
メニューから図形作画用の機能を選択し、対話形式に図
面を作成できるようになった。
【0008】本システムの場合は、設計者が対話形式で
図面を作成するので図面作成の過程が逐次分かるメリッ
トがあり、設計誤り等を早く見つけることができ。反
面、対話形式で全て設計者が図面を作成するので時間が
占有されてしまう欠点がある。その欠点を解消するた
め、標準的な図面の場合には、既存の(a),(b)で
開発した大型計算機用のアプリケーションプログラム
(自動製図機用に開発したもの)をCADシステムに移
植し、そのプログラムで取りあえず自動で図面を作画
し、その図面に対してCADシステムの対話機能を用い
て修正を加えて完成図を作成するなどの方法を用いるこ
とによって、CADシステムに占有される時間の短縮を
図っている。また、新規の標準図面は、CADシステム
の図形機能モジュールを組み合わせることにより自動作
画プログラムを開発し、設計時間の短縮を図っている。
【0009】以上、計算機を用いた設計支援システムの
現状を説明してきたが、従来技術はいずれも図面を描く
操作技術の向上が主であり、前記いずれのシステムも、
設計者が図面を作成するために設計上流側で作成した仕
様書や、図面から必要情報を収集するのに消費される時
間の改善には全く関与しておらず、設計効率向上の1つ
のネックになっている。
【0010】その改善方法(d)として、ネットワーク
11にCADシステム37、及びサーバ12を介してデ
ータベース14,15を接続し、設計情報の有効利用を
図りつつあるが、各部門に分散している設計情報38を
効率よく検索し、加工してCADシステムに結び付ける
有効な技術は現状見当たらない。
【0011】その他、関連技術として、市販されている
設計支援システムには、データベースと表計算ソフトを
連携して使用できるものや、パラメトリック設計等の機
能を有するものがある。いずれもこれらのシステムは、
主に単体での使用を目的に開発されたものであり、他部
門に分散した設計情報を効率よく検索し、設計支援する
までの機能を有していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、図面
を描く操作技術の向上が主であり、いずれのシステム
も、設計者が図面を作成するために設計上流側で作成し
た仕様書や図面から必要情報を収集するのに消費される
時間の改善に対しては全く配慮がされておらず、設計効
率向上の1つのネックになっている。
【0013】本発明の目的は、ネットワーク上に接続さ
れている1つまたは複数のデータベースに分散されてい
る図面作成に必要な設計情報を自動抽出し、CADシス
テムで自動描画するのに必要な入力データを自動生成す
るボイラプラント計画支援システムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下に示す
機能を有するシステムを用いることにより達成される。
【0015】すなわち、図面作成に必要なデータを自動
生成する手段として、データの生成方法、生成データの
型、文字数、表示形式及び出力形式を設定したデータ操
作定義テーブルと、前記データ生成方法がデータベース
指定のときに該当データの所在すなわちサーバ名称、デ
ータベース名称、関連ファイル及び検索フィールド名を
設定した検索条件定義テーブルと、前記データ生成方法
が計算指定のときに該当データを求めるための計算式を
設定した計算定義テーブルと、前記データ生成方法がデ
フォルト指定のときにそのデフォルト値(標準値等、直
接数値を指定するもの)を設定したデフォルト定義テー
ブルと、前記データ生成方法で生成したデータを編集す
るときに用いる編集グループ単位に複数のデータ項目名
称を指定した編集データ定義テーブルと、前記データ生
成方法で生成したデータを編集するとき編集グループ単
位に用いる図形を指定した図形定義テーブルと、前記デ
ータ生成方法で生成したデータを編集するときにデータ
項目名称ごとに用いるガイダンス機能(種別)を指定し
たガイダンス定義テーブルと、前記データ生成方法及び
編集を介して生成したデータをCADのデータとして出
力するために図形名称(コード)単位に複数のデータ項
目名称を指定したCAD出力データ定義テーブルの前記
複数の定義テーブルを格納したマスタ定義ファイルと、
前記マスタ定義ファイル内のデータ操作定義テーブルの
データ生成方法を基に後述のプリプロセッサで生成され
るデータを格納する生成データファイルと、前記マスタ
定義ファイル内のCAD出力データ定義テーブルを基に
後述のポストプロセッサで生成されるCAD入力用のデ
ータを格納するCAD出力データファイルと、前記マス
タ定義ファイル内に格納されている情報に基づいて、デ
ータを自動検索するデータ検索処理機能と、前記検索デ
ータ及びデフォルト値を基に演算処理を施す計算処理機
能と、さらにその自動生成したデータをマスタ定義ファ
イル内に格納されている情報に基づいて表示装置に自動
表示する機能と編集機能を有するデータ編集処理機能か
らなるプリプロセッサと、前記マスタ定義ファイル内に
格納されている情報に基づいて、前記生成データファイ
ル内に格納されているデータ(プリプロセッサで生成し
た最終的なデータ)を用いて、必要に応じて演算処理を
施す計算処理機能と、前記生成データファイル内のデー
タを前記CAD出力データファイルに出力するCADデ
ータ出力処理機能を有するポストプロセッサとからなる
データ生成装置を備えたボイラプラントの計画支援シス
テムを用いることにより達成される。
【0016】また、前記において、データ生成の処理ス
ピードを高速に行うためにプリプロセッサ内にマスタ定
義ファイルを基に実行ファイル(実行ファイル内の各種
テーブルは、前記マスタ定義ファイルと略1対1で対応
する)を作成する実行ファイル作成機能を有するデータ
生成装置を備えたボイラプラントの計画支援システムを
用いることにより達成される。
【0017】プリプロセッサでは、前記データ操作定義
テーブル内のデータ生成方法がデータベース(DB)指
定のときは、ネットワークに接続されている1つまたは
複数のサーバを介して、1つ又は複数のDBに分散登録
されている設計情報(データ)を自動検索してデータ生
成し、そのデータを前記生成データファイルに登録し、
データ生成方法がデフォルト指定のときは、前記デフォ
ルト定義テーブルに登録されている数値をそのまま生成
データとして採用し、前記生成データファイルに登録
し、またデータ生成方法が計算指定(入力側)のとき
は、マスタ定義ファイル(計算用)の情報に基づいて、
計算式によりデータ生成し、そのデータを前記生成デー
タファイルに登録し、データを自動生成する。
【0018】また、前記で作成した生成データファイル
に登録されているデータの編集機能として、データ生成
装置は以下の機能を有する。
【0019】(1)前記編集データ定義テーブル、ガイ
ダンス定義テーブル用の図形定義テーブルを用いて、デ
ータ編集時に該当するグループ図形表示と一緒に個々の
データ項目に対応したガイダンスを表示装置に表示し
て、データ編集を容易にする。 (2)データ編集項目をCRTに表示する際、設計者が
データ生成方法の区別が分かるように表示するととも
に、さらにそれらのデータに対して設計者が変更を加え
たときに、変更されたデータ項目が設計者が変更したこ
とが分かるように表示し、データ生成過程を設計者が一
目で理解できるようにし、データ編集時の入力誤りを低
減する。
【0020】(3)データ項目単位に初期化保護情報を
設け、データ編集後のデータに対して再度データの自動
生成を行う場合、初期化禁止を設定したデータ項目の初
期化は行わないようにし、設計変更等によるデータ編集
の重複作業を無くする。
【0021】ポストプロセッサでは、前記で作成した生
成データファイル内に格納されているデータ(プリプロ
セッサで生成した最終的なデータ)を用いて、前記デー
タ操作定義テーブル内のデータ生成方法が計算指定(出
力側)のときは、前記マスタ定義ファイル(計算用)の
情報に基づいて、計算式によりデータ生成し、そのデー
タを前記生成データファイルに登録し、その後、前記マ
スタ定義ファイル(CAD出力用)に基づいて、前記C
AD出力データファイルにCAD入力データを出力す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】ネットワーク上に接続されている
データ生成装置にデータ生成に必要な情報と後述するテ
ーブルの関連を示す情報を定義したデータ操作定義テー
ブルと、検索に必要な情報を定義した検索条件定義テー
ブルと、演算に必要な情報を定義した計算定義テーブル
と、デフォルト値を定義したデフォルト定義テーブル
と、データ編集に用いる編集データ定義テーブル,図形
定義テーブル,ガイダンス定義テーブルと、CADシス
テムの入力データを生成するためのCAD出力データ定
義テーブルを設け、データ操作定義テーブルに定義して
あるデータ生成方法(DB:データベース検索処理、C
AL:演算処理、DEF:デフォルト値処理)によりデ
ータを自動生成し、必要に応じて設計者がデータ編集処
理でデータの修正を施すことができ、前記処理で生成し
たデータに対して必要に応じて再度演算処理を施し、最
後にCAD出力データ定義テーブルに定義してあるCA
Dシステムの入力形式に自動変換して、CADシステム
の入力データを自動的に生成するので、従来問題となっ
ていたネットワーク上のデータベースに分散されていた
設計情報からCADシステムの入力データに必要な情報
を収集するための設計時間を消費することがない。
【0023】本発明の一実施の形態を図1に基づいて説
明する。
【0024】ネットワーク11に本発明となるデータ生
成装置1と、サーバ12,13と、CADシステム37
が接続されている。
【0025】データ生成装置1には、表示装置3と、キ
ーボード4と、ハードディスク2が接続されている。デ
ータ生成装置1は、プリプロセッサ5と、ポストプロセ
ッサ6により構成されている。またハードディスク2に
は、マスタ定義ファイル7と、実行ファイル8と、生成
データファイル9と、CADデータファイル10が格納
されている。
【0026】ハードディスク2内のマスタ定義ファイル
7は、図3に示すデータ操作定義テーブル40、検索条
件定義テーブル41、計算定義テーブル42、デフォル
ト定義テーブル43、編集データ定義テーブル44、図
形定義テーブル45、ガイダンス定義テーブル46、C
AD出力データ定義テーブル47の8つの定義テーブル
で構成されている。
【0027】また、実行ファイル8は、図3に示すデー
タ検索実行テーブル49、計算実行テーブル50、デー
タ操作実行テーブル51、編集データ実行テーブル5
2、ガイダンス実行テーブル53、CAD出力データ実
行テーブル54の6つの実行テーブルで構成されてい
る。
【0028】また、ネットワーク11に接続されている
サーバ12,13にはデータベース14〜17が構築さ
れている。
【0029】さらに、ネットワーク11には図面作成の
ためのCADシステム37が接続されている。
【0030】設計者は、表示装置3及びキーボード4の
操作端末からデータ生成装置1に対して、データ生成す
る“プラント名称”を入力することで一連のデータ生成
処理が自動的に開始される。
【0031】以下、本発明の核心部であるデータ生成処
理の機能について述べる。
【0032】まず初めに、図2の本発明になる処理フロ
ーを用いて全体の処理概要を説明し、次に図1に示すハ
ードディスク2に格納されているマスタ定義ファイル7
の内容、実行ファイル8の内容、生成データファイル9
の内容、CAD出力データファイル10の内容、及びサ
ーバ12,13上に構築されているデータベース14〜
17の内容及び、データ生成装置1のプリプロセッサ
5、ポストプロセッサ6の実際のデータ生成処理の機能
について述べる。
【0033】図2に本発明になるボイラプラント計画支
援システムの処理フローを示す。
【0034】最上流に位置するマスタ定義ファイル7
は、事前に設計者が作成するもので、本システムにとっ
て重要な8つの定義テーブル(詳細後述)から構成され
ている。
【0035】データ生成装置1内のプリプロセッサ5で
は主にデータの自動生成処理及び編集処理、ポストプロ
セッサ6では主に前記プリプロセッサ5で生成したデー
タを基にCADで用いる入力データを生成する。
【0036】本発明では、データ生成装置1内の機能を
プリプロセッサ5とポストプロセッサ6に分けて説明す
るが、両者を一体にした場合も同様である。
【0037】データ生成装置1のプリプロセッサ5では
まず初めに実行ファイル作成機能24でマスタ定義ファ
イル7を参照してデータ検索処理等を高速に行うための
実行ファイル8(詳細後述)を作成する。この実行ファ
イル8はマスタ定義ファイル7と略1対1で対応する。
なお、このとき予め決まっている設計標準値等のデフォ
ルト値は後述のデータ検索処理等の処理が不要なので生
成データファイル9に登録する。
【0038】次に、データ検索処理機能25では、前記
で作成した実行ファイル8に基づいてネットワーク上に
接続されているデータベースからデータを自動検索(自
動抽出)する。検索データは全て生成データファイル9
に登録する。
【0039】次に、計算処理機能(入力側)26では、
前記で作成した実行ファイル8に基づいて生成データフ
ァイル9内に登録されているデータを用いて演算式で求
めるデータを生成し、生成データは全て生成データファ
イル9に登録する。
【0040】データ編集処理機能27では、前記で作成
した実行ファイル8に基づいて生成データファイル9内
のデータを用いて表示装置にデータ項目名称とその値及
びガイダンスを一緒に表示して、設計者が生成データフ
ァイル内のデータを修正できるようにする。データの修
正は、キーボード、マウス等を用いて行う。ここで修正
されたデータは生成データファイル9の元の位置に再登
録される。
【0041】以上がプリプロセッサ5の処理概要であ
る。以下、ポストプロセッサ6について説明する。
【0042】ポストプロセッサ6は基本的にはCADで
用いるデータを生成する役割を担っている。ポストプロ
セッサ6の計算処理機能(出力側)28は前記プリプロ
セッサ5の計算処理機能(入力側)26と同様である。
計算結果は生成データファイル9に登録する。
【0043】そして最後にCADデータ出力処理機能2
9により、実行ファイル8に基づいてCADで必要なデ
ータを生成データファイル9より読み込んで所定の形式
に変換し、CAD出力データファイル順に出力し、CA
Dの入力データを自動生成する。
【0044】以上、本システムの処理フローについて述
べた。
【0045】以下、各種ファイルの詳細内容を説明す
る。
【0046】マスタ定義ファイル7は、データ生成処理
の中心となるデータ操作の情報を定義するもので、図3
に示す8つの定義テーブルで構成されている。
【0047】その中でさらにデータ操作定義テーブル4
0は、検索条件定義テーブル41と、計算定義テーブル
42及び、デフォルト定義テーブル43の上位に位置し
ている。
【0048】そのデータ操作定義テーブル40の詳細を
図4に示す。
【0049】レコードNo.はデータの並びを表し、項
目名称はデータ生成するデータ項目名称を記述する。デ
ータ生成方法はデータの生成方法を記述する。“DB”
は該当項目名称のデータ生成を図1のサーバ12,13
に構築されているデータベース14〜17から検索する
ことを指定する。“CAL”は該当項目名称のデータを
計算式で求めることを指定する。プリプロセッサ5で用
いる“DEF”はデフォルト値を用いることを指定す
る。“OUT”は“CAL”と同様の機能を有し、ポス
トプロセッサ6で用いる。
【0050】生成信号は前記したデータ生成方法の詳細
を示すデータを記述する。データ生成方法が、“DB”
は図5に示す検索条件定義テーブル41の生成記号に、
“CAL”は図7に示す計算定義テーブル42の生成記
号に、“DEF”は図8に示すデフォルト定義テーブル
43の生成記号にそれぞれ対応する。また、データ生成
方法が“OUT”は“CAL”と同様である。データ型
はデータ生成方法によって生成されるデータの型を指定
し、“I”は整数、“F”は実数、“C”は文字を示
す。文字数はデータ型が“C”の場合に扱う文字の最大
長を示す。表示形式は後述のデータ編集処理機能で画面
に表示するときの表示フォーマットを指定する。
【0051】出力形式は図1のCAD出力データファイ
ル10に出力するときの出力フォーマットを指定する。
本データ操作定義テーブルを用いてデータ処理装置1で
扱う項目名称(データ)全てに関して定義する。
【0052】検索条件定義テーブル41は、データ操作
定義テーブル40のデータ生成方法が“DB”のときに
検索条件の詳細を指定する。その詳細を図5に示す。
【0053】生成記号はデータ操作定義テーブル40の
生成記号と対応する。生成記号は検索条件が異なるごと
に設ける。サーバ名称は図1に示すサーバ12,13の
サーバ名称を指定する。DB名称はそのサーバ12,1
3に構築されているデーベース(DB)14〜17の名
称を指定する。検索関連ファイル数は前記DB14〜1
7に作成されているファイル(図20参照)の中から実
際に検索に使用するファイル数を指定する。そして、実
際のファイル名はファイル1・・・ファイルnに指定す
る。検索フィールド名はデータ操作定義テーブル40の
項目名称に対応する前記DB内の検索フィールド名称を
指定する。
【0054】計算定義テーブル42は、データ操作定義
テーブル40のデータ生成方法が“CAL”,“OU
T”のときにその計算式を指定する。その詳細を図7に
示す。生成記号はデータ操作定義テーブル40の生成記
号に対応する。生成記号は計算式が異なるごとに設け
る。計算式は=の右側に計算で用いる項目名称[ ]と
演算子(例えば+,*,/,cos,sin,等)の組
み合わせで指定する。[]内の項目名称はデータ操作定
義テーブル40で定義した項目名称を用いる。本計算式
で計算した計算結果は本計算式の生成記号を指定したデ
ータ操作定義テーブル40の該当項目名称の生成データ
となる。
【0055】デフォルト定義テーブル43は、データ操
作定義テーブル40のデータ生成方法が“DEF”のと
きのデフォルト値を指定する。その詳細を図8に示す。
【0056】生成記号はデータ操作定義テーブル40の
生成記号に対応する。生成記号はデフォルト値が異なる
ごとに設ける。デフォルト値は=の右側に実際に扱う数
値を指定する。
【0057】例えば、本デフォルト定義テーブル43は
図4に示すデータ操作定義テーブル40の項目名称“ペ
イントハウスの高さ”などのようにボイラの容量が変化
しても一定の設計標準値等を用いる項目に用いる。
【0058】次に生成データのデータ編集処理機能(後
述)で用いる3つの定義テーブル44,45,46の詳
細を説明する。
【0059】編集データ定義テーブル44は、データ生
成装置1で生成したデータのデータ編集処理に用いるも
ので、その詳細を図9に示す。
【0060】グループ名称はデータ編集するグループを
指定する。そのグループに属する項目名称群は項目名称
1、項目名称2〜項目名称maxで指定する。項目名称
の最終の次の項目名称にはデータの最後を示す“EN
D”マークを指定する。項目名称はデータ操作定義テー
ブル40の項目名称で定義している中から選んで指定す
る。
【0061】図形定義テーブル45は、データ編集処理
でグループごとに画面に編集データを表示する際、その
グループに対応したガイダンス用図形を指定するもの
で、その詳細を図10に示す。
【0062】グループ名称は図9に示す編集データ定義
テーブル44のグループに対応する。図形機能は“LI
NE”(直線)、“POLI”(折れ線)、“CIR”
(円)、“TEXT”(文字列)といった図形を描くた
めの機能コードを指定する。データ1、データ2〜デー
タnには前記図形機能で用いるデータを指定する。デー
タの指定方法は図形機能により異なり、例えば図形機能
が“LINE”のときはデータ1から順番に支点座標
(x1,y1)、終点座標(x2,y2)、属性等を指
定する。属性は線の太さ、色、線種等を指定する。その
他の図形機能も同様に指定する。本図形定義テーブル4
5は1つのグループに対して複数の図形機能を指定する
ことができる。
【0063】ガイダンス定義テーブル46は、データ編
集を行う際、編集データ定義テーブル44のデータ編集
項目に対応して画面にガイダンス表示するためのもの
で、その詳細を図11に示す。
【0064】項目名称はデータ操作定義テーブル40と
編集データ定義テーブル44の項目名称に対応する。ガ
イダンス機能は“MEAS”(寸法線)、“RECT”
(矩形)、“ANGL”(角度寸法)といったガイダン
ス種別を指定する。データ1、データ2〜データnは前
記図形定義テーブル45と同様にガイダンス種別に対応
するデータを指定する。
【0065】CAD出力データ定義テーブル47は、C
ADシステムに渡すデータの出力形式を定義したもの
で、その詳細を図12に示す。
【0066】図形名称はCADシステムがデータを読み
込む際に用いるデータ種別を指定する。この図形名称は
CADシステムとの間で予め決定しておく。項目名称
1、項目名称2〜項目名称maxには出力するデータの
項目名称を指定する。項目名称の最終の次の項目名称に
はデータの最後を示す“END”マークを指定する。項
目名称はデータ操作定義テーブル40の項目名称で定義
したものを用いる。
【0067】以上、図1のマスタ定義ファイル7の詳細
を説明した。
【0068】次に、図1の実行ファイル8の詳細を説明
する。
【0069】本実行ファイル8は、データ生成装置1で
一番最初に作成するファイルであり、データ生成処理を
高速に行うためにデータ生成処理の実行前に作成され
る。データ操作定義テーブル40に変更が生じたときの
み新しく作成する。
【0070】実行ファイル8は、図3(b)に示すよう
にデータ検索実行テーブル49、計算実行テーブル5
0、データ操作実行テーブル51、編集データ実行テー
ブル52、ガイダンス実行テーブル53の6つの実行テ
ーブルで構成されている。
【0071】データ検索実行テーブル49は、図13に
示すようにデータ操作定義テーブル40と検索条件定義
テーブル41を用いて、後述する実行テーブル作成処理
機能で作成される。
【0072】本実行テーブル49は、データ操作定義テ
ーブル40でデータ生成方法が“DB”指定された項目
について、該当生成記号と対応する検索条件定義テーブ
ル41の情報を用いて作成される。サーバ名称、DB名
称、検索ファイル数、検索に用いるファイル1〜ファイ
ルnごとに、検索データ(1)、検索データ(2)・・
・が作成される。
【0073】検索データの最終の次に“END”マーク
を指定する。サーバ名称、DB名称、検索ファイル数、
検索に用いるファイル1〜ファイルn、検索データ中に
ある検索フィールドsfの情報は検索条件定義テーブル
41から抽出する。また検索データの項目名称はデータ
操作定義テーブル40の項目名称の情報を用いる。そし
て項目名称に対応するハッシュ値hvは図40に示す項
目名称のハッシュ値の求め方で生成する。なお、項目名
称をハッシュ値に変換する理由は項目名称の検索処理を
高速に実行するためである。
【0074】計算実行テーブル50は、図14に示すよ
うにデータ操作定義テーブル40と計算定義テーブル4
2を用いて後述する実行テーブル作成処理機能で作成さ
れる。本実行テーブル50はデータ操作定義テーブル4
0でデータ生成方法が“CAL”、“OUT”と指定し
た項目について、該当生成記号と対応する計算定義テー
ブル42の情報を用いて作成される。
【0075】計算結果格納の項目名称には、データ操作
定義テーブル40の項目名称が抽出され、そのハッシュ
値がhvに設定される。計算定義テーブルレコードN
o.には、データ操作定義テーブル40の生成記号に対
応する計算定義テーブル42のレコードNo.が設定さ
れる。計算式のハッシュ値hv(1)〜には該当する計
算定義テーブル42の計算式中に現れる項目名称[ ]
のハッシュ値が左から順番に設定される。
【0076】本実行テーブル50は、データ操作定義テ
ーブル40のデータ生成方法を“CAL”、“OUT”
と指定した数だけ作成される。
【0077】データ操作実行テーブル51は、図15に
示すように、データ操作定義テーブル40を用いて後述
する実行テーブル作成処理機能で作成される。本実行テ
ーブル51には、データ操作定義テーブル40のレコー
ド全部の項目名称とレコードNo.が格納される。本実
行テーブル51は、データ検索処理が容易になるように
項目名称のハッシュ値配列を用いており、登録方法はデ
ータ操作定義テーブル40の項目名称のハッシュ値hv
を算出し、hvがエントリの格納場所になるようにハッ
シュ値配列[hv]のデータに、そのハッシュ値hvに
対応する項目名称とデータ操作定義テーブル40の該当
レコードNo.を格納する。nextポインタは同一ハ
ッシュ値が発生した場合に使用する。
【0078】ここでの説明は概略程度に止め詳細は後述
する実行テーブル作成処理機能で説明する。
【0079】本方式を用いることにより、項目名称から
容易にデータ操作定義テーブル40のレコードNo.が
分かる。本実行テーブル51は、後述するデータ編集処
理機能、CADシステムのデータを出力する際にデータ
操作定義テーブル40中のデータ型、文字数、表示形式
及び出力形式を検索するときに用いる。
【0080】編集データ実行テーブル52は、図16に
示すように、編集データ定義テーブル44を用いて後述
する実行テーブル作成処理機能で作成される。本実行テ
ーブル52は後述のデータ編集処理機能を用いるもの
で、編集データ定義テーブル44のレコード数作成され
る。定義テーブルレコードNo.には編集データ定義テ
ーブル44の対応するレコードNo.が設定される。
【0081】またハッシュ値hvのhv(1),hv
(2)・・・には編集データ定義テーブル44の項目名
称1、項目名称2・・・のハッシュ値が設定される。
【0082】ガイダンス実行テーブル53は、図17に
示すように、ガイダンス定義テーブル46を用いて後述
する実行テーブル作成処理で作成される。テーブルの形
式は図15に示したデータ操作実行テーブル51と同様
である。
【0083】最後CAD出力データ実行テーブル54
は、図18に示すように、CAD出力データ定義テーブ
ル47を用いて、後述する実行テーブル作成処理機能で
作成される。テーブルの形式は図16に示した編集デー
タ実行テーブル52と同様である。以上、図1の実行フ
ァイル8の詳細を説明した。
【0084】次に図1の生成データフアイル9の詳細を
図21(a),(b)を用いて説明する。
【0085】情報は作番単位に図1のマスタ定義ファイ
ル7に格納されているマスタ定義テーブル群と、同じく
実行ファイル8に格納されている実行テーブル群及び生
成データを格納する生成データテーブル55で構成され
ている。前記2つのテーブル群はデータを生成した時点
のテーブルを記憶する。生成データテーブル55は実行
テーブルと一緒に作成され、図4に示したデータ操作定
義テーブル40のデータ生成方法で生成されるデータの
記憶場所として用いる。
【0086】その生成データテーブル55の形式は、図
15に示したデータ操作実行テーブル51と同様の項目
名称のハッシュ値配列を用いており、データ領域に格納
する情報が異なる。本生成データテーブル55はデータ
操作定義テーブル40を用いて、後述する実行テーブル
作成処理機能で作成する。データ操作定義テーブル40
の項目名称のハッシュ値hvをエントリするデータ領域
に、データ操作定義テーブル40の項目名称と、データ
生成方法、後述するデータ編集処理機能で用いる修正有
無(デフォルトはオフ)と、データの初期化情報を指定
する初期化保護(デフォルトはオフ)と、生成データを
格納する値(デフォルトは0)と、nextポインタを
格納する。
【0087】なお、データ操作定義テーブル40のデー
タ生成方法が“DEF”の場合は、生成記号に該当する
デフォルト定義テーブル43のデフォルト値が値領域に
設定される。また、該当する項目名称のデータ型が文字
の場合は、値領域には文字列へのポインタが格納され、
文字列そのものは文字列記憶用の領域に格納される。次
に図1のCAD出力データファイル10の詳細を図22
を用いて説明する。本ファイル10は、CAD出力デー
タ定義テーブル47と、CAD出力データ実行テーブル
54と、生成データテーブル55を用いて、後述するデ
ータ出力処理機能で作成される。本ファイル10が最終
的なCADシステムへの入力情報となる。
【0088】最後に図1のサーバ12,13に構築され
ているデータベース14〜17の詳細を図19、図20
を用いて説明する。
【0089】図19は、本具体例で用いるボイラの概略
構造図と、各部の項目名称とその記号及び寸法値を表
す。図20はサーバ12,13に構築されるデータベー
ス14〜17のファイルの形式を示す。ファイル1(T
1)はプラント情報を格納し、そのプラントに関係する
詳細情報はファイル2(T2)に格納されている。ファ
イルT1とT2はプラントNo.で対応づけられてい
る。また、ファイルT2の横の項目(フィールドと呼
ぶ)には、図19で定義した項目名称の記号が並び、プ
ラントNo.ごとにその記号に対応する実際の数値(寸
法値)が格納されている。本データベースは例えばRD
B(リレーショナル・データベース)で構築する。
【0090】以上、本発明のデータ生成装置1で用いる
マスタ定義ファイル7、実行ファイル8、生成データフ
ァイル9、CAD出力データファイル10及びサーバ1
2,13に構築されているデータベース14〜17の詳
細について説明した。
【0091】以下、前記で説明した各種ファイルを用い
て、データ生成装置1のプリプロセッサ5、ポストプロ
セッサ6が行うデータの自動生成、データ編集処理、デ
ータ出力処理等の具体的なデータ生成処理の機能を処理
フローを用いて説明する。
【0092】図1のデータ生成装置1のプリプロセッサ
5とポストプロセッサ6のメイン処理フローを図23に
示す。説明は、本処理フローを用いて処理の全体の流れ
を説明した後で、各部分の詳細の処理を説明する。
【0093】まず初めに新規にデータを生成するか、ま
たは既存データを用いるかの処理種別を読み込む(st
ep1;以下、単にs1という)。その処理種別が新規
の場合は(s2)、新規プラント名称を入力する(s
3)。この新規プラント名称は設計者が図1の表示装置
3、キーボード4を用いて入力する。
【0094】次にデータ生成処理の前処理として、s5
以降の処理を高速に実行するために、図3に示したマス
タ定義ファイル7を用いて、実行ファイル8の各種実行
ファイル、生成データファイル9のデータ生成に必要な
実行テーブルを作成する(s4)。
【0095】以下のステップからデータ生成処理に入
る。まず、実行ファイル8のデータ検索実行テーブル4
9に指定されている全ての検索データに対してデータ検
索処理を行う(s5)。検索したデータは全て生成デー
タテーブル55(図21)に格納される。次に計算実行
テーブル50を基に入力側の計算式を実行する(s
6)。入力側の計算はデータ操作定義テーブル40のデ
ータ生成方法が“CAL”指定されている項目のみ行
う。s5,s6の処理で全てのデータが生成データテー
ブル55に設定される。次にこれまでに生成したデータ
に対して修正を加える必要がある場合はデータ編集処理
で修正を行う(s7)。以上の処理で設計者が必要とす
る全てのデータが生成データテーブル55に格納されて
いる。
【0096】次にこれまでに使用した各種定義テーブ
ル、実行テーブル、生成データテーブルをプラント名称
ごとに生成データファイルに登録、保管する。以上まで
の処理がプリプロセッサ5が行う処理である。
【0097】次に前記で作成したデータを用いて再度計
算処理を行う(s9)。ここでは主に出力側の計算式が
実行され、データ操作定義テーブル40でデータ生成方
法が“OUT”と指定してある項目名称に対して行う。
処理方法はs6のプリプロセッサ5の計算処理(入力
側)と同じである。以上の処理でCADシステムに必要
な情報が全て揃ったことになる。最終的なCADシステ
ムへの入力データはs10のCADデータ出力処理機能
で作成される。
【0098】以上、s9,s10の処理がポストプロセ
ッサ6が行う処理である。最後に処理終了かどうか判定
し(s11)、Noの場合はs1に戻る。Yesならば
本処理を終了する。
【0099】一方、s2の処理種別が既存データを利用
する場合は、表示装置3に生成データファイル9に登録
されている既存プラント名称を表示し、その中から設計
者に選択してもらう(s12)。次にその指定されたプ
ラント名称に対応する情報(各種定義テーブル、実行テ
ーブル、生成データテーブル)を生成データファイル9
から読み込む(s13)。
【0100】次に上記で読み込んだプラント名称に対し
て再度データ検索処理、計算処理を行うかどうか確認
し、Noならばs7の処理へ移行する。Yesならばデ
ータ編集処理機能で初期化したくない項目名称に初期化
保護データを設定する(s15)。s15の処理はs7
の処理を兼用して用いる。以上の処理を終えた後、s5
のデータ検索処理に移行する。
【0101】以上が、図1のデータ生成装置1のプリプ
ロセッサ5とポストプロセッサ6のメイン処理の全体の
流れである。
【0102】次にメイン処理の実行テーブル作成機能s
4、データ検索処理機能s5、計算処理機能(入力側)
s6、データ編集処理機能s7、CADデータ出力処理
機能s10の詳細内容を前記した順番に説明する。
【0103】なお、詳細説明では、マスタ定義ファイル
7の各種定義テーブル、実行ファイル8の各種実行テー
ブル及び生成データテーブル55は以下に示す( )内
の略称で呼ぶこととする。
【0104】〔マスタ定義ファイル7〕 ・データ操作定義テーブル40 (Dテーブル) ・検索条件定義テーブル41 (Sテーブル) ・計算定義テーブル42 (Cテーブル) ・デフォルト定義テーブル43 (Fテーブル) ・編集データ定義テーブル44 (Eテーブル) ・図形定義テーブル45 (Zテーブル) ・ガイダンス定義テーブル46 (Gテーブル) ・CAD出力データ定義テーブル47(Aテーブル) 〔実行ファイル8〕 ・データ検索実行テーブル49 (Seテーブル) ・計算実行テーブル50 (Ceテーブル) ・データ操作実行テーブル51 (Deテーブル) ・編集データ実行テーブル52 (Eeテーブル) ・ガイダンス実行テーブル53 (Geテーブル) ・CAD出力データ実行テーブル54(Aeテーブル) 《図23のs4の実行テーブル作成機能の詳細》実行テ
ーブル作成機能のメイン処理を図24に示す。
【0105】まず初めにDeテーブル51、Seテーブ
ル49、Ceテーブル50、及びCrテーブル55(s
4.1)、次にEeテーブル52(s4.2)、Geテ
ーブル53(s4.3)、そして最後にAeテーブル5
4(s4.4)を作成する。上記ステップの詳細を説明
する前に、図27、図28を用いて実行テーブル関係の
エリアの確保方法の概要を説明する。
【0106】図27は、Seテーブル49、Ceテーブ
ル50、Eeテーブル52、Aeテーブル54の実行テ
ーブルのエリアの確保方法を示す。各テーブルとも2次
元(X,Y)のエリアを確保する。Xは各テーブルのレ
コード数を表し、Yは各テーブルの項目の数を表す。
【0107】図28は、Deテーブル51、Geテーブ
ル53、Crテーブル55のエリアの確保方法を示す。
これらのテーブルはハッシュ値配列arry[M]のエ
リアを確保する。ここではMは各テーブルのレコード数
の2倍に最も近い素数値とする。またデータ領域は1つ
確保し、nextポインタには空き(−1)を入れる。
【0108】《図24のs4.1のDeテーブル51、
Seテーブル49、Ceテーブル50、及びCrテーブ
ル55の作成処理》図25、図26に処理フローを示
す。まず初めにマスタ定義テーブル7から各種定義テー
ブルを読み込む(s4.1.1)。次に実行ファイル
(Deテーブル51、Seテーブル49、Ceテーブル
50)及びCrテーブル55のメモリ上に前記で説明し
た方法により領域を確保する(s4.1.2)。次にD
テーブル40のレコードカウンタdiを初期化(s4.
1.3)した後、Dテーブル40から1レコード読み込
む(s4.1.4)(図4参照)。
【0109】次に上記レコードdi中の“項目名称”の
ハッシュ値を求め(s4.1.5)、そのハッシュ値h
vを用いてDeテーブル51のハッシュ値配列[hv]
のデータに“項目名称”、Dテーブル40のレコードN
o.iを登録する(s4.1.6)(図15参照)。
【0110】次に前記ハッシュ値hvを用いてCrテー
ブル55のハッシュ値[hv]のデータに“項目名
称”、データ生成方法、修正有無(オフ)、初期化保護
(オフ)、値(=0)を登録する(s4.1.7)(図
21参照)。
【0111】次にDテーブル40のデータ生成方法を調
べ(s4.1.8)、データ生成方法が“DB”なら
(A)のs4.1.15に、“CAL”ならs4.1.
9に、“DEF”ならs4.1.13に進む。
【0112】データ生成方法が“DB”の場合は、Sテ
ーブル41から上記で読み込んだDテーブル40の生成
記号Diと同じレコードSを検索する(s4.1.1
5)。ここで生成記号Diとは現在のレコードカウンタ
iが示すDテーブル40の生成記号を示す。またレコー
ドSはSテーブル41の該当レコードを示す。以下、同
様とする。
【0113】次に、Seテーブル49の既存レコードの
有無を調べ(s4.1.16)、NoならばSeテーブ
ル49に、サーバ名称S、DB名称S、検索ファイル数
S、ファイル名Sごとに項目名称Di、hvi、検察フ
ィールド名称sfiを登録する(s4.1.17)。そ
し“END”フラグを設定して(s4.1.18)、
(A′)のs4,1,11に進む。
【0114】ここで、Dテーブルの40のレコードカウ
ンタiを更新(+1)し(s4.1.11)、Dテーブ
ル40のレコード全部処理したかどうか判定し(s4.
1.12)、Noならばs4.1.4に戻り、次のレコ
ードの処理を行う。Yesならば処理を終了する。
【0115】一方、s4.1.16でYesならばSe
テーブル49の既存レコードの中に上記で検索したSテ
ーブル41のサーバ名称、DB名称、検索ファイル数、
ファイル名称が同一なものがあるかどうか調べ(s4.
1.19)、無い場合はs4.1.17に、有る場合は
Deテーブル49の既存レコードの“END”部の検索
データに新規データとして該当する項目名称Di,hv
i,sfiを登録して(s4.1.20)、s4.1.
18の処理に進む。
【0116】データ生成方法が“CAL”の場合は、C
テーブル42から上記で読み込んだDテーブル40の生
成記号Diと同じレコードCjを検索する(s4.1.
9)。そしてそのレコードCjの計算式の中の全ての
“項目名称”のハッシュ値hvを求め、そのデータをC
eテーブル50に登録する(s4.1.10)。以降の
処理はデータ生成方法“DB”と同じである。
【0117】データ生成方法が“DEF”の場合は、F
テーブル43から上記で読み込んだDテーブル40の生
成記号Diと同じレコードを検索する(s4.1.1
3)。そしてその検索したレコードのデフォルト値はC
rテーブル55のハッシュ値配列[hv]のデータの値
に登録する(s4.1.14)。以降の処理はデータ生
成方法“DB”と同じである。
【0118】以上の処理を行って、Deテーブル51、
Seテーブル49、Ceテーブル50、及びCrテーブ
ル55を作成する。
【0119】《図24のs4.2のEeテーブル52の
作成処理》図29に処理フローを示す。まず初めにEテ
ーブル44をメモリに読み込む。このとき、レコード数
を記憶する(s4.2.1)。次にEテーブル44のレ
コード数と同じだけのEeテーブル52のエリアを確保
する(s4.2.2)。そしてワークレコードカウンタ
iを初期化する(s4.2.3)。次にワーク項目名称
カウンタjを初期化し(s4.2.4)、Eテーブル4
4のレコードiの項目名称jが“END”かどうか調べ
(s4.2.5)、Noならば項目名称jのハッシュ値
hv(j)を求め(s4.2.9)、ワーク項目名称カ
ウンタjを更新(s4.2.10)した後でs4.2.
5の処理に戻る。
【0120】一方、Yesならば1レコード分全ての項
目名称のハッシュ値の計算が終了しているので、ワーク
レコードカウンタiを更新し(s4.2.6)、Eeテ
ーブル52のレコードiに現在のレコードカウンタi、
ハッシュ値hv(1)〜hv(j)を登録する(s4.
2.7)。そして全レコード終了したかどうか判定し
(s4.2.8)、Noならばs4.2.4に戻り、Y
esならば処理を終了する。
【0121】以上の処理を行って、Eeテーブル52を
作成する。
【0122】《図24のs4.3のGeテーブル53の
作成処理》図30に処理フローを示す。まず初めにGテ
ーブル46をメモリに読み込み、レコード数をカウント
する(s4.3.1)。次にGeテーブル52のエリア
を確保し、初期化する(s4.3.2)。エリアの確保
及び初期化方法は図27、図28に基づいて行う。そし
てGeテーブル52のデータエリアを示すためのワーク
ポインタwpを1つ確保し(s4.3.3)、Gテーブ
ル46のレコードをカウントするためのワークレコード
カウンタiを初期化する(s4.3.4)。次にGテー
ブル46のレコードiの項目名称のハッシュ値hvを求
め(s4.3.5)、wpにGeテーブル52のハッシ
ュ値配列[hv]のデータの先頭アドレスをセットする
(s4.3.6)。
【0123】次にwpの指すデータが空き(nextポ
インタ=−1)かどうか調べ(s4.3.7)、Yes
ならばwpの指すデータにGテーブル46の項目名称i
とレコードNo.iを登録し(s4.3.8)、nex
tポインタを0(終端データ)にする(s4.3.1
0)。
【0124】次にレコードカウンタiを更新し、全レコ
ード処理したかどうか判定し、Noならばs4.3.5
に戻り、Yesならば処理を終了する。s4.3.7の
処理がNoならば現在のwpに現在のwpが指すnex
tポインタをセットし(s4.3.13)、そのwpポ
インタが指すデータが終端かどうか調べる(s4.3.
14)。Noならばs4.3.13に戻る。Yesなら
ば新規データエリアを1つ確保し(s4.3.14)、
wpが指すnextポインタに前記で確保した新規デー
タのアドレスをセットする(s4.3.15)。そして
wpに新規データエリアのアドレスをセットして(4.
3.16)、s4.3.8の処理に移行する。以下、s
4.3.7がYesの場合と同じである。
【0125】以上の処理を行って、Geテーブル52を
作成する。なお、Deテーブル51、Crテーブル55
も本処理と同様の方法でテーブルを作成する。
【0126】《図24のs4.4のAeテーブル54の
作成処理》Aeテーブル54はs4.2のEeテーブル
52と同様方法で作成する。
【0127】《図23のs5のデータ検索処理の詳細》
図31に処理フローを示す。本処理では実行ファイル8
のSeテーブル49に登録されている全ての検察データ
に対してデータ検索処理を行う。検索結果はCrテーブ
ル55に格納される。以下、詳細を説明する。まず初め
にSeテーブル49のレコードをカウントするためのワ
ークレコードカウンタiを初期化する(s5.1)。そ
してSeテーブル49のサーバ名称i、DB名称iを用
いて、ネットワーク11を介して前記データベースに対
して接続処理を行う(s5.2)。
【0128】次にSeテーブル49の検索ファイル数
i、ファイル名i(1),(2)・・・、検索フィール
ドi(1),(2)・・・のデータを用いて、データベ
ース検索に必要な命令を生成する(s5.3)。例えば
図13に示すSeテーブル49の1レコード目はANS
I規格のSQLの場合は、Select fce wi
de...flomT1,T2、whereT1、プラ
ントNo.=T2、プラントNo.andプラント名称
=“TEST”;といった命令を作成する。
【0129】ここでプラント名称は、図23のs3で設
計者が入力したものを使用する。また、T1.プラント
No.=T2、プラントNo.は図20に示すファイル
T1とT2の関連付けを示したもので、一般的にリレー
ション(表結合)といっている。そしてその命令を実行
し(s5.4)、その検索結果をCrテーブル55に登
録する(s5.5)。なお、検索データのCrテーブル
55への登録方法の詳細は後述する。
【0130】次にレコードカウンタiを更新し(s5.
6)、全レコード終了したかどうかを判定し(s5.
7)、Noならばs5.2に戻る。yesならば本処理
を終了する。
【0131】以下、検索データのCrテーブル55への
登録方法を説明する。
【0132】まず初めにCrテーブル55のデータエリ
アを指すためのエリアワークポインタwpを1つ確保し
(s5.5.1)、Seテーブル49の検索データ
(1),(2)・・・のデータを示すための検索データ
カウンタiを初期化する(s5.5.2)。次にSeテ
ーブル49の検索データ(i)のhviを用いてCrテ
ーブル55のハッシュ値配列[hvi]のデータの先頭
アドレスをwpにセットし(s5.5.3)、wpの指
すデータが終端データかどうかをnextポインタを見
て判断する。Yesならばwpが指すデータに検索デー
タ(i)をセットし(s5.5.5)、検索データカウ
ンタiを更新し(s5.5.6)、全検索データが登録
したかどうか判定し(s5.5.7)、Yesならば本
処理を終了する。Noならばs5.5.3に戻り、次の
検索データを登録する。s5.5.4の処理がNoなら
ばハッシュ値hviを持つ項目名称が複数有ることを意
味しているので、項目名称iとwpが指すデータ内の項
目名称が同一かどうか判定し、Yesならばs5.5.
5に進み、Noならばwpにnextポインタをセット
し、s5.5.8に戻り、同じ処理を繰り返す。
【0133】以上の処理により検索データをCrテーブ
ル55に登録する。
【0134】本検索処理を用いることにより、ネットワ
ークに接続されている複数のサーバのデータベースに分
散している設計情報を自動的にしかも正確に検索するこ
とができるので、データ作成時間の短縮及びデータ精度
向上が期待できる。
【0135】《図23のs6のデータ自動生成処理の詳
細》本処理ではCテーブル42とCeテーブル50を用
いて行う計算式によるデータの自動生成処理について説
明する。処理の概要は、Cテーブル42とCeテーブル
50を用いて、Cテーブル42の計算式中にある項目名
称とその項目名称に対応するCeテーブルのハッシュ値
を基にCrテーブル55から実際の値(数値)を取り出
し、その取り出した値を計算式中にある該当項目名称と
置き換えて、実際に計算できる状態に変換する。
【0136】例えば、図7のcal001の場合は火炉
高さ=30000+20000となる。この計算式を実
行し、結果をCrテーブル55に格納する処理を行って
いる。
【0137】以下、図33、図34の処理フローを用い
て詳細を説明する。まず初めにCテーブル42の計算式
の文字列の位置を指すためのワークポインタwpを1つ
確保する(s6.1)。次に計算式中の項目名称を記憶
するワーク配列witem及び計算式一時記憶用ワーク
w[ ]を確保する(s6.2)。
【0138】次に、witem[ ]に登録する文字数
カウンタkを初期化する(s6.3)。次に、計算式一
時記憶用文字カウンタpを初期化する(s6.4)。次
にCeテーブル50のレコードカウンタiを初期化する
(s6.5)。次に計算式中の項目名称数を数えるカウ
ンタjを初期化する(s6.6)。
【0139】そしてCeテーブル50の定義テーブルレ
コードNo.iで示すCテーブル42のレコードの計算
式の先頭アドレス(左側)をwpにセットし(s6.
7)、wpの指す文字が計算式のエンドかどうか判定し
(s6.8)、Noならば次にwpが指す文字が“[”
記号かどうか判定し(s6.9)、Noならばさらにw
pが指す文字が“]”記号かどうか判定する(s6.1
0)。Noならばさらにwitem[ ]に登録する文
字数カウンタkが0かどうか判定し(s6.11)、N
oならば演算子なので計算式一時記憶用ワークw[p]
にセットし(s6.12)、wへの文字カウンタpを更
新して(s6.13)、さらに次の文字検索のためwp
を更新して、s6.18、s6.8に戻る。
【0140】s6.11がYesならば[ ]内の項目
名称の文字なので、wpが指す文字をwitem[k]
にセットし、カウンタkを更新して、次の文字検索のた
めwpを更新する。s6.18、s6.10がYesな
らば計算式中から項目名称を1つ取り出したことになる
ので、項目名称一時記憶ワークwitem[1〜k]に
格納されている項目名称とCeテーブル50のレコード
iのハッシュ値hv(j)を用いてCrテーブル55か
らデータ(値)を取り出し(s6.19)、その取り出
した値は文字に変換してwにセットする(s6.2
0)。
【0141】次にwitem[ ]に登録する文字数カ
ウンタkを初期化し、また項目数を数えるカウンタjを
+1する(s6.21)。そして計算式一時記憶用文字
カウンタpに文字長を付加して次の処理s6.18に進
む。s6.9がYesならば項目名称の開始なので、w
item[ ]に登録する文字数カウンタkを1にして
(s6.14)、次の文字に移る。
【0142】s6.8がYesならば計算式のエンドな
ので、一時記憶用ワークw[1〜p]には完結した計算
式の文字例が格納されている。そのデータを基に例えば
逆ポーランド技法等によるインタプリタを動作させて計
算を実行させる(s6.23)。計算結果は、Ceテー
ブル50のレコードNo.iの計算結果格納にある項目
名称とハッシュ値hvを用いてCrテーブル55に登録
し、レコードカウンタiを1つ進める(s6.24)。
【0143】以上の処理で計算式1つ分の処理を終えた
ことになる。最後に全レコード終了したかどうかを判定
し(s6.25)、Yesならば処理を終了し、Noな
らば次のレコードの処理s6.6に戻る。本処理を用い
ることで、設計者が今まで電卓等を用いて計算していた
作業を本処理で補うことができるので、データ作成時間
の短縮が図れる。また計算ミスも無くすことができる。
【0144】以上の処理を用いて計算式を用いたデータ
の自動生成処理を行う。
【0145】《図23のs7のデータ編集処理の詳細》
本処理は設計者がデータ修正が必要と判断したときのみ
行う。なお、説明は処理概要を説明した後で、各部の詳
細を説明する。
【0146】以下、図35の処理フローを用いて詳細を
説明する。まず初めにデータ編集をするかどうか設計者
に確認し(s7.1)、Noならば即処理を終了する。
Yesならばデータ編集処理に入り、Eテーブル44に
登録されているグループリストを表示し(s7.2)、
設計者に選択してもらう(s7.3)。
【0147】次に既に他のグループを表示済かどうか判
定し(s7.4)、ない場合は次のステップを飛ばす。
ある場合は現在表示中の編集データ、図形データを消去
し(s7.5)、上記で選択したグループの編集データ
を表示する(s7.6)(詳細後述)。編集データは、
Eテーブル44の該当グループの項目名称1、項目名称
2・・・が表示される。表示形式は図中の左側にある図
の編集データの形式を表示している。左に項目名称、右
にデータ値を表示する。
【0148】次に該当グループの図形データを表示する
(s7.7)(詳細後述)。図中の左側の図の図形表示
の部分である。次にデータ編集用のカーソルを編集デー
タのデータ(値)に設定し、カーソルが位置する項目名
称に対応するガイダンスを表示する(s7.9)(詳細
後述)。
【0149】次に処理種別を判定し(s7.10)、グ
ループ変更の場合はs7.1に戻る。データ変更の場合
は設計者は現在のカーソルがあるデータに対して修正を
加えることができる(s7.11)。次の変更確定はリ
ターンキーを入力したか否かで判断する。従って、設計
者はリターンキーを押すまでs7.11の処理を繰り返
すことができる。
【0150】リターンキーが押されたら、Crテーブル
55の該当データの修正有無フラグをオンにし、項目名
称を赤色に変更した後、s7.13、s7.10に戻
る。s7.10の処理種別がカーソル移動の場合は、ま
ず移動前のガイダンス表示を消去し(S7.14)、そ
の後移動後のカーソル位置に対応する項目名称のガイダ
ンスを表示し、s7.15、s7.10に戻る。s7.
10の処理種別が初期化保護設定の場合は、現カーソル
位置の項目名称、hvを用いて、Crテーブル55のハ
ッシュ値配列[hv]の該当データの初期化保護フラグ
をオンまたはオフする(s7.16)。
【0151】このフラグは、既存の生成データに対して
再度データ生成処理を行ったときに、オンのときは値は
変更されない。またオフのときは変更される。本処理の
初期化保護機能を用いることにより、設計者が一度修正
した項目名称に対して保護をかけることができるので、
データ作成時間を短縮することができる。
【0152】以上、データ編集処理の概要について述べ
た。
【0153】以下に、s7.6の編集データの表示処
理、s7.7の図形表示処理、s7.9のガイダンス表
示処理の詳細を説明する。
【0154】s7.6の編集データの表示処理の詳細を
図36に示す。まず初めにEテーブル44(項目名称
i)、Eeテーブル52(hvi)を用いて、Crテー
ブル55からデータ生成方法、修正有無及び表示データ
(値)を取り出す(s7.6.1)。
【0155】次にデータ生成方法の種別を調べ(s7.
6.2)、“DB”のときは項目名称表示色を黒色に設
定する(s7.6.3)。“CAL”のときは項目名称
表示色を黄色に設定する(s7.6.4)。“DEF”
のときは項目名称表示色を青色に設定する。
【0156】次に修正の有無を調べ(s7.6.6)、
有りのときのみ項目名称表示色を赤色に設定する(s
7.6.7)。そしてCRTの編集領域に項目名称と値
を表示する(s7.6.8)。
【0157】最後に同一グループ内の項目名称、値を全
部表示したかどうか判定し(s7.6.9)、Noなら
ばs7.6.1に戻り、次の項目名称の処理を行う。Y
esならば本処理を終了する。
【0158】本処理を用いることにより、設計者はCR
Tに表示されたデータの作成過程を知ることができるの
で、間違って違う項目を修正するのを防止することがで
きる。
【0159】s7.7の図形表示処理の詳細を図37に
示す。まず初めにZテーブル45のレコードNo.のグ
ループ名称が設計者が選択したグループ名称と同じかど
うか判定し(s7.7.1)、同一ならばZテーブル4
5の図形機能を判定し(s7.7.2)、“LINE”
のときは直線(s7.7.3)、“PoLI”のときは
折れ線(s7.7.4)、“CIR”のときは円(s
7.7.5)等を描画する。この処理はZテーブル45
の全レコードに対して行う(s7.7.6)。全レコー
ド終了したら本処理を終了する。未処理のときは次のレ
コードの処理を行う(s7.7.7)。この処理を用い
て、図形機能の組み合わせによりグループごとの図形表
示を実現している。
【0160】s7.9のガイダンス表示処理の詳細を図
38に示す。まず初めに現在のカーソル位置の項目名
称、hvを用いて、Geテーブル53からGテーブル4
6のレコードNo.を取り出し(s7.9.1)、その
レコードNo.のガイダンス機能を判定し(s7.9.
2)、“MEAS”のときは寸法線、“RECT”のと
きは矩形、“ANGL”のときは角度表示、“CIR”
のときは円のガイダンスを表示する。
【0161】本処理により、設計者は項目名称に対応す
る図面上の位置を容易に知ることができるので、データ
の入力誤り、また修正作業を容易に進めることができ
る。
【0162】《図23のs10のデータ出力処理の詳
細》本処理はこれまでに生成したデータをCADシステ
ムの入力データの形式に変換処理する。
【0163】図39に処理フローを示す。まず初めにA
テーブル47(項目名称)、Aeテーブル54(hv)
を用いて、Crテーブル55から該当データの値を取り
出し(s10.1)、1レコード分の全項目名称の値を
取り出したかどうか判定し(s10.2)、Noならば
前記処理を繰り返す。Yesならばプラントごとに図形
名称と項目名称の値(1〜max)をCAD出力データ
ファイル10に出力する(図22参照)。そして全図形
名称終了したかどうか判定し(s10.4)、Yesな
らば処理を終了する。Noならば次のレコードの処理を
行う。
【0164】以上説明したボイラプラント計画支援シス
テムを用いることにより、データ生成方法を全て定義テ
ーブルを用いた記述方式を採用しているので、設計変更
によるCADシステムの入力データの項目や形式の変更
及びネットワーク上のデータベースの内容が変更された
場合でも、定義テーブルの変更のみで容易に対応可能で
ある。また、自動生成したデータに対して設計者が修正
を加える機能として、データごとに生成過程が分かる手
段、及びガイダンス表示を提供しているので、データ修
正が容易に行えることから、データ修正ミス等を無くす
ことが可能となる。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のボイラプ
ラント計画支援システムによれば、ネットワーク上のデ
ータベースに分散している設計情報を人手を介さないで
自動抽出し、CADシステムの入力データを自動生成す
るので、入力データ作成時間の大幅な短縮が図れるとと
もに、誤りの無い信頼性の高いデータを生成することが
できる。また本システムで生成されるデータは一般的な
テキストファイル形式を採用しているので、過去に大型
計算機等で開発された描画システムへの適用も容易に実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるボイラプラント計画支援システム
の一具体例を示す構成図である。
【図2】本発明になるボイラプラント計画支援システム
の概略処理フロー図である。
【図3】本発明になるマスタ定義ファイル及び実行ファ
イルの詳細図である。
【図4】本発明になるマスタ定義ファイルの1つのデー
タ操作定義テーブルの詳細図である。
【図5】本発明になるマスタ定義ファイルの1つの検索
条件定義テーブルの詳細図である。
【図6】本発明の具体例を説明するためのサーバ上のデ
ータベース内のテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明になるマスタ定義ファイルの1つの計算
定義テーブルの詳細図である。
【図8】本発明になるマスタ定義ファイルのデフォルト
定義テーブルの詳細図である。
【図9】本発明になるマスタ定義テーブルの1つの編集
データ定義テーブルの詳細図である。
【図10】本発明になるマスタ定義ファイルの1つの図
形定義テーブルの詳細図である。
【図11】本発明になるマスタ定義ファイルの1つのガ
イダンス定義テーブルの詳細図である。
【図12】本発明になるマスタ定義ファイルの1つのC
AD出力データ定義テーブルの詳細図である。
【図13】本発明になる実行ファイルの1つのデータ検
索実行テーブルの詳細図である。
【図14】本発明になる実行ファイルの1つの計算実行
テーブルの詳細図である。
【図15】本発明になる実行ファイルの1つのデータ操
作実行テーブルの詳細図である。
【図16】本発明になる実行ファイルの1つの編集デー
タ実行テーブルの詳細図である。
【図17】本発明になる実行ファイルの1つのガイダン
ス実行テーブルの詳細図である。
【図18】本発明になる実行ファイルの1つのCAD出
力データ実行テーブルの詳細図である。
【図19】本発明の具体例を説明するためのサーバ上の
データベースの詳細図である。
【図20】本発明の具体例を説明するためのサーバ上の
データベースの詳細図である。
【図21】本発明になる生成データファイルの詳細図で
ある。
【図22】本発明になるCADデータファイルの一例を
示す図である。
【図23】本発明になるデータ生成装置のプリプロセッ
サ、ポストプロセッサの処理フロー図である。
【図24】本発明になる図23のs4の実行ファイル作
成処理のメインフロー図である。
【図25】本発明になる図24のs4.1の詳細フロー
図である。
【図26】本発明になる図24のs4.1の詳細フロー
図である。
【図27】本発明になる実行テーブル、データ生成テー
ブルのエリア確保方法を説明するための処理フロー図で
ある。
【図28】本発明になる実行テーブル、データ生成テー
ブルのエリア確保方法を説明するための処理フロー図で
ある。
【図29】本発明になる図24のs4.2の詳細フロー
図である。
【図30】本発明になる図24のs4.3の詳細フロー
図である。
【図31】本発明になる図23のs5の詳細フロー図で
ある。
【図32】本発明になる図31のs5.5の詳細フロー
図である。
【図33】本発明になる図23のs6の詳細フロー図で
ある。
【図34】本発明になる図23のs6の詳細フロー図で
ある。
【図35】本発明になる図23のs7の詳細フロー図で
ある。
【図36】本発明になる図35のs7.6の詳細フロー
図である。
【図37】本発明になる図35のs7.7の詳細フロー
図である。
【図38】本発明になる図35のs7.9の詳細フロー
図である。
【図39】本発明になる図23のs10の詳細フロー図
である。
【図40】項目名称のハッシュ値の求め方を説明するた
めの処理フロー図である。
【図41】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 データ生成装置 2 ハードディスク 3,20 表示装置 4,21 キーボード 5 プリプロセッサ 6 ポストプロセッサ 7 マスタ定義ファイル 8 実行ファイル 9 生成データファイル 10 CAD出力データファイル 11 ネットワーク 12,13 サーバ 14〜17 データベース 23 マウス 24 実行ファイル作成機能 25 データ検索処理機能 26 計算処理機能(入力側) 27 データ編集処理機能 28 計算処理機能(出力側) 29 CADデータ出力処理機能 30 設計者 31 パンチカード 32 大型計算機 34 自動製図機 35 図面 36 TSS端末 37 CADシステム 38 自動検索処理 40 データ操作定義テーブル(Dテーブル) 41 検索条件定義テーブル(Sテーブル) 42 計算定義テーブル(Cテーブル) 43 デフォルト定義テーブル(Fテーブル) 44 編集データ定義テーブル(Eテーブル) 45 図形定義テーブル(Zテーブル) 46 ガイダンス定義テーブル(Gテーブル) 47 CAD出力データ定義テーブル(Aテーブル) 49 データ検索実行テーブル(Seテーブル) 50 計算実行テーブル(Ceテーブル) 51 データ操作実行テーブル(Deテーブル) 52 編集データ実行テーブル(Eeテーブル) 53 ガイダンス実行テーブル(Geテーブル) 54 CAD出力データ実行テーブル(Aeテーブル) 55 生成データテーブル(Crテーブル)
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 博兆 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機を用いたボイラプラントの計画、
    設計業務の支援システムにおいて、 データの生成方法、生成データの型、文字数、表示形式
    及び出力形式を設定したデータ操作定義テーブル、前記
    データ生成方法がデータベース指定のときに該当データ
    の所在であるサーバ名称、データベース名称、関連ファ
    イル及び検索フィールド名を設定した検索条件定義テー
    ブル、前記データ生成方法が計算指定のときに該当デー
    タを求めるための計算式を設定した計算定義テーブル、
    前記データ生成方法がデフォルト指定のときにそのデフ
    ォルト値を設定したデフォルト定義テーブル、前記デー
    タ生成方法で生成したデータを編集するときに用いる編
    集グループ単位に複数のデータ項目名称を指定した編集
    データ定義テーブル、前記データ生成方法で生成したデ
    ータを編集するとき編集グループ単位に用いる図形を指
    定した図形定義テーブル、前記データ生成方法で生成し
    たデータを編集するときにデータ項目名称ごとに用いる
    ガイダンス機能を指定したガイダンス定義テーブル、前
    記データ生成方法及び編集を介して生成したデータをC
    ADのデータとして出力するために図形名称単位に複数
    のデータ項目名称を指定したCAD出力データ定義テー
    ブルの前記複数の定義テーブルを格納したマスタ定義フ
    ァイルと、 前記マスタ定義ファイル内のデータ操作定義テーブルの
    データ生成方法を基にプリプロセッサで生成されるデー
    タを格納する生成データファイルと、 前記マスタ定義ファイル内のCAD出力データ定義テー
    ブルを基にポストプロセッサで生成されるCAD入力用
    のデータを格納するCAD出力データファイルと、 前記マスタ定義ファイル内に格納されている情報に基づ
    いて、データを自動検索するデータ検索処理機能、前記
    検索データ及びデフォルト値を基に演算処理を施す計算
    処理機能、さらにその自動生成したデータをマスタ定義
    ファイル内に格納されている情報に基づいて表示装置に
    自動表示する機能と編集機能を有するデータ編集処理機
    能からなるプリプロセッサ、前記マスタ定義ファイル内
    に格納されている情報に基づいて、前記生成データファ
    イル内に格納されているデータを用いて、必要に応じて
    演算処理を施す計算処理機能、前記生成データファイル
    内のデータを前記CAD出力データファイルに出力する
    CADデータ出力処理機能を有するポストプロセッサ
    と、 からなるデータ生成装置を備えたことを特徴とするボイ
    ラプラントの計画支援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、データ生成の処
    理スピードを高速に行うためにプリプロセッサ内にマス
    タ定義ファイルを基に実行ファイルを作成する実行ファ
    イル作成機能を有するデータ生成装置を備えたことを特
    徴とするボイラプラントの計画支援システム。
JP8226745A 1996-08-28 1996-08-28 ボイラプラントの計画支援システム Pending JPH1069500A (ja)

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JP8226745A JPH1069500A (ja) 1996-08-28 1996-08-28 ボイラプラントの計画支援システム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109815635A (zh) * 2019-02-28 2019-05-28 杭州和利时自动化有限公司 一种锅炉mft自动设计系统及方法

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