JPH1069319A - 電子負荷装置 - Google Patents
電子負荷装置Info
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- JPH1069319A JPH1069319A JP24567096A JP24567096A JPH1069319A JP H1069319 A JPH1069319 A JP H1069319A JP 24567096 A JP24567096 A JP 24567096A JP 24567096 A JP24567096 A JP 24567096A JP H1069319 A JPH1069319 A JP H1069319A
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Abstract
の電流検出用抵抗が必要となるが、この種の抵抗は高価
で、かつ、大形になる。また、負荷電流の増幅用トンジ
スタなどは一般に多段構成となるが、1つのトランジス
タに電流集中現象が発生する危険性がある。 【解決手段】 多段構成の電流増幅トランジスタにそれ
ぞれ電流検出用抵抗を備え、各抵抗の検出電流を全負荷
電流の1/n(nはトランジスタの段数)にし、通常の
小形抵抗が使用できるようにする。また、基準電圧を含
む電流制御部へ各段トランジスタの電流検出用抵抗に発
生する電圧をそれぞれ負帰還し、電流集中現象の発生を
抑止する。
Description
に接続される電子負荷装置に係り、さらに詳しく言え
ば、電源供給装置の出力電流を任意の大きさに制御可能
とする電子負荷装置に関するものである。
要と思われる回路の部分を試作ボードに組んであらかじ
め性能の確認テストを行なうことが多い。この場合、同
じボートに電源回路まで組み込むのは不経済なので、一
般には電源供給装置から動作用電源を受けるようにして
いる。
は多種多様であるから、電源供給装置の出力は電圧は複
数段に設定可能であり、また、かなりの大電流、大電力
の負荷にも応じられるようになっている。このような電
源供給装置の出力特性を検査する場合は、負荷電流の大
きさを任意に設定できる電子負荷装置が利用される。
例えば+入力端子に基準電圧Vrefが加わり、その−
入力端子に帰還電圧が加わる増幅器1と、同増幅器1の
出力を受けてトランジスタQa1とQa2、またはトラ
ンジスタQb1とQb2を並列的に駆動する駆動回路2
を備えている。
クタは入力端子5に接続され、トランジスタQb1とQ
b2のコレクタは入力端子7に接続されており、これら
入力端子5と7には電源供給装置8からそれぞれ正の電
圧+Vと負の電圧−Vが加わるようになっている。
ッタは例えば点aを通る共通配線にて増幅器1の−入力
端子に接続されるとともに、電流検出用抵抗Rsを介し
て接地用端子6に接続されている。
の基準電圧+Vrefが加わると、駆動回路2の一方の
出力端子からトランジスタQa1とQa2にベース電流
が供給されて同トランジスタはオンとなる。電源供給装
置から端子5に流入した負荷電流IL(実線矢印)は、
トランジスタQa1とQaに分流したのちそのエミッタ
側で点aを通る共通配線に合流し、電流検出用抵抗Rs
を通って接地用端子6から電源供給装置8に流れる。こ
の場合、点aの箇所に発生する電圧をVaとすると、 Va=IL・Rs である。
還されると、同増幅器は−入力端子の電位を+入力端子
の電位にイマジナリショートするため駆動回路2へ出力
を発する。駆動回路2は Va=Vref となるようにトランジスタの電流増幅動作を制御する。
これにより負荷電流ILは IL=Vref/Rs ………(1) となる。
準電圧−Vrefを加えた場合は、駆動回路2の他方に
出力端子からトランジスタQb1とQb2にベース電流
が供給された同トランジスタQb1とQb2がオンとな
る。これにより、正の基準電圧が加わった場合とは逆方
向の負荷電流−IL(点線矢印)が電源供給装置8から
接地端子6を介して流入し、抵抗Rsを通ってトランジ
スタQb1とQb2に分流する。これらの分流電流はそ
のコレクタ側で合流し、端子7を経て電源供給装置8に
流れる。
端子に帰還されると、−入力端子の電位が+入力端子の
電位とイマジナリショートになることより上記と同様に
して −IL=−Vref/Rs ………(2) となる。
ランジスタに流れる正、負2方向の電流を1個の抵抗で
検出できるので電流検出回路が簡単であり、また、負荷
電流の精度は検出用抵抗の抵抗値精度で決まるという利
点がある。
容量の高い高精度の抵抗を必要とするので、外形が大き
く、かつ高価になるという難点がある。
に特性のばらつきがあると、電流が各素子に平均して流
れず、ある素子に集中的に流れるという電流集中現象が
生じやすい。この場合、従来装置においては式(1)ま
たは式(2)により負荷電流の総量を検出しているの
で、この総量の範囲内である素子が電流集中により重負
荷となり、他の素子はその分だけ電流が減少して軽負荷
になっているとすると、重負荷の素子は破損しかねない
という危険性がある。
もので、その目的は、負荷電流が大きい場合でも高電力
の電流検出用抵抗を必要とせず、かつ、トランジスタな
どに特性のばらつきがあっても電流集中現象が発生しな
いで安定に動作する電子負荷装置を提供することにあ
る。
めこの発明においては、負荷電流を大きくする場合は電
流増幅用トランジスタを従来と同様に必要段数だけ並列
的に設けられるが、その電流検出は各段ごとに抵抗を設
けて行なうようにした第1の課題解決手段と、上記各段
の電流検出用抵抗に発生する電圧を、一方の入力端子が
接地され他方の入力端子に基準電圧が加えられている増
幅器の上記他方の入力端子へそれぞれ帰還するようにし
た第2課題解決手段を備えている。
負荷電流をILとすると、各段電流検出用抵抗にに流れ
る電流はIL/n(nは並列接続されたトランジスタの
段数)となり、高電力形の抵抗を使用する必要がない。
負荷となるトランジスタに特性のばらつきがあったとし
ても、電流検出用抵抗や帰還用抵抗の特性がそろってい
れば、各トランジスタごとに帰還をかけるので1つのト
ランジスタに電流が集中するような現象は抑圧され、安
定動作となる。
形態を示す。同図1によると、例えば増幅器1の+入力
端子は接地され、その−入力端子には入力抵抗Rinを
介して基準電圧Vrefが加えられる。この増幅器1の
出力は駆動回路2に与えられ、駆動回路2は電源供給装
置8の負荷となる各段のトランジスタにベース電流を流
して駆動するようになっている。
子5と接地端子6間には、例えばそれぞれほぼ等しい値
の電流検出用エミッタ抵抗Rsを有するNPN形トラン
ジスタQa1ないしQanが設けられ、同接地端子6と
負の入力端子7間には、上記各トランジスタと対をなし
て同様にそれぞれほぼ等しい値の電流検出用エミッタ抵
抗Rsを有するPNP形トランジスタQb1ないしQb
nが設けられている。
のエミッタ側に発生する電圧Va1ないしVan及びV
b1ないしVbnは、例えばそれぞれほぼ等しい値の帰
還用抵抗Rfにより電流に変換され、点bを通る共通配
線を介して上記増幅器1の−入力端子へ加えられるよう
になっている。これにより、上記n段のトランジスタに
て負荷電流の電流増幅部4が構成され、上記増幅器1と
駆動回路2にて各段トランジスタの電流増幅動作を制御
する制御部3が構成されている。
準電圧Vrefがゼロの場合は、各正側のトランジスタ
Qa1ないしQanと各負側のトランジスタQb1ない
しQbnには、それぞれ若干の正のアイドリング電流と
負のアイドリング電流が流れるようになっている。
力抵抗Rinを介して負の基準電圧−Vrefが加わる
と、同増幅器1は+入力端子とイマジナリショートで接
地電位になっている−入力端子側の電位を維持するた
め、駆動回路2へ出力を発する。
トランジスタQa1ないしQanに供給するベース電流
を増加して各トランジスタを能動化(以下、「オン」と
いう。)するとともに、負側のトランジスタQb1ない
しQbnに供給するベース電流を断ってそれらを非能動
化(以下、「オフ」という。)する。
入力端子5を介して電流+I(実線矢印)が流入する。
ただし図1においては繁雑を避けるため、各電流の+、
−の極性符号などは表示を省略してある。
るものとすると、それらのエミッタ側負荷はそれぞれ等
しい値の抵抗RsとRfで構成されているから負荷の値
も互いに等しくなる。よって、上記電流Iは各トランジ
スタにI/nの大きさで均等に分流したとすると、その
エミッタ側に発生する電圧Va1ないしVanもそれぞ
れ等しくなる。
子が+入力端子にイマジナリショートで接地電位になっ
ていれば、各トランジスタのエミッタ側負荷インピーダ
ンスは Rs・Rf/(Rs+Rf) であるから、同負荷に電流I/nが流れて発生する電圧
Va1ないしVanは等しくなる。この電圧をVaとす
ると、 Va=Va1=Va2=……=Van ={Rs・Rf/(Rs+Rf)}(I/n) ………(3) である。
ッタ抵抗Rsに流れる電流Ia1ないしIan、及び帰
還用抵抗Rfに流れる電流Ifa1ないしIfanもそ
れぞれ等しくなる。この電流をIa及びIfaとする
と、 Ia=Ia1=Ia2=……=Ian =Va/Rs 上式の右辺Vaに式(3)を代入すると、 Ia={Rf/(Rs+Rf)}(I/n) ………(4) また、 Ifa=Ifa1=Ifa2=……=Ifan =Va/Rf 上式の右辺Vaに式(3)を代入すると、 Ifa={Rs/(Rs+Rf)}(I/n) ………(5) となる。
通る共通配線側で合流し、電流IL(実線矢印)となっ
て端子6から電源供給装置8に流れる。この合成電流I
Lを負荷電流とすると、 IL=n・Ia 上式の右辺に式(4)を代入すると、 IL=I・Rf/(Rs+Rf) ………(6) また、上記各抵抗Rfに流れる電流Ifaは点bを通る
共通配線側で合流し、電流If(実線矢印)となって増
幅器1の−入力端子側に流れる。この合流電流を帰還電
流とすると、 If=n・Ifa 上式の右辺に式(5)を代入すると、 If=I・Rs/(Rs+Rf) ………(7) となる。したがって、電源供給装置8から端子5を介し
て電子負荷装置に流入する全電流Iは、次式のように式
(6)の負荷電流と式(7)の帰還電流の和となる。
端子側から入力抵抗Rinを通り、負の基準電圧−Vr
efに流れる。このとき抵抗Rinに発生する電圧降下
はIf・Rinであるから、基準電圧−Vrefは接地
電位から上記の電圧降下分を引いた電圧となる。よって −Vref=0−If・Rin これより帰還電流Ifは If=Vref/Rin ………(9) となる。すなわち、帰還電流Ifの大きさは基準電圧の
絶対値Vrefを入力抵抗Rinで割り算した値とな
る。
般に数Ωないし数十Ωの範囲の低抵抗値にされ、帰還用
抵抗Rfは数kΩ以上の値にされるから、RfはRsよ
り2桁以上高い値の抵抗である。よって式(6)の右辺
分母側抵抗Rsを無視すると、負荷電流ILは IL=I ………(10) と近似することができる。すなわち、電源供給装置8か
ら電子負荷装置に流れる電流Iは式(8)で示される
が、電流IfはILに比べると極めて小さいので、実用
上は上記のようにILはIに等しいとみなすことができ
る。
おき、かつ右辺分母側の抵抗Rsを無視すると If=IL・Rs/Rf ………(11) このIfを式(9)に代入すると IL・Rs/Rf=Vref/Rin より
荷電流ILの大きさは、基準電圧Vref(絶対値)に
より入力抵抗Rinに流れる一定の帰還電流Ifと、電
流検出用エミッタ抵抗Rs及び帰還抵抗Rfにより定ま
る一定係数にて与えられる。
圧と基準電圧の関係を表す式に書き替えることもでき
る。いま、各段トランジスタQa1ないしQanの負荷
インピーダンスに電流I/nが流れたとき、同トランジ
スタのエミッタ側に発生する電圧Vaが検出電圧であ
り、式(3)にその大きさが示されている。
sを無視すると、 Va=(Rs・Rf/Rf)I/n =Rs・I/n ここで、電流Iは式(1)により近似的にILに等しい
から Va=Rs・IL/n 上式のILに式(12)を代入すると
おける検出電圧Vaは、基準電圧Vrefと、帰還抵抗
Rf、入力抵抗Rin、及びトランジスタの段数nの値
により定まる一定係数にて与えられる。
集中現象が発生したとすると、同トランジスタの電流検
出用エミッタ抵抗Rsに生じる電圧降下が大きくなり、
そのためエミッタ電圧Va1は上昇する。
2)により一定値に抑えられているから、他のトランジ
スタQa2ないしQanに流れる電流は、それぞれトラ
ンジスタQa1の電流増加分をn−1で除した値だけ減
少する。したがってこれらのトランジスタでは電流検出
エミッタ抵抗Rsの電圧降下が小さくなり、そのエミッ
電圧Va2ないしVanは低下する。
スタQa1の上昇したエミッタ電圧Va1とともに、そ
れぞれ帰還抵抗Rfを介して点bを通る共通配線により
増幅器1の−入力端子側へ並列的に加えられる。
圧Va1に対する他のトランジスタのエミッタ電圧の大
きさは、 Va1>Va2,Va3,…,Van であるから、Va2ないしVanはVa1にマスクさ
れ、電圧Va1が増幅器1へ帰還されたことと同様にな
る。
すなわち点bの箇所の電位を+入力端子の接地電位と等
しくし、トランジスタQa1のエミッタ電圧Va1が式
(13)に示す電圧Vaと一致するように出力を発す
る。
タQa1に流れる電流Ia1の増加を抑止し、同電流が
Ia(=IL/n)となるように制御する。これによ
り、他のトランジスタQa2ないしQanに流れる電流
Ia2ないしIanの減少も抑えられ、それぞれIaと
等しい大きさの電流に保持される。
抵抗Rinを介して正の基準電圧+Vrefが加わった
場合は、+入力端子とイマジナリショートで接地電位に
なっている上記−入力端子側の電位を維持するため駆動
回路2へ出力を発する。
のトランジスタQb1ないしQbnにベース電流を供給
してオンにする。これにより、電源供給装置8から接地
用端子6を介して負の負荷電流−IL(点線矢印)が流
入し、点aを通る共通配線側から各トランジスタに電流
−Ib1ないしIbn(点線矢印)となって分流する。
ミッタ抵抗Rsを流れ、各エミッタに負の電圧−Vb1
ないし−Vbnを発生させた後コレクタ側で合流し、電
流−IL(点線矢印)となって負の電圧入力端子7から
電源供給装置8へ流出する。
ているものとすると、負荷がそれぞれ等しいので分流電
流の大きさは等しくなる。それを−Ibとすると、 −Ib=−Ib1=−Ib2=…=−Ibn =−IL/n である。
力抵抗Rinを通って電流If(点線矢印)が増幅器1
の接地電位になっている−入力端子側に流れ込み、点b
を通る共通配線側から負の帰還電流−Ifとなってそれ
ぞれ各帰還抵抗Rfに分流する。この場合、上記抵抗R
inに発生する電圧降下はIf・Rinであり、基準電
圧+Vrefからこの電圧降下分を差し引いた電圧が−
入力端子側の接地電位であるから +Vref−If・Rin=0 である。これより、 −If=−Vref/Rin となる。すなわち、帰還電流−Ifの大きさは基準電圧
Vrefの絶対値を入力抵抗Rinで除した値にマイナ
ス符号を付したものとなる。
る電流−Ifb1ないし−Ifbn(点線矢印)は互い
に大きさが等しいから、それを−Ifbとおくと、 −Ifb=−Ifba=−Ifb2=…=−Ifbn =−If/n である。
Ibと−Ifbの和となるから −(Ib+Ifb)=−(IL+If)/n である。この電流をn倍した電流が負の電圧入力端子7
から電源供給装置8へ流出する電流−Iとなる。すなわ
ち、 −I=−(IL+If) 上記のように各段トランジスタQb1ないしQbnに流
れる電流が等しく、またその負荷インピーダンスも等し
いから、各トランジスタのエミッタ電圧−Vb1ない−
Vbnも等しい大きささなる。この電圧を−Vbとする
と、 −Vb=−Vb1=−Vb2=…=−Vbn である。
f、であるから抵抗Rsを無視すると、負荷電流−IL
は −IL=−I と近似することができ、以下、正側回路の場合と同様に
して
集中現象が発生すると、電流−Ib1が増加して抵抗R
sの電圧降下が大きくなり、そのエミッタ電圧−Vb1
は負の高い電圧となる。
4)により一定値に抑えられるから、他のトランジスタ
Qb2ないしQbnに流れる電流は、それぞれトランジ
スタQb1の電流増加分をn−1で除した値だけ減少す
る。したがってこれらのトランジスタでは電流検出用エ
ミッタ抵抗Rsの電圧降下が小さくなり、そのエミッタ
電圧−Vb2ないし−Vbnは負の低い電圧となる。
タQb1の負の高い電圧とともに、それぞれの帰還抵抗
Rfを介して点bを通る共通配線により増幅器1の−入
力端子へ並列的に加えられる。
エミッタ電圧−Vb1に対して他のトランジスタのエミ
ッタ電圧の大きさが −Vb1>−Vb2,−Vb3,…,−Vbn であるから、−Vb2ないし−Vbnは−Vb1にマス
クされ、電圧−Vb1が増幅器1へ帰還されたことと同
様になる。これにより、前記正側のトランジスタQa1
の場合同様にしてその電流集中現象が抑止され、安定動
作が確保される。
トランジスタQa1ないしQanと、負側のトランジス
タQb1ないしQbnが交互に動作する。この場合、基
準電圧の波形は正弦波に限らず、任意の波形とすること
ができる。なお、上記トランジスタはFETなどに置き
換えてもよい。
子負荷装置によると、各段トランジスタの電流検出用抵
抗に流れる電流は全負荷電流の1/n(nはトランジス
タの段数)となるので、高価で大形の大電力用抵抗を必
要としない。
に発生する電圧はそれぞれ増幅器に帰還され、同増幅器
から駆動回路を介して各段トランジスタの電流増幅動作
が制御されるので、いずれのトランジスタに電流集中現
象が発生しようとしても未然に抑止され、安定動作が確
保される。
ける概略的な電気的構成を示すブロック線図。
的な電気的構成を示すブロック線図。
Claims (3)
- 【請求項1】 電源供給装置から電流増幅部に電流を取
り込んで増幅し、その増幅電流を電流路に設けられた抵
抗により電圧に変換して検出するとともに、所定の基準
電圧が与えられた増幅器に上記検出電圧を帰還し、同増
幅器から発せられる出力により駆動回路が上記電流増幅
部の増幅動作を制御してその増幅電流を上記基準電圧と
関連した所定の負荷電流レベルに一致させる電子負荷装
置において、 上記電流増幅部は、上記電流供給装置に接続される正の
電圧入力端子と接地用端子および負の電圧入力端子を有
し、上記正の電圧入力端子側にそれぞれコレクタが接続
され、そのエミッタはそれぞれ同じ値の電流検出用抵抗
を介して上記接地用端子側に接続された複数段のトラン
ジスタと、同接地用端子側にそれぞれ上記と同じ値の電
流検出用抵抗を介してエミッタが接続され、そのコレク
タはそれぞれ上記負の電圧入力端子側に接続された複数
段のトランジスタが上記正側の各トランジスタと対をな
して配設され、 上記増幅器はその一方の入力端子が接地され、他方の入
力端子には入力抵抗を介して上記基準電圧が加えられる
とともに、同入力端子はそれぞれ同一値の帰還用抵抗に
より上記正及び負側各段トランジスタのエミッタに接続
され、当該エミッタの電流路に設けられた上記電流検出
用抵抗に発生する電圧の帰還回路が形成され、 上記駆動回路は、上記増幅器から正もしくは負の出力電
圧を受ける入力端子と、同入力端子に加わる電圧の正、
負の極性により上記正側各段トランジスタへ正のベース
電流を送出して同トランジスタを能動化し、もしくは上
記負側各段トランジスタへ負のベース電流を送出して同
トランジスタを能動化する2つの出力端子を有し、上記
増幅器から加わる入力電圧のレベルに応じて上記送出す
るベース電流のレベルを変化させることにより上記各段
トランジスタのエミッタ電流を制御し所定レベルの負荷
電流を得ることを特徴とする電子負荷装置。 - 【請求項2】 上記正側各段トランジスタのエミッタ電
流検出用抵抗に流れる正の電流は、それぞれ合流して下
記(A)の式を満足し上記電力供給装置の正の負荷電流
となり、同エミッタ電流検出用抵抗に発生する正の電圧
はそれぞれ下記(B)の式を満足し上記増幅器に対する
正の帰還電圧となることを特徴とする請求項1に記載の
電子負荷装置。 IL=(Vref/Rin)Rf/Rs ………(A) Va=Vref(Rf/Rin)/n ………(B) IL:正の負荷電流 Vref:負の基準電圧の絶対値 Rin:入力抵抗 Rf:帰還用抵抗 Rs:エミッタ電流検出用抵抗 Va:正の帰還電圧 n:トランジスタの段数 - 【請求項3】 上記負側各段トランジスタのエミッタ電
流検出用抵抗に流れる負の電流は、それぞれ合流して下
記(C)の式を満足し上記電力供給装置の負の負荷電流
となり、同エミッタ電流検出用抵抗に発生する負の電圧
はそれぞれ下記(D)の式を満足し上記増幅器に対する
負の帰還電圧となることを特徴とする請求項1に記載の
電子負荷装置。 −IL=−(Vref/Rin)Rf/Rs ………(C) −Vb=−Vref(Rf/Rin)/n ………(B) −IL:負の負荷電流 Vref:正の基準電圧の絶対値 Rin:入力抵抗 Rf:帰還用抵抗 Rs:エミッタ電流検出用抵抗 −Vb:負の帰還電圧 n:トランジスタの段数
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